潜入任務を終えたロイはセラフォルーと一夜を過ごす。
十年。永遠を生きるとも言われる悪魔からすれば、ほんの一瞬でしかない時間ではあるが、愛する人との別離となれば話は変わる。
悪魔的尺度では一瞬でも、二人からすればその時間こそが永遠にも等しいのだ。
ロイの自室は既に明かりを落とされ、カーテンも閉め切られて魔界の月明かりも入ってこない。
そんな薄暗闇の中でも、悪魔故に夜目が効く。
二人は互いの裸体を目に焼き付けながら、口付けを交わしていた。
互いに合図もなく舌を差し出し、絡ませる。
「んちゅ……♡んぁ……ちゅ♡れろ……♡」
薄く開かれた彼女の視線とロイの視線が絡まり合い、熱を孕んでいく。
彼女に覆い被さりながら彼女の唇を貪り、手を重ねながら指を絡める。
「ロイ。おかえり。おかえりなしゃい……♡」
「ああ。ただいま」
初めて彼と繋がったあの日と変わらない彼の手の温もりと力強さにセラフォルーは微笑み、ロイもまたどこか寂しさを滲ませるその笑みに、さっさと消えろと言うように再び唇を落とした。
「んにゅ♡」と気の抜けた声を漏らしてそれを受け入れたセラフォルーは、彼にされるがままになるように力を抜いた。
少々乱暴に唇を押し付けながら舌を捩じ込み、唾液を流し込む。
こくこくと喉を鳴らしてそれを飲み込んだ彼女は、瞳を蕩けさせながら彼を見つめる。
舌を這い、喉を通り、胃を満たしていく彼の唾液。
彼の味が味覚を支配し、脳を甘く溶かしていく。
ロイが顔を離すと、セラフォルーはだらしなく半開きになった口をそのままに口角を持ち上げた。
もっととせがむように唇を尖らせるが、ロイはそんな唇をそっと親指で撫でた。
彼女はそれだけでも嬉しそうに笑うが、ぱくりと彼の親指を咥えた。
逃げないように彼の手を取り、赤ん坊が哺乳瓶にそうするように指に吸い付く。
「はむ……♡れりょ……♡ロイの味、しゅき……♡」
「そうなのか?なら、もっと味わってくれ」
無意識のうちだろう。彼女が呟いた言葉にロイはちょっとの嗜虐心を滲ませながら笑い、人差し指を彼女の口内に捩じ込んだ。
「もごっ!?」と口内に入り込む異物感にセラフォルーは悲鳴を漏らすが、ロイは構わずに彼女の口内を二本の指で掻き回した。
二本の指で舌を弄び、時には粘膜を削ぎ落とすように強めに擦る。
セラフォルーは何度もえずきながら、それでも負けじと彼の指を舐め回す。
「っぇ……!れりょ♡はむ……っ♡じゅるる……!んぇ……っ!ちゅ……♡」
必死になって彼の指を
柔らかな丘が形を歪め、押し込んだ分だけ彼の指が沈んでいく。
「んぁ……♡いいよ♡もっろ、触って……♡」
はむはむペロペロと彼の指を一生懸命に甘噛みし、舐め回しながらロイへとせがむセラフォルー。
ロイは「わかった」と頷くと下から持ち上げるように胸を揉みながら、指先で乳首を転がした。
背筋を撫でた快感に彼女が嬌声をあげ、背中を弓なりにしならせた。
突き出された胸をさらに強く揉みしだき、彼女をベッドに押さえ込みながら乳首を摘む。
「ひぅ……っ♡」
たったの十年。けれど十年だ。
久しぶりの刺激に彼女の体は素直すぎる程の反応を示し、ロイはそんな彼女の首元に顔を寄せ、そこに唇を落とした。
音を立てて強めに吸い上げ、彼女の白磁の肌に鬱血の痕を刻みこむ。
