核戦争前に原作を読んだジャギが取り敢えず何とかしてみるようです。 作:ヘルメット助教授
誤字報告、いつもありがとうございます
夜、荒野でキャンプをするジャギ達は、オアシスの村に入る前に作戦会議を開いている
ただし、参加者は全員ではない
もうここはゴッドランドの縄張り、気は抜けないので交代で見張りをすることになったので、今はメリケンがキャンプ周辺の警備『夜番』に当たっており、彼には後で作戦内容を知らせる手筈になっている
ジャッカルからの情報によると明日、オアシスの村では女狩りが行われるらしい
縄張りに入って早速、連中と御対面とはジャギもついている
原作でのゴッドランドは女ならば、どんなに幼くとも構わずに誘拐し、邪魔する者はその場で見せしめに女の目の前で殺すような残酷な奴等であるが
自分やレイにその残酷な手口や殺しの技術が一切通じないのは、ジャギ本人が一番わかってる
やられる可能性は極めて低い、ならば女狩りをする連中の潰し方は自由である
狩りを行う前に連中を潰すか
狩りの最中で連中を潰すか
狩りが終わり、護送用トラックを発車する前に潰すか
それとも敢えてトラックを襲わずに後ろを尾行し、女達の監禁場所や搬入箇所を突き止めてから?
いやいや、女の中に三人衆の『御嬢』を潜伏させてアジトの内情を調べさせ、アイリの居場所を探らせるのも良いだろう
ジャギがあれこれ案を出すと、会議は熱を帯びる
奇襲か、尾行か、はたまた潜入か
レイとマダラは奇襲を推し、キッドと御嬢は尾行を推す
ジャギとしては御嬢に潜入してもらい、ゴッドランド内部を探って貰いたかったが、潜り込む御嬢から『一人じゃ無理』と却下されている
また、原作ケンシロウのように、ただ正面から突っ込んで暴れてもよいが、はっきり言ってそれは味気ない
レイやメリケンやマダラは喜びそうだが、御嬢やキッドを危険に晒すのは若干、気が引ける
それにユダも招いたのだ
単純な力押しを展開し、客人を飽きさせるのは如何なものか
ましてユダには自分の実力や狡猾さを見せ付けて、あれこれと吹聴して貰った方が本命へのアプローチの手間が省ける
だったらとジャギは、自分ならではのやり方をしてゴッドランドを潰したいという結論に至った
しかし何事も上手くはいくまい、もしかしたら明日には奪われた女を取り返そうとする、父親や夫連中の襲撃もあるかもしれない
さて、そうなったらどうする?
その殺される連中の危機に颯爽と現れて加担し、実力を見せ付けて仲間に引き込むか
それとも捨て置くか
不意にジャギは原作漫画のゴッドランド編で、目の前で父親の生首ゴロリを見せ付けられて発狂した、ポニーテールの少女を思い出す
気の毒とは思うが、特に助ける理由がないのも事実
冷たいと思うなかれ
この世界では、相手の力量も推し量れない奴から死んで行くのだ
実力差を弁えず、大した武装も作戦も無しに強襲し、あっさり捕まった父親連中の無能さを恨め
「とにかく明日は状況を見てからだな、奇襲にしろ尾行にしろ合図を見逃すな
さて後は各自、夜番までしっかり寝とけよ」
たらればを上げたらキリがないので会議は御開きにし、ジャギは全員に睡眠を取らせる
ジャギは夜番に立っていたメリケンを呼んで明日の事を報せれば、やはりメリケンも奇襲派であった
「メリ犬、交代よ
……あらジャギ様、どうかしまして?」
丁度交代の時間だったのか、次の番である御嬢が現れた
ジャギは御嬢の顔を見て、何か閃いた様子
「そう言えば御嬢、さっき潜入は一人じゃ無理と言ってたな?」
「はん!そりゃそうさ、私だけで敵のアジトに入り込み、いったい何が出来るってんだい
私はジャギ様ほどの力量は持っちゃいないんだよ」
「なら、二人でならどうだ?」
「「二人?」」
メリケンと御嬢の声が重なる
あまりに予期せぬ言葉であったが、ジャギは続ける
「と言ってもキッドじゃねぇぞ、あいつには突入時に操作盤やらを担当する重要な役目がある
レイも化粧すれば結構いけそうだが、アイツをこれ以上キレさせるのは得策じゃないし、潜入と調査には不向きな性格だから却下
まぁキッドなら確かに似合うだろうし、ロリコン疑惑もありそうなゴッドランドの連中も、キッドがスカート履いて軽く誘惑すれば団体で釣れるかもしれねぇがよ」
ケラケラとジャギは笑い、そのまま続ける
「ま、どのみち潜入には女じゃなきゃ直ぐにバレるから男は論外だな」
「じゃあ」「誰を?」
御嬢以外に女性はこの場にいない
どこからか連れてくるのか?それとも明日、村から協力者でも募るのか?
