都内のナイトプール。
昼とは打って変わって幻想的な色合いのライトが、揺れる水面を照らしあげられる。時期が時期とだけあって、夏より利用客が少ないものの、二人きりの穏やかな時間を過ごしたいカップルにとってはちょうどいい空間だ。
ちょうど彼らのようなカップルには、特に……。
「ナイトプールというものは初めて来ましたが、海ともまた趣が違って良いものですね。解放的でもあって、落ち着きもあるというか……不思議と心地よいです」
「ああ」
「貴方も?」
「一二三と一緒だからだ」
「ふふっ、光栄です」
プールの縁に腰かけ、水面に合わせて脚を揺らす男女が談笑していた。
しなやかな肢体に水着を身につける大和撫子然とした美少女は、隣に佇む少年に向けて柔和な微笑みを湛える。それに応えて少年も笑えば、得も言われぬ甘い空気が場に満ちた。
少女の名は東郷 一二三。洸星高校に通っている女流棋士である。
物静かな佇まいと端正な顔立ち、加えて対局の時にだけ見られる豪快なキャラクター性から、将棋界ではいろいろと有名な人物だ。
男性からの人気が高い彼女だからこそ、こうして同い年の少年と共に蜜月の時を過ごしている場面など一種のスキャンダルものである。だからこそのナイトプールという選択だ。ここならばほの暗さも相まって顔も割れにくい。
「それにしても肌寒いですね……屋内とは言っても冬だからでしょうか」
「大丈夫か?」
「あのぅ……傍に寄ってもよろしいでしょうか?」
「もちろんだ」
「……ありがとうございます」
ぶるりと身を震わせた一二三が、甘えるように蓮にもたれ掛かった。
先程までプールを泳いでいた体はしっとりと濡れている。吸い付くように触れ合う肌は、互いの体温をこれでもかと分かち合う。
伝播する温もりにドキリとするも束の間、芳醇な花の香りを漂わせる一二三が、今度は腕を絡ませる。
胸の中に抱えるように腕を絡ませる彼女に対し、蓮は腕全体に感じる柔らかな感触に頬を赤らめた。その年相応に健全な反応に、一二三は勝ち誇ったように悪戯な微笑みを浮かべ、一層腕を強く抱き寄せる。
「……温かい」
他人の目も憚らずに甘える一二三。
彼女ほどの美少女が無防備な姿を晒せば、周囲に居た男性客も思わず目を奪われるものの、程なくして連れの彼女なり何なりに引かれて遠くへ消える。
気がつけば二人の周囲から人気はなくなっていた。
しかしながら、人が居ようが居まいが彼らの時間に然したる影響はなく、ひたすらに緩やかな幸福を噛み締めるばかりだ。
「……あの」
「どうした?」
「来月になったら、貴方は地元に帰られるんですよね?」
「ああ。寂しくなるな」
「はい……以前のままなら一人でも寂しくなかったのに、貴方とこうして出会うようになってからは……」
シュンと肩を落とす一二三は、来月には地元へ帰ってしまう恋人に対する寂しさを曝け出す。
以前のように気軽に会えるような距離ではない。
だからこそ蓮も少しばかり眉尻を下げるが、すぐに「会いに行く」と一二三の頭を抱き寄せた。
「ずっとこうして居られればいいのに……」
本心から一二三は紡ぎ、今、この一瞬を噛み締める。
だが、互いに高校生という身の上だ。余りにも遅くに帰れば保護者が心配すると、時間を見て帰りの準備を整えなければならない。
存分にナイトプールの解放的で幻惑的な時間を過ごした二人は、そのまま体の汚れを落とす為、シャワー室へと向かう。
だが、
「……」
「一二三?」
男女別々となるシャワー室の手前に来たにも拘わらず、腕を組んだままの一二三。これには蓮も怪訝そうに眉を顰める。
「どうかしたのか?」
「い、いえ……」
「このまま付いてきたら一緒に体を洗うことになるぞ」
「は……はい」
「?」
一瞬、聞こえてきた言葉に理解が遅れる蓮。
だが、頬を紅潮させながらこれでもかと腕を抱きしめる一二三が、思考の停滞を許さないと言わんばかりに畳みかける。
「そ、その、一緒に浴びるというのは……」
