飛龍、その淫らな裏の顔…なお、微妙にポンコツな模様 作:dn88k
鎮守府の敷地内を虚しげに歩く飛龍が思い浮かべる想念。それは、
(何か、おかしい……)
という、一言で言えばたったこれだけだったのかもしれない。
提督と体を重ねる頻度がここ最近、一気に下がった。それだけではない。以前ならばごく当たり前のようにあった、勤務時間中の雑談を始めとする、彼との心の触れ合いとでも言うべき交流さえも、極端に少なくなった。飛龍に自分が何か変わったなどという心当たりはない。なのに、どういう訳か提督と自分との間に距離が出来つつあるように感じる。
とにかく、職務優先。ここでは恒例となっていた食事会が行われる様子も今は無い。最近は深海棲艦も大人しくなっているから、そこまで仕事熱心になる必要も無さそうなものなのだが。
まさか自分が嫌われたか、そんな想像が一瞬ながら頭の中をよぎったが、行為が全く無い訳ではないし、その手の思考は凄まじい恐怖感に駆られてしまう事もあって可能な限り抑え込んでいる。が、行為そのものも淡白になっているのは明らかなので、飛龍はますます疑念の目を提督に向けざるを得ない。
自室のドアが開いて、そして入室した後にそのドアがけたたましい音を立てて閉じる。
「今日も無し、かあ……」
ベッドでゴロリと寝転がりながら、寂しそうに飛龍は独りごちた。
無い日、連続記録更新である。以前ならあんなに求め合っていたのにも関わらず、だ。
「せっかくさあ、こんなエッチなのだって履いてるのに……」
その姿勢のまま、スカートをめくり上げる。そこに現れたのは実にエロティックなセクシーランジェリーであった。
実は飛龍、最近は露出プレイというものをすっかりしなくなってしまっていた。別に我慢しているという訳ではないのだが、何故かその気になれないのである。飛龍自身も理由を考えてみたのだが、どうやら日々に渡って続く提督との営みがもたらす充実感が、露出プレイのそれを上回っているらしい。
「お腹コネコネ、気持ち良かったなあ……」
自分でもとろけた顔つきで下腹部に手を当てて押し込み、マッサージをするかのようにこねる。すると、膣口とは別種の快感が発生した。飛龍は、はう、と甘い息を吐く。
こんな状態で、飛龍にとっては準備万端、来るならいつでも来いとでもいうべき状況が続いているにもかかわらず、その対象である提督はと言えば、飛龍に触れるどころか、それまでと異なり明らかに自分から離れたがっているようにも彼女には見えた。
そんな状況な訳だから、提督に触れて貰えない日が続いてしまうと一人で慰める形になる。しかし当然のことながら、それがあまりに長引けば腹立たしくなって来て、その矛先は提督へと向かう。
そんなある日、最近では珍しく提督の方から飛龍を誘った。飛龍は応じると返答したものの、その顔は無表情であった。
そして、まず始まったのは彼女による手コキである。今や飛龍は提督の男としての生理を誰よりもよく知っていると言っても言い過ぎではない。優しく彼女の手に包まれ、巧みなストロークで刺激を加えられた提督の剛直はあっという間に限界を迎えてしまった。
「……っ! ……っ!」
その快感に体を震わせる提督。一方、飛龍はつまらなそうに、剛直をしごいていた手とは反対側の手に持っていたティッシュをその先端に被せ、次々と吹き出す粘液が飛び散らないように押さえ込んでいた。
やがて、提督の絶頂が収束すると、
「はい、じゃあおしまい」
と言いながら飛龍はティッシュを丸めつつ速やかに立ち上がった。それがあまりにも意外だったのだろうか、提督は聞いた。
「え? ひょっとして手だけ?」
「うん、ひょっとしてとかじゃなくて今日は手だけだよ?」
視線を合わせる事もなく答える飛龍。
「何でだよ?」
と、提督は聞くが、
「うーん、まあ……」
この時ばかりは少しばかり困ったようなそぶりを飛龍は見せた。そして、「……お仕置き?」という、か細い声がする。
「え? 何て?」
「……何でもないよ。じゃ、私はこれで」
そう言って飛龍はティッシュをゴミ箱に乱暴に放り込み、そのまま去って行ってしまった。ちなみに、
「そう、か……」
という、提督のどこか納得したかのような呟きははっきりと飛龍の耳に届いていた。
寮の自室へと向かう飛龍。その荒々しく歩む姿は周囲に対して話しかけづらい印象を与えるには十分だった。
(……手コキだけで良いんだあ? ああっ、そうなんだあっ!? その先は何も無しで良いんだあっ!!)
