一部の感想でもいただいた通りマンネリ化とネタ切れ感が自分でも凄まじいことになってたところに配属が決まってしまい、鬼滅の刃を読んでしまい、リングフィットアドベンチャーを買ってしまい、プロ野球が始まってしまったので……。
ということで今回は、ブーム(?)に乗って胡蝶しのぶさんです。
あまり深く考えないハッピーエンド短編です。
設定無視っているところもありますが、どうぞ。
胡蝶しのぶ
「……っ! お、起きたんですか!?」
嗅ぎなれたくもなかった薬品の匂いと、鼻腔を擽るようなふんわりとした華やかな匂い。
俺の汗を拭ってくれていたのであろう。その女性は目を覚ました俺を見て、素っ頓狂な声をあげた。
「わ、私だって驚きますよ? この傷の具合では、数日で目を覚さないとは思っていましたから。気分はどうですか?」
女性、胡蝶しのぶは最後にあった数ヶ月前と変わらない笑みを浮かべて、俺の顔を覗き込んだ。
問題がないと言えば嘘になる。何せ、鬼に袈裟斬りのような大きな傷をつけられたのだから。
「……この傷は、一生消えないかと。それでも、生きていてくれて、私は嬉しいです」
彼女の言う通りだ。
鬼舞辻無惨が生み出す化け物、鬼。
それらを命を懸けて倒し続けること、はや8年。
階級が上がったとは言え、まだまだ一人では勝てない鬼も多い。
「あなたが一人で勝てない鬼なんて、もう上弦の壱か鬼舞辻無惨本人ぐらいでしょう? 本当に、生きてて良かった……!」
しのぶの大きな瞳に涙が浮かぶ。
8年間、紆余曲折色々なことがあり、俺はこの鬼殺隊の階級最上位である、柱の地位まで上り詰めることができた。
しのぶの姉、カナエさんの敵である鬼の童磨を屠り、お館様に俺自ら進言して、陸奥まで鬼を狩りに行ったのが半年前。
農村や山、谷など鬼の隠れ家となりそうな場所を徹底的に叩き潰して、先日この鬼殺隊の本部に帰還したのだ。
「倒れた原因は、極度の疲労。それと、その極限状態で戦った下弦の参との戦いで負ったこの傷です。まだ身体は発熱をしていますし、疲れも抜けていないでしょうから、動いちゃダメですよ」
あぁ、そうだった。
帰還する直前、まるで灯台下暗しとでも言わんばかりに、この本部の近くに潜伏していた下弦の鬼との戦いが終わった直後にぶっ倒れてしまったんだった。
なら、この蝶屋敷に運ばれたのは必然とも言えるが、運が良い。
「はい? どうしたんです?」
目が覚めて最初に視界に入ったのが、しのぶで良かった。
そう言葉に出てしまったのか、俺の顔の近くにあった彼女の顔が一気に赤く染まっていく。
「い、いい、いきなり何を言っているんですか!」
そりゃあ、鬼殺隊で鬼狩りとして働いているんだから、美人に飢えるのは当然と言える。
俺はそう言った方面で枯れているという訳ではないし、何なら宇髄のように嫁さんを3人侍らせて生活することにほんのちょっと憧れることもある。
「そ、そうなんですか? ……意外でした。あまり、あなたの私生活のことは聞いたことがなかったので」
そりゃそうだろう。
紛い物とはいえ雷の呼吸の歩法と、水の呼吸の流れ、炎の呼吸の力強さ。
他にも参考にしている呼吸法や戦闘方法があり、それを適当に組み合わせた結果が俺の戦い方だ。
自分で言うのもどうかと思うが、いわゆる便利屋として使われることが多いのは承知の上。
「なるほど。……過去のお話はここまでにしておきましょうか。ちょうど今から診察をするところでしたので、身体を診ていきますね」
久方ぶりに話を弾ませたいところだが、先に片付けるべきことがある。
しのぶの側にある用具一式を見れば、眠っていた状態の俺の肉体を診る予定だったのだろう。
ちょうど俺も起きたことなので、彼女に診察を促す。
「どこか痛いところはありますか? ……って、聞かなくても分かりますけど」
