核戦争前に原作を読んだジャギが取り敢えず何とかしてみるようです。 作:ヘルメット助教授
いつも誤字報告ありがとうございます
少し、文法を変えてみました
「もう一度聞こう
…貴様ら、私は美しいか?」
『『『はい、ユダ様!』』』
「ふふふふ……」ドヤァ
(早くしてくれよ……)
『レイ様ー!カッコいいー!』
『こっち見てー、レイー!』
「ふ~ん、人気者だなぁレイ?」ギロリ
「は、はははは…」汗
シェルターの外、多くの人から喝采を浴びている者達がいた
拳王軍を追い払ったユダ軍、そしてレイである
ユダの美貌と、黙っていればイケメンのレイが騒ぎの中心に居るのだが
しかし華やかなその歓迎パレードの中に、功労者であるジャギとジャッカルの姿はない
「では、乾杯!」
『乾杯ー!』
ジャギの合図に、聖母軍の荒くれ集団『ジャギ一味』、元ゴッドランドのカーネル隊、ジャッカル一味が盛大な宴を始める
ジャギとジャッカル、二人の悪党はパレードなど肩がこる上に、人前に出るのは柄じゃないと拒否
それでもジャギは、シェルターから酒と食い物を別行動を取っていた手下に運ばせ、シェルターから離れた場所にキャンプを設営
彼等らしい宴で、派手に騒ぐのであった
久しぶりのジャギとの再会に、元モヒカンの手下達が群がってきたり
アリサを知らなかった元モヒカンが 、ジャギの彼女だと知らずに口説こうとして、ジャギに殴られたり
宴会の余興にメリケンとカーネルが女体化させられたり、キッドが酒を飲めなくてブー垂れたり、タキくん成分が足りないと御嬢が凹んでいたり、フォックスの死んだフリのレパートリーの多さに一同が大爆笑したり、スプラッシュの人間ポンプが鬼滑りしてジャッカルに呆れられたりと
とにかく楽しい宴を満喫したジャギ達
「はぁ、なんだ…いるんじゃないですか」
「あん?誰だオメ~」
しかしそこに場違いな服装の上層部の遣いの男達が現れ、英雄殿の帰還をサンクチュアリ上層部は待っていると言う
男達を率いる彼は真っ白で詰め襟の服に、メガネをくいくいと上げるインテリ風の男
明らかにこっちを見下してますと、顔に書いてある
「ふん、自己紹介が遅れましたね
この度、結成されたサンクチュアリ」
「あっそ、悪いけど俺達いそがしいから、後にしてくれね~?」
ジャギの言葉がメガネの自己紹介を遮る
心底どうでもいいからだ
『ぷっ……ぷぷぷっ』
『ぎゃはははははははは!』
『相手にされてね~でやんの!』
ゲラゲラと笑うモヒカンや元モヒカン
メガネは人に笑われるのに慣れてなさそうで、顔を赤くするが、何とか気持ちを落ち着かせるとジャギに、シェルターには祝勝会の準備がされており、ユリア様や市長がお待ちかねだから早くこのバカ騒ぎを終わらせて、尻を上げろ。とのこと
だが、全くジャギは相手にしない
「知るかノータリン野郎」
「の、ノータリン、?」
「いいか?上層部のタコ野郎共に伝えとけ
まだ拳王は、俺がユリアと結婚したと思っているから、サンクチュアリの安全の為にも俺はまだ外に居た方が良いんだよ
しかし、その内に拳王は気付くだろうな
あの時、ユリアの護衛である南斗五車星が誰も居なかった事を
つまり、連れていたユリアは偽物で、まんまと拳王は俺に一杯食わされたって訳になる
……激怒するぜぇ、拳王は
お前らその時に俺が近くに居ていいの?」
「……なっ……」
「オメ~や、その上層部様の連中が、あの拳王とタイマン張って勝てるんなら、俺は喜んでシェルターに戻るがよ
……くくっ、ふぁ~はっはっはっ!
