ピーハットとか、あれどう見ても人参だろう。
『……と、言う訳です。はい』
「つ、詰り、あれは子供を作る為の行為をする時の心地良さだというのか?」
『ええ、後余り人に見せるべき姿でもありません』
「それぐらいは妾にも解る!! 馬鹿にするでないぞ先生」
現在、絶賛性教育中。
いやもう、なんなんですかねこの状況。
助けたのが時オカのルト姫だったり、それが何かエロエロなイベントに発展してたり、そもそもライクライクだったり。
……取り敢えず、ルト姫に対する基本的なレクチャーは終わったので、後は自室でこっそりヤッテもらうなり相手を見つけるなりして貰いましょう。
『さて、そろそろ御家に帰りませんか?』
「ならん!! 父上なぞしらんのじゃ!!」
……そういえばこんなキャラでしたっけ。
ああ、困った。
何が困ったって、この状況じゃ下手をすればゾーラ族に退治されてしまうじゃないですか。
どうにかせねば。
平穏が遠のいていく。
いや平穏なんてもうないも同然ですが。
『しかし、ですね? 私にも都合というモノがありまして……』
「先生は、妾が嫌いか……?」
もう一つ困った事が有りました。
どうにも、私はルト姫に懐かれてしまったようなのです。
原因はまあ危機を救った事による吊り橋効果なのでしょうけど。
酷い絵図です、卑猥生物と人外ロリとか。
……あ、ちょっと興奮してきた。
じゃなくて、どうしたものでしょうか。
このように泣きそうな目で見られると私も弱いのです。
「そうじゃ!! 先生は変身できるのであろう? ならばゾーラ族に変身してみてはどうじゃ!?」
『えぇ!? いや、人型は既にやりましたがあまり上手くいかなくて……』
「? 変な先生じゃの。ゾーラ族は人間ではないゾラ」
そんな事を小さなお姫様がおっしゃっております。
しかし、人型には挑戦しましたが確かにゾーラ族は人型とは言い難い。
水辺が得意な種族同志、或るいは人型よりも変形しやすいかも知れません。
ふむ、試してみましょうか。
『ではルト姫、貴女の鱗を一枚頂きたい』
「何に使うのじゃ? 鱗など……」
『音に聞く話によると、ゾーラ族の鱗には何やら魔法の様な効果が有るとか。それの影響を受ければ或いは、などと考えまして……』
「おお!! 試してくれるか!! 良かろうなのじゃ、一枚と言わず十枚は持って行くが良い!!」
と言うと、ルト姫は自身の背中に生える鱗を勢い良く毟り差し出してきた。若干痛そうです。
触れて解った事ですが、どうにもゾーラ族の鱗は体表の青い部分であり、白い部分は人間の肌とそう変わらない手触りなのです。
『では失礼して……』
鱗を触手で受け取り己の内へと取り込むと、ゾーラ族を想像しながら己の身体を一部変形させていきます。
作る場所は私の内部。今回は巨大すぎる体積の一部を粘土の様に捏ねる感じです。
ゾーラ族、……腕のヒレとかブレードに成りそうで格好イイですよねー。
そう言えば、水の神殿と言えばダークリンク、通称ダーリンに苦戦したのはいい思い出です。こう、突き出された剣の切っ先に乗るスタイリッシュさとか。
……よくよく、考えると、これって雑念じゃないだろうか。
◇
巨大ライクライクの内部で、ルトはその光景に圧倒された。
内装の肉の一部が変形し変色する姿に強い生命力を感じたのだ。
肉塊は黒く染まり人の姿を形成し始める。
それは二メートル程の大きさとなり、徐々に形成される筋肉は隆々としていた。
顔付きはゾーラ族のモノよりもハイリア人のそれに近い。
閉じられた瞼が開けられると、そこには紅玉の如き輝きを灯す二対の魔性が居座っていた。
その瞳を見た瞬間に、ルトは己の中に甘い痺れを再度感じてしまう。
現金なモノだ、と恥らいつつも視線を外す事は出来ない。
細部が形作られていく。
