エピローグの話なので、ローグハンターと銀髪武闘家の本名が出てきます。
初見さんの為に一応言うと、
ローグハンター→ジブリール
銀髪武闘家→シルヴィア
なので、覚えておいて下さい。
あとログハンの髪が白くなってたり、銀髪武闘家の髪が短くなってたりもします。
二人ともラスボスにぼろぼろにされたんじゃあ。
Memory01 比翼の鳥
月明かりに照らされる辺境の街の片隅に、一件の家が建っていた。
住宅密集地から僅かに外れたそこは辺りに他に家はなく、夜の喧騒も微かに聞こえる程度。
新築だと言わんばかりに壁には傷がなく、天へと登る煙突も真新しい。
家の中もそれは同様で、真新しい廊下の木々がいまだに艶々としており、同じく真新しい居間に並ぶ机や椅子も新品なのか傷がない。
そんな新築の一軒家の寝室に、二人の男女がいた。
お互いの左手薬指に輝く指輪から、二人が夫婦であることは確かで、サイドテーブルに置かれた真新しい鍵から、彼らが家の主なのも確かだろう。
二人とも寝巻きに着替え、新品のベッドの上で向かい合っているのだが、お互いに照れたように赤面したまま目を逸らし、ちらりと相手の様子を伺ってすぐに視線を外した。
二人がこの状態になってから、早くも十分以上の時間が流れていた。
二人は結婚して一年近く経っているのだが、何故か付き合いたてのカップルのように初々しく、事ある度に照れたり慌てたりと、周囲を飽きさせない。
そんな初々しい夫婦の片割れたる夫であり、ローグハンターとして有名な冒険者たるジブリールは、とある戦いの影響で白く染まった自身の髪を乱暴に掻くと、目の前に座る銀髪の女性──自身の妻であり、相棒として有名な冒険者たるシルヴィアに目を向けた。
彼女は視線があった瞬間に照れたようにそっぽを向いて、美しい肢体をもじもじと捩るのだから、余計にジブリールは照れてしまう。
だがいつまでもこのままという訳にもいかず、ジブリールは意識を切り替えるように咳払いをして、シルヴィアに問うた。
「……その、さっきの言葉は、そう言う意味で、良いんだよ、な?」
恐る恐る確かめるように告げられた問いに、シルヴィアはこくりと一度頷いた。
「……う、うん」
「そうか。そう、だよな……」
彼女の返答にジブリールは困り顔で頬を掻くと「まあ、こうなる、か」と言い辛そうに言葉を続けた。
「お前にばかり負担をかけることになる」
「わかってる」
「お前の、命が懸かった大勝負だ」
「わかってるよ」
「あー、その……」
何かの覚悟を決めた彼女を止めようとする彼は、どうにかして説得しようとするが、言葉が出てこない。
当たり前だ。彼も無意識の内にそれを望んでいるから、本当なら止める理由もないのだから。
それを知るシルヴィアは身を乗り出すと彼の手を掴み、力強くぎゅっと握り締めた。
彼が足踏みする理由はわかる。これは自分
そのリスクは彼と分ける事は決して出来ず、自身一人で全てを背負わなければならない。
だから彼は心配して、あと一歩が踏み出せないのだろう。
なら、と彼女は手を握り締めながら、じっと彼の瞳を覗きこんだ。
夜空をそのまま閉じ込めた蒼い瞳が不安からか僅かに揺れて、けれど真っ直ぐにこちらを見つめ返してくる。
シルヴィアはにこりと笑うと、彼に向けて改めて告げた。
「──私ね、子供が欲しいの」
彼女の変わらぬ覚悟に当てられ、ジブリールは負けたと言わんばかりにため息を吐き、ゆっくりと頷いた。
「やるなら徹底的にやるぞ」
一度覚悟が決まってしまえば、彼の行動は早い。
表情を引き締めた彼は寝巻きの上着を脱ぎ、窓から差し込む月明かりの下に自身の肉体をさらけ出した。
結婚前も引き締まっていたのだが、今の彼はさらに研ぎ澄まされ、筋肉量は増えている筈なのに無駄がない。
