しかし、手段がないわけでもない。
彼は木魚の状態を確かめるため、ポクポクと木魚を打ちながら考える。具合を確かめるとカセットレコーダーに念仏のような物を大きな声で吹き込み、録音する。葬儀を行う際に意外と気付かれないようで、お心づけのすくない客にはこれを使っている。
まぁ、葬儀の沙汰も金次第という事だ。彼は地域受けのために、ゴミのような金額でも葬儀を行う極めて良心的な住職のためその評価は高い。彼の着ている看板から、まさか彼の葬儀が、カセットテープで行われているなど考えが及ばないのだろう。
万が一発覚した所で、まさか彼のような住職がそんなと、好意的に考えを変えてくれるに違いない。だが、一人それに気付いてしまった者がいる。そう、あのゴミのようなゲジゲジまゆげの0能力者だ。
しかし、奴は金額によらず葬儀を行う事は評価しているようで、たまにここに立ち寄っては何かにつけてお小言を言ってくるだけに留めている。住職に説法とは良く言ったものである。そのくせ自分はいつも金に困り、生徒から金を借りようとする正真正銘のクズだ。
なんと愚かしい男よ。
テープレコーダを再生し、油断なく音質を確認しながら彼は言う。物事にはしっかりと準備が必要であり、教師のくせに織田信長がなぜ桶狭間での戦いを制したのか理解していないらしい。博打だけで大勝利を得られるなど、それこそ神頼みでしかない。
彼は、ラジカセの後ろのふたを爪で開き、念には念を入れて赤いマンガン電池6本を全て新品に変えた。彼の周到な性格はまさに天賦の才と言える。順調なようなので、彼は安心して今夜の葬儀へと足を運んだ。
葬儀が滞りなく終わって家に帰ると、いずなが夜食にちょっとした物を作ってくれていた。意外と気の利く子のようで、良い拾い物をしたと自然と笑顔が出る。少女がテーブルの上に両手でアゴを支え、こちらを見てくる。
ここでは初めてになる手料理を食べてもらっているところを観察している。至近距離に幼く僅かに紫がかっているような黒い瞳が近づく。行儀を気にしなければいますぐにでも片手を自らの股間に伸ばしたいほどのあどけなさだ。
彼女はどうかな?と少し恥ずかしそうに聞いてくる。もう少し年がいっていれば、夜のお誘いかと勘ぐる所だが純粋に味の話だろう。法衣の中パンパンに膨らんだソレの位置を少し直しながら、ん、普通においしいと答える。
いつもの喧嘩が始まった。普通は余計だしと彼女から仕掛けてくる。まぁ、照れ隠しでもあるのだろう。そのままプリプリとピンク色の寝間着で部屋へと戻っていった。最近家の中では制服以外もよく着ているようだ。
ピンクの寝間着にエプロンでも付けていたのだろうと、少女のいなくなったリビングで、その全身を思い出しながら指を上下に激しく動かす。目の前で見抜きしてやっても恐らく気付かないだろうが、あるいは気付かされるかもしれないと、慎重に事を進める。
いざ性行為となると、まったくのウブなようで、目の前で隠れて射精した所でその匂いから何かに気づくことはなさそうだ。しかし、彼女を守っているものは霊感だけではない。今は静かなようだが、油断は出来ないと気を引き締める。
あの少女は、まさに男に抱かれるために生まれてきたようなスタイルをしている。成長すればさらに具合は良くなるだろう。性格も何処か似ているようで好感も持てる。1晩2晩では到底足らず、必ずや自分から求めてくるセックス奴隷にしようと法具の準備を始めた。
だが、その時は思ったより早くも訪れたようだ。怨敵妖怪ゲジゲジは遠足中に消息を断ってまだ見つからないらしい。何を勘ぐってか知らんが、いずなに会おうとしていたアレをまだ精神的に不安定な所があるからと、のらりくらり追い返すのにも限界があった。
さらにあの男、まさしく忌々しいがアレは簡単に死ぬような男ではない。よくある漫画のヒーローの如く悪運だけは強い。心配ご無用。アレは地獄の底からでも必ず返ってくる。問題は、アレのいない空白期間が出来たという事だ。奴が戻る前に事を済ます必要がある。
決戦は今夜。
すでにいずなは、少しその見知らぬ先生の安否を気遣ってか気落ちして、驚くばかりの勢いで睡眠薬入りの紙パックジュースを飲んでいた。致死量に至っているか不安の残るところだが恐らく今日までは大丈夫だろう。だが、明日からは――
彼は懐に白衣観音経をしたためる。
