誰かの夜のお供になってくれれば幸いである
では!どうぞ!
×××の月■■■の週■■■の曜日
俺ことサイト・シュヴァリエ・ド・ヒラガ・ド・オルニエール子爵は残念ながらある慶事に出席できなくなった。妻のルイズからは散々文句をいわれたが出られない事情と慶事の中心人物が同じであることからその彼女直々の説得で折れた。え、何の祝い事かって? そんなの決まってるだろ─────我らが女王陛下の結婚式である。
トリステインではアンリエッタが女王に即位してから彼女の王配(夫)問題ひいてはお世継ぎ問題が以前より問題になっていた。彼女があまり乗り気でなかったのが余計に家臣団をやきもきさせていたのだ。何せ王家の血筋を継ぐ直系はアンリエッタ女王とその母マリアンヌ大后の二名しかいないのだから。このままでは血筋が途絶えてしまうと危惧してもおかしくはない。一応ヴァリエール公爵家を含めれば人数は増えるのだがまだ直系が生きている段階で、若い女王がまだいる段階で、他の王位継承者について論じるのは色々と問題だった。王家の威厳や貴族間のパワーバランスを崩しかねない。ゆえになんとしても女王アンリエッタに王配を迎えて子を作ってもらわなければならない。家臣たちが口煩くなっていくのは仕方のない面があった。彼女もいずれそうするしかないと理解はしていたのかこの話題で一番口煩かったマザリーニ宰相に、
『わたくし自身やその命を受けた者だけが相手の選定及び調査をすること。
そしてその結果選ばれた人物がよほど問題ある相手でない限り認めること。
それを約束してくださるのなら今から3年以内にわたくしは必ず結婚いたします』
、と戦後復興の目途が立った約1年前に宣言していたらしい。これに宰相は相手の選定条件に色々口出しはしたらしいけど承諾したとのこと。そして予想外に早く見つかった都合のいい立場にあった青年貴族を見繕った女王は今日、彼と結婚することにしたのだ。
「キレイだ、アンリエッタ」
「ありがとうございます♡」
新郎から出た思わずといった称賛の言葉に女王は頬を赤くしながら微笑む。彼女の今日の装いはいつもの女王としての白いドレスとは色の系統は同じだが形は大きく違った。王家の紋章由来か清楚感のある百合のコサージュで彩られながら普段より上半身の露出が多いタイプのウエディングドレスである。胸元はハートカットでプリンセスラインのドレスとなっている。肩や首回りは花嫁衣裳とは違った意味の白さを誇る肌が惜しげもなくあらわになっており、また深くて大きくて柔らかそうな胸の谷間が向かい合う新郎にはよく見える意匠になっていた。普段はしないタイプの化粧も施されており、元々の美貌がいまや目を眩むような輝きである。
「それでは、誓いの口付けを」
見惚れている間にこちら流の結婚の挨拶を聞き逃していたらしい、が最後はやはりそれか。王家の結婚式を行うに相応しい歴史ある荘厳な教会で、巨大なステンドグラスを背景にそれはそれは偉い神官さまの言葉を受けて新郎新婦は国中及び国外も含めた大勢の招待客の前で厳かに、されど確かにお互いの唇を丹念に且つ熱っぽく重ね合わせたのだった────まるで誰かに見せつけるかのように。
「おめでとうございます陛下!」
───教会での式が終わり、日本でいうところの披露宴のような場となり新郎新婦は数々のお歴々の方々から祝いの言葉を受けて微笑んでいた。そこに顔を見せたのが世話役のメイドを連れたひとりの妊婦。女王の幼馴染にしてそろそろ産み月となる腹を抱えつつ見事に、されど控えめにドレスアップしたオルニエール子爵夫人・ルイズであった。
「ありがとうルイズ……でもごめんなさいね、大事な時期に呼び出すことになってしまって」
「いいえ、いいえ! 国の、何より陛下にとっての大事な式です。私が出席しないわけがありません」
「ありがとう。あまり大きな声ではいえないけど、あなたに祝福してもらえるのが一番嬉しいわルイズ」
「そんな……光栄です」
「あ、紹介が遅れたわね。もう知っているでしょうけど、この人がわたくしの夫となる人よ。素敵でしょ?」
女王はまるで見せつけるか如くぎゅっと夫の腕に抱き着き、その豊満な胸を押し当てる。そのボリュームのたわみに一瞬ルイズの瞳に殺意が宿ったが、そこは彼女ももう一端の貴族夫人。即座にその感情を隠す。
「おっ、こほん。君のことはアンリエッタから聞いているよオルニエール夫人。これからも王家を、いや私の妻を臣下として友として支えてほしい」
「もったいないお言葉です。
ここにいない夫と共に生涯を賭けまして女王陛下に仕えさせていただきます」
「もう、ふたりとも硬いことばっかり……まあ結婚直後に妻の親友に色目使われるよりはましですけれど」
「へ、陛下」
「おいおい、彼女が困っているよ。それに、私の目に映っている女性は君だけだよアンリエッタ」
「まぁ、あなたったら♡」
女王の夫はそっと彼女の頬に手を当てると自分に顔を向けさせて見つめ合う。女王はそれだけでうっとりと目を細め、自らの伴侶からの熱い視線に同じくらい熱い視線を返していた。
「お熱いですね。これならば宰相閣下にうるさくいわれることもないでしょう、ねえ陛下?」
「ええ、いつまでも子供ではないと見せつけてあげます。ねえ、あなた?♡」
「ああ、これから王家は安泰だと皆に見せてあげよう」
ぐっと腰を抱き寄せ、より密着する新婚夫婦はまるで他の人のことなど頭にないかのよう。放っておけばそのままキスでもしてしまいそうな空気に、その熱にあてられたかルイズも少し頬が赤いがすぐに首を振ると申し訳なさそうに口を開く。