いやぁ大したもんだ、拳王に勝てる自信が有るたぁ、オメ~達こそは世紀末の救世主様だぜ!
いよっ!救世主様!
我ら、か弱い人間の為にも拳王を倒して下され~」
『ぎゃはははは!』
『くすくす……』
「ひ~~ひっひっひ!
おいキッド、この世間知らずの坊やに何か言ってやれ」
「…ん?…帰れ、バーカ…」
「……ぐっ!」
「アリサは?」
「え?……そうですね、狭い視野でモノを見るのは危険ですよ?
それに貴方は最初から人の上に立つ器を感じません
冷たい人は愛を知らず、愛を知らずは悲しみも知らない、そんな可哀想な人にサンクチュアリを任せて大丈夫なのかと思ってしまいました」
「……ぬぐっ!
ふ、ふん!そんな事を言っていいのか?
貴様がこんな所で油を売ってる間にも、我等はサンクチュアリで確かな地位を築いているのだ
数多の物資を使い、聖母軍の本拠地が完成した時、私はサンクチュアリで議員の座に着いている事だろう
ふふふっ……この私を貶した貴様の住まう場所は、何処にもありはしないと思うが良い!
は、はははははははは!
汚い連中と路頭に迷うのが怖かったら、今すぐ私と来るのだな!」
男の演説が終わると、ジャギとジャッカルは瞬時にアイコンタクトをする
「へっ!誰がテメ~らの作った街なんぞに住めるか!
だいたいな、あそこに集めてある物資は全部、俺や手下が核戦争前に集めたもんだ
勝手に上層部なぞ作って、それでシェルターの全部を自由に出来ると思うな盗人野郎!
俺は戻らねぇと言ったら戻らねぇ!」
「ふざけんな!
俺に風俗街を仕切らせる約束はどうした!?」
突然、ジャッカルが怒りだす
「さっきから黙って聞いてりゃ、テメ~はムカつくんだよ!
長いものには巻かれろって言葉を知らねぇのか!」
ジャッカルはジャギとの計画を怒鳴りながら話す
それに、うるせぇとジャギは反論
胸ぐらを掴みあって暴れる両者を、回りが何とか引き剥がしたのであった
こうしてジャギと喧嘩別れしたジャッカルは、彼に興味を示したメガネによって拾われてサンクチュアリに入ると、そこから持ち前の弁舌と演技、元兵士のハニトラによって上層部の連中を次々とたらし込み、直ぐに上層部で確かな地位を得る
ジャッカルのアイデアを得て、自分達の欲望のままに風俗街を作ろうと会議する上層部の豚どもは、まさに有頂天
その醜い会議の模様をジャッカルの手下フォックスが、物陰からビデオ撮影してるとも気付かない程に…
一方、悪友と喧嘩別れをしたジャギは今もシェルターには戻らず、呑気に漫画『北斗の拳』を読んでいる
これでジャッカルはサンクチュアリに入れた
あっちは上手くやるだろう、欲にまみれた豚なぞは狡猾なジャッカルに骨までしゃぶられてしまえ
「ジャギ……大丈夫?