すっ、とジャギの指先がメリケンに向く
「……メリ犬を?」
「え?は?ジャギ様、あの俺、男ッスよ?」
ボクサー体型のメリケンを指差すジャギ
しかしメリケンの骨格は完全に男で、その顔立ちもどう見ても男であった
男のメリケンを女しか集めないゴッドランドに?
どういう事だ?まさかゴッドランドに男色家が?
脳内が?マークで埋め尽くされる両者、しかしジャギは不敵な笑みを浮かべたまま、メリケンの背後に回る
「いいかお前ら、よく覚えとけ
北斗神拳に…不可能はねぇ!」
と言って、メリケンの背中にある秘孔の一つを突く
すると
「あっ、ぎっ……いだだだだだ!」
突然の痛みがメリケンを襲う
俯き、体を抱き締めるメリケンの体に異変が起こる
肩幅は急速に狭まり、均等の取れた肉体は丸みを帯び、小さめながらもしっかりとして乳房が、ツンと服の下から主張しだす
喉仏も無くなり、低い声がまるでボーイソプラノの様に高く変わるのが、痛みに耐えるメリケンの声で分かる
そして痛みが引いたメリケンが顔を上げれば、そこには勝ち気な雰囲気の、ベリーショート・ヘアーのライダースーツ女が居た
「え?ええ?えええええ!?」
かん高い声を上げるその女は、自分の体になにが起こったか理解する為に体を触り始めた
小さくなったその顔を、舐め回したいその肩を、やや控えめながらもキチンと主張するその胸を、背中からにかけてやたらとエロいラインを描くその腰を、プリンプリンのその尻を、その健康的でスラッとした極上の足を
メリケン(女)の心は今、間違いなく泣いている
男の誇りが涙を流している
しかし、それすら似合っているのが恐ろしい
勝ち気な雰囲気の女が弱さと涙目になり、慌てふためくそのアンバランスなシチュエーションが大変けしからん
( ゚д゚)ポカーンとする御嬢と、ニヤニヤ顔のジャギ
跡形もなく変わってしまった自分の体に戸惑うメリケン(女)は、最後に自分のパンツの中を恐る恐る覗き込む
「ひっ!な……い、無い!」
そして己の股関から男の象徴である一物が完全に無くなった事、そこにあった筈の場所に本来は無かったモノを目視したメリケン(女)は、己の容量を遥かに超える情報の連続に気を失うのであった
「あちゃ~、童貞にはキツかったか?」
そう、メリケンは元モヒカンにしては珍しく童貞だったのだ
しかも女に触れた事もない、生粋のチェリーボーイ
その彼をこんなけしからん体にしてしまったジャギ、なんてエロ……偉い!
メリケン(女)の初な反応にジャギは笑いが止まらない
御嬢は未だに( ゚д゚)ポカーン顔のまま
「……ほわぁ~、どうしたの……?