「……その、陛下、このような祝いの席に夫が欠席することになり、まことに…」
「ああ、それ以上はダメよ、ルイズ。どうしても彼にしか頼めない仕事が出来てしまって、参加できなくなるのをわかったうえで命じたのはわたくしなのだから」
「そういっていただけるとありがたいです」
「むしろそれこそ大事な時期に、あなたの大切な旦那さまを長らく借りることになって申し訳ないわ。何かあったら我慢せず、遠慮せずにいうのですよ? 優秀な医師を控えさせているから」
「過分なご配慮感謝いたします。しかし大丈夫です、気心知れたメイドもつれてきていますし学院時代の友人たちもいますので気持ちは落ち着いております。とはいってもすべてはこの子次第なのですが……」
大きく膨れたお腹を愛しげにさするルイズは既に母の顔を浮かべており、誰の目が見ても愛しい伴侶の子を抱えるからこそ出る女の幸せに満ち満ちていた。
「………ねえ、ルイズ」
それを見る女王の目に一瞬浮かんだのは何色の感情か。されど口から出た声に違和感は無かった。
「なんでしょう陛下?」
「久しぶりに、子供時代のようにちょっとした競い事でもしないかしら?」
「ええっと、このような身なので内容によりますが……」
「大丈夫、競うのはまさにそのことだから。つまりは──────愛しい愛しい旦那さまの子をどちらがより多く産めるか。生涯をかけての、愛の勝負よ♡」
「へ、陛下!?」
「うふふ、わたくしが一人でも多くと求められているのはあなたも知っているでしょ? わたくしも一人や二人で子作りをやめるつもりはないの。何人でもこの人の子を産み育てたいのです♡」
見せつけるように夫の手を強く握り、自らの豊満な肢体をすり当てるように密着する女王。人前ではあるがそれはまるで夫の情欲を煽っているかのよう。しかもルイズに語りながらルイズを見ずに愛すべき伴侶をただただ蕩けるような情愛の瞳で見詰めているのだから。果たして、意図的か無意識か。
「けれどきっとお子はまだか、次の子はまだかと方々から暗にせっつかれることでしょう。そうなってはいくらわたくしも望んでいることとはいえ、嫌になってしまうかもしれないわ。だからモチベーション維持のためと思って、どうかしら? ルイズもその子だけ、なんていうつもりはないのでしょう?」
「え、ええっと、授かり物ですので思い通りとはいかないでしょうが……そのお気持ちは重々。また勝負を請け負うことで陛下のお気持ちを高められるというなら、私でよろしければお相手をつとめさせていただきます……ふふ、負けませんよ陛下」
「ええ、それでこそルイズです! うふふ、というわけですので、あなた♡
今晩からたぁぁぁっぷりと励んで、まずはルイズに並びましょう♡」
「ア、アンリエッタ、それはもちろん頑張るが……これはいったい何の辱めだ」
暗に、というにはほとんど露骨にお互いいっぱいセックスしましょう発言である。
「あははは……い、色々ありますので、どうか御励みください、としか臣下としてはいえません」
「ほらルイズもこういっているのです。あなたとわたくしで、トリステイン王家の血筋をたくさん紡ぎましょう♡」
「まったく……ああ、わかったよ。たくさん作ろう、オルニエール夫人に負けないほど俺と君とで」
「はい、あなた♡」
甘い声で返事をした女王は証明のようにルイズの前で彼に口付けする。頬や額、なんていう可愛らしいものではなく唇への、短いながらも絡み合う濃密なキスを。タイミングを見計らったのかその場でそれを目撃したのはルイズとお付のメイドだけだったが、いたずらに微笑んだ女王の顔はまるで勝ち誇っているかのようだった。
「アニエス、誰も通さぬよう。緊急のものがあった場合はあなたが伝えにきて」
「はっ」
披露宴、それに伴う各種挨拶が終わって、二つの月が空に輝く頃彼ら女王夫婦が共に入ったのはこの結婚に合わせてトリステイン城に増設された離宮である。周囲や内部を警護するのは現在
「っ」
そう思って離宮のおよそ中央部にある
「アンリエッタっ」
「やんっ❤」
この後の準備を兼ねてか王族らしい装飾と大きさの化粧台の前で装飾品を外していた妻を背後から抱きしめる。腕の中からふわりと舞い上がる芳しい香りと離れがたい柔らかな感触が広がる。今すぐこの匂いに俺のニオイを混ぜ合わせたい。今すぐこの極上の肢体を滅茶苦茶にしたい。
「もうっ❤ 外してからですよ❤」
あらわになっている白い首元に俺の唇と匂いを植え付けるように埋めるのを可愛らしくみじろいでやんわりと止めた愛妻はまずはそれからだと化粧台の鏡越しにいう。これは失敬。慌て過ぎたようだ。
「ごめん、やっとかと思うと我慢できなくなって」
「ふふ、わたくしもです。だから……早く本当の姿で愛して❤」
わかったと頷いて、花婿衣装の首元を緩めるとそこに隠れていた妙な形のチョーカーを外して化粧台へ。するとどうだろうか。鏡に映っていた女王を抱きしめる夫の姿が変わる。黒に近い茶髪をした青年貴族が、同じ格好した黒髪の青年──つまりは俺ことオルニエール子爵になったのだ、なーんて。
まあ、つまりそういうことである。
「っ❤ サイトさん!❤」
彼女も鏡越しに見て感極まり振り向きながら俺を見上げる。何を求めているのかは明白だ。結婚式用の、遠くから見る者にもわかる濃いルージュで彩られた唇が俺を誘う。何度味わっても魅惑的なそれは初夜というシチュでより輝いて見えた。しかし、ぐっとこらえる。今しがたアンリエッタが俺を諌めたように俺もまた夫として妻の間違いを指摘せねば!
