※この作品はR-18です。

核戦争前に原作を読んだジャギが取り敢えず何とかしてみるようです。   作:ヘルメット助教授

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誤字脱字ありましたらスイマセン

誤字報告いつもありがとうございます

番外編になります、雰囲気をお楽しみ下さい


番外編『例の癖について』

「ユリア、なぜ泣く?

俺に説明してみな」

 

「ユリア、俺に言え、そうすれば直ぐにソイツを細切れにしてやる」

 

たまたま報告に訪れたジャギとシンが、座したまま涙しているユリアに事情を尋ねれば、どうも事の発端はケンシロウの『あの癖』だそうだ

 

「戦闘の際に、服を破る癖を」

 

「直して欲しいねぇ」

 

シンはなんとか怒りを堪えているので、成長はしているようだが、ジャギは呆れ口調である

 

ケンシロウは戦う時に怒ると、上半身の服を豪快に破る癖がある

 

普段は感情の起伏が無いくせに、いざ戦闘となって少し怒ると感情の振り幅のせいか、はたまた北斗神拳宗家の血筋なのかは不明だが、あの調子なのだ

 

その時のケンシロウの状況によるが、傍らにユリアを連れている時にヒャッハーに襲われた時が、一番物凄い

 

しかし今や資源が貴重な時代であり、ましてケンシロウの服は革だ

 

そう毎回ビリビリ破かれては至極、勿体ない

 

ユリアもその辺を考えたのか、自分か選んだ服をプレゼントして、ケンシロウに我慢をさせようと試みたようだが…

 

「ケンシロウに破られ、思わず喧嘩してしまったって訳だな?」

 

力無く頷くユリアは、弱々しくジャギとシンに助言を仰ぐと、二人はあれこれと案を出し合う

 

「仲直りは俺らじゃ無理だ、その辺は自分でなんとかしろ

その代わり、ケンシロウに破れない素材を考えるのは手伝ってやるよ

アイツにビリビリ破かれ続けたら、俺にも文句が飛んできそうだしな」

 

「俺も加勢するぞ、ユリアの悲しむ顔は見たくない」

 

「シン…ジャギ、ありがとうございます」

 

「…さて、ケンシロウに破られない素材か

やっぱりゴムかな、廃棄されたタイヤでゴツい服でもしたらどうだ?」

 

「いやダメだ、ゴムは匂うからユリアがゴム臭くなる危険がある

いっそ鎧を着せては?」

 

「ハッチアウト可能な鎧?」

 

「そうだ」

 

「どこにそんな技術があんだよ

ユリアの鎧はサイズが合わねぇし、それともカイオウから盗むのか?」

 

「……下策だったな

鎖帷子とかは?」

 

「鉄が勿体ねぇ、それとユリアが金物臭くなんぞ」

 

「ダメだな」

 

「布や革は強度が無いからダメ、鉄やゴムはユリアに臭いが移るからダメ、いっそプラステックの継ぎはぎ服にしちまったらどうよ?」

 

「…実に間抜けな絵面だな」

 

「ダメかぁ~」

 

「あの、私はケンに謝って来ますね」

 

「ん?おう、分かった」

 

「ケンシロウは今の時間帯なら、ナイトクラブにいるぞ」

 

ユリアが席を離れ、先にケンシロウに謝りに行った

 

ジャギとシンは議論に夢中になっており、ユリア一人に行かせてしまった事に気付いていない

 

 

 

 

 

 

「ヒャッハー!極上の女だぁ!」

 

「ケーーーン!」

 

「く、ユリア!」

 

「ひーひっひっ!動くなよぉ」

 

「この女の喉元に、ブッスリとナイフを刺しちまうぜぇぇぇ!?」

 

「そんな訳だからよ、もうちっと俺達のサンドバッグになりやがれぇ!」

 

羽交い締めにされたケンシロウが、ヒャッハーに殴られている

 

仕事終わりのケンシロウと合流したユリアは、その場で喧嘩の仲直りをしようとしたのだが、そこに空気を読まない複数のヒャッハーが到来

 

ヒ「その女よこせ」→ケ「失せろ」→ヒ「んだとぉ!」→ヒャッハー、ボコボコにされる

 

…だったのだが、戦闘力が皆無なユリアが人質に取られてしまった事で形成は逆転

 

ケンシロウは反対に、ヒャッハーにボコボコにされてしまった

 

「ぎゃははははは!

