ヒロインは査察官。
昇級審査のためローグハンターの依頼に同行した査察官。
ファンブルを踏んで媚薬を被った彼女を、ローグハンターが慰める。
銀髪武闘家にも出会っていないため、ちょっとキャラが違います。
冒険者にとって、昇級とはめでたい事だ。
認識票の色が変われば周囲からの信用の度合いも変わり、行く先々での行動も多少は楽になる。
もう一度言おう。冒険者にとって、昇級とはめでたい事だ。
だが、彼にとってそれはあまりにもどうでもいい些事であった。
ならず者殺し──ローグハンター。
もっと酷い異名を語るならば『
冒険者になってしばらくは普通の仕事をしていたのに、いつの間にか盗賊だの野盗だのを殺して回り始めた危険人物。しかも最近目が死んでる。
それでも確実に依頼をこなし、多くの村を救っているのだから、昇級の話はすぐにきた。
問題は彼の人となりがわからなすぎた結果、王都から査察官が送られてきたことだろう。
「…………」
ローグハンターは目深く被った
査察官なる女性と共に繰り出したのは『盗賊退治』。いつも通りに野営地に潜入し、一人一人片付けるだけの簡単な仕事の筈だったのだが。
「はぁ……はぁ……面目、ないです……っ」
その場でへたり込みながら頬を赤く上気させ、熱を孕んだ吐息を漏らす査察官──片目を隠すほどに伸ばした黒髪が特徴の男装の麗人だ──の姿が目の前にあった。
自分を守るように体を抱きながら、ピクピクと肩を振るわせる様は滑稽にも見えるが、当人からすれば死活問題だ。
(……俺のせい、になるんだろうな)
そんな彼女を見下ろしながら、ローグハンターは眉間に皺を寄せて溜め息を吐いた。
彼女との共同で野営地を潰しにかかったのはいいが、頭目がまさか死に際に毒瓶を放ってくるとは。しかも、自分ではなく後方に控えていた査察官に。
彼女自身素人ではなく、すぐに反応して回避した。問題はどういう絡繰だったのか、彼女が避ける直前に瓶が破裂し、中身をぶち撒けたということだろう。
薄桃色の何かを頭から被った彼女がどうなったのかは、もはや語るまでもない。
一応
ローグハンターは額に手をやりながら再び溜め息を吐き、「とにかく行くぞ」と彼女に肩を貸そうと手を掴もうとするが、
「ま、待ってください!」
慌てた様子の彼女に止められた。
「今は駄目です」と制止の声をあげるが、ローグハンターは「すぐに離れるぞ」とそれを無視して彼女の腕を掴んだ。
その瞬間、
「♡♡♡〜〜〜〜ッ!!」
声にならない嬌声をあげながら、全身を震わせた。
驚いたローグハンターが手を離すが、査察官はそのまま体を痙攣させながら体を丸くしてしまう。
「かひゅ……ッ♡ああ……♡ふぅ……♡」
口から艶やかな声を漏らしながら身悶えし、何か湿っぽい音と共にギルド職員の制服の
「…………」
ローグハンターは溜め息を吐き、快楽に悶えている査察官に告げた。
「運んでやるから耐えろよ」
「ぁ……ゃ……待って……♡」
そして軽く触れただけでも絶頂してしまう程に敏感になってしまった彼女を容赦なく担ぎ上げた。
それだけで彼女は嬌声をあげ、全身を震わせて絶頂するが、ローグハンターは構うことなく移動を開始。
とにかく移動だ。安全な場所で毒を抜く手段を考えよう。
「ま、待っへ!?♡んぁあああ♡♡お、降ろしてくだしゃいッ♡♡やぁああ♡♡♡」
一歩を踏み出し、体が揺れる度に嬌声をあげる査察官を無視し、ローグハンターはひた走る。
とりあえずこの野営地から離れよう。碌なことにならなそうだ。
ローグハンターはもう何度目かもわからない溜め息を吐きながら、夜の闇の中へと消えていった。
そんな事があったのは一時間ほど前。
盗賊の野営地から離れ、とりあえず見つけた泉の側で野宿の準備を終えたローグハンターは相変わらず困惑の表情を浮かべていた。
彼女用にと用意した
「んっ♡んんんっ♡んぁ……♡駄目、駄目だとわかっているのにぃ♡手が、止まらない……っ♡♡ああああああ♡♡♡」