青二才に出来ることなど年の功。私に出来ないことなどない。少年時代にB-29の爆撃に追われ、グラマンの機銃掃射が脇腹を掠め生きている私に、もはや恐れるものなど何もない。久しぶりに額に油汗を滲ませながら少女の部屋を目指す。
奴は異変に気付いたようだ。
周囲にパキパキと異音が響く。悪寒が全身を抜け、リビングから食器が落ちた音が聞こえる。そうだ、戦争だ。ブツブツと彼は念仏を唱えながら少女の部屋の銀のドアノブを握る。瞬間、静電気の火花が散った。奴の宣戦布告だ。
少女の部屋の木造のドアをバンと解き放ち、暗い室内をギョロギョロと素早く見回す。元は自分の家だ。間取りなど、ソレよりも良く熟知している。普段からは想像の付かない恐ろしく素早い動きで部屋の四隅に呪符による結界を張った。
能ある鷹は爪を隠す。ソレは、和尚の身体能力を見誤たようだ。一瞬のスキを付かれモヤモヤと白い煙が、少女の体の上に浮かぶ。生きているものと、死んだもの。より怖いものはどちらか、彼は戦争をくぐり抜けて良く知っていた。
高々一人の死者に出来る事など、せいぜいケチなラップ音程度。本当に怖い事は、今を生きているあの男に通報される事のみ。念術とともに白衣観音経が光る。しかし、流石いたこの先祖とあり、その底力ははかり知れない。彼は油断なく目を光らせる。
「霊・縛・切・断!」
鬼気迫る怒声。白衣観音経がカッターのように真っすぐに伸び、少女の身体の上に漂っている白い塊を、少女から切り離した。結界により、ソレの持つ霊力は遥かに本来よりも弱まっている。少女と分断させさらに弱体化した。
本来であれば後釜を吟味するところだが、ソレは怒りながらブクブクと白いモヤを広げ威嚇している。もはや、何が起きるかわからない。全身に、機関銃を向けられた時のような、冷たい血液のようなものが駆け巡る。
「守護霊、交代!!」
白衣観音経がズラリと延び、竜巻のように白いモヤに食らいつく。彼は恐らく人生で1、2を争うほど精神を集中し大きく目を開く。カッ!と威勢の良い声が夜中に響いた。一瞬爆発的に室内に光が広がり、ついに少女の守護霊は強制的に交代させられた。
ついに天命尽きたか、彼は心臓を抑えその場にうずくまる。ダンゴムシのように膝を丸め、少女の隣で、ゆっくりと目をつぶった。
「パパ」
昼頃に飛び起きた少女が、時計を見て愕然とする。しかし、また起こしに来なかったハゲオヤジをどつく前に、まずは学校へ行こうとベッドから両脚を下ろす。だが、そこには彼が胸を掴むような仕草をしたまま床に転がっていた。
部屋の四隅には、なにか破れた呪符のようなものが気持ち悪く動いている。何か、あったのだ。この部屋で。少女は胸騒ぎを覚えた。しかし、全ての感情を振り払い彼の様子を確認する。呼びかけ身体を優しく揺するが反応は無い。
「ねぇ、パパ」
少女は涙ながらに彼を揺する。救急車を呼ぶことも忘れ、その場にへたり込み彼を揺する。――ねぇ。彼の意識は、何かとても懐かしいものに呼ばれた気がして、ゆっくりと目を開けた。年甲斐もなく暴れたためだろう、まだ心臓が痛む気がする。
「おお、いずなか」
頭でも抱えられていたのだろう、彼女の長い黒髪が視界に映り込み、後頭部には柔らかい感触がある。上は可愛らしいピンクの下着を来ているが、下に視線を送るとみずみずしい生足と脇腹が見える。
ピンクのズボンが冷たい木造の床に転がっているため、どうやら飛び起きてから、着替えの途中にでも自分を発見したのだろう。彼は平静を装いゆっくりと片手を付き、実際気持ちの悪い気だるさの中身体を回し起き上がろうとする。
「パァ・・パ?」大分起こっている時の声色だ。大きな胸で頭を支えながら幽霊のように白い顔でこちらをのぞき込んでくる。「それ、なん・・だし・・」最近は撮影したいずなを見ながら毎日していたので、条件反射だ。
今すぐ出せる場所を探しているかのように、彼の下半身には大きく尖った場所が出来ている。いずなは力なく震える指でその場所を指し示している。答えなど簡単だお前の身体にこの上なく欲情している、である。
しかし、正直者がバカを見るこのご時世。
「これは・・その」この窮地に彼は機転を利かせる。「なに」彼女の雪女のような冷たい声が返ってくる。「男の、その、生理現象で、の・・?」彼は恥ずかしそうに、申し訳なさそうに。捨てられた子猫のような顔でモゴモゴと答えた。
「あさ、だひ。みたぃな?」
