10分前にもSAOの短編を投稿しているので、よろしければ読んでみてください。
「ねぇ曜。ちょっといい?」
「あっ、善子ちゃん。それに花丸ちゃんと、ルビィちゃんも?」
昼休み。
いつも通り教室で早めに昼食を終えて雑談をしていた俺たちの元に、Aqoursの一年生ズが訪ねてきた。
どうやら目的は曜らしい。
「ごめん。ちょっと行ってくるね」
「はーいっ」
「行ってらっしゃい」
どこか難しそうな表情をした3人の元へ、曜が駆け足で向かう。
その後には当然、俺たち二年生が残される訳なのだが、とある理由から俺はこの面々が少し苦手だ。
「……で。この前曜ちゃんとはどんなエッチしたの」
ムスッとした表情で、千歌が俺と曜のセックスについて事細かに聞いてくるのだ。
とある弱みを握られてしまっているため、俺も話さざるを得ない。
まあ、その件に関しては俺が悪いのだが。
「わ、私もちょっと……気になる、かな? 曜ちゃんには悪いけど、その……なんていうか、ね?」
意外や意外、でもないか。
最初は真面目でお淑やかという印象だった梨子もそう言った話題には興味があるようで。
男子中学生かというような興奮した鼻息でこちらを伺う二人に渋々伝えていく。
「わ、わ〜……。曜ちゃん、そんなすごいことしてるんだ……」
「高校生なのに、もうそんなことしてるの……?」
千歌にとっては幼なじみ、そしてAqoursとしての活動を始めてからは同学年、転校して来てまもない梨子にとっては数少ない気心の知れた友人。
そんな友達の情事が気になるのだろう。頻繁に顔を赤くしながらも徹底的に深掘りされていく。
「……え? 梨子ちゃん、こういうことって大人になったらみんなするの?」
「っ!? ち、え、そのっ! な、なんて言うか……」
梨子が完全に墓穴を掘ったところで、千歌の標的は移った。
ホッと一息つき、視線を曜が先ほど出て行った教室のドアへと移す。
「じー……」
そこには、これでもかと言わんばかりの綺麗なジト目をこちらに向けながら、こちらを覗く曜の姿が。
入り口の影からひょっこりと覗いている様子は非常に可愛らしいが、いつまでも彼女を不機嫌にさせたままにはいかない。
「えっ? あ、曜ちゃん帰ってきてたんだ」
「ご、ごめんね色々聞いちゃって。いってらっしゃい」
千歌と梨子に一言入れて曜の元へと向かう。
近づくにつれて少しずつ、俺の顔を見つめている曜の視線が上がってくる。
「……彼女がいる前で堂々と浮気するのは感心しないな〜」
教室から出たところで、ずい、とより近づいてくる。
俺が少し屈めばキスをできてしまうほどに詰め寄ってきた曜から出てきた言葉は、普段からは考えられないものだった。
「浮気じゃないって……。それは浮気してる人が言うことだよ?」
ずい、とさらに曜の顔が俺に向かって近づく。
が。正直曜の可愛い顔で凄まれてもただただ可愛いだけであるし、千歌とも梨子ともただ話をしていただけなのだからそうとしか言いようがない。
別に距離が近かったと言うこともなかったし。
「千歌ちゃんがどんどん近づいてたの気づかなかったんだ。この鈍感。あとちょっとで触れ合いそうだったよ?」
俺の耳元でそう囁いた曜。
……距離は意図的に近くなっていたらしい。
だが困った。ならば、どうやって曜に浮気をしていないと言うことを証明すればいいのか。
「じゃあそんな鈍感だけどスケベな彼氏さんには、今日から私を教室でも彼女として扱うことを命じます」
それは、いいのか。
普段お互いの家でやっているようなことを、教室でもしろと。
「さ、さすがにすることは考えてよ? みんないるんだし。……当然だけど、エッチなことはみんなが居るとこではダメ」
爪先立ちで背伸びをした曜が俺に耳打ちをする。
流石にそれは俺でも分かる。