彼女の声にくちゅくちゅと湿った摩擦音が混ざり、そういった知識に疎くとも、その聡さから何が起きているのか理解できてしまうローグハンターは羞恥に頬を染めながら、焚き火を掻き回した。
パチリと手拍子にも似た音が漏れ『外に人がいるぞ』という細やかなアピールをしたつもりなのだが、査察官の天幕からは──。
「んひぃ♡♡わ、わかってます!♡貴方がいることも、理解してはいるのです!なのに、手が止められない……っ♡んぉお♡気持ちいい♡指だけで、こんなにぃいいいいい♡♡♡」
摩擦音が強くなり、何かを噴射するような鋭い音が聞こえてくる。
ローグハンターは溜め息を吐き、耳栓代わりに布切れでも詰めようかと本気で思慮するが、それだと万が一の事態に対応できないとすぐに却下。
「何も気にするな。ただ女が変なことをしているだけだ、何も気にする必要はない」
ぶつぶつと自分にそう言い聞かせ、邪念を振り払おうとする。
頭の中で
あの人たちはそんなこと言わない。今の声は自分の妄想に他ならない。
そこまで師匠たちのことを思い返したローグハンターは、不意に思い出す。
「いや、結構くだらない話をしてたな」
彼らは戦闘の前でも後でも、その緊張を紛らわすように下の話題を出すことはあった。
船員たちも揃って騒いだりしていたが、たまに耳を塞がれた時もあった。おかげで何の話をしているのかわからない時もあったが、あんなくだらない時間こそが意外と大事なのかもしれない。
そんな『下らない時間』もなしに黙々と仕事をするのも、存外に辛い。
誰か共に戦ってくれる相手か、軽く駄弁る程度の友人が一人でもいれば何か違うのだろうか。
「……それこそ下らないな」
そんな無駄を嘲笑い、焚き火に薪を放る。
一人でいい。孤独でいい。どうせ帰り方を見つければ帰る予定なのだ、人との繋がりなど希薄でいい。
ローグハンターはそうやって覚悟を改める中、気づく。
「静かになったな」
天幕からの声が消えたのだ。力尽きて寝落ちでもしたのか、とにかくこれで静かな夜に浸れる。
ローグハンターが双子の月が浮かぶ星空を見上げながら、深く息を吐くと不意に「少年」と天幕から声がかけられた。
「なんだ」
振り返りもせずに淡々とした声音で言い返すと、査察官は天幕の中から顔さえも出さずに言う。
「何か、体を拭える物はありませんか。その、自分の物もあるのですが……」
「濡れて使い物にならないと?まったく」
ローグハンターは溜め息を吐き、雑嚢から手拭いを引っ張り出す。
「投げるぞ」と相変わらず無愛想に言うが、「て、手渡しをお願いします」と天幕から手だけが伸びてくる。
ギルド職員というには鍛えられた筋ばった腕は、盗賊の一人を撲殺した光景を今でも思い出せる。
その直後にああなったのも含めて、だが。
彼は面倒くさそうに唸りながら立ち上がり、足音一つなく天幕に接近。
そのまま彼女の手に手拭いを乗せた瞬間、天幕の隙間から覗く彼女の瞳と目があった。
前髪で右目を隠す彼女の左目だけの鋭い眼光が、彼を射抜く。
それに驚き、体を強張らせたその一瞬が、彼の明暗をわけた。
彼女の手が彼の腕を掴み、そのまま天幕へと引き摺り込んだのだ。
「お前、何を!?」
そのまま天幕の中で引き倒され、腹の上に馬乗りになられたローグハンターが怒気を隠そうともせずに声を荒げると、その視界に裸の査察官が飛び込んでくる。
控えめながらも確かな膨らみがある双丘。
駆け出しの冒険者よりも逞しいだろう見事な腹筋や筋ばった四肢。
ローグハンターがごくりと生唾の飲むと、頬を朱色に染め、恍惚の表情になりながら熱の孕んだ吐息を漏らす査察官が言う。
「だ、駄目なんです。いくら一人でやっても、胎の奥が疼いて仕方がないんです!ギルド職員として、こんなことしてはならないと頭ではわかっていても、体が男を求めてしまうんです!!」
はあ、はあと乱れた呼吸を繰り返しながら、自分の下腹部を撫でながら吠える査察官。
ローグハンターは「街に帰ったら男娼でも買え!」と怒鳴り返すが、査察官は怯まない。
