ヒロインは
共に盤の外を目指していた筈なのに、気づけば惹かれあっていた二人の話。
時系列的にはイヤーワンなので、このログハンはまだ凄腕の斥候です。初恋相手が術士だったのでしょう。
ふわりと、
窓から差し込む陽射しも暖かく、抱きしめる何かの温もりもまた心地よい。
「おい。おい。いい加減離してくれよ。まったく、この甘えん坊め」
ぎゅっと抱きしめる力を強めると、嘆息混じりの苦言が飛んできた。
重い瞼をどうにか持ち上げ、こちらを覗き込む瞳を見つめ返した。
くすんだ金色の髪は肩口の辺りで適当に切り揃えられ、たまに手入れしてやっているというのにあちこち跳ねてしまっている。
後で直してやらねばと思いながら、ぼんやりと不機嫌そうな彼女を見つめる。
「起きたか?起きたな。なら離せ、離してくれ」
そのまま自分の肩を掴み、無理やり離れようとする彼女に抵抗するように抱きしめ、豊かな胸に顔を埋める。
昨日たらふく飲んだ
はぁと溜め息が聞こえ、それに合わせて胸が上下する。
彼女の方も諦めたのか、手荒な手つきで頭を撫でてきた。
「まったく、出会ったばかりの頃は抜き身の
「どっかの誰かが甘やかしたからだろ」
「自覚しているなら離したまえ」
「……」
金髪の女性──
だが流石にやり過ぎたと思ってはいるのか、腕から力を抜いて彼女を解放してやった。
ようやく解放された
ベッドの端に座る形となった彼女は自分の裸体を──女性的な魅力が詰まった肢体を見下ろしながら、溜め息を吐く。
体のあちこちに残る
「乱暴者め。私だって女なんだぞ?」
すりすりと手首の跡を撫でながら、言葉とは裏腹に声音は喜色に満ちていた。
手首を撫でていた手が下腹部に伸び、そっと撫でて微笑みを浮かべる。
「何を今更。お前が女の事を、この世界の誰よりも知っているのは俺だと思うが」
そんな彼女を背後から抱きしめ、
腰に巻きつけた手で下腹部を撫でていた彼女の手を取り、指を絡めて互いの体温を感じ合う。
彼女の肩に顎を乗せ、自分でいくつもの印をつけた彼女の胸を見下ろし、無言のまま生唾を飲み込んだ。
耳元で聞こえたごくりという生々しい音に
「盛りのついた猿じゃないんだ、自重したまえ」
「…………」
「猿、じゃないよな?」
「
斥候の青年はそう言うや否や、彼女の肩を掴んでベッドに引き倒した。
「きゃ!?」と不意に漏れた彼女の可愛らしい悲鳴に思わず笑みを溢しつつ、ベッドに倒れた彼女に覆い被さる。
「待て、待ちたまえ!さ、昨晩もあんなにやったんだぞ!?本当に猿か君は!?」
斥候の青年の蒼い瞳に見下ろされ、照れながらもたじろぐ
「俺を馬鹿な猿にしたんだ、責任取ってくれ」
「猿から人に戻るなら今だぞ!?」
「お前と一緒にいられるなら、俺は猿でいい」
斥候の青年は微笑みと共にそう告げて、更に何かを喚こうとした
「んぐ!?ん……っ。んん……っ♡」
口を塞がれた
無造作に突っ込まれた彼の舌が優しく彼女の舌に唾液を絡め、上顎や下顎の粘膜を削ぎ落とさんばかりに舌先で舐め回す。
「んちゅ♡ま、待て……っんぐ♡まだ朝だぞ……んじゅる♡」
体は彼を求めても、辛うじて残る理性がせめて夜にしろと冷静に告げる中、斥候の青年はキスを続行する事で黙らせる。
「ちゅ……♡じゅる♡わかった、私の負けだ……んぐっ♡もう、好きにしたまえ♡」
こうなれば満足するまで相手してやったほうが早い──あるいは夜が怖いと判断したのか、
斥候の青年はそんな彼女の手首を掴むと、
