放課後。部活なり帰宅なりで昇降口に生徒が溢れる頃、彼らは二人きりで屋上に居た。
秀尽学園で起きた生徒の飛び降り事件以降、屋上に入らぬよう戒厳令が出された中、立ち入りを許されるのは屋上のプランターの世話を任されている少女・奥村 春とその仲間たちに限られる。
中でも
「あら、蓮くん。来てくれたんだ」
「春、何か手伝うことはあるか?」
「ううん、もう終わる頃だったから。ちょっと待っててね」
「ああ」
当初、花しか育てていなかったプランターには、彼女の趣味により家庭菜園の如く野菜が栽培されている。
味こそ独特だが、食べれば元気が湧いてくるような不思議な野菜。
彼ら怪盗団もまた、春の栽培する野菜により成り立っていると言って過言ではないだろう。
それはさておき、手伝いを申し出た蓮を待たせる春は、慣れた手つきでプランターの世話を済ませる。
社長令嬢という身の上の彼女が体操服姿で土いじりなど、なんともギャップのある光景だと言えよう。しかしながら、今見せている姿―――等身大の女の子としての姿が本来の奥村春という少女だとは、怪盗団にとっては周知の事実。
ましてや交際関係にある蓮にとっては、今となっては懸命に土いじりしている姿の方がしっくり来るというものだ。
だが、蓮は困っていた。
恋仲の少女の手伝いに来たにも拘わらず、いざ来てみれば終わる寸前と来たものだ。
このように手持無沙汰だった彼だが、事実作業はもう少しで終わるところであると理解していたため、仕方なく春の働く姿を観察することにした。
ジーっと春の後ろ姿に目を遣れば、体の動きに合わせて彼女の緩やかなパーマがかった髪はふわりふわりと揺れる光景が目に入る。
これはこれで眼福。
何かに納得するように頷く蓮。しかし、おもむろに視線を落とした瞬間、衝撃的な光景が目に入った。
(黒……!)
瞳が捉えるのは、まろやかな春の臀部。
屈んでいるからか、むっちりとしたシルエットが鮮明に浮かび上がっているが、それよりも体操服のズボンから下着がはみ出ていたのである。
しかも、お淑やかな春の印象に反する大人びた黒色。
当の彼女は下着が覗いている事実に気が付いていないのか、手の動きに合わせ、可愛くお尻を左右に振っていた。
最初はラッキースケベを味わっていた蓮であったが、次第にそれだけでは物足りなくなってくる。
見ろ、あの春の動きを。まるで誘っているようではないか―――本人が聞けば赤面するような邪な考えを抱く蓮は、みるみるうちに下半身へ血が集まっていく感覚を覚える。
ごくり、と生唾を飲み込む音が響く。
気が付けば、蓮の足が春の方へと突き動かされていた。怪盗団として鍛え上げられたスニーキング技術を存分に用い、気配と足音を消しながら春の背後へ忍び寄る。
そして、
「きゃッ!?」
腰に腕を回すようにし、春に抱き着いた。
案の定驚いた彼女であったが、下手人の温もりが背中に伝わるや、「もう……」と子供の悪戯に呆れる母親のような声を漏らす。
「ビックリしちゃったよ……イジワル」
「ごめん」
「……もっとギュッとしてくれたら許してあげる」
「お安い御用だ」
「ふふっ、調子いいんだから」
彼女の要求に応え、細い腰に回す腕に力を込める。
すれば、春の背中と蓮の胸が押し付けられ合い、互いに高まっていく体温を伝播させていくことになった。早まる鼓動は共鳴し合い、より早く、より熱く全身を巡る。
しかし、思い出してほしい。
そもそも蓮が春を抱きしめるに至った理由。その経緯を思い返せば、彼の胸で渦巻く情欲の塊が収まり付いていないのは火を見るよりも明らかだった。
今、こうして体を密着させている間にも、愚息はいきり立っている。
