大ガールズバンド時代のダークサイド 作:ぐたち-GUTATI-
――CiRCLE
「や~今の演奏超イイ感じだったんじゃない?」
「リサ姉もそう思う? 新たなるRoseliaに宿いし漆黒の魂が……えーと、バーンってなって、ズガガーンっって感じ!」
「そうだね、あこちゃん」
「次のライブはFWF以降のRoseliaの初ライブです。この調子でより精度を高めていきましょう」
「そうね。Roseliaは大きな壁を越えた。だからといって気を抜いていいということはないわ」
「湊さんの言う通り、気を抜かずに練習は今まで通りのペースで続けていきましょう。次は……今週の土曜日ですね」
「えっ……土曜日?」
「……宇田川さん? 何か予定があるのですか?」
「い、いえ……その日は……りんりんと……」
「白金さん?」
「私達、その日に遊ぶ約束をしているので……」
「はぁ……遊ぶのはいつでもできるでしょう? その予定を詳しく教えてください。時間をずらすなりして対応します」
「す、すいません……」
「今井さんは何か予定は入っていますか?」
「あ~そうだねぇ……」
「リサ姉目逸らしてる」
「いやー、その日は友希那と……」
「湊さん?」
「いえ、リサがどうしてもって言うから……」
「えー! 先に言い出したのは友希那じゃーん!」
「私はその……、したいことがあるとは言ったけれど、予定を立てたのはリサよ」
「そんなーちょっとは庇ってよー」
「紗夜、悪いのはリサよ」
「酷いぞ友希那ぁ~」
「こほんっ!」
「「っ!?」」
「えー……、その話はあとでじっくりしてください。あと、プライベートの予定で練習を疎かにしすぎないように」
「あ、あはは~……」
「宇田川さん、白金さん、あなた達もです」
「えー、あこ達までー」
「……さて、土曜日にこれだけ予定が入っているなら練習日は変更した方がいいですね」
「あ、あこ、日曜日なら空いてます!」
「私も……です」
「アタシも空いてるよー。友希那は?」
「問題ないわ」
「じゃ、日曜日に決定だね。紗夜もいいでしょ?」
「に、日曜日ですか……?」
「……あれ? 紗夜はその日何かあるの?」
「そ、その日は日菜と……」
「って紗夜もプライベートな予定入れてるじゃんっ!」
◆◆◆
「かんぱーい!」
「いやぁーリサ、FWF……だっけ? おめでとー!」
「あ、ありがとね。こんなお祝いしてもらっちゃって」
「いいのよいいのよ、リサがバンド初めてから遊べてなかったけど、アタシらの仲は不滅じゃん?」
リサは学校の友達の誘いでFWF成功パーティという名目でファミレスに集まっていた。
「今回はアタシ達の奢りってことで、リサは沢山食べていいんだよ」
「そ、そう? アリガトね」
(この子達、こんなに優しかったっけ……? Roseliaでいた期間が長くて意外と忘れちゃってたかも)
「おっやってんじゃーん」
と、そこに男性が現れた。如何にもなチャラ男な風貌だ。
「あっ来た来た! ここ座っていいよ~」
「えっ、その人は……」
「あぁ、アタシの家の近所に住んでる先輩だよ。最近よく遊んでるから今日も呼んだんだよね~」
「おーっす、どうも~。リサちゃんだっけ? 可愛いじゃん」
「っ……」
こちらを見て、舌なめずりをしたその男にリサは根拠の無い恐怖心を持った。
「あれ、酒無いじゃん。店員さーん! ほら、お前らも飲むだろ?」
「イエーイ!」
「えっ、アタシ達まだ未成年だし……」
「えー、リサまだそんなこと言ってんのー?」
「飲もうよ飲もうよ! 今日だけでいいからさ!」
あれよあれよという間にリサの前には酒の入ったコップが置かれる。
この状況を脱する術は、無かった。
――1時間後
「っうぅ……。はぁ……」
「あはっ。リサベロベロじゃん」
「まだお酒は早かったかな~。リサー?」
「っあぁ……、アタシ、帰らなきゃっ……」
「いや、その状態で帰るのは無理でしょ」
「じゃあ俺が送って行ってやるしかねぇな~。ほら、立てよ」
「あっ……すいません……」
朦朧とする意識の仲、リサは男に肩を担がれ、ふらふらと立ち上がる。
