被害者は銀髪武闘家。
復活を果たした触手の魔人に敗れた彼女はーー。
一重に運が悪かった。そう言う他にないだろう。
怪しげな邪教徒たちが行う魔人復活の儀式の阻止。
持てる力の全てを使い、持てる技術の全てを使い、彼らは邪教徒の殲滅を完了した。
問題は、魔人復活のために必要だったのは生贄の血であったこと。
邪教徒たちは殉教することで魔人復活の礎となり、その場に居合わせることになった──不覚にも彼らの手の上で踊らされた冒険者たちに待っていたのは、復活した魔人による蹂躙だった。
頭目たるローグハンターが吹き飛ばされて瓦礫の下敷きになり、彼の弟子たる令嬢剣士が触手の一撃で昏倒し、女魔術師が魔人の術にかかって失神する。
そして一人残った銀髪武闘家は、
「ぐっ……!っううう!!離、せぇ……!」
魔人の肉体を形成する触手に絡め取られ、宙吊りとなっていた。
ボロボロの防具の隙間から流血し、銀の髪も血や土で汚れてしまっている。
体の大の字に固定され、身動き一つ取れない。
体を揺らして逃れようにも触手は微動だにせず、ギチギチと音を立てて締め上げてくる。
苦悶の声を漏らす銀髪武闘家。
そんな彼女に向け、魔人の腹から複数本の触手が伸びていった。
それらは彼女の鎧の割れ目から内側へと入り込み、
「うぐっ……!気持ち、悪い……!」
生温かく粘つく粘液が肌着を通して彼女の肌へと貼り付き、僅かに身震いするだけでもねちゃねちゃと湿った音をたてる。
不快感に鳥肌を立てながら魔人を睨みつける銀髪武闘家。だが次の瞬間、体を這い回る触手たちが一斉に動きを激しくさせたかと思うと、今度は肌着の隙間から内側へと侵入。
彼女の肌を直接撫で、粘液を塗りたくるその様は、獲物に
銀髪武闘家は不快感に柳眉を歪めながら魔人を睨みつけた。
『────』
どこが口なのかも分からないかの存在から地の底から響くような音が漏れ聞こえたかと思うと、鎧を剥がした触手たちが今度は肌着の内側へと潜入。
溢れる粘液を彼女に塗りたくりながら、豊満な胸の谷間へと潜り込んで好き勝手に暴れ始める。
「っ……!暴れるなぁ!そこは、彼だけの……!」
そこに触れていいのはローグハンターだけだと、銀髪武闘家は体を揺らして抵抗しようとするが、再び魔人の腹から飛び出した触手が彼女の腰をがっしりと固定し、身動き一つ取れなくされる。
ぬちゃぬちゃと粘り気の強い摩擦音と、触手の動きに合わせて揺れる胸。
谷間を滑るだかではなく、胸に巻き付くように動く触手は、胸を絞るように動く触手、そして我関せずと腹を撫で回す触手や、臀部の割れ目を撫でる触手。
一本一本がそれぞれの意思を持つように動き回り、彼女の全身を穢していく。
それを見ていることしかできない銀髪武闘家は歯を食い縛り、この恥辱に耐えんとした次の瞬間、
『────ッ!』
魔人の体がビクンと小さく跳ねた。
直後、彼女の全身をまさぐる触手たちが一斉に膨らみ、先端から熱く粘つく液体を吐き出した。
「〜〜〜〜〜〜!?!?」
鎧と肌着の隙間。肌着と肌の隙間。胸の谷間に加えて臀部の割れ目。
触手が巻き付いていたあらゆるところに粘液が吐き出され、火傷するかと錯覚するほどの熱を孕んだそれをぶっかけられた銀髪武闘家は不快感に声にならない悲鳴をあげる。
触手たちは満足したと言わんばかりに彼女から離れていき、残されるのは粘液塗れにされた宙吊りの冒険者ただ一人。
少し動くだけでもねちゃねちゃと気味の悪い音が漏れ出し、不快感と嫌悪感、そして強烈な生臭さにえずく銀髪武闘家。
