※この作品はR-18です。

SLAYER'S CREED +α R-18   作:EGO

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早速結果発表。

(102) 剣の乙女

(35) 受付嬢

(36) 勇者

(12) 剣聖

(4) その他(この場合はメッセージ下さい)
内約、女魔術師1 不明3

以上の結果から、総投票数189票のうち、過半数を獲得した剣の乙女から。
剣の乙女の一人勝ちは何となく予想してましたが、勇者が受付嬢に勝つとは予想外。


ここからはストーリーの話。

分岐条件は、ローグハンターと銀髪武闘家が出会わずにストーリー進行。
……メタ的に言うと初期プロットのままストーリー進行。

時系列的は本編でいうところのエピローグ頃。全てが丸く納まってからみたいな感じ。
この世界線のローグハンターは初めてですが、ラスボスとの戦いの影響で無駄に知識があります。

書き始めたはいいけど、剣の乙女のトラウマを思いだしてしまい、何だかシリアス気味になったので、剣の乙女編は次回にも続きます。

ド直球にイチャイチャさせたかったのになぁ……。


Memory?? 黒き鷹と剣の乙女 ①

 これは本来の物語とは違う道を歩んだとある冒険者と、彼に救われた英雄との、あり得たかもしれない物語。

 

 たった一つの違いで生じたもしもの話(IFルート)──二人の英雄が結ばれる物語だ。

 

 

 

 

 

 

 水の街。

 そこは都から離れた辺境の地における中心地。

 商人と辺境の街や村を結ぶ交易の要たるその街には、法と正義、光と秩序をを司る至高神が奉られ、何かと物騒な辺境一帯では随一の平穏と安全が約束された街だ。

 そんな街の一角に、彼の神が坐する神殿があった。

 天秤と剣を組み合わせた意匠はその証で、たとえ無知な者でも一目で神殿があったであると理解できる壮麗な建物。

 人々から法の神殿と呼ばれるその場所は、信者のみではなく裁判に参加する者──神の名の下に、相手、あるいは自分の罪を裁いてもらおうとする者たちだ──も数多い。

 だが、そうした人々も夜になれば去っていくもの。昼間は騒がしい神殿も、夜になれば静けさに包まれる。

 そんな神殿には長旅の疲れを癒すためか、あるいは神官たちを清らかに保つためか、大浴場──正確には蒸し風呂が設置されているのだ。

 辺境の街にはない何とも贅沢な施設なのだが、そこにいるのはたった一人だけ。

 浴場に設置された長椅子に腰を降ろし、何故か脇に魔剣を立て掛ける男性以外、利用客はいない。

 そもそも夜中を通り越して時間帯は深夜だ。もはや起きている人物を数えた早く済むだろう。

 謀らずも貸し切り状態で蒸し風呂を堪能しているのは、肩に懸かる程度の白い髪を、適当にうなじの辺りで纏めた男性だ。

 タオルを腰に巻いて隠すべき所は隠しているものの、鍛えられ、数多の傷痕が残る肉体は惜しげもなく晒しているのは変わりない。

 

「はぁ……」

 

 そんな肉体の持ち主──ローグハンターは額に汗を浮かべながらため息を吐くと、片隅に鎮座する老人の像に目を向けた。

 ここは至高神の神殿ではあるが、一歩浴場に入ってしまえばそこは浴場神の領域だ。

 故にそこに浴場神の像があるのは当然で、おそらく女湯には裸婦の像があるのだろう。

 

 ──まあ、入ったことはないが。

 

 そうやって苦笑を浮かべた彼は、傍らに置かれた白樺(しらかば)の枝を手に取った。

 それをぶんぶんと素振りをするように振り回すと、ぴしゃりと身体を叩いた。

 都までの長旅で疲れた筋肉を解すことで血行を改善し、疲労回復を促すものだ。

 ひとしきり身体を叩いた彼はまた息を吐くと、天井をじっと眺めて目を細めた。

 蒼い瞳には僅かに金色が散りばめられ、見る者によっては夜空が閉じ込められたと評する美しさが秘められている。

 その瞳に何を見ているのかは彼にしかわからないが、少なくとも背後にまで気を配ってはいないだろう。

 

「……お、お隣、失礼しますわね」

 

「ああ。……あ?」

 

 背後から投げられた上擦った声に、適当に頷いたローグハンターは、一瞬間を開けて弾かれるように顔ごと左に振り向いた。

 そこにいたのは一人の女性。

 汗か水滴で煌めく金の髪と、目元を覆う黒布。豊満な肉体はタオルで申し訳程度に隠されてはいるものの、顔は耳まで真っ赤に染まっている。

 

「……大司教?」

 

「ええ。その、お隣、よろしいでしょうか?」

 

 ローグハンターは彼女の見つめて間の抜けた表情になると、「構わんが、何をしているんだ……?」と気の抜けた声で問いかけた。

 問われた彼女は彼の隣に腰かけたものの、流石に恥ずかしいのか、もじもじと身体を捻って視線を逸らす。

 