バキバキに割れた腹筋はもはや芸術品のようで、筋肉質な腕や肩回りの筋肉も、さながら彫刻のように陰影がくっきりと浮いている。
シルヴィアは思わず生唾を飲み込むと、そのまま無意識の内に彼の胸板に触れた。
見た目は岩のように固そうな筋肉ではあるのだが、力を抜いている為か、あるいは元来そうなのか、触れれば柔らかく、ふにふにと指が沈む。
それは腕の筋肉とて同じ事。彼の動きに合わせて特化された筋肉は、固さとしなやかさを持ち合わせた他にはあまり見ないもの。
基本的に衣装を着込み、毎日のようにフードを被っている為か、冒険者の割に色は白く、整った顔立ちも合わさって白衣でも着れば学者にも見える事だろう。
シルヴィアは胸から腕、腹筋と思い思いに彼の肉体に触れていると、ジブリールが口を開いた。
「あー、シル?」
「ん~?」
愛称を呼ばれたシルヴィアは顔を上げると、僅かに赤面したジブリールの顔を見つめた。
彼は照れ臭そうに目を背けると、ぼそりと呟くように彼女に言う。
「くすぐったいんだが」
「へぇ~」
彼の言葉を適当に受け流し、ペタペタと彼の体に触れる。
思えば結婚してからというもの、何故かお互いに遠慮してしまい、こうして触れ合う機会がなかったように思える。
まあ、新居の購入の為に依頼をこなしたり、妖精弓手に冒険に連れ出されたりと、かなり忙しかったというのも原因ではあるのだが。
「聞いてるか?」
「ん~」
彼の問いにこれまた気の抜けた返事をすると、ジブリールは盛大にため息を吐き、彼女の肩を掴んでそのまま押し倒した。
シルヴィアは突然の事に反応出来ず、「わっ!?」と声を漏らしてベッドに倒れた。
倒れたと言ってもベッドの上。痛くもかゆくもないのだが……。
「お前、久々だからってボケッとするな」
鋭く見下ろしてくる蒼い瞳は、流石に怖いというもの。
「あはは、ごめんごめん」
彼女は誤魔化すように笑うと、ジブリールは再びため息を吐いた。
だがすぐに表情を引き締めると何かを思い付いたようにハッとして、彼女の頬を撫でた
「お前が触ってくるのなら、俺も触らせて貰うぞ」
彼はそう言うと、清々しいまでに嗜虐的な笑みを浮かべ、彼女の肩を掴んだ。
「んっ!ひぅ!んんっ!」
二人きりの寝室に、既に服を脱がされたシルヴィアの切なげな声が響いた。
彼女を後ろから抱き締めるジブリールの左手が彼女の胸を揉んでおり、右手は腹筋の割れ目をなぞり、時には脇腹をつく。
彼はベッドの上に座り、開いた股の間に彼女を納め、後ろから一方的に彼女に快感を味わわせているのだ。
ジブリールはピクピクと反応を示す彼女の耳元で囁く。
「相変わらず、敏感だな……」
「んっ!だって、久しぶりっ、だからぁ!」
「我慢を仕方を忘れたのか?それとも、我慢出来ないほど溜まっているのか?」
「ひっ!んっ、あっ!んんっ!!」
シルヴィアに彼の問いに返す余裕はなく、胸を揉まれる度に体を跳ねさせ、口から切ない声をさらに漏らした。
ジブリールは彼女の胸を下から持ち上げるように揺らしながら、「可愛い声だな」と耳元で囁き、彼女の耳朶に吸い付いた。
そのまま耳に舌を這わせて彼女の味を楽しみつつ、胸を持ち上げていた手を離し、指で乳輪の輪郭をなぞり始める。
「んっ!んん!?ふっ!あっ……!」
彼の指が乳輪を一週する度に彼女の体が跳ねて、緩い快感を彼女に与えていく。
物欲しそうに乳首が勃ち、太ももを擦り始めると、腹筋を撫でていたジブリールの手が下へと伸び始める。
「あっ……。まっ、まって……っ!」
「駄目だ」
彼女の制止の声にジブリールは残酷なまでに淡々と告げると、彼女の耳の穴に舌を突っ込んだ。
「んひ!?」と彼女の口から変な声が漏れるのと、彼の手が彼女の下腹部にたどり着いたのはほぼ同時。
彼は僅かに湿り気のある秘裂を撫でると耳から舌を抜き、「胸だけで濡れたのか」と呟いた。