「我慢できずに襲っちゃうから。私が」
俺もだ。
数年前から男子を受け入れ始めなければならないほどに人数が少なくなっていたこの浦の星には、1年から3年までを見ても人数はかなり少ない。
それでも女子が比較的多いのだが、そのため女子が寄りつかなさそうな場所であれば、かなり責めた愛情表現もできるのだ。
「まあその話は置いておいて。……ホントに浮気してないなら、その証拠」
少しめんどくさいモードの曜になっているが、これもまた可愛く思える。
恐らく千歌と梨子と仲良さそうに話していたのが原因なのだろう。
彼女にこういう思いをさせてしまった自分に非がある。
「え、ちょっ!? こ、ここじゃ恥ずかし……!?」
若干前のめりになっていた曜を、自分の胸元に抱き寄せる。
言ってしまえば果南のようなハグではあるが、こんなことは同性異性含めて曜にしかしない。
「……なら、さ。私にしかしないこと、もう一つお願いしても……いいかな?」
周りの同級生たちがワーキャーとうるさいが、彼女の要望を聞くのは今しかない。
真っ赤になった曜の顔。その柔らかい頬に手を添えて、俺の方を向かせる。
「あぅ……」
今になって周りの注目を浴びているのが恥ずかしくなっているのだろうか。
漫画の世界であれば、目をぐるぐると回している曜が見られるような状態だった。
「そ、そんなに可愛い可愛いって連呼しないでよぉ……」
そうは言っても実際可愛いのだから仕方ない。
曜の顎を指を使って持ち上げ、唇を軽く重ねる。
「んっ……。これで許してあげる。……好き」
数秒にも満たないキス。
それでも、周りの声はさらに喧しくなってしまった。
唇を話すと、甘えたかった欲求が抑えきれなくなったのだろう。曜が俺に抱きついてきた。
「……ねぇ。今日、さ。練習の後ちょっとだけいい?」
構わないが、どうしたのだろうか。
今日は新しい曲がまだ完成していないから、各種の基礎練習だけだったはずだが。
「今ので我慢できなくなったの。でも今は流石にできないし、それまで我慢する。ゴムは私が持ってるから大丈夫。二箱新品のがあるから」
なるほど、そう来たか。
周囲の喧騒のお陰で誰にも聞かれていないし、そもそも俺の胸の中でぽそぽそと話しているから周りにも聞かれていないだろう。
「ぐっちゃぐちゃに犯して? どこでシたいとかある?」
どうやら曜の性欲スイッチが入ってしまったらしい。
と言うよりは、メーターが振り切った感じか。前にセックスしたのが土日の事だ。今は木曜日。中3日も空いてしまっている。
「ねぇ、どこでシたいの? 場所にあった服、用意するよ?」
場所にあった服、それでいて学校にある服というと。
スク水、ライブ衣装、制服、それから……レッスン着だろうか。
いいことを思いついた。
「え、えぇっ!? 更衣室!? そりゃ確かに、みんなが着替え終わった後なら大丈夫だろうけど……汗臭いよ?」
それがいいんじゃないか。
汗をかいたままのレッスン着に身を包んだ曜を、暑い更衣室の中で犯す。
いつもよりも更に濃厚になりそうだ。
「っ、確かに……。えへへ、楽しみになってきたっ」
俺の事を抱きしめる曜の腕の力がさらに強まる。
見上げてくるその表情は、どこか小悪魔のような笑みをしていた。
◇
それから約数時間後。
「……あれ、曜ちゃんまだ着替えてないの?」
「う、うん。ちょっと疲れちゃったから、休憩してから着替えることにするよ。千歌ちゃん、先帰ってて?」
「……うん。じゃあ、また明日ね」
「うん。また明日」
通話中にしていたスマホから、曜と千歌の会話が聞こえてくる。
千歌が更衣室から出てきたのを廊下の影から確認。
どこか悲しそうな表情をしていたのが気になったが、去っていったのを確認してから更衣室に入る。