そして次の瞬間、儚い音を立てて鎧が砕け散った。
驚愕に目を見開く銀髪武闘家だが、異変が起きたのは鎧だけではない。
鎖帷子が、肌着が、下着が、彼女が纏っていたありとあらゆるものが溶け、崩れ、床へと落ちていく。
今の粘液には装備品を破壊する効果でもあったのだろうと察したのはその直後で、それに気づいた頃には彼女は産まれたままの姿へと成り果てていた。
『──────!!!』
彼女の全裸に昂ったように咆哮をあげる魔人。
次の瞬間、腹が割れたかと思うとそこから勢いよく極太の触手が伸び、空中で拘束される彼女を絡め取り、そして──。
「わぷ!?」
彼女を引いて、魔人の腹へと納めてしまう。
もごもごと咀嚼するように腹の割れ目が動いたかと思ったその瞬間、
「もご!?ぉぉおお゛おおおお゛おお゛!?!?」
銀髪武闘家の悲鳴が木霊した。
魔人の腹で始まったのは、地獄とも言える触手群による暴力的なまでの愛撫だった。
まず手始めに口に触手が入り込み、媚毒を注入。
全身の感度を爆発的に高めた瞬間、周囲の触手が彼女の体を拘束。
魔人の体内で全身を広げるように拘束された彼女の秘部に小さな触手が群がり、胎内に侵入しながら膣肉を掻き回していく。
ヒダの一つ一つを丁寧に洗うように膣内を這い回り、Gスポットや子宮口をグリグリと按摩するように押し込み、快感で彼女の脳を焼いていく。
「おが!?ぴぃ!?♡ああああああああああ!?!?♡」
身動き一つ取れない中、悲鳴をあげる銀髪武闘家。
魔人はそれに気にする素振りを見せず、先端がブラシ状の触手が陰核に群がって掻き回し、表面に媚毒を溜めた嚢を特異な触手を菊門を挿入。同時に嚢を破裂させ、直腸に媚毒を注入。
「ひが!?♡ぉ──……♡おがああああ゛あああ゛ああああああ゛♡♡!?!?あへッ──……♡」
文字通り脳を破壊されるほどの快楽に鼻血を噴き出しながら気絶する銀髪武闘家だが、すぐに快楽によって叩き起こされ、再びの気絶。
それを何度も繰り返していると、先端がお椀のようになっている触手が胸に吸い付き、じゅ〜!と音を立てて吸い上げ始めた。
お椀の内側にびっしりと生えた小さなひだ状の触手が胸を撫で回し、乳首を小刻みに舐め回しては弾いて刺激する。
「ほぎゅ!?あぎぃ??!♡ぉ……ッ♡ほぉ!?!?♡♡♡」
もはや鳴きながら痙攣するだけの肉人形に成り果てている銀髪武闘家。
全身を痙攣させ、秘部から絶えず潮を噴きながら絶頂と気絶を繰り返す彼女だが、そんな彼女の耳に極細の触手が侵入。
耳の穴から脳へと至ったそれはくちゅ!と音を立てて彼女の脳に噛み付くと、
「ほぎぅ!?!?!?♡♡ああ゛あ゛ああ゛ああ゛ああ!?♡♡♡?!?」
彼女は今日一番の嬌声と共に絶頂するが、気絶はしない。
正確には今の触手により気絶を封じられたのだ。
ある意味で唯一の逃げ道だった気絶を失った彼女がどうなるのか、答えは明白。
「ひぎぃ!?♡♡♡おおおおおおおおおお!?!!♡♡あへぇ!?♡♡おッ♡ああああああああ゛ああああああ!?!?♡♡♡」
崩壊である。
絶えずぶち込まれる致死量の快楽によって彼女の人格は引き裂かれ、記憶は破壊され、愛は忘却の彼方へと飛ばされる。
彼女という玩具を手に入れた魔人は、このまま世界の支配へと乗り出さんと一歩を踏み出したその瞬間、魔人の肩に刃が突き立った。
『────!?』
魔人は突然の痛痒に狼狽え、痛みを感じた肩へと目を向けたその瞬間、その顔面に刃が叩きつけられる。
「そいつは俺のだ、返せ……!」
瓦礫から這い出し、ついには魔人に
「こんのぉ!!」