秘部を撫でた指を彼女に見えるように持ち上げると、言葉もなく他の指と擦りあわせ、すぐに開いた。
愛液が原因である二つの指を繋ぐ半透明な橋を眺めたシルヴィアは耳まで真っ赤になると、ジブリールは「可愛いな、もう」と辛抱堪らない様子で告げた。
茹で上がった彼女の耳に口付けを落とし、そのまま舌で舐め回し始める。
聴覚を支配するぐちゅぐちゅという湿った音と、その直前に放たれた言葉に身動ぎすると、ジブリールは胸を揉んでいた手を離し、逃がさないように彼女の頭を押さえつけた。
自身の顔に押し付けるようにして彼女の頭を捕まえて、更に舌を耳の穴の奥へと
「待って、駄目ぇ……。汚い、汚いからぁ……」
彼女は目に涙を浮かべながらそう言うが、ジブリールはそれを無視して彼女の耳の穴を舐める。
くちゅくちゅぐちゃぐちゃと先程よりも激しさを増した水音に彼女は背筋を震わせて、「お願いだからぁ……」と彼に寄りかかりながら力の抜けた声を漏らした。
それを聞いたジブリールは舌を動かしながら目を細め、再び秘部へと手を伸ばし、先程よりも濡れているそこを指で撫でた。
漏れでる愛液を指に絡ませ、ピンと勃って存在を主張する
陰核に塗りたくる。
「ひぎっ!」と驚いたように声を漏らす彼女を他所に、ジブリールは更に陰核を苛め始めた。
愛液を塗りたくるようにぐりぐりと指を押し付け、その大きさを確かめるように指で摘まみ、そのまま扱くように陰核を挟んだ指を擦り始める。
「んあっ!ひっ!あっ!んん……!」
愛液で予想以上に滑る陰核に苦戦しつつ責めてやると、彼女の声にも熱がこもり始める。
「ひぅ!あん!あっ!まっ──ひっ!?」
何かを言いかけた彼女だが、ジブリールの責めの前では言葉にすることが出来ず、肝心の何かが伝わらない。
故にジブリールの責めは次の段階へと進んだ。
陰核を責めていた手を止めると、愛液でぐしょぐしょに濡れた秘裂へと指を伸ばした。
「あっ、えっ、まへ、まって……っ!」
彼女は慌てて止めようとするが、時既に遅し。
愛液に濡れた彼の指は何の抵抗もなく秘裂へと滑り込んだ。
「っ……」
同時に彼は何かに気付き、指をゆっくりと動かし始めた。
「んぁ?んっ、ふぇ……?」
予想に反して甘い責めに、シルヴィアは疑問符を浮かべて声を漏らすと、ジブリールは耳への責めを止めて舌を抜いた。
「随分固いな」
「ふぅ、んっ。そう……なの……?」
「ああ」
彼女の疑問に答えた彼は小さく頷くと「力抜け」と短く告げ、彼女の意識を集めるように指の腹で痛い程に締め付けてくる膣肉を撫でた。
一年程ご無沙汰だったのだ。解れていた膣肉が、また引き締まってしまうのも無理はない。
言われた彼女は深呼吸をして全身の力を抜くと、痛い程に締め付けていた膣肉が緩くなり、指先に血が流れ始める。
ジブリールはホッと息を吐くと「動かすぞ」と告げて、彼女の返事を待たずに指を動かし始めた。
吸い付いてくる膣肉の感覚を楽しみながら、早めに解れるようにゆっくりと指を出し入れを繰り返す。
「ひぅ、あふ、あっ、ひっ!」
「少し我慢してくれ」
「わかった……っ」
ジブリールの言葉にシルヴィアは快感に震えながら頷くと、褒めるように彼女の髪を手で梳いた。
一年前の戦いで切られてしまい、だいぶ短くなってしまった髪は、この一年でだいぶ長くはなってきた。
だがかつての長さにはまだ遠く、彼女はまだまだ不満らしい。
「んっ、ひぅ……っ」
髪を撫でられながら愛撫される彼女は切ない声を漏らし、彼の指が
絞まっていた膣肉が指により抉じ開けられ、彼女は僅かに息苦しさを感じて小さく唸る。
ジブリールは「もう少し我慢してくれ」と耳元で囁くと、シルヴィアは小さく頷いた。
その瞬間、彼の指がGスポットを捉えた。
「──っんあ!?」
同時に彼女の体が跳ね上がり、思い切り体が仰け反った。