全身。
ほぼ休むことなく山脈を越えて海沿いに行き、また山を越えて反対側の海沿いへ。
肺活量はとんでもなく鍛え上げられたものの、流石に柱となった今でも半年間その生活は苦しかった。
「本当に、お疲れ様です。食事はきちんと摂っていましたか?」
可能な時に、できるだけ。
各関節の動きや裂傷の具合、筋肉の軋み方などを確認され、次は問診へ。
「分かりました。睡眠は?」
寝ずに動いていた時もあったが、これも極力寝るようにはしていた。
食事、睡眠のことを聞かれている時に、とある場所に視線を移してしまった。
「……女性は、そう言った目に気付きやすいんですよ? さっきのお話もありますし」
女性らしい大きな膨らみを隠すには少しキツいのではないかと思うほどに主張する、しのぶの乳房。
疲労と、そして命の危機とまではいかないものの傷を負った肉体。
その状態の俺にしのぶの身体は毒だった。
「はぁ……。任務中、自分で処理なさらなかったんですか?」
最後にしたのは……いつだろう。
北に行っていた時に自分で処理した記憶はない。
「えっ……!? そ、それって半年間、ってことですか……?」
そうなる。
一度気になってしまったことは意外と気をそらし辛いもので、しのぶの胸を見て、想像を膨らませてしまう。
その結果として、主張するものが一つ。
「ちょ、ちょっと……」
先程までとは違った意味合いで顔を赤くしたしのぶが、ベッドに横になる俺の股間部を見る。
しっかりとした勃起により主張する俺の肉棒が、そこにはあった。
「え? 出ていってくれって……今から処理するつもりですか?」
その通りである。
こんな状態の男をしのぶも診察したくないだろうし、そもそも自分に欲情されるなんて気分が悪いだろう。
そう伝えたのだが、彼女は動かなかった。
「……あなたは、しばらくの間絶対安静です。その後に機能回復訓練を受け、合格が出るまでは動くことは許可できません」
そうは言っても、右手ぐらいならば大丈夫だろう。
思い立ったがそのまま、右手を動かそうと試みる。
ぴくりとも動かなかった。
「靭帯を痛めているので当然です」
……。
どうすれば、良いのだろう。
問診が完全に止まってしまっているが1人思案していると、しのぶが立ち上がった。
「……今からすることは、絶対に誰にも言わないでくださいね」
ぷつり、ぷつりと隊服のボタンを外していくしのぶ。
……まさか。
「はい。思い違いかも知れませんが、間接的にそうなってしまったのには私に原因があります。あなたは身体を動かせる状態にないですし、古い精液を睾丸に溜めておくことの方が身体に毒ですから」
やたらと早口になりながら、まるで捲し立てるかのように俺の言葉を遮るしのぶ。
ダメだ。そういったことは、将来しのぶに想い人が出来た時に……。
「はぁぁ……。私が、こんなことを誰にでもするとでも?」
……。
お互いに顔を赤くしたまま、しのぶだけが動きを続ける。
「あなたは私のことを好いてくれているか分かりませんが、言葉は後のお楽しみにしておきます。今はあなたの娼婦とでも思ってください」
そんなこと、出来るわけないだろう。
しのぶの言葉に、思わず怒鳴るように強く出てしまった。
しのぶのことを娼婦と思うなど、俺にはできない。
姉を失っても強くあり続け、隊員達の怪我の手当を行い、辛いことがあっても笑みを絶やさない。
そんな彼女に惚れているのを、今日までずっと言えずにいた。
「……そう、ですか。……その、嬉しいものですね。好いた男性に、熱い愛の告白をされるというのは」
俺も今しがた実感したところだ。
さて、互いの思いを伝えあったところで、俺が言いたいことは伝わっているのだろうか。
