※この作品はR-18です。

ていく おぅばぁ   作:柴猫侍

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芳澤 すみれ

 

「はぁ……はぁ……っ」

 

 室内に甘い声が反響する。

 少女趣味が前面に押し出されている訳でもないが、年相応のかわいらしい小物に溢れる一室。

 だが、その中で行われていた行為は、ひどく妖艶で倒錯的なものであった。

 しきりに奏でられる水音。その音の元は、細い指に爪弾かれる真っ赤な肉弁であった。綺麗に剃毛されて清廉な肌色が露わになる秘裂を、熱い情動のままに激しく弄る赤髪の少女。彼女は眼鏡の奥に佇む瞳をトロンと蕩けさせながら、最愛の姿を瞼の裏に浮かべる。

 

「先輩……先輩っ……!」

 

 一年前に出会った一つ年上の少年。

 たった一つしか違わないのに、自分よりもずっと大人で、正義感に溢れて、コーヒーを淹れるのが上手くて、でもどこか子供っぽいところもあって。

 そんな彼を―――好きで好きで堪らなくなった。

 

 湧き上がる情動のままに、ジュン、と愛液が秘裂から零れ落ちる。

 指の動きを滑らかにする愛液の香りが鼻を突く。すれば、この愛情に比例して高まる性欲が一層苛烈さを増した。

 下着をほんの少しずらして秘裂を弄っていた赤髪の少女であったが、最早それが濡れることも厭わずに激しく指を出し入れする。

 

「先輩っ……せん、ぱいィ!!」

 

 そして、絶頂。

 想い人を映す瞼の裏が白く閃いたと共に、少女の体はベッドの上で跳ねあがった。ちかちかと明滅する視界の中、息も絶え絶えとなりながら痙攣する少女は、ボーっとする意識のままに愛液塗れとなった自分の指を見上げた。

 透明なはずの液体が白く泡立つ程に弄繰り回した指。

 それを彼の肉棒に見立てた少女は、数秒の躊躇いの後、ゆっくりと指を口腔へと運び、そのまま舐り始めた。

 

「んっ……」

 

 甘いような、しょっぱいような。

 だが、結局のところは自分の指でしかない。その事実に一抹の物悲しさを覚える少女―――芳澤 すみれは、ゆっくりと瞼を閉じる。

 

「先輩……」

 

―――大好きです。

 

 本人に伝え切れていない愛情、そして伝えられない寂しさを慰めるように、彼女は再び自慰に耽るのであった。

 

 

 

 

 

 それが昨日の夜の話。

 

「すみれ、寝不足か?」

「い、いえ! お構いなく!」

 

 今日のデートが楽しみだった―――もっと言えば、彼氏への想いを抑えられず夜通し自慰に耽っていた―――とは言えず、すみれは赤面して首を振る。

 それならいいが、と流す蓮であるが、観察眼が優れた彼のことだ。彼女の様子が普段と違う事実に勘付いているだろう。

 

(うぅ~、ごめんなさい先輩! 私が節操なしなだけなんです!)

 

 辛い過去を乗り越えるにあたって、傍に寄り添い、それでいて恋人にまでなった相手だ。

 この溢れんばかりの愛情を抑えられぬのは致し方ないが、だからといって愛欲で心身を満たそうとするなど浅はかだったかもしれない。

一人脳内で反省会を繰り広げるすみれは、下ろした髪と同じ赤色に染まる顔が陰となるよう、忙しなく前髪を弄る。

 

 すると、しばし思案するように黙り込んでいた蓮が言い放つ。

 

「少し休もう」

「え? す、すみません! 何かお気遣いしていただいたようで……」

「気にしないでくれ。歩き疲れただろう?」

「……はい、ではお言葉に甘えて。あ、そうだ! それならルブランでよろしいですか? 先輩の淹れたコーヒーが飲みたくなっちゃいました!」

「任せろ」

 

 眼鏡の奥を閃かせる蓮。きっと彼女の要望に応じ、極上ルブランコーヒーを淹れるだろう。

 そんな彼と共にルブランへと向かうすみれ。

 二人で店を見て回った時間はそこそこであるが、喫茶店で緩やかな時間を過ごすのも悪くはないと前向きに事を捉える。コーヒーを淹れている最中の真剣な眼差し、ほんのりと立ち込めるコーヒーの薫香、そしてカウンターで向かい合いながら会話に花を咲かせる時間。その全てが彼への愛を募らせるに至ったものだった。

 

 流石に昼間では客が居るだろうから、人目を憚るだろうが―――と思っていたのが先刻までのこと。

 

「今日は定休日だったんでしょうか?」

「たまには親子水入らずで買い物に行くって、双葉が惣次郎を連れて行ってな」

「ああ、なるほど! それならマスターも断れませんね」

 

 かわいい娘の頼みとあれば、四六時中客が入り浸っている訳でもない喫茶店を一日閉めるなど訳ないだろう。

 こうして意図せず二人っきりとなれたすみれは、外の喧騒とは切り離された穏やかな空間の中、蓮が淹れたコーヒーを一口すすった。

 