口の中を責め、胸を責め、首には彼の印とも言うべき
セラフォルーは快感に喘ぎながら恍惚の笑みを浮かべ、ちょっと強めに噛みついて彼の指にお返しの痕をつける。
戦争などの経験で痛みそのものには慣れてはいるが、やはり眉を寄せる程度の反応を示す。
仕返しだと指をもう少し押し込んでやれば、セラフォルーは流石に不快感が勝るのか涙になりながら彼の指を噛んで止めた。
そんな彼女の抵抗を受け止めながら、そのまま首だけでなく鎖骨や胸元に唇を落とし、吸い付き、鬱血痕を付けていく。
そしてゆっくりと彼女の口から指を引き抜けば、彼女の唾液が糸を引く。
ロイは彼女に見せつけるようにそれを舐め取り、彼女の唾液の味を記憶に刻む。
「はぁ……はぁ……ロイィ……」
流石に息がしづらかったのか、肩を揺らして呼吸を乱すセラフォルー。
何かを求めるように熱っぽい視線を彼に向け、それを受けた彼は言葉にせずともその意図を理解して頷いた。
勃起した一物を彼女の下腹部に置き、今からこれを挿入するんだぞと彼女に見せつける。
セラフォルーは生唾を飲み、それを凝視する。
自分の股から臍に至るまでの肉棒。十年ぶりになる最愛の人の欲望の化身。そして今日か、あるいはそのうち自分を孕ませる情欲の権化だ。
彼女の視線を浴びて一物はさらに太く、固くなっていく。
ロイは腰を引いて亀頭を秘裂に押し当てる。
ただそれだけで彼女はカクカクと腰を揺らし、滲んだ愛液が亀頭に塗り込んでいく。
彼を急かすように見つめ、ロイもまたその期待に応える。
一息のうちに腰を突き出し、一物を根元まで彼女の胎内に捩じ込む。
カリがヒダを掻き回し、亀頭が子宮口に押し付けられる。
膣肉が決して離すまいと引き締まり、彼の一物を搾り上げた。
「ひぁあああああああ!?!?♡♡」
「っづ!?」
二人の声が重なる。
ビクン!と二人の体が跳ねたかと思った瞬間、二人は同時に絶頂を迎えた。
セラフォルーは体を強張らせ、その子宮に精液がぶち撒けられる。
ロイはそのまま前屈みになりながら彼女に覆い被さり、セラフォルーは強烈な快感に目を見開く。
「すまん。我慢、できなかった……っ」
「はひゅ……♡へぁ……♡わ、たし、もぉ……♡」
二人は顔を見合わせておかしそうに笑い、どちらからと言うわけでもなく口付けする。
十年ぶりの性交に二人の体は我慢を忘れ、あっさりと絶頂へと至ってしまったのだ。
二人はキスをしたまま乱れた呼吸を交換し、見つめ合う。
そして二人は名残惜しそうしながらも上の繋がりを断ち切ると、ロイが彼女の下腹部を撫でた。
自分の一物に支配され、精液に満たされた子宮を、彼女の腹筋越しに触れる。
「十年分。全部
「いいよ。全部、受け止めてあげる」
ロイの宣言にセラフォルーは淫魔の如く不敵に笑い、彼の全てを受け入れることを告げる。
彼は宣言通りに腰を動かし始め、一物の抽送を開始。
亀頭という蓋をなくした子宮から溢れ出した精液が膣内へと逆流し、亀頭がぶつけられる度に子宮が潰れ、精液を吐き出す。
そうして子宮から押し出された精液は亀頭に絡みつき、そのまま膣肉に塗りたくり、染み込ませていく。
「ぁ……♡ああああああ♡ロイの、がっ……♡ひぅ♡ゴリゴリ、ってぇ♡」
彼の腰が打ち付けられる度にセラフォルーは嬌声を漏らす。
カリがヒダを押し返し、擦り上げ、力強く擽るように膣肉を愛撫する。