蓮は心の中で春に謝った。それは純情に胸をときめかせている彼女に対しての裏切りに等しい行為に手を染めようとしていたからだ。
腰に回していた腕を、そのまま下へ。
すると、見かけによらず逞しい蓮の手が、春の下着の中をまさぐるかの如く滑り込まされた。
これには流石の春も驚愕の余り、体がビクリと跳ねてしまう。
「ちょ……蓮くん!?」
「下着が見えていたぞ」
「えぇっ!? ホントなの……って、それより! こ、こんなところで駄目だよ……!」
「本当にそうか?」
「ひゃあ!?」
屋上で淫らな行為に走ることに抵抗を覚えた様子の春であったが、下着の中をまさぐる感触に甘い悲鳴を上げる。
自分でも予想していなかった艶やかな声に赤面する春に対し、まんざらでもない彼女の反応に蓮がほくそ笑む。
「駄目という割にはいい声で鳴くんだな」
「そ、そんなつもりじゃ……!」
「『そんなつもりじゃ』……なんだ?」
「んんっ!」
途端に春の秘所をまさぐる手つきが厭らしくなる。慎ましやかな茂みを掻き分け、その奥に盛り上がる恥丘をこねくり回すような動きだ。
自分と彼以外に触れられたことのない禁断の花園に等しい部位をいいように弄ばれ、春はただただ必死に声を押し殺す。というのも、プランターの土を弄ったばかりで汚れている手で口を押える訳にもいかない彼女は、単に歯を食いしばる手段しか取れない。
高まる性感に伴い、熱っぽくなる吐息が漏れ出すのを止めることは叶わず、時折ビクリと体が震えては甲高い悲鳴が屋上にか細く響きわたる。
「ひぅ……! ふぅ……! くぅ……!」
「ここが気持ちいいのか?」
「ひぁッ!?」
湿気が満ち始めていた下着の中で、突然二本の指がひょっこり顔を出していた肉豆を挟み込んだ。
特に刺激に弱い部位を弄られた春は、おとがいを反らし、みるみるうちに全身が弛緩してしまう。
荒く、そして色っぽい吐息を漏らす春の体は脱力し、ズルズルと崩れ落ちるように重力に引かれる。蓮が抱きしめていたお陰で倒れはしなかったものの、とても一人では立ち上がれそうにない様子だ。
「……イったか?」
「……ちょっとだけ」
「こんなところで絶頂するなんて、見かけによらず淫乱なんだな」
「も、もう……それは弄られたから……」
「弄られたらどこでもイクのか?」
「……蓮くんのイジワル」
―――こんなことをされて気持ちいいのは貴方だけ。
暗に伝える春は、やおら蓮の胸にもたれ掛かった。
ふわりと立ちあがる甘い香りが蓮の鼻腔を撫でる。それでいて華やかな香りは、蓮の理性を蕩けさせるには十分過ぎた。
一度強く春を抱きしめた蓮は、そのまま羽のように軽い華奢な体を持ち上げ、近くに置かれていた机の上に座らせる。
「蓮くん……? ―――んんッ!?」
きょとんと目を丸く見開いた春であったが、甘いマスクを眼前に捉えるや、唇を奪われる。
愛おしさを伝える柔らかな口付け。互いを求めあう余り逸る想いは、リップノイズと化して二人の間で奏でられる。
「んぷぁ……!」
「もっとするか?」
「……うん」
一しきり甘露なひと時を味わった蓮であったが、切なげな顔を浮かべる春に堪らず確認を取り、再度彼女の桜色に唇を落とす。
今度は情熱的に。リップノイズでは説明がつかない水音を奏でる二人は、互いの口腔へ滑り込ませるかの如く舌を突き出し、淫靡に絡ませ合っていた。
「蓮くん……蓮くん……」
愛おし気に彼の名を紡ぐ春。
つい最近までは、父が会社の利益のためだけに用意した許嫁の下へ娶られ、本の中にある甘酸っぱい恋など終ぞ経験しないものと諦めていた。
