※この作品はR-18です。

核戦争前に原作を読んだジャギが取り敢えず何とかしてみるようです。   作:ヘルメット助教授

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誤字報告いつもありがとうございます




15話

(聖帝軍本隊が動いたか)

「じゃあこっちも始めるとしよう」

 

大して驚きもせずに、ジャギは新生レジスタンスを二手に別ける

 

一つ目は、大軍を率いるサウザーを誘導し、迎え撃つ部隊

 

二つ目は、聖帝軍本隊を避け、奴等の本拠地を強襲して占拠、ならびに強制労働をさせられている子供達を奪還する部隊

 

迎撃部隊を率いるのはジャギ、強襲部隊を率いるのはシュウである

 

どちらの部隊も苦戦は必至だが、メンバーに臆した様子はない

 

むしろどちらに付くことになるのか、それを気にする人間の方が圧倒的に多い

 

レジスタンスに参加する理由の違いが、メンバー内で浮き彫りになっているのだろう

 

そこでジャギはメンバー自身に、部隊のどちらに付くかを選ばせる事にした

 

聖帝軍に対して恨みをもつ者、子供も取り返したいと願う者

 

新生レジスタンスに参加する人間の根底は、大きく別けるとその二つの、どちらかに行き着くからだ

 

今や、新生レジスタンスの総勢は三万に達した

 

サウザーが動かなければもう少し増えたとは思うが、元々の数が二百そこそこなので、これだけの人間が集まるとはシュウ達、最初期のメンバー達の心境は察するに余りある

 

 

 

 

 

 

ジャギ達に簡単な挨拶を済ませたシュウとレイが、強襲部隊を率いて聖帝軍本拠地へと歩を進めて行く

 

ジャギ隊百人、カーネル隊百人、そしてサウザーに恨みを持つ人間が三百人

 

この合計五百人で、サウザーの本隊を迎え撃つ事となった

 

まずは大軍を相手にしやすい陣地を確保すると、そこから総出で陣地作成

 

伝衝裂波で地面をならして空堀を掘り、掘り出した土で土塁を築き、そして廃材でバリケードや建物を建造すれば、それなりの砦が出来上がった

 

野戦でも良かったが、別動隊の背後を守る意味で、なるべく時間を掛けた方が良いとした

 

そうは言っても空堀やバリケードもサウザーには無意味だろうが、バイクの暴徒には有効となる

 

偵察部隊が迫る聖帝軍の戦力を調べれば、総勢二万はいるらしい

 

戦力差は圧倒的、シュウもレイもいない

 

だがジャギには全く負ける気がしない

 

負ける気はしないが、ジャギにはある悩みがあった

 

(南斗聖拳最強の南斗鳳凰拳、どうにかして盗めないだろうか……)

 

どうもジャギは、サウザーの使う南斗鳳凰拳を水影心で奪おうと考えているようだ

 

しかし相手はラオウと互角に闘ったケンシロウを、簡単に破ってみせたサウザー

 

簡単には盗ませてはくれないだろう

 

当初の予定通りに、離れて天破活殺で決めてやろうと思えばアッサリ決着はつく

 

だがそれではダメだと、ジャギは思うようになっていた

 

間合いを詰められた状態ならば柔の拳で対処できなくもない、しかしそれは遠距離の技で無効化されてしまうのは身をもって知っている

 

そこでジャギは見付けたのだ

 

敵に間合いを詰めながらも攻撃を喰らわず、かつ一方的に攻撃が出来る技『天翔十字鳳』の存在を

 

天空に舞う羽根、どんな達人にも砕く事は出来ない

 

このフレーズが本当なら、もしかしたらラオウの剛拳を避けながら前進し、擦れ違い様に秘孔を突く事も可能になるかもしれないのだ

 

しかし天翔十字鳳は、サウザーが本気になった時にしか使わない鳳凰拳の奥の手

 

まして天翔十字鳳の後には、切れ味抜群、ケンシロウですら見切りが困難な『極星十字拳』が待っている

 

ジャギもトキとの地獄のような稽古を乗り越え、アリサに愛を教えられたとは言え、耐えられても一撃が限度だろう

 

否、もしかしたら一撃で殺されるかもしれない

 

もしかしたら、そのたった一回で、己の不出来な水影心で見切れないかも

 

もしかしたら…

 

(くそっ!天破活殺で簡単に勝とうと思えば勝てるが、それだとこれから先がキツ過ぎる

元斗皇拳と北斗琉拳、この二つの連中を相手するのに、今のままじゃ力不足もいいところだ

しかし帝都や修羅の国に、あの不器用な奴等を送り込んだら、どんな大失態をヤらかすか分かったもんじゃねェ

だがまぁ、別に何も考えて無い訳じゃないが…

理想としては…近くに来た敵には柔の拳で対処、遠くの敵には天翔十字鳳で距離を詰め、極星十字拳で切り裂くか北斗神拳でフッ飛ば…ん?ダメだ

天翔十字鳳は天破活殺で破れるから、遠距離から切り裂く技が多彩な元斗皇拳には不利じゃねぇか!

