核戦争前に原作を読んだジャギが取り敢えず何とかしてみるようです。 作:ヘルメット助教授
いつも誤字報告ありがとうございます
短めのギャグ作品になります
雰囲気をお楽しみ下さい
「よく来てくれましたジャギ」
「で……ユリア、話ってのは?
ケンシロウじゃなくて俺に頼むって事は、なんか問題があるとみたが?」
「はい……実は」
ユリアはジャギを内密に呼び出すと、その理由を話始めた
「……ケンシロウの帰りが遅い?
そりゃオメー、アイツはバーテンやってるから、帰りが遅くなってるだけじゃねえのか?」
「違うのです…ケンはBARに行く日以外にも、何処かに出掛けてまして、私が何度も尋ねてもケンは教えてくれないのです…私、浮気されているのではないかと思いまして……」
「アイツが?浮気?
ぎゃはははははははは!
そりゃねーよ!
それは絶対にねーよ!
俺が保証してやらぁ!」
「とある風俗店に通い詰めているのに?」
「は……、風俗店?」
「実はジャギに相談する前に、五車星の人にも調べを入れて貰ったのですが……ケンが」
「風俗店に入って行くのを見たってんだな?」
こくりとユリアは力無く頷き、ジャギは唸る
(五車星の人間が調べたってんなら、見間違える筈もねえし、となるとマジなのか?
不味いな……もしも本当にケンシロウが風俗通いをしてて、二人が破局しちまったらサンクチュアリはお終いじゃねぇか……ちっ)
「分かった、俺が動いてみる
だがなユリア、お前はいつも通りケンシロウを送り出してくれよ」
「ジャギ、ありがとう」
ただ余計なことをするなとユリアに釘を指し、ジャギは作戦を立てにと街に戻るのであった
(…………ほほぅ、ニヤニヤ)
「ジャギ様!大変ッス!」
「んだよ、うるせーな」
ジャギの手下メリケンが飛び込んできた
その喧騒にジャギは振り向き、その大変な内容を聞くと
「くそ大変じゃねぇか!!!」
「はいッス!大変ッス!」
「ちっきしょ~、取り敢えず俺はレイを呼びに行って奴等を止める!お前は連絡係としてここに残れ!」
「ええー!俺も暴れたいッスよ!」
「黙れ!こんど風俗連れてってやっから、しっかりここで待ってろよ、いいな!」
「Sir,yes,sir.!」
ジャギは部屋を飛び出して、レイが居る喫茶店に向かう
(くそったれがぁ!どっから情報が漏れやがった!
なんでよりにもよって、あの二人にバレたんだよ!)
全力で街を駆け抜けるジャギの頭の中は、極秘である筈のケンシロウの浮気?が『シン』と『リュウガ』に露見したのかで染まっている
シンはユリアを愛し、リュウガは実の妹の幸せを願っていた
そのユリアをケンシロウが裏切って風俗通いをしていると誰かが話たらしく、『ケンシロウを殺す』と激怒した二人が、ケンシロウを探しながらサンクチュアリ中で大暴れしているらしい
トキに頼みたいのが本音だが、運の悪い事に彼はユダの街に整体師の講義に出ており不在
五車星はあくまでもユリアを守る連中なので、ケンシロウを守る気は無いし、アイツらにマジギレモードのシンやリュウガを止められるとは思えない
フドウなら、あるいは
いや……かえって被害が拡大するだけだろう
協調性が皆無なジュウザの存在は忘れた
あれこれと考えていたら、見慣れた喫茶店が見えてきた
ジャギに気付いていたマダラが、顔を上げて嬉しそうにしている
「ようマダラ、 元気そうだな!
……レイ!サンクチュアリのピンチなんだ!
手を貸してくれ!」
ジャギは番犬に声をかけて、レイを呼ぶのであった
「何のようだ……お前ら?」
「邪魔をするなら、ケンシロウの前に貴様らを殺すぞ?」
「くっ……なんという殺気だ」
殺気立ったシンとリュウガの前に、レイを連れたジャギが立ちはだかる
争う気は無いと説得を開始するジャギとレイ
ケンシロウが夜中に出掛けているのは事実らしいが、まだ本当に風俗通いをしているのかは分かってない
もしかしたらアイツの事だから、誰かに何か頼まれて断れなくなったんじゃないかとジャギがあれこれ言うも、頭に血が上った怒れる鬼達は、聞く耳もたんと襲い掛かってきた!
「ユリアの愛を裏切ったアイツを憎む、今の俺の南斗孤鷲拳の切れ味は、いつもとは違うぞ!」
「くっ!シン!落ち着け!」
南斗聖拳の頂点同士がシュパシュパと戦いを始めれば
「妹を泣かす男の手先め!
我が泰山天狼拳を喰らえば、凍えながら死ぬと知れ!」
(かぁ~面倒くせぇ!)