ヒレなどの細かい部分は先鋭的なフォルムで形成され、見る者に攻撃的な印象を与える。
そして、一つの身体が完成した。
「……ん、久々に生身の感覚だ。成程、ヒレはこんな感じか。……っておい、このヒレ刃みたいになってるじゃないですか!? 恐ろしい」
「せん、せい?」
「あ、はい。どうですかルト姫?」
視線を向けられてルトは息を飲んだ。
魔性の輝きを灯す二対の眼球は、その力強さと同じだけ優しさを秘めている様に見えたからだ。
そして、その視線が自分にのみ注がれている。
ルトはその事に言い表せない程の幸福を覚えた。
「……う、うむ、良いぞ、男前じゃ」
「ははっ、お世辞でも嬉しいです。しかし面白い感覚です。主体がこちらに移ると、残りは細部まで把握しきった車の様な感覚になるのですか、興味深い」
何事かを考え始める黒いゾーラ族の青年に対し、ルトは寂しさを感じていた。
それはゾーラの里で感じていた寂しさと同一のモノだった。
己が一人の時に誰も構ってくれない。
忙しいと無視される。
ただ一人、何もせず放って置かれる事に耐えられないからこそルトは家出を強行したのだ。
そして、怪物の姿をしているとはいえ己を助け優しく接してくれる目上(と思われる)のモノに暖かさを感じていた。
それが、また無くなってしまった。
その温度を一度知ってしまってから取り上げられる事の何と残酷な事か。
故にルトは青年へと跳び付いた。
「先生ッ!!」
「うぉっと!? これはすみません、放ったらかしにしてしまって。それで何かありましたか」
「……話を」
「はい?」
「何でも良いから話を聞きたい!! 先生と自分から申すのじゃ、何か語れる事が有るじゃろ!?」
「ああ、お話。……ではこんな物語は如何でしょう? 昔々、おじいさんとおばあさんが居りました」
優しく己を抱き留める青年に対し、ルトが抱いた思いは恋慕であった。
里の大人達とは違う、この者は己を見て優しく振る舞ってくれる。
それは、何よりもこの少女が望んでやまない対応であり、青年は見事にそれを熟してしまった。
◇
桃太郎は中々好評の様でした。
流石だぜ日本昔話。
それから三つ程物語を語り、私は再度ルト姫へと切り出します。
「本当にお帰りに成らないので?」
「……ならん、あそこに帰っても妾の居場所はない」
この年頃の子供には、親子関係の話題は迂闊に切り出せません。
何時爆発するか解らぬ故に。
うーん、どうしたモノでしょうか。
恐らくとても心配しているでしょうし。
まあ、お迎えが来たら素直に引き渡すしかありませんし。
それまでは自由にさせましょう。
「仕方ありませんね。でも、お迎えの人が来たら帰るのですよ? でないと私が怒られますから」
「あ、……そうじゃの、先生に迷惑が掛かる、か」
「それまでは遊んだり話したりでもしましょうか。……よい、しょっ」
「ぬぉっ」
ルト姫が素っ頓狂且つ愛らしい声を挙げました。
私が何をしたのかというと、現在水中にある私の余りをハイリア湖畔の底へと沈めて二人で湖の中を泳ぎ出したのです。
ルト姫の手を引き、軽く泳いだだけで直ぐに水面へと辿り着く辺りこの身体の水中適正は相当なようです。
「それではテクタイトでも使って遊びましょうか」
「て、テクタイトを? どうやるのじゃ?」
「こう、捕まえて、足を千切って、中身を啜る感じに。意外と美味しいですよ? テクタイト」
「う、うむ。先生が言うのなら、従うのも、まあ……」
訝しげにしているルトですが、それもテクタイトを食べるまでの態度となる事でしょう。
何せ、蟹です。
不味い訳がないじゃないですか。
実際食べてもおいしいですし。
それにしても、今は明け方ですか。
だいぶ時間が経ったようで。
ああ、焼きテクタイトとか食べてみたいかも。
テクタイト味噌の鍋とか。
だとしたら火を……。
ん?