それが今や、身も心も委ねていいと思える相手に出会い、蜜月の時間を過ごすことができるのだ。
固い鍵をこじ開けるように、春の口腔を蹂躙する蓮。
すれば、今日日抑え込まれていた乙女の憧憬が、女として絶妙に熟れ始めた体に芽生えた情欲と合わさる。
彼に応えて舌を絡ませる春だが、その動きは彼以上に淫らで情熱的。
熱っぽい表情は、乙女と呼ぶのが憚られるほど淫蕩に満ちている。手が汚れて使えない分、前のめりになって唇を求める春の姿には、蓮の情欲も昂らざるを得なかった。
彼女を抱き寄せる腕とはもう一方の腕を、再び下着の中へ滑り込ませる。
先ほどの手淫で湿った秘所からは、滑り込ませる際に華やかさとは程遠い牝の臭いが立ち昇った。それはすぐに屋上に吹き抜ける風に運ばれていったものの、到底隠しきれるものではない。
カァァアと赤面する春は、照れ隠しか蓮の唇に貪り付き、彼の口腔を舐りつくすように淫靡な舌技を披露する。
最早、キスと呼ぶのも烏滸がましい獣染みた肉欲に駆られる光景は、正しくオーラルセックスの姿であった。
お淑やかな外見とは程遠い淫靡な水音を響かせる春。
そんな彼女の情熱的な求めに応じ、蓮は秘所に滑り込ませた手を動かし始める。
ビクリと跳ねる春の体。同時に腰掛けていた机も揺れる。
「んッ! んッ! んッ!」
若々しい茂みの奥に佇む秘所を弄ばれる感触に、春の喉からは押し殺そうとする意思とは裏腹に艶めかしい喘ぎ声が漏れる。
同時に、僅かに浮かぶ体操着の布地と麗しい肌の隙間から、淫靡な水音が甘い喘ぎ声とのセッションを奏で始めた。
蓮の指に絡む愛液は熱く、そして濃密だ。
恥丘を揉み解し、蜜壺の入り口を掻き混ぜる動きをするたびに溢れ出しては、思考を鈍らせる牝の臭いを辺りに漂わせる。
「すぅー! はぁー! すぅー! はぁー!」
「声、我慢しなくてもいいんだぞ?」
「い、いやだよ……他の人に聞かれたら恥ずかしいから……」
「本当にそれだけか?」
「……蓮くん以外に私のエッチな声聴かれたくない……」
「素直になってくれたな」
「こういうのは君の前だけだから」
嘘偽りのない言葉を紡いだ春は、そのまま蓮とのキスを再開する。
そもそも、おいそれと他人に自分の痴態を晒せるはずがない。だからこそ、性に善がる自身の姿を見せるのは、目の前に居る恋人の男だけ。
そう心に決めていた春は、彼だけに見せられる自身の恥ずかしい部分を存分に見てもらおうと奮い立っていた。
ギュッ、と土塗れの手を握りしめれば、全身に力が込められる。
すると秘所を掻き混ぜる指も、押し寄せる牝肉の壁に締め付けられるではないか。
何とも心地よい圧迫感だろう。もしもこれが自身の愚息だと思えば、ものの数分も経たぬうちに精を搾り取られていたかもしれない―――そう思うだけで、制服の中で屹立する愚息が一層膨れ上がるようだった。
蓮も蓮で暴発しないよう、昂る性感を必死にコントロールしながら春への愛撫に集中する。
ギュウギュウに締め付ける蜜壺からは、壊れた蛇口の如く牝の清水が止まらない。
とっくに下着の中は大洪水。運動部でもない春が下着の替えを持ってきているはずがなく、仮に帰路につく時になれば、この濡れた下着は脱ぎ捨てていかねばならないだろう。さもなければ、第三者に帰りの電車で淫臭に気付かれかねない。
(となればタイツで……)
下着を未着用の状態で、普段から身に着けているタイツを穿いて帰るのかと思うと、得も言われぬ興奮と共に愚息が怒張する。
すでに今から下校が楽しみだ。
彼女とキスをしながら、蓮は内心ほくそ笑んだ。
そして、自身の妄想が現実になるようにと一層愛撫を激しくする。
「んんッ!? んんッ! んんッ! りぇ、蓮くん……激しいよぅ……」