ユリアの実兄リュウガが、泰山お笑い拳法の中でもマシな分類に入る『泰山天狼拳』をジャギに繰り出す
レイは説得をしながら、シンの南斗孤鷲拳を捌くが、もとから拳で語り合う者同士なので、あまり期待は出来ない
というよりレイも時々、シンに反撃をしてヒートアップさせている
あっちは期待できないとジャギは諦め、まずは話を聞けと、やる気なく目の前の相手を説得をするが、悪の手先と認定されたジャギの言葉に、テンションが上がったリュウガは聞く耳を持たない
頭に血が上った拳士の動きは単純なので、やられる気は全くしないが、それでも冷たい拳がいちいち癪に触る
なんだかジャギはイライラしてきた
そもそもユリアがケンシロウに一言聞けば全部解決する問題に、なんで俺がこんな目に遭わなきゃならないのか
シンとリュウガ、こいつら明鏡止水之心得でも打ち込んで、罪悪感に押し潰してやろうか?とも考え出す
気の長い方じゃないレイも、頑固なシンの説得が捗らず、苛立ってきていた
そろそろ誰かが死ぬかもしれない、そんな雰囲気になると
「待って!」
「ユリア……?」
「何故だ?なぜ止める妹よ?
コイツらは浮気者の手先だ!滅せねばならない!」
「シン!兄さん!
待って下さい、違うのです!」
ユリアが駆けてきて、二人に事情を話し始めた
流石にユリアに止められては、二人とて大人しく従うしかない
ジャギとしては、さっさと来いよと言いたくなるが、それを言えば火に油どころか、火に核弾頭
黙ってユリアの説得が終わるのを待つとした
「何……?」
「本当か!?」
「はい、ケンが店に向かいましたので、私はこれからそのお店に行こうと思います
そこで、出来れば皆さんにも御同行を御願いしたいのですが…」
「勿論だユリア!」
「ケンシロウ…妹を泣かす奴は俺が…」
「俺も行こう、乗り掛かった船だ」
(けっ、こいつら、ま~だ収まってねぇ
こりゃ、目を離す訳にはいかねぇや
ジャッカルの店には迷惑はかけられねぇしよ)
「ジャギ、来てくれますか?」
「俺としては仕事を投げ出す訳にはいかねぇし、こいつらに店を破壊させる訳にもいかねぇ
行くよ、ただし、どんな結果になろうと構わないならな」
「私はケンを…信じますっ」
「そうかい、それじゃ行こうか」
こうしてユリアを含めた男達は、騒ぎの元凶であるケンシロウ本人のいる『ナイトクラブ』に向かうのであった
『オーナー代理、おはようございます♪』
「……」こくり
「代理、今夜も張り切るから、ボーナスよろしくね♪」
「……」こくり
「ケンシロウさん、これウチの子供がケンシロウさんにって」
「……後で頂く」
「……」
「……」
「……」
「……」
「……は?」
キャバ嬢な女性達に、黒服を着込んだケンシロウが店の前で挨拶をされていた
(風俗店、ケンシロウ、黒服
挨拶、そして代理…おいおい、まさか…)
ジャギが頭の中で答えを導きだしていると、ユリアは黒服ケンシロウに歩み寄る
ケンシロウもユリアに気付いた
「…ユリア?こんな時間にどうした?」
「ケン…これはどういう事なの?」
「どういう事なのとは?」
「どうって、それは貴方が、」
ユリアとケンシロウは話を続けるが、なんだかお互いに話が噛み合ってない、このまま二人に話させても埒があかないと、ジャギが動いた
「はいユリア、ストップ
ケンシロウ俺の質問に答えな
お前はバーテンの仕事の他に、ここでバイトをしていたんだな?」
「……」こくり
「それをユリアに伝えたか?」
「…………」ふるふる
「はぁ、ユリアはオメーが毎晩帰りが遅くなったって、凄く落ち込んでたんだぞ
浮気されたんじゃないかって、そりゃあもう」
「ユリア!」
「おいお前、人の話を最後まで」
「すまないユリア!」
「いや、だから」
「俺はこの店のオーナーが体調を崩したので、代わりに代理として勤めていたのだ」
「そうだったの…、でもそれはそれとして私に一言いって欲しかったわ…」
「ユリア……」
「おい、ケンシロウ…」
無言を貫いていたシン達が声をかける
「シン…リュウガ…それにレイも
一体…どうしたのだ?」
(どうしたはね~だろ、この野郎!
この状況を考えりゃ分かんだろうが!
つーか、なんだその反応!
まさかシン達に、いま気付いた訳じゃねえよなコイツ!?)
「……シンとリュウガは、オメーがユリアを裏切ったの何だの騒いで、街で暴れてやがったんだよ
俺とレイはそれを」
「そうか、みんなすまない」
(この野郎~……)
マジで殴ってやろうかと握り拳を作るジャギだったが、ケンシロウが詫びにカクテルを全員に奢ると発すと、タダ酒なら良いかと、握った拳を下ろすのであった
「ほう、ここがケンシロウのBARか」
「なかなか良い雰囲気じゃないか、落ち着ける感じの…」
初見さんのリュウガとレイが、落ち着かない様子でBARの中を見回している
二人の隣のユリア、シン、ジャギは慣れた様子でカウンター席に座り、黒服からバーテンダー姿となったケンシロウのカクテルを待つ
ケンシロウが誤解の詫びとして全員にカクテルを振る舞い始めた
「ガリガリガリガリ……ガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリ!!!