ジャッカルとは仲が良さそうだったのに、こんな結果になっちゃって残念だね…」
「ふっ、心配いらねぇよアリサ、またジャッカルとは旨い酒が飲めるようになるさ」
心配するアリサの頭を撫で、ジャギは漫画の続きを読む
そのパートは『聖帝サウザー編』であった
(サウザー、こいつの過去って本当に悲惨だよなぁ
血も繋がらない師匠の、とんでもなく大きな愛で育った男が、伝承者となるために、知らずとはいえ師匠を殺し、そして己を育てた愛を憎み、捨てちまった
……オウガイとサウザー、……羨ましい師弟関係なこったぜ
北斗なんかとは比べもんになりゃしねぇ、マジでアレは無いわ)
「ジャギ様!こんなの来やしたぜ!」
聖母軍で最強を決めるトーナメントが開催されるという情報が入った来たのは、喧嘩別れから数日後の事であった
再度、拳王軍が到来しても民衆に、シェルターは大丈夫だと思わせたいのが上層部の狙いらしい
勿論、ジャギにも招待状が届いたのだが
「ふ~ん、手違いで俺だけエントリーするのを忘れてしまい、予選から出てくれ……ねぇ」
どうも大会側のミスでジャギだけが選ばれておらず、それでも出たければ予選のバトルロワイアルから出ろ、とのこと
……実にキナ臭い
間違いなく上層部の罠だ
しかし、興味もある
自分がどれだけ強くなれたのか
また、シンの南斗孤鷲拳も覚えられるかもしれないし、五車星のそこまで強くない拳法でも、三人衆には良い刺激になるかもしれない
審判がトキ、ガードマンがフドウと言うのも、この大会が安全に終わる気しかしないし
間違いなくサンクチュアリで最強の男と、ラオウが恐れた鬼が、このトーナメントにエントリーしてないのであれば、もしかしたら俺でも優勝出来るかも、と思わずにはいられない
あとは予選を勝ち抜いて、トーナメント表を見てからであろう
(……うしっ!)
「カーネル!」
「ははっ!」
「お前は一足先に諜報に長けた部隊を率い、大会本部で情報を集めろ」
「Sir!yes,sir!」
「メリケン、御嬢、キッド」
「うッス!」「あいよ」「…なに…?」
「シェルターに向かう、手下に準備をさせろ
アリサ、着いてこい!
おらぁ!ジャギ隊、尻を上げろぃ!」
キャンプを畳み、ジャギ隊はトーナメントが行われる会場へと向かう
と言っても、よくあるバトル漫画に出てくる特製コロッセオ的なヤツではない
まだサンクチュアリは完成どころか、シェルターの回りに公園の予定地しか無いので、その公園に丸いリングを置き、そこで大会が行われる事になっている
何もない公園に大会用のテントや、来賓席、客席の雛壇が置かれているので、案外本格的である
既に重機が整地をしたのか、小石ひとつ無い、平面がシェルターの遥か遠くまで続いている
ガランとして平面の土地は、なんだか面白い
それに住民の憩いの場である公園を街の中心に配置し、その中に避難場所のシェルターを置いたのはジャギを感心させた
これから街が出来上がり、そこに敵の大軍が押し寄せた場合、非力な住民は迷うことなく街の中心に集まり、シェルターに入るだろう
外で警備隊が敵を足止めし、住民は中へ中へ向かい、被害を抑える仕組みだ
(やるじゃねぇか……それに)
公園の東西南北の出口らしき所から伸びる、大きな道路も良い
かつての帝都のように、ごちゃごちゃとした狭い道ではない、分かりやすくて広い道も気に入った
(この図面を考えたヤツとは一度、会ってもいいかもな)
ジャギはこれを見に来ただけで、シェルターに戻ってきて良かったと思うのであった
(さて、予選予選っと)
ひょいとバイクに跨がり、予選会場へと向かうのであった
『サンクチュアリ最強の男は、どぉいつぅだぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!』
『おおおおおおおおおおおお!』
(……いや、そりゃトキだろ)
「ジャギ、災難だったな…だが、お前なら問題なく本選トーナメントに行けるだろう
この義兄が保証する」
「ありがとよ、兄者
だが、審判なんだから選手に贔屓するのは良くないぜ?」
「ふふっ、そうだったな… 」
『本選前に、トーーナメント最後の枠を賭けたバトルロワイアルを、これより開始します!』
『うおおおおおおおおおおおお!』
『ジャギ様あああ!』
『ファイト、ッスーーー!』
『負けたら奴隷にしてやるからね!』
『ジャギ様に怪我させたら、てめーら全員キ○タマ磨り潰してやっからな!』
(ははっ、ここまでアイツらの声が聞こえら)
『ジャギー!怪我しないでねー!』
(へへっ、応援されるのも悪かねぇな)
「……応えなくて良いのか?」
「後で抱き締めてやるから良いんだよ」
「ふっ……」
「……あんだよ兄者?」
「大切にしてやれよ、見守る事しか愛を貫けない者の替わりに」
「けっ!兄者もさっさと彼女つくれよ、良いもんだぜ?