その声に青年の背筋が興奮に震え、瞳に宿る情欲の炎が強くなる。
その瞳に
そしてその拍子に動いた彼女の喉元に斥候の青年は口付けし、吸い上げ、痕を残す。
そのまま首元、鎖骨、胸元にも同じように痕をつけ、既にいくつもの
日に当たらず、少し心配になるほど白い肌に生々しく残る痣にも似たそれは、昨晩の自分がやったことではあるのだが……。
「な、なんだい。見惚れているのかい?まあ、私の体にこんな事ができるのはこの世界において君以外は──ひゃん!」
じっと見下ろしてくる斥候の青年の姿に
乳房のあちこちに──強いてあげるなら乳首の周辺に多めに残る痕と同じ数、と見せかけていくつも新しい痕を付けながら、白磁の肌を汚していく。
「赤子じゃあるまいし……んっ♡こんな脂肪の塊の……っ♡何がっ♡いいのか疑問だ、ねっ♡」
「俺が吸うたびに声を上擦らせる奴が、よく言えたな」
執拗なまでに乳房を吸ってくる青年を小馬鹿にしたような声音でいう
そして証拠を突きつけるように乳首を口に含み、ちゅ〜と音を立てて吸い上げてやれば、
「触り心地も、吸い心地もいい。お前もここを弄られると気持ちがいい。疑問を差し込む余地はないと思うが」
ぐにぐにと乳房を揉みながらそう告げると、
「くっ……♡不意を打たれれば誰だってああなるだろう!?」
「かもな」
彼女の言葉を短く肯定した斥候の青年は彼女の胸から手を離し、柔らかな腹をそっと撫で、そのまま下腹部へと手を伸ばす。
彼の温もりが這う感覚に背筋を震わせ、彼の手を受け入れるように少しだけ脚を広がた。
開かれた隙間を彼の手が通り、僅かな湿り気を帯びた彼女の秘部に指先が触れた。
くちゅりと湿った音と共に、
「んっ……♡その、優しくしてくれ」
「善処する」
彼女の猫撫で声の懇願を軽く受け流し、斥候の青年はゆっくりと彼女の秘部に指を挿入した。
指を彼女の体温が包み込み、熱を帯びた愛液が指に絡みつく。
媚肉が収縮を繰り返し、指に吸い付いてくる。
そんな彼女の胎内を優しく、ゆっくりと掻くように指を曲げ、吸い付いてくる膣肉を押し返しながら指を抜く。
「くっ……うぅ……♡」
膣を動く異物感に眉を寄せ、体を強張らせる
だが背筋を撫でる快感に声を漏らし、指への締め付けが強くなる。
上の口では時折小難しいことを言う癖に、下は与えられた快感に素直なまでに応えてくれるし、求めてくれる。
「こっちはこんなに素直なのにな」
「う、うるさい……っ♡だ、誰のせいだと……!」
斥候の青年は微笑みと共にそう告げ、
そんなに素直になるまでいじめ抜いてくれたのは、果してどこの誰だったかと彼を弄るが、お返しは膣肉でも敏感な部分──Gスポットを撫で上げることだった。
「ひぅぅ♡♡」
「ひぐっ♡ば、やめろ……っ♡そこ、弱ぃ……んだ、ぞ……♡♡」
ビクビクと腰を跳ねさせ、秘部から愛液を滲ませながらの言葉に、斥候の青年は「知ってる」と告げる。
正確には彼の手で弱点にされたのだが、二人はそこを気にしない。
何度も何度も摩擦し、
「ひぅ……♡ど、どうした、なんで止めるんだ……っ♡」
ようやく解放された腰をベッドに沈めながら問うと、斥候の青年は無言のまま勃起した一物を彼女の秘部に当てた。
溶けた鉄のように熱いそれが添えられ、溢れ出す愛液を塗りたくるように前後する。
「うぅ♡そうか、入れるんだな♡いいとも、やろうじゃないか♡」
体を起こし、秘部に擦り付けられる彼の分身を恍惚の表情で見つめながら、
小さく唸り、彼女の腰を掴んで固定した斥候の青年は、先走り汁が滲む亀頭を彼女の秘部に押し当てた。