狼狽えている魔人の右脚の腱が削ぎ落とされる。倒した筈の令嬢剣士が、師の奇襲に合わせて放った不意打ちだ。
「『
魔人の肩を炎が穿つ。魔人の術を破り賦活した女魔術師が『火矢』を放ったのだ。
そして冒険者たちの反撃が始まった。勝ったと油断していた魔人を三人の連携が追い詰め、完全なる劣勢を覆していく。
ローグハンターの鬼気迫る迫力に魔人が怯み、その隙を弟子たちが見逃すことなく攻め立てる。
三人の動きが一つの生き物のように噛み合い、より強力な力となって魔人を討ち、仲間を、愛する人を取り戻さんと奮闘する。
魔人の動きが鈍る。触手による構成された肉体が細切れにされ、少しずつ形を保てなくなっていく。
ローグハンターは奴の腹を裂き、その内側に囚われた銀髪武闘家を救いださんと駆け出した。
弟子二人も彼の意図を察し、援護の構えを取る中で、ローグハンターが魔人の懐に飛び込んだその瞬間、魔人の腹が一人でに割れた。
「ッ!?」
警戒しつつも速度を緩めず、一閃しようと剣を振り上げるローグハンター。
だが、次の瞬間に飛び出してきたのは迎撃用の触手ではなく、
「あへぇ……♡」
秘部と菊門を触手に貫かれ、全身を粘液に汚しながら、恍惚の表情を浮かべる銀髪武闘家その人だった。
「────」
あまりの光景にローグハンターの思考が止まる。女魔術師も言葉をなくし、令嬢剣士も思わず目を背けてしまう。
両手、両脚を頭上で一纏めに拘束され、貫かれた秘部と菊門を見せつけるように差し出すあまりにも屈辱的な体勢だが、彼女は蕩け切った表情を動かさない。
魔人の胸から伸びた触手が彼女の胸に絡みつく。触手の動きに合わせて胸は柔らかく形を歪め、ピンと勃った乳首を擦った瞬間に「んぉおお♡♡」と嬌声をあげた。
魔人は斬ってみろ、撃ってみろと言わんばかりに肩を竦めて見せた。
ブチッ!と何かが切れる音がした。なんの比喩でもなく、激憤に駆られたローグハンターの血管が弾けた音だ。
ローグハンターは咆哮をあげながら、彼女ではなく魔人の胸を斬りつけた。その瞬間、
「ひぎゃあああああああ!?!?」
銀髪武闘家が悲鳴をあげた。
狼狽えるローグハンターが飛び退き、距離をとりながら『タカの眼』で魔人と銀髪武闘家を凝視。
魔力を示す緑色の軌跡が二人を繋ぎ、複雑に絡み合っている。
「痛覚の共有──いや、命を共有する魔術か!?」
「この、外道……!」
「卑怯者……ッ」
ローグハンターが銀髪武闘家の反応から素早くそれがなんたるかを推察し、女魔術師と令嬢剣士が嫌悪感を隠そうともせずに悪態を吐く。
そして、戦いが再開した。いっそ残酷なまでに一方的な戦いが。
魔人と銀髪武闘家の命の共有。魔人を殺せば銀髪武闘家が死に、その逆も然り。
ある意味で心臓を剥き出しにして戦っているのも同然だが、ローグハンターたちに魔人を攻撃できる理由がない。
ひたすらに逃げて、逃げて、逃げる。その途中に命の共有の中断や遮断の方法を半ば叫ぶ形で意見の交換をしているが、打つ手がないのは明白だった。
先程、ローグハンターに斬られた痛みで意識を覚醒させた銀髪武闘家はその全てを見ていた。
自分を助けたいがために命を危険に晒す恋人。
自分を助けたいがために戦うことができない後輩たち。
自分に構わずに殺してくれと叫ぼうとしても声が出ない。
自分など捨てて逃げてくれと叫ぼうとしても舌が回らない。
代わりに出るのは、
「んぎぃ!?♡♡♡お゛……♡ほぉおおおおお!?!?♡♡」
情けない嬌声ばかり。
ローグハンターに見られながら、彼以外のものを受け入れている様を見せつけている。