帰ったら愛する女が居るって環境はよ!」
「……考えておこう」
『ルールはいたって簡単!
予選のみ、武器の使用はOK!
場外に出ても、死んでも負け!
この時だけは、殺しは解禁される!
さぁ今より屈強な三十人の男達がリングで入り乱れ、最後まで残った男が、栄光の本選トーナメントに進む事ができるぅぅぅぅぅぅ!』
『うおおおおおおおおおおおお!』
(屈強……ねぇ)
『さぁ予選トーナメント、バトル・ロワイアル!
ゴングです!!!!!!!!!!!!』
『カーーーーーン!』
『どおおおりゃー!』
『褒美は俺のもんだぁ!』
『ヒャッハー!』
渇いた音が鳴ると、三十人の男達が一斉にジャギを集中的に攻撃しだす
明らかな裏工作であるが、ジャギは顔色を変えず、むしろやっぱりと言った心境である
迫る出場者、しかしそれをホイホイと千切っては投げ、千切っては投げを繰り返し、次々とリングの外に出場者を投げ飛ばし続けるジャギ
その中にシンの手下のクラブやスペードやダイヤも居た気がするが、ジャギは眼中にない
最初は何故かジャギを一方的に狙う出場者も、これだけジャギが強いとは聞いてなかったのか、既に戦意は消失している
「どけどけぇ!邪魔だ!」
一際、大柄なモヒカンが棍棒を振り回して、出場者を吹き飛ばして現れた
(あれ?こいつ…ジードじゃねぇか?)
「ぐははははは!このジード様こそが世紀末では最強なのだ!それを今から世界に証明して」
「やかましい!」
ジードを上空へと豪快に蹴り飛ばし、ジャギはトーナメントが開始して初めて構えをとると、ジードを追って飛翔
そして空中で、通常版の北斗羅漢撃を繰り出す
羅漢撃の中でも含み針を放つ、特に三発目の針を羅漢撃の七発目の後に当てるように刺した
こうして合計27箇所にも及ぶ秘孔を突かれたジードが、みるみると体が変形していく
スタッとジャギがリングに着地し、空から落ちてくる『何か』をキャッチした
それは『バスケットボール』のサイズに丸まったジードであった
「おらぁ!世紀末バスケしようぜぁ!」
やたらと弾むジード・ボールをドリブルしながら飛翔
「世紀末、ダーーーーンク!」
大男の頭に脳天ダンク(相手は死ぬ)
「世紀末、ドッチボール!」
ぶん投げられたジード・ボールが当たった出場者が吹き飛び、その後ろの三人組に当たる(相手は死ぬ)
弾んでジャギの元に戻ってくるジード・ボールに、タイミングを合わせると
「世紀末、サッカー!」(相手は死ぬ)
「とどめは世紀末、ボーリング!」(相手は残らず死ぬ)
「おっしゃー!ストライクじゃ、ボケぇ!」
完全に遊んでいるジャギであった
気づけば、自分以外は誰も残って居ない
っと言うは……
『き、決まりましたぁぁぁぁぁぁ!
予選トーナメントを突破したのは』
「待てぇぇぇぇぇぇい!」
いきなり誰かの声が実況者を遮った
「このようなふざけた戦いをする者が本選トーナメントに出るのは、大会本部として許す訳にはいかん!
やり直しを要求する!」
(あん?この声は……)
『BOOOOOOOOOOOOO!!』
「大会本部がやり直しと言ったらやり直しじゃ!