彼女は殺伐とした気分の中、そんな事を考える。そして乱暴に自室のドアを開け、自分が入室したらそれを乱暴に閉め、乱暴に鍵を閉めた。それから自分のスカートを少しばかりめくり上げ、乱暴にショーツを少しばかりずり下ろすと、その両手で乱暴に自らの股間を慰め始めた。片方の手ではその陰核を乱暴にこねくり回し、もう片方の手では愛液を垂れ流す淫道を数本の指で乱暴にズボズボと往復運動をさせる。
「本当だったら、私だって……!」
歯を食いしばり、一人激しく自慰行為に耽る飛龍。そう、本当だったら、手だけで済ませたくなんてなかった。提督を自分の胎内に迎え入れて存分に暴れ回って欲しかった。そんな悦楽を得られなかったのは自分だって悔しい。でも飛龍にしてみれば、これは仕方がない事なのだ。
「どれだけ私が寂しいと思ってっ……!」
それを思い知らしめる為のあえての放置プレイ。自分だって性欲が昂ぶってしまって辛いが、そこはとにかく自慰行為でしのいで我慢だ。
やがて彼女は絶頂を迎えた。
「あああああああああああああああああああああっ!!」
プシャ、プシャ、と彼女の割れ目からは粘液が吹き出る。しかし、その表情が悦楽に浸っている訳ではない。むしろ逆で、苦しげですらあった。
「ヒイィッ……! ヒイイィッ……!!」
足を震わせ、ゆっくりと、静かにその足を床にひざまずかせる。
開かれた目。その目尻はうっすらと潤んでいたが、眼球そのものに光は存在しない。そんな飛龍は股間を両手で押さえながらもうずくまり、
「バカ……バカ……バカ……バカ……バカ……バカ……」
とだけ、呟き続けていた。
ここ最近、提督の気分は暗かった。もしかしたら、これまでにない程、と言っても良いかもしれない。
原因は飛龍である。
以前は肉体関係もあった彼女。何故か最近、自分に対する態度が極めてそっけないのである。
今日もそれとなく飛龍に声をかけてみたものの、
「……はあ? この間、手でしてあげたじゃない。十分じゃない?」
と言う返答が返ってきた。その時の彼女は実に白けたような冷淡な視線で自分を見つめていた。そんな態度は提督の内面を凍りつかせるに十分であった。
飛龍というとてつもなく自分好みの愛らしい女性が、これまでと異なり自分に全く体を許してくれないのだ。強いて例外を挙げれば、先日一度だけしてくれた手コキくらいだろうか。フラストレーションも溜まろうというものである。
今日のノルマを仕上げた提督は執務室に備え付けられたソファに寝転がった。
(……何でなんだよ)
目をつむった提督は心の中でそう呟いた。彼だって飛龍の本性が性的に貪欲、端的に言えば、エロいというのはこれまでの経験でよく知っている。提督はそれを受け入れてきたつもりだし、向こうだってそれは理解してくれているはずだ。にも関わらず、今のこんな状況がある訳で。
何故か発生しているすれ違い。提督はそんな状況が忌々しいし、ある意味で冷え冷えとした感情を想起させる。そんな提督からは思わず、こんな言葉が口を突いて出る。
「ちっくしょー、してえなあ……」
すると、こんな声が彼の頭上から響いてくる。
「ふーん、したいんだあ……」
そんな声に反応し、目を開けて上の方を見ると、そこには飛龍が立って提督を見下ろしていた。位置の関係で彼女のスカートの中まで見えるのだが、彼は驚いて声を出す。
「飛龍、お前また……!」
「そうだよ、履いてないよ?」
またもや飛龍はノーパン状態であった。最近は止めていたのではなかったのか。
興奮をないまぜにしたひきつるような表情を見せる提督と、それを冷えた眼差しで見下ろす飛龍。少しの間を置いて、飛龍の口が開く。
「ねえ、私のオマンコって今どうなってると思う?」
そんな彼女の秘唇はすっかり潤んでいるばかりか、そこに留まることの出来ない愛液が溢れて太ももまで伝い始めている有様であった。
「その、濡れてるなあ」
「うん、そうだね。濡れちゃってるよね。もう凄くジンジンしちゃってて、それでこうなってるの。なんでだと思う?」
飛龍の顔を見ればそこに宿っていたのは情欲だけではなく、怒りであった。
「何でって、俺が何かした?」
「意外と、ってか、やっぱバカなんだね。提督がしたいってさっき言ってたけど、それは何で?」
「最近してなくて溜まってたから、かなあ」
どこか喧嘩腰のような飛龍に対して漠然と答える。
「……私も同じなんだよ?」
そんな飛龍の返答を聞いて、提督の口からは軽く「うん?」と、声が出る。
「女だって溜まるんだよ?」
そう言いながら飛龍は提督の横へと回り込み、そしてある所で立ち止まってしゃがみ込んだ。
「ほら、提督だってガチガチじゃない」
彼女の視線の先にあるのは隆起したズボンの股間部分の生地。当然ながら、その隆起自体は提督の逸物が勃起しているのが原因だ。その理由は様々あろうが、散々溜まっていた所に、ノーパン状態の飛龍のスカートの内側、それも発情しきったそれを見せつけられたのが大きいだろう。
「動いちゃダメだからね? 今日は私が犯すんだから!」
提督のズボンの生地を掴み、険しい顔を向ける飛龍。
「ちょっと待てって! なんでお前がそんな事すんだよ!?」
提督は言った。彼にしてみれば訳が分からない。