……どうぞ」
「おう、これこれ♪」
ジャギには、ジャギ自身がとても好むカクテル『北斗千酒殺』を出す
「次はリュウガだな
ガリガリガリガリ……ガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリ!」
リュウガにはジャギと同じく、大きな氷を出してガリガリ削るのだが、ユリアの兄貴に出すとなるとケンシロウも張り切るのか、その際に氷の破片が辺り一面に飛び散って中々の惨事になっている
「どうぞ……『秘孔のしずく』です」
「…あ、うん…い、いただこう」
「シン、そしてレイは二人まとめて行く
くるくるくるくる……クルクルクルクルクルクルクルクルクルクルクルクルクルクルクルクルクルクルクルクルクルクルクルクルクルクルクルクルクルクルクルクルクルクルクルクルクルクルクルクル………シュプァ!」
カクテルマドラーを二刀流にしたケンシロウは、高速回転で撹拌すれば、シンとレイには内心で殆ど溢れているのでは無いかと疑われる
「『南斗眠れぬ夜』……です」
(洒落か?)
「最後はユリア…、君には俺の全ての愛を注いだ究極の一杯を出そう!
ぬぅぅぅぅぅぅぅ…ああああああああ!」
闘気を爆発させたケンシロウが、バーテンの衣装をビリビリと破り、その上半身が裸になる!
裸になる意味?知らないな
「くるくるくるくる……クルクルクルクルクルクルクルクルクルクルクルクルクルクルクルクルクルクルクルクルクルクルクルクルクルクルクルクルクルクルクルクルクルクルクルクルクルクルクルクルクルクルクルクルクルクルクルクルクルクルクルクルクルクルクルクルクルクルクルクル
ぐあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ
ユリアああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!」
「…ケン…」
ケンシロウは、特にユリアには自分の愛情を込めてカクテルマドラーを回し
豪快にシュプァ!!
引き笑いをするユリアに、『ユリアForever Love』を出したのであった
完!
匿名希望さんのリクエスト『黒服ケンシロウ』でした
如くシリーズでは恒例のサイドストーリーですね
好みのキャバ嬢をNo.1にするために、メインほっぽって嵌まりこんだもんだ…。遠い目
名前は忘れましたが、北斗が如くではメインキャバ嬢の一人で、黒髪の儚げなキャバ嬢のお姉さんが作者の好みでした。関係ねー
この後の展開としては、酔ったシンがさっきの決闘の続きだとレイを連れ出し
レイも酔っており、やってやるとこれに乗り、場所を公園に移して朝までバトル
次の日、シンは警備隊の仕事に遅れ、レイも朝の仕込みが遅れて両親に手伝ってもらったりとグダグダだったそう
リュウガは最初の一杯、『秘孔のしずく』を飲んで、ユリアを頼んだとケンシロウに伝え、静かに帰宅
たまに拳王軍が暇な時は、BARに飲みに来ているらしい
ユリアはケンシロウとの仲が前よりも良くなったとか
実はジュウザも出す予定でしたが、本編に出てないキャラは出さないと決めているので、出しませんでした
『敢えて勘違いからの喧嘩をさせて、二人の仲をより深くさせるのも、また愛……だろ?』的な大人な言葉を言って貰う役回りでした
しかしジャギは一つ、分からない事があったようです
『いったい誰がシンとリュウガにバラしたのか』
だが幾ら考えても分からないので、ジャギは仕事を終わらせたら、またBARに行こうと気持ちを切り替えたみたいです
『チッ…、ジャギ暗殺は失敗か…』
げぇ!膿のリハク!
リクエストは打ち合わせ可能なメッセでオネシャス
感想、補足ありましたらお気軽にどうぞ♪
最後に、運営からメッセがありまして
『人間が破裂したり性転換したり、おねショタ、男が肉便器になったりする小説がR15な訳がねーだろ!
R18にしねーと、ターバンのガキぶつけるぞコラ!』
と脅さ……指摘されたので、R18のタグを付けました
また、年齢対象を下げると今までの作中の雰囲気が出せなくなり、ジャギが暴れられなくなるので
『ジャギは暴れてこそジャギだから、変に縮こまったジャギはジャギじゃない!』と言う結論に至りまして、このままR18で行きます
ただし、前のようなガッツリエロは書きませんから、ご安心くださいませ
長々とスイマセン
ありがとうございました!
本作品のヒロインは?
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アリサ
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三人衆をセットにすれば良い
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作中で誰よりも早く花嫁姿になったマミヤ
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世紀末レベルで悲劇のプリンス、アミバ
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そんなことより、リハクを殴らせろよ!