なんとも、いい様だなぁ~」

 

「この女は俺達が、た~~~ぷり可愛がってから売り飛ばしてやるからよ」

 

「有難く思うんだな…な、なななななな」

 

「ど、どうしたん、ごごごごごご」

 

いきなり二人のヒャッハーの頭部が、風船のように膨れだした

 

(こ、これは)

 

ケンシロウだけには見えた、暗闇から『針』が飛来し、ソイツらの秘孔を的確に捉えた瞬間を

 

『ゴッホ!』『ゴーギャン!』

 

「おらぁ!腐れ暴徒共、俺の名を言ってみろ!」

 

爆散したヒャッハーと颯爽と現れたジャギに、その場にいる全員の視線が向くと今度は、ユリアにナイフを突き付けていたヒャッハーが、脳天から二つに別れた

 

「ユリア、遅れて済まない」

 

「シン…」

 

シンは己のマントで、ヒャッハーの血飛沫からユリアを守りながら彼女を引き寄せた

 

「ケンシロウ、ユリアは救い出した

いつまでそうしているつもりだ?」

 

「シン、助かる…ぬぁぁぁぁぁ!」

 

羽交い締めされた状態でケンシロウの闘気が、ぐんぐん上昇していく

 

『ビリビリビリィ!』

 

(あ、またやった)

 

ユリアを人質に取られた事で、怒りMAXになったケンシロウは豪快に上半身を晒す

 

羽交い締めしていたヒャッハーは、闘気の爆発に巻き込まれ壁に叩きつけられ、死亡してしまった

 

ギロリと、残るヒャッハーを睨み付ける

 

「ケンシロウ、ボスは譲ろう、ただし残りは貰うぞ」

 

「好きにしろ、北斗百裂拳!」

 

「南斗千首龍撃!」

 

ケンシロウとシンが怒りの奥義を炸裂させている間、ジャギはそんな光景をユリアには見せられんなと、彼女の肩に手を置いて明後日の方角に向けて、何気ない会話をしていた

 

「で、ケンシロウには何て?」

 

『あたたたたたたたたたたたた!』

 

「えっと、その、まだ何も…」

 

『死ね死ね死ね死ね死ねぇぇぇぇ!』

 

「ふ~ん、タイミングが悪かったのな」

 

『おぶばぶへげぺぺぺぺぺ』

 

「それはそうなのですが、ケンは私を守る為に傷ついてしまった事は間違いありませんから」

 

『ひぎゃあああああ!』

 

「だから大目に見るってか?」

 

『ブシャャャャャ!』

 

「はい…」

 

「ま、俺もあーだこーだ悩んでみたが、アイツがユリアを思う余りの行動だから、仕方ないと諦めかけてたし」

 

「おい、ジャギ」

 

「ん?終わったか、お疲れさん

……ほれ、ユリア」

 

ユリアをケンシロウの方向に向けて、話をさせてやるジャギ

 

「ケン…」

 

「ユリア…、すまない、また服を破いた」

 

「ううん…もう良いの、だけと程々にね

シンも、ありがとう」

 

「気にするな」

 

ただし、またユリアを泣かしたら彼女を貰うからなと、シンはそう言って三人と別れ

 

ジャギは暴れ足りないのか、非番の手下を連れて飲みに繰り出して行った

 

「ユリア…帰ろう」

 

「そうね」

 

残された上半身が裸のケンシロウとユリアは、家路を急ぐのであった

 

 

完!




仕事が忙しく、投稿が遅れました

匿名希望さんのリクエスト回になりました

調べてみたらケンシロウ、服を破く回数が案外少なかったようですね

次回は本編ですが…

???『ふはははははははははははははははははははははははははははははははははははははは』

果たして、どうなる事やら…

ありがとうございました!
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