「違うだろアンリエッタ。俺達は今日結婚したんだから…」
「っ、はい、
鼻にかかった蕩け声でのあなた呼びという正解を出した新妻アンリエッタに俺はキスを落とす。そのルージュを奪い取るような濃密で濃厚な隙間ゼロで行われる夫婦の寝室で、子作り前のキスを。
大元の提案は俺からだった。彼女には、アンリエッタには俺の子を産んでほしかったのだ。他の愛人たちの場合は「出来たら嬉しい」ぐらいの感情だったけれど、アンリエッタには「必ず産ませたい」という感情がずっとついてまわった。何気に直の肉体関係を続けた日数でいえば、実際に肌を重ねた回数でいえば、たぶん俺の女達の中でアンリエッタは一番多い。
だからアンリエッタの体に、これから彼女が紡ぐ王家の血筋に、絶対に消えない形で“俺”を刻み込みたかった。もちろん愛人として、俺を散々喜ばせてくれた彼女が欲しがっているモノをあげたかったという人として当然の感情もあったけどね(当然とはいったい?)けど相手は女王。他の愛人たちのように俺の権力や采配で誤魔化すのは難しい。どうしたらいいかと俺は正直に彼女に相談した。まあ、その時は「そこまでわたくしを望んでくれていたなんて……嬉しい♡」とそういう予定じゃなかったのに女王の執務室でドレスをめくりあげてズッコンバッコンと楽しんで、と話がずれた。後日アンリエッタは解決策を提示してきたんだ。俺もさすがにびっくりな内容だったけど。
実在の青年貴族と結婚して、けど実際の子作りは堂々と俺とすればいい
と。
女王の伴侶となれる身分と年齢の青年貴族たちの弱みを彼女はじつはいくつか握っていた。これは強硬な求婚をその人物か実家がしてきた際に黙らせるために用意していたものだったとか。これらを使い条件に合いそうな男を表側の結婚相手としつつ本物は監禁なり排除なりして王家秘蔵の外見を変化させるマジックアイテムで俺がその人物に化けてしれっとアンリエッタと結婚式をあげて当然のように子作りするのだ。
正直ゾクリとした。
恐ろしかったのではない。その手があったか!的な高揚と実行した時にはきっと“ルイズの前でアンリエッタと結婚式をあげれる”“彼女の前で堂々と誓いのキスまでできる”ことに俺は背徳の興奮を禁じられなかったのだ。それはどうもアンリエッタもだったようでこのプランを聞かされ賛同した夜はいつもより燃え上がって、っとまたズレたな。ともかく、そんな計画が裏で進行してたんだ。この間の逢瀬で彼女が告げた結婚相手が見つかったというのは都合がいい表向きの相手がついに決定したということだったのだ。そして女王陛下からの依頼というのはその間の俺の不在を誤魔化す方便。今日それを実行して、臣下、国民、国賓たちの前で俺は堂々と重婚し、トリステインの女王アンリエッタを非公式に、身勝手に、第二の妻とした。そしてこれからそんな非公認な相手である俺とトリステイン王家の次代を周囲に望まれて作るのだ。普段の密会とは興奮度合いがまったく違う。何もしていないのにもう股間のムスコが痛いほど勃起している。
ああ、そうそう。一応説明しておくがさっきまで俺が化けていた人物は物騒なことにはならなかった。貴族生まれながら貴族生活が合わない若様らしく、しかもお付のメイドと隠れて恋人関係になっていたとか。アンリエッタは二人で暮らせる逃亡先と仕事を用意する代わりにその身分と顔をもらう交渉をしたのだとか。今頃、貴族社会のしがらみと身分差問題から解放されてハッスルしていることだろう。さらに彼の実家も影でしていた悪行の証拠を掴まれ、事情を教えないまま傀儡にしたとか。取り潰しもあるほどあくどいことをしていたので女王に従うだけで家を存続させられるのだから恩情ある扱いだと思うぜ。もちろん、どちらにも万が一を考えて女王の手の者による監視をつけている。よからぬことを企てれば彼にせよそのご実家にせよ処分する手筈は整っているのだとか。なので、彼と恋人さんやそのご実家さんには静かに暮らしていてほしいね。お互いのために。まあ、ダメだった時はご実家の女性陣や恋人メイドさんが中々の美人さん揃いなので俺がもらってあげるけどね(ゲス顔
「んぶ、ぢゅぅ❤ ぷはぁ……あぁ、愛しい人❤ わたくしの
結婚式直後としては最後に少し不適切な回想をしつつもキスを堪能する。眼前には俺と唾液の橋で繋がる舌を突き出した格好で蕩けた目で夫を見詰める我が妻。やがて崩れた銀の橋はなだらかな肩に落ちると場所が良かったのかまるで俺を誘うようにきめ細やかな肌を滑り、ふくよかな白い谷間に消えた。
「ああぁん❤」
その挑発乗った、とばかりに左右からハートカットの隙間に腕を入れてその豊玉を鷲掴み。ぐにゅりと歪む量感のあるロイヤルバストはやはり何度揉んでもサイズ、張り具合、柔らかさ、重量感、のバランスが最高で飽きないどころか揉むたびに夢中になる。これを式や宴で何度押し当てられて何度理性が飛びかけたか。お預けさせられた報復とばかりにぐにぐにと乳房の芯に響くようにこねまわす。君の感じるところは把握してるのだよ、なにせ夫だからね!