仰け反った勢いのままに彼の胸に頭突きをかまし、不意打ちをくらった彼は「う゛っ!」と低く呻くが、構わずに指を動かす。
ようやく彼女の急所を捉えたのだ、ここで離してなるものか。
彼は視線を鋭くさせて一度深呼吸をすると、「思い切りいくぞ」と彼女に告げた。
シルヴィアは「いい、よ……っ」と快感に背筋を震わせ、呼吸を乱しながら頷くと、彼の指の動きが早まる。
指を曲げて引っ掻くように彼女のGスポットに触れ、そのまま出し入れを繰り返し始めたのだ。
ごりごりと肉が削れているのではと錯覚してしまう程の音を胎内から漏らしつつ、シルヴィアは有らん限りに目を見開いて快楽に喘ぎ始める。
「あぐっ!ぎっいいっ!んがっ、くっ!んあ!?」
腰をへこへこと震わせて喘ぎながら振り向き、「ジルっ!じりゅ!」と呂律も回らないまま彼の事を呼ぶ。
彼女を逃がさないように腰を押さえつつ指を動かしつづける彼は「なんだ!」と勢いのままに問うと、「きしゅ!きしゅしてっ!」と懇願された。
ジブリールは彼女の腰を押さえていた手で彼女の頭を押さえると、返答もなしに彼女の唇に吸い付いた。
「んーっ!んーっ!!じゅる……!んんー!」
二人は貪るように相手の唇に食い付き、突き出した舌が絡み合う。
「じゅる!んん、じゅるるるっ!んあっ、んん!」
ジブリールが流し込んでくる唾液をすすり、視界を点滅させながら、Gスポットを責める指の動きに合わせて体が震える。
その度に豊かな胸が揺れ、ジブリールの視界を釘付けにして更なる興奮を誘う。
「んんっ、んっ!あふっ、あ!ひぅ!」
ジブリールが一際強くGスポットを抉ると、彼女の体が大きく跳ねて、謀らずも長かったキスが中断。
それが不満だったのか彼は膣肉を指で引っ掻き回しつつ、充血して真っ赤に染まったクリトリスを弄り始める。
「ん゛ぁ゛!?だ、まっで!?これ、だめ゛ぇ゛!!」
シルヴィアは喉を震わせて低く唸ると、首を振って彼を止めようとするが、ここまで来てしまえば止まる方が辛いだろう。
故にジブリールは止まらない。一度イかせた方が彼女も楽になると判断したからだ。
「ぎぃいい!おねがぃいひっ!まっで!くりゅ!きちゃう、イっちゃうのぉ!!?」
激しく痙攣し、指に必死になって吸い付いてくる膣肉の感覚にジブリールは唸りつつ、とどめを刺すようにピンと勃った彼女の陰核を指で弾いた。
「──っんあああああああああああああ!!!??!」
その瞬間、シルヴィアは絶頂を迎えた。
秘部から潮を噴きながら腰をがくがく震わせ、背中を指なりにしならせて天井を見上げながら、久々の絶頂を迎えたのだ。
「──あっ、ひっ、あっ、んぁ……」
それが終わった途端、彼女は全身の筋肉を弛緩させ、くたりと前のめりに体を倒す。
「おっと」
だが倒れきる前にジブリール素早く反応して彼女の体を支え、再び自分の体に密着させた。
腕の中で息を絶え絶えにして、呼吸の度に体を揺らすシルヴィアの頭を撫でてやりながら、「大丈夫か?」と問うた。
「ぁい、じょ……ぶ……」
問われた彼女は絞り出すようにそう返すが、ジブリールは納得しなかったのか不満そうに目を細め、彼女をそっと寝かせるとサイドテーブルに置かれた水瓶を手に取った。
口で噛んで栓を開け、ぷっ!と勢いよく栓を吐き捨てると中身をあおり、寝転んだままはぁはぁと呼吸を荒くしている彼女に覆い被さり、口付けた。
シルヴィアが「ん……」と声を漏らすのを他所に、ジブリールは口内の液体を彼女の口に流し込む。
「ん……。んくっ、んくっ、んくっ」
流し込まれたそれを喉を鳴らしながら飲み込み、彼の顔が離れると共に「ぷあっ」と声を出しながら息継ぎすると、僅かに落ち着いた様子で「ありがとう……」と呟いた。
水にしては味があったし、体の芯から温まるような感覚。
「もしかして、今のって──」
「
「……」