「分かっています。他ならぬ、あなたが惚れた女、ですよ? もう安売りはしません」
俺に背中を向けたまま、上の隊服を脱ぎ捨てるしのぶ。
隊服の内側に隠れていたのは、美しく白い、陶器のような肌。
鬼との戦いでの傷痕など一切見えないその美しさに、思わず唾を飲んでしまう。
「あまり、見ないでほしいのですが……」
無理な話だ。それに、顔を動かすのも辛いのだ。
目を閉じるという手段を使うことなく、しのぶが脱衣していく様子を眺める。
下の隊服も脱ぎ、彼女の身体を唯一包んでいるのは、胸部のサラシのみ。
「んっ、はぁ……」
随分とキツく巻いていたのだろうか、サラシを外した際に後ろから見ていてもしのぶの乳房が躍動して飛び出すのがよく分かった。
そのまま少しの間、全裸で後ろを向いたままのしのぶ。
「ふ、振り向きますね?」
やや食い気味に返事をしてしまう。
そこにあったのは、まるで一流の画家による春画のような見事な裸体。
10の時に鬼殺隊に入隊し、今まで女性とこんな関係になったことがない俺にとって、初めての衝撃だった。
「へ、変……でしょうか」
そんな訳ないだろう。
その証拠に、俺の肉棒は先程までよりもさらに激しく主張をしていた。
「なら、良かったです。……失礼しますね」
俺の身体にかけられていた布団を取り払うしのぶ。
蝶屋敷で治療を受ける際に着る、隊服とは異なる着心地の良い服。
布を剥ぎ取られたことで、さらに怒張が主張しているのがはっきりとした。
「ここまでお元気なら、今後も心配なさそうですね。……んっ、ちゅぅ……」
いよいよ服を脱がされるのかと思っていた、その時。
彼女の顔面が不意に俺の顔に近づき、唇を重ねられた。
突然ではあったがはっきりと柔らかさと彼女の味を感じ、彼女が舌をねじ込んでくるのに合わせて俺も彼女を貪る。
「んちゅ、ふぅ、あっ……。ちゅ、ちゅぷっ……」
熱烈な接吻。
周りが寝静まっている夜ということもあってか、より一層交わりは激しさを増していく。
「ちゅっ……ぷはぁ。いきなりで驚きましたか? 私だって、男性に接吻をするのは初めてですよ。それでも、人生で初めて接吻をするなら、愛する男性の唇じゃないと嫌ですから」
彼女の言葉に、身体が万全なら首を傾げていただろう。
それ以外にしのぶが接吻をする場所なんて、と思ったところで再びまさかと言ってしまう。
「えぇ。古い精液をなるべく早く、大量に射精してもらわないといけませんから。要望はお聞きしますよ。手淫と口淫、どちらがお好みですか?」
そんなこと、いいのだろうか。
思いはしたものの、口にはしない。彼女も覚悟があって俺の前で裸になり、そう言ったことを言ってくれているのだから。
彼女の美しい手による手淫か、柔らかい唇と温かかった口内での口淫か。
迷うが、まずは服を脱がせて欲しい。
「あっ、そうでしたね。では、上下とも失礼しますね」
彼女の手引きを受け、上半身を起こして服を脱ぐ。
その後再びベッドに身体を任せ、今度は下をしのぶに脱がせてもらう。
「っ! こ、こんなに大きいんですね……」
溜まっていたからな、と返す。
これで出来上がったのは全裸のしのぶと全裸の俺。
彼女がベッドに上がったことで、もう後戻りなどできなくなった。
「治療の都合上、どうしても他の隊員の勃起したものを見る機会もありますが、今まで見た中で一番大きいですよ」
柱だからな、と返す。
関係ないかも知れないが、狂ったように身体を鍛えているのだ。悲鳴嶼さんなんかもそうだろうが、彼は滅多にここのお世話になることもないだろう。
「……ごめんなさい。あんなことを言った手前で申し訳ないんですが、口淫はできないかも知れません」
なら、手でしてもらって構わない。
俺から彼女に強要している訳ではなく、彼女が好意で行ってくれることなのだから、俺が我が儘を言える立場ではない。