ってあれ、誰ソイツ?マダラ知ってる?」
「ガル?……オレ、ソイツ、知ラン
ダガマダ、オレ眠イ、キッド、寝ルゾ」
「……ん~そうするか、おやすみ~……」
珍しく楽しそうに笑うジャギ、その騒ぎを聞きつけて起きたのか、キッドとマダラが仲良くジープの中から寝惚け眼で顔だけを出す
だが特に興味も無いのか、また顔を引っ込めて就寝する
レイは起きてもこない
ひとしきりジャギは笑うと、地面に横になっているメリケン(女)を軽々と抱えあげて彼の寝袋に歩み寄り、そのまま押し込むと、ジャギは自分の寝袋に入って就寝
後に残ったのは、北斗神拳のチートさに釈然と出来ずに、夜番をする御嬢だけであった
数時間後
「よう、起きたな」
レイが夜番に起きて来て、少し離れた場所で焚き火をしていたジャギの隣に無言で立つ
「……」
「……」
二人は言葉を交わさない
元々、レイとジャギは性格や生まれ育った環境の不一致があり、この旅の中でも二人には一切の進展は無かった
妹を思うがあまり、軽率な行動をとろうとするレイを、肉親などいないジャギには理解出来なかった
反対に、人の心を何とも思わない、そんな感情を言葉や行動の節々に感じるジャギに、レイの中にある義星がそれを許さなかった
だがそれも当然である
父、母、妹を待つ、幸せな家庭に育った少年の生い立ちと
愛も情けも実の両親の顔も知らず、ただひたすら血の繋がらない兄弟に罵倒され、蔑まれ、それでも遅れを取るまいと毎日毎日、暗殺者となるべく修行を繰り返していた少年の生い立ち
混じり合う筈もない
二人は正に『水と油』、この言葉に尽きる
焚き火の音が、重苦しい空気を紛らわす
もう少しで夜が明ける
この時間は特に人間の寝りが深い刻なので、夜襲の被害が最も多いとされていた
そこで実力者の二人が、この時間帯に夜番の担当となった
「……ん」
ジャギは眠気覚ましにコーヒーを二つ淹れて、その一つをレイに手渡した
不意打ちに近い形で渡されたコーヒーに、レイは手に取るか悩むも、ジャギは構わずに押し付けて毒など入ってないと、自分にも用意していたコーヒーを飲みだす
父親が喫茶店を営むレイへの当て付け、ではない
ジャギにとって寝起きのコーヒーは、核戦争前からのルーティーンであり、共に夜番をする者への挨拶みたいなものであった
ジャギの横から、静かにコーヒーを啜る音がした
無言で荒野を見回し、たまにコーヒーを飲む両者
口元から小さく発せられた音が、焚き火の音の中に吸い込まれて消えていく
辺りにはそれしか聞こえない
荒野に鳴く、無情な風の音色も焚き火に吸い込まれ、今は聞こえなかった
地平線の向こう、空が白み始める
もうすぐ朝が来る
陽が昇れば全員が起き出すだろう
また誰かが奪い、誰かが死ぬ、世紀末の一日が始まる
「……妹のアイリは生まれつき体が弱い子だった」
「……え?」
一杯のコーヒーがレイに語らせる
今度はジャギが不意打ちを食らう番だった
「アイリは、難産を乗り越えて産まれてきてくれたが、それでも五歳まで……とても生きられないだろうと医者は言っていてな
それを聞いてた俺はまだ幼く、何がなんだか分からなかった……ただ、とにかくいても立ってもいられず……母親に誰かがアイリを拐っていくのと泣いて尋ねたよ」
「……」
「頭を優しく撫でる母親は何も言わなかったが……、父親は泣いていた俺に、お前が誰よりも強くなり、誰もを守れる男になれば、必ずアイリを何者からも守れると言った」
「だからお前は南斗水鳥拳を学んだのか…?」
ああ、とだけ言ってレイは再び黙り、コーヒーを啜る
聞かされたジャギには、さっぱり分からない事だらけ
(なんだそれ……馬鹿げてやがる
誰かのため?妹のため?それだけで弱っちい人間が頑張れるもんかよ
まして……北斗神拳もそうだが、南斗聖拳の一つである南斗水鳥拳は、そんな理由で習得できるような生やさしい拳法じゃない筈だ
親父もそういう意味で言った訳じゃねぇだろうに、それをこいつ……マジか?
マジで妹を守る気持ちだけで、南斗水鳥拳の伝承者になったってのか……)
「おい、一つだけ聞かせろ
どうやってお前は南斗水鳥拳の頂点に辿り着いた?
何か秘訣でもあるのかよ?」
「ないな……ひたすらに修行に明け暮れ、気が付いたら周りの伝承者を飛び越えて、ここまで来ていた
あるとすればアイリを守りたい、その心だ」
(ちっ、またそれか!)
「お前はどうなんだ?」
「……あ?」
「お前はなぜ北斗神拳を習った?」
「なぜ……?なぜ俺は北斗神拳を習っただと?