「こんなに濡らして何を言ってるんだ。春は見かけによらずエッチだな」
「いやァ……私、そんなエッチなんかじゃないよ……」
「年下の恋人に弄られて感じてるのにか? しかも、立ち入り禁止の屋上で……」
「ふふッ……私たち、なんだかとってもイケないことしてる気分……すごくドキドキする」
「俺もだ」
「私たち、似た者同士だね」
「春……」
「蓮くん……」
背徳感もまた情事のエッセンス。
若干M気質な春に対し、囁くように言葉攻めする蓮であったが、案の定指に絡みつく愛液の量が増えた。
怪盗団に所属するだけあり、彼女もアウトローなことに興奮を覚える性質なのだろう。
蓮の手を濡らし愛液は、蓮の指使いに滑らかさを促し、春の脳に快楽電流を走らせる役割を果たす。
体の芯を貫く電流に一度、また一度と痙攣する春。
不安定な場に腰かけた状態で濡れそぼった秘所を弄られる彼女は、体が跳ね上がる度、自分にも蓮にも予想していない部位に刺激を与えられ、これまた強烈な淫蕩の波濤を浴びることとなる。
最初は慎ましやかだった水音も、今や粘着質で泡立った下品なものと化してしまう。
だが、それでも連の愛撫は止まらない。寧ろ、彼女を絶頂させるためにより激しくもいやらしい指使いで腰をヘコヘコさせる春を攻め立てていく。
「蓮くん……ひゃん!! わ、私……きゃん!! イ……イっちゃいそうだよ……!!」
「ああ、春が気持ちよくなる瞬間を見てみたいな」
「そ、そんなァ……あッ! イジワル……は、恥ずかしいよ……」
「恥ずかしがる春も可愛いぞ」
「ッッッ……」
羞恥の余り、堪らず瞼を閉じる春であったが、不意に首筋にキスを落とされる。
刹那、自身の肌が引っ張られると共に彼の体温が直に伝わって来た。何ともこそばゆい感覚。それでいて昂る心身は熱を発し、雪のように白い肌をじっとりと湿らせていく。
汗ばんだ彼女の体からは花のように柔らかい香りが立ち昇る。
服に用いている柔軟剤か、はたまたシャンプーやボディーソープの類か。なんにせよ、彼女の日常が香りとして立ち昇っている事実には変わりない。雄を惑わせる雌のフェロモンを漂わせる春に、蜜月の印を残そうとする蓮は、蝶のように彼女の肢体に吸い付く。
首筋に始まり、首から伝う汗が溜まる鎖骨。
それから徐に体操服を肌着ごと捲り上げ、下と同様に大人びた印象を与える黒いブラジャーを露わにさせる。
解放された腹部から胸部はしっとりとしており、衣類の中に籠っていた芳しい香りが立ち昇った。
一方、為されるがままの春は火傷しそうなくらい熱い愛撫を受けながら、汗ばんだ上半身に吹き付ける冷たい風に体を震わせる。しかし、手が使えないのだから抵抗もへったくれもない。
今は捲り上げられた裾の陰となり、彼が何をしようとしているかが目に入らない。
何をされるんだろう―――そのような緊張と期待に満ち、淫蕩に緩む表情を浮かべる春であったが、不意打ちのように奔るこそばゆい感覚に体が跳ねた。同時に小ぶりながらも形のよい小山がブラジャーごと揺れる。
「あッ! 蓮くん、くすぐったいよ……」
リップノイズが真下から響く。
あばらや腹部、果てにはへそにも吸い付かれる。掻痒感は元より、こうしている間にも濡れそぼっている秘所を弄られる快感が、背骨から侵食するように春の体を蝕む。
最初の抵抗感はどこへやら、彼女は屋上という開放的な空間の中、二人きりで肉欲に溺れることに悦びさえ覚え始めていた。
嫌よ嫌よと左右へ振り乱されていた体も、今や蓮の無骨な指を求めんと前後へ腰を動かしているではないか。
そんな春の状態を察したのか、おもむろにズボンに手をかける蓮。