ハイリア湖畔の明け方、火。
もしや、これは……。
「どうしたのじゃ先生?」
「……いえ、ちょっと試したい事が出来ましてね?」
そう言いながら、私は私の余りを遠隔操作しその一部を湖の底から浮上させた。
◇
明け方のハイリア湖畔。
何やら紋章の描かれた立派な台座の上に座りながら、ルトは己が慕う青年の姿を見ていた。
青年は己の一部を弓と矢に変形させ、それを構えて先程から一時間ほど構えている。
その姿を最初こそ格好良いと燥ぎながら見ていたが、ここまで何事も起こらないと退屈するものだ。
しかし跳び付く訳にもいかない。
何故ならば、青年の表情はどこまでも真面目なモノであり、真剣に集中している事がルトにも解ったからだ。
故に、ただ見守る。
心内で、待つ事が出来る妾は何と良きおなごか、等と自画自賛しながら。
やがて、日が昇る瞬間がやってくる。
青年は雄鶏の鳴き声と共に己で出来た矢を放った。
矢は眼にも止まらぬ速さで大気を抜け、太陽目掛けて視界から消えた。
そして、太陽から光が青年の下へと降り注いだ。
強い魔力を内包した光は青年へと吸収され、黒い青年の肌に赤い斑を描いていく。
奇妙な事に、それは青と白の肌を持つゾーラ族と対照的な色合いだった。
「先生、それは……」
「ああ、見ると良い」
青年は掌を空へ掲げた。
すると青年の周りを強い炎が取り囲んだ。
炎は青年に仇為す事なく、付き従うかの様にその周りを循環している。
その様子を見て、ルトは青年の力が更に増した様に感じられた。
◇
よし、成功である。
ハイリア湖では特定の条件を満たすと炎の矢が使えるようになるイベントが発生する。
そのイベントを再現する為に弓と矢を形成して太陽へと放ったのだが、材料が私の一部だからだろうか、炎の矢ならぬ炎の私が出来上がってしまった。
凄いモノだ、ゲーム本編でドーム状にしか展開できなかったディンの炎や矢に纏わせるしかない炎の矢と違い、ほぼ自在に、それこそ魔法と呼ぶに相応しいぐらいこの炎は居のままに操れる。
ゾーラ族の様に素早く泳げ、魔法の炎を纏う事が出来る私は、ハイラルでは割と強い方なのではないだろうか。
しかし、これで炎が使える。
という事は、
――――テクタイトの身を焼ける――――
という事だ。
これで更に美味しい食生活が送れるだろう。
あ、サカナを焼いても良いかもしれない。
ピーハットは、……実はあれは根菜類なのだろうか。
という事は、大根? 人参?