ローグハンターにも許していない場所を貫かれる瞬間を、彼に見られている。
何より、彼としている時以上の快感に嬌声をあげる自分の姿を晒してしまっている。
情けない。なんとも情けない。
銀髪武闘家の瞳から涙が溢れる。命が繋がっているのなら、いっそのこと舌を噛みちぎって死んでやる。それがせめてもの罪滅ぼしだろう。
嬌声を上げ続け、枯れ始めた喉からそれでも声が漏れ出す。
快感に喘ぎ、仲間たちの心を折る一助になっている哀れな女の声が戦場に響く。
だが、それでも、一瞬でも。
銀髪武闘家は快感が弱まるほんの一瞬の隙をつき、だらしなく突き出された舌を噛みちぎろうと口を閉じるが、
「もご!?んぉおおおおおおおおおお♡♡♡」
そんな彼女の意図を察したように、触手が彼女の口内に侵入。
舌に絡まり動きを封じつつ、媚毒を再度注入して彼女の意志を快楽の彼方へと吹き飛ばす。
接合部から潮が噴き出した。点滅する意識の中、銀髪武闘家は確かに見た。見てしまった。
触手に腹を貫かれる令嬢剣士を。
触手に首を折られる女魔術師を。
そして触手に絡め取られた四肢を折られたローグハンターを。
「くそ……っくそ……!」
地面に転がされ、血と共に己の未熟を呪うローグハンター。
魔人は彼に歩み寄ると彼を摘み上げ、銀髪武闘家の前へと持ってきた。
「ふぎゅ!?♡ぉおおおお!?♡♡イぐ??!?♡♡ああああああああ!?!?♡♡♡」
秘部を貫く触手を見せつけるように抽送し、喘ぎ悶える彼女の痴態を見せつける。
菊門を貫く触手を抽送し、彼でも聞いたことがない彼女の声を聞かせてやる。
そして、最後に。
魔人は目に当たる部分を弓なりに歪めると、ぶるりと身震いした。
「おい。よせ、やめろ……っ!」
ローグハンターが彼の意図を察して叫ぶが、魔人は聞く耳を持たない。
そしてローグハンターが予感した通りのことが起こった。
魔人の射精。ローグハンターが愛する人への
びゅるるるるるるる!と音を立てて吐き出された精液は瞬く間に銀髪武闘家の子宮を満たし、腸を満たし、腹を臨月のように膨らませる。
「ああああああ゛ああ゛ああ゛ああ゛ああ゛♡♡♡♡」
それでも銀髪武闘家は快感に喘ぐ。
蕩けた顔で魔人の射精を受け入れ、口の端をピクピクと痙攣させながら絶頂する。
「……シル」
ローグハンターが目に涙を浮かべながら彼女の愛称を呟いた。
救ってやれなくてすまない。弱くてすまない。情けない男ですまないと、吐き出した謝罪の言葉は彼女には届かない。
魔人はローグハンターの体を振り回し、最後に半月を描く軌道で床へと叩きつけた。
ぐちゃりと肉の潰れる音と共に床が崩れ、彼だったもののその破片が地下深くへと落ちていく。
「あへっ!?♡ぉ……♡ぉぉ……♡♡」
それを見ながら、銀髪武闘家は最後に涙を流しながら絶頂した。
魔人は気が済んだと言わんばかりに呼気を吐くと、再び彼女の体内へと収納。
「ひぎぃいいいい゛いい゛いいいい゛い!?♡♡おおお゛おお゛おおお゛♡♡あひぃ♡お゛!?♡おおおおおお♡♡♡」
魔人と命を共有し、永遠の命を得た銀髪武闘家は彼の妻として、彼の体内で生き続ける。
やがて子を産み、世界を滅ぼす魔人の軍勢を産み出した母として邪教徒たちの中で聖女としてその名を轟かせ、世界の破滅と共にその名は忘れ去られる。
それでも彼女は生き続ける。魔人の肉体が滅びぬ限り、永遠に。
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