子供の腕ほどありそうなそれが根本まで入れば、間違いなく彼女の臍の辺りまでを貫くことだろう。
その感触を想像し、再び背筋を震わせた彼女は頬を朱色に染めながら猛ったように乱れる呼吸を繰り返す。
それは餌を前にした獣のようであり、斥候の青年は思わず笑ってしまう。
「な、なんだ、焦らさずに早くしたまえ!」
「いいや。どっちが猿かわからんな、これじゃ」
「な!?君は私が猿だと──」
そして彼に言い返すとした瞬間、彼は腰を突き出した。
ずりゅ!と湿った鋭い音と共に一物が根本まで一気に挿入され、子宮が潰れて内臓が押し上げられる。
「ふぎゅう♡!?♡」
「ふっ。
だらしのない声と共に体を仰け反らせ、ガクガクと体を痙攣させる
入れただけで動かなくなった彼女の、自分の一物の形が浮かび上がっている下腹部を撫で、とんとんと子宮があるだろう辺りを指で叩く。
「ひぐっ♡ぐっ……ぉお……♡♡」
もはや言い返す余裕さえもない
パンパンと音を立てて腰を打ちつけ、その度に抽送される一物が子宮を打ち抜き、膣肉を掻き回す。
「おお!?♡お、奥までっ……届く……♡んぉぉ♡こんな凶暴なものっ♡私でなければ、死んでいるぞ……♡おぉ♡♡」
体を根こそぎ裏返りそうなまでの快感に耐えながら、
額に汗を滲ませ、必死になって腰を振る様は確かに猿のようではあるが……。
「かっこいいな、全く」
ただ真っ直ぐに見つめながら告げられた言葉に斥候の青年は面を食らい、照れ隠しのように腰の動きを速め、彼女の膣奥を打ち抜いた。
パンパンパンパンと音を響かせ、その度に豊かな胸が揺れ、汗が飛び散る。
「ひぐっ♡こ、この、これは照れ隠しだな♡んぎっ♡ああ♡あぐ♡この、照れ屋め……ひぅ♡♡」
「黙ってろ」
「んぐ!?♡」
そして必死になる彼を笑った瞬間、
腰を打ちつけるのに合わせて舌が絡まり、漏れ出る筈だった嬌声が彼の腹へと飲み込まれていく。
「んんっ♡んぉおお♡じゅる♡じゅるる♡」
逃げ場のない舌が彼に嬲られ、子宮も彼に虐められる。
上も下も逃げ場はなく、一方的に責め抜かれる中、不意にびくん!と
一気に一物が締め付けられ、膣肉が痙攣し、一物が扱かれる。
だがそんな締め付けを振り払うように斥候の青年は腰を動かし、絶頂直後の膣肉を一物で掻き回し、彼女を責め立てた。
「んんん♡んじゅ♡ま、まへ……んぉ♡い、今イッたばかり……だぞ……んぉおお♡ちゅ♡じゅる♡」
痙攣する膣肉を押し返し、子宮を押し潰し、子宮口をこねくり回す。
ビクビクと痙攣する
「────♡♡♡♡」
その瞬間、
声にもならない嬌声と共に彼女は絶頂し、接合部から潮が噴き出して彼を濡らす。
食いちぎらんばかりに強くなった締め付けに青年は呻き、次の瞬間一物が暴発した。
昨晩大量に吐き出したにも関わらず、それでもなお強烈な熱と濃さを保つ精液が彼女の子宮に直に注ぎ込まれ、瞬く間に子宮を満たした。
「────♡♡♡………♡♡」
射精と同時に
斥候の青年は舌を絡めたままゆっくりと唇を離し、舌を解放してやる。
首元のそれをぺろりと舐めとり、ほんのりと香る薬品の味に表情を険しくするが、すぐに慣れたのか小さな吸引音と共にまた痕を付けていく。
「んっ……ぉ……っ♡く、くそぉ……これでは、私がベッドの上では弱いみたいではないか……っ♡」
散々イかされ、体にまで力が入らない状態のまま
その間にも青年は何度も彼女の体に口付けし、自分の物だと誇示するように痕を付けまくっている。