「で、では。えっと、こう……ですか?」
小さな、鬼の頸を斬ることができない手と腕。
それで肉棒を掴まれて扱かれることで、やはり彼女の柔らかさと儚さを再認識できる。
「気持ちいいですか? もっと、こうして欲しいという要望はないですか?」
自分に経験がないことで戸惑っているのだろう。事細かに俺に指示を仰いでくるしのぶ。
そうだな。なら、尻をこちらに向ける形で、俺に覆いかぶさってくれないか。
「そ、そんな体位、本当にあるんですか!? ……随分と、お詳しいんですね」
隊員の前田と一時期遊郭に通い詰めていたことは、しのぶの前では死んでも話さない。
結婚したら墓まで持っていくどころか、墓に入っても手放さん。
「こ、これで本当にあっているんですか? そ、その、私の陰部、丸見えになっていません?」
なっている。当然だろう。
陰毛、陰裂、陰核。全部丸見えだ。
「〜〜〜〜っ! い、一々言葉にしないでくださいっ! っ、ひゃあっ!? な、何をしてるんですか!」
手が使えない、そしてしのぶの陰裂が目の前にある。
なら、俺に使える愛撫手段として残っているのは、口淫だけ。
しのぶは俺に手での愛撫、俺はしのぶに口での愛撫。ちょうど良い。
「何が良いのか、んっ、ふあ……! わ、分かっ、りませんが……! こ、これで良いんですか?」
丁寧に竿を握り、上下に扱くしのぶ。
なれていない感覚に時折身体が反応し、彼女の身体がびくびくと震え、その度に乳房が俺に押しつけられる。
「唾液を? れぅ……んっ、はぁ……! べ、ベタベタしていますけど、気持ちいいですか?」
しのぶの手による愛撫をより潤滑にするために、唾液を鬼頭に落としてもらう。
潤滑油となったそれは、しのぶの掌や指に絡みつき、扱かれる俺の竿に刺激を与える。
興奮が高まってきた俺に呼応してか、しのぶの陰裂からも液体が溢れ出てきていた。
「あっ……! ちょ、ちょっとっ。ダメですよ、腕を動かしちゃ」
そう言わないでくれ。
こんな形にはなってしまったが、愛しい女性との初夜だ。それに、こんな愛撫をされて完全受け身であるのは男が廃る。
これだけ上物の据え膳があるのだ。多少無茶をしてでも、美味しく頂きたい。
「もう……。今日だけは認めます。明日からは、大人しく寝ていてくださいね?」
自分でも陰部が濡れているのが分かったのか、覆いかぶさる形で俺の上に乗っていたしのぶが降りた。
愛液と俺の唾液に濡れたしのぶと、しのぶの唾液に濡れた俺。
互いの体の火照りも、心も、準備はできている。
「そこまで言うんですから、しっかりと気持ち良くしてください」
しのぶがベッドの上で仰向けに寝転ぶ。
据え膳を食らう、そのためには無茶をするとも言ったのだ。
しのぶに動いてもらうのではなく、俺から動く。
「……すっ、少しだけっ! 待ってもらっても、いいですか……?」
彼女の陰裂に亀頭をあてがい、後は俺の腰を前へと進めるだけ。
その段階で、彼女にお預けを食らってしまう。
「そ、その……」
仰向けに寝転ぶしのぶの顔は、真っ赤に染まっている。
これから性行為に及ぶということを今更ながらに実感したのだろうか。
「い、いえ。そういう訳ではなく。……その、初めて、なので。少し、怖いと言いますか……」
なるほど、そういうことか。
つまりは彼女も年頃の処女ということで、破瓜が怖いのだ。
まあ、俺も遊郭や吉原の女性との経験しかなく、恋をしたのちに愛することになる女性とは一切こういうことをしたことがないので、緊張していると言われればその通りなのだが。
「ちゅっ……、んっ、ちゅむ、あむっ……んっ、ちゅぱっ」
舌と舌を絡めあい、互いに唾液塗れになるような、性欲を丸出しにした獣のような接吻ではなく、お互いの存在をはっきりを確かめ合うような接吻。