「それは……」
潤んだ瞳で見上げられ、思わず蓮も言葉が詰まる。
勿論嫌な訳ではない。しかし、欠片ほどは残っている理性がそれはイケないと歯止めをかける。
しかし、
「ダメ、ですか……?」
絡まった手を滑らかな股座へと引き寄せられる。
刹那、くちゅりと二人にしか聞こえない淫靡な水音が奏でられた。決してプールで濡れた水着が奏でる音ではないそれを耳にした蓮は、恋い焦がれるが故に発情する策士になされるがまま、男性用のシャワー室へと引きずり込まれた。
酷く狭い個室の中、興奮の余り荒々しくも熱い吐息を漏らす男と女は、肉体を突き動かす情動のままに唇を重ねた。
「んっ……!」
お淑やかな彼女からは考えられない妖艶で甲高い悲鳴が漏れる。
何度か口付けを交わした経験こそあれど、だからといって初めてよりも劇的に上手になる訳でもない。
それでも溢れんばかりに湧き上がる彼への愛情を表そうと、一二三はか細い腕を腰に回すように、服の上からは想像もできない引き締まった肉体を抱きしめる。
穢れない色白な肌を押し付ければ、呼応するように蓮の愚息が勃ち上がり、雪のように白い一二三の柔肌を押し返す。
熱く脈動する肉棒を感じ取った一二三は、彼が興奮している事実に悦びを覚え、一層彼を求めんとする口付けを熱く、
お淑やかな見た目に反した猛烈さ。
堪らず蓮も、桜色の唇を掻き分けて舌を口腔へと滑り込ませれば、彼女の体がビクリと跳ね上がった。
「ぅん……ぷぁ……!」
舌と舌を絡ませ合う大人の口付け。
慣れていない一二三は、口腔を為されるがままに蹂躙される感覚に立ち尽くす。一方で
それと相まってか否か、薄衣一枚に守られた一二三の股間は生地越しでも分かるくらいに濡れそぼっていた。
プールの水とも違う粘り気を持った液体を指ですくい上げる蓮は、それをローション替わりにクロッチ部分を撫でまわす。
水着越しとは言え、初心な一二三にとっては敏感な部位だ。
秘奥へと繋がる肉弁や、傍に佇む肉芽に触れられる度、一二三は熱い吐息と共に甘い喘ぎ声を上げる。
「ぷはぁ! はぁ……はぁ……」
一頻り愛撫を済ませた頃、ようやく熱烈なディープキスを終えた一二三が息継ぎする。
興奮によって真っ赤に染まった顔は凛然たる面持ちの影もなく、発情した女陰を弄られた快楽に蕩けていた。
二人の間に架かっていた唾液の橋もそうだが、間もなく途切れるや口の周りに溢れていた唾液を手の甲で擦り上げる所作も煽情的だ。一二三の下腹部を押し上げる肉棒の硬さも一層増す。
熱く滾る肉棒を水着越しに撫でる一二三は、フッと頬を綻ばせ、そのまま耳元で囁く。
「……感じてくれたんですか?」
ゾクリ、と背筋に走る感覚。
清純な一二三の口から紡がれたその一言は、蓮の情欲に火をつけた。
「脱がすぞ」
「あっ……」
不意の宣言。
次の瞬間、慎ましやかな胸を隠す水着をたくし上げる蓮に、一二三がか細い悲鳴を上げる。しかし、そこに羞恥心こそあれど嫌悪感はない。
ぷるんと零れ落ちる双丘は、柔らかくこそあれど弾力はしっかりとしており、綺麗なお椀型をしていた。双丘の頂上にはぷっくりと膨れ上がった乳頭が、雪のような色白も相まってか、これでもかと主張する。
とうとう晒された双子の果実に、一二三は耳までも真っ赤にさせる。それでも眼前の相手を見つめては、物欲しげな瞳をうるうると揺らすばかりだった。
そんな期待に応えるよう軽いバードキスを一つ落とした蓮は、徐に目の前にそびえ立つ双丘を揉みしだき始める。
「んっ……ふぅ……はぁ……」
絶え間なく動く指に合わせ、柔らかな双丘が形を変えていく。
特に指が腫れあがった乳頭に擦れる度、ささやかながら手で押さえられている一二三の口から、甘い声と共に熱い吐息が漏れる。
「はぁ……あっ……!」
不意に揉みしだかれる双丘の頂を爪弾かれ、一際甲高い喘ぎ声が上がる。
ハッとした一二三が目を見開けば、不敵な笑みを湛える蓮の顔が視界に映った。みるみるうちに顔から火が吹き出そうになるが、今さらだ。