「あ、はあぁ❤ んふぅんっ❤ 本当に、あん❤ わたくしの旦那さまは、あぁっ!❤ 胸を揉むのがお上手ですこと❤ 頭、痺れちゃう❤ ふふ、夫を夢中にさせるモノを持てて妻として誇らしいです❤ あはぁん、あなたもっとぉ❤❤」
もっとも我が妻は喜んでその胸を差し出すのだけど。出会った頃からは一回り以上ボリュームが育ったおっぱい。まるで俺が育てた、俺を喜ばせるために育ったとばかりに豊満な実りは十二分に俺を夢中・満足させる。まさにウィンウィンの関係だ。なんて理想の夫婦だろうか。
「あぁ、やぁん❤」
なんて内心ふざけながらおっぱい堪能を右手に任せて、左手でウエディングドレスのスカートをめくりあげる。布越しに太腿をさするようにしながらゆっくりと上げていき、それを鏡越しに眺める。アンリエッタは形ばかりの羞恥の声をあげるがされるがまま。けど。
「おおっ、これは…」
あらわになっていく白のガーターストッキング。その上に気持ち乗っている男好きな肉付きのムチムチな太腿。けれどその先にあったのはそれ以上のエロスを見せつける装い。
「式の最中ずっとそんなの穿いてたなんて、俺の奥さんはスケベだな」
ドレスと合わせた白のショーツは王家の花である百合の刺繍入りだが切り込み深めなシースルーで布面積が少ない。それだけでも股間直撃モノだけど、クロッチ部分がそもそも無いエロショーツであった。思わず、ロイヤルヒップに押し付けていた股間がより固くなる。うむ、この感触は後ろの布面積も極小と見た!まさにハレンチ!
「うふふ、いやらしい妻はお嫌?♡」
「大歓迎!」
鏡の中でいたずらに微笑む妻の問いかけに喜びの即答をする。
これは予想外だったのかアンリエッタは頬を朱に染めながら嬉しそうに微笑む。それは男を誘う妖艶なそれというよりは恋する乙女のようですらあった。ただ表情はそうでも、女王の肢体が醸し出す蠱惑的な色香は誤魔化しようがない。そしてこれからすることが変わるわけでもない。しかしこのタイミングでそんな顔を浮かべられる辺りが俺の第二妻の魔性っぷりなのかもしれない。だってもう、その顔を淫らに蕩かせたくてたまらない。
「アンリエッタ、もう俺は!」
「あなた❤」
我慢できないとここで貫いてやろうとしたがそれよりも先になだめるように諌めるように、されど蠱惑的な声で待ったがかかる。俺の腕の中で全身を振り向かせた彼女は濡れた瞳で俺を見上げてこう言った。
「ワガママを、許してほしいのです❤」
「…どんな?」
「わたくしたち
可愛らしくそうつげて、ほっぺにチュッとされた隙に愛妻は腕の中から逃れるとベッドに腰掛けて俺を待ち構える。ウエディングドレスのスカートを大きくめくりあげてのM字開脚。自ら膝裏を抱えて夫を誘惑していた。
「どうかこの純白の衣装をあなた色に染め上げてくださいな♡」
「ごくりっ」
そしてそんなポーズで突き出された股間では隠す気もないエロ下着が扉を全開で誘ってきた。花嫁衣裳をいくらでも汚していいというお許し付きで。ルイズの時は衣装のままは嫌がられてちょっと残念だったっていう話をどうやら彼女は覚えていてくれたらしい。
「さすがアンリエッタ、すごく俺好みだ。しかも……」
脚と共に女王の秘穴も開いたのか愛液が垂れ落ちてスカートとシーツを濡らしていく。同時に濃密な雌臭が鼻腔を刺激してきて、下半身のムスコがびんびんに反応してテントがでかくなる。
「っ……準備万端だな」
この距離でも届くいつもより濃密な匂い。まだ直接触ってもいないのに半端じゃない愛液量。何かやったなと暗に問えば蕩けた声ながら明確な答えがかえってくる。
「はい❤ 元より今日の式はわたくしの周期と合わせたもの❤ そして王家秘伝の子作り薬も飲んでいるので、んぅ、ああぁ❤ 式の最中ずっとあなたに抱かれたくて我慢できないほどでしたわ❤」
さすができる愛人、じゃなくて第二愛妻。GJ!
けどそれどっちかというと子作り薬じゃなくて媚薬じゃね?
なんて、いらんツッコミは野暮っていうものだ。俺はただ妻の意気込みに応えるため早々に下半身だけ衣服を脱ぎ捨てる。
「つまりあなたの
今まで無為にしてしまった子種たちの分までトリステイン王家の胎にぃ❤
あなたの妻の子宮にたっぷり種付け、を、ぁ、っっ──────ぉぉぉ!!?!❤❤❤❤❤」
互いに興奮していく女王にして妻の口上が終わり切るより早く俺は妻と一つになる。開かれた膝頭に両手を置くようにして掴むと服から出すのも大変だったムスコを待ちかねている妻の穴に一気に突き入れたのだ。勢いにのけぞった妻は白い喉をさらしながら一際熱い吐息をもらす。
「ぉ─────ぁはぁっ!?❤❤」
俺は俺で夫婦となって初の合体に、その感覚に意識をもっていかれた。
「う、おっ、これはっ!?」
違ったのだ。
これまで散々味わってきた女王の蜜壺だが今宵は一味もふた味も違った。貪欲なまでの吸い付きはこれまで通りだが、それ以上に奥へ奥へと誘う膣肉の蠢きに逆らえない。本当にどっちが食われているのか。しかも肉棒を包み込む熱は今までと種類が違う。これまでがいわば互いが溶けあうための熱であったのなら、これは女体として母体として準備が整っていることを示す熱。
「一気に奥までぇ❤ はぁ❤ す、すごい、今までと感じ方が違っ、んんぅ!❤❤」
「俺もだ。めちゃくちゃ求められてるってわかるぞアンリエッタ!」