「あっ、きたきた。もー、彼女だけにあんなスリリングなことさせるなんて、罪深い彼氏だねぇ」
スリリングなことというのは、正しくさっきの事だろう。
いつまで経っても着替えようとしない曜のことを不審に思っていたのは千歌だけではなかったのだ。
「ま、もう大丈夫だけど。千歌ちゃんも帰ったし」
椅子に腰掛けていた曜が立ち上がる。
今まで9人がここで着替えていたということもあり、独特の匂いがするが、それよりもまず気になるのはこの暑さ。
「えへへ。もうムレムレだよ?」
水色のレッスン着の胸元を開けて俺の方に見せる。
そこには、玉のような汗が浮かぶ曜の谷間があった。
「首も、太もももだし、お腹とか脇とか、後は……おっぱいの下もかな。お尻とかもだと思うから……。うん、文字通り全身汗まみれ」
うへぇ、と気持ち悪そうにする曜だが、好きなように犯してくれということなので俺はそれを伝えただけなのだ。
俺は悪くない。
「で、まずどうしたらいいの?」
全身くまなく汗で光っている彼女。
だが、ここで初めて気がついたことがある。
「へ? あぁ、これ? うん、スパッツだよ。汗で蒸れたスパッツって、好きな人多いみたいだし」
黒いスパッツ。
そして更に、そこで気づく。
「……うん。みんなの隙を見て、下着だけ取っちゃった。……もうびんびんに感じちゃってるから、触られるだけでイッちゃうかも」
ごくりと唾を飲む。
よく見れば、汗で曜の肢体に貼りついたレッスン着の中で、特に起伏が激しい部分。胸の尖端がぷっくりと出ているのがはっきりと分かる。
「……触って?」
汗で濡れ、蒸れた曜の身体。
強引に揉みしだき、全身を味わい尽くした上でお互いがお互いの体液でぐちゃぐちゃになるまで楽しみたい。
「あ、あはは……。ちょっと欲張りすぎだと思うけど、いいね。私もいろいろ味わってみたいし」
気がつけば曜が俺に抱きついており、俺は彼女を抱き締め返していた。
もう慣れた、というよりも慣れすぎたこの行動。
だが、どれだけ身体を重ねても燃えるものはいつだって燃え盛っている。
「……硬くしすぎじゃない?」
制服のズボンの上から、曜が俺の肉棒に右手を添える。
残った左手だけでとんでもない手際の良さでシャツのボタンを上から順に外され、勢いそのままベルトまで外された。
「流石にこれだけセックスしてたら、彼氏の服を脱がせるのも慣れるって」
するりと俺の腰と股間部からズボンが下着ごと下される。
すでにギンギンに昂り、主張をし続けている俺の肉棒が曜の眼前に晒される。
「っ……! すっごい匂い……!」
露わになった熱を持つ俺の肉棒に顔を近づけた曜の反応を見て、心が少し痛む。
スクールアイドルとしてのレッスンを終えたばかりの汗だくになっている曜も彼女の汗や体臭の匂いが充満しているが、通気性の悪い男子制服のスボンにほぼ一日中包まれていた俺の股間も、もちろん蒸れたことで匂いは普段よりもキツいだろう。
「え? 臭くてゴメンって……あぁっ、そういうすごい匂いって意味じゃないよ? 唆るってこと。私が変態ってこともあるかも知れないけど、好きな人の匂いならおちんちんの匂いでも好きになれるんだなって」
たまに学校で身体を重ねることもあるが、基本的にはお互いのどちらかの家が多い。
家でセックスをする時は身体を風呂場で一緒にくまなく洗ってから始めるのだが、学校でする時はそうはいかない。
つまり、今回の様にお互い汗をかいた、少し匂う状態でセックスをすることもあるにはあるのだが、やはり清潔で良い匂いの方が良いのではないかと思ってしまう。
「ううん、大丈夫っ。そりゃシャワーを浴びた方がお互いにいい匂いもするし身体も綺麗だけど、身体を洗ってない状態のセックスって、こう……交尾って感じがしてすっごく興奮しない?」