恥ずかしさの余り下へと目を逸らす一二三は、胸から手を放し、ぐしょぐしょに濡れそぼった股座へと伸ばされる手を目にする。
それが何を意味するか。理解はしているが、心の準備が整っていない彼女の動悸は刻一刻と早まり、体は緊張の余り小刻みに震え始めた。
「怖いか?」
「いいえ……でも」
労わる言葉に対して首を振る一二三は、そっと蓮の腰へと腕を回す。
「強く……強く抱き締めてほしいです。貴方が傍に居てくれれば、恐れるものなんてありませんから……」
か細い腕にあらん限りを込めた。
抱き寄せた胸が触れ合えば、互いの鼓動の音が鮮明に響き伝わってくる。どうしようもなく高鳴る心音は期待と不安がないまぜとなっているからこそ。
これからの疎遠を思うが故、その分だけ触れ合う時間を一瞬でも増やそうとする一二三。その健気さには蓮も感慨深く、それ以上にどうしようもない程の恋慕が湧き上がってくる。
優しく、そして強く抱き返す蓮。
今だけは二人きりと断言できる時間が流れる。
高まる情に反し、不思議と波立つ心は徐々に平静を取り戻す。一分ほどだろうか。一頻り抱擁を堪能した両者は、体を放しては微笑みを湛え、今一度リップノイズを響かせるように柔らかなキスを重ねた。
「それでは……よろしくお願いします」
ひどく堅苦しこそあれ、心の準備が整った一二三が身を差し出す。
祈りを捧げるように胸の前で手を組む彼女に対し、思わず気圧される蓮はおずおずとしながら手を伸ばす。
その先に佇むのは何者の侵入を許したことのない秘所。
チュク……♡
「あっ!」
股布の中へ滑り込んだ手が肉弁に触れた瞬間、一二三の細くしなやかな女体が弓なりに反れる。咄嗟に蓮が後頭部を腰に回さなければ、そのまま彼女は壁に頭をぶつけていたことだろう。
しかし、頭を抱き寄せられた一二三の口は、蓮の耳元の傍へ固定されることとなる。
そうともなれば、
クチュ、クチュ、クチュ……♡
「はぁ……あっ、んんっ……」
クチュ、ヌルッ♡
「ひゃぁ……!」
チャプ♡ チャプ♡ チャプ♡
「ッ……っくぅ……!」
喘ぎ声を耳元で零すという意味だ。
肉弁を押し広げ、愛の蜜で濡れそぼる肉壁を擦られる快感に悶える一二三は、声を押し殺すこともできぬ程に彼の指使いに圧倒されていた。
堪らなく愛する殿方だから、という理由もあるだろうが、それを加味しても一二三は敏感であった。蓮の支えがなければ、今頃快感の余り脱力するままに床に転がっていることだろう。
だが、今は良くも悪くも彼の支えがある。
ガクガクと脚を震えさせながらも立つ一二三であるが、不自然な体勢を維持している所為か、変に膣肉へ力を込めてしまう。
ともなれば膣肉を掻き混ぜるように解す指を締め付ける訳であるから、殊更一二三は性感帯に触れる異物の感触を覚えることとなる。
「はっ……はぁ……はぁ……!」
喘ぎ声どころか、だらしなく開かれた口からダラダラと涎を零す一二三が蓮の肩を濡らす。一方で、そこまで激しく弄られている訳でもない秘所は、ローションを塗りたくられたかのように粘り気のある液体塗れとなり、床へと一筋の糸を引くように愛液を滴らせていた。
「一二三は感じやすいんだな」
「言わないでくださ……あぁ! きゅ、急に激しっ……!」
意地悪な言葉を囁く彼氏にむくれる一二三であったが、膣内を掻き混ぜる指の動きが激しいものと化し、文句を言う余裕さえも奪われる。
「ッ~~~!!」
股から鳴り響く淫靡な水音を聞きながら、一二三は絶叫しそうになる口を押える。
すぐにでも快感のままに叫び倒したい。身を捩りたい。彼への愛を紡ぎたい。
だが、欠片ほどの理性がそれに歯止めをかける。必死に歯を食い縛る彼女は、膣壁からにじみ出る愛液を垂れ流しながら、辛うじて彼に抱き着いていた。
そんな時だった。
『なあなあ、さっき見かけたカワイイ子いたじゃん?』
『あー、あの子な。確か……東郷一二三だっけ?』
「!」