ヒダとカリが擦れ、転がされる度に駆け抜ける快感にセラフォルーは背中を仰け反らせ、小さな絶頂を迎える。
全身に鳥肌を立たせ、膣肉が痙攣する。そしてそこをロイの一物が掻き乱す。
絶頂の余韻だと与えない。絶頂に絶頂を重ねさせ、彼女を責め立てる。
「ひぁ♡ぉ……♡っ〜〜〜〜♡♡」
セラフォルーは制御不能なまでに膨らんでいく快感に声にならない嬌声をあげ、全身を強張らせる。
余計に引き締まった膣肉が一物をがっちりと掴み、ヒダが吸い付いてその動きを封じようとするが、ロイは力任せにそれを振り払ってさらに一突き。
「〜〜〜〜っ♡♡」
どちゅ!と湿った摩擦音を共に一物が根元まで入り込み、彼女の下腹部に一物の形が浮かび上がる。
セラフォルーは爆発する快感に目を回しながら、それでも彼を見つめる。
情欲に染まり、それでも彼女へと愛おしさを滲ませるその瞳に、ぞくりと背筋を震わせた。
きゅんきゅんと膣肉が締まり、ロイは本能のままに彼女の唇を奪う。
その瞬間、二度目の射精が行われる。
先程の射精だけで満杯寸前だった子宮に再び精液が吐き出され、僅かに膨らんだ子宮から精液が逆流する。
接合部からは精液と愛液が混ざりあい、泡立った白濁液が溢れ出した。
「ぉ……♡ぉぉ……♡♡」
ピクピクと痙攣しながら声を漏らすセラフォルー。
ロイは一気に腰を引いて一物を引き抜くと、彼女に寝返りを打たせてうつ伏せに。
そしてそのまま白濁液を吐き出す秘裂に亀頭を押し付け、再び挿入。
「ひぁあああああああ!?!?♡♡」
ゴリゴリッ!とカリが膣肉を掻き回すが、先程までの体位とは擦れる位置がまるで違う。
どちらかと言えば腸側の膣肉を抉られ、子宮に亀頭が突き刺さる。
セラフォルーはまた違った快感に声をあげて体を強張らせるが、彼は構うことなく彼女の小振りな尻に腰を打ちつけた。
二人がぶつかる度にパンパンと鋭い音が鳴り、臀部の肉が波打つ。
ロイは彼女の首元に顔を埋め、何度も唇を落としながら彼女の汗の臭いで肺を満たす。
それで更なる興奮を煽られ、一物が更に大きくなり、ゴリッ!と彼女の胎内を深々と抉っていく。
「〜〜〜〜♡♡♡」
セラフォルーはベッドに顔を埋めて声を押し殺すが、両脚がピンと伸び切って絶頂したことを彼にアピール。
「ここがいいのか」と今し方抉った部分を責めるように腰の角度を変え、カリがそこに当たるように腰を振るう。
ゴリゴリと肉が削れるような異音を漏らしながら、彼女の口から漏れるのはやはり嬌声だった。
「お!?♡あぎぃ……♡りょ、りょいぃ……!そこ、ゴリゴリ、りゃめぇ……♡」
「そうか。なら、続けるぞッ!」
「んぉおおおおおお!?♡♡」
彼女の制止の声に逆にやる気を漲らせ、腰を打ちつけるロイ。
腰が打ち付けられる度に彼女の体が揺さぶられ、ベッドの軋む音が部屋に響く。
胎内を抉られ、実質尻を叩かれている状態のセラフォルーは気持ちいいのか痛いのか混乱の極地にいたり、やがてどっちも気持ちいいと言う新たな扉を開きかけ始める始末。
それを知らないロイは彼女を責め続け、もはや小便のような感覚で自分勝手に射精を行う。
彼の欲望を吐き出され、胎を満たされていくセラフォルー。
下腹部が歪に膨らみ始めるが、うつ伏せの都合上ロイにはそれを確かめる術がない。