ジャギ!貴様の相手は、この男じゃ!
行けぃ!ジュウザーーーーー!」
(……ジュウザ?
アイツ、シェルターに居たの?)
『これは予想外!大会本部の強引なやり口にジャギ選手の予選突破が取り消されてしまいました!
本部が呼び寄せたジュウザと言う選手が、ジャギ選手と戦う事になり……なり、あれ?』
『……ざわざわ』
(ん?)
「…え?…ジュウザ!出番じゃジュウザ!
さっさとジャギと戦わんかい!」
『………ざわざわ………』
(……あっ、なるほど……)
「おい大会本部のオッサン、ジュウザは雲を自称する気紛れな男、そんなヤツに無理やり戦えとか、そりゃ最初からダメな話だろ~?」
ジャギは大会本部の男を、指を差して笑う
『なんと!?ジュウザ選手、大会本部の命令を大胆にもボイコット!?
なんたる強心臓!やるじゃない!』
「くっ……あん、の野郎……」
「で、オッサン、どうすんだこの空気?」
「え?」
『BOOOOOOO!!』
『BOOOOOOO!!』
「早いとこ収めねぇと、暴動が起きるかもな~」
「ぬぐぅ…ジュウザの考えを予測できぬとは、」
(人選ミスが過ぎたな、ボケ爺)
「……で?」
「ふ、ふん!仕方ない、貴様を本選トーナメントに出場させてやるわい!」
「ひひっ…あざ~す」
「ぐぬぬぬっ……!」
『今度こそ決まりましたぁぁぁぁぁ!
予選トーナメントを勝ち抜いたのは、ジャギ選手です!』
『おおおおおおおお!』
「ジャギ!予選突破おめでとう!」
アリサが近付いて来る
「よっと」
ジャギはトキに言った通り、アリサを公然であろうと構わずに抱き締めた
「ちょ、ちょっと恥ずかしいよ」
「ん~?もうちょいだけ」
「ジャギ様!俺も応援したんスよ?」
「私も」「…僕も…」
三人衆が若干、不機嫌になって主張してきたので、ジャギは片方の腕で豪快に三人衆をも抱き締める
「おう、もちろん聞こえてたぜ
応援あ・り・が・と・な~」
段々と強くなるハグに三人衆は悲鳴をあげ出す
「ぐ、ぐぇぇぇぇ!」
「苦し、って!私はSなの!」
「…ふにゃ~…」
約一名にはご褒美だが、残る二人は圧死寸前な様子
「ジャギ、その辺にしてあげた方が」
ケタケタと笑うジャギ、そこにカーネルが現れた
何か報告があるようだ
「おし、お前らは本選を楽しみにしてな」
「うッス!ジャギ様、ファイトッス!」
「苦悶の表情を期待してるわ♥️」
「…がんばれ~…」
「負けても良いから、怪我はしないでね」
四人がそれぞれの伝言を残して、客席に戻っていく
「それでカーネル、報告しろ」
「Sir、大会本部の総括はリハク市長を筆頭にしたサンクチュアリ上層部で全て固められており
ジャギ様の予選突破を阻むよう進言したのは『チョウコウ』『コウコウ』『ソンコウ』の三人の豚!
ご命令とあらば即座に皆殺しにしますsir.」
「いらねぇ、やらせとけ
奴等が失敗するのを見るのは面白いからな
引き続き、情報集めをしろ」
「Sir,yes,sir!」
カーネルが南斗無音拳を使い、音もなく消える
よほどの実力者が相手で無ければ、カーネルには暗殺など容易だろう
殺さなくて良かったとジャギは思い、本選トーナメントを見に行くのであった
(なんとまぁ、嫌われたもんだ)
明らかにジャギには不利なトーナメント形式となっていた
AグループとBグループに別けられた本選トーナメント、Aグループのジャギが優勝するには四回戦わないといけないのだが、Bグループの選手が優勝するには、たった三回だけで良い
ジャギは 一回余計に戦わねばならない
しかも相手は全てシード選手で、体力はバッチリ
一回戦の相手はハート様
二回戦はレイ
準決勝はケンシロウである
ちなみにBグループには、シン、ヒューイ、シュレンが居るのだが
決勝には恐らく、いや間違いなくシンが上がってくるだろう
しかも本選トーナメントを一日で消化するとか、だいぶ無理な話であるが
出るからには、だ
『決まったぁぁぁぁ!Aグループ一回戦を突破したのは、ジャギ選手!