なぜは無い、俺は物心ついた時から丸太を人体に見立てて指を打ち込んでいた
まぁ強いて言えば伝承者になる為だけに生きてきた、それだけよ」
「家族は?兄弟はシェルターにいるんだろう?」
「いるが、親も兄弟も頭には『義』が付く
オヤジも、二人の兄と一人の弟も、誰一人、俺と血は繋がってねぇよ
噂じゃオヤジには兄が、兄達には更に上の兄と末の妹が、そして下の弟にも兄貴がいる
ただ俺だけが、何にも無いって訳よ」
「……そうか……」
そこで会話は終わった
あまりに短い時間だったが、二人は初めてまともな会話をしたと言えるだろう
普段のジャギの感情に、人並みの暖かさが薄い理由がレイには分かった気がした
家族の温もりを知らず、薄い関係の人達に囲まれ、ひたすら暗殺者として認められる為だけに生き、世界から隔離され続けた少年が、まともである筈がない
ただそんなジャギも、三人衆と話す時だけは人並みに笑うのをレイは知っている
昨晩のメリケンの女体化の騒ぎもレイは聞いており、ジャギが笑う声を寝袋の中で聞いていたのだ
ただそれ以外は全ての人間を支配下に置きたがる、その辺の暴徒と変わらない癖に、妙なところが人間くさい
現に寝起きのコーヒーをレイにも用意しており『このまま何事も無かったら』、人数分の朝食まで用意しかねない勢いであった
「ありがとうございます!ありがとうございます!」
「気にするな、兄弟ともども無事で良かったな」
遥か彼方に子供が二人、ヒャッハー!に追われていた所をレイが飛び出して助けた
ヒャッハー!は南斗水鳥拳で一人が切り刻まれると一目散に退却、襲われていた少年達は命拾いをしたのである
今は乾パンと水を与えられた二人に、襲われた状況やらをレイが聞き出しているが、少し離れた所では無言になったジャギがおり、客観的な視線でその少年達を見ている
ジャギにはその二人に見覚えがあった
厳密に言うと片方、兄と思われる少年にである
(…おっ、見た……また見た……)
その少年はあたかも恐怖に泣きながらも、指の間からジープやジャギ達の荷物を隙を見ていた
弟の方、ターバンを頭に巻いた少年は本気で怖がっている様子だが、兄の方がその調子なので、怪しいとジャギは睨んでいる
なにせその少年は、世紀末に生きる逞しいゴーグルの悪童『バット』だった
バットは晩年にレジスタンスのリーダーとなり、民衆を導く立派な男に成長するが、この時期のバットは良く言えば、つらい過去をものともせずに逞しく生きる少年、悪く言えば手癖の悪いクソガキである
バットは隙を見て荷物を持ち逃げする気が満々らしいが、荷物の殆どはジープに積まれており、運の悪い事に、そこには世紀末式の番犬も一緒に積んでいるので全く問題は無いとジャギは捨て置く
それよりも、先程のヒャッハー!の逃げ足の早さがジャギは気になる
レイの技に怯えた様子は勿論あったが、どちらかと言うと新しい獲物を見つけたような、そんな不気味な表情を浮かべた感じもしていた
ゴッドランドが男に興味を?嫌、それはない
あいつらは国への忠誠心を失った、色狂いの暴徒
まして特殊部隊だけで統一されたゴッドランドなら、全員が軍服を着ている筈だが、逃げた連中は何処をどう見ても純粋なヒャッハーのファッション
おそらくゴッドランドの縄張りで、チンケな悪事を働く連中だろう
ジャギは取り敢えず、その答えで納得した
その時バットは、弟分・タキがレイを引き付けている間にトイレとその場を離れ、ジープの中を物色しようとするが、そこに知らない匂いに気付いたマダラと、キスする程の近くで御対面
ガァ!!と、牙を剥き出しにして吠えた野獣マダラの迫力にバットは転げ落ち、そのまま失神、ズボンと大地を濡らしたのであった
そのあと兄貴分のバットの悪事に、タキが何度も頭を下げて謝罪したのは言うまでもない
バットの意識が戻ると、ジャギ達はヒャッハー!に追われていた理由を聞き出した
素直で可愛いらしいタキを気に入ったのか、御嬢はタキをその腕にすっぽりと抱き締めたまま話を聞く