手でお互いの肌に触れ合い、脚で互いに肉の質の違いを感じ、唇で相手の味を文字通り実感する。
「んっ……ぷはっ。もう、大丈夫です。
唇を離し、眼下にある彼女の顔をもう一度見る。
先ほどまでの緊張した様子はそこにはなく、彼女の身体や唇と同じく柔らかい笑みを浮かべていた。
彼女の許可も降りたことで、先ほどから蜜壺のことしか考えられていなかったであろう亀頭を先頭に、肉棒を少しずつ彼女の膣内に挿入していく。
「はっ、あ、ぁあ……! おっ、きぃ……!」
処女かつ柱級まで鍛えられている彼女の肉体だからだろうか、俺の肉竿をとんでもなくキツく締め上げてくる。
最初は肉ヒダの数やその強張りまでもが分かるほどに締め上げられていたが、俺の肉棒を根元まで彼女が咥え込んだところでしのぶが深呼吸をすると、今度は奥へ奥へと誘われるように吸い付いてくる。
「は、ぁ……はぁ……ふ、ふぅううっ。ごめんなさい、やっぱりちょっと、びっくりしちゃいました」
奥へ奥へと進めると、それに伴いしのぶの上半身が大きく反れる。
両手でぎゅっとベッドのシーツを掴んでいるため、その逃げ道は胴体しかなく、しのぶの大きな胸が反りに合わせてぶるんぶるんと大きく躍動する。
「あなたの肉棒が私の膣内に入っていることが、ちゃんと分かります。繋がっているんですね……」
最初に異物を締め上げたのは、心では準備ができていても身体が驚いたためなのだろう。
今は、そんな感覚は一切ない。心地よく、すぐにでもしのぶの膣内に精液を吐き出したいと思うほどにヒダが絡みつき、亀頭や竿など細かいところに至るまで搾り取ろうとしてくる。
「動いてもいいですよ? 私も気持ち良いですし、何よりあなたは一刻も早く射精しないといけませんから。それに、今晩はまだまだ長いんですよ? さっき言ったこと、覚えてます?」
あぁ、覚えている。
今日だけは認める、明日からは大人しくするように、と。つまりは、今日はこれだけで終わらないということだ。
そう言って、しのぶは俺に向けて両腕を伸ばしてくる。
そこまで言うのなら、動かせてもらおう。
「んっ、あぁっ! す、ご……っ、いぃ! ひぅうぁあっ! み、耳舐めないでぇ……っ!」
彼女の体に覆いかぶさり、顔をしのぶの顔の横に埋めて、腰を振り始める。
しのぶの喘ぎ声が可愛くて、思わずふと彼女の右耳を舐めてしまう。
より一層可愛らしい悲鳴が上がり、腰を振る速さが上がる。
「んっ、んんっ! あっ……はぁんっ! あぁっ、い、いぃ……! きもち、いいです……っ!」
俺もだ。今までに感じたことがないほどに、とてつもなく気持ち良い。
だが申し訳ない。今まで溜まりに溜まっており、かつ先ほどまでの愛撫だけで正直限界が近かったのだ。
情けないことにもう射精してしまいそうになっている。
「大丈夫、です……っ! んぁっ、はぁあんっ! い、いっぱい射精してください……!」
部屋中に響き渡る、肉と肉とがぶつかり合う音。
しのぶの愛液が、しのぶの蜜壺の中で、俺の肉棒によってかき混ぜられる音。
そして、彼女の断続的な喘ぎ声。
それら全てが同時に止まり、俺の睾丸に溜まっていた精液がしのぶの子宮目指して一気に解き放たれる。
「あんっ……。い、いっぱい射精されているのが分かるぐらい、大量に出てますね。全く……どれだけ溜め込んでたんですか。これが全部元気な精子だったら、私孕んじゃってましたよ?」
そうは言うものの、膣内に射精をさせたのはしのぶだろう。
最後だって、両手両脚で俺の身体に抱きついていたせいで、抜こうにも抜けなかったのだから。
「そ、それは、その……。ベッドを汚したくなかったんですっ。きっとすごい量が出るってことは、分かっていましたから」
なるほど。……なるほど?
