※この作品はR-18です。

異世界転性!TS!   作:とりえあえず郎

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第三十八話

 

 ひとまず祝宴会場には戻らず、取り調べ官とともに自室に戻った。

 俺は一応は捕虜の肩書なのだが、今回の褒章を受けて拘束は解かれ、普通の城の住人として暮らせるようになった。

 

 空き部屋が無いとの理由で引き続き取り調べ官の部屋で、こいつと同居することにはなったのだが……。

 

「やれやれ、ワシはどうにもああいう場が苦手だわい」

 

 ポリポリと頭を掻く男。

 

 俺は会場から持ってきた豪華な料理の一部を頬張りながら尋ねる。

 

「なあ、ああいうオークたちが攻めてくるのって、また有り得るのか?」

 

 正直、不安だった。

 

「……うむ。これで諦める魔王軍ではない。 いずれまた、攻めてくるであろう」

 

「……マジか」

 

「……しかし、これまでの調査結果から、あと数ヶ月は大丈夫であろう。それまで態勢を整えなくては」

 

「でも、整えるったって……」

 

 ジャイアントの巨大な影が思い出される。

 今回は撃退できたが、それは運が良かったと見るべきだろう。

 

「また、あんな化け物が現れたら……」

 

「うむ。間違いなく脅威だ」

 

 取り調べ官はヒゲを撫でながら答えた。

 

「だから、よりしっかりとした対策を立てるため、きっちりと調査しなければならない」

 

「調査?」

 

「ほれ、さっき見ただろう。あの女オークだ」

 

「あ、あの…女オークか」

 

 俺は彼女の怒りに燃える目を思い出し、少し息をのんだ。

 

「オークやジャイアントの生態は謎に包まれている。どうやって生まれ、どうやって育ち、どう集まるか…。弱点を探ろうにも、文献は古臭い伝承の類しかないのが実情だ」

 

「うん」

 

「だから、あの女オークなのだ」

 

 男はムシャムシャと肉料理にパクついている少女を見る。

 

「あいつの持っている情報と肉体を徹底的に調べる必要がある」

 

「ほうほう」

 

 そう言ってせっせと料理を口に運んでいたが、ふと思い立ってピタリと止まる。

 

「取り調べるって……まさか私にしたみたいな……」

 

「いや!違う!今回は本当に、真剣に取り調べないと……!」

 

「私のときはオフザケかよ! 趣味かよ!」

 

「まあその話は置いといて」

 

 置いとかれた。

 

「とはいえ、拷問をしても情報を吐くとも思えん。オーク種は痛みに強い種族だからな」

 

「そうなのか……」

 

「だからこそ、もっと何か別のアプローチが必要なのだ。」

 

「ほうほう。で、別のアプローチって?」

 

「それを思いつかないから悩んどるんだ」

 

 取り調べ官は腕を組んだ。

 

「拷問以外かー……」

 

「そう。何か情報をしゃべってくれそうな……」

 

「じゃあむしろ喜んでもらえそうな……」

 

「気持ち良くなってもらう……」

 

「快感を感じてもらう……」

 

「性的に……」

 

 そこまで言って、俺たちは顔を見合わせた。

 

「「快楽堕ちだ!!」」

 

 つづく

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