自分でご飯を食べるくらい出来るのだが、兎の子は頑なに許してくれない。温めのお粥を掬った匙が僕の口に入れられる。美味しい。
そんなこんなで食事が終わった。兎の子が此方を見つめてくるものだから、つい目を合わせてしまう。その度に頭がぐらり、とする。どういう仕掛けなのだろう?
「起きてるかしら?」
「ええ、大丈夫ですよ」
とはいえ、半分寝てるようなものだったが。
布団の中で微睡んでいると、かぐや姫が僕の部屋に来た。とりあえず布団から身を乗り出す。
「はい、コレ」
「確かに」
ちょっと前に貸した本を持ってきたらしい。別にこんな夜更けでなくともいいと思うのだが。
「面白かったわ。表現が秀逸で」
「僕はまだあんまり読んでないんですけどね」
話している途中、欠伸してしまった。正直かなり眠いので、早く寝たいのだ。
どうやらその意思は伝わったようだ。だが、この少女は少々変わっているようで。
「眠たいのね。じゃあ、こっちに来て」
かぐや姫がベッドに乗る。まさか添い寝でもするというのだろうか。僕もベッドに乗り、最初微睡んでいた姿勢になる。
すると、枕に載せた僕の頭がかぐや姫の胸元に抱き寄せられた。見た目どおり薄いが、ふにゅ、とした柔らかな感触がする。お香のような独特な香りも心を安らがせた。
「...何を?」
恍惚に浸ってしまいそうな頭で、ようやく質問を絞り出す。より強く抱きしめられ、蕩けそうになる。
「私に靡かない男なんて久しぶりだから。誘ってるの」
別に靡いてないわけじゃない。ただ単純に眠いだけなのだ。
判ったのは、このまま身を任せてしまってもいいってことだ。
「...おやすみ」
「ええ、お休みなさい」
少女の胸に頭を預けたまま、眠りについた。安らかに眠れそうだ。
朝、竹が風に揺れる音で目が覚める。
目の前に少女の薄い胸があった。
一瞬思考が止まったが、すぐに稼働させた。つまり、かぐや姫は僕の頭を抱きしめたまま此所で眠ってしまったのだ。実に簡単なことだ。
そっと抜け出そうとしたのだが、思ったよりしっかりと腕が回されている。どうにか起こさないように振りほどけないか頑張っていると、ぬいぐるみをそうするように力強く抱きしめられた。
少女の華奢な腕だから痛くはないが、いろいろ拙い状況だ。情けないことに今僕は勃起してしまっている。
必死に収めようとしているが、収まるどころかより硬くなっていく。どうするべきか迷ったあげく、もう一度寝ることにした。どうせ早く起きる理由もないんだ。
月は遊んでるだけで無限のエネルギーを得れるらしいですね。
それってどういうことなんでしょ。やっぱり嫦娥が関係してるんですかね?
風呂ン中で考えてたのですが、嫦娥って不老不死ですよね。
だから、食べ物さえ与えれば懸命な内臓諸侯がエネルギー創ってくれますよね。
んで、月の科学力だとその少量のエネルギーを取り出して増やすくらい出来ますよね。
つまり、月のエネルギーは嫦娥で成り立っているのでは?
はい、そんだけです。