しかしジャギ選手は非情ではありますが、大会ルールに乗っ取って頂きまして、このまま第二試合の相手であるレイ選手と戦っていたたぎます!』
ジャギはハート様を問題なく撃破
ハート様の体の仕組みが分かっていれば、問題なく対処できる
原作ケンシロウのように北斗柔破斬で倒しても良かったが、それだと丸パクリなので
ジャギはサウザー対策の為にと遠距離技『天破活殺』を放ち、ハート様の肉の中に潜む秘孔を突いてやった
天破の構えをとっていないので、かなり威力は下がるが、問題なくハート様は機能を停止
ジャギはハート様の巨体を持ち上げて、リングの外に投げて勝利したのだ
南斗聖拳で切り裂いても良いが、ハート様はシンの警備隊の中では役に立つ方なので殺しはしない
それに本選トーナメントからは、殺しは厳禁なのである
(やれやれ次はレイか……)
そう思ったのも束の間、周辺に黄色い声援が響き渡る
(色男のお出ましかよ)
『たった今、勝利したジャギ選手の、第二試合の相手はクールな眼差しに端正なマスクの持ち主、レイ選手だぁぁぁぁぁぁ!』
『キャーーーーーー!』
婦女子の歓声に包まれ、レイがリングインする
「ジャギ、お前とやり合うのはこれで二度目だな
いい加減、どっちが強いのかハッキリさせようぜ」
「ぬかせ、前回はユダのダメージがあったから、お前でも善戦できたんだよ
ラオウに追われ続けて神経が図太くなった俺は、手強いぜ?」
中央に歩み寄った二人が、対戦前に話を始める
「ユダ……、そう言えばまだユダに余計な事をしてくれた礼を、まだしてなかったよなぁ……?」
ざわざわとレイの髪が蠢く、殺気立っている証拠だ
しかし、ジャギは怯まない
「あれだけ美人にしてやったのに、なんで怒られなきゃいけねぇんだよ
まさか、知らねぇのか?ユダのシェルターでの人気っぷりをよ
それにアイリもユダの美しさに憧れてるって、お前のお袋さんに聞いたぜ?」
「なぁにぃ!?しゃおおおおおお!」
『おっと!レイ選手、ゴングの前にジャギ選手に襲い掛かりましたぁ!
ゴングだ!ゴングを鳴らせ!』
『カアアアアアアアン!』
レイが突進しながら、ジャギを切り裂きにかかる
指を相手に触れさせずとも、空中で発生した真空の刃がジャギの薄皮や服を切る
レイの南斗水鳥拳はユダの紅鶴拳よりは拳速は遅く、手数も少ない、しかしジャギは一切油断しない
全部、避けて、全部、捌く
当たったら怪我では済まないのだ
それにしても……
(簡単な挑発に、直ぐに頭に血が昇る
やれやれ、単調なヤツだ…)
「ふん!」
「ぐあ!」
ジャギは一閃、レイの鼻先に拳を打ち込む
秘孔は突いていない、ただの正拳突きである
つぅと、レイは鼻から垂れる血を拭う
「て、てめぇ…手を抜いてやがるな?」
「お前……簡単な挑発に乗り過ぎ
マジでその性格を直さないと、死ぬぞ」
「黙れ!俺の水鳥拳はこれからが…い゛っ!」
腕を大きく回し、攻めを続行しようとしたレイの両腕に激痛が走る
「こ、これは……ジャギ、お前は秘孔を!?」
「北斗神拳の五指烈弾を弱めに突いておいた、手首から先が無くなる事はねぇが、この試合中はもう動かす事は無理だろうな」
ジャギはレイの拳を受けながら、カウンターで秘孔を突いていたようだ
捌くと同時に相手の秘孔を突く、五指烈弾は実に使い勝手が良い技であった
「降参しなレイ、腕が使え無ければ南斗水鳥拳はお仕舞いだ」
「まだだ、俺にはまだ脚がある!