「じゃあな~誘ってくれてサンキュー」
男はリサの友人らに手を振る。
「それじゃ、お楽しみに~」
男とリサは店から出て行った。
「……や~、流石にやりすぎじゃない?」
「でもリサ、アタシらの誘い断ってばっかだったしちょっとくらい痛い目見せてもよくない?」
「先輩にも新しい子欲しいって言われて丁度困ってたんだよね~」
「「「あはははっ!」」」
◆◆◆
「はっ……!? ここはっ……!?」
リサが目を覚ますと、そこはさっきのファミレスではなかった。
薄汚い誰かの部屋。リサはそこに敷かれていた布団の上に寝かされており、そして、
「おっ、やっと目ェ覚ましたな」
隣にはリサを介抱した男が座っていた。
「す、すいませんっ……! アタシ……?」
立ち上がろうとするが、ふらついて倒れてしまう。
「おっと、まだ酔いが抜けてないみたいだな」
男は倒れ込むリサを抱えた。
「で、でもアタシ帰らないと……!」
「まぁまぁ、無理しないほうがいいぞ。ゆっくりしていけよ」
そう言って、リサの胸を揉んだ。
「ちょっ!?」
「いいじゃん、ちょっとくらい」
「駄目っ! 離してっ!」
暴れようとするが、酔いの回った体ではうまく抵抗できない。
そうこうしている内に男はリサの服を脱がしにかかる。
「やっ! やだっ! やめてっ!」
「リサちゃんのおっぱいこんにちは~」
あっさりとパンツだけを残して服を脱がされる。
リサの腕を掴み広げ、胸を露出させる。
「やぁっ! 見ないでっ!」
「ほらほら、乳首弄ってやるよ」
「あんっ♡!? いやぁっ♡! あっ♡! だめっ♡!」
リサは体をビクビクと痙攣させながら首を横に振る。
「いやぁいい胸してんなぁ。俺が抱いた女の中でも一番いい体してるぞ」
「やめぇっ♡ そんなっ♡」
「さて、そろそろ準備はいいかな?」
男はパンツを掴みずり下ろす。
「あっ♡ だめっ♡!」
リサは男の腕を掴もうとするがうまくいかない。
両足を大きく広げられ、股間に男のペニスがあてがわれる。
「ほんとにっ! それだけはだめっ!」
「なんで? ゴムつけてるからいいじゃん」
「でもっ……アタシにはっ……!」
「……何? 彼氏でもいんの?」
「……ゆ、友希那が……!」
「友希那? ……あー、Roseliaのボーカルの? もしかしてお前、レズなの?」
「……」
リサは目をそらす。
「まっ、彼氏彼女とか関係なく食べさせてもらうけどな」
「ちょっ……!」
「レズの処女膜いただきま~す」
「やっ……! ああああっっ♡♡!?」
男の肉棒がリサの膜を貫いた。
パンッ♡ パンッ♡
「やべぇ~、やっぱり初物マンコの締まりは最高だな」
「あぁっ♡ いやっ♡ 抜いてっ♡」
「本当か? 感じてるじゃねぇか」
「違うっ♡ はぁんっ♡ あぁっ♡」
「ほらみろっ! レズの癖にチンポでヨガってんじゃねぇよっ」
「やぁっ♡ あぁんっ♡ んんっ♡」
リサは涙を浮かべ首を横に振る。
「本当はノンケなんだろっ!? 少なくとも体はなぁっ!」
「ちがっ♡ あぁっ♡ ちがうのっ♡」
「お前はノンケっ! チンポ大好き女っ!」
「いやぁっ♡ やめてっ♡」
「愛液ダラダラ垂れ流して、体は正直だなぁ!」
「あぁんっ♡ んんっ♡ あっ♡! あああああっ♡♡♡!!」
リサは絶頂した。
「おっイったか? チンポでイくなんてやっぱりノンケじゃねぇか」
「あぁっ……♡ 友希那ぁ……♡ ごめんっ……♡」
「まーだ女の話してんのか。これは認めるまで帰せねぇなぁ」
再び男は腰を振り始めた。
「あぁっ♡ やめてぇっ♡」
◆◆◆
――翌日
「……はぁ」
教室の窓の外を眺めながらリサは深いため息をついた。
(アタシ、穢されちゃった……。友希那になんて言えばいいのかわからないよ……)
「リサ」
「っ!! ゆゆゆ、友希那っ!?」
「……? どうしたの、そんなに声を上げて」
「い、いや~ちょっとね! あ、ゴメン!アタシトイレ行ってくるっ!」
「あっ……!」
リサは急いで席を立ち、走って教室を出て行った。
(やっぱり無理だ……! 今、友希那と話せない……!)