「こっちが『したい』って言っても放置したのお前じゃねえか!!」
その途端、飛龍の提督を睨む目つきが更に鋭くなる。
「……その原因が私のせいだって、言いたいんだあ……?」
そんな彼女の様子を見て、提督は疑問を覚える。
(なんだよ、おい。まるで俺が悪いみたいな言い方じゃねえか)
だが、彼女の態度をここまで豹変させる程酷い仕打ちを果たしてしていたろうかと考えると、全くもって心当たりが無い。だが、飛龍には提督に対してこんな態度を取るだけの十分な理由があったようだ。
「元々は私が放置してたんじゃないんだからね!?」
飛龍はそう言うが、ここ最近は彼女の冷淡な態度が目立つので、提督は首をひねる。そんな彼の思考が分かるのか、
「手コキのずっと前からだよ」
提督の体に覆いかぶさり、彼の顔を覗き込むようにして飛龍は悲痛そうに、叫ぶように、言う。
「ずっと私の事ほったらかしにして、いくらなんでも仕事優先しすぎじゃない!? 今日は謝ってもダメなんだから!」
「……っ!!」
提督はこの発言を聞いて、初めて今の状況の原因が何かを理解した。
彼は飛龍の顔を見る事が出来ず、俯き、黙り込んでしまう。
「ほおら、私の相手なんかまともにする気無くなったとか、そんな所なんじゃないの?」
皮肉じみた言い方をする飛龍だが、その声は震えていた。あまりにもその発言内容が卑屈だからという訳でも無いだろうが、提督は即座に反論した。
「ちげえよ! 俺だってお前みたいな良い女相手に滅茶苦茶ヤリまくりてえよ!」
「だったら、何で……」
更に問う飛龍に対して、提督は俯いたまま自分の素直な心情を晒す。
「怖かったんだって! ヤリすぎて嫌われたらやだし、お前の事壊しちまうかもしんねえし……」
無表情となった飛龍を前に、更に彼は続ける。
「俺、お前の事になるとやべえ方向に振り切れるみたいでよ。それ思い出して冗談抜きで冷や汗流れたんだぜ?」
かつて何度か暴走した事を言っているのだろう。
「このままじゃお前の事酷い目に合わせちまうって、ちょっとは距離とか、間隔とか、置かなきゃって。俺だって辛かったけどさ、お前本気で泣かせるよりはマシだって……」
提督は相変わらず俯いたままだ。そして、飛龍はそんな彼を無言で見つめていたが、やがて、
「もう! 下らない事で悩みすぎ!」
と、提督をなじるように言った。
「私がエロいのは知ってるんでしょ!? ヤリすぎぐらいで嫌ったりする訳ないじゃない!」
提督に覆いかぶさるようにしていた飛龍は徐々に体を起こし始めた。その表情には提督に対する呆れのようなものも混ざっているように見えた。
「それにその気になれば壊しちゃうくらい色々するつもりなんでしょ? だったら壊して! あなたしか出来ない事で私を無茶苦茶にして!」
そう言って立ち上がった飛龍は一旦提督から離れ、彼の足元の方向にあるソファの肘掛けに自身の両手を乗せて、その尻を提督に見せ付けるような体勢をとった。
「ねえ、犯してよ……」
そう言って尻を突き出す飛龍のその姿は雄を性交へといざなう雌のそれであった。
「私、犯されなきゃ、嫌。……犯してくれなきゃ、もう、提督の事、許さない……」
振り返りつつ、上気した顔と後ろ目で誘惑する飛龍。突き出されたむき出しの女性器は愛液でしとどに濡れ、そればかりでなく、止まり切れないその蜜は先程よりもますます量を増し、彼女の内股を伝って流れ落ちるどころか、直接その陰唇から糸をひきながら垂れ落ちてソファの生地さえも汚し始めていた。
「いいのかよ……」
「いいんだってば。何度言わせる気?」
苛立ちが混ざった声と共にそう言うと、提督はゆっくりと起き上がった。そして、ズボンとパンツを脱ぎ、その股間からはすっかり固くなった逸物がブルンと飛び出した。
彼はゆっくりと飛龍へと近寄っていき、その腰に片手を添えて、もう片方の手で剛直を掴み、飛龍のしとどに濡れて男を求める陰唇に狙いを定める。
(やった、やっと本気のこの人が……)
いよいよ剛直が侵入してくるのだ。ほんのわずかの間を置いて、提督はその腰を前へと突き出した。
しかし、飛龍が挿入されたと感じたその途端、ドプ、という感触が奥に響いた。
「えっ!? 早っ!!」
意外そうな顔で振り返りながら飛龍は言う。
「やめろその言い方。傷つく……」
呻きながら苦しそうに言う提督だが、飛龍の胎内にはこれでもかという程に濃い精液が吐き出され続けている。
自身の内部で脈動する熱い肉と、これまでに無く濃厚に広がっていく熱い粘液の感覚を覚えてあらぬ方向を向いた飛龍は大きく口を開けてハアハアと呼吸を繰り返したまま、何も言葉を発する事なく震える。とにかく、提督が挿入した途端、暴発するなど今までに経験がなかったが、それだけ彼も耐えていたのだという事だけは辛うじて推測がついたし、それが自分の行動と肉体によってもたらされた結果だったという事は彼女を更に興奮させた。
提督は息を乱しながら飛龍の腰を強く掴んで自身のそれに押し付け続けており、当然ながら彼の熱い剛直は飛龍の淫らな肉を奥底まで貫いたままだ。
「ハッ……ハッ……」
立ちバックの状態のままでなかなか止まらない提督の精液を受け止め続ける。もはやそれが軽い痙攣さえその膣肉に引き起こしていた。
(我慢しすぎじゃないの……?)
