※この作品はR-18です。

異世界転性!TS!   作:とりえあえず郎

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第五十話

 

「はぁ…っ、はぁ…っ」

 

「はぁ……はぁ……」

 

 二人の呼吸音が重なる。

 射精し終えた俺はぐったりと背中を床に付けた。

 一方の、子宮に注がれた側の女オークもずるりと力が抜けたかのように床に手を付いて呆けている。

 

 無理もない、お互いに出し切った、そんなひと時だった。

 

 俺は「女を絶頂させてもエロパワーは溜まるのだろうか?」と思ったが、特にそんな感覚はしなかった。

 やはり男を射精させなきゃダメなのか……。

 

 女オークはよろよろと立ち上がり、シャワーで全身の汗やら体液やらを流し始めた。

 俺もおぼつかない手足でそれに続く。

 無言の時が流れた。

 

────

──

─

 

「べ、別に気持ち良かった訳ではないからな!」

 

 シャワー室から出て体を拭いていると、女オークからそんなことを言われた。

 見れば顔を真っ赤にして、こちらの視線から逃れるように目をそらしている。

 それだけで台詞がウソだと分かる。

 女にも賢者タイムがあるのか、どうやら冷静になってさっきの痴態を恥じているらしい。

 確かにすごい長台詞をしゃべっていたような……。

 

「ふうん、結構お互い楽しんだと思ってたけど」

 

 俺がチクリと言い返す。

 「なっ!」と言ったきり、女オークは顔を更に赤くしてブツブツと何か口ごもるだけだった。

 

────

──

─

 

「ただいま……」

 

 夕方。取り調べ官が部屋に戻ってくる。

 

「おかえりなさい」

 

 俺は椅子から立ち上がりながら挨拶を返す。

 今日は少し待ち遠しかった。

 

「……ふん」

 

 女オークはテーブルに肘をつきながらそっぽを向いた。

 少しまだ顔が赤いような気がするのは気のせいだろうか。

 

 取り調べ官がそっと俺に耳打ちする。

 

「どうだった。大丈夫だったか」

 

「大丈夫というか何というか……」

 

「問題か」

 

「その……二人で……その……まぐわっちゃって……」

 

「!? ど、どうしてそうなった!?」

 

「シッ…! その、なんか流れで……」

 

「うーん……話はあとで聞こう」

 

 どうやら余計な心配事を増やしてしまったようだ。

 俺は首を振りながら、夕げの準備に取り掛かった。

 

────

──

─

 

 モグモグ、ガツガツと小学生のような擬音を立てながら女オークは夕食にがっついていた。

 

「そんなに急いで食べなくても、ごはんは逃げないよ」

 

「おかわり!」

 

「……よく食べるねぇ」

 

「……はあ、しばらく食費がかかりそうだのう」

 

 取り調べ官が額に手を当てて嘆いた。

 新たなルームメイト?が増えたようだが、その実は大食らいの捕虜である。

 一応は親交を深めているということで、作戦通りではあるのだが。

 これから俺の生活はどうなるのだろう。

 俺は先の読めない暮らしに頭を泣辞めた。

 

 つづく

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