※この作品はR-18です。

異世界転性!TS!   作:とりえあえず郎

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第二話

 

 俺の貧弱な拳は一切通用しなかった。

 

「ククク……ハーッハッハッハ!!所詮女だ! おいお前ら!」

「ああ!」

「おらよ!」

 

 残りの二人が俺の服を掴むと、無理やり脱がしにかかる。

 

ビリビリッ!

 ブチブチッ!

 

 布が破ける音とともに、俺の体を纏った女物の布服が剥ぎ取られてゆく。

 

「ああっ…!! い、いやぁ!! やめてっ…!」

 

 俺は心の底から恐怖し、思わず少女的な悲鳴を上げてしまう。

 本能なのだろうか、根源的な『おかされる』ことへの恐怖心が、俺の全身をこわばらせた。

 

「おらっ…!」

 

 ビリッ!

 

 大きな裂け目が出来たかと思うと、一気に胸の辺りまで破けてしまった。

 下着なんて付けちゃいない形の良い乳房が露わになる。

 

「い、いやぁっ!!」

 

 俺は思わず胸を隠そうとしたが、両腕をガッチリと掴まれてはそれも構わない。

 

「おほぉ!意外とデケェじゃねぇか!」

 

 俺は顔が熱くなるのを感じた。

 これが『辱め』って奴か。

 頭が怒りに満ちるのとは違う、もっと身悶えするような、うねるような羞恥心。

 

「こ、このぉ!!やめろぉぉ!!!」

 

 涙声だ、と気づいてから、俺は自分が涙がこぼしていることに気付いた。

 痛い事もされていないのに、これまでの人生で一番というぐらい、涙が溢れている。

 

「お頭ぁ!俺もうたまんねぇよ!」

「そうだな!ツラもカラダも…ここらじゃ珍しい上玉だ!」

「たっぷり可愛がってやる…!」

 

 もうおしまいだ…。ぼんやりと痺れた頭に響くセリフを聴きながら、俺は絶望感でいっぱいになっていた。

 どうしてだ神様。どうして……こんな……

 

 ドクン

 

「え……?」

 

 なんだ。急に、体の奥底が……熱くなってきた……。

 こ、これが女の体の神秘って奴か? お、俺、もしかして女に転生するだけじゃ飽き足らず、ドMに……?

 

  ドクン

 

 いや、これは……何やらエネルギーの塊のような熱が…体の奥底から…

 湧き上がってくる!

 

  ドクン、ドクン、ドクン!!

 

「離せって……言ってるでしょうがあああぁああ!!!」

 

 俺は思わず掴まれていた腕を滅茶苦茶に振り回した。

 

  ブチィッ!

 

「え?」

 

 何かが千切れて、俺の目の前にブラブラと垂れ下がった。

 

「あぇ?」

 

 山賊が、間抜けな声を出す。

 そのブラ下がっているのが、千切れた自分自身の腕である、ということに気付き、

 

「あギャあああああああああああああ!!!?!」

 

 絶叫。

 

 ……

 …

 

 その後の展開は、言うまでも無かった。

 突如怪力に目覚めた俺は、山賊どもを肉塊と血飛沫に変えて、復讐を遂げた。

 我に返った時は、辺りは臓物の飛び散る処刑場と化していた。

 

「はぁ……はぁ……一体……」

 

 息も絶え絶えになりながら、どうにか立っている。

 女に生まれ変わったことも謎だが、突然の怪力も謎だ。

 一体どうして……

 

「あ」

 

 あの時俺はこう言った。

 

  ───『生まれ変わったら…美少女・異性からエロい意味でモテモテで強くなりたい!』

 

 ええと、

 

「生まれ変わったら、美少女、異性からエロい意味でモテモテで、強くなりたい?」

 

 つまり

 

「美少女に生まれ変わって……エロい意味でモテモテになるほど、強くなる……?」

 

 なんということだ。

 俺は、これからよりエロく、男たちを誘惑しなければならない。

 そうでないと、強くなれない……。

 俺は膝から崩れ落ちた。

 

 つづく

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