何とも馴染みのある味だったので確認を取ると、ジブリールは何て事がないようにそう返した。
予想通りだったとはいえ、悪びれた様子のない彼の顔に何とも言えない表情となるシルヴィアだが、彼は「一応だが」と付け加えてまだ中身が入っている水瓶を振った。
揺れる度にちゃぷちゃぷと音をたて、その音から『まだ半分はあるかな』と何となく思う。
「これは、賞味期限間近のものだ。棚を漁ったら出てきた」
「そ、そうなんだ……」
水薬は賞味期限が迫ると効果が薄まったり、無くなったりするものだ。
ゴブリンスレイヤーをはじめとした熟練冒険者たちは使ったら即日補給するのではなく、ある程度の期間中に必ず補給し、使わなかったものは捨てるなり、ゴブリンスレイヤーは空瓶を武器にしたりする。
ジブリールが使ったそれは、使われずにタンスの肥やしになっていたのなのだろう。
彼はいい加減振ることに飽きたのか、「まあ、これで使いきるが」と言いながら一口あおり、そのまま飲みこんだ。
それに合わせて喉仏が動き、女性にはない部分故かシルヴィアの視線が向いてしまう。
飲み終えたジブリールはホッと息を吐くと、空瓶をサイドテーブルに置き、じっと見つめてくる彼女に向けて微笑む。
「それじゃあ、やるか」
彼はその笑みを浮かべたまま告げると、シルヴィアはこくりと頷いた。
両足をベッドについて膝をあげ、アルファベットの『M』を描くように足を広げる。
「これで、いい……?」
「ああ、大丈夫だ」
彼女の厚意に頷いたジブリールは勃起した自身の逸物を、濡れた彼女秘裂へと添えた。
そこで一度深呼吸をして、ちらりと彼女の表情を伺う。
シルヴィアはとろんと蕩けた瞳に彼を映すと、こくりと一度頷いた。
ここまで来てしまえばもう止まれない。妻は覚悟を決めたのだ、今さら夫である自分が躊躇ってどうする。
ジブリールは視線を鋭くして意識を研ぎ澄まし、ゆっくりと腰を突き出した。
十分に濡れていた秘裂はするりと彼の逸物を飲み込むと、物欲しそうに蠢く膣肉が亀頭に吸い付いた。
「んっ、あぁ……」
久しく感じる異物感にシルヴィアが苦しげに息を吐くと、ジブリールは一度前進を止めた。
「大丈夫か」
「へぃき、だから、おねがぃ……っ」
苦しそうに眉をよせながらそれでも気丈に笑う彼女に向けて、ジブリールは「わかった」と返すと、彼女の頬を撫でてそっと唇を奪った。
同時に止めていた腰の動きを再開させ、ゆっくりと膣肉を掻き分けて最奥を目指す。
「んっ、んん……っ!れろ、んっ!」
彼の胃の中にうめき声を吐きながら、口内に入り込んだ舌に自身の舌を絡めた。
お互いに鼻から息を吐きながら目の前にある、真っ赤に染まった相手の顔を見つめ、更に相手の味を味わおうと顔を密着させる。
「んぁっ!んっ、あふっ!れろ、れろ、じゅる!」
少しずつ胎内に入ってくる異物感と、それが変換された快感に声を漏らしながら、彼女は両腕を彼の首に回してぎゅっと抱き寄せた。
二人の体は更に寄り合い、ジブリールの舌が更に深く彼女の口に入り込む。
彼の舌は彼女の舌を舐めつつ、奥歯から舌の裏側まで、彼女の口内を無駄なく自身の舌で舐めていく。
「んっ、んんっ、んぁ、ふっ……」
それは彼が自分の体にマーキングをしているようで、彼なりの愛情表現のようで、彼の舌が何かを舐める度に背筋がぞわぞわと震える。
「んぅ、あっ……!んっ、んんぅ……」
彼の舌と逸物が与えてくる緩やかな快感に切なげな声を漏らすが、それは全てジブリールの口に吸い込まれ、彼意外の誰にも聞こえる事はない。
そして、彼の逸物がようやく膣内の最奥にたどり着いた。
シルヴィアが「んあ!?」とキスしたまま声を漏らすと、ジブリールは名残惜しそうに唇を離した。
濃密に彼の舌に絡んでいた彼女の舌はそのまま引っ張り出され、ピンと伸びたまま虚空をさ迷う。
「んっ、んぁー」