「……うん、美味しいです! やっぱり先輩が淹れるのは一味違いますね」

「練習したからな。それにもう趣味みたいなものだ」

「おお! じゃあ、もしや将来喫茶店を開いたり……?」

「吝かじゃない」

「私も行っても?」

「もちろんだ」

 

 などと、他愛のない会話が続いていく。

 微温湯のように穏やかな幸せ。これだけでも十分に幸福であるというにも拘わらず、もう一人の自分が心の中で騒ぎ立てる。

 

「っ……」

「? すみれ、顔が赤いぞ」

「へ? あっ、これは、その……そう! コーヒーで体が温まって!」

「無理してないか?」

「ぜんぜん! そうだ、おかわりください! 熱々のを!」

 

 必死に取り繕うすみれであるが、全くもって焦燥を隠しきれていない。

 これには蓮も苦笑を浮かべるが、幸せそうなオーラを出してコップを差し出すすみれの願い出を無下にする訳もなく、淡々とコーヒーを淹れ始めた。

 再び立ち込める薫香。白いカップに注がれる琥珀色の液体は、どうしようもなく目の前の彼の姿を呼び起こさせる。同時に、自身が抱いている劣情さえも。

 

(先輩はそういう経験があるんでしょうか……?)

 

 想像するのは、一糸まとわぬ自分を抱く彼の姿。

 初めてならば互いに初体験ということで青い春の一ページとして、思い出に深く刻まれることになるだろう。

 だが、すでに彼が他の女性との経験があるとするならば―――一抹の嫉妬を禁じ得ない。

 

(先輩は誰のものでもないのに……)

 

 しかし、そんな嫉妬を一蹴するかのような情動が、今のすみれの心に火をつけていた。

 悶々とする間、カップの中には並々と漆黒が泳いでいた。覗き込めば、コーヒーが零れぬように注視している彼の顔が見えそうだ。

 だが、まどろっこしい。そう思った瞬間、すみれの両手はソーサーを掴む蓮の手を包み込んだ。

 

 突然の行動に目を見開く蓮。猫を彷彿とさせる瞳を見据えるすみれ。自分の頬が熱く火照っていることを自覚しながら、彼女は乾いた唇を不器用に動かす。

 

「その、先輩……」

「どうした?」

 

 言葉で強請るのは、どうしても恥ずかしくて。

 

 だからこそ彼女は、瞼を閉じ、そっと顔を前へ出した。

 

「っ……!」

 

 羞恥心から顔から火が吹き出そうになるすみれ。

 所謂“キス待ち”だ。延々と放置されれば虚しいことこの上ない表情を晒し、相手の反応を待つ。

 実際の時間はほんの数秒。しかし、本人にとっては永遠にも等しい時間を経たところで、無骨ながらも滑らかな掌が頬に添えられた。

 

「すみれ……」

「んんぅ!?」

 

 待ち侘びていたはずなのに、いざ唇が重なった途端、変な声が漏れ出た。

 乙女が出していい声ではない。それがすみれの羞恥に拍車をかけるが、寧ろ彼女の反応を楽しんでいる蓮が、初心な彼女へ()()()を試みる。

 

「っ!!? しぇ、しぇんぱ……ぁ……」

 

 柔らかな唇を押し広げて侵入する舌が口腔を蹂躙する。

 未知の感覚に瞠目するすみれは、しばし手足をバタつかせていたものの、間もなくして与えられるがままに淫蕩へと溺れ落ちていく。

 

(すごい、これ……コーヒーの香りと、甘い……()()()()が……)

 

 トロンと虚ろな目を浮かべるすみれは、無意識のままに舌を絡ませ合う。

 口を放した後、銀色に光る唾液の橋が架かる濃密な接吻。また一つ大人の階段を上ったすみれは、それを最愛の男性と成し終えた充実感と舌に残る余韻に浸るかのように表情(かお)を蕩けさせていた。

 

 それも束の間、不敵な笑みを浮かべる蓮がすみれの顎に手を添えた。

 

「今日のすみれは積極的だ」

「……はい」

 

 頭が淫蕩に痺れて、上手く思考が定まらない。

 浮遊感にも似た快感で、体の感覚が鈍くなっている。それでも手は自然とバッグの中へと滑り込む。

 

「あの……」

 

 可愛らしいバッグから取り出される小さな箱。

 最初に訝しんだ蓮であったが、箱の中身の正体を察するや、彼の表情に動揺が浮かんだ。

 と、言うのも、

 

「先輩の部屋にお邪魔したら、迷惑……ですかね?」

 

 性知識に乏しそうな後輩が、コンドームの箱をチラつかせる。

 流れのまま、質素な屋根裏部屋へと赴くのもまた致し方のないことだろう。

 

「……」

「……」

 