「あっリサちー!」
「っ! 日菜っ!?」
廊下を歩いていた日菜に呼び止められ、走るのを止める。
「そんなに急いでどうしたのー?」
「リサ先輩っ! 廊下を走っちゃダメですよ!」
日菜の後ろにいたつぐみが注意する。
「そうだよ~。つぐちんもこう言ってるし、急いでても廊下は走らないようにね?」
「ご、ゴメンっ。それじゃっ」
リサは早歩きで去っていった。
「……行っちゃいましたね」
「そうだね。なんかあったのかなぁ?」
――トイレ
バタンッ
「っ……! うっ……! うぅっ……!」
リサは、トイレの個室に入り涙を流した。
◆◆◆
それからというもの、男からは何度も呼び出しの連絡があった。
その度にリサは彼と体を交えることになる。
友希那を裏切り、このようなことをしている罪悪感に苛まれながらも、段々とこの行為に快感を覚えている自分がいた。
◆◆◆
――繁華街
「りんりん、おまたせー!」
「あこちゃん……!」
「どうする? 今日はまずどこへ行く?」
「あこちゃんは、どこか行きたいところ……ある?」
「あこはねー、ゲームセンターに行きたい!」
「じゃあ行こっか……」
「うんっ! ……あれ?」
あこは何かに気付いたように燐子の背後を凝視する。
「あこちゃん、どうしたの……?」
「ねえ、あれ……リサ姉じゃない?」
「今井さん……?」
燐子は振り向き、あこの指差した方を見る。
二人から10メートルほど離れた場所に、リサが歩いていた。しかも、
「男の人と、一緒……?」
リサの横には、チャラチャラとした服装の男性が並んで歩いている。
二人は何か話しているようで、初対面のようでもなかった。
「……もしかして、デート?」
「で、デート……!?」
「でも、リサ姉には友希那さんがいるのに……」
「……それって」
「た、大変だよりんりんっ……!」
と、二人が様子を見ているとリサ達は角を曲がり視界から消えた。
「あっ……! リサ姉行っちゃうっ……りんりん、追いかけよう!」
「あこちゃんっ……それは良くないよ……!」
「でも気になるもんっ! 絶対おかしいよ!」
あこは燐子の手を引っ張り、リサの跡をつけた。
リサ達はしばらく大通り沿いに歩いた後、道を曲がって裏通りに入っていった。
薄暗く人通りの少ない通りをしばらく歩いたあと、二人はある建物に入っていった。
「りんりん、ここは……?」
「っ……!」
燐子は看板を見て、呆然とした。
「ホテル……何でだろう? お昼なのに? あこ、店員さんに聞いてくるっ!」
「あ、あこちゃんっ! だめっ……!」
燐子はあこの服を掴んだ。
「なんで?」
「これ以上深入りするのは、今井さんにとっても良くないと思うから……」
「でも、あこ心配だよ……!」
「このことは、私が後で氷川さんに相談するから……あこちゃんは心配しなくていいよ」
「……う、うん」
二人は、モヤモヤとしたものを抱えながらその場を去った。
◆◆◆
――ホテルの一室
パンッ♡ パンッ♡ パンッ♡
「あっ♡ あんっ♡ あんっ♡」
「ほらっもっと喘げよ」
「あぁんっ♡ いやっ♡ 恥ずかしいっ♡」
「何今更恥ずかしがってんだよっ」
「だってぇっ♡ んんっ♡」
「言ってみろよっチンポ好きってさ」
「無理ぃ♡ アタシ、そんなんじゃないっ♡」
「そうじゃなくてもさ、言えば気持ちよくなるぜ」
「そんなっ♡ 言いたくないっ♡」
「お前がなんと言おうと俺は止める気ねぇけどな。それなら気持ちよくなった方がいいじゃん?」
「っ……♡」
「ほら、言ってみろよ」
「……す、好きっ♡」
「そう、その調子だ」
「ち、チンポ、好きっ♡」
「もっと、もっとだ!」
パンッ♡ パンッ♡
「チンポ好きっ♡ チンポ好きぃっ♡」
(あっ……♡ ウソっ♡ マジで、気持ちいいっ……♡!)