あ゛ァ~…なら、遠距離技を使う奴には…上手く、こう…俺の闘気でソレを受け流すとか?

柔の拳を使う時の要領で、闘気の流れを僅かに変えて、急所や秘孔への攻撃を最小限にしつつだな…)

 

少しの時間、腕を組み、目を閉じ、眉間に皺を寄せてジャギは唸る

 

そこから闘気を纏った状態になると大気の流れを迫る闘気に見立てて、ジャギはイメージトレーニングを重ねる

 

いつも荒野に吹き荒れる無情の渇いた風が、今はありがたい

 

風は当たっても痛くも痒くもない上に、気配が無く、なにより無尽蔵だから練習し放題だ

 

(闘気の流れで…風の向きを変えてやる

ほれ、くるくるくる…ってなもんよ)

 

回した腕から闘気を放ち、風に乗せつつ回転させてみると

 

(へぇ、つむじ風が出来たな)

 

ジャギの前の地表に小規模な竜巻、つむじ風が発生した

 

ほんの少ししか風を操ってないが、それでも簡単なテント位なら吹き飛ばせる規模の、つむじ風が出来た

 

どこまで大きくなるか、ジャギは試してみたくなるが、砦を破壊する程になってしまうのは頂けない

 

闘気の流れを弱めていけば土埃を巻き上げていた、つむじ風は霧散

 

ジャギが人工的に小さな竜巻を作ったにも関わらず、砦は静かそのもの

 

なにせ晴れた荒野ではよく、つむじ風が発生するので特に誰も騒ぎはしない

 

遠くから三人衆が仕事の合間にジャギを見て、変な動きをしているなと眺めただけだ

 

しかしジャギからすれば、つむじ風を作れた事は正に『瓢箪から駒』『棚からぼた餅』

(こりゃ偶然の産物ってヤツか?竜巻を作って聖帝軍を蹴散らせる策が出来たぜ

まぁ、上手く風が吹いてくれなきゃ無駄になるが、そん時はそん時

とにかく…これじゃない、もっともっと強烈な技が飛んで来たら、竜巻なんて作ってる暇なんて無い

…チッ、どうすっか)

 

またもジャギは唸る

 

南斗水鳥拳のように空気を切り裂いて、真空刃を作る要領で闘気を切り裂くのは違う

いや…切れ味を極限まで磨けば、もしかしたら南斗聖拳で闘気の流れすら断ち切れるかもしれないが、そこに辿り着ける人物は南斗聖拳の正統な伝承者である、レイやシン達だけだろう

 

無数の伝衝裂波で相殺しても、相手の次の動作次第ではそれは無駄な行動に終わる

 

遠距離技を出させる前に倒せれば良いのだが、それを言ってはお終いだ

 

(カイオウやファルコが、簡単に相手を近付けさせるとは思えねェ

となると、やっぱりヒントは柔の拳だと思うんだよなァ…、おっといけねぇ、こっから先はトキに聞いてみるとして、今は目の前のサウザーに集中すっか

取り敢えず目標は天翔十字鳳を盗み、極星十字拳に耐え、そんでサウザーを倒す!

…それが出来りゃ苦労しねぇっての!)

 

自分にツッコミを入れるジャギ

 

天破活殺を二回、サウザーに放てば良いと思う所だが、そこは相手が相手なので、二度も同じ技は喰らってはくれないだろう

 

先に天破活殺をすれば、止めに行った所で極星十字拳を喰らう

 

後に回しても、最初に近付いた時点で極星十字拳を喰らう可能性がある

現にケンシロウは全く気付かない内に極星十字拳を…

 

(ん?待てよ…もしかしたら)

 

…何かにジャギは気付いた様だ

 

先程までの様子とは違う、生き生きとした悪巧み顔であるので、ひょっとしたら何か妙案を考えたのかもしれない

 

 

 

 

 

 