繁殖相手として求められている。それが雄の本能を強烈に刺激する。ましてやその相手が本来なら手が届くどころか手を出してはいけないはずの相手となれば余計に。彼女もいつもとの違いには戸惑いと歓喜が入り混じった嬌声を、本音をこぼしていた。
「ああ❤ だってずっと欲しかったんです❤ なのにルイズや他の方々ばかりお子をぉ!❤」
「次はお前だ、アンリエッタ!」
「はい、あなたぁ!❤❤」
だから、離さない。離さないで。
俺達は熱のこもった目で見つめ合いながら自然と両手を繋ぎ合う。恋人繋ぎってやつだ。互いの左手にある真新しい指輪が俺達が結婚したという事実をより輝かせる。
「アンリエッタ…やっと、やっとお前と夫婦として交われる!」
「ずっと夢見ていました! こんな形でもあなたの妻になれて、わたくしっ!❤」
そんなまさに新婚夫婦だという上半身の空気は、だが下半身にはそぐわない。どれだけ俺達が交わってきたと思っているのか。この日を心待ちにしていたと思うのか。上では蕩けた目で愛を交らせながら、下では本能のままに腰を交らわせる。彼女の美しい足がぎゅっとしがみ付き、俺のほじくるような腰の動きに応じて跳ねる。さすが妻より抱いた女だ。何も言わずとも息が合う。けれどやはり彼女の方が我慢してきた想いが強いのだろう。腰に回された足がぐっと俺を引きこんでくる。
「おおっ!?」
「あはぁっ!❤ サイト、わたくしの
「もちろんっ! いやだって言ってもやめないからな!」
「あはぁんっ❤ わたくしがあなたを拒絶することなどありませんわ❤」
荒い、熱のこもった息をこぼしながら媚びきった声をもらす第二愛妻。俺を見詰めるのはハートマークが浮かぶ瞳からの熱視線。俺はたまらず彼女に覆い被さる。
「アンリエッタ!!」
「っっ────ぁぁ!!❤❤❤ 刺さってぇっ!❤ そこですぅ、子作り準備万端の子宮そこぉ❤ あなたの妻の子宮そこぉ!❤❤」
「今日からの
「はい、はいっ❤❤」
ぐっとより押し入った俺のムスコが既に開いている子宮の入り口に刺さったのが分かる。ぱくぱくと食らいつくそれは早くちょうだいとせがむよう。しゃぶりつくような、絞るような感触は慣れていても、腰が持っていかれそうな吸い付きと気持ち良さ。早々に頭まで蕩けそうだがぐっとこらえて、妻の求めに応じてやるとばかりにグリグリと腰を回して子宮口を刺激する。準備万端の体だからこそ、これからお前を孕ます相手をより意識させるために。
「こっちだってこの日のために溜め込んでたんだ。いつもより濃厚なのたっぷり卵にぶっかけてやるからな!」
「おおっ❤ 出てますっ、もうとっくに出てますから❤❤ あぁ、女王の卵仕留めてぇ❤❤」
ドロドロに蕩けた熱さの膣内はかつてないほどの熱気でムスコに絡み付き、極上の快楽を与えながら射精を促してくる。思わずぎゅっと握り合う手に力が入る。交差する視線に誘われるように唇を重ね、当然に舌をからませる。
「んぅっ、れぁ」
「んんぅっ❤ ぢゅるっ、れろ、んんぢゅぅ❤」
「ちゅ、ぷはぁ、たくさん、たくさん作ろうアンリエッタ! 君との子が欲しいんだ!」
「ああぁぁん❤ わたくしもです❤ だからたくさん、たくさん仕込んで
上の口で求め合う愛の言葉を掛け合いながら、下半身は濃密に貪欲に絡み合ってお互いを貪る獣の交わり。どちらも事実で、どちらも俺達の本音で本能だ。だから込み上がってくる衝動、溜まる熱を我慢することもしない。
「うっ、初夜一発目だ。受けとれアンリエッタ!!」
「はい、あなたぁっ❤ あっ、あああああああああぁぁっ❤❤❤❤」
腰をがつんと叩きつけながら、吸い付いてくる子宮口目掛けて初夜の開幕を告げる一発目を解放した。腰が震える。下半身が震える。射精中の敏感なムスコにくらつく愛妻の膣肉が一滴も逃すまいと絞ってきて頭の奥がスパークしそうなほど気持ちいい。今まで体験してきた愛人たちへの種付けとは違う感慨。これからこの国を従え、導いていく王族を生み出す胎に。その貴き血筋を紡ぐ卵に。俺の精液を注ぎ込んで受精させる。これからのトリステイン王族たちを俺の子どもたちにする記念すべき一発目。
「くぅ、はぁっ!!」
「──────────────ぉぉっ!?!❤❤❤」
お互いに、いつもなら、なんてことはない初弾。されど待ちに待った、皆を騙しての結婚式後の、望まれての妊娠解禁・夫婦セックス。そのシチュも加わって脊髄を昇ってくる快感電流に痺れながら射精が続く。自分でもそうとう間抜け面で涎でも慣れ流していそうだ。アンリエッタもいつもとの違いに大きく背を浮かせて仰け反っている。震える白い喉、突き出したような震える大きな双山、絡み付く肉付きのいい脚。正直、今までにない強烈な射精感と下半身の蕩け具合に頭がおかしくなりそうだった。めちゃくちゃ気持ちいいと分かるのに腰から下が別の生き物みたいな感覚だ。
「あ、はぁん…❤」
どれだけ射精していたのか。長くとも30秒もなかったろうが体感的には数十分もしていた気がする。それだけの意識の白濁と疲労感と満足感。今までの逢瀬でもドロドロになるほど彼女と蕩けあったが一発でこれは無かった。だから俺の視界に戻ってきた妻がみせた蕩け顔と甘い吐息にやっと我に返れた。お互い繋いだままの手を離さないままだったのが妙に気恥ずかしい。