 ベッドの上、やけに畏まって正座する二人。

 これから何をするかは察しているものの、いざ口に出そうとすると恥ずかしさが勝る。

 しかし、このままジッとしていても時間を浪費するだけだ。意を決したすみれは、伏せがちだった面を長く艶のある赤髪と共に振り上げる。

 

「しぇんぱい!」

「……噛んだ?」

「す、すみません! 緊張してしまって……!」

 

 わたわたと身なりを整えるすみれは、今一度蓮に視線を向けて言い放つ。

 

「不束者ですが、よろしくお願いします!」

「新婚か」

「あれ? そう……ですか?」

「でも、すみれらしい」

「あはは……なんか恰好がつかないのが私らしいですよね……」

「そういうところもかわいい」

「ひゃあ!? 急にかわいいなんて言われると……」

「言われると?」

「む、胸がドキドキし過ぎて卒倒しそうです」

「それは困る」

 

 と、思わず笑みが零れるような他愛ない会話で緊張を解したところで、気を取り直す二人。

 

「先輩……」

「どうした?」

「私、言いましたよね? 私を見せつけたい相手が先輩だ、って……」

「ああ、覚えている」

「だから、私……先輩に……先輩に全部を見てほしいです。芳澤すみれの、全部を」

 

 心の中に仕舞っていた想いを吐き出すように、胸に当てる手を力強く押す。

 ところどころ上ずり、どもったりもした言葉であったが、全てを聞き届けた蓮は柔和な笑みを浮かべ、すみれをそっと抱き締める。

 

「自分もだ」

「先輩……」

 

 心は通じ合った。

 あとは思う存分曝け出すのみ。

 

「んっ……」

 

 緊張の余り、雨に濡れた子犬のように震えるすみれ。

 そんな彼女の服に手をかける蓮は、一つ一つ丁寧にゆっくりと脱がしていく。まずはワンピースを脱がす。すれば、すみれがストッキングと下着だけの煽情的な姿となった。服の中に籠っていた彼女の熱気と芳香が広がり、思わずくらりと眩暈を覚える蓮。しかし、これはまだ前座だ。

 

「外すぞ」

「ひゃい……!」

 

 まるで抱き締められるように背中へ手を回されたすみれが縮こまる。続いて、双子の果実を覆い隠すブラジャーのホックを外される感触に、二度縮こまった。

 間もなくして曝け出される双丘は、一つの染みもなく、垂れもしていなければ柔らかさと張りを兼ね備えた極上と言って差し支えないものであった。小刻みに震えるすみれの体に合わせて揺れる双丘の頂では、これまた愛らしい赤い果実が実っている。

 思わず触れたくなるような倒錯的な光景。

 だが、潤んだ瞳で覗き込んでくるすみれが催促する。

 

「先輩……下もどうぞ……」

 

 そう言って上体を倒すすみれ。蓮が脱がしやすい体勢を取ったようだが、完全に羞恥心を捨てきれた訳でもなく、爪先から股間に向かうにつれて脚は固く閉ざされていた。

 ベッドの上に転がり、赤い長髪を広げ、眼鏡の奥に佇む瞳を潤ませる少女。しかも上半身が裸で、下半身は下着とストッキングだけというのだから健全な青少年には刺激的だ。

 思わず蓮も性欲のままに抱きそうになるも、寸前のところで堪える。

 

「脱がすぞ……」

「はいィ……!」

 

 すみれがギュウ、と抱きかかえるのは蓮の枕だ。

 恋人の香りが染みついた枕を抱きかかえて気を紛らわせるすみれの一方、いよいよ蓮は彼女の下着にストッキングごと手を掛けた。

 するすると下ろしていけば健康的な肉付きをした腰回り、太腿、そして―――弄ってすらいないにも拘わらず濡れそぼる無毛の秘裂が露わとなった。何者の侵入も許したことないと言わんばかりに閉じている一文字の筋。

 

 思わず生唾を飲み込むも、ツーっと滴り落ちる透明な雫を前に、蓮の手は自然と秘裂の方へと向かっていく。

 

「あ……」

 

 と、指と秘裂が触れ合った瞬間に響く声。

 それがすみれのものであるとは疑いようのない事実だが、なんと甘く蕩けた妖艶な喘ぎ声だろう。

 しかし、あくまでも愛撫は優しく。蝶よ花よと丁寧に女陰の肉を撫でる蓮に、すみれには穏やかな波のような快感が押し寄せる。

 

(先輩の指が、私のアソコに……)

 

 既に興奮は最高潮。羞恥と興奮、そして快感がないまぜとなった感覚を覚えるすみれは、純潔を守ってきたとは思えぬほどに秘裂を濡らしていた。

 トロトロと溢れ出す愛液。

 それを指ですくい上げる蓮は、そのまま円を描くように肉欲に震える雌肉を揉み解していく。

 

「んっ……ふぅ……ひゃ!?」

 