自分に気を遣いすぎていた結果とは言え、どうすればここまで溜め込む事が出来るんだなどとも思う。それくらい彼女の膣奥が感じた提督の熱密度は高く、それが誘発する興奮がしばらく彼女を動かせなくしてしまった。
やがて、飛龍は静かに言った。
「硬いまま、だね……」
「悪りい……」
「ホントだよ、バカ……」
自分に対する余計な気遣いのせいで、提督の逸物はとことん追い詰められてしまっていたのだ。しかも、そのせいで欲望の発散もままならなくなった飛龍の不興を買うというおまけ付きである。この期に及んで飛龍が彼をなじりたくなるのも当然であった。
「もう、我慢しなくていいんだよな……?」
「当たり前……提督に思い切りぶつけられないと、私だって苦しいよ……?」
提督が発散する獣のような欲求に蹂躙されるというのはその実、飛龍にとって悦びですらあった。その欲求を抑え込んでいる提督を見て寂しさを覚え、その対象にすらならない自分を振り返ってますます寂しさを覚える。飛龍にとって、これ以上ない空虚さを覚えさせ、提督に嫌われてしまったのではないかという怯えを喚起させるには十分であった。
しかし、そんな心配はもはや不要である。結局のところ、今回のすれ違いは単に提督が飛龍の事を気遣い過ぎただけであったからだ。当初は何も知らなかった飛龍も、提督の真意を知ってしまえば自分がどれだけ大切にされていたかを実感して蕩けるかのような気分にさせられてしまう。が、提督が自分の事をまだまだ見誤っていた事に対する不満は残る。
「貪ってくれても、いいと思うなあ……」
飛龍は背中を提督に向けつつ、そう言った。
「貪って、壊してくれるって、期待してたとしたら、どう思う?」
途端、提督は飛龍の肉壺に剛直を差し込んだままにその身体を抱え、そのまま仰向けにさせた。そこに居たのはすっかり蕩けた表情で甘い吐息を繰り返している飛龍だ。
(コイツ、やっぱりすっげえ可愛い……)
提督は飛龍の姿を眺めつつそう思った。快感に身体をよがらせながらも、その目は自分以外を捉えていないのだ。しかも、自分の中にある性的で凶暴な衝動を全て受け止める覚悟を備えた目。そんな女の事をとことん悦ばせてあげたくなる。
ゆっくりと自身の陰茎を引き抜いていく。自分の胎内が再び空虚になってしまうと思ったからだろうか、飛龍は一瞬だけ不安そうな表情を浮かべた。しかし、それは杞憂であった。
ズン、という衝撃が彼女の膣奥に響き渡った。
「……ひっ!!」
飛龍は思わず声を上げる。ただし、それは決して苦痛を伴うものではない。むしろ逆で、腹の奥底から全身に渡って快感が広がっていく感覚を覚えた。
「テメエのマンコ、イジメ抜いてやるよ」
提督は飛龍にそう言った。覚悟を決めたかのような彼の表情は、飛龍を狂悦に陥れると言わんばかりであった。いくら提督と言えど、ここまで力強い挿入がこれまでにあったかどうか。飛龍の膣内、抜けるかどうかギリギリのところまで剛直が後退し、そして一気にその先端が奥へと叩きつけられる。そこに痛みはない。むしろ、愛する男に情欲をぶつけられる甘美さそのものの感覚であった。
「はああっ!! ひいいっ!!」
悦楽に塗れた飛龍の表情はしかし、決して提督の顔から目を逸らす事は無かった。いかにも快楽に耐える彼の表情はとても可愛らしく、しかも自分の身体に懸命になっていてくれている事が分かる事もあって目が離せなかったのだ。
高感度の膣壁を高速度で擦られ、これまで以上の質量を伴った衝撃でポルチオを叩かれ、飛龍の女性器はその代えようの無い感覚に歓喜し、その喜びと興奮とを彼女の脳髄に送り込んだ。そして、それを受け取ったその脳髄は自分の身体が提督に大切に抱きしめられているという事実と快感とをミックスし、これ以上ない悦楽と充足感とを飛龍の精神にもたらした。
(ああ、だめ!! この人以外、ダメなのお!!)