分かる。
ローションとかそういう外部からの液体など一切なく、お互いの体液でお互いがずるずるに塗れる。
それだけお互いがお互いに熱中し、セックスに夢中になり、燃え上がった自分の熱を相手にぶつけている様な感覚。
「良かった、私と同じ感想で。私も、私で気持ち良くなってくれると嬉しいし、私もそれで気持ち良くなりたいもん。セックスがしたいだけじゃなくて、好きな人とそういう感情とか興奮とか、気持ちとか。ぶつけ合いたいし気持ち良くなりたいから、セックスがしたいの」
そう。
ありきたりだが、好きな人とお互いの情欲をぶつけ合うから最高に気持ち良いのだ。
まあ俺と曜の場合は身体の相性がいいかも知れない、というのもあるだろうが。
「で、どうして欲しい? お昼に浮気を疑っちゃったし、今日はして欲しいこと何でもしてあげるよ?」
何でも、という言葉に興奮するのは久しぶりである。
今でこそこんなにもお互いの好き勝手をしているが、付き合い始めた頃や肉体関係を持ち始めた頃はそうではなかった。
お互いに何が嫌か、何が好きか、何をして欲しいかなどを確認し合い、探りながら距離を縮めていったのだ。
そういった過程の中で、曜から何でもしていいという言葉が出たことはあるものの、最近はお互いの勝手が手に取るように分かるからか、口にすることは滅多になかった。
「うん。なんか最近、お互いマンネリっていうか、変な慣れが出てきてたでしょ? たまにはさ、もっと変態チックなプレイしてみない?」
乗った。
曜も俺も、恐らくだが同年代の男女と比べて性欲は強い。
レスから別れ話になることなど想像したくもないが、若気の至りという言葉が通用するうちに色々してみたいという気持ちはある。
「やったっ。あ、でも今日はそんなにおもちゃ持って来てないから、あんまり変わったことできないかも……」
そう言いながら、曜は後ろに置いていた自分の鞄に手を突っ込んで漁る。
上半身をかがませているため、必然的に俺の眼下には、彼女の安産型のお尻が突き出される形となる。
ふむ。
「ひゃっ! んっ……いいよ?」
左手で尻肉を掴み、右掌を指を陰裂に添わせるように撫でていく。
可愛らしい悲鳴が聞こえたが、プレイ開始の合図だと悟ってくれた彼女は特に咎めることもせずに鞄漁りを再開した。
鞄に集中する曜のレッスン着だけをくるぶしまで下ろすことで、彼女の下着が露わになった。
「今探してみたらおもちゃ全然無かったし、もう我慢できないでしょ?」
鞄を漁っていた曜が、振り向きながらこちらを見上げてくる。
彼女のその言葉と表情に反応してしまった通り、正直なところ我慢の限界を迎えていた。
Aqoursの練習の手伝いや部室の整理、アップロードする動画の編集をたまに手伝うのだが、俺にとって問題なのは練習の手伝いの時。
主に視線は曜に向いているのだが、千歌や梨子、果南や鞠莉たちのスタイルに正直ドキッとしないかと言われれば嘘になる。
親しくなってからAqoursの曜以外の面々との距離が近くなり、彼女たちの匂いや温かさを身近に感じているのだ。
「今日の練習でも、千歌ちゃんと果南ちゃん、鞠莉ちゃんに迫られてたもんねー。私も果南ちゃんよりもおっぱい大きくなったけど、まだ鞠莉ちゃんほどじゃないし。彼女じゃなくてもやっぱりあれだけ近くに寄られたら、そりゃね」
異性の、それもスクールアイドルとして十分すぎる程の容姿を持つ、彼女以外の女子8人。
男は基本的に俺だけの環境で、休憩の度に俺を目印として集合されるのだ。
男として、正直クるところがあることを、曜も理解してくれている。
「Aqoursのみんなって、意外と無防備なんだよね。梨子ちゃんもたまに下着見えるような座り方しちゃうようになっちゃったし。ダイヤさんもたまに抜けてる時あるでしょ?」