彼女の腰を掴み、逃げないように固定しながらもう片方の手は彼女の顎を掴んで持ち上げて前を向かせる。
「あへぇ!?♡♡りょ、ロイ……♡待っへ、いま、顔見ちゃ、りゃめ…て♡」
ロイがドロドロに溶けた彼女の顔を覗き見、セラフォルーは今更な羞恥心に顔を背けようとするが、ロイは構わずに笑いながら彼女の耳元に顔を寄せた。
「どんなお前も、俺は愛してるよ」
「ひぅ……♡」
囁かれた愛の言葉にセラフォルーは歓喜に震え、膣肉が締まる。
「魔王として頑張るお前も、こうやって情けない顔になってるお前も、どんな姿になっても、俺はお前を愛してる」
「わ、私もぉっ♡ロイのことっ。ぉぉ……♡愛し、てるわ……♡」
快感に悶えながら、彼の想いに応えるセラフォルー。
ロイは嬉しそうに微笑みながら彼女の髪を撫で、そしてもう何度目かもわからない射精を行う。
彼の精に満たされ、満杯になる彼女の子宮。けれど悪魔故かその先のことは起きず、子宝に恵まれることはない。
だが、知ったことかとロイは再び彼女に寝返りを打たせて仰向けにすると、問答無用で彼女の唇を奪った。
セラフォルーすらもそれは読んでいたのかあっさりとそれを迎え入れ、差し込まれた舌を歓迎する。
その間にも腰の動きは強くなり、一物が何度も胎内を抽送。
ヒダを、粘膜を、そして子宮口を。彼の一物がその全てを使って彼女を責め立て、ここは自分のものだと主張する。
セラフォルーは叩きつけられる快感に視界を点滅させながら、目の前でこちらを見つめる彼の瞳を愛おしそうに見つめ返す。
もう会えないかもと思った彼が、もう見られないかもと思った彼の瞳が、目の前にある。
これは夢ではなく現実だと、この辛いほどの快感が教えてくれている。
セラフォルーは安堵と興奮のままに絶頂し、ロイもまたそんな彼女の子宮に精液をぶち撒ける。
もう何度射精したのかもわからない。もとより数えるつもりもなかったが、それでも一人の女に、一晩で注いでいい量などはとっくに超えているだろう。
実際下腹部が膨らみ、つく度にたぽたぽと湿った音が聞こえてくるのだがら、それなもうわかってはいるのだ。
だが、それでも止められない。悪魔からすれば一瞬の時間も、彼女と出会えなかった日々はあまりにも強烈だったのだ。
「セラ!セラ……!」
「大丈夫っ!んぉ……♡わ、私が、ずっと側にいるっ!あひぃ♡ずっと、ず〜〜〜〜っとぉ!?♡♡側に、いるからぁ!!♡♡」
絞り出すように自分の愛称を叫ぶ彼に、セラフォルーは惜しみない愛情を込めた言葉を口にする。
ロイはただただ嬉しそうに笑うと、再び彼女に口付けしてトドメの射精。
セラフォルーもまたそれで絶頂を迎えると、ぐったりと体をベッドに沈めた。
二人の乱れた呼吸が溶け合い、混ざり合う。
ロイは額の汗を拭い、セラフォルーは力尽きたように気の抜けた呼吸を繰り返す。
彼女の呼吸に合わせて胸が上下に動き、無意識だろうか小さな声が漏れている。
「セラ。お前には悪いんだが……」
「いいよ。ロイの、好きにして……♡」
まだまだやる気の彼に、セラフォルーは半ば諦めたように、けれどこちらも心底幸せそうに笑いながらそう告げる。
二人の夜は始まったばかり。十年の空白を埋める二人の交わりは、始まったばかりだ。
感想、リクエスト等ありましたら、よろしくお願いします。