「ん、ふぅ、あぁ……❤ こんなにも違うものなのですね❤」
半ば固まってなかなか解けなかった手をなんとか放して彼女はうっとりと自らのお腹をさする。
「大好きなあなたと夫婦となり、望まれてする子作りで愛する殿方の精を受け止める❤ わたくしは今日この時ほど女に生まれたことを幸せに思ったことはありません❤」
今ので出来ていれば良いのだけどとこぼしながら、目元からこぼれ落ちた滴は生理的な反応か感情の発露だったのか。後者であればいいなと思いながらその手に自分の手を重ねる。
「気が早いぞアンリエッタ」
「え?」
「ルイズよりたくさん、ここで孕んでくれるんだろう?」
そちらの方が幸せだろうと暗に指摘しながら重なる手にぐっと少しばかり力を入れてマッサージでもする加減で妻の腹を押す。
「んぅっ❤」
それだけで悶えるのは絶頂後の敏感さからか。殊更妊娠を意識させられてか。エロ漫画にありがちなファンタジー設定で排卵でもしたか。ともかく蕩け落ちていた瞳がより歓喜と興奮の熱を帯びて俺を見詰めていた。
「もう、あなたったら❤ えいっ」
「おお?」
かと思えば、ぐるりと視界が回転。一瞬で上下が入れ替わって花嫁衣裳を乱した妻が俺の腰に乗る形になっていた。見下ろす彼女の表情は恋する乙女のようで、獲物を前にした肉食獣のようで、男を蕩かす魔性のよう。どれもが違って全てが正解のような俺の新妻女王の姿に自然とムスコに送る血流が増えた。トリステインの至宝と謳われる麗しき女王、その俺しか知らない閨の顔。この女を満たせるのは自分だけだという自負と優越に興奮が止まらない。
「あん❤ 相変わらず女泣かせなたくましさ❤」
入ったままだからそれを敏感に感じ取って悶えた妻は悦びを顔に浮かべるとそのまま自分の腰を振り始める。その激しさに、元々取り外せるようになっていたらしいスカート部分は振り回すような腰つきに外れて飛んだ。あらわになったむっちりとした太腿と尻たぶを俺の股間にパンパンッとぶつけられる。そんな動きをしつつもむしゃぶりついてくる膣でムスコをしごかれる快感は、先程までの自分で腰を振って抱いている動きとタイミングや角度が違うためにもはや別物の極楽だった。ましてや。
「うふん、どうですか❤ あなただけの
俺の腰上という舞台で妻女王が酒場の踊り子のように踊っているとなれば。
両手を頭の後ろで組むようにして胸を突き出し、地球のサンバもかくやという腰つきで俺のムスコをしごく花嫁女王。とっくにハートカットからこぼれ出ていたロイヤルバストの白い双山がバイン、バインと揺れて目も楽しませる。
「最っ高だ! あの美しいアンリエッタが! 式の最中ずっと男連中の目を奪っていた俺の女王が! こんな百戦錬磨の娼婦すら逃げ出すような踊りを!」
たまらない。
その姿が元々キレイで清純そうであればあるほど男とは汚したい生き物らしい。
「はあん❤ とうっ、ぜんっです❤ できた妻とは人前では貞淑、ベッドでは夫専属娼婦であるべき❤
彼女も彼女で、やっと手にしたこの状況に特別な感慨があるんだろう。陶酔しきったうっとりとした眼差しで俺を見下ろしながら、俺の感じる所を熟知した腰使いは激しくなる一方だ。うねる膣が隙間なく吸い付き、しごく中ムチムチのヒップを何度も弾ませる。パンパンッと響く肉音が次の射精の催促にも下の口の喘ぎにも思えてくる。
「アンリエッタ、イイ、いいぞっ! 次が昇って……おおっ!?」
「あはぁっ、わかります❤
これ、射精前の震えっ、んんぅ❤ あ❤ あ❤ っ、んああああぁっ❤❤」
腰上で乱らに舞う愛妻に見惚れてしまった俺は這い上がってきた射精感をこらえきれなかった。アンリエッタは可愛らしく且ついやらしく、鼻にかかった声で喘ぎつつも的確にぐにゅりと腰を捻って、
本当に、種付けられ好きな
「う、お、おおっっ!!」
「─────お、ほっ!❤ また来たぁ❤ たくましい射精っ❤ 夫からの種付けぇ❤❤!」
文字通りの吸引。出すのより吸われる速度の方が早いのではと錯覚する貪欲な子宮の嚥下。一発目のそれが下半身が別世界にいったかという衝撃的な快感とするならば、これは相反する感覚が合わさったハイになる快楽だった。自分の全てを吸い出されてしまうような疲弊感と彼女の求めに応じられていることへの男としての満足感。ランナーズハイになる人達の気持ちがちょっと分かる気がした。一緒にするなって怒られそうだけど。
「あ、はぁ──────っっ❤❤❤❤❤」
アンリエッタもこの二回目の種付けに
「ん❤❤」
そして脱力しきった柔体が俺に落ちてきた。難なく受け止める。散々味わった極上の肢体だけど、抱き留めるだけでも股間に響く感触だ。
「はぁ、何度わたくしを虜にすればいいのですか❤ ステキ過ぎますわ、あなた、んむぅ❤」
「俺も君に夢中だよアンリエッタ……むぅ、ちゅ」
目と鼻の先にある全てが淫蕩に染まった妻の顔。もっと顔を見せてとばかりに彼女の両手が頬に添えられ、俺達は啄むように唇を重ねる。
「んちゅ❤ ぢゅっ❤ むぅっ❤ ん❤ ちゅ、ちゅっ、んんぅっ❤❤」
それは情欲を交らせるものではなく互いの情愛を伝える口付け、の連続。唇を甘噛みし合って、舌先だけを交らせる。終わらないリップ音とささやかな粘膜の接触は耳と口から蕩かせに来ているようで、しかしそれに先に参ったのはこれを始めた妻の方だったらしい。