すると、するすると―――途中でグチュリ♡ と粘着質な水音を挟みつつ―――彼女の下半身を覆う衣が引きはがされた。
「ふッ! ふッ! ふッ!」
とうとう濡れそぼった秘所を直視されるようになり、春の呼気も荒々しさを増していく。
しかし、それ以上に感じ取れる興奮の色。口ほどにものをいう蜜壺は、溢れても溢れても流れ出る蜜を掻き混ぜる指をキュウキュウと締め付けていた。
「れ……蓮くん……」
「春……シたいか?」
「……うん」
消え入りそうなほどにか細い声を紡いだ春が頷く。
一しきり愛液塗れの指を観察した蓮は、自身の体液が夥しく分泌されていた事実を見せつけられて赤面する春に向け、まさに今眺めていた指を突き出した。
ギョッと目を剥く春。だが、すぐさま彼女はびしょ濡れの指へとしゃぶりつく。
丹念に指の間にも舌を挿し込んで愛液を舐り取れば、ものの一分で今度は唾液塗れの指が出来上がる。
と、綺麗になった指に満足そうに笑う蓮は、彼女の期待に応えんとベルトを緩め、下着ごとズボンを下ろした。
「ッ……」
次の瞬間、腹の方まで反り返らんばかりに跳ね上がる男根が露わとなり、春がごくりと喉を鳴らした。
(これを挿入れられちゃうんだ、私♡♡ まだ皆が帰ってない学校の屋上で♡♡ 皆のアジトだった屋上でシちゃうんだ♡♡)
年相応の恋愛への憧憬を抱いていた春ではあったが、まさか放課後の学校で情事に運ぶとは夢にも思っていなかった。
しかし、いざ体を重ねるとなれば悦びに震える己を自覚せざるを得ない。
(私って、こんなに厭らしい子だったんだ……)
だが、嫌な気はしない。
「蓮くん……キて……」
「挿入れるぞ、春……!」
「んんッ……!!」
灼熱に等しい血潮が滾る穂先が、濡れる淫らな裂け目へと押し込まれていく。
ヌチュ……♡ と淫靡な水音を一度奏でた後は、生娘の如き肉壁の波濤が圧しかかりつつも、穂先はあっという間に秘奧へと届いた。
「はぁ……! 全部……入っちゃったね」
「動くぞ、春」
「うん……」
いざ、肉欲の饗宴を演じようとした瞬間だった。
―――カツ、カツ、カツ……。
屋上と校舎を繋ぐ出入口の扉の奥から、何者かが階段を上る音が聞こえてきた。
驚く二人。息を飲んだ彼らは、すぐさまその場から隠れて身を隠そうとする。
普通ならば蜜壺に収まった男根を引き抜き、それぞれが動いた方が機敏に動けるだろう。だがしかし、この時の二人は繋がった状態から離れるという思考に至らなかった。
「春~、居るの?」
ガチャリと開けられた扉。続けざまに聞こえてきたのは、怪盗団が一員である真の声であった。
どうやら春に用事があるらしく、足音を響かせて屋上を歩き回っている。
「ッ……ッ……!」
その頃、性器が繋がっている蓮と春はと言えば、扉がある場所とは反対側の壁に身を隠して居た。
バレてしまうかもしれないという焦燥と、それでも依然として繋がったままの自分たちの状況への興奮で、二人の胸はかつてないほどに鼓動を高鳴らせている。
息を殺して身を潜める間、体は微動だにしていなかった彼らであったが、内側はそうとも限らない。
処女に等しい圧迫感の春の蜜壺は、高鳴る鼓動に合わせて脈動する男根にいちいち反応してしまい、搾精せんと言わんばかりに蠢動していた。
これには蓮も快感の余り苦しい顔を浮かべる。ただ挿入しているだけにも拘わらず、春の牝肉は精を求めて奉仕運動しているのだ。
「(ッ……射精すぞ、春!)」
「え……? ―――~~~ッッ――ッ―~~~!!」
呆気にとられる春に構わず、彼女の秘奧目掛けて精液が解き放たれる。