 一際甲高い声を上げるすみれ。と言うのも、皮を被っていた肉芽を露わにされたからであった。

 外気に触れるだけでも反応してしまう敏感な肉芽。

 自分でさえ弄った経験が少ない性感帯を露わにされたすみれは、とうとう羞恥心に耐えられなくなり、顔面を枕で覆い隠した。

 

 その一方、蓮は掘り起こしたお宝を目の前にし、キラリと眼鏡を輝かせる。

 次の瞬間、真っ赤に充血する肉芽を蓮の指が摘まんだ。

 すると、すみれの体がビクンッ! とベッドの上で跳ね上がる。苦痛に等しい快楽が頭に雪崩れ込む。呼吸もままならないすみれは、自分の肉芽がどのような目に遭っているかも分からぬまま、ただただ押し寄せる快楽の波に呻き、善がり狂っていた。

 

「気持ちいいか?」

「ッ! ッッ! ッ~~~!」

「もっと感じているすみれが見てみたい」

「!!?」

 

 突然の宣告を耳にしたすみれが身構える間もなく、濡れに濡れた蜜壺の中へ指が挿入された。

 コーヒーを淹れる繊細な手つきからは想像もできぬ無骨な手。ゴツゴツとした間接が肉襞を擦り上げ、愛液を外へ掻き出すような動きに、艶めかしい女体は余りにも淫らに暴れ狂う。

 

「フーッ♡ フーッ♡ フーッ♡」

 

 淫靡な水音を奏でて弄られる感覚に、自然と下半身が躍ってしまう。

 弾力のある肉芽を圧し潰され、愛液が清水の如く溢れ出す蜜壺を掻き混ぜられる感覚。自分では躊躇が先行して得られぬ快感を、今まさに与えられている訳だ。

 

 グチュグチュグチュグチュ……♡

 

 と、淫靡な水音が鳴り響く時間を経るごとに、ヘコヘコと踊るすみれの腰遣いも激しさを増していく。

 外が冷え込んでいるにも拘わらずじっとりと汗ばんでいる柔肌からは、全身を迸る情欲の熱によって、今にも湯気が立ち昇りそうだ。

 

 しかし、一足早く頂に達したのはすみれの方だった。

 

「~~~ッッ♡♡♡」

 

 快感が頂点に達したすみれの脳天を、落雷のような衝撃が突き抜ける。

 淫らに振り乱していた腰を一際高く突き上げ、ビクビクと痙攣させる姿は余りにも煽情的であった。イカせた張本人である蓮でさえ、余りのイキっぷりに慄き、下着の中の愚息が勃起したのを実感するほどだ。

 

 一方、枕を抱きかかえる余裕さえなくなったすみれは、手足をベッドに放り出し、薄桃色の吐息を漏らしていた。

 綺麗に整えられていたシーツも、今は皺くちゃだ。

 決して寝心地がいいとは言えないが、それでも多幸感に浸っているかのような微笑みを湛えるすみれは、リビドーに今すぐ突き動かされそうな表情を浮かべる蓮と視線を交わす。

 

「先輩……」

「すみれ……」

「その……挿入れたいです……か……?」

 

 答えは是として。

 言葉ではなく、優しく落とされる唇で伝えられた。

 

「……はい、わかりました」

 

 心の底から期待と興奮に満ちた笑みを湛えるすみれは、いよいよと言わんばかりに箱から個包装のコンドームを取り出す。

 

「それじゃあ、私が先輩に着けてあげますね!」

 

 すみれの行動は早かった。

 未だ下着とストッキングが半脱ぎにも拘わらず、蓮の胸へ飛び込むや、不器用ながら手早く衣服を剥ぎ取っていく。

 瞬く間に裸にひん剥かれる蓮であるが、伊達に怪盗としてアクロバティックな動きをしていた訳ではない体が露わとなる。

 思わずすみれも「お~!」と感心する体つきであるが、本題は六つに割れた腹筋まで反り返る肉の一本鎗だ。

 

「ごくり……」

「平気か?」

「は、はい!? えっと、やっぱり実物は違うなと……」

「無理はするな」

「大丈夫です! 確か……あむっ!」

「!?」

「んっ……ちゅ……♡」

 

 予想だにしなかったすみれの口淫に、蓮が瞠目する。

 不慣れな舌遣いであるが、健気に竿全体をしゃぶるすみれの痴態には、否応なしに愚息は反応する。

 先走り汁も溢れ出す中、一頻り舐めまわしたすみれは、ポンッ! と小気味いい音を響かせて肉棒から口を放す。

亀頭との間に唾液の橋を架けたすみれは、そのまま濡れた薄紅色の唇で取り出したコンドームの突起部分を咥え、

 

「りっほひへへふははいへ……」

 

 蓮の亀頭にあてがうや、そのまま喉奥へと飲み込むようにしてコンドームを着けてみせた。

 

「ぷはぁ! 先輩の……お、おちんちん、すっごく大きいですね♡ 口に全部入り切るか不安でした……」

「どこでこんなことを?」

「へ? あ、これは、そのッ……昨日、予習しまして……あっ」

 