だが不意に顔をあげた彼は再び彼女を見下ろすと、ニコリと微笑みながらトントンと彼女の下腹部を叩いた。
いまだに硬さを保っている一物が入っているそこに僅かな衝撃が与えられ、
「ま、待ちたまえ。まさか、まだヤるつもりかい?さっきも言ったが、昨晩だってあんなに──」
「少しとはいえ寝たんだ、回復くらいする」
「回復……っ!するわけあるか、少なくとも私は──」
「寝てるだけでいい。俺が好き勝手するだけだ」
「馬鹿を言うな!?こんなものを入れられるだけでも負担が凄まじいというのにぃ!?♡♡」
彼女を黙らせるにはこれに限ると言わんばかりに、青年は再び一物で彼女の胎内の奥底を貫き、満杯になった子宮から注いだばかりの精液を押し出した。
膣内を逆流し、接合部から白濁液が溢れ出す。
「気絶するまで、いいや気絶してもお前を抱く。覚悟決めろ」
「それ、昨日も言って……んぎぃ♡♡♡」
斥候の青年の言葉に
ギシギシとベッドを軋ませながら、青年の欲望が尽きるその時まで、
その日の晩。
朝から彼に喰われることになった
同時に思い出すのは、自分の運命が変わったあの日の出来事だ。
ひょんな事で彼を巻き込む形で始まった『盤の外』を目指す旅。その旅は骰子の角である影の塔の頂きへと至った。
後はそこから身を投げるだけ。そうすれば四方世界の外へと飛び出し、二度と戻ることのないどこかへと行ける──筈だった。
彼は故郷だという盤の外に行こうとしていたが、確実にそこに至れる保証もない。
自分は外へと至る手段を示し、後は彼の故郷へと続く角を見つけられるように祈る──それで終わりだと思ったのに。
塔から身を投げようした彼が、自分の手首を掴んで止めたのだ。
今にも泣き出しそうな、普段の表情からはまるで想像できない弱々しい顔で、手を掴んできたのだ。
彼は何も言わなかった。ただその蒼い瞳を潤ませ、行かないでくれと涙を堪えていた。
「結局、それで折れてしまう程度の女だったというだけさ」
『──回れ右して来た道を帰るのもいいかもね』
塔の張りに立ち、後は飛び降りるだけだった自分がそんな事を言った時、この青年はどんな顔をしていただろうか。
笑っていたか、泣いていたか、あるいは驚いていたか。すぐに頭巾を被ってしまったため、よくは見えなかった。
だが、それでも──。
「君が眠る時、こんな穏やかな顔をすると知っているのは、私だけだろうね」
心の底から安心し、身を任せる相手を信頼し、親愛する青年の寝顔は、年不相応なまでに穏やかだ。
出会ったばかりの頃は眉間に皺を寄せてばかりだったというのに。
「君が君の世界に帰る術を見つけた時、私が同じ事をしたら踏みとどまってくれるのかい?」
そんな疑問が、思わず口から漏れてしまった。
だが不安には思うのだ。彼と離れることになった時、自分は冷静でいられるだろうか。
「……子供の一人でもこさえれば、流石に踏みとどまってくれるか」
理性の光を宿す瞳が陰り、ふふふと怪しげな笑みを浮かべる。
幸い向こうから求めてくれるのだ。避妊の術はあるが、彼は気にする素振りも見せない。知らないのか、知っていて無視しているのか、それは定かではない。
毎回毎回、こちらが気絶するまで抱き、腹が膨れる程の精を注いでくれるのだ。うまく時期を調整すれば、そういった日に抱かれることもできる筈だ。
「ふふ。ああ、そうだとも。私の
──私のことを、幸せにしてくれよ。
感想、リクエスト等ありましたら、よろしくお願いします。