そう。俺は悪くないと言い切るつもりはないが、8人にも悪いところはある。
MV撮影や写真撮影の際にはギリギリ見えそうで見えないようにスカートを調整したりしており、9人が集まった後のAqoursの活動最初期は曜以外の8人は気をつけていたのだと思う。
だが、活動が長くなるにつれてそこがどんどんと緩くなり、今や気をつけているのはダイヤさんだけ。それもふと思い出した時だけのように感じるのだ。
「あんなに谷間とか下着とか見せつけられてたら、色々思っちゃうもん。それはしょうがないよ。みんなどんどん距離も近くなってるし」
そのせいでなのかそのお陰なのかは分からないが、それにより俺の性欲は高まる一方。
曜の性欲の強さも相まって、高校生カップルとしては考えられないほどの頻度でセックスをしていると、自分では思っている。
「あはは、確かにそうかも。二学期に入ってからは、週末は基本ずっとどっちかの部屋でお泊まりだもんね。……一回思い切って、どこか別のところに泊まってみちゃう?」
別のところ、とは。
思い切るも何も、週末お互いのどちらかの家に入り浸る高校生カップルはそうはいないと思うのだが。
「十千万とか?」
情事前のお互いを少し落ち着かせるための話の最中ではあるが、思わず吹き出してしまった。
遠出でもないし、なぜよりにもよってそこなのだ。
「んー。でも正直、千歌ちゃんのあのお家の旅館に、お客さんとして泊まってみたくない? お客さんとしてのおもてなしとかあるでしょ?」
それはまあ、確かに分かる。
俺たちが入ったことのある場所で言えば千歌の部屋ぐらいだが、露天風呂や客室が凄いことは幼い頃から知っているのだ。
「じゃあ、秋頃に一回予約してみよっか。千歌ちゃんには内緒で」
そうしてみよう。
金は……まあ、俺がバイトして稼ぐとするか。
「それなら大丈夫っ。この前聞いたら、私たちなら特別料金で良い部屋に通してくれるってさ」
ちゃっかりしていると思いはするが、ありがたいので何も突っ込むことができない。
もし仮に十千万に泊まることになったとしても、やることと言えば旅館の和室や部屋に併設されていれば貸切露天風呂で、チェックインからチェックアウトまでヤり続けるぐらい。
俺と曜がしこたまヤりまくっているのは、まあ千歌から高海家の大人たちには伝わってしまっているだろう。不本意だが。
「……ねぇ。まだ挿入れてくれないの?」
そろそろ曜の熱や柔らかさが恋しくなった頃。
彼女の方も、もう我慢の限界らしい。
「ん。私はずっと準備万端で待ってたんだからね? コンドーム、ちゃんとつけられた?」
別に生で挿入れて中出ししてくれてもいいけど、というとんでもなく不穏な発言は聞き逃し、彼女の言葉通りすでに愛液が溢れるほど準備万端の曜の陰裂に鈴口を当てる。
把握している周期では確か、今日はまだ曜は危険日だったはず。
責任を取る覚悟はあってもやはりそこに向かう足取りはまだ重い。
「んっ。すっごく硬くなってる……。高校生のうちは流石にダメって分かってるけど、大学生の時もダメなのかな? 早く赤ちゃん欲しいのに」
ダメだ。
俺と曜が良くても、産まれてきてくれくる子どものことまで考えた選択をしたい。
「は、ぁ……! そう、だよね。ゴメン、んんっ! そ、こま……でっ、考えられて、なかった……っ!」
謝られる謂れはない。
そもそもの発端は、曜が生でのセックスを望むことになった原因にあるのだろうし。
「んぁっ! ひぅうう! あぁあっ、もう……無理ぃっ! 早く挿入れてよぉっ!」
俺が気になっていることを、曜が素直に話してくれたらな。
「っ! 言う、言うから焦らすのやめてぇ!」
やめない。
こんなに濡らして、かつ身体を痙攣させる程イッているのだから、よっぽど気持ちいいんだろう。