 暗に『今日はヤる気満々でした』と告げる内容。これには蓮の愚息も反応せざるを得ない。

 一回り大きく膨れ上がる肉棒を目の前にしたすみれは、自分が何を口にしたのかを理解せぬまま、驚いた声を漏らす。

 

「おぉ……先輩も準備万端で……?」

「ああ。すみれも?」

「はい」

 

 やおら抱き着くすみれは、蓮の耳元で囁くように言い放つ。

 

「私の初めて……どうか奪ってください」

「それは……お互い様だ」

「先輩……! きゃッ!」

 

抱き締められたまま押し倒されるすみれ。

 蓮が身を起こせば、血管が浮き出る肉棒を濡れそぼる秘裂へとあてがう姿が窺えた。

 潤滑油替わりの愛液に塗れた牝肉を亀頭でなぞられる快感も程々に、とうとう固く閉ざされた蜜壺の中へ、灼熱の肉棒が挿入される。

 

「ッ……先、輩……!」

 

 鋭い痛みが奔る。

 

「先ぱっ……あ……!」

 

 プツン、と何かが弾ける感触。

 それに続くように焼かれるような痛みが下腹部に広がる。

 思わず涙が溢れる痛みであるが、心配そうに自身を見つめる蓮が視界に映った。

 

「大丈夫か、すみれ?」

「は、い……ちょっと痛いですけれど……ッ」

「ジッとしていた方がいいか?」

「それじゃあ、お言葉に甘えて……それと……」

「?」

「ギュって……抱き締めてほしいです、先輩……」

「……もちろんだ」

 

 愛らしい後輩の頼みを断る由もなく、破瓜の痛みに震える体を優しく抱き締める。

 鍛え上げられた筋肉を鎧う柔らかな脂肪。その絶妙なバランスによって生み出される抱き心地は、まさに極上の一言であった。

 だが、青々しくも熱い情動に赤らむ体が、密着だけで終わるはずもない。

 抱き合って近づく顔を見つめ合えば、吸い寄せられるように唇が重なった。瞼を閉じ、舌に神経を集中させて絡め合う二人。その濃密な接吻は、互いの口腔を満たす唾液がどちらのものか分からぬほどに攪拌するに至るまで続いた。

 

「ぷはぁ! 先輩……キス、お上手ですね……♡」

「すみれもな」

「そ、そうですか!? な、なんでしょう……嬉しいような、恥ずかしいような……!」

「もう痛みは引いたか?」

「あ……はい! おかげさまで!」

「動いても?」

「大丈夫だと思います……それに……」

 

 ふと目を逸らすすみれが、いじらしく紡ぐ。

 

「先輩になら……痛くされても平気です……♡」

「……そういう訳にもいかない」

「あっ……♡」

 

 ゆっくりと奥へ押し込まれる肉棒。

 蜜壺を押し広げる圧迫感が快感へと変換されるすみれは、そのまま始まる抽送に、甘く小さな喘ぎ声を上げる。

 

「あっ♡ あっ♡ あっ♡ あっ……♡」

 

 最初の内は労わり、愛を育むような優しい動きで。

 それが時間を経てすみれに余裕が生まれ始める。張りと弾力のある双子の果実を前後に揺らす彼女の様子を見計らい、蓮の動きは早く、そして力強いものへと変わった。

 そうなればすみれの声も一段と甲高く、艶やかな色に彩られる。

 

「あぁん♡ 先輩♡ 先輩♡ 気持ち、いいですっ……♡」

「痛くはないな?」

「はいッ♡ 気持ちいいのと♡ 幸せなのでッ……頭がいっぱいです♡」

「それなら……!」

「へぁ!? あっ♡ あ゛ぁ♡ 先輩っ♡ は、激しっ、ぁぁあああ♡」

 

 パンッ! パンッ! パンッ!

 

 屋根裏部屋中に響きわたる小気味いい音。

 速度を増して打ち据えられる腰に、すみれの豊かな尻肉に波が立つ。滲み出る汗により淫靡なツヤを浮かばせる尻肉に合わせ、乳肉も激しくも幾何学な軌道を描き、暴れ馬のように跳ねる。

 そのような煽情的な姿を晒すすみれはと言えば、「先輩っ♡ 先輩っ♡」と何度も叫び、太腿を抱えるようにベッドに押し立てられる蓮の腕を掴んでいた。

 

 純潔を散らし、演じられる肉宴。

 その盛り上がりが今、一度目の絶頂に達しようとしていた。

 

「先輩っ♡ 私……私、もう……ッ♡」

「くっ……すみれ!」

「ッ、せんぱぁぁぁあああい♡♡♡」

 

 淫蕩に彩られた絶叫が部屋に轟く。

 ビクリと跳ね上がる女体。それをしっかりと抱き留める蓮。

 押し寄せる快感のままに絶頂したすみれの膣肉は、意思を持った生物のように蠢動し、蓮の肉棒を絞り上げる。

 これには彼も堪らず射精した。ゴム越しでも伝わる脈動と共に解き放たれる精液は、みるみるうちにコンドームの中を満たしていく。

 