「貴様が北斗神拳の使い手だと?」

 

砦のバリケードの上に立った聖帝軍の総大将サウザーが、ジャギを見下ろしながらそう言う

 

まだ開戦して数分足らず、しかしサウザーは動いた

 

ラオウに匹敵する程の圧に、三人衆やカーネル、復讐を誓ったレジスタンスのメンバーも、このまさかの展開に近付く事が出来ないでいる

 

しかしジャギは臆する事なく、名乗りを上げた

 

「そうともよ、俺は北斗四兄弟の三兄ジャギ、そしてこの砦の責任者

サウザー、アンタの帝王ゴッコもここで終いにしてやる」

 

「はて…三兄?

北斗は三兄弟ではないのか?」

 

(この野郎…)

「けっ…アンタが無知で考え無しなだけだぜ、その証拠に見てみなよ、砦の外をよォ」

存在を忘れられた事でジャギは苛立ち、言葉には言葉と、砦の外を指差す

 

聖帝軍本隊が半壊状態であった

 

ジャギが作った巨大な竜巻に聖帝軍は成す術もなく呑まれ、二万はいた暴徒は近づく事が出来ない

 

「あんな腰抜け連中を率いた大将が、あのラオウの兄者と互角の男で、南斗聖拳最強の使い手?

それこそなんかの間違いじゃねぇの?」

 

ケタケタと腹を押さえて笑い始めるジャギ

 

確かに弱腰の手下には頼らぬと、サウザーは動いた

 

派手な車両は戦場では大いに目立つので、ジャギは挨拶変わりだと再度、竜巻を作ると、サウザーは竜巻に呑まれて遥か上空へと吸い上げられるが、彼は余裕で地面に着地してみせた

 

快晴の中を鳳凰が優雅に翼を広げ、飛来する姿はとても美しかった

 

 

 

ジャギの挑発を鼻であしらったサウザーは、片腕を腕を上げると

 

サウザーが動いた事で、停滞していた聖帝軍が遅れたら殺されると、総攻撃を始めた

 

「ちぃ!カーネル、砦の指揮は任せた!こいつは俺がやる」

 

指揮権をカーネルに譲ると、彼は各部隊に命令を出し、砦は一気に賑やかとなる

 

ジャギが構えを取っても、サウザーは辺りを見回すだけ

 

「ドブネズミの親玉の姿が無いな

まさかこれだけの人数で、この聖帝を阻むだと?」

 

「そうだ、と言ったら?」

 

「ふん、この聖帝の不在を狙って本拠地を狙う算段だろうが…まぁ良い

我が前に立ち塞がる者には、たとえ北斗神拳を騙る者であろうと、死あるのみ!」

 

『ヒャッハー!』

 

既にジャギはサウザーの間合いに入っていたが、そこに聖帝軍のバイク部隊がバリケードの甘い部分を突破して、ジャギに迫ってきた

 

……それが罠とも知らず

 

(そら、待ってたぜ)

「北斗千手殺!」

 

「むっ…」

 

ジャギが得意技を披露し、暴徒を爆散させるとサウザーの顔付きが変わる

 

「けっ、やっぱり大した事ないな」

 

自信満々でサウザーを見るジャギ

 

「ほぅ、北斗神拳を騙る者ではなかったとはな」

 

「俺の北斗神拳で、アンタの出番は終幕よ

サウザー、覚悟しやがれ!」

 

「ふっ…ふはははははははは!

ならば秘孔を突いてみるがよい」

 

ジャギの前に堂々と降り立ち、構えも取らずに秘孔を突いてみろと豪語するサウザー

 

「な、にぃ?

テメー、構えも取らねぇだと!

北斗神拳を舐めてんのか!?」

 

「北斗神拳はともかく、貴様自体の動きは先程の動きで充分に分かった

鈍く、無駄な動きが多い、酷く単調だ

まともにやり合えば、瞬く間に俺が勝つのは目に見えるが、北斗神拳など俺の前には無力だと教えてから殺すのも一興であろう

そして構えとは防御の型、南斗聖拳最強である鳳凰拳に構えは無い

俺には、生まれついて帝王の血が流れているのだからな」

 

「訳の分からない事をほざくんじゃねェ!

死んで後悔すんじゃねぇぞ!

おらぁぁぁぁ!」

 

微動だにしないサウザーの秘孔を突いた

 

「して、今の秘孔の効果を聞いてやるとしよう

だがその前に……」

 

「ぐぁぁぁぁぁ!」

 

「ふははははははは!