彼女は本能が求めるままに舌を伸ばして何かを乞うと、ジブリールは肩を竦めてもごもごと口を動かし、何かを溜めた。
それがある程度溜まったら彼女に向けて舌を伸ばし、溜めた唾液を垂らす。
「んーっ」と舌を伸ばしてそれを受け止めたシルヴィアは素早く舌を引っ込め、もごもごと舌の上を転がすと、こくんと喉を鳴らして飲み込む。
「えへへ……」
人の唾液を飲まされたのに、彼女は心底嬉しそうな笑みを浮かべた。
その喜びは彼女の膣肉にも表れており、きゅんきゅんと彼の逸物を締め付け、僅かに亀頭が触れている子宮口も、本物の口のようにちゅうちゅうと吸い付いてくる。
ジブリールは小さく微笑むと、「いくぞ」と告げて彼女の髪を撫でた。
シルヴィアは心地よさそうに目を細めると、「いいよ」と囁きながら頷いた。
彼女の返答にジブリールは深く息を吐くと、更に腰を前に突き出した。
亀頭が子宮口に吸い付き、そのまま子宮を押し潰すように更に奥へ。
「んぐっ、あっ……」
先ほどとは違う圧迫感に漏れた声を無理やり無視し、彼は腰を振り始めた。
前後前後にゆっくりと、彼女の膣肉を解すように、けれど気持ちが良いように。
自身が知る彼女の急所をかりで引っ掻きながら、彼女の体温を感じるように、そして彼女に自身の体温を感じさせるように、ゆっくりと。
「んっ、ひっ、あっ、んぅっ」
彼の逸物が動く度に彼女は小さく喘ぎ、ピクピクと体を跳ねさせる。
膣肉に締め付けられながら、ジブリールは堪えるように息を吐いた。
彼女も久々ということは、自分もまた久しぶりという事であり、それはつまり自分も溜まっているという事だ。
あまりその自覚はないのだが、一度でも快楽に流されてしまえばおそらく満足するまで止まれはすまい。
故に彼は耐える。暴れようとする欲望を理性で押さえつけるのだ。
「じりゅ、じるっ……!」
不意に彼女に呼ばれ、ジブリールは意識を戻した。
彼女は潤んだ瞳で物欲しそうに彼を見つめながら、「だい、じょうぶ……だから……」と告げて、足で彼の腰を捕まえた。
ぎゅっと力を入れられれば勝手に腰が沈み、逸物が彼女の子宮を押し潰す。
彼女は更なる圧迫感に表情を歪めるが、けれど気丈に笑って彼に告げた。
「キミが、したいように、して、いいから。わたし、じょうぶ、だから」
「……っ」
彼女の言葉にジブリールは生唾を飲むと僅かに目を伏せ、一度深呼吸をした。
そして顔を上げると、呼吸を乱している彼女の唇を奪い、両手で彼女の腰を押さえながら乱暴に腰を振り始めた。
「んぐ!?んっ!んんっ!んぅ、んひっ!」
パンパンと音をたてて腰が叩きつけられる度に、彼の逸物は彼女の子宮口を殴り、力任せに子宮を押し潰す。
「んぐ!んっ!んっ、んん!?」
腰を前後する度にかりが膣肉を掻き回し、Gスポットを重点的に責めるように腰を小刻みに振れば、彼女は喘ぎながらびくびくと体が跳ねる。
「んぅ!んんん!んんーっ!」
もっともその喘ぎ声はジブリールの胃に落とされ、二人以外の誰にも聞こえる事はない。
二人の呼吸は運動量に比例してどんどんと荒くなり、ついに限界を迎えたジブリールは彼女から口を離す。
「ぷあっ!ひぎ!あっ!ひっ!んあ!ひんっ!」
だが息継ぎをする暇を与えずに、ジブリールはより一層腰の動きを激しくさせた。
前後の動きのみならず、子宮口に逸物を押し込んだまま腰を回し、亀頭でぐりぐりと苛めたり、Gスポットにのみ狙いを定めてひたすらそこを擦り続けたり、彼は思い思いの方法で彼女を責め立てる。
「あひっ!んぁ!ひっ、あああああああああああ!?ひぐ!ひぅ!んぁ!ひん!あっ!?」
その度に彼女の口からはみるみると理性が失せて、
「いぎ!?いいっ!んぁ!ひんっ!んっ、あん!ふぎ!いぐ!イぐ!?」
彼女の限界が近いのか膣肉が痙攣を始め、彼の逸物を逃がさないように更に締め付け始めた。