飛龍は薄れ逝きそうな意識の中、そう思わざるを得なかった。
だが、そんな時間も長続きしない。飛龍自身の膣肉がいよいよ性感の限界へと達し、その予兆として彼女の肉壁が痙攣を始めていたのである。
「ね、ねえっ!! 私、イっちゃいそうっ!!」
飛龍は叫ぶように提督に言う。
「くっ!! 俺もっ!! 中出し、いいよなあっ!?」
懸命に腰を振りながら膣内射精の許可を求める提督。
「いいからあっ!! 思い切り、出してええっ!!」
そう言い終わるか終わらないかのうちの、二度目の射精。相変わらず濃いままの提督の精液が飛龍の生殖器最奥部に追加で注入される。
「あううっ! あうううううううっ!!」
強烈な痙攣とともに飛龍は悲痛で甘い声をあげる。その体には提督が抱きついてひたすらに飛龍への吐精を継続していた。
(散々焦らして……もう)
飛龍はその身体の内と外からもたらされる久々の感覚が余りにも嬉しくて、ついつい泣きそうになってしまった。
ようやく絶頂が収まった後、二人の視線が合い、そしてそっとお互いの唇が重なった。それがお互いの身体を密着させたまま、優しく、繰り返される。これもまた久しくなかった、お互いに求めてやまないものであった。
その後、提督は飛龍を自分の私室へと連れ込んだ。これだけだと強引に提督が一方的に行ったように思えるが、実際には飛龍は全くと言って良いほど抵抗せず、むしろ積極的に彼について行ったのである。その後に何が起こるのかなど明らかなので、まずは風呂を、などと提督が思っていたところ、飛龍が後ろから抱きついてきて、
「一緒に入ろ?」
と元気よく言ってきた為、これには流石に驚いてしまった。
「んふふ、提督の事、私で綺麗にしてあげる」
背後から抱きついてきた飛龍が実に悪戯っぽい声色でそう言ってきた。もう抵抗しても無駄だろう。脱衣所で相手が自分の服を脱がしにかかった時点で手遅れなのだ。
提督の想像を外さなかったと言うか、飛龍はその体にボディソープを塗りたくり、その状態で提督の背中に抱きついて上下に動き、摩擦運動を加えたのである。背後からだけならまだ良い。彼女はボディソープで泡立った手のひらを提督の前へと持っていき、その前面をも洗い始めたのである。しかもその手つきは極めていやらしく、体の洗浄が目的などとはとても思えなかった。
「えへへ、提督ってば気持ち良さそうだねえ」
トロンとしたような飛龍の声。提督の陰茎は当然の事ながらこの飛龍の行動で勃起してしまったが、彼女は今すぐここで止めを刺すような真似などしなかった。その周辺部に対して撫でるように洗剤を塗りつけた後、ペニスを軽く両手で包んで擦った程度である。
その次は順序を入れ替え、提督が飛龍を洗う番であった。鍛え上げられて健康的に引き締まりながらも、男の劣情を刺激してやまない蠱惑的な肉体。彼女が備えるそんな身体を提督はその手のひらで念入りに洗っていく。もちろん、豊満なバストを含める事も忘れない。
「あ、んん。提督ったら、オッパイ触るの上手過ぎっ……!」
飛龍は実に嬉しそうに言った。その乳首は入浴を開始した直後とは対照的に、プックリと膨らんでいた。
お互いにシャワーを浴びてボディーソープを洗い流した後、湯船の中で二人が寛いでいる。飛龍が提督に背中を預けていた。
「……もう、避けるのとかは無しだからね?」
飛龍が湯面を眺めながら言った。片手をすくい上げると、ちゃぷん、というお湯の滴る音が鳴る。
「分かってるよ。お前に負担かけたくなかっただけなんだけどな。でも却って不味かったみたいだし」
提督がため息混じりに言う。
「負担、って思ってたんならとんだ勘違いかな。私がどれだけ変態なのか分かってたと思ってたんだけど……」
「甘かったって?」
「だよ? 肝心な所でヘタれるんだもん」
「いや、やっぱ好きな女は大切にしてえしよ」
「大切って、相手がどう受け取るかにもよるよねえ?」
「それでもさ、普通は相手が乱暴にされたりとかもOKとか思わねえだろ? しかも普通じゃヤらねえ場所でやったりとかさあ。それに……」
提督はその手を飛龍の前に回し、女陰にあてて優しく愛撫を開始した。
「あ、あああっ……!!」
飛龍は背中を提督の体に預けたまま、体をひくつかせながら喘ぐ。
「こんな状況でこんな事されて喜ぶ女ってそんなにいるかって話だしな」
愛おしげに提督は飛龍の女陰部をこねていたが、やがてそれもやめてしまう。
「やっぱ不快じゃないのかって思っちまうし、だから避けた方がいいんじゃねえのって思うわけ」
「ん。普通はそうかもねえ……」
飛龍はそう言うが、
「でも、それが嬉しい子だった場合は?」
とも言った。提督は一瞬言葉に詰まったが、
「それは、好き放題したくなるかも知れないけどさ」
と、答える。それを聞いた飛龍はニンマリとした笑いを浮かべた。
「提督はそうっぽいね。元気じゃない?」
そう言って彼女は自身の尻肉で提督のすっかり硬くなった剛直を擦り始めた。そのにやけながらも振り返る視線は、提督以外誰も捉えていないようだ。
「したくなるからそういうのやめろって」
「……だから、私がしたいの」