でも挿入れて欲しいなら、ちゃんと生でして欲しかった理由を説明してくれないと。
「生のおちんちんの方が、気持ちいいからなのぉっ! 言った、言ったよ!? 早く……っ!」
なるほどな。
それならそうと、早く言ってくれればよかったのに。
だがそんなことを言われると、今日は意地でもゴムありでシたくなった。
「な、なんでぇ……?」
簡単だ。
つまりは、曜にとっては俺とのゴムありセックスはもう気持ちよくない。
そういうことなのだろう。
「えっ? ち、違……」
俺に気を使ってくれなくてもいい。
これは、俺が自分自身を情けなく思っているだけだ。
ゴムありでは曜を気持ちよくできていない。そう自分で思ってしまうことも嫌だし、それで実際に曜が気持ちよくなれていないのも嫌だ。
「っ! ね、ねぇ。もしかして……」
あぁ、その通りだ。明日も学校があるが構わないだろう。
元々ぐっちゃぐちゃに犯してくれという、曜の要望だ。それを今日、朝までぶっ通しでヤリまくるだけだ。その間で、ゴムありセックスで曜を満足させてやる。
幸運にも、今夜は家に俺以外家族はいないしな。
「……うん、分かった。追加でゴム買っていく?」
大丈夫だろう。家にも予備の箱はいくつかある。それでも足りなければ買い足せばいい話だ。
だが、この話は今のこの状況が終わってからの話。
今はその最初の段階として。
「んぁっ! あ、き、来たあぁぁぁあぁぁあっ! イッ……イク……! イクぅっ!」
一回だけだが徹底的に犯す。
「イ、ひぁあっ! イッてる、からぁっ! そっ……こ……! ホントむりむりむりむりぃっ! でちゃう、でちゃうぅぅぅぅうううっ!」
右手を添え、彼女の陰裂や陰核に擦り付けるように動かしていた肉棒を、彼女の膣内へと挿入していく。
奥へ、奥へ、奥へと挿入していくと、彼女の身体の震えが大きくなっていく。
肉棒の付け根までぐっぽりと曜の膣が咥え込むところまで挿入し終えたが、ぐりぐりと曜の最奥に亀頭を押し付ける。
「あぁっ! ん、あぁあっ! はぁあっ、んっ! はぁぁああっ!」
普段はあまりしないポルチオ責め。
後背位で繋がりながら、曜の下半身が浮き上がるほどに奥へ奥へと突き上げていく。
「あっ……! イッ……! ああぁあ〜ッ!」
両手で掴んでいる曜の尻肉が震え出すと共に、太腿を中心に下半身が揺れる。
正直俺としてはピストンをして気持ちよくなりたいという気持ちもある。
だが今回は、ゴムありセックスでも曜に満足してもらうことが目的なのだ。
「イッ、グぅ……っ! イぐぅぅううううッ!」
ビクンッ、ビクンと大きく二回身体を震わせた、その直後。
スクールアイドルとしても、女子高生としても似つかわしくないほどの、雄叫びの様な喘ぎ声と共に曜が絶頂を迎えた。
今までに見たことがないほどの潮を足元に噴射しながら、俺の肉棒をまだ奥へ奥へと吸い込もうとする彼女の蜜壺。
「あぁあんっ! ま、また……! イッ……くぅぅううううっ!」
文字通りの肉ヒダが、竿の至る所に絡みつく。
精液を早く吐き出せと言わんばかりに、愛液を滴らせながら蠢く膣内は、正しく蜜壺であった。
だが、奥にひたすら突き上げて欲しいと要求すると同じほど、肉棒全てが抜けきるほどに引き抜いて欲しそうにしているのも手に取るように分かる。
「ふ……ぇ? だ、だめっ。ほんと、今は動かないでぇ」
このまま動かなかったら、これ以上気持ちよくなれないと思うが。
安心して欲しい。今夜は長いし、曜の腰が砕けても補助する覚悟はできている。
「あんっ! そういうこと、じゃあっ! なくてぇっ! あぁっ、んっ……ふぅうぅ……っ!」
イキすぎて腰砕けになることが嫌なのかと思ったが違うらしい。
