既に空は煌々と朱に染まり、町を行く人達は家路を急いでいる。僕は家の外に出てその光景を見ているのだ。
こんなことをしている理由は、人を待っているからだ。いや、相手は人では無いから語弊があるか。何にせよ、日が暮れてきているのに待ち合わせとは、何処と無く妙な心持ちである。夕日が雲の間から覗くたびに、否応なく急かされてしまう。
目の前に黒い羽が落ちてきた。夕焼けに濡れ、より黒が艶やかに映える。
今日は文の日なのだ。
「待たせてしまいましたか?」
「いや、全然」
そもそもとして家の前が待ち合わせの場所なのだ。
「文は、仕事だいじょうぶ?」
「鴉が一羽抜けただけでは揺るぎませんよ」
実際は彼女が山から居なくなったことで、何人もの烏天狗がその仕事を肩代わりしていた。
彼女は器用かつ敏速に仕事を片付けることから、山では重宝されているのだ。本人は気づいていないが。
「それでは、夕暮れデートと洒落込みましょう」
「そうだね」
彼女の細い両手が僕の左腕に絡んだ。
「ん...」
布団の上で、二つの影が唇を重ねている。
羽のある影はしっかりと伴侶の背に腕を回し、自らの舌をその口内に侵入させていた。もう一方の影もまた腰の辺りに手を当てて応えていた。
温かな唾液にまみれた舌が蹂躙する。侵入した舌は口内にあった舌の表面を舐め、唾液を喉へと送る。羽のある影は音を鳴らし、実に淫靡に口内粘膜の接触を果たした。
「もう、いいですか...?」
怒張したぺニスが、愛液に満たされたヴァギナへと呑まれていく。
ぺニスの先端が膣の奥を突く感触に、影が嬌声をあげて悶える。愛する伴侶に跨がった影は一心不乱に、快楽を貪り腰を振る。
ぺニスが膣壁を削るかのように擦れ、襞が刺激される。あまりの快楽に声を我慢することは放棄され、暗闇の中に熱っぽい声が響く。
その内に跨がられた影もまた声をあげ始める。二つの声は混ざりあい、その中に一際高い声があがる。
上身を倒し、下にいる伴侶に身を預けた影のヴァギナから、白濁が溢れ出した。軽く口づけをしたあと、影は脱力した身体を委ねた。
くるり、と反転した二つの影は、硬いぺニスで繋がっている。されるがままだった影は太ももを抱え、腰を激しく打ちつける。
精液と愛液が混じり、嬌声の合間に水音が鳴る。子宮口を突かれ、影はびくびくと身体を痙攣させる。
しかし打ちつける影はそれを抑え込み、より深くまで到達するためにより強く腰を振った。
その内に痙攣は治まり、そしてヴァギナは大量の白濁で満たされた。
「もう、腰が限界です...」
「...僕もだ」
二つの影は小さく笑いあい、そして深い眠りに誘われた。