シャワー室に入ってくる年若い男性の声。
咄嗟に指の動きが止まり、一二三も我に返る。
『あの子清純そうでカワイイよなー』
『この前、八百長だかなんだかで謝罪してたよな?』
『でも実際強いんだろ? 最近10連勝してたし、八百長しなくても元々ポテンシャルあった的な?』
男性の会話は徐々に近づいてくる。
個室とは言うものの、シャワー室のものなど肩から上と膝から下が露わになるような作りだ。仮に他人に目撃されようものなら言い逃れはできない。
それを危惧してか、咄嗟に蓮がシャワーのバルブを捻って温水を出し始める。
立ち昇る湯気と一回り小さい女体に覆い被さる蓮の体により、辛うじて一目では分からないほどにカモフラージュされる一二三の姿。
だが、その間も指は膣内に挿入されたままだ。
「ッ……ッ……ッ……!」
バレるかもしれないという不安。それとは裏腹に、感じぬよう意識すればするほどに指の感触を自覚してしまう一二三は、頭が爆発しそうなほどに混乱していた。
そんな珍しい一二三の様子に、蓮は―――面白いと口角を吊り上げ、愛撫を再開する。
「ッ!!? ま、待って……!」
『ん? 今なんか女の声聞こえなかった?』
『はあ? 気のせいだろ』
『そうか?』
「ッ……!!」
一瞬訝しまれたが、辛くも気のせいで済まされたようだ。
ホッと胸を撫で下ろしたいところだが、一息吐きたい一二三の気持ちとは裏腹に蓮の愛撫は激しさを増していく。シャワーの音があるからか、愛液で濡れそぼる蜜壺を掻き混ぜる動きも大胆になる。
今にも喉から迸りそうな喘ぎ声を堪え、身を震わせる一二三は、懇願するような瞳を蓮へ向けた。
ご容赦を―――そう訴える瞳であったが、現実は裏目に出た。
情欲を煽られた蓮は、ラストスパートと言わんばかりの勢いで指を動かす。数の子天井を掻き混ぜる無骨な指に、一二三は下腹部から背骨を、そして脳天を貫くような快感に視界がパッと明滅したのを幻視した。
世界が白く染まる。
直後、シャワーとは別の生暖かい液体が一二三の秘裂から噴き出した。
「ッ~~~!!!」
全身を痙攣させる一二三。
緩みに緩んだ尿道から迸る潮を彼目掛けて噴き掛ける羞恥を覚えつつも、とめどなく押し寄せる快楽の波濤には抗えず、膀胱が空になるまでありったけの量を吐き出す。
シャワーから出た水か一二三が噴いた潮か分からない液体が排水溝へと流れ落ちていくこと数十秒。絶頂の余韻に浸るかのような蕩け顔を晒す一二三は、依然腰をヘコヘコと痙攣させながら、か弱い力で蓮へと抱き着いていた。
こうでもしていなければ、すぐにでも床へと崩れ落ちそうだ。それを知ってか否か、彼女を抱き支える蓮の腕は力強かった。
そうこうしているうちに、先ほどシャワー室へと入って来た男性客は颯爽と退室していく。
再び訪れる二人きりの空間。やっと声を出しても許されるようになった一二三は、蕩けながらもやや強張っていた表情を、今度こそ完全に綻ばせた。
「はぁ……はぁ……申し訳ありません。貴方に、その……汚いものを掛けてしまって……」
「そんなことはない」
「そう、ですか?」
「一二三が感じてくれて嬉しい」
「……はい。お気遣い感謝します」
「それでは」と、やおら一二三が膝を着く。
「今度は私が……貴方にご奉仕いたします」
不束者ですが、と付け加えた彼女は、そのまま蓮の水着を脱がすように下ろした。
すれば、眼前にはこれでもかと屹立する肉棒が現れる。予想していたものよりもずっと大きく禍々しい見た目に呆気に取られていた一二三であったが、間もなくして対局の望む時に似た凛然たる面持ちへと変貌する。
「我が城門を突き崩さんとする一本槍……されど、私とてそう易々と侵入を許すつもりはありません。この私の
そして、豹変した口振りで宣戦布告するや、小さな口を精一杯広げるように肉棒へしゃぶりついた。
「んっ、んっ、んっ、ふぅ……!」
不器用ながら、顔を前後させて肉棒を刺激する一二三は、雄の臭いを迸らせる亀頭にも舌を這わせる。