大きな胸が背中に当たって赤面し、ジタバタと狼狽えるタキに御嬢は内心でニヤニヤが止まらない
これもタキの日頃の行いであろう
反対にバットは気付かぬ内にズボンを脱がされ、洗濯されていた事に居たたまれない気持ちで一杯
しかもそのズボンはベリショの美女(女にされたメリケン)に洗われての二重苦だったというが、ジャギに泣きついたその美女が、このままだと男としての尊厳がどうのこうのと泣き喚いていたのがバットには理解できなかった
タキ曰く、自分達二人はいかなる病や身体の問題を治す『奇跡の村』に救援を求めて旅をしていたそうだ
住んでいた村の井戸が枯渇し、そこにゴッドランドや他の暴徒が襲来、殆どの人が災いから逃れようと出ていってしまった
しかし孤児となった自分達を育ててくれた一人の女性と、他の孤児だけは村に残り、そこで新しい井戸を掘っていたのだが、硬い岩盤に辿り着いた所で老いた女性の体力が限界に来てしまった
その女性・トヨが倒れた事で、非力な子供ばかりが残されてしまい、タキはかつて村から飛び出した兄貴分のバットを頼りに、一人で荒野に足を踏み入れる
だがバットは簡単には見つからなかった
子供の足ではあまりに無謀が過ぎたが、収穫はあった
それがどんな病も治す『奇跡の村』の存在である
バットを探しだし、奇跡の村に一緒に行って、そこで薬を貰って帰れば、お母さんも元気になる
期待に胸を膨らましたタキ
しかし荒野の容赦のない直射日光は、タキの目を無情にも潰し、その小さな命までも奪わんとした
もうダメだと思った所で、たまたま街でタキの噂を聞いたバットが現れた
久しぶりの再会もそこそこにタキが村が壊滅した事、井戸が枯れた事を話しても、バットの心は動かなかった
タキには悪いが、もう自分はあの村には戻らないとバットは決めていたのだ
自分のような体の大きくなった子供が、いつまでもトヨの近くに居たら、回りの孤児達の食い扶持が減ると感じ、誰にも言わず村を出たのだ
今更、あの人の所に戻れるかよ
しかし育ての親、トヨが倒れた事を知るとバットの気持ちは大きく揺り動かされる
無茶しやがって……
バットは奇跡の村に同行してやると言う
ただし、薬を貰い、タキを村の入り口まで送る事を条件にだが
喜ぶタキだが、二人には足、移動手段がなかった
そこでレイが退けた連中から車を盗もうとしたが、目の見えないタキが転んで、発覚
追われていた所を助けられた、と言った流れであった
「タキ、貴方、目が見えないの?」
御嬢が心配した様子で腕の中にいる少年に尋ねる
言われてみれば成る程、タキは乾パンを摘まみ上げるのに四苦八苦しており、人と話すときの視線は何処か別の方向を見ていた
だがこの少年はそれをジャギ達に心配させまいと、なるべく普通に振る舞っていたらしい
「……ねぇジャギ様、この子の目、何とかならないかしら?」
御嬢がジャギにタキの目を治せないか尋ねる
普通なら捨て置くジャギだが、手下の願いとなれば聞かない訳にはいかない
それにバットやタキの村よりも、気になる事があるので、彼等の協力を得られた方が都合が良い
「ふん……任せろ、北斗神拳に」
「不可能はない、ってヤツね」
決め台詞を御嬢に奪われたが、タキの前に膝をついて秘孔を突いてやるジャギであった
「これでよし、あとは段々と見えてくるだろうから、今は無理せずに横になって休んでろ」
ジャギはタキをジープに乗せて寝付かせ、その足でバットに近付く
「バットと言ったな、お前に聞きたい事がある」
「な、なんだよ?俺はまだ何も盗んでなんかいないぜ」
強面で筋骨隆々なジャギにバットが怯える
「まだ、ね……まぁいい、タキの言ってた奇跡の村ってヤツの事を知ってたら教えな
そしたらさっきの事は忘れてやるし、そのトヨって女の病気も治してやるし、聖母軍のシェルターにも招いてやる……どうだ?」
「え!?あ、あんたら聖母軍の人間かよ!
ちょ、ちょっと待て!いきなりそんな事……いや、そんな口から出任せ言っても俺は騙されねぇぞ!