「ちゅ、む…んおっ!?」
「ずゅっ、んんぅ❤ はぁ❤
折り重なった格好のまま、熱い口付けと愛の言葉を何度も繰り返しながら未だ深く交わったままの腰を我が妻アンリエッタは絶頂直後とは思えぬ速度と勢いで上下させた。ともすれば先程までの目を楽しませる目的もあった種請いダンス以上にただ子種を求めるだけの激しい腰振り。熱く蕩けた膣の締め付けを微塵も緩めてなどいない状態で、だ。パンパン、どころかバンッバンッと女王の魅惑的なヒップが俺の肉棒をしごきながら踊る。見えてないのに見えているような錯覚が頭をぼんやりとさせる。二発目発射直後の敏感さも加わって俺はたまらず三発目を
「おっ、ふ、んっ!!」
「んふぅ──────────っっ❤❤❤❤❤❤」
深い口付けを続けながらぴったりと押し付けた尻たぶを震わせて三度目の射精を
「アンリエッタ」
「ふ、え……きゃん❤」
三度注がれた精液を腹に感じて、陶酔しきっていた新妻をまたベッドに押し倒す。伊達に閨で何人もの女を口説いてきた俺じゃない。慣れた動きで素早くアンリエッタをうつ伏せにすると覆い被さるように再挿入する。寝バックってやつだ。
「あっ、んっ❤ お、おおおおぉぉっ!❤❤」
精液と愛液まみれの膣はそんな体勢でも呆気なく俺を受け入れ、しかしまだまだ吸い付いてくる元気さ。いいねぇ、それでも俺の妻。けれどここから先は愛し合う夫婦の初夜じゃない。結婚“性”活において誰が主人かを思い出させる戦いだ。
「次は俺のワガママを聞いてもらうぞ、アンリエッタ」
「ふえ?❤」
投げ出されている両手を上から押さえる。体全体はもう俺自身で押さえている。そう、寝バックは女性側がほとんど動けない体位。
「今から朝まで好きなようにやらせてもらうぞ。それこそ頭がバカになるぐらい快楽漬けにしてやる────受け止めてくれるだろ、我が愛しい妻アンリエッタなら」
「っ❤」
その耳元でそんなことを情感たっぷりの声で囁いて、返事もきかずに容赦ないピストンを俺は始めるのだった。
「あはっ!?❤ おっ❤ おっ❤ おぉっ❤ 奥、ごりごりぃっ!❤❤」
「あなただけぇ❤ 動けない女王の穴を好き勝手できるのあなただけぇ❤❤」
「おほぉっ❤ おおっ❤ またトドメ刺されちゃうっ❤❤ 子宮堕ちる❤❤」
「わたくしの心も穴も堕とした凶悪チンポ様❤❤ ああぁ❤ たくましすぎます❤」
「はい、はいぃっ❤ アンリエッタは
「おっ、ほっ❤ おおおんっ❤ あひっ、おひっ❤ ひぃっ❤ おおおぉっ❤❤」
「い、いっ、くぅっ───────────っっっ!??!❤❤❤❤❤」
翌朝には俺の愛しい新妻は心身の芯から自分が誰の雌であるかを理解していたと報告しておく。
さて、
一国の女王に許された
そんな日々のある一日を紹介しよう。
「おっ、ほっ❤ ああぁ、ずっと入ってたぁ❤
あれだけしたのにまた膨らんでぇ、んぅっ❤❤」
目覚めは昨晩からいれっぱなしのムスコが朝勃ちして悶える妻の声から。即座におはようの口付けをしながら我慢せずにビュッピュッと朝の一発目を注ぐと互いに身支度を整えて朝食だ。
「はむ、ちゅっ❤ あなたぁ、次はこれどうぞ、んんぅぅ❤」
薄い寝間着を羽織っただけの彼女を膝に抱いて、銃士隊が運んできた朝食を口移しで与え合う。見せつけられる銃士達が羨ましげに太腿をこすりながら恍惚とした顔をしていたからすぐまた勃起してしまって、それに気付いたアンリエッタが押し付けていたお尻の角度をかえてすんなり迎え入れてしまったものだから結局朝の第一ラウンドになってしまったけど。
「あっ❤ ああっ❤ 見られてます❤ わたくしが
集まる視線にいつもよりキュッとしまる愛妻の穴は気持ち良かった。
その後、食休みならぬセックス休みとばかりに新たな離宮を新妻アンリエッタと散策。見慣れたあの白いドレス(マント無し)の彼女を伴って俺達の新居をあちこち見て回ったよ。しっかり腰に手を回して談笑しながら、けれど胸や尻を好きな時に好き放題揉みながらだけど。護衛や世話役の銃士たちの目がある中、離宮とはいえ城内で女王にしていると思えばこの程度(?)のボディタッチもじつに刺激的だ。彼女も極まってか口付けを求めてきたので濃厚な夫婦のキスを何度もしたよ。
「ん、ちゅぅ❤ ぢゅる、むぢゅぅ❤ ここでも口付けを、ん❤ アンリエッタに愛しい夫のキスを刻み込んでぇ❤ ん、んっ、はぁ、むふぅ❤ はぁ、離宮のどこにいてもあなたを思い出せる濃いキスをもっとください……んんぅ~~~っ❤❤❤」
蜜月が終われば俺は領地に戻らねばならない。魔法の鏡による楽々移動手段があるとはいえさすがに毎日とはいかない。ならばその不安や寂しさを晴らすのも夫の役目である(ドヤ顔)とハッスルしてしまった。休んでないな、これ。それからは離宮内での思い出作り(意味深)を続けたよ。最終日には離宮全制覇したとだけ報告する(ドヤ顔2)
その後本当にセックス休みとして穏やかな夫婦の談笑をして、湯浴み、ディナーを終えると俺達夫婦のメインディッシュである子作り再開だ。アンリエッタは毎晩趣向をこらして俺をベッドで迎えてくれる。時に
「くっ、いくら捕虜とはいえ一国の女王に、ああぁっ❤ こ、このような振る舞い、んんぅ❤ 許されませ、あはっ、おほっ❤ 子宮ダメぇっ❤ そこは我が国の跡継ぎ作るとこなのぉ❤」