ざらざらとした舌が敏感な亀頭を擦る感覚は勿論、鈴口から先走る悦汁を吸い上げようとする吸引の快感は中々のものだ。
何よりも、普段お淑やかな一二三が、こうして想い人の肉棒を一心不乱にしゃぶり上げるというシチュエーションが、当の恋人である蓮の琴線に触れた。
みるみるうちに込み上がる射精感。
一回り大きく膨れ上がった肉棒の感触に、咥えていた一二三は顎に外れそうになったのか、瞳を大きく見開いて硬直した。
しかし、口はしっかりと肉棒を離さぬまま、隙間から空気を取り込む下品な吸引音を響かせている。
「くっ……!」
「ん゛ッ……ぷぁ!?」
口腔へ解き放たれる白濁液。
それに伴い大きく飛び跳ねれば、壊れた蛇口と化した肉棒が一二三の口から離れてしまう。
だが、それで射精が止まる訳ではない。次の瞬間、物欲しげに口を突き出したままだった美貌に白化粧が施される。濃密な雄臭を漂わせる汁を浴びた一二三は、「栗の花の……」と小さい呟きを零し、頬を伝う精液の一筋を口の中へと導きいれた。
「……苦い、です」
「すまない。つい」
「ふふふっ、流石の貴方と言えども恐れ入りましたか。ですが……」
顔面の精液をすくい上げる一二三が目にしたのは、既に先ほど以上に屹立した肉棒の存在だった。雄々しく反り返る逸物には、思わず彼女もほぅ、と感嘆の息を漏らす。
「刀折れ矢尽きたという訳ではないということですか。いいでしょう、望むところです。如何なる相手とて正々堂々戦うのが私の流儀……貴方の折れぬ意志に敬意を表し、我が東郷キングダムの中で……」
そう宣う一二三は、やおら立ち上がるや、ぴっちりと閉じた割れ目を広げて綺麗なピンク色の肉弁を見せつける。とろとろと溢れる愛の蜜も相まって、二人が居る個室の中にはひどく淫靡で倒錯的な臭いで満ち満ちていく。
だがしかし、堂々と性器を見せびらかした一二三がハッとした瞬間、急に胸や陰部を隠すように前かがみとなった。
「その……あのぅ……」
「どうかしたのか?」
「い、いいえ……折角貴方と重ねられるというのに、つい舞い上がって、雰囲気を壊すようなことを言ってしまった気がして……」
確かに、と思う蓮であったが、それも今更の話だ。
寧ろ彼の肉棒は一二三の挑発的な行動により、先ほど以上に元気よく脈動していた。今ならば、挿入した瞬間に卵子を溺れさせてしまうような濃厚な一発を注ぎ込めそうだ。そう思えるくらいには。
だからこそ、一歩引いた一二三を壁へと追いやるように迫った蓮は、愚息を握りしめ、固く閉ざされた城門へと狙いを定めた。
「あっ……」
クニッ、と大陰唇を押し広げられる一二三の口から、儚げで甘い喘ぎ声が漏れ出た。
熱く火照る桜色の唇。そこに垣間見る白い歯の美しさの何たることか。今すぐに貪りたい衝動を抑え、じっくりと狙いを澄ませた蓮は、ゆっくりとではあるがトロトロに解れた蜜壺の中へ肉棒を挿入する。
「はぁ……ぁ……ぁあん!」
下腹部に広がる圧迫感。
肉棒を挿入された異物感も、次第に体が慣れていくにつれて、止めどない多幸感と快感へと変換されていく。
彼と繋がっている。
彼と一つになっている。
蜜壺を押し広げる感触。下腹部に伝播する温もり。鼻腔を擽る彼の香り。どれを取っても、今の一二三にとっては幸せと感じるほかないものばかりだ。
だからこそ全てを受け入れる。与えられる快楽を享受し、一人の女として悦に喘ぐのだった。
「あっ! あっ! あっ! はぁ! んっ……あぁ!」
真正面に立たれる蓮に片足を抱え上げられ、仄かに赤く腫れあがった蜜壺を突き上げられる。下腹部で擦れ合う陰毛も、散々愛撫されて溢れた愛液のお陰か、肌を傷つけぬまま淫靡に絡み合うだけだ。
一方で一二三の蜜壺を掻き分けて進む肉棒は、ゆっくりと、それでいて抉るような軌道を描き、細身の女体を善がらせてみせる。
濡れた床の上―――少々足元が不安定な中、対面立位で抽送を続ける二人は、うっかり倒れてしまわぬようにと腕を回し、強く抱き締め合う。