子壺の入り口を叩きつけるように蜜壺へ並々と注がれる灼熱に、春は息を押し殺して押し寄せる快感の波濤を必死に堪えていた。
「……? 荷物はあるのに……お手洗いかしら?」
一方、一瞬聞こえた不可解な音に首を傾げる真も、呼びかけにも応じないことから屋上に春が居ないと考え、二人の居る場所までは見て回らずに階段を下りて行った。
訪れる静寂。
しかし、間もなくして春の甲高い悲鳴が屋上を木霊する。
「んッ、ふぅ……すごくドキドキしたね……。心臓が破裂しちゃうかと思っちゃった」
「流石にヒヤヒヤしたな」
「うふふっ! こんなに射精したのに?」
そう言って腰を上げ、蜜壺から男根を引き抜く春。
直後、ドロドロに汚れた淫裂から白濁とした精液が塊となって滴り落ちる。
「こんなに射精されたら妊娠しちゃうかも……」
「その時は責任を取る」
「せ、責任!? も、もう、調子のいいこと言って……!」
からかうつもりで妊娠を示唆した春であったが、言いよどむことなく責任を取る旨を告げられ、胸と子壺がキュンと高鳴った。
「でも、嬉しいよ」
「冗談だと思ってないか?」
「そんなことないよ。本当に嬉しい……だから、ほら。また濡れてきちゃった」
男根が引き抜かれた際、並々と注がれた精液が零れ落ちた淫裂であるが、今度は精液と混じり合った愛液が内腿を伝うようにして滴り落ちていた。
「私、蓮くんが言った通り厭らしい子なのかもしれない……」
ほぅ、と漏れ出る熱っぽい吐息が、蓮の頬を撫でる。
「だから……ね? もっとシてほしいなぁって……」
「もちろんだ」
「きゃ!」
恥じらいながらおねだりした彼女に応えない男などいるだろうか?
据え膳食わぬは男の恥と、今一度春の蜜壺に男根を突き立てる蓮は、そのまま彼女の体を抱き上げながら容赦のない抽送運動を開始した。
凶悪な男根に膣肉を押しのけていくかと思えば、すぐさま雁首が溢れ出る愛液を外へと書き出していく。
「ひぅッ!! ひぅッ!! ひぐぅッ!! は、激しッ!! こんなの!! 壊れるッ!! 壊れちゃうよッ!!」
「じゃあ、もっと気持ちよくさせてやらないとな」
「イ、イジワルッ!! 蓮くんのイジワルぅッ!! 好きッ!! 大好きだよッ!! 感じてほしいッ……もっと私で感じてほしいッ!!」
「分かった。それなら―――」
「えッ……きゃ、嘘!!?」
駅弁の形で運搬される春。
彼女が運ばれた先は、安全のために設けられている屋上の手すりだった。
彼女は為されるがまま手すりに掴まる態勢にさせられ、後ろから容赦ない突きを叩き込まれることになる。
だがしかし、問題はそこではない。
手すりがあるということは、限りなく屋上の外周に近い位置。校舎の下の方まで覗ける反面、身を乗り出した自分の体は周りから見え易い。
つまりだ、他の生徒に見られるかもしれない位置でバックから攻め立てられていた。
春は言葉を失う。辛うじて上半身は体操服を纏っているが、不可解に前後に揺れていれば否が応でも
そもそも実際性行為に走っている訳だが、真にバレた時とのリスクの差を想像すれば、自然と声を押し殺してしまう。
「ッ……ッッ……ッッッ~~~!!」
「他の生徒に見られるかもって興奮しているか?」
「そ、そんな……そんなことなぃ……!」
「そう言ってる割には締め付けがきつくなってるぞ」
「ヤぁ……言わないでッ……」
「春は本当にかわいいな」
「……もう!」
「んッ!?」
一方的にまろやかな尻たぶに腰を叩きつけていた蓮であったが、振り返る春が手すりから手を放し、あろうことか蓮の後頭部に手を回して強引に手繰り寄せたではないか。
そのまま重なる唇。
