対女性用生物兵器『E.O.W』 実験データ記録 作:ガルロス
「……親愛なるアンブレラの幹部の皆様、今回は私にこのような機会を与えていただき、誠にありがとうございます。皆様の時間を無駄にさせないよう、実りあるプレゼンテーションをさせていただきますので、ご清聴ください」
「期待しているよ、ジル・バレンタイン。しかし、ふふふ……! 元エリート部隊S.T.A.R.Sの一員である君のそんな姿が見れるとは、これだけでも十分に時間を取った価値がある」
箱庭の通信ルームにて、ビデオ通話でアンブレラの幹部たちと会話している私は、歳のいった中年男性の声が興奮の色に染まったことにほんのりと頬を赤らめる。
総勢十数名の幹部たち、彼らは全員が男性であることは箱庭の研究員たちから聞いていた。
そんな彼らの覚えを良くしようと、私が多少は小賢しい策を弄したのは確かだ。
普通ならば、真面目なプレゼンテーションの際にはぴっしりとしたスーツで決めるべきなのだろうが、今の私はそんな身綺麗な服装とは程遠い恰好をしている。
星型のニップレスと前貼り、ただ、それだけ。
それ以外は全裸という恥ずかしい恰好で男たちとのビデオ通話に挑んでいる私は、彼らに自身の痴態を楽しんでもらうため、敬礼のポーズを取ってカメラに全身を披露した。
「フフフ……!
「お褒め頂き、光栄です。皆様に楽しんでいただけるよう、趣向を凝らした甲斐がありました」
「以前に写真で見た時より、臀部と乳房が随分と大きくなっているではないか。これがE-ウィルスの効果ということかね?」
「その通りです。E-ウィルスによって浅ましい雌の本性を引き出していただいた私の体は、雄に屈服し、全てを差し出すことを第一とした肉体へと変質しました。お手元の資料を読んでいただければ、私の変化の経過がよく判るかと」
「引き締まった肉体はそのままに、卑猥な部分だけが肥大化している。まさか、たった一か月で鍛え上げられた女警官の肉体がここまでエロく変化するとは……先日の新型ネメシスの戦闘データも含め、E-ウィルスの可能性は我々の予想以上かもしれないな」
「E-ウィルスの将来性を認め、箱庭に多額の予算を回していただいたこと、心より感謝いたします。職員一同、アンブレラの繁栄のために粉骨砕身の覚悟で研究を進めておりますので、朗報をお待ちください」
「それで? 今回は何の提案をするために我々に時間を取らせたのかね? E-ウィルスの研究に関してならば、十分な予算を与えたはずだが」
「はい。今回、私が提案させていただくのは、アンブレラの輝かしい未来を約束する新型器具の有効的な使用方法についての案でございます」
そう言いながら、私は手元のコンソールを操作する。
データ読み込みの後、私の真横に立体的に浮かび上がった映像とそのタイトルを見た男たちは、興味深そうにその映像を見つめていた。
「……【雌奴隷 ジル・バレンタインの有効活用計画】……新型器具とは、君のことを指しているのかな?」
「その通りです。アンブレラに忠誠を誓った私の肉体は、皆様の予想以上のポテンシャルを秘めている……今日は、この肉便器兼雌奴隷であるジル・バレンタインをより有用に扱うための計画を皆様に提案させていただきたく存じます」
そう言った私は、幹部たちが予想以上に話に食いついていることを感じ取り、心の中でほくそ笑む。
彼らもまさか、ほぼ全裸の女が自分の有効活用方法をプレゼンテーションするとは夢にも思っていなかっただろう。
渡された資料にある卑猥な文言の数々と記録映像、そして今の私のエロボディに興味を抱いている彼らを更に押し込むべく、早速私は話の本題に入った。
「まず、第一の活用方法。【私の体細胞を利用した新型ウィルスとそのワクチンの製作】です」
「ほう? そういえば、君は先天的にT-ウィルスへの完全なる抗体を宿しているんだったっけな?」
「その通りです。それに加え、先のラクーンシティでの事件にて、データも含めて完全に消失してしまった対T-ウィルスの特効薬【デイライト】も私の肉体には投与されているのです。E-ウィルス、T-ウィルス、そしてデイライト……それらの薬品、ウィルスを摂取した私の肉体は、今もなおその効能によって進化を続けています。この私の血液、細胞を採取し、それを新型ウィルスの開発に役立てれば、必ずやTやEを超える強力なウィルスが出来上がることでしょう」