飛龍が湯船からゆっくりと立ち上がった。そして、提督に背を向けた状態から提督に正対する状態へと向き直る。更には、背後にある浴室の壁にその背を預け、片足を上げてそれをバスタブの縁へとのせた。半ば足を広げて自身の女性器を提督に見せつけるような格好だ。更に、その淫門に片手を添えて、粘液を垂れ流すそのだらしない割れ目を広げる。もはや提督を誘っているとしか言いようがない。
「ずっと、待ってた。もう一度奥まで、ね?」
提督も湯船の中から立ち上がる。その男根はこれ以上なく屹立し、先走り汁さえ垂れ流していた。
そっと飛龍に近づき、熱い視線で見つめ返してくる飛龍に唇を重ね合わせた。その感触にしばし酔った後、顔を離した提督は、
「……もう、我慢出来ねえ。挿れる、からな?」
とだけ、言った。それを聞いた飛龍も、
「ん、挿れて? 欲しいよ……」
と答える。
提督は自身の男根を握り、位置を調整して飛龍の入り口に合わせる。緊張気味に飛龍を見たが、相手は軽く頷くだけだ。
それを見た提督はグッと力を込め、愛しい飛龍の女陰の奥へと昂った陰茎の侵入を開始させた。
「はああ……」
その心地良さに飛龍は天を仰いだ。愛する男の欲望が自身の飢えた肉壁をこそぎ、深く、より深く潜り込んでくるその感覚は何物にも替えがたい。
「入ったな……」
提督は優しい表情と共に飛龍に言う。
「ん、奥まで、ね。やっぱり、気持ち良い、よ」
提督の背中に手を回し、そう答える飛龍の瞳は潤んでいた。そんな彼女の事がますます愛おしくなった提督は、更にグッと剛直を飛龍の膣内に押し込んだ。
「ああっ……!!」
もはやその最奥部さえもが性感帯と化してしまっている飛龍の女性器。彼女にとって最も具合が良いと言える提督の逸物によって奥から何から、力強く圧迫されてしまえばそこに生ずるのは甘美で蕩けそうな性感以外の何者でもない。そんな彼女の様子を見てたまらなくなったらしく、提督は、
「こすって出したいんだけど、いいか?」
と、息も荒く言ってきた。
「ん、出して? 私の中、提督が出してくれなかったから、寂しかったんだよ?」
応じるように返ってきたのは飛龍の飢えていたかのようなおねだりだ。
次の瞬間、提督は激しく腰を振り始めた。元々浴室の壁と提督に挟まれているから、飛龍はほとんど身動きが取れず、提督の掘削にされるがままだ。
「はあああっ! ああっ! あっ! ああああっ!!」
湯煙の中、浴室で立ったままというシチュエーションで、これ以上ない程敏感になった生殖器の内側をひたすら提督の欲望の塊に暴れられ、感極まってしまった飛龍はだらしなくよだれを流し、喘ぎ声を吐き出す。そして、その名器の刺激に耐えきれなくなりつつも、一向に衰える事を知らない提督の剛直が射精を開始すると共に、飛龍はオーガズムに至ったのであった。
浴室から出た二人は、今度は提督のベッドの上で結合していた。体位は正常位。
しかし、先程までのような激しい動きを伴ったものではない。むしろ、お互いの肉体の感触をじっくりと味わい合うかのようでもあった。
「やっぱ良いんだよな、お前って」
提督が飛龍の頭をゆっくりと撫でながらそう言っている。
「そんなに良いんなら、なんで放ったらかしにされてたのか、聞きたいんですけどお?」
穏やかながらも、飛龍がわざと口を尖らせるように言った。もはや誤解は解けているから、からかいの類であろう。
「悪かったって。さっきも言ったかもしれないけど、お前が良すぎてさ、ブレーキ外れそうになるんだよ。大事にしてやりてえのに、壊したなんてなったらさ……」
そう言う提督には、やはり少しばかりの苦悩がその表情には覗いていた。飛龍の事を心底大事に思っているからこそであろう。そんな提督に対して、飛龍は言った。
「もし私に会ってなかったら、『相手壊すかも』なんて考える可能性あった?」
意外な問いであった。しかし、生半可な返答は出来ないと、何故か提督はそう感じた。彼は慎重に自身の気持ちを探り、そして答える。
「……無いな。壊す位激しくするかも、なんて考えたのお前が初めてだよ」
その途端、飛龍はクスリと笑う。
「じゃあそれってさ、私も原因なんじゃないの? 壊したい位の相手なんでしょ、私って?」
「それは、その……」
提督は口ごもる。ここまでどうにかしてしまいたい程に魅力的な女が飛龍と出会う以前に居たかとなると、彼にはその記憶などない。
「だから、おあいこ。提督は心のどこかで壊してしまいたい女の子を探してた。私は心のどこかで壊してくれる男の人を探してた。それだけだよ」
慈しむように微笑みかける飛龍。その表情は先ほどの発言に伴うある種の剣呑さを忘れさせるどころか、提督の心の内部を浄化させるかのようでもあった。
無性に抱きしめたくなったが、正常位ではいまいち物足りない。だから、組み敷いていた飛龍の上半身を提督は引き上げようとした。飛龍も提督がどうしたいのかがすぐに分かったらしい、巧みに体を動かし、お互いの性器を結合させたまま、彼の両足に自身の体を乗せて上半身を正対させる。いわゆる対面座位の姿勢であった。
お互いに見つめる目線を離す事も出来ず、しかし肉体はその悦びに大いに反応しているようだ。提督の剛直がひくつくと同時に、それを咥え込む飛龍の蜜肉がキュウキュウと締め付けてくる。ただし、これは本人達が自分の意思で行っているわけではない。その身体が勝手に反応しているのだ。もはや肉体レベルで二人は求め合っているのかもしれなかった。