「こんな顔の女を抱こうとする男がいるとでも!?」
そして髪をかき揚げ、一向に見せようとしなかった顔の右側を──焼き爛れた肌と、ガラス玉のように白濁した瞳を、彼に見せつけた。
ローグハンターが思いもしなかった彼女の素顔に驚愕するのを尻目に、査察官は言う。
「貴方は目を閉じているだけでいいんです!失礼ながら、貴方を使わせていただきます!後で報酬もお渡ししますので!」
カクカクと腰を揺らし、彼の腹に秘部を擦り付けながら本人すらも訳がわかっていないだろう言葉を口にする。
そのままガチャガチャと金揺れと音を漏らしながら彼の衣装を剥ぎ取りにかかるが、そんな彼女の肩をローグハンターが掴んだ。
そのまま彼女を押し倒し、上下を逆にして彼女を見下ろす姿勢となる。
「お前の言い分はわかったが、悪者になるのは俺でいい」
そう言いながら自ら衣装を脱ぎ、彼女に言う。
「ギルド職員が冒険者を襲ったなんて噂になれば、他のギルド職員にも迷惑だろう。なら、俺がお前を襲ったことにしろ」
黒と赤を基調としたテンプル騎士の制服を脇に置きながら、肌着さえも脱いで上半身を裸に。
鍛え抜かれた裸体を前に査察官が目を丸くしながら言葉を無くす中、彼は言う。
「後で好きな処分を下せ。どうせ嫌われ者だ、俺がどうなろうと誰も気にしない」
表情にほんの僅かに憂いを帯びた彼がそう言うと、そっと彼女の右頬を撫でた。傷など気にしない、あるがままのお前を見せろと言わんばかりに微笑む。
そんな彼の笑顔と手の温もりに驚く査察官に、お望みの一物を見せつけるように取り出した。
ぼろんと擬音がつきそうな勢いで顔を出したそれは、まさに凶器だった。
子供の腕ほどありそうな長さと太さ。血管が浮かぶほどに勃起したそれは、彼の人生において最大の興奮を露わにしている。
そんな自らを壊しかねない欲望の化身を前に、査察官はごくりと生唾を飲んだ。
彼のものを見た瞬間に子宮が熱を孕んだ。媚薬に侵された全身の細胞が彼を欲して震えた。
査察官は自ら股を開き、両手を使って秘部を開く。
「ど、どうぞ♡早くください♡それで、胎の中を掻き回してください!!♡」
興奮した犬のように息を乱しながら懇願する査察官。
ローグハンターは「急かすな」と彼女に返しつつ、亀頭を秘裂に当てた。
火傷する程の彼の熱に当てられた彼女はピクンと体を跳ねさせ、媚びるように腰を揺らして彼を急かす。
「どうにでもなれ」と開き直った彼は、何の遠慮もなしに腰を突き出した。
ずりゅりと湿った摩擦音と共に一物が彼女の胎内に挿入され、ぶちりと何かを突き破る感覚を感じたが、
「んぉおおお!?♡♡♡」
そんな異質な感覚さえも、査察官の嬌声が掻き消した。
胎の中から脳天までを駆け抜けた快感に背中を仰け反らせ、絶頂を迎える。
食いちぎらんばかりの締め付けにローグハンターが唸る中、査察官はあらん限りに目を見開きながら、自身の下腹部に目を向ける。
股座から臍に至るまでが彼の一物の形に盛り上がり、子宮が押し潰されて内臓が押し上げられている。
「〜〜〜♡♡♡」
その事実を認識した途端に再び絶頂した彼女は身を震わせ、だらしなく開いた口から舌が溢れ出す。
「ギルド職員がする顔じゃないな」
接合部から破瓜の血が滲み出す中、ローグハンターは蕩けきった彼女を見下ろしながら苦笑した。
凛とした彼女の面影などどこにもない。ただ雄に媚びる雌が、まさに目の前にいる。
「早く、動いてください……っ♡これじゃ、生殺しですっ♡」
そんな彼女に魅力されたように見つめていると、査察官が腰を揺らして媚びてくる。
「わかった」と頷いたローグハンターが腰を引いてやれば、一物を離すまいと膣肉が吸い付いてくるが、彼はそれを引き剥がすように力強く腰を引き、一突き。
「ああああああああ♡♡♡」
たったそれだけ。それだけで彼女は再び絶頂し、嬌声をあげる。
痛いほどに締めてくる膣肉にローグハンターは眉間に皺を寄せ、構わずにもう一突き。
「んああああああ!?♡♡♡」
査察官は目を見開き、涙を流しながら体を跳ねさせる。