「っ……!」
ちゅうちゅうと逸物に吸い付き、扱いてくる膣肉の愛撫にジブリールは歯を食い縛りながら負けじと腰を振り、溜まった精を吐き出すタイミングを見計らう。
彼女も限界が違いのだ、果てるなら同時がいい。
「ひぐ!あっ、あん!ひん!んん!あっ!じる!じりゅ!イく!わたし、そりょそりょ、イくのぅ!」
「俺も、そろそろ……っ!」
「んあ!なら、いっしょに!いっしょにぃ!」
「ああ……!」
喘ぎ声に混ざった彼女の提案に頷くと、彼は一気に腰を引き、思い切り彼女の腰に叩きつけた。
スパン!と鋭い打撃音が部屋に木霊した瞬間、
「んあ!?あああああああああああ!!!??」
「ぐっ、うおおおぉぉぉおおお!」
二人は同時に絶頂を迎えた。
鈴口から吐き出された精液が今の一撃で潰れた彼女の子宮を満たし、絶頂により激しく蠢く膣肉が、尿道に残った精液さえも絞り出す。
そして精液が吐き出されれば吐き出されるほど、その熱に当てられた彼女は更に絶頂し、膣肉が痙攣を繰り返す。
彼女を絶頂が止まったのは、彼の吐精が落ち着いた頃だった。
絶頂による倦怠感により彼が覆い被さってくると、彼女は力の入らない手をどうにな動かし、彼の髪を撫でてやる。
「はぁ……はぁ……」
「んっ、あぁ、ふぅ……」
ジブリールは呼吸を乱したまま心地よさそうに表情を和らげ、シルヴィアは絶頂の余韻で僅かに喘ぐ。
そしてそれも落ち着いた頃、シルヴィアは彼の髪を撫で回しながら彼へと告げる。
「ジル、好き、愛してる……」
「ああ。俺もお前を愛してるよ」
二人は静かに愛を告白すると、求めるがままに口付けを交わす。
相手の柔らかな唇を啄みながら堪能し、舌をからめて唾液を交換。
するとそれが原因なのか、あるいは数分とはいえ休んだからか、いまだに彼女の秘部に納まっていた彼の逸物が再び勃ち始めた。
大きくなった逸物に子宮口を撫でられたシルヴィアは「ひん!」と声を漏らし、口付けを中断。目の前にいるジブリールの顔を恐る恐る見上げた。
見つめられた彼はにこやかに笑うと、彼女の髪を撫でながら告げる。
「言っただろ、やるなら徹底的だ」
そこからは、ジブリールの独壇場だった。
「ひぁ!?ひぎ!あっ!ひん!うぁ!ひぎ!んあ!?」
「どうした、もう限界か!?」
「んあ!?いぎ!?ひん!あん!イっ!?もっと、もっとほしいのぉ!!」
「なら、出すぞ!」
「ひぎ!?あっ、んあああああああああああああ!?」
ベッドに体が丸々ほどに組み伏せられ、全体重を乗せた
「シル、前見ろ」
「んぁ?ひっ!いやぁ、みないで、みしぇないでぇ……!」
「余計に締め付けて、興奮したか?」
「いや、いやぁ!ひん!あっ!ひぎ!?いやらぁ!イく!イくぅ!?」
ベッドの上で背面座位で
「あっ、ぎぃ!やっ!あっ!ひん!いっ!あっ!ぎひぃ!?」
「ほら、ここだろ、ここがいいんだろ?」
「ひぎぃ!?んあ!しょこ、しょこいいのぉ!イく!イく!また、イぐッ!!」
「俺がまだだよ……っ!」
「んあ!?まっで!イっだがら!?まへ、まっへぇ!?イく!?イぐゥッ!?」
ベッドの上で四つん這いにされ、後ろから彼が吐精するまで延々と絶頂し続け。
「んーっ!んっ!んーっ!?んんん!?んーっ!」
「何言ってるのかわからんな」
「んぐ!?んぐ!んんんんんん!??!」
口に指を突っ込まれ、舌を弄ばれながら子宮を突かれ、制止を求める声も届かずにしばらく絶頂し続け。
「んっ、あっ、んいぃ、おね、がい……」
「休ませてと言ったのはお前だ」
「そう、だけど。おねがぃ、せつないのぉ……」
今度は
「あんっ!ひん!いい!これ、しゅき!おく、とどいて、いいのぉ!これ、しゅきなのぉ!」
「怪我するなよ?」
「へーき!わたし、じょうぶらから!だいじょーぶらから、もっとついてぇ!」
「なら、ほれっ!」