これ以上は何も話す気などお互いに無かった。しかし、見つめ合うだけでは耐えきれず、唇を重ね合うといった行為が何度も繰り返された。
そのまま幾分の時間が経過すると、二人の見つめ合う表情はすっかり蕩けたようなそれへと変化していく。お互いの身体を正面から密着させつつ、性器も結合させている状態が長時間続いているのだからそれも当然なのかもしれない。
やがて飛龍が、
「私たちの関係って、何かな?」
と聞く。そんな問いに対して、
「うーん、表向きは上官と部下だけど、プライベートは恋人かなあ?」
と、提督は素直に答えた。が、それも相手にとっては不十分だったようだ。
「それじゃ、足りない……」
そう飛龍は小さな声、しかし、確実に提督の耳に届くような声で言った。
「え、どういう事……?」
当然、提督はそう聞き返す。その表情は少しばかり訝しげだ。恋人以上の関係、それはどういった関係なのだろうか。
「私、ただの恋人とか、ヤダ。貴方の欲望で支配されちゃってるような、そんな感じじゃないと……」
それは所謂、愛奴とみなしても差し支えないものであった。提督に服従し、その性愛へと自らを捧げる存在と言っても良かろう。こんな飛龍の発言には提督も蕩けた心をある程度復帰させ、内心慌てざるを得ない。
「待ってくれって。俺はお前を束縛したいわけじゃないんだけど……」
と、彼は飛龍を抱きつつもそう答える。そんな彼に対して、
「こっちが『束縛されたい』って思ってても?」
飛龍は提督の事を真っ直ぐに見つめ、柔らかい微笑みと共にそう問い返してきた。
「……! ……?」
もはや提督にとって飛龍は公私問わずこれ以上無く大事にしなければならない存在となってしまっていた。同時に、その意思を優先し、尊重して然るべき存在と言う事も出来る。そんな相手を自身の肉欲の思うがままに従わせても良いものなのだろうか。
「束縛、して……? 私の事、離さないで……?」
そんな提督の密かな葛藤が分かるのか、飛龍は抱きつくようにして、切なげに提督の顔を覗き込みながら言う。
「いいのかよ?」
不安そうに言う提督。
「それ以外、やだ……」
のぼせたような表情で、荒い息を繰り返し、熱情の塊のような眼差しで彼を見つめつつ、囁くように言う飛龍。今までよりもより強い、ギュム、と提督の剛直を締め付けてくる彼女の下半身の動きはその実、彼女の意思そのものだったのかもしれない。
「…………」
提督は両手で掴んだ飛龍の腰を、更に自分のそれへと押し付け揺さぶった。
「あああああうっ!!」
自身のポルチオをより一層強く捏ねられた飛龍は声を上げる。
「イっちゃうっ!! ああっ、イっちゃうっ!! 私だけえっ!!」
もはや飛龍、提督がどのタイミングで射精するか、その身体の動きや癖からある程度分かるようになっていた。そして、今がそのタイミングではない事も併せてである。
そんな中、膣奥部にまで挿し込まれた提督の剛直がより一層力強く、一気に刺激を送り込んできた。
「……っ!! いやっ!! いやあああああっ!!」
飛龍は対面座位の状態で絶頂に達し、提督の両肩に手を乗せつつ、背をのけ反らせた。
全身をひくつかせ、ギュ、ギュと痙攣を続ける彼女の膣。
ヒイヒイ、と飛龍はかすれたような息を繰り返していたが、やがてゆっくりと体勢を立て直し、
「こんなに硬いのに、まだイってないじゃない……ね、ちゃんと気持ち良くなって……?」
熱い眼差しを送りながら言ってきた。その息はいまだに実に熱っぽいままだ。
提督はそんな飛龍がいっそう愛おしくなり、強く抱き返した。
「うう……」
そんな声を漏らした飛龍は蕩けた目つきで提督を見つめ、
「ね、今度は提督も気持ち良くなってよ……私だけって、やっぱり寂しいよ……」
と言いつつ、提督に熱い口づけをする。
それを終えた二人は心得ているのか、お互いに身体を揺さぶり始めた。
「ああっ、イクッ、イクッ! ね、出してっ!! 提督も、出してぇ!!」
その直後、またもオーガズムを迎えた飛龍だが、彼女に与えられたのはその快感だけではなかった。提督もまた精液、それも特濃のそれを彼女の胎内に放っていたのである。飛龍はその悦びと共に、絶頂の甘い声をあげ、提督という男と出会えた喜びを噛みしめ、その幸運と感動に咽び泣いたのであった。
そんな事があってしばらくした後、飛龍は鎮守府の演習場にて新人達の指導にあたっていた。この鎮守府における戦力のトップが直接指導しているのであるから、その場にいる艦娘達の気合は否が応でも高まった。
そんな彼女達の姿を頼もしいと思いつつ見守っている飛龍の背後から、ゆっくりと近づいてきた者がいる。提督であった。
「アイツら、どうだ?」
彼はそれだけを聞く。
「十分だと思う。少なくとも提督を困らせる事は無いよ」
飛龍はそう答えた。
「そうか。なら良い」
提督はそれだけを言い、しばらくの間、新人達の姿を眺めながら黙り込んだ。そして、
「それで、お前なんだけどな?」
と、唐突に話題を曲げる。飛龍は前方を見つつ何事かと考えた。
「お前、束縛して欲しいって言ってたよな?」