「はぁ……はぁ……せんぱい……♡」

「すみれ……」

 

 絶頂の余韻に浸る二人が見つめ合う。

 それから軽くキスを交わし、幾らか縮んだ肉棒を引き抜けば、たっぷりと精液が注ぎ込まれたコンドームが姿を現す。

 

「こんなに……たくさん……?」

 

 よもすれば破裂するのではないかと考えてしまう量に、ごくりと喉を鳴らすすみれ。

 

(こんなにたくさん膣内(なか)に注ぎ込まれたら……)

 

 万が一を想像し、子壺が疼く。

 どうしようもない女としての本能が彼を求めてしまう。しかしながら、辛うじて犯されていない理性が歯止めをかける。

 

「先輩、失礼しますね……♡」

 

 パンパンに膨れ上がったコンドームを取り外し、また新たなゴムを取り付ける。

 

「それじゃあ……次もよろしくお願いします♡」

 

 横たわった上体で片脚を上げる。

 そして、脚を掲げた方の手で秘裂を開いてみせるという娼婦染みた煽情的な姿に、蓮の愚息もみるみるうちに元気を取り戻す。

 愛液塗れの蜜壺に、最早愛撫は必要とせず、するりと肉棒は肉弁の中へと突き立てられる。

 

「あっ♡ これ……さっきと全然違うとこに擦れて……♡」

 

 正常位とは違う体勢でまぐわることで、可憐な蜜壺を抉る肉棒の軌道も変化する。

 まるで肉襞を外へと抉り出されるような感覚。先ほどまでは知覚できなかった亀頭の雁首の存在を感じ取るすみれは、尻肉を打ち据えられる音をバックに、熱烈なピストン運動で攻められることとなった。

 

「せん、ぱぁぁぁい♡♡」

 

 プシャアアアア!

 

 程なくして絶頂するすみれの秘裂から、勢いよく潮が噴き出した。

 これは彼女も初体験であったのか、しばし放心した後、真っ赤な顔で「すみません!」と謝り倒してくる。蓮は気にしていないと返すが、当のすみれはそうもいかないようだ。

 

「そうだ! ……えいっ♡」

 

 徐に蓮を押し倒したすみれがマウントを取る。

 

「今度は私が動きますね、先輩♡」

 

 自分の手で肉棒を秘裂へあてがったすみれは、「んっ……♡」と唇を噛んで快楽を堪えながら、何とか剛直を自身の蜜壺に納めてみせた。

 しかし、これはほんの序の口。

 前準備が整った彼女は、そのまま不器用な腰の動きで高々と反り返る肉棒を扱き上げていく。

 

「はぁ……♡ 先輩……♡ どう、ですか?」

 

 トロンと蕩けた瞳を浮かべ、問いかける。

 今にも崩れ落ちそうなほどに脱力している体をなんとか持ち上げる彼女は、一心不乱に腰を振る。上下に揺れる乳房、腰を持ち上げる際に収縮する膣肉、そして男主体では中々味わえぬグラインドの感触。何より、懸命な表情で淫らに舞う姿が蓮の肉欲を煽った。

 

「ッ……すみれ、イクぞ!」

「はい♡ 先輩っ♡ たくさん、たくさん射精()してください♡」

 

 甘い嬌声を発するすみれ。

 彼女の腰をガッチリと固定した蓮は、込み上がる射精感のままに吐精した。

 

「ぁあ♡ 先輩のッ♡ 私の膣内(なか)でビクビクって……♡」

 

 ゴムさえなければ孕ませる気満々の射精、その脈動を感じ取るすみれは、淫蕩に蕩けた表情を浮かべながら、ひしひしと快楽に覚える時間を蓮と共有する。

 そして、次なる体位は、

 

「あの……本当にこれでするんですか?」

「ああ。嫌か?」

「い、いえ……ただ、先輩の顔が見られないなぁと」

 

 いじらしい言葉を宣うすみれ。彼女は今、濡れたベッドの上で四つん這いの体勢を取らされていた。

 服の上からでは分からない、肉厚ながらも引き締まった尻肉が目の前に佇む。

これはまさしく絶景だと感心する蓮であるが、何か悪いことでも閃いたかのように悪戯な笑顔を浮かべる蓮は、親指を()()()()()へとあてがった。

 

 刹那、すみれの体が驚愕の余りビクリと跳ね上がった。

 

「きゃあ?! せ、先輩!! そ、そこは駄目です!! 汚いですよ!!」

「汚くなんてない」

「で、でも……!!」

「こっちからだと、すみれの綺麗なところも恥ずかしいところも丸見えだ」

「ひゃあ……!? そ、そんな見つめないでください!!」

「後ろを向いてるのに分かるのか?」

「ただならぬ視線をお尻に感じます!!」

 