曜が答えてくれるまでの間、小刻みに腰を前後に動かしながら彼女の最奥を虐め続ける。
「んっ、イク……ッ! ほ、ホントにね、これ以上されちゃったら、壊れちゃうってぇ……!」
何が壊れるというのか。
「ぶ、ブレーキ。ゴメンね? ゴムありだと気持ちよくないみたいな言い方になっちゃって。ゴムありのえっちもすっごく気持ちいいよ。でも、その……」
曜の言葉の歯切れが凄まじく悪い。
「お、お恥ずかしながら気持ちよくなりすぎてしまったと言いますか……。このまま続けられると、ホントに明日の朝までぐっちゃぐちゃになりそうだから……」
何を今更。
お互いの家の玄関、お互いの部屋、リビング、浴室、その他諸々。
もう至る所でお互いにぐちゃぐちゃになったではないか。
「その、ね? 変な確信って訳じゃないんだけど、絶対いつも以上にシたくなるよ?」
俺も最初からそのつもりだ。
そもそも、マンネリ化をどうしようかという話になっていただろう。
こうやって互いにスイッチが入ってセックス漬けになれるのであれば、結果としていいのではないか。
「……ん。それも、そうだね。じゃあさ。我がままみたいになっちゃうけど、いい?」
どんと来い。
こんな可愛い彼女に、セックスで求められることで断らない俺じゃあない。
「いっぱい、い〜っぱい突いて欲しいな。えっちな音がじゅぽじゅぽってしちゃうぐらい、私がイキ続けて叫んじゃうぐらい、いっぱい気持ちよくしてくれる?」
もちろんだ。
そう答えると、ベンチに手をついたままであった曜がこちらを見上げる形で振り向いてきた。
ここまでの関係になり、こういうことの経験も豊富になってくると、俺も彼女もお互いが今どういうことをして欲しいかというのがなんとなく分かってくるもので。
曜が目を閉じて唇を差し出したのとほぼ同時、上半身を前傾させて彼女の唇を奪った。
「んちゅ、ちゅっ……ちゅる、んっ……ぷはぅ。ちゅ、あむっ……んむ。ふふっ、大好き。帰ったら私が気持ちよくさせてあげる番だからね」
それは楽しみだ。
曜と舌を絡めあい、お互いの興奮をより高めていく。
やがて彼女の息遣いが荒く、さらに色っぽいものへと変わり。艶めかしい表情をした彼女が唇を離した。
「……きて?」
その言葉に抗えるはずもなく。
奥へ奥へと誘われていた肉棒を大きく腰を後ろに下げることで引き抜いていき、カリが膣口に引っ掛かったところで勢い良く突き入れる。
「あぁっ!」
まるでオナホを使っているような感覚で、曜の尻肉をがっちりと掴みながらそこに自分の腰を打ち付けていく。
肉と肉のぶつかり合う音が繰り返し更衣室に響き渡り、そこに時折床に潮が飛び散る音や曜の喘ぎ声が混じる。
「んっ! あぁあんっ! すっご……いぃっ! 奥の、おくまで……ゴリゴリってぇっ!」
ゆっくりでも大きくストロークし、膣口付近から最奥付近まで全体的に擦っていく。
速く激しくよりも、こうやってGスポットや奥の弱い部分を丁寧に抉るように刺激されるのが、曜にとって気持ちいいらしい。
「はぁあっ! ひ、ゃぁぁああああっ! イク、またイッちゃうぅぅぅうっ!」
汗と愛液に濡れた曜の尻を俺の腰が打つ乾いた音と俺の竿が彼女の濡れそぼった膣内をかき混ぜる音が同時に響き渡り、その感覚が短くなっていく。
尻肉を掴み、軽く叩き、時に割れ目の中を見るように押し広げる。
可愛らしい薄桃色のアナルの下で、曜の陰裂が俺の肉棒を全て飲み込んでいるのが良く分かる。
「あっ、あぁあっ! はぁんっ! おっ! んっ、ぁぁあああイクイクイクイッグぅぅぅぅうぅううっ!」
俺も絶頂を迎えようとしていたその瞬間。
今日最大と言っていいほどの絶頂を迎えて、曜が一足先に果てた。
根元、裏筋、カリ、亀頭、鈴口。竿ではなく、肉棒全体にヒダが絡みつき、壺全体が射精を促すように締め付けていく。