「気持ちいいか?」
「き、気持ちいいっ♡!」
「いいぞ、じゃあ次は『おまんこの深いとこゴリゴリされるの好き』だ」
「そ、そんなっ♡」
「ほら、言ってみ」
「お、おまんこのっ♡ 深いとこっ♡ ゴリゴリされるの好きぃっ♡」
「じゃあお望み通りにっ!」
「んおぉぉっ♡♡♡!?」
――1時間後
「ああぁっ♡ いいっ♡ おまんこグリグリ抉ってぇっ♡ チンポで子宮コンコンされるのしゅきぃっ♡」
リサは背面座位の体勢で男に犯されている。
「よしよし、ちゃんと覚えた言葉使ってヨガってんなぁ」
「あぁんっ♡ 乳首摘まんじゃあっ♡ イきゅうぅっ♡♡♡!!」
「ほらほら、まだ終わんねぇぞ」
「アタシの弱いとこぉっ♡ 全部抑えられてりゅっ♡ 身体完全征服されちゃうぅっ♡」
「くぅっ!出るっ」
「あぁっ♡ アタシもイくっ♡ んんっ♡ チンポ好きっ♡ ああああぁっっ♡♡♡!!」
「ふぅ……良かったぞ、リサ」
「あはぁ……♡ チンポぉ……♡」
◆◆◆
――生徒会室
「……なるほど、今井さんが男性とホテル」
「はい……信じられないと思いますが……」
「はい……見たのは本当に今井さんなんですね」
「えぇ、着ていた服も、以前練習にも着てきたものでした……」
「そうですか……ここ最近今井さんの調子が良くないので何かあったとは思っていたのですが……」
「そうですよね……氷川さんも気づいていましたか……?」
「はい。特に湊さんを避けがちで、気になっていました」
「やっぱり……、男性とホテルということは、そういうことですよね……」
「……そうですね。ただそれが本当に今井さんの望んでいることなのかは分かりません」
「……どういうことですか?」
「人間関係というのは複雑です。表面上の要素だけで判断するのは早計だと思います」
「そう……ですよね。確かに、私もあこちゃんも早とちりしていたかもしれません」
「それに、私もあの今井さんが湊さんを裏切るようなことをするとは、とても考えられないので」
「それは、私も思っていました……。なんでこんなことをしているんだろうって……」
「それを聞くには今井さんと直接話をするしかないですね」
「でも、今井さんはあまり聞いてほしくないことだと思うのですが……」
「しかし、このまま放っておくとさらに悪いことになりそうな予感がします。今度、私が話をしてみようと思います」
「氷川さんが……?」
「はい。本当は湊さんが話すべきなのですが、彼女と今話すのは今井さんにとって辛いと思うので」
「分かりました、頑張ってくださいね……」
◆◆◆
――CiRCLE
「……なるほど、そんなことが」
「ごめんね、紗夜……黙ってて」
「いえ、むしろよく話せたと思います。中々人には話せないようなことでしょう?」
「うん……。でも、紗夜なら少しは話しやすいかも。冷静だし、アタシのこと変な目で見ないだろうなって思うし」
「あまり言わないでください……恥ずかしいじゃないですか。……で、今井さんはどうしたいのですか?」
「どうしたいって……そりゃもちろん、こんなことさっさと切り上げていつもの生活に戻りたいよ……」
「なら話は早いですね。その男性との交際を断ればいいだけです」
「いや~、簡単には言うけどさー……。アタシも弱み握られてるし……」
「それは先方も同じです。あなたを陥れたのは男性が先ですし」