 とは言うものの、愛らしくヒクついている菊門を目の前にすれば凝視するもやむなしだ。

 一頻りすみれの恥部を堪能した蓮は、新たなコンドームを装着した肉棒を、すっかり蓮の形を覚え込まされた蜜壺の中へと挿入する。具合もさることながら、彼女の体も性交に慣れてきたのだろう。肉棒を飲み込むや否や、今まで以上に精を絞り出さんとする猛烈な蠢きを見せる膣内に、のっけから蓮の顔から余裕が消え失せる。

 

「すみれの膣内(なか)が締め付けて放さないな……!」

「い、言わないでくださあっ♡ あ゛、あぁあ゛♡ こ、こりぇ♡ 奥の方ッ♡ ゴリゴリってェ♡」

 

 獣の交尾のような体位。

 しかしながら、すみれも満更でもなさそうだ。容赦なく押し込まれる肉棒が子壺の入り口をノックする感覚は、余りにも鮮烈な衝撃と快感を叩きつけてくる。

 「くひぃ♡」と淫婦染みた顔を晒すすみれ。必死に歯を食い縛って下品な喘ぎ声を我慢する彼女であったが、代わりにダラダラと口の端から涎が滴る。それに加え、休む暇を与えられることなく肉棒を出し入れされる秘裂からも、留まることを知らない愛液が流れ落ちていた。

 

 部屋に立ち込める淫香。

 脳みそを侵食する甘くも据えた匂いは、一心不乱に乱れ、善がり、互いを貪り合う男女の頭を麻薬のように犯していく。

 そうしている内に、汗と淫汁を飛び散らせていたすみれが、膣肉をキュウ! と収縮させながら痙攣した。ミミズ千匹と評して差し支えない名器の蠢動には、蓮も堪らず絶頂に達する。

 

「あ゛……お゛ぁ♡」

 

 と野太い喘ぎ声を漏らし、尻を突き上げた体勢でうつ伏せに倒れるすみれ。

 流石に処女喪失したその日に全力の後背位で攻められようものなら、こうなってしまうのも致し方ないのかもしれない。

 しかし、一度や二度の絶頂で、火が灯った二人の情動が収まるはずもなかった。

 

「先輩っ……♡ これ、お腹が擦れて……♡」

 

うつ伏せで寝転ぶすみれに覆い被さる蓮。

所謂、寝バックと称される体位だ。これまた今までとは違った箇所を擦られる感覚に、火照って赤らんでいる女体が身震いした。

肺一杯に取り込まれる空気が、薄桃色に彩られて吐き出される。

すれば、枕に顔を押し付けていたすみれの恍惚とした表情が露わになった。すでに彼女は快楽の虜。ただただ肉欲を貪る雌としてベッドの上に鎮座している。

 

(もっと♡ もっと先輩とシたい♡)

 

 瞳にハート模様が浮かぶほどにやみつきなすみれ。

 だが、

 

「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!? ぜんぱいッ!! ま、待って!! くださいッ!!」

「どうした、すみれ? 随分余裕がないな」

「これッ、激し過ぎますぅ!! わた、私ッ、頭がおかしくなっちゃうううううっ!!」

 

 部屋中に響きわたる絶叫と乾いた音。

 頭を抱えて快楽に悶えるすみれ。彼女は現在、両脚を抱きかかえられる“檜立ち(えきべん)”の体位で突き上げられていた。

 腕の力で持ち上げられて浮遊感を覚えるのも束の間、重力に引かれる勢いのまま子壺に響き渡る衝撃は、すみれもエビ反りしながら身悶えするほどに強烈であった。一発一発叩き込まれる度、神経が焼ききれんばかりの快感が頭に押し寄せる。

 

「お゛ぁ♡ イ、イっちゃいます♡ イ゛、ックぅぅぅううう♡♡♡ ―――あ」

 

 とうとう絶頂に至ったすみれであったが、途端に糸が切れたように脱力する。

 緩んだ口からは唾液が零れ、これまで掴んで離さないという気概に溢れていた膣肉でさえ緩んでいた。

 

「すみれ?」

「ぁ……ぁぁ……」

「続けるぞ」

「ぇ……? ぁあ゛♡♡♡」

 

 だがしかし、蓮が抽送を再開すると共に彼女の瞳に淫靡な光が戻った。

 

「先輩♡ 先輩っ♡♡ せんぱぁぁぁあい♡♡♡」

 

 娼婦のような嬌声を上げ、強請り、善がり、イキ狂う。

 愛液を垂れ流し、膣肉を蠢かせ、突き出した舌を絡め合いながら、すみれは絶頂の回数を重ねていく。

 そんな彼女の熱烈な姿勢の甲斐もあってか、蓮の吐精もそれなりの回数に達した。

 ベッドの上には用済みになって口が縛られたコンドームが散乱している。

そんなゴムに纏わりつく濃密な愛液の匂いに囲まれる中、すみれは数度目の吐精を果たした肉棒からコンドームを引き抜いた。

直後、ムワリと鼻を突く栗の花の香りに、彼女はトロリと頬を緩ませた。

 