よく分からないが、まあしのぶが気持ち良くなってくれたなら男として本望だ。
「はい? 何を言ってるんですか?」
ん?
しのぶの言葉に首を傾げていると、彼女の膣内に肉棒が挿入されたまま、仰向けに寝転んでいる彼女に反対方向に押し倒された。
身体が痛むが、今はそれどころではない。
「女だって性欲は溜まるんですよ? 知りませんでした? ……ずっとあなたの体を拭いて、今私の膣内に入っているものだって見ていたんです。好きな人の物を、ずっと。破廉恥な女だと罵ってくれて構いません。あなたと、まだずっとこうしていたいんですから」
つまりは、まだまだしたりないと。
ならば俺も当然付き合おう。愛している女性がこれほどまで情熱的に求めてくれているのだ。
答えなければ、男として廃る。しのぶが無理と言うまで、付き合おう。
「あら。それは楽しみです。先ほど、全部が新しい精子なら孕んでしまうと言いましたが、あれは単に今の状況を述べただけで、別に孕みたくないという訳ではないんですよ?」
騎乗位の体位となり、汗に塗れて皮膚が淫猥に艶めくしのぶの胸と共に、彼女の顔がよく見える。
彼女の本音としては、古い精液を全て彼女の膣内に吐き出した上で、新しい精液で彼女を妊娠させて欲しいということだ。
「頑張ってくださいね、旦那様」
妻にそう言われて、張り切らない旦那などこの世にいないだろう。
痛みなどどうでもいい。傷ついた腕を思い切って動かし、左手でしのぶの腰を掴み、右手で胸を揉む。
「あんっ! はぁ、あぁっ! すっ……ごい……っ! はぁぁああん!」
しのぶを突き上げる度に、彼女の胸がたぷんたぷんと大きく揺れる。
硬くなっていた彼女の乳首を指先で軽く転がして摘んでやると、これまた大きく上体を反らす。
汗が飛び、その都度辺りにはしのぶの匂いが充満し、俺の鼻腔をくすぐることで更なる欲求を高めていく。
「んっ、ふぅっ……ちゅっ、じゅるっ! んちゅ、はぁ……! ちゅっ、ちゅぷっ、くちゅ……」
先ほどまでの上下逆さ。
仰向けになった俺の元にしのぶが倒れ込んできて、求められた接吻に応じる。
今度は挿入する以前のような優しいものではなく、互いの性欲を満たすために互いを貪り合うもの。
「んん〜〜っ! あぁっ! はっ、あっ……あぁぁあんっ! 」
両手で彼女の尻肉を掴み突き上げていると、しのぶが達した。
彼女が達したことで膣内が締まり、そしてうねる。
その未知の刺激に、再び大量の精液を吐き出してしまった。
「はーっ、はーっ……。もう一回、です」
頷く。
しのぶごと自分の上半身を俺の力のみで起こし、今度の体位は対面座位。
自然と、お互いの顔が近くなる。
「とっても気持ちよかったですよ。まだまだ、堪能したいですね」
それにも頷く。
奇跡的なのか分からないが、俺としのぶは俗にいう身体の相性というものがいいのかもしれない。
それからというもの、俺たちは時間を忘れて互いの肉体を食らいあった。
対面座位、後背位、正常位、騎乗位。
それぞれの体位に微細な違いはあったが、肉棒を一度も彼女の膣内から引き抜くことなく、三時が経過。
「もう、無理です……」
陰裂から俺の精液を垂れ流したまま、しのぶは俺のベッドで眠りについた。
妻よりも先に音を上げることなく、男の矜持を保つことに成功した俺は、横になるしのぶの背後に寝転んだ。
「む、無理と言ってもするって……。確かに言いましたが、もう朝ですよ?」
いや。さすがに今からすると周りに勘ぐられるだろう。
俺はただ、添い寝をしたいだけだ。
「胸を揉みしだきながらの添い寝ですか? ……もう、仕方ないですね。いいですよ、好きにしていてください。私は疲れたので寝ていますから」