「その、お礼をと思いまして……」

 

「別に都までの護衛はいつもの事だが」

 

 彼女が囁くように告げた言葉にローグハンターは首を傾げ、「毎度礼を言われてもな」と言葉を続ける。

 ローグハンターはその異名の通り、西の辺境に蔓延る様々なならず者(ローグ)を殺して回っている。

 だが、剣の乙女が都の会議に参加する際には護衛として、至高神の神官たちや都から派遣された騎士たちに混ざって都に赴く事もあるのだ。

 彼がこうして蒸し風呂にいるのも、その旅の疲れを癒すために他ならない。

 そんな彼に向けて、剣の乙女は恭しく頭を下げた。

 

「それでも言わせてくださいな。本日も、ありがとうございました」

 

「むぅ。言われたのなら、受け取るしかないが」

 

 変わらぬ彼女の態度に彼は唸ると、小さく肩を竦めた。

 彼女がそっぽを向いている為、目の前にある真っ赤に染まった耳元で、囁くように問いかける。

 

「それで、その一言で仕事は(・・・)終わりか?」

 

「そう、なりますわね」

 

「──で、ここに来たのはそれだけの為じゃあないだろう?」

 

 ローグハンターは重ねて問うと剣の乙女は肩を跳ねさせ、こくりと一度頷いた。

 彼女の返答に苦笑混じりに肩を竦めたローグハンターは、「ならこっち向いてくれ」と努めて冷静な声音で彼女に言う。

 言われた彼女は一度深呼吸をした覚悟を決めると、そっと彼の方へと向き直った。

 今度こそ彼女と正面から向き合う事になったローグハンターは、そっと彼女の額に貼り付いた髪を退かしてやり、そのまま頬に手を添えながら、少しずつ顔を近付けていく。

 そしてお互いの鼻先が触れ合う程度に近づくと、不意に接近を止めて「嫌なら避けろよ」と真剣な声音で告げた。

 ここまで行っておいてなんだが、彼女がそれを望んでいない可能性が脳裏に過ったのだろう。

 言われた剣の乙女は「大丈夫、です」と僅かに緊張した声音で言うと、ローグハンターは小さく「そうか」と呟いて、彼女の唇を奪った。

 剣の乙女は同時に背筋を駆け抜けた悪寒に目を見開いて、思わず彼の肩を押してしまう。

 彼女に押されたローグハンターは耐える事も出来るだろうにそのまま身を離し、「大丈夫か」と問うた。

 問われた彼女はハッとして、彼を押した自分の手を胸に抱きながら「申し訳ありません」と涙を堪えるように声を震わせて、彼への謝罪を口にする。

 彼女の過去を深くは知らないローグハンターだが、多少かじる程度には聞いたことがある。

 ゴブリンに捕らえられ、その後数ヶ月虜囚となっていたのだ。そういった行為に対して、想いに反して、体が拒絶反応を示すのは仕方がない。

 

 ──たとえ相手が恋人であるとわかっていても、どうにもならないのだ。

 

 ローグハンターは震える彼女に気づかれない程度に抑えたため息を吐くと、ぽりぽりと頬を掻いた。

 彼女に告白されてそれを受け入れたのは良い。その事を後悔することはないし、誰かに移ろうこともない。

 だが、こうして触れ合う度に、彼女の傷を抉る事になり、罪悪感を感じて仕方がないのだ。

 まあ、今ではこうした裸同然の格好で向き合うまでは来られたのだが、最後の一線が越えられないのが悩み所。

 ローグハンターがのぼせ始めた頭を働かせて考えている隣で、剣の乙女は「ローグハンター様……っ!」と何やら覚悟を決めた──と言うよりは自棄になったように、彼の事を呼んだ。

 

「なんだ」

 

 彼が多量の汗が浮かぶ顔を巡らせ、彼女の方に目を向けると、彼女はぎゅっと両手を握り締めてながら言う。

 

「もう一度、お願いします」

 

「それは構わんが、また──」

 

「一つ、お願いがあるのですわ」

 

 ローグハンターが二の舞になることを告げようとすると、剣の乙女は彼の言葉を制して更に言う。

 

「わたくしが逃げようとしても、離さないでください」

 

 突然の意見にローグハンターは驚いたように目を開くと、「それは、駄目だろう」と僅かに非難の色を込めて彼女に告げた。

 

「別にお前に拒まれようが俺は気にしない。ゆっくり時間をかけてやれば、それで──」

 

「わたくしは、貴方の子を産みたいのです」

 

 ローグハンターが自棄を起こした彼女を嗜めようとすると、剣の乙女の口からとある願いが紡がれた。

 再び起こった突然の事態に、何か言いたげなローグハンターが口を閉じると、剣の乙女は独白のように言葉を続ける。

 

「やっと、わたくしは誰かを、貴方を愛する事が出来たのです。やっと、あの悪夢にうなされる日々が終わったのです。けれど、それでも──」

 