「そうかな……。でも……」
「でも?」
「友希那……アタシのこと絶対許してくれないよね……」
「はぁ……。今井さん、そんなことで悩んでいるのですか?」
「えっ……?」
「多少湊さんが傷ついてでもRoseliaに戻るのか、その関係をずるずると続けて一人破滅するのか、湊さんが本当に悲しむのはどちらですか?」
「っ……それはっ……!」
「湊さんが許すかどうかは、これからのあなたの行動次第です」
「そう……だよね……」
「私も、過去に日菜には何度も酷い事をしてきました。それを今でも後悔しています」
紗夜はリサを見つめ、続ける。
「だからこそ、これから日菜には今までできなかった分の優しさを注いであげたいと思っています。そして、日菜はそんな私を受け入れてくれています。だから、今井さん。『これから』を大事にしてください」
「紗夜……。ゴメンね、アタシちょっと弱気になってたかも。分かった。アタシ、キッパリ言うよ。別れようって!」
「えぇ。信じてます私も、湊さんも」
「うんっ!」
「次に会うのはいつですか?」
「あー、それがね、ライブ当日の朝なんだ」
「当日……!?」
「うん。ライブは夕方だし、間に合うとは思うけどね。さっぱりした気持ちでライブに臨めるよう頑張るよ!」
◆◆◆
――男の家
ライブ当日。男の家に呼ばれたリサはいつも通りセックスをしていた。
「チンポっ♡ チンポっ♡」
「ほらほら、もっと腰振れ。今日で終わりにしたいんだろ?」
「うんっ♡ チンポ好きっ♡」
リサは対面座位の体勢で男の股に座り、しがみつくように腕を絡め腰を上下に振っている。
「どうだ? チンポ好きかっ?」
「うんっ♡ 好きっ♡」
口に出すことで、リサはより快感を得る。
「そのチンポと今日でお別れだけど、どう思うっ♡」
「そ、それはぁっ♡ んんっ♡」
「もっとしたくないか?」
「し、したいっ♡ でもっ♡」
「でも?」
「アタシにはっ♡ Roseliaがあるからぁっ♡」
「へぇ、アへってるようで頭は回ってんじゃん」
男はリサの恍惚とした顔を眺めながら言う。
「俺だって逃げる女を黙って逃がしはしねぇよ。俺のチンポ無しでは生きられないようにしてやるっ」
「きゃっ♡」
そう言ってリサを押し倒し、布団に押し付けて背後から挿入する。
「んんんっ♡!」
「リサっ! 今ここでっ!お前を俺のチンポ奴隷にしてやるよっ」
「いやぁっ♡ なりたくないぃっ♡」
「ほらっ! どんどんチンポ好きになれっ!」
男はリサの耳元で囁く。
「やだぁっ♡ 言わないれっ♡」
「負けろっ! チンポに負けちまえっ」
「負けちゃうっ♡ 負けたくないぃ♡」
今まで男の言葉で気持ちよくなるように調教されてきたリサは、つい彼の言葉を復唱し感じてしまう。
「ほらっ! 言えっ! 『私はRoseliaよりもチンポを優先します』って!」
「わ、アタシはぁっ♡ ろ、ろっ……♡」
「Roseliaだよっ! 躊躇すんなっ!」
「ろっ……♡ ろ、ろぜっ……♡」
pppppppppppppppp
と、その時。布団の脇に置いてあったリサのスマホが鳴る。
「……っ邪魔が入ったか。ほら、出ろよ」
「はひぃ……♡?」
男は腰を振りながら、スマホをリサに渡す。
「あ、あこ……♡?」
『リサ姉、大丈夫っ!?』
「う、うんっ……♡」