すれば、否応なしに顔が近づく訳であり、間近に迫った恋人と見つめ合った二人は、引き合うように唇を重ねた。
「あっ……はぁ……ッ!」
突き出した舌を吸われる一二三が、悦楽に痴れる声を漏らす。
こうしている間にも、淫蕩の熱で疼きが止まらなくなっている下腹部―――肉棒を受け入れる蜜壺や、その奥に構える子壺までもが、耐え難い快楽への衝動に打ち震えていた。
一二三とて無知ではない。本来であれば、こうして公共の施設で
(でも……嬉しい。貴方がそんな風に必死な顔をしてくださるなんて……)
上からも下からも攻められる一二三であるが、普段は中々お目にかかることができないそこはかとなく必死な形相を垣間見、得も言われぬ満足感を覚えていた。
彼が自分の体に夢中になってくれている―――雑誌にてグラビアアイドルのような扱いを受けるのは苦手な一二三も、「意中の殿方の心を射止められるのならば」と悪い気はしなかった。
(貴方の前なら、どんな羞恥でも甘んじて曝け出せる……そんな気がします)
緩やかに体を蝕む快感に思考がぼんやりとする中、一二三はそう考えた。
「はぁ……はぁ……」
「一二三」
「はい……?」
「後ろを向いて壁に手をついてくれないか」
「……はい、喜んで」
互いを見つめ合える対面立位を十分に楽しんだ二人であったが、今度は一二三の背後から蓮が腰を振る体位へ移る。
「あっ、あっ、あっ、あっ、あっ!」
突き出した尻を掴まれ、逃げ出そうにも逃げられない下半身に腰を打ち据えられる。
シャワーに紛れて小気味いい音を響かせる尻肉を揺らす一二三は、蜜壺の奥まで貫かれるような快感の電流に、痺れたかの如く雪肌の女体を跳ねあがらせた。
「うっ、くぅ……す、すごいです……貴方のが、一番奥に……ッ!」
「一番奥ってどこだ?」
「あっ、あっ、あっ……! そ、そんな意地悪なことを言わないで……ください!」
「それなら止めてしまおうか……」
「あっ、ま、待って! 言う……言いますから!」
蓮に尻を突き出している一二三が、尻肉や胸に肉波を立たせながら、顔から火が吹き出そうな羞恥心を忍んで告げる。
「貴方のっ、逞しい逸物が、私の子宮に届いてます……ッ!! お腹の底が響いて、私……ッ!!」
「『響いて』……どうなるんだ?」
「おかしくッ……気持ち良くて狂ってしまいそうです!!」
「一二三のイキ狂う姿、見てみたいな」
「ッ……!!」
不意に耳元で囁かれる言葉に、ゾクリと背筋が震え上がった。
直後、淫蕩に甘く痺れていた頭が、パチパチと爆ぜる快感の火花に刺激され、みるみるうちに覚醒していく。
後ろから遠慮なく突かれ、重力に引かれてぶら下がる双子の果実は、幾何学な軌道を描いて暴れる。ぷっくりと赤く腫れあがり敏感になっている乳首からは、背中に降り注ぐシャワーの水が滴り落ちており、見ようによっては乳首が潮を噴いている光景に見えなくもない。現に一二三はそれに等しい快感に善がり狂っており、波濤の如く押し寄せる快楽に耐え切れなくなっている下半身は、意思に反して突き立てられる肉棒から逃げようとグネグネと逃げ回っていた。
しかし、がっしりと細い腰をホールドする蓮が、それを許すはずがない。
不敵に笑う彼は、歯を食い縛った声を押し殺す一二三に、今まで以上に容赦のないピストンを叩き込み始める。
パァン! パァン! と室内に反響する音と共に、水飛沫も飛び散るような強烈な抽送だ。
これには一二三も体を弓なりに反らし、端麗な美貌からは想像もつかない野太い喘ぎ声が漏れる。
加えて、蜜壺から一層濃厚となった淫汁が床へと滴り落ちていく。透き通った色の愛液から、極まる性欲のままに白く濁る本気汁へ。流水だけでは洗い落とせない粘性の液体は、二人の下半身を繋げる妖美な糸と化して橋を架ける。湯気に混ざって立ち昇る芳醇な性の香りは、刻一刻と二人の理性の箍を外していく。