戦衣装でのなんちゃって捕虜プレイだ。あの一部に鎧がついてるだけの、どう見ても戦意高揚目当てのエロイ衣装から必要ない(?)鎧部分やマントをはぎ取られた彼女を四つん這いにして腰に布巻いてるだけみたいなスカートをめくってレオタードな女王をバックで犯す。侵略者のチンポをこんなに蕩けた穴で受け入れちゃって、なんてダメな女王陛下だ。お仕置きとばかりにがつがつと腰を振る。と。
「ああん、もう許してぇっ!❤❤ こんなすごいオチンポさま女王マンコ負けちゃいます❤❤ トリステイン差し出したくなってしまいます❤❤ おおんっ❤ もっとぉっ❤❤ 侵略者チンポさま種付けしてぇっ!❤❤」
とっくに俺に堕ちきった肉体では捕虜むーぶは続けられなかったか。簡単に降参種請い腰振りである。だがまあチンポ欲しさに国を売るとか、アンリエッタなんかすごい似合うな(笑)
そんなこんなを約一週間繰り返して、俺達の淫らなハネムーンは終わった。
最終日が近付くにつれて銃士やらメイドやら色々参加人数が増えたが、別の話だ。
俺達は互いの生活に戻りつつ以前より頻繁に顔を合わせ、夫婦の時間を作った。
そうして女王の結婚式からおおよそ三か月後。
王宮から女王の懐妊が大々的に発表された。さすが俺、あの日々でばっちり当てていたらしい。ただその後アンリエッタの腹が徐々に大きくなるにつれ、少々困った問題が発覚してしまったが。
「困ったわルイズ、わたくしいきなり張り切り過ぎてしまったみたい♡」
発言とは裏腹に、白いマタニティドレスを纏ってソファに腰掛ける女王はまったく困っていない様子の至福の笑みで親友に微笑みかける。俺と共に王城に招待されたルイズはそれに若干の苦笑を浮かべながらも祝福で答えた。
「いえ、色々問題はありましょうが王家の血筋が増えることは喜ばしいこと。経過も順調であるとも聞いています……本当に、おめでとうございます陛下」
「ふふ、ありがとうルイズ。
誰が見ても、最大の幸福の中にあるといわんばかりの笑みで親友の言葉を受け取った女王がさすったお腹は大きく膨らんでいる。妊娠六、七か月といったところだ。けれどそれはかつてのルイズの同時期を思い返してみても、愛人達の同時期の膨らみを思い返してみても彼女の方が気持ち大きく見える。それは何故か。
「けど、まさか一度の妊娠で三人も授かるなんて、ね♡」
困ったわ、と嘯きながらも幸せと母性に満ちた笑みで大きなお腹をさする女王。
そう、安定期を迎えた彼女のお腹にいる赤子の数は三。三つ子だと判明した。
これに高位貴族や文官たちは上に下への大騒ぎだ。男女の組み合わせ次第では継承権等をどうすべきか。貴族達は早くも我が家に養子(ないし嫁・婿)にと王家とのつながりを露骨に求めだしたり、文官達は法律や過去の例をひっぱりだして全ての可能性への対処を検討しているらしい。全員男・全員女だった場合が一番面倒だと頭を抱える宰相をこの前見た。まあその場合は出てきた順で継承権をつけるしかないだろう。
いやあ、当てすぎちゃってごめんね!
「けれど子作り勝負、わたくしがいきなり差をつけてしまうなんて予想外だったわ」
「こちらもです。一、二年はまだ余裕があると思っていたのですが一気に三つ子とは……
しかし陛下、いくら私の夫が便利に使えるからと仕事を振って露骨に邪魔してません?」
おかげであまり夫と出来てないのですが。
と冗談交じりながら暗に責めるルイスだがアンリエッタは悪びれた様子なく微笑む。
「うふふ、ごめんなさい。わざとじゃないのよ?
子爵も申し訳なかったわね、どうしてもあなたの力が必要なことが多くて」
「いえ、陛下。王家の方々のお役にたててじつに光栄です。妻もこうはいってますが密命あるたびに、ヘマをして陛下に迷惑かけないでよ、とよく叱咤してくれています」
「まあ」
「サイト!」
そんなことを、嬉しいわ、と微笑む女王に恥ずかしいのかばらした俺に吠えるルイズである。ここだけ見れば誰も思うまい。俺がルイズの夫でありながらアンリエッタの秘密の夫でもあるなど。
「うふふ………ねえ、ルイズ。出来ればお腹を触ってくれないかしら?」
一通り笑った女王は何を考えたか大きなお腹を示すように再度撫でる。
「よ、よろしいのですか?」
「初産を無事終えたあなたにあやかりたいの。
出来れば英雄殿の加護も欲しいから子爵もお願いしたいのだけど?」
これに夫婦で頷き合って、腰をあげた俺達はゆったりと腰掛けるアンリエッタに近付く。先に彼女の足元に屈んだ格好のルイズが女王の大きなお腹に顔を近づけつつそっと撫でた。そこにいる未来の王族に呼びかけながら。
「どうかご無事に産まれますように。臣民一同お待ちしておりますわ、殿下方」
柔らかな、自分も母となったからこそ出る優しさを含んだ声でルイズは幼馴染への親愛と王家への忠誠がこもった言葉を口にしていた。そんな光景の、真上で。撫でたのと同タイミングで。
「ん」
「んぅ❤」
その前に向けられた視線だけで理解しあったもう一組の夫婦が一瞬だけだが情愛たっぷりな口付けをするのだった。
──元気な子を産んでくれ、愛しき
──はい、
ぶっちゃけ、序盤と終盤にあるアンリエッタとルイズの会話がしたかっただけ感あるかも(汗
ルイズ気付いてる説、気付いてない説、どちらでも怖い会話になってると思う。たぶん。
さて次は誰にしようか。候補はいるが、未定である。