やはり知っている。耳年よりな少女は男は朝起きると、自然と股間が勃起している事があるという事を。しかし、彼女自身は実はとても恥ずかしがり屋なのだろう。勝気な性格もそれを隠してかもしれない。中身を想像した彼女は一瞬で顔を赤らめ声が上ずる。
追い打ちをかけるように、少女のパンツ一枚姿を想像し、真っ赤になる顔を見ながらさらに法衣を盛り上がらせた。少女の視線がソコに釘付けになり熱視線を感じる。ドライオナニーでもしているかのように、手を添えずとも射精できるほどビクビクと動いている。
少女は目を大きく開き息を止めてソレを眺める。
「あっ、がっこ」少女が突然立ち上がると、頭が床に叩き落された。そびえたつ柔らかく冷たい両脚の間から白いパンツを見上げ眺める。彼女も堪能したようで、白い下着の下部に僅かに小さな染みが広がっている。「学校、行くから~」
揺れる視界の中、少女は逃げるようにスカートを履き、上着を目の前で着替え、カバンを持って頭に飛び出る寝癖を残しながら嵐のように走り去っていった。そういえば、あの少女はここで、オナニーをしている素振りもない。
年頃なため当然警戒して何処か外で済ませていたと思っていたが、あの反応を見る限り、気持ちの良い事よりも恥ずかしさが先行して何もしていないタイプなのだろうと、主のいなくなった少女の部屋で男の匂いをまき散らしながら考える。
ああいうタイプは、躾ければまさしく専用のドスケベな女になる。もはや、辛抱がたまらない。今回の事でリスクは激減した事であるし、遅くとも年内には性奴隷にしてやらなければと、出したばかりの股間を膨らませながら少女の部屋を後にした。
「ただいま~、みたいなぁ・・」
少女は恐る恐る玄関の引き扉をガラガラと開け、朝の事は無かったものとしてリビングに入ってきた。冷静な顔で、壁に手を当て部屋の電気を付ける。しかし、テーブルの上には書置きがあり、検査入院のために明日には戻るとの旨の達筆で書かれたメモを見つける。
少女は今朝、部屋で倒れていた和尚を思い出し、急に不安と孤独感に襲われて長い黒髪を垂らした。広い室内で力なくイスを引き、テーブルに着く。いつもなら適当な男に夕飯でもたかりに行く所だが、テーブルの上に一緒に挟んであった金を使い適当に出前を取る。
カツカツと時計が秒針を刻む。
テレビを付け、がむしゃらにポテトチップをかじり、バカバカしいバラエティーを見るが、どうにも気が落ち着かない。らしくないなぁと髪を掻く。なにか、電話をしなければという強迫観念なようなものを少女はモヤモヤと心に持った。
おもむろに黒電話を取りダイヤルを回す。夜が更ける前に番号の記載があった病院へと繋がった。受付に間柄を尋ねられ返答に困るが、居候になっている娘のようなと、どう説明しようか迷っていると向こうには話が通っていたらしく和尚を呼び出し繋いでくれた。
最寄りの童守病院で彼は点滴を付けたまま、病院の公衆電話から家にかけなおした。何の因果か行方不明になっていた、ゲジゲジ眉毛の小学校の担任と同じ部屋になったらしい。自分の事を根掘り葉掘りしつこく聞かれたと言う。
しかし、どこでついたか、何か心臓に霊障があったようで、件の必殺兵器で除霊してくれたらしい。ミイラ取りがミイラになったわいとヘラヘラ笑っていたので心配はなさそうだ。何かお礼をという話になって、流れでその先生の病院代を全て持ったという。
退院後には前からの縁もあるため、もしその男が訪れたら適当に相手をしてやってくれと言われる。女中のように扱われ、少女は心配して損したと、カリカリしながら黒電話をガチャンと下ろした。
自分の部屋で何が起きたのかと、問い詰めたい気持ちもあったが別に嫌な感じはしていなかったので、もしやアレが人知れず自分についていた何かを除霊して、失敗してそれに憑かれた?みたいな?かんじ?と少女の思考は好意的に事の経緯をまとめる。
確かに、人が変わったかのように開放感があり身体も軽い。きっとあのエロハゲは微妙に失敗して助けられて恥ずかしいんだろうと、少女は頷きながら結論付けた。ついでに朝の出来事も思い出し、小さなピンクの豚のようなクッションを抱えて足をバタバタと動かす。
不貞腐れるようにベットに行き眠りについた。
その夜少女に異変が訪れる。夢の中、当初は霊力の修行をしろとゲジゲジ眉毛のピラミッドみたいな形をした怪獣が少女を追いかけてきていた。しかし、途中からまるでバクにでも襲われたかのように夢の内容が一変する。