普段のお淑やかな姿からは想像することも適わない荒々しく淫らな舌遣いが、蓮の口腔を蹂躙する。
互いの唾液を啜り合うような情熱的なキスを堪能した後、ツーっと淫靡な橋を架けた春は、フッとしたり顔を浮かべてみせた。
「あんまり年上をからかったらメッ! だよ……?」
意趣返しのディープキス。その代償として、若干頭の後ろが汚れてしまったが、彼女の新たな一面を見たと思えば安いものだ。
お返しと言わんばかりに、蓮もまた振り返ったままの春と口付け交わす。
今日何度目か分からないキスであるが、依然として昂る興奮に変わりはない。
十二分に堪能した後は、緩慢になっていた抽送運動に力を入れんと、春も手すりに掴まってまろやかなお尻を持ち上げる。
蓮が突きやすいという配慮のお陰か、すぐさま彼のピストンが加速度的に激しさを増してく。
溢れ出る本気汁が振り撒かれるくらい、蓮の腰は春のお尻に打ち付けられる。さながら杭打ちの如きピストンに、打ち付けられる度に春の尻肉が波打ち、重力に引かれる果実も前後に揺れる。
バチュン♡ バチュン♡ バチュン♡
人の目を憚らなくなった容赦ないピストン運動に伴う音が、屋上に木霊する。
「あ、あ゛ぁッ!!? 蓮くんッ!! 気持ちいいよッ!! んあ゛ぁッ!! はぁッ!! もっと!! もっとちょうだいィ!! 蓮くんのおちんちんが欲しいのォ!!」
春は、清楚とはかけ離れた喘ぎ声を漏らしながら体を善がらせる。
蓮の穂先が子壺と接吻を交わす度、春の芯を穿つ快楽が落雷の如く脳みそを雪崩れ込む。そうした休む間もなく叩き込まれる快楽電流は、徐々に彼女の体から力を奪っていく。それこそ、下半身を支える蓮の腕失くしては立つこともままならない程に。
こうして若々しい春の体は、抗う力を失い、孕ませられることを待つしかできなくなった牝へと作り替えられていく。
呼吸もままならない春は、地面に目を伏せるように項垂れながら、開けっ放しの口から涎を垂れ流していく。
加えて、辛うじて支え上げられている下半身は、今にも崩れ落ちんとガクガク震えている。さながら生まれたての小鹿のような姿だが、一方で雄棒を受け入れる媚肉は子種を受け入れる準備が万端と言わんばかりに蠢動していた。
今も、春の媚肉は蓮の男根を絞り上げんとしている。
刻一刻と高まる射精感。しかし、それは春も似たようなものだった。悦びに打ち震える牝の体は、歓喜の絶叫を上げる時を今や今やと待ちかねている。
「蓮、くッ……んゥ!!? 私……ッ!!」
「ああ……俺もイきそうだ……ッ!」
「うん、キてェッ!! 蓮くんの精液、私の中に注ぎ込んでッ!!」
「くっ……!」
「ッ、ぁぁぁああああああッ!!!」
金切り声に等しい絶叫が木霊する。
校舎から出てきた生徒が、不思議そうに屋上を見上げた。だが、絶頂に伴って脱力するように崩れ落ちた春の姿は紙一重のところで見られなかったようだ。
気のせいかとそのまま帰路につく生徒。
その間、尻だけを持ち上げるように四つん這いになっていた春は、恍惚とした笑みを浮かべながら、淫裂から愛液と精液が混じり合った淫汁を垂らしていた。
僅かに潮も噴いており、屋上の床には小さな水たまりができてしまう。
その中心に佇む春だが、息を切らす蓮を見上げながらフッと微笑み、こう告げた。
「美少女怪盗……蓮くんの精液、頂戴しちゃったよッ☆ なんてね……」
直後、淫裂から下品な音を立てて泡が湧きあがり我に返った春が、顔から火が吹き出んばかりに羞恥に悶えるのだった。
恋人にできるキャラ以外で読みたいキャラは?
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