色合い的に人参だろうか。
ならじっくり煮込めば甘くなったりするのだろうか。
まあ何にせよ、これで火を通した食材をルト姫へと振る舞うことが出来る。
「……せんせい」
さあテクタイトをどんどん焼いて行こうか、そう意気込んでいた矢先にルト姫が私の腰へと抱き着いてきた。
非常に愛らしいのだが、その表情はどうにも上気しており息も荒い。
端的に言えば発情している様にしか見えません。
え、何故に。
「どうしたのですか、ルト姫?」
「さっきから、先生の姿を見ていると堪らないのじゃ」
「さっき?」
「うむ、炎を出した時の力強さを感じてから、疼いて疼いてどうにかなりそうなのだ。先生、妾を助けてたもれ……」
何かスイッチが入っている模様。
仕方がないのでテクタイトは後回しにし、湖畔の底に沈めた私の一部に戻る事にしました。
◇
簡易的な寝床を作り、そこに抱えたルト姫を寝かせる。
ここは私の内部である為、有袋類の袋を作る様な感覚で寝袋なども作れたりします。
「ルト姫、どうしてほしいですか?」
一先ず要望を聞く事にします。
まあ、大体何を要求されるかは解っているのですが……。
「……してたもれ? せんせぇ」
甘える様な声音で囀るルト姫に、私は理性を保てずに覆い被さりました。
口を開きその華奢な首筋に舌を這わせる。
もう、だめでしょ。こんな愛らしい娘にそんな事言われたら辛抱できませんて。
そのまま私はルト姫の白い肌を欲望の赴くままに舐め回します。
あるかどうか判別の付かない程に小規模の乳房を唇で舐り、小生意気に自己主張する突起を舌で押し潰すとルト姫が悩ましい声で鳴く。
それが更にこちらの気分を高揚させるので、最早永久機関染みた循環となっています。
そして、暫く愛撫を続けた後に、私は己の逸物を取り出しそれで以てルト姫の秘所を擦りました。
「あ、それが、、先生の……」
「そうです、これが私の生殖器に成ります。ですが、本番は致しません」
「んにゃあ!?」
ルト姫の秘所、綺麗な一本筋となっているそこを逸物にて擦ると、筆舌に尽くしがたい快感が背筋を駆け抜けました。
滑らかな肌は触れるだけでも心地良いと言うのに、それで己の逸物を擦るのですから気持ち良くないという事はあり得ない。
「あ、あ、ぁん、せんせっ、くるっ、くるのじゃぁ!?」
余程昂ぶっていたのか、ルト姫は擦るだけで絶頂してしまいます。
しかし、理性の飛んでいる私は止まらず、ルト姫が絶頂していようと関係なくその心地良い秘所へ己を擦りつけました。
それも執拗に。速度を上げて。
「あ、や、やめ、せんせぇっ、だめぇ」
「御免なさい、止まれそうにありません」
「やぁ、やじゃ、もうイっておるのじゃ、これ、これ以上は、あぁん」
片方の手でルト姫の腰を掴み逸物を押し付けながら、もう片方の手でその小さな胸を弄繰り回す。
挿入をしないのは、恐らくまだ私の頭に欠片程の理性、もしくは良心が残っているからでしょうか。
暫く擦り続けているとルト姫の身体が痙攣を始めます。
先程のモノよりも大きな快楽が到来するのを予見したのでしょう、ルト姫の愛らしい顔が引き攣りました。
その表情は恐怖と期待が綯交ぜになったモノであり、それを見た私も罪悪感と興奮が混じった奇妙な気持ちになります。
そんな事を考えつつも、私自身そろそろ限界の様です。
「イきますよルト姫」
「あ、ひっ、ああっ、せ、せんせっ、妾もいっ、イクのじゃぁ……」
「くぅっ!?」
競り上がった熱い欲望をルト姫の身体へと放出します。
白いそれはルト姫の白い肌を更に白く汚していきました。
「あつっ、あ、あああ、や、だめ、イクッ、あ、あああああああああッ!?」
激しく二度三度と痙攣を起こしたルト姫はそのまま脱力した。
その後私は、私の汚液にて汚れたルト姫を洗い、そのまま寝かせました。
……これは、起きた時には嫌われているかもしれませんね。
興奮に後押しされるがままに動いてしまいましたが、確かにルト姫は恐怖を抱いていた。
嫌われる事を想定しながら、私も眠りに付きました。
短い間でしたが、良い体験だったと言えましょう。
例えこれが別れになるのだとしても、私にとっては身に余る幸福です。
出来るならば、もう少しこの小さなお姫様と語らいを続けていたかったものですが、これでルト姫が里へ帰るというのならそれで良いのかもしれません。
◇
「おはようなのじゃ、せんせぇ。昨日はすごかったぞよ?」
後日、何故か昨夜の乱暴なそれを気に入られ褒められました。
どういう事なのでしょうか、解せません。