セーラー服を来た少女が、曲がり角で和尚に出会い転んだ拍子に彼の勃起する物に顔からダイブ。家に帰ればそこをパンパンに膨らませた彼と出会う。少女はウンウンとうなされながら、いつまでも彼のその部分にまつわる夢を見てうなされる。
路上で歩いている最中、少女はセーラー服のスカートの前を片手で抑え突然しゃがみこんだ。顔の前には大迫力で股間を盛り上がらせている彼の姿がある。ビクビクとソレは近づき壁に挟まれ押し付けられる。少女は服越しについにそれに無理やり口づけをした。
下半身から今までにない痺れる感じが昇ってくる。強烈な快楽により口が閉じられない。口の中に、その盛り上がりがはまり込み嫌らしい布の味が舌に広がる。下着が湿る。少女は思い出した。昔、おもらしをしていた時のような、夢の中、水気の広がる感じ。
漏らす夢。
気持ちよすぎて出ちゃう。
少女はスカートを抑え内モモになり股間に力を入れ耐える。しかし何をしてもどんどん気持ちよくなる。もう出ている。何か違うものが出ている。お尻まで垂れ広がっている。少女はひときわ多きな快楽の波を受け、口を多きく開け彼の物を布ごとしゃぶる。
受け入れ、しゃぶる。夢の中。
少女は両脚の指をギュッとつまみ、ベッドのシートに激しく線を作った。少女の片手はピンクの寝間着を抜け、下着の中に潜り込み、少女の下半身を自らの指の腹で激しくこねくり回している。爪の先端が無理やり少女の豆肉を引きずりだし、指で擦りながらつまむ。
仰向けで寝る少女の両モモは、横から見ればバッタのように足を立てた姿勢に変わり、次第に少女の股間が指の責めから逃げるように浮き上がっていく。しかし、指はさらに加速しついにクチクチと耳に付くような水音を下着の中で発生させた。
少女はつま先を立て、下半身だけブリッジでもしているかのように高くつき上げていく。少女のアーチ状に上がる股間から粘性の高い水音が響き渡る。そして、モモがビクビクと激しく振動すると一気に腰をベッドへと墜落させた。
少女は目を開けると、片手で急いで布団を引っぺがす。下半身に目をやると自分の片腕が下着に手を入れている。手には僅かにねっとりと冷たい感触がのこる。漏らしたかと唇をキュッと閉じた。
枕元にあるベットに付随する電気のスイッチを急いで弾く。オレンジ色のぼやぼやとした光に照らされ、下着を伸ばし内部に目をやると、何か漏らしたかのようなベトベトとした液体が白いパンツにベットリ付いている。染みは寝間着にも広がり始め急いで脱いだ。
漏らしたようには見えないがと、少女にも初めての経験のためよくわからない。しかし、知識として、何の夢を見ていたかはよく覚えていないが、もしかすると夢を見ながらエッチな事をしていたのではないかと想像して、少女の顔が真っ赤に変わる。
朝のアレのせいで、エッチな気持ちが膨れ上がり、寝ながらオナニーをしてしまったのではないかと、少女は裸でアヒル座りになり黒髪を垂らし力なく首を傾ける。そのままブンブンと首を振ると力強く立ち上がり、浴場へ向かった。
男と会いこそすれ、相手の男は少女に嫌われたくないと、勃起をすれば気付かれないようにそれとなく隠していた。また、露骨にソレを見せつけてくるやからには、少女の高い身体能力によるケリが炸裂して退散させられている。
金は出させるが、指一本触れさせない女狐と、その手の筋の者は彼女をそう評価する。さらに、安全のため、少女は同じ人物とは数回程度しか会わないようにしているようだ。しかし、それでも少女は容姿端麗なため、一緒に食事だけでもしたがる男は絶えない。
少女自身は男の扱いに自信があると思っており、それゆえ、少女はこの家に安心してくらしていたのである。しかし、思わぬアクシデントによりリズムが乱されたと思い、それらはすべて、あのエロハゲのせいだとプリプリしながら少女は深夜に風呂に入る。
年相応にマニュキュアを付けていない、シャワーで温まったピンク色の足の指をゆっくりと湯船に沈めていく。頭には手拭いをクルクルと巻き乗せている。ブツブツと呪文のように若者語で文句を言っている彼女の傍。
シャワー下の長いガラスに、楽しそうに笑う女の姿が映り込む。
つ´・ω・`) 謎の数字群アンケ実装。
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