その度に震える乳房をローグハンターが鷲掴み、弾力に富んだそれを容赦無く握り潰す。
「〜〜〜〜♡♡♡」
本来なら痛みに悲鳴をあげただろうが、彼女の口から漏れたのは悲鳴ではなく嬌声。
快感に蕩けた瞳がもっとと催促するように彼を見つめ、口角を釣り上げる。
そんな妖艶な笑みにローグハンターは笑みを返すと、そのまま痣が残るほどに彼女の胸と腰を掴み、全体重をかけて腰を叩きつける。
パン!パン!と破裂音に似た鋭い音をたてながら腰を打ちつけ、亀頭が出るほどに引っ張り出した一物を根本まで捩じ込んでいく。
「んぎっ♡ああああ♡んぐっ♡んんんんん♡♡♡」
ばちゅばちゅと音を立てて子宮が潰され、内臓が押し上げられる。
凄まじい衝撃と快感に野太い嬌声をあげる査察官。突く度に絶頂する彼女は全身を痙攣させ、膣肉が引き締まる。
文字通り搾られるような膣肉の動きにローグハンターはついに限界を迎える。
「一度抜くぞ、力抜け!」
そのまま膣内に射精してしまえば、大変なことになる。
ローグハンターはそれを避けるべく声をあげるが、返答は彼女の脚が腰に巻き付くことだった。
ぎゅっと抱きしめられ、逃げることもできなくなったローグハンターが「お前!?」と困惑の声をあげると、査察官は妖しく微笑んだ。
「ッ…………!」
その微笑みがトドメになった。
一物の中を猛烈な熱を孕んだものが駆け上がり、抑える間もなく噴出する。
「〜〜〜〜♡♡♡♡熱いっ♡熱いの、きましたぁ♡♡」
子宮に直接叩き込まれる熱々ドロドロの精液に査察官は嬌声をあげて絶頂する。
両足がピンと伸び、接合部から潮が噴き出す。瞳がぐるりと回り白眼を剥きそうになるが、すぐにローグハンターに視線を向け直す。
すると、そんな彼女の胸にローグハンターが倒れ込んだ。
彼からすれば初めての射精だ。凄まじいまでの快感と、戦闘とは違う疲労感に息を吐きながら、そっと彼女の胸元に口付けした。
そのまま吸い上げて鬱血の跡を残してしまい「あ……」と声を漏らして僅かな後悔を面にだすが、今更かと息を吐いた。
そしてその隙に査察官が彼の肩を掴むと、そのまま彼を押し倒して上下を逆転。
彼を真似て彼の胸板に何度か唇を落として跡をつけると、彼の精液に満たされた下腹部を撫でながら言う。
「まだ足りないんです……もっと、もっとください……♡」
恍惚の表情でそう告げた彼女は、そのまま彼の上で跳ねるように体を動かし、騎乗位での行為を開始。
肉付きのいい臀部をぐりぐりと押し付け、自らの意思で彼の一物を根本まで飲み込み、子宮を虐めさせる。
子宮口を捏ね回され、子宮を押し潰され、彼女が跳ねる度に絶頂し、膣肉が痙攣する。
「もっと……♡もっと……♡♡もっと……♡♡♡」
それでも彼女は止まらない。跳ねる度に乳房が揺れ、汗を撒き散らし、品性の欠片もない欲望のままに、彼女はローグハンターを貪る。
腰を揺らしながら上体を倒した彼女は、彼の胸板に乳房を押し付けながら密着し、鼻先が触れ合うほどの距離で彼と見つめ合った。
見るに耐えない焼き爛れた顔の右半分さえもまっすぐに見つめ返す彼に、査察官は気の抜けた笑みを浮かべると、そのまま彼の唇を奪った。
「んぐ!?」と突然のキスに驚く彼を尻目に、査察官は彼の口内に舌を捩じ込み、絡み合わせ、唾液を流し込む。
それをローグハンターが飲み込んでしまった瞬間、心臓が跳ねた。
鼓動が早くなり、劣情が膨れ上がる。媚薬漬けの彼女の唾液だ、多少そこに媚薬の成分が混ざっていても不思議ではあるまい。
それを知るよりもないローグハンターは訳もわからない劣情に襲われ、一物はさらに硬く、太くなる。
その瞬間に腰を打ちつけた査察官は「んぉおおお!?♡♡」と声を漏らして絶頂して動きを止めるが、今度はローグハンターの方から突き上げて彼女を責め立てる。
「んぎぃ!?♡ふ、太っ♡なんれすか、これ!?♡♡おおおお♡ああああああああ♡♡♡」
彼に突き上げられる度にビクンビクンと滑稽なまでに体を跳ねさせて絶頂する査察官。