そういうと、すぐにしのぶから寝息が聞こえた。
彼女の身体の前面に手を回し、柔らかさを堪能する。
蝶屋敷の台所では神崎アオイが朝餉の準備をしているのだろうか、美味しそうな匂いがこちらまで漂ってきている。
「んっ、はぁ……!」
寝息を立てていたしのぶから、なぜか喘ぎ声が聞こえる。
よく見ると、一切寝てなどいない。自分の陰核を自分で慰めていたのだ。
「だ、だって……。朝までずっとあんなことをしていて、今更あなたの腕の中ですぐに眠れるはずないでしょう!?」
まあ、そりゃそうか。
お互い鬼殺隊の中でも体力には自信があるし、それもあるかもしれない。
性行為が終わるとすれば、互いに失神するぐらいしかないのではないか。
「なら、しましょう。アオイたちにバレないように声を我慢すれば大丈夫でしょう」
そうして俺たちはまた、身体を重ね合わせるのだった。
◇
その日の昼。
目覚めた時にはすでに身体は回復しており、歩行程度ならできるようになっていた。
しのぶと交わり合いまくったお陰だろうか。
陸奥までの一連の任務の報告のためにお館様のところへと向かうと、なぜかそこには柱がずらり。
「おっ。やっぱり復活してきたじゃねぇか、この絶倫野郎」
宇髄、何を言っている。
見れば、煉獄や不死川、伊黒に甘露寺、あの時透までもがやや顔を赤らめている。
「何のことだ、宇髄」
「何のことだ、だぁ? 日付が変わる前からつい今朝方まで、お前と胡蝶がしっぽりやることやってたのはみんなバレてんだっての」
「……斬られたいか? 人の情事を盗み見るなど……お前に似合わず派手じゃあないな。お前も嫁さんたちとしていれば良かっただろう」
「ま、待て待て待てっ! 盗み見たんじゃねぇって! 普通にお前と胡蝶の声が漏れまくってたんだっつーの! 自分の肺活量と声量が凄まじいことぐらい、分かっとけって」
何?
そう思いしのぶの方を見れば、誰よりも顔を赤くして俯いていた。
……ふむ。
「しのぶ。もうお嫁に行けないなどと思わなくていい。君は、俺の嫁だ」
「キャーッ! この状況でこの告白だなんて、素敵だわ!」
「ちょっとどころかかなりズレた答えだと思うのは俺だけかァ……?」
「うむっ! 俺も同意見だぞ、不死川!」
俺の言葉により一層、耳まで燃えているのではないかと錯覚するほどに顔を赤くしたしのぶ。
混沌とするその場に立ち尽くす俺の両肩に、手が添えられた。
「嗚呼……。鬼殺隊に身を置きながら恋路を遂げ、伴侶まで見つけたのだ。祝いにこれを……」
「悲鳴嶼さん?」
「……やはり、あなたと俺は違う。これからも頑張ってくれ」
「冨岡?」
悲鳴嶼さんの手にあったのは、家内安全のお守り。
冨岡に手渡されたのは、子宝祈願のお守り。
「あぁ。言われなくてもしのぶと共に大家族を作る約束はもうしているからな」
「何を大声で宣言しているんですか!」
普段ならあり得ない、お館様が来るまでのどんちゃん騒ぎ。
まさか、生まれる子どもの名前をお館様が考えてくださるとは思わなかった。
そのせいでしのぶ以外の柱全員から何としても子どもを授かるように言われるとも、思わなかった。
約一年後、しっかりとしのぶが長女を出産してくれるなんて、その時は考えていなかった。
あのおっぱいにCV早見沙織は反則だと思います。
お陰でアニメから入って原作全部買っちゃった。
1万字じゃ意外と書けないなと思った今回でした。
そろそろ他の作品もいっぱい書けそう。
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