食らえ……俺の『友』の技を!」
「うぉ!?」
今度はジャギが驚く番であった
腕が使えなくなったレイが、華麗な足技で肉薄し出すのだから
両腕を封じて勝ちを確信していた為に、斬擊の蹴りをモロに食らってしまい、体が切られた
審判のトキはレイの足技が、なんなのかを瞬時に見抜く
(あれは『南斗白鷺拳』、なるほどそうか、レイの友はあの男であったな
……さあ、どう捌く?ジャギよ……)
『あーーっとレイ選手!いきなり腕を使えなくなったと思わせておき、今度は怒濤の蹴り技を使い始めたぞぉぉぉぉぉ!』
(こりゃ……シュウの白鷺拳!?
ちっ、油断しちまったぜ!
だがなぁ……こっちには、これがある!)
「伝衝裂」
「貰った!」
「な、にぃ!?」
ジャギが白鷺拳に有効な技、紅鶴拳の伝衝裂波を出すと予見していたレイが飛翔
「白鷺、飛翔脚!」
飛び蹴りでレイが通り抜けていくと、ジャギの体が大出血したのであった
あまりの衝撃にジャギの意識が遠退く
『ジャギー!!!』
(くっ……!)
『おっと!ジャギ選手、気を失う寸前に復活!
体勢を立て直したぞぉ!』
「くっ、耐えやがったか!」
「…はぁはぁはぁ…」
「ならば何度も行くまでだ!
しゃおおおおおお!」
『またもやレイ選手が飛翔!
ジャギ選手に襲い掛かる』
(そうそう何度も……!)
「なっ!?」
「北斗神拳『空極流舞』」
『なんと!?今度はジャギ選手がレイ選手のお株を奪う飛翔技だぁぁぁぁ!』
空気の流れを知り、流れに逆らわず、全てを回避する技でジャギは空中に逃れる
そして、レイの体に照準を合わすと
「天破活殺!」
あくまでもサウザー対策にと、天破活殺を使い、レイの両足も封じたジャギは第二試合を辛勝したのであった
『これが世紀末バスケ、なんとこのリハクの目を持ってしても……』
はい!今回はアンケートにめでたく一位に輝いた世紀末バスケを入れてみました
はい!違いますね!
でも勘弁して下さい、あのコンボを文章にしろとかマジで無理ですわ!
世紀末スポーツ、陽の目を浴びれるか
取り敢えずジード、お前やっぱボールな!
上層部のメガネ、名前はないので『メガネ』にします
詰め襟、白スーツ、メガネくいくい
北斗の拳には絶対に居ないヤツですな
大変だー、ジャギとジャッカルが喧嘩別れしてしまったぞー(棒)
カーネルは諜報員として便利すぎ
レイの足技のくだりは完全に思い付きでしたが、展開的には結構気に入ってます
次回はリクエストの番外編になります
リクエストは打ち合わせ可能なメッセでオネシャス
感想、補足ありましたらお気軽にどうぞ♪
ありがとうございました!
本作品のヒロインは?
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アリサ
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三人衆をセットにすれば良い
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作中で誰よりも早く花嫁姿になったマミヤ
-
世紀末レベルで悲劇のプリンス、アミバ
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そんなことより、リハクを殴らせろよ!