聖母軍の名を騙る連中なんて今や腐る程いるんだし、このご時世、情報は高くつくんだ
ガキだからって舐めてたら」
「じゃあタキの治療費を払え」
「んがっ!」
開いた口が塞がらないとはこの事か
まさか子供に弟の治療費を要求するとは、レイを含めた手下連中もドン引きである
だがこの場合の治療費とは、奇跡の村の情報であるのは間違いないのだが……今はそれに気付く者はいない
ただジャギの株が一時的に暴落したのであった
「……見てみろ、ゴッドランドだけじゃねぇ……
あれは拳王軍の傘下の部隊で……あっちはユダの手下だろう……服装がケバい、それに旗にはご丁寧に『UD』の文字もある
やれやれオアシスの村に来てみれば、こりゃとんでもない事態になってやがった……」
村を一望できる丘の上で身を隠し、ジャギ達は予想外の状況に驚いている
彼等の視線の先にはジャギの言う通り、標的のゴッドランド、そして拳王軍の下っぱ組織と思われる連中、そしてユダの手下が仲良く略奪劇を繰り広げていたのであった
ゴッドランドが女を、拳王軍が老若男女問わずに人間を乱獲する
ユダの手下達は村で指折りの美女を捕まえ、後は他の組織の頑張りを傍観しているだけ
互いに争いもせずに楽しげに暴れる連中に、ジャギは思考が纏まらない
さっさとオアシスの村を救い、トヨを治しに行く筈が、この始末
ジャギは大きく出鼻を挫かれた
夢ではない、この予想外の同盟関係は現実だ
落ち着きを取り戻したジャギは、こんな事が出来そうな首謀者の顔を直ぐに思い浮かべると、ジャギは心の中で声を荒上げる
(あのヤロ~!よくもこんな面倒くさい同盟をしやがったな、ユダ!!!)
ユダ『くやしいのう、くやしいのう』
↑、めっさ殴りたい(ジャギ談)
頂いたコメントの中に、アミバの事を気にしてくださる人がおられまして、今回こんな感じに仕上げてみました
個人的にゴッドランド編に、ジャッカル編を少し足しただけじゃ物足りないと思い、聖帝軍と拳王軍の両方にパイプを持つユダがアミバを動かした。って感じです
ゴッドランドはロリと人妻が欲しい
アミバは木人形が欲しい
ユダは美女が欲しい
若干、ゴッドランドとユダが被ってますが、三者WINWINって訳ですね
ところでトキは原作では被爆してフラフラな状態でフラフラした先で、自称天才のアミバと出会ったのですが、現時点でこのアミバはトキに出会ってない予定です
ラオウに必死に取り入り、新しい秘孔を編み出して徐々に目をかけられ、現在に至るって感じですかね
そこで秘孔を編み出しがてら、それこそ奇跡的に正しい秘孔を突いてしまったが為に、不本意にも患者を治してしまったアミバの居た村は『奇跡の村』と呼ばれ、患者という名の木人形を招く事になった
……なんてギャグっぽい
バットはジャッカル編で見る目が変わった方も多い筈
ジャッカルは絡んで来ないのでタキもトヨも多分、大丈夫な……筈
こんなんでましたけど?
はてさて、ジャギはどう対応することやら
ジャギ。北斗神拳、マジ便利♪
レイ。少し丸くしてみました、過去の話は想像です
ところで、外でいただくコーヒーとかカップラーメンとかマジで旨いですよね。唐突
メリケン。童貞の前に処女を散らされそう、世紀末的に
御嬢。ショタコンではない(本人談)
キッド。暇だからマダラを洗いたい
マダラ。キッド、凄ク、寝ル、不思議
バット。失禁キャラと言えば俺だろJK!
タキ。なんだか、お腹の下がムズムズします……
アイリ。早く助けて
以下、コメント返しです
前回のジャギとジャッカルの会話が好評価でした
ああいう悪巧みトークは大好きなので、また書かせて頂きますね♪
ジャギの戦闘力を気にしておられる方も多いですね、その内にサンクチュアリで天下一武道会なヤツを開いて、実力差を明記したいです
ただし本作品の最強枠のトキは、審判役で我慢して頂きますので、そこは悪しからず
リハク市長……まだまだ不安がる方が大変多いので、もっともっと仕事を増やして余計な真似をさせないよう、全力を尽くします(作者&ジャギ)
でないと、サンクチュアリが余計な罠だらけにされたばかりか、敵よりも味方に被害が甚大な結果になりそうですし!
サンクチュアリ、黄金聖闘士の言葉に反応する人、多過ぎw
みなさん好きですね~
色々な黄金聖闘士の配役予想を見て、楽しませて頂きましたが、やっぱりフェニックス座は『サウザー』なんですよね、当然か
あと乙女座は『ユダ』
ところでユダの伝衝裂波って、山羊座のエクスカリバーと似てない?二度目の唐突
そして、お気に入りのユーザー様が1500人を突破した…だと?
\(゜ロ\)(/ロ゜)/ナンテコッタイ
これからも宜しくお願いします
リクエスト、感想、補足ありましたらお気軽にどうぞ♪
ありがとうございました!
ジャギの子供は有りか否か
-
有り
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否! 断じて否である!
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結婚相手によるな
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そんなことより世紀末バスケやろうぜ