「ひぎぃ!?んあっ、まへ、まっへ!?イく!?こんな、こんなのぉ!すぐ、イっちゃう!?」
「んぁ!?ああああああっ!?ああああああああああ!!!」
「ここも好きだろ?我慢しなくて良いんだぞ?」
「そこ、だめぇっ!イく!イく!イく!イぐ!?」
逸物で貫かれながら陰核を責められ、終わりのない絶頂を味わわされた。
「くっ、おお……っ!」
ジブリールは最後の射精を終え、どっと出た疲労感にため息を吐いた。
体中に玉のような汗を浮かべ、ぜぇぜぇと呼吸を乱したまま萎えた逸物を抜くと、ふと違和感を感じてちらりと窓の外を眺めた。
そこから見える山の輪郭は白く染まり、既に陽が顔を出して街を照らし始めていた。
「……」
ジブリールはぽかんと間の抜けた表情を浮かべ、壊れた絡繰人形のようにぎこちなくシルヴィアの方へと目を向けた。
「んぁ……ひぅ……。もぅ、むりぃ……んぁっ。できた、じぇったい、あかちゃんできたからぁ……。ひぅっ!もぅ、ゆるしてぇ……っ」
いまだにピクピクと体を震わせながら口の端からは涎が垂れ、蕩けた瞳からは輝きが失せている。
パクパクと開閉を繰り返して子宮から逆流した精液を吐き出す秘裂は、愛液と精液が混ざったもので白く汚れ、垂れた白濁液が垂れて尻の割れ目へと消えていく。
潰れた蛙のようにベッドの上に倒れるシルヴィアは、何やら大きく跳ねると、僅かに身動ぎした。
「んっ、あっ、ふぇ、あぁ──……」
彼女の口から気の抜けた声が漏れると、ちょろちょろと音をたてて秘裂の辺りから白濁液とは別の液体が噴き出した。
度重なる絶頂と、ようやく終わった性行の疲労感により筋肉が緩み、そのまま失禁してしまったのだ。
「あっ、ひっ、あっ、あぁ……」
シルヴィアはそれを止めようとしているのか体を強張らせるが、それは決して止まることなくベッドのシーツに染みを残していく。
「あっ、みちゃ、みちゃやぁ……」
その姿をじっと眺めていたジブリールの視線に気付いた彼女は、嫌がるように力なく首を振るが、当の彼は一切目をそらす事はない。
そうしてしばらくして彼女の放尿が終わると、彼はせっせとタオルを準備して、彼女の体を拭い始めた。
股の辺りを汚す白濁液と尿を拭い、別のタオルで汗が浮かんだ彼女の体を拭い、ついでに自分の体も拭い、そのままタオルを首にかけた。
「それで、子供が出来たかは置いておくとして」
そう言いながら彼女の体を抱き起こし、そのまま彼女を胸に抱き寄せた。
優しく慈しむように僅かに膨らんだ彼女の下腹部を撫でると、彼は嬉しそうに笑顔を浮かべた。
「名前をどうするかぐらいは決めておくか?」
「なまぇ……?」
寝ぼけたような声で聞き返してくるシルヴィアの髪を撫でながら「そう、名前だ。俺たちの子供のな」と言うと、彼女は『俺たち』という言葉に照れた顔を背け、けれど嬉しそうに笑いながら彼の胸板に頬擦りした。
「男の子なら、ジルが決めて?女の子なら、私」
「ああ、そうだな。それがいい」
「でも、女の子なら、──が良いなぁ……」
彼女はぼそぼそと何かを呟くと、肝心の部分が聞き取れなかったジブリールは「なんだ」と問い返すが、返答はなく代わりに聞こえてきたのは穏やかな寝息のみ。
自分の体に体重を預け、無防備な寝顔を見せてくれる彼女に嬉しく思いつつ、ジブリールは優しく彼女を抱き寄せると、そっとベッドに転がった。
新品のベッドは二人の体をしっかりと支え、押し返してくれる。
ジブリールは「おやすみ」と呟くと彼女の額に口付けを落とし、自分も目を閉じた。
眠気が襲ってきたのはその直後で、抗う術を持たない彼はそのままされるがままに意識を手放した。
──彼女の妊娠が発覚したのは、この日からある程度の日にちが流れてからだ。
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