一二三に至っては壊れた蛇口のように断続的に潮を噴き、だらりと開かれた口から涎を垂れ流す始末だ。
直視されようものなら幻滅されかねない淫乱な
「はぁ……はぁ……!! もう、駄目ッ……!!」
背骨を通って伝わる絶頂の予感に、物欲しげに肉棒を咥えていた蜜壺がきつく収縮し始める。
男から一滴も残さず搾り上げんとする反応。無数に生え並ぶ肉襞が一斉に肉棒を奥へ奥へと擦り上げる感触には、笑みを湛えていた蓮から余裕を奪う。彼もまた精嚢から込み上がってくる射精感に従い、今まで以上に激しく肉棒を押し込んでいく。それこそ、ガツガツと亀頭にぶつかる子宮口をこじ開け、その奥に佇む子壺へ灼熱の子種を注ぎ込まんとする勢いだった。
ラストスパートと言わんばかりの攻めに、一二三の快感は加速度的に高まっていく。
呼吸が荒れ、息もままならない彼女の目尻に浮かび上がってくる涙は、瞬く間にシャワーに洗い流される。
微温湯を浴びる中、それ以上に熱く燃え上がる二人の体は、とうとう快楽の落雷に打たれたかのように跳ねあがる。
「イ……―――ッ!!」
脳天を貫く快楽に叫びそうになる一二三。咄嗟に両手で口を押えて声を押し殺すが、支えを失った体は前のめりに崩れかける。
しかし、腰を抱きかかえていた蓮により、辛うじて転倒は免れた―――が、突如倒れかけた一二三を支えようと抱き上げた結果、すでに秘奧へと迫っていた肉棒がより奥へと突き立てられた。
ゴリッ、と硬い牝肉と撫でる亀頭。
感じたことのない感触さえ性感として受け入れる一二三が反射的に膣を締めつければ、ビクビクと肉棒が跳ね上がると共に、灼熱が蜜壺を満たしていく。
「あ、はぁ……! たくさん出てます……貴方のがこんなに……んっ!」
絶頂の余韻のままに自然と痙攣すれば、艶やかな女肉が煽情的に波打つ。
ドクドクと注ぎ込まれる精液の熱さに頬を緩ませながら、下腹部に手をあてがう一二三。ふと振り返れば、満足した笑みを湛える蓮が自分を見据えていた。
ジュン、と満たされたはずの蜜壺が濡れる。
まだ足りないと訴える節操なしの下半身を自覚して頬を赤らめる一二三は、尻を引いて想い人の肉棒を解放した。
赤く腫れあがっていた性器は、白く泡立つ淫汁に塗れている。性交前は固く閉ざされていた筋も、今だけはぽっかりと物欲しそうに口を開いていた。
すると、ごぽりと音を立てて白い
「あ……」と切なそうな声が漏れる。
しかし、程なくして一二三が花のような笑顔を咲かせた。
「もっと……とお願いしたいですが、そろそろ時間ですね」
流石に帰宅の準備を始めなければならない時刻だ。
ジンジンと疼く秘裂をシャワーで洗いながら、最後に蓮と軽く唇を重ねる。
鼻先が触れ合う距離感。瞼を開ければ相手の瞳だけが映り込むように密着する一二三は、第二波となる逆流した精液を垂れ流しながら紡ぐ。
「今日はとても楽しかったです……貴方と一緒なら、どこに来ても素敵な思い出となってしまいます」
「同感だ」
「ふふっ、光栄です」
「一二三……」
「はい?」
「もう少し一緒に居よう」
「……もう。貴方がお望みでしたら、ほんの少しだけ……」
互いの体に染みついた相手の香りを洗い流すには、もう少しだけ時間が必要そうだ。
恋人にできるキャラ以外で読みたいキャラは?
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双子の看守(+ラヴェンツァ)
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新島冴
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ソフィア
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柊アリス
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一ノ瀬久音