(先輩……まだこんなにたくさん……♡)

 

 なまじ体力のある二人だ。常人なら倒れかねない回数の絶頂を経験してもなお、性欲が衰えることはない。

 すみれは慣れた手つきで、床に転がるコンドームの箱に手を伸ばした。

 

「……あれ?」

 

 軽い。不自然なほどに。

 もしや……と逆さまにしても、包装されたコンドームが姿を現すことはなく、中を覗き込んでも、辺りを見渡しても新品のブツは見当たらなかった。

 

(ゴム……切れちゃった……)

 

 まさか使い切るとは思っていなかった。

 しかし、現にこうして使い切ってしまっているではないか。

 今から買いに行く? ―――いや、それでは折角昂っている愛欲が冷えてしまう。そう考えるすみれの頭は、不気味なほどに冷静で、それでいて色欲に犯されてしまっていた。

 

(先輩♡ 先輩とナマで……♡)

 

 それはイケないと理性が叫ぶ。

 だが、疼く子宮が彼を求めろと叫んで止まない。

 

「はぁ……♡♡ はぁ……♡♡ はぁ……♡♡」

「どうかした? ―――っと!?」

「先輩!」

 

 怪訝そうに覗き込んでくる蓮へ振り返るや、その胸元目掛けて飛び込むすみれ。

 困惑する蓮を他所に、色欲に魅入られたすみれは、避妊具を着けていない肉棒をトロトロに濡れそぼった秘裂へとあてがっていた。

 亀頭に直接触れる熱く柔らかな感触に、思わず顔が悦に歪む蓮。

 しかし、彼女が行おうとしている光景を前に我に返り、焦った声音で迸らせた。

 

「すみれ!? まさか……!」

「ごめんなさい、先輩……私、もう我慢できません!」

「それだけは駄目だ! すみ―――」

挿入(はい)っ……たあああああ♡♡♡」

「ぐぅ!?」

 

 ズリュヌ♡♡♡ と肉弁の中へ滑らかに呑み込まれる肉棒。

 避妊具ありとか違う極上の感触。襞の一つ一つや、絶え間なく溢れ出してくる淫汁の存在をひしひしと感じ取れる状態の中、蓮は必死に込み上がってくる射精感を堪えんとしていた。

 

「これ以上は不味い……退いてくれないと……!」

「ダメですよ、先輩……♡♡ 先輩の()()♡♡ こんなにガチガチにしてるじゃないですか。しっかり射精()してすっきりしないと……んっ♡♡」

「んん!?」

 

 制止の声を叫ぶ口を塞ぐ、すみれの柔らかい薄紅色の唇。

 呼吸も許さないと言わんばかりの熱烈な舌の動きに、蓮は黙るより他なくなってしまった。

 こうしている間にもすみれの腰振りは加速度的に淫らさを増していく。肉棒全体に愛液を擦り付け、しっぽりと精液を絞り上げるような粘着質な動き。新体操で鍛え上げた体幹を遺憾なく発揮するようなグラインド騎乗位は、瞬く間に蓮の射精感を絶頂へと導いていく。

 不味い、とすみれを放そうとすれば、抵抗するように彼女の手足が背中へ回されるように絡みつく。

 ああ、これは逃げられない。抵抗が無意味だと悟らされるホールドを喰らった彼は、心の中で苦笑しながら快楽に身を委ねる。

 

「んっ……♡」

 

 すみれの口から漏れる甘い声。

 直後、二人の体が小刻みに震えた。愛おしさのままに抱き締め、唇を重ねる彼らの下半身からはグチッ……♡ と粘着質な水音が数度響き渡る。

 

「ぷはぁ♡ 先輩……射精()ちゃいましたね……♡」

「強引なくらい積極的だったな」

「す、すみません……でも私、すっごく幸せな気分です♡」

 

 そう言って上体を逸らし、咥えていた肉棒を放したすみれの淫口からは、ドロリとした白濁液が零れ落ちる。泡立った愛液と混ざり合ったせいか、立ち昇る匂いは濃密そのもの。熱気も孕んでいるからか、尚の事強烈だ。

 しかし、屋根裏部屋に満ち満ちる性臭など気にならないくらい相手しか目に見えていない二人は、今一度愛を育むような口付けを交わし、穏やかな微笑みを湛えた。

 

「先輩……大好きです」

「ああ、自分もだ」

「先輩が向こうに帰っても、時間があったら会いに行きますから……」

「向こうでもシたいか?」

「せ、先輩……!」

「そうは言っても()()()()()()

「っ……先輩は意地悪です♡ ふふっ!」

 

 裸のまま他愛のない会話に花を咲かせる二人。

 その後も彼らは、緩やかで幸せな、それこそ夢のような時間を過ごすのであった。

 

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