ローグハンターはその隙に倒れ込んでいる彼女を抱きしめながら上体を起こし、騎乗位から対面座位へ。
そのまま腰を揺らして一物で突き上げながら彼女の唇を奪い、先ほどの仕返しのように舌を絡め、逃げられないように強く抱き寄せる。
「んんん!んぐっ♡イく……♡ま、まらイきましゅ…… ♡んんんんんんん♡♡♡」
彼女はもう何度目かもわからない絶頂を迎え、接合部から潮が噴き出した瞬間にビクン!と一際強く彼女の体が跳ね、そのままぐったりとしながら彼に体を預けた。
「ぁ……♡ひぅっ……♡ぉぉ……♡♡」
度重なる絶頂と快感の刺激に耐えられなかったのだろう。彼女は気絶してしまったのだ。
だが、先ほどほんの僅かな媚薬を摂取させられたローグハンターはそうはいかない。
そのまま彼女を押し倒して正常位になると、彼女に許しを乞うように口付けしてから再び腰を動かした。
「ひぎゅ!?♡♡♡」
再びの絶頂で叩き起こされた査察官が困惑の声をあげるが、ローグハンターは構わずにそのまま腰を動かし続け、彼女を責め立てる。
「んぎっ♡ま、待ってください!あ──……♡んぎっ!?私はもう!んぁあああ♡ぎっ──……♡んぉおおおお!?♡♡」
絶頂、気絶、覚醒、絶頂、気絶────。
それを延々と繰り返し、彼女は胎内に精が吐き出される。
査察官を落ち着かせる治療のそれは、ローグハンターが落ち着くまでの欲望の発散へと形を変える。
彼の行為は朝日が昇るまで続き、査察官は喉が潰れるほどに鳴かされ続けるのだった。
そんなこともありながらも、一応自分の失敗だからと査察官がうまいこと口裏を合わせてくれた結果、無事に昇級を果たしたローグハンター。
それからさらに一ヶ月が経ち、色の変わった認識票にも慣れた頃。
『眠る狐亭』一階の酒場。そのカウンター席の一番端という、いつの間にか指定席扱いされていたその座席で食事を摂っていた。
等級があがろうが自分のやることは変わらず、悪党をぶちのめして金を稼ぎ、元の世界に帰る手段を探す。それだけだ。
「隣、失礼しますよ」
「ああ。…………は?」
そんな彼に不意に声をかけ、そのまま隣に腰を下ろした女性にローグハンターが目を向けると、そのまま困惑の声を漏らした。
顔の右半分を隠す黒髪に、男物のギルド職員の制服に身を包んだ男装の麗人。
「なにしてる」
ローグハンターの問いかけに査察官は首を傾げ、「察しが悪いですね」と弟を叱る姉のような口ぶりでもって彼に告げる。
「上に無理をいってこの街に転勤してきました」
「だから、どうして」
「わかりませんか?」
なんて事のないように人生の分岐を超えてきたと告げてくる彼女にローグハンターが余計に困惑する中、彼女はそっと下腹部を撫でながら耳元で囁く。
「あの日のことが忘れられないから、ですよ」
「…………」
その言葉にローグハンターは言葉をなくし、気まずそうに目を逸らした。
そんな彼の姿におかしそうに、けれど上品に笑いながら告げた。
「貴方がここを拠点にしているのは知っています。なので、私の仕事が終われば顔を出します」
「……は?」
「店主さんからも、昨晩許可はいただきましたので」
「……え?」
「これからも、よろしくお願いしますね」
困惑するローグハンターを置き去りに、査察官は一方的にそう告げて席を立ってしまう。
彼はそのまま意味深な笑みを浮かべる店主を睨むが、彼は口笛を吹いて裏に行ってしまう。
「くそが」
まだ四方世界の悪態を知らない彼はそう呟き、苛立ちをぶつけるように代金をカウンターに叩きつけ、酒場を後にした。
この日から彼の部屋からの騒音が時折問題になるのだが、それはまた別の話。
そして彼女の尽力か、あるいはギルドで彼と彼女のあまりにもくだらない口喧嘩が目撃されるようになったからか、ローグハンターも少しずつ受け入れられるようになっていく。
四方世界は、あらゆる者を受け入れるのだ。
冒険に挑むものなら、尚更に。
感想、リクエスト等ありましたら、よろしくお願いします。