『良かったぁ、中々来ないから心配してたんだ』
「あっ♡ うんっ♡ 大丈夫っ♡ ライブまでには行くからっ♡」
通話中も、男はセックスをやめようとしない。
『うん、絶対だよ! ……え、りんりんも話したいの? いいよ。…………今井さん?」
「あっ♡ 燐子っ♡ ご、ごめんね、遅れてっ♡」
『いえ……全部氷川さんから聞いているので』
「そっかっ♡ アタシ、絶対ライブに行くからねっ♡」
『……はい! 待ってます……! そうだ、氷川さんも…………今井さんですか?』
「紗夜っ♡」
『どうしたのですか、息が上がって……。そ、そういうことですか』
「ちょっ♡ 理解早すぎっ♡ 恥ずかしいよっ♡」
『ちゃんと、ライブには間に合わせてくださいね』
「うんっ♡ 分かってるって♡」
『はい、私もあなたを信頼して待っていますから。そうだ、湊さんも』
「え゙っ♡ 友希那っ♡!?」
『…………リサ? どうしたの、皆あなたと話したがってたみたいだけど』
「あ、あははっ♡ ちょっと最近悩みを聞いてもらっててねっ♡」
『そう。最近様子が変だとは思っていたけれど……それなら良かったわ』
「えっ♡? いいの? 友希那にそのこと何も話してないんだけどっ♡?」
『私に話しにくい悩みだったなら、仕方ないじゃない。それに、紗夜も燐子も、あこも私と同じように貴女のことを大事に思っているもの。彼女たちが貴女の力になれたなら、それでいいわ』
「友希那っ……♡」
『それよりも、ライブには間に合うの?』
「うん♡! 絶対に行くから♡! 待ってて♡!」
『えぇ。待ってるわ。あ、あと……』
「えっ♡ 何?」
『これはFWFの後に言おうと思っていたのだけれど、言えなかったことがあるの』
「な、何そんな大事なことなのっ♡?」
『……リサ、好きよ』
「っ……♡!」
どくん、とリサの心臓が跳ね上がる。
ずっとセックスをしているのに、それによる鼓動よりも明らかに大きい衝撃。
「あ、アタシもっ♡ 友希那のことが、好きっ……♡!」
『……それが聞けて、安心したわ』
電話は、そこで切れた。
「……へぇ、アツアツじゃん。嫉妬しちゃうねぇ」
「あぁんっ♡」
「でも、リサはチンポ好きだからなっ!」
「嫌っ! き、嫌いっ!」
「……は?」
リサは、男の手を振りほどき距離を取った。
「今、分かったよ。アタシはやっぱりRoseliaを、友希那を裏切れない。行かなきゃ」
リサはティッシュで秘所を拭うと、服を着始める。
「チッ、そうかよ」
「まぁ、今までの関係も悪いことばっかりじゃなかったけどね。……セックスが気持ち良かったのは、まぁ事実だし」
「そんな言葉、今のリサに言われても嬉しくねぇぜ」
リサは服を着終わると、玄関へ行き靴を履いた。と、その時。
「ひゃっ……♡!」
男が後ろから抱き着いてきた。
「ちょっ……! やめてっ……!」
抵抗するリサのパンツを脱がし、そして、
じゅぷっ
「ひゃっ♡!?」
リサの膣に、男根が挿入される。
「ちょっ♡ な、何コレっ♡!?」
リサは、その男根に違和感を覚えた。
男は、その答えを耳元で言う。
「生だよ。生チンポ」
「な、生っ……♡!?」
男はゆっくりと腰を動かし、生の男根の味を覚えさせるようにリサの膣を舐める。
(ウソっ……♡!? 生ってこんなに気持ちいいのっ♡? ゴム有りと全然違うっ……♡!)