「なるほど……我々でウィルスを作り、それの特効薬も同時に作り出す。病と薬を同時に作成することで、薬品部門での大きな収益が見込めるということか……!」
「それよりも、新型ウィルスを活用した新たな生物兵器の開発でしょう。今現在、ミス・バレンタインの体内ではT-ウィルスとE-ウィルスが融合し、新たなウィルスを作り出している。それを用いて既存の生物兵器を強化することが出来れば、究極の生物兵器も夢じゃない!」
金儲けと研究への意欲、この場に集まる男たちが最も興味を抱いているであろうそれらの部分にメリットがある提案を受けた幹部たちは、大きくどよめいて俄然私の話に乗り気になった。
まずは判りやすい部分から話を始めてよかったと思いながら、続けて二つ目の提案へと話題を移す。
「二つ目の提案は、【私を主軸とした生物兵器軍隊の作成】です。私は肉体からTとEの二種類のウィルスに感染した生物を操ることが出来るフェロモンを発することが出来ます。これはアンブレラが生物兵器として開発した有機生命体兵器だけでなく、偶発的に生まれたウィルス感染者……イレギュラーミュータントたちも例外ではありません」
「ほほう!? つまり君は、戦闘中に生み出されたゾンビすらも操ることが出来るということか!?」
「お手元の資料をご覧ください。現在私は、ネメシスと融合した状態でゾンビ、ケルベロス、クロウ、ドレインディモスをそれぞれ同時に指揮することに成功しています。実戦にはもう暫くの練兵が必要ですが、今の時点でも十分に武装勢力の制圧に必要な軍事力は有しているかと」
「素晴らしい……! 知性のないゾンビたちを操り、軍隊として扱えるとは!!」
「しかし、この計画の実現には相当のコストがかかりそうですな。他の幹部連中を納得させるための時間も必要だ」
「今すぐに可決して欲しいとは思っておりません。このようなことも可能であるということを、皆様の頭の片隅に置いておいていただければ十分です。しかし、この計画が現実のものとなったならば、U.B.C.Sなど比較にならない強力な軍隊がアンブレラのものになるということを覚えておいてくださいね」
ぱちん、と悪戯っぽくウインク。自分で言うのもなんだが、美貌には自信がある。
暴力的な発言と可愛らしい行動のギャップと、ほぼ全裸の格好というトリプルキャッチ―な私の姿は確実に幹部たちの心を掴んだはずだ。
「それで、最後の提案とは何だね? この話し合いの大トリを務めるんだ、凄い内容なのだろう?」
「ええ、勿論です。私が行う雌奴隷 ジル・バレンタインの有効活用方法、その最後の提案は――♡♡♡」
そこで、私は自分のおまんこに貼られている前貼りを勢いよく引き剥がし、カメラの前につるつるのパイパンおまんこを大公開した。
指で性器を広げ、綺麗なピンク色をしているそこを幹部たちに見せつけながら、蕩けた表情の私は、最後の目玉である私のおまんこの有効活用方法を男たちに提案する。
「このおまんこを使ったアンブレラへの奉仕♡ つまり【生物兵器たちの子を孕む母体として扱う】こと、ですわ♡」
「生物兵器の子を孕むだって……! 君は、自分が何を言っているのか判っているのか?」
「勿論ですわ♡ 私のこの肉体は、ウィルスの効果で頑健さと身体能力を向上させつつ、T-ウィルスの抗体を有しています。そして何より、私は全てのちんぽに屈服する雌奴隷♡ 相手が生物兵器であろうと、このおまんこはおちんぽをハメられたくて常に疼いています♡ 全世界を探しても、ゾンビたちの子供を孕める女性なんて、私くらいしかおりません♡ アンブレラに服従すると誓った以上、その特性を活かさないなんて馬鹿な話はありませんわ♡」
どろ~り、どろりとおまんこ汁を溢れさせる。
その光景は、今の発言を私が心の底からの本心で語っていることを証明していた。
ジル・バレンタインという女は、本気で人ならざる怪物たちに股を開き、その子を孕む覚悟がある雌奴隷であることが、この卑猥な光景から幹部たちに伝わったことであろう。
「こちらの計画に関しては、皆様の許可さえ下りればいつでも開始することが出来る状態です♡ 私の体内にあるウィルスたちと抗体を受け継いだ強力な生物兵器たちの子を産み落とす準備は、既に完了しております♡ 雌奴隷、ジル・バレンタインのおまんこは妊娠準備いつでも万端♡ リクエストがございましたら、箱庭にご一報くだされば即座にセックスを行い、私の胎内で成長する胎児のデータを出産まで詳細にお伝えすることを約束しますわ♡」
ビデオ通話の音声が、シンと静まり返る。