この俺からも技を贈らせて貰った

どうだ?南斗鳳凰拳奥義、極星十字拳の威力は」

 

いつの間にかジャギの胸が十字に切り裂かれており、夥しい血飛沫が大地を赤く彩る

 

極星十字拳の余りの威力、余りの速さ、余りの切れ味にジャギはその場で片膝を突いて苦痛に顔を歪める

 

一瞬、意識を失い欠けるがアリサとの約束を守る為に根性で回復、なんとか黄泉の国へは旅立たつ事だけは避けた

 

しかし相手との距離を取る事が出来なかったので、サウザーはジャギの髪を鷲掴み、顔を上げさせて再度、自分に使った秘孔の効果を聞き出そうとする

 

「さぁ下郎、答えろ

今の秘孔は何だ?」

 

「…くっ…くくく」

 

「む?

貴様…何を笑うか」

 

「い、今の秘孔の効果はな、アンタの脚を封じる秘孔よォ

これで…もう鳳凰は翔ぶことはない、地面に這いつくばった、ぐはぁ!」

 

ジャギを力任せに投げ捨てたサウザー

 

「下らん、この俺から鳳凰の翼を奪うなどは到底不可能…、なに!?

脚が、動かぬだと!?」

 

距離を詰めようとしたサウザー、しかしその脚はピクリとも動きはしなかった

 

何度も動かそうとしても、サウザーの下半身は命令を拒否し続けた

 

「ひひっ、実はアンタの体の秘密は、トキからよ~~~~く教わったんだわ」

 

「トキだと……!?」

 

ガクガクと笑う膝を押さえ、ジャギが立ち上がり、ネタバラシをする

 

「心臓の位置が逆、つまり秘孔の位置も表裏逆

それを知ってたから、俺は、自惚れ野郎を気取ってたのさ

けけけっ、ああいう身の程知らずの馬鹿野郎は、それ以上の力で、粉砕したくなるのは強者のアルアルだもんな

ぜぇぜぇ…まんまと引っ掛かってくれてサンキューな、聖帝サウザー様よォ」

 

「小癪な真似を!

ぬぐぐぐっ!動け!俺の脚よ!」

 

「無駄無駄ァ、北斗神拳を知らぬテメーに秘孔を破る手立ては無い

このまま、こいつで終わらせて貰うぜ」

 

ジャギはダブルバレルショットガンを引き抜き、サウザーにヨロヨロと銃口を向ける

 

拳士たる者、まして聖帝を名乗った男が銃で殺されるとは、これ以上の屈辱はない

 

だがサウザーもここで終わる訳にはいかない

 

「俺は…俺は、負けん!」

 

引き金を引き、放たれた散弾をサウザーは前に倒れる事で回避

 

しかもそのまま腕の力だけで、天空に飛翔すると、高々と積まれたバリケードの上に着地

 

逃さぬとジャギも二発目を放とうとするが、それはサウザーが空中で放っていた斬擊によって阻まれ、ショットガンがバラバラに斬られてしまった

 

「お、俺の銃が!?」

 

「今のは南斗爆星破…そして、この技も出させるとはな」

 

サウザーは両腕を、まるで鳳凰が翼を広げるような型にとった

 

「南斗鳳凰拳奥義、天翔十字鳳!」

 

凄まじい闘気がサウザーの肉体を包み込む

 

両手を横に広げ、全身で十字の構えを取るとバリケードの上から跳躍

 

ジャギも北斗羅漢撃で反撃するが、天空を舞う羽根と化したサウザーに体を捉える事はできず、その攻撃は無情に空を切る

 

サウザーはそのまま反撃を加えようとするが

 

「ぬぅ!?」

 

何か、とてつもない違和感によって、恐ろしく遅い動きの極星十字拳を出してしまう

 

ただそれでもサウザーの南斗鳳凰拳の威力は凄まじく、ジャギはその一撃で意識を完全に失ってしまった

 

 

 

 

 

 

「う、ぅぅぅ」

 

「ジャギ様?」「ジャギ様!」

「良かった、無事だったんスね!」

 

ジャギは砦に建造された診療所で目を覚ますと、喜んだ手下に揉みくちゃにされる

 

「あんまデカイ声を出すんじゃねぇ、傷口に響くだろうが…」

 

「すいやせん……」

 

手下に支えられて上体を起こし、ジャギは意識を失っていた間の話を聞く

 

「イチチチ…で、戦況は?」

 