「あぁぁああっ! あっ、はっ……はーっ……! ま、まだいっぱい射精てる……」
曜の絶頂から数瞬後。俺も限界を迎え、ゴム越しではあるが彼女の膣内に向けて射精を終えた。
ゴムの先端に溜まっていく精液の感覚が分かるのだろう。言われなくても、自分でもかなりの量が出たと思う。
曜が息を整えている間にゆっくりと肉棒を引き抜く。
一旦これで終わったが、気持ちよくなってくれたのだろうか。
「へ? ま、まだ気にしてたの? 大丈夫。あんなこと言ったけど、ゴムありでもゴムなしでも、どっちでもめちゃくちゃ気持ちいいんだよ? じゃないと、あんなにイッてないし、潮も噴いてないって」
なら良かった。
ある程度落ち着いたのか、顔だけ振り向き俺に笑顔を見せてくれた曜が完全に俺の方に振り向く。
「わっ。すっごい溜まってる。……んしょ。痛くなかった?」
手慣れた手付きで、まだ勃起している状態の肉棒から曜がコンドームを抜き去る。
一切精液を下に垂らすことなく結び、俺たちが普段持参している小さな黒いビニール袋に包み、それごと捨てた。
「ちょっとお行儀悪いけど、ここに捨てさせてもらおっか。女子更衣室に捨ててある黒いビニール袋の中身を一々確認する人なんていないでしょ」
そうだと信じたい。
いわゆる使用済み生理用品などを捨てるらしいのだが、この浦の星学院にそれを漁るような生徒がいるとは思いたくない。
「さてと、じゃあ着替えて帰ろっか」
愛液と精液。お互いの性器周りをティッシュで拭いた後、予め遠くに置いていた制服へを身を包んでいく。
この後の予定も決まっているため、二人とも特に中断することなく着替えは終わった。
「よしっ。それじゃあ、二人だけの愛の巣に向けて、しゅっぱーつっ!」
忘れ物がないことも確認し、戸締りのための鍵も持った。
曜と手を繋ぎながら、彼女の威勢の良い声をバックに更衣室の扉を開ける。
「ふぇ?」
「あれ、千歌ちゃん? なんでここに?」
すると、扉のすぐ近く。
帰ったはずの千歌が壁に凭れ掛かるようにして座り込んでいた。
「へ? ……っ、な、なんでもないよっ! ちょ、ちょっと忘れ物しただけだから!」
「私たちさっき確認したけど、何も落とし物とかなかったよ?」
「そ、そーなの? お、おっかしいなぁ〜」
バレている、のは間違いないだろう。
明らかに自分を慰めていた状況ではあるし、千歌の足元に脱いだショーツもあるし。
「いいよ千歌ちゃん。変に誤魔化さなくても。私と彼のセックスを聞きながら、オナニーしてたんでしょ?」
「…………ん。シ、シて……た」
「まあ、これに関しては私も悪かったしね。明らか更衣室でセックスするみたいな雰囲気出しちゃってたし」
意外にも、千歌はすんなりと自慰をしていたことを認めた。
だが、曜の言う通りでもある。
これからどうすれば良いのだろう。
「……ねぇ千歌ちゃん。一ついいかな?」
「なぁに?」
「私たちがセックスしてたっていうのを黙ってもらう代わりに、私たちは千歌ちゃんがオナニーしてたのを喋らない。これでどう?」
「いい、よ。……っ! で、でもっ! それなら一つ、条件があるからね!」
制服にノーパンという格好のまま、真っ赤な顔をした千歌が立ち上がる。
「あぅ。え、えと……その……。い、言うんだ千歌ぁ……! ここで言わなきゃ、一生このまま……!」
もじもじと俯きながら独り言を発していた千歌。
「よしっ!」
顔を上げた彼女は、赤いままではあるがどこか意を決した表情をして、俺を指差してきた。
「前から学校で、その……え、えっちしてたことも黙る代わりにっ! わ、私ともえっちすることっ! それが条件っ!」
その日、女子更衣室の前。
千歌から俺にとんでもない爆弾が投げられると共に、曜の表情が死んだ。