「どうだ? ライブなんかやめて、俺と朝まで生ハメセックスしたくないか? 気持ちいいぞぉ?」
「な、生……ハメ……セックス……♡♡♡」
リサの愛液に加え、肉棒から溢れる我慢汁で膣内はいつも以上にヌルヌルと音を立てる。
「だ、ダメっ……♡!」
リサは男を勢いよく突き飛ばす。
「い、いってぇ……!」
「ご、ゴメンっ! でも、アタシ行かないとだからっ!」
そう言い残し、リサはドアを開け走って出て行った。
◆◆◆
「はぁっ……はぁっ……」
数分走ったところで、リサは走るスピードを落としゆっくりと会場へ向かっていた。
「っ……♡!」
秘所とパンツが擦れる度に、先ほどまでのセックスの余韻がフラッシュバックする。
絶頂することなく出てきたせいで行き場を失った性欲が暴れている。
「ダメダメっ……! もう終わったんだからっ……!」
リサはそう言い聞かせ歩みを進める。
『俺と朝まで生ハメセックスしたくないか?』
男の声が脳内で聞こえる。子宮がきゅんきゅんと疼き、自然と愛液が漏れてしまう。
「っっ♡♡!」
頭を振り、煩悩を飛ばす。
「そうだ、連絡っ!」
リサは気分を紛らわすためにメンバーと連絡を取ろうと考え、バッグに手を入れた。が、
「……あれ?」
ガサガサとバッグの中を探る。
「無い……、スマホが無い……!」
いつもバッグに入れているはずのスマホが入っていなかった。思い当たる節は一つ。
「わ、忘れてきちゃった……!」
あの電話のあと、男の布団の側に置きっぱなしになっていた。
「ど、どうしよう……! 取りに帰る……? でもそれは……!」
今彼の元へ帰ると、戻ってこれない。そんな確信があった。
「あっ……♡!」
どくん、と心臓が高鳴る。忘れようとしていた、肉棒の感触。彼の所へ行く口実が出来てしまい、おあずけを食らったリサの子宮が反抗を始めた。
(生……ハメ……♡)
「駄目っ……♡!」
リサは首を強く振る。
(スマホが無くたって、ライブは出来る。あとで気持ちが落ち着いてから、返してもらえばいい。スマホはロックしてるから触られる心配もない)
リサは、自分に強く言い聞かせた。
「うん! 行かなきゃっ!」
そして、再び歩み始めた。
◆◆◆
「……リサ姉遅いねー」
「本番まであと1時間……間に合うでしょうか?」
「そうですね……メッセージは送りましたが……返事はないようです」
「待つしかないわ。リサは必ずやってくる。信じましょう」
と、楽屋の外からこちらへ向かってくる足音がした。
「あっ……!」
燐子がそれに気づく。そして、
バタンッ
「リサ姉っ!」
「……っゴメンっ!」
リサは息を切らしながらドアを押さえる。
「良かったぁ、来ないかと心配したよ~」
「う、うん……」
リサは息をついて、バッグを机に置いた。
「……でも、信じて待っていて良かった」
「うん……」
リサは手を差し出す。
そして、受け取った。
「
リサは、スマホを受け取った。
「でも、それだけじゃないよね?」
「……うん」
リサは頷くと、スカートをたくし上げた。愛液でぐっしょりと濡れたパンツが姿を現す。
「生チンポ欲しいっ♡♡♡! 生ハメセックスしたいっ♡♡♡!!」
腰を激しく振りセックスをねだる。愛液がぽたぽたと飛び散った。
「いいぞ、服を脱げ」
「うんっ♡!」
いそいそと服を脱ぎ裸になる。薄暗い部屋に差し込む月明かりで、リサの裸体が艶めかしく照らされた。
そして、布団に座る男性に抱き着き、
「行くぞ」
「うん♡♡」
ズブゥッ
「んんんんんっっっ♡♡♡!!」
リサは、一突きで絶頂した。
じゅぷっ♡ じゅぷっ♡ じゅぷっ♡
「あぁんっ♡ チンポっ♡ 生チンポいいっ♡」
「あぁ、気持ちいいぞっ」
「んっ♡ 好きっ♡ 好きぃっ♡」
男はリサにキスをした。
「んちゅっ♡ 好きぃ♡ キス好きぃ♡」
「お前何でも好きだな」
「だってっ♡ 好きって言うと気持ちいからっ♡」
「じゃあ言えよ、Roseliaよりチンポが好きってな」
