好きな子がめがねを忘れるのは父親とセックスした翌日が多いなんて分かるわけなかった 作:伊倉米磁
昼下がり。6時間目という一日の最後の試練を前に、小村くんは陽気に負けて寝入ってしまっていた。皆は教室移動を開始しているので、このままだと遅刻間違いなしだ。あいはすーすー眠る小村くんを数秒見つめて、そろそろと歩み寄った。
「小村くん、6時間目始まっちゃうよ」
起きていたら顔を真っ赤にして起き上がるような甘やかな囁き声も、寝ている小村くんには届かない。あいは小村くんが期待通り起きないのを確認して、瞳を丸く見開いて小村くんに顔を寄せた。
(こんな顔してるんだ)
いつもはぼやけて見えない小村くんの造作が、今はくっきりと見える。めがねをかけているとかいう以前に、数センチでフレームが触れてしまうような距離だからだ。小村くんの前の席の椅子を持ち上げて、音が鳴らないように向きを変えて座る。腕枕にして前に伸ばされて、机からはみ出た手が下に垂れている。あいはひょいとその手を取った。
ヌタウナギを目指して嗅覚を試した時に顔に近づけて嗅いだことのある手だ。子供とはいえ自分よりもごつごつした、男性の手だ。つい、と指で撫でてみたり、指を絡めて手を握ってみたりする。父親とのセックスで、いつもしている握り方だった。
(小村くんとセックスする時は、こんな手の感触がするんだ)
肌の感じも、体温も、指の太さも、何もかもが小村くん特有のものだと思うと、あいの中に温かいものが広がって行くようだった。勿論その暖かいものは熱く潤んだ愛液としてあいの股間から分泌されるのだが。
しかしあいが股を濡らす前に、小村くんは目覚めた。ただでさえ純情な少年が、手だけとはいえ寝込みにセックスの真似事をされて平静でいられるはずもなかった。顔を真っ赤にして、何を言う事も出来ずにあいの顔を見つめている。
「あの」
あいは何かを言わなければと思って、言葉を探した。
「今日めがね忘れてこなかったから、せっかくだから、小村くんのことよく見ようと思って」
自分でも何を言っているのか分からない。でも、小村くんが無防備な寝姿を晒しているのを見て、特に理由を考える事もなく近くに行きたくなったのだった。
「はっ、あっ、ああっ♥」
その夜、ちょうどセックスが出来る日だったので、父親とセックスした。
「どうしたんだい、あい? 今日はなんだか甘えん坊だね」
正常位でゆったりと腰を使う父親に蕩けた顔を向けながら、あいは両手を父親と指を絡めて握りしめていた。
「なんとなく……今日はこうしたい気分」
それを聞いた父親は、自分もあいの小さな手を握りながら、娘の若い膣壁の感触を堪能するようにゆっくり、ねちねちを腰を振り始めた。
「あーーーっ……♥」
あいは膣の気持ちいい所を擦られるたびに、小さく身体を痙攣させる。日に日に成長していく小さな胸をのけぞらせ、性感の恍惚で作られた笑みを浮かべながら、小村くんの事を考えていた。
(小村くんの手、あったかかったな)
目を閉じると、まるで自分の膣を出入りする熱い感触が小村くんから与えているかのように感じられ、あいの背筋にゾクゾクと熱いものがこみあげてくる。それに逆らわず、絶頂を迎えた。
「うっ、出るよ、あい!」
父親の切羽詰まったような声と共に、現実に戻ってくる。絶頂のけだるさの中で胎の中に射精の脈動を感じるのも、あいにとってはいつもの事だ。
(小村くんは、どんな風に射精するのかな)
それを思って、ほうと熱くため息をつくのだった。