「へい!聖帝軍はサウザーが突然いなくなった事で、総撤退したッス

三人衆やカーネルさん達は追撃部隊を作って、奴等を追いかけ回してやす

つまり俺達の勝ちッスよ!」

 

『ヒャッハー!』

 

(俺は生きていて、サウザーはいなくなった…つまり、成功したんだな)

「そうか…よくやったなお前ら、今夜は存分に騒いで良し」

 

『ヒャッハー!!!』

 

勝ち鬨のような雄叫びを上げる元・モヒカン達

 

しかし彼等は不思議でしょうがなかった事がある

 

「ところでジャギ様、どうやってあの化け物を撃退したんスか?」

 

「そうッスよ、みんな迎撃に一杯一杯で、その時を誰も知らないんス」

 

「それとサウザーは一体、何処に行ったんスかね?

別動隊を襲いに行ったのなら、その前に何とかしね~とヤバい気が…」

 

彼等の疑問は最もだ

 

サウザーは何故にジャギに止めを刺さずに、その場から離れたのだろう

 

「ふん、俺は奴の心の中に隠していた弱さを、無理やり呼び起こしてやった、それだけのこった」

 

『???』

 

「サウザーにとっちゃ、あのまま俺を殺す事よりも、キツかったろうよ」

 

「ジャギ様、俺ら全然わかんないッス」

 

「あ?……ふふっ、まぁ簡単に言うと

サウザーはもう聖帝とは名乗れないし、悪さは出来ないだろうよって事さ

…おら、追撃部隊が帰ってくる迄に、さっさと祝宴の用意をしとけ…」

 

「う、うす!」

 

手下を診療所から追い出すと、再びジャギは眠りに付き、目覚めたのは三日後になってしまった

 

二度に渡り極星十字拳を受けたジャギの肉体には、大きな十字傷が出来ていた

 

原作ではケンシロウの名を騙る為に付けた、北斗七星の位置に大きな切創が残ってしまったのである

 

だがジャギは名誉の傷だと笑い、そこから遅い祝宴を挙げると、ジャギは別動隊と合流する為に聖帝十字陵を目指して進軍する

 

 

 

「Sir、偵察部隊より報告しますSir!

先程まで聖帝十字陵では、別動隊と聖帝軍とで大規模な戦闘が行われていましたが、サウザーが撃退されたという噂が入ると、敵は次々と聖帝軍より離反、サウザーが集めた財宝を奪う者とそれを阻止する者とで内紛が発生した為に、別動隊のシバ様の隊はその隙に拐われた子供達の奪還に成功!

そしてシュウ様の指揮とレイ様の奮闘により、ほぼ聖帝軍を殲滅しつつあり!」

 

「おう、引き続き偵察たのむ」

 

「Sir、更に報告しますSir!

謎の拳士が戦場に乱入したそうであります!」

 

「謎の拳士ィ?

そいつの特徴は?」

 

「Sir!その拳士は白い仮面に白いマント、紫色のタンクトップに高笑いを上げた…その、まるで」

 

「憶測はいらねぇ、報告だけしろ」

 

「Sir,yes,sir.!

その高笑いを上げながら、明らかに南斗聖拳を使うその拳士は自らを…そのぉ」

 

「あ?どうした?」

 

「……愛に生きる男『ジャスティス・エンペラー』と名乗って、聖帝軍だけを相手に大暴れをしているそうです」

 

「ジャスティス・エンペラーだと?」

 

「Sir,yes,sir…」

 

『ざわざわ……』

 

何だそりゃと言う声があちこちから上がるが、それも最もだ

 

聞くだけでは何の事かサッパリ分からない

 

ただ一つ言える事は

 

戦場に、変な奴が乱入したという事実だけである

 

 




切りが悪いですが、ここ迄です

お久しぶりです、仕事が忙しく執筆できずにいまして、すいませんでした

ジャギ『一体いつから秘孔を一ヶ所だけしか突いてないと錯覚していた?』

サウザー、なんとかシリアスにしようシリアスにしようと書いていったのですが、天翔十字鳳の絵面を思い浮かべた時点で、限界が来てしまいました

イチゴ味って、やっぱり凄いです

白い仮面に白いマントで、南斗聖拳を使って高笑いを上げる『変な奴』が乱入ですって、戦場って怖いわー(棒)

次はリクエストの番外編になります

リクエストは打ち合わせ可能なメッセでオネシャス

感想、補足等ありましたらお気軽にどうぞ♪

ありがとうございました!
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