「うんっ♡ Roseliaよりチンポが好きっ♡! バンドよりチンポが好きっ♡! 友希那よりチンポが好きいぃっ♡!」
「ははっ、そこまでは言えっつってねぇよっ」
「だって好きだからっ♡♡」
「チンポ好きすぎだろこのド変態っ」
「あぁっ♡ いいよっ♡ アタシ変態っ♡」
じゅぷっ♡ じゅぷっ♡
「なぁ、出していいかっ!?」
「うんっ♡♡!」
「生中出しだぞっ! 妊娠するかもしれないぞっ!」
「いいっ♡ 赤ちゃん産むぅ♡!」
「いい覚悟だなぁっ! そうだ、」俺と一緒に行かないかっ!?」
「行くってっ♡ どこにぃっ♡!?」
「ここじゃない所だよっ! バンドも家族も捨てて、お前のこと知らない奴しかいないところになっ! 全部綺麗サッパリ捨てて俺と暮らさないかっ!」
「あああぁっ♡! それっ♡ それいいっ♡ そんなのプロポーズじゃんっ♡!」
「そうすれば1日中俺とセックスできるぞっ!」
「うんっ♡ うんっ♡ するっ♡ 1日中セックスっ♡ 楽しみっ♡!」
「じゃあ文句は無いな、出すぞっ」
「うんっ♡! ああっ♡ んっ♡ ……あああああっ♡♡♡!!!」
◆◆◆
――1ヶ月後
「……どうでしたか、友希那さんっ! 今の演奏っ!」
「上々ね。悪くないんじゃないかしら」
「そうですね……ちゃんと音も合っていました……」
「はい……私も湊さんの言う通り良かったと思います」
「そうね。今のベース、良かったわよ――上原さん」
「はいっ! ありがとうございます!」
「はぁ~、ひーちゃんが急遽代理で入ってくれて良かったよぉ」
「うんっ! 今だけRoseliaのベースとして、上原ひまり頑張りますっ! ……まぁライブまでにメンバーが見つかったら話は別だけど……」
「そうね。早くメンバーを見つけないといけないわ」
「あの時のライブのような、酷い失態を見せないようにしないといけません」
「頑張ってくださいねっ! リサさんの代わりになる人なんて、中々いないと思いますけど……」
「上原さんっ……!」
「えっ……!?」
紗夜が、いきなり鋭い声でひまりを制する。
「“不快な人”の話はしないでください」
「っ……! す、すいませんっ……」
「紗夜、上原さんに当たるのはやめて頂戴」
「っ! すいません、頭を冷やしてきます」
紗夜はギターを置き、スタジオを出て行った。
「氷川さん……っ」
「さ、紗夜さん大丈夫なんですか?」
「……大丈夫、とは言えないかもしれないわね。リサの事を、凄く信頼していたもの」
「……友希那さんは、平気なんですか? 確か、リサさんのこと……」
友希那は、少し俯いてから天井を見上げる。
「私は、リサの強さを過信していたのかもしれないわね」
そう言い、ひまりを見つめる。
「それに気付けなかったのは、私の過失。彼女だけを責めることはできないわ」
「友希那さん……」
「上原さん、あなたは、バンドのメンバーを、幼馴染をよく見てほしい。私の様な過ちを犯さない為にも」
◆◆◆
――どこかのアパートの1室
「……はぁ。今日も来ないじゃん」
電気も付けず、月の光のみで照らされる段ボールが乱雑に積まれた部屋の中で、リサは畳の上に寝転がっていた。
あの一件から1ヶ月。家を飛び出したリサはこのアパートに住んでいる。
生活費は、男から紹介された風俗店での仕事でなんとかしている。
しかし、男がここを訪れたのは最初の数日でそれ以降は来ていない。
電話もメールも、連絡には一切返事をしてこない。男の家も一緒に引っ越した上にどこに住んでいるのかも教えてもらっていない。
リサは、自分が騙された、ということに薄々気付いていた。
「……友希那」
虚空に向かって呟くが当然返事は無い。
裏切った人に、今更甘えようとしている自分を嫌悪した。
ふらりと立ち上がり、窓辺へ行き窓を開ける。
ふわりと風が部屋に吹き込み、リサの髪を揺らす。
リサは、風の音に乗せ口ずさみ始めた。
「……続く……玉座に輝く……」
歌の所々の空白。そこを歌う者は、ここにはいない。
≪完≫