目の前で化物たちの子を孕むことを堂々と宣言した私への興奮が、一周まわって彼らを押し黙らせているのだ。
先天的なウィルスへの抗体を有している私が産み落とす、数々の新型生物兵器の性能へと思いを馳せているであろう彼らの表情は私からは見えないが、絶対に笑顔であることは間違いない。
「……ジル・バレンタイン、箱庭の代表としてそこに立つ君に問おう。それらの計画を実行するにあたって、箱庭が求めているものはなんだ?」
その証拠にほら、彼らの声が真に迫ったものになっている。
今までの興味本位の声ではない。必ずこの計画を現実にしてみせるという覚悟を感じさせる声での質問に対して、私は研究員たちが求めているものを告げた。
「資金や設備はもちろんのことですが、我々が一番に求めているのは、私と同じ先天的なT-ウィルスの抗体を有している女性です。美しい女性であれば、なお良い」
「なるほど……彼女たちにもE-ウィルスを投与し、第二、第三の君として研究に役立たせるつもりだな?」
「その通りです。母体の数が多くなれば、産み落とせる生物兵器の数やサンプル数も増える。アンブレラの繁栄を促すために必要な措置として、是非ともご検討ください」
「わかった。今後、我々が発見したT-ウィルスの抗体を持つ美しい女性は、全て箱庭へと移送しよう。アンブレラの繁栄のために、役立ててくれたまえ」
「寛大なるご処置、感謝いたします。今後とも、箱庭とE-ウィルス、そして皆様の従順なる雌奴隷であるジル・バレンタインをよろしくお願いいたします……♡♡♡」
瞳を桃色に妖しく光らせ、カメラの向こうにいる男たちの興奮を煽るような上目遣いで挨拶をした私は、自身のプレゼンテーションに確かな手応えを感じ、隠すことなく笑みを浮かべるのであった。
「ジル、君に最初の任務が入った。早速だが、仕事に移ってくれ」
「ふふふっ♡ 記念すべき初仕事ね♡ それで? 私はどの生物兵器の子供を産めばいいの?」
「いいや、君が産むのは怪物の子供じゃない。人間の子さ。しかし、ふふっ……これは、我が箱庭始まって以来の重大な任務だぞ!」
プレゼンテーションを行った翌日、私は研究員の中でも立場のある男に彼のオフィスへと呼び出されていた。
どうやら、機能のプレゼンを見た誰かが私に仕事を依頼したようだ。しかし、生物兵器ではなく、ただの人間の子を産めというその任務内容には、若干の違和感が残る。
それに、そんな内容の任務だというのに、どうしてこの男はこんなにも興奮しているのだろうか?
その答えがわからず、困惑した表情を浮かべる私の様子を見て取った男は、この会話が周囲に漏れていないかを何重にも確認した後、私にそっと耳打ちするようにして任務の詳しい内容を説明する。
「いいか、ジル。今から君は、子宮と卵子に特別な調整を受けてもらった後で、欧州に存在するとある人物の邸宅に向かってもらう。そこで待つ人物の子供を孕み、出産することが、今回の任務だ」
「了解したわ。……それで? 私を孕ませようとしているのは、何処の誰なの?」
当然の疑問を投げかけてみれば、それを待ってましたとばかりに目を輝かせた男が、興奮を抑えきれないといった様子でこの任務の依頼者の名を私に伝えてきた。
「聞いて驚くなよ……! 我らがアンブレラの創設者にして、最高幹部を務めるお方、オズウェル・E・スペンサー様だ! ジル、君は彼の子を産むという、偉大な役目を与えられたんだよ!」
こうして私は、数々のバイオテロの元凶ともいえる男と対面を果たすこととなった。
しかし、今の私の胸にあるのは彼への憎しみではなく、これほどまでに幸せな人生を与えてくれた彼への感謝と崇拝の気持ち、完全なる服従心だけだ。
アンブレラを作り上げ、今日の繁栄を築いた最高幹部オズウェル・E・スペンサー。
そんな彼の子を孕むという、非常に重要な使命を与えられた私の感動は、もはや語るまでもないだろう。
しかし、その感激すらも、この後に知るスペンサーの真の目的を理解した後で感じた幸福と比べてしまえば、本当に些末なものになってしまうのである。
アンブレラの千年王国を作り上げるための究極の計画。私の子宮と卵子が、その根幹を成そうとしている。
その感動に身を震わせ、偉大なる指導者との出会いを心待ちにしながら、私はスペンサーの精子の優秀さを100%以上に引き出すための調整を受けるのであった。
1998年11月30日 記録者 ジル・バレンタイン(コードネーム ドスケベマンコ)