以前、セックスにおいてそんな会話をした事は彼女も覚えていた。
「う、うん」
それが何なのかと思いつつ、そう相槌を打つと、
「現状じゃ不満があると」
そんな提督の、まるで自分を追い込むかのような問いが投げかけられる。
「え、えーと、その……」
返答に窮した飛龍。しばらくお互いに沈黙した後、提督がこう切り出す。
「ある意味、究極の方法だと思うんだけどよ。ま、今は出来ないけど」
「……?」
彼が何を言いたいのかが全く分からない。そんな飛龍に対して、
「そのうち……」
と、そっと顔を寄せて耳元で囁いた。
「お前に嫌ってほど種付けしてやろうと思うんだけど、どうだ?」
その瞬間、飛龍の全身をゾクゾク、と快感が駆け抜けた。
飛龍を孕ませる。飛龍に子供を産ませる。自分と提督の遺伝子が混ざり合った存在。自分の半身に相手の半身が宿っているものと言っても良かろう。すなわち、その原料の半分は自分である。半分だけの自分に相手の存在がまた半分、その生涯にわたってついて回るのだ。そんな物をこの世に新たに作り出す。それも、何人も。これ以上の束縛があるだろうか。
そして、彼女の淫道は即座に反応して一気にいやらしい粘液を分泌し、それまでは何ともなかったショーツのクロッチを速やかにベットリと濡らしてしまった。もはや飛龍の下半身に宿る感覚は、ショーツが濡れている事による微妙な気持ち悪さと、せっかちにもうねるような運動を開始してしまった膣をはじめとする、生殖器官全体の強く甘い疼きである。
提督の提案を受けた飛龍は、ふぅー、ふぅー、という得体の知れない深呼吸と共に微妙にその体を震わせ、刮目して前方を見つめたままになってしまった。流石にその事を不審がった提督は、
「おい、どうした?」
と聞く。ほんの少しばかりの間隔が開いた後、ゆらりと飛龍は提督に顔を向けた。
「……ねえ、濡れちゃった」
振り返った飛龍のその表情は、もはや性交に対する心構えを整え終えた女のそれであった。
「おい、今からってのか?」
提督は悪戯が過ぎたかと思いつつも、それはタイミングの問題だけであったとも言える。飛龍に対する提案自体に嘘を混ぜたつもりはない。むしろ、いずれは成し遂げてやろうという行動を今予め伝えたというだけの話である。おそらく、飛龍にもその点は伝わっていたのだろう。提督にとって想定外だったのは、飛龍にとっては彼の先程の発言が、これまでよりも極めて強烈な誘惑の言葉としてその肉体に響いたという点である。
「身体、反応しちゃったの」
そう言って彼女は提督に寄り添い、彼に対して囁くように耳打ちする。
「一回オチンチンでイかせてくれれば大丈夫だから! ……ね? ね?」
訓練を監視していた先程とはうって変わってメスそのものと化した飛龍の表情。
「予行演習だと思ってか?」
もはや提督も心得たかのようにそう応える。
「もったいないじゃない? 週七は最低でもこなせる絶倫オチンチンなんだし」
「おう、週七でもチンコ食べ飽きない淫乱マンコには合ってるかもな」
言われた提督はあっけらかんとした表情で飛龍を見つめ、そう言い放った。
「でしょ? 私を気絶させられる提督の強烈オチンチンじゃなきゃ治らないよ!」
もはや飛龍の全身から感じられるのは提督との交合に対する期待だけである。その姿は普段の快活な彼女からは想像も出来ない程の艶かしいくねりかたをしていた。
「本っ当に子供欲しいんだなー」
「ふふ、当然!」
そんな会話を交わした二人は訓練の内容を新人達の自主性に任せ、その場を後にした。
二人が飛び込んだのは鎮守府において今は使用されていない空き部屋の一つ。そのドアに震える手で内側から鍵をかけ、その直後に濃厚なディープキスが開始されたが、しばらくして誰も使われていないデスクの上に飛龍の身体が横たえられた。そんな彼女の姿を見ながら、提督は慌しくズボンを下ろし、そっと飛龍に覆いかぶさった。
これ以上なく屹立し、トロトロと先走り汁さえ滴らせるペニスを露出させた提督に組み敷かれた形で、ショーツだけを脱ぎ去り、足を大きく開いて挑発全開、期待全開の表情をした飛龍が息も荒く、彼に睨むような熱い眼差しを送っていた。
「……何もしないつもり?」
飛龍は自身の上着を両手で威勢良く左右に開き、そのたわわに実った大ぶりの乳房をブルリと、思い切り露出させた。明らかに乳輪も乳首も勃起していて、乳房そのものも興奮で膨らんでいたのかもしれない。視線を下げれば、その子宮へと至る淫乱な肉道の入り口は期待に満ちてひくつきながらも、だらしないよだれをこれでもかという程垂れ流している。
「クッソこのエロメスがあっ!! 子宮狂っちまうくらい犯し抜いてやらあっ!!」
提督は堪えきれないようにそう宣言する。それに対して、
「あー! やってみなさいよっ!! チンチン枯れるまで搾り取ってやるんだからあっ!!」
と、飛龍はこれ以上ない熱を帯びた視線を提督に向けながら、実に幸せそうにそう叫んだ。
次の瞬間、飛龍の飢えて潤みきった股間に提督の剛直が突き刺さる事によって、彼女の実に幸せそうな、長く甘ったるい嬌声が室内に響き、そしてそれは即座に間隔が短く断続的でありながらも、大いに甘えを含んだ喘ぎ声と化したのであった。