 彼女はそう言うと力なく笑い、震える手で彼の頬を触れ、ただただ愛おしそうに撫でる。

 

「人とは、欲深い生き物なのですね。わたくしは、もっと幸せになりたいと思ってしまうのです」

 

「けれど人とは老いるもの。わたくしだって、貴方だって、老いてしまうのです。老いてしまえば、子を産めなくなってしまう」

 

 一言一言を噛み締めるように、剣の乙女は彼へと告げた。

 

「わたくしは今度こそ、人(・)の(・)母親になりたいのです」

 

 彼女の言葉を受け止めたローグハンターは僅かに目を見開くと、負けを認めるようにため息を吐いた。

 

「わかった。だが、やるなら本気でやるぞ」

 

「はい」

 

 剣の乙女が確かな覚悟を籠めて頷くと、ローグハンターは再びため息を吐き、ふとした疑問を問いかけた。

 

「ちなみにだが、ここでやるのか?」

 

「戸につっかえ棒はしてあります!」

 

 ローグハンターの心配に、剣の乙女はガッツポーズをしながら答える。

 言われたローグハンターは肩を落とし、やれやれと首を横に振りながら言う。

 

「なぜ得意気なのかは知らないが、わかった」

 

 ──浴場なら掃除も楽か。

 

 ローグハンターは心の内側でそう言うと笑みを浮かべ、剣の乙女の身体を抱き寄せた。

 

 

 

 

 

「んっ……!ふぁっ、んんっ!んぐ!」

 

 神殿の浴場に、剣の乙女の苦しむような声が木霊する。

 彼女はローグハンターに後頭部と腰を押さえられ、彼の肩を押してもびくともせず、離れようにも彼の膂力から逃れられない。

 

「ふぅ!ちゅる!んんっ!ちゅ、んぁ……っ」

 

 遠慮なしに口内に入り込んでくる彼の舌が、思うように動いてくれない彼女の舌に絡み付き、彼の味がする唾液が塗り込まれる。

 

「んふっ。ふぁっ。んん!んぐっ!んんっ!」

 

 ほんの一瞬の息継ぎを挟み、彼の攻撃は続く。

 逃げようと彼女の身体を力で押さえつけ、思い切り叩かれる肩の痛みを無視し、ひたすらに彼女の口内を責め立てる。

 彼の肩に痣が残る程度に反撃しているのだが、これで心は拒んでいないというのだから、本当に彼女は複雑である。

 

「んふっ!んぁ!んんっ!んぐ!ぷはっ!」

 

 流石のローグハンターも疲れたのか、一度彼女の口を解放すると、お互いに肩を揺らしながらはぁはぁと乱れた呼吸を整える。

 二人の唇を繋ぐ唾液の橋は重力に引かれ、彼の胸板に潰された彼女の胸に落ち、透明ながら淫らに汚す。

 ローグハンターは熱の籠った視線を剣の乙女に向けて、その視線を受けた彼女は逃げようとする身体をどうにか意志だけで捩じ伏せ、その結果なのかピクピクと体が震えている。

 ローグハンターは自身の唾液でテカる彼女の唇を指で撫でると、「大丈夫か?」とわざとらしく笑いながら問うた。

 問われた彼女は変わらず身体を震わせながら「だ、大丈夫です……っ!」と強がりを含めて頷くと、ローグハンターは「なら、もう一度」と告げて彼女の唇に吸い付いた。

 

「んぐっ!んっ……!ちゅる!れろ、れろっ!」

 

 だが今度の剣の乙女は先程とは違う。

 僅かに動くようになった舌を彼の舌に絡めて、どうにか反撃をするようになったのだ。

 ローグハンターはそれを受けて嬉しそうに目を細めると、一旦彼女の後頭部と腰を押さえていた手を退けた。

 もう退けてもいいと判断を下したのだが、

 

「ぷぁ!きゃっ──」

 

 それと同時に剣の乙女の顔が離れ、そのまま背中から長椅子に倒れていく。

 今まで押さえられていた分、離れる事に勢いがついてしまったのか、彼女は体勢を崩してしまったのだ。

 ローグハンターは持ち前の反射神経でそれに反応すると、彼女の頭を手に抱え、そのままそっと長椅子に寝かせるように彼女の身体を倒す。

 金色の髪を敷物換わりに寝転ぶ彼女の見下ろしながら、ローグハンターは思わず生唾を飲んだ。

 身体に貼りつくタオルのおかげで隠される場所は隠されているものの、それを押し上げる豊かな胸や肉付きのいい太ももや臀部、そして熱を帯びた彼女の表情が彼の視界を支配して、彼を興奮させるのだ。

 目元を黒布で覆われてはいてわからないものの、見えないからこそ更なる興奮を誘うのもまた事実だ。

 無意識に呼吸を荒くした彼は、ちらりと熱が集まり勃起した自身の分身に目を向け、堪えるように歯を食い縛った。

 腰巻き代わりのタオルを押し上げるそれは、目の前にいる雌を求めているし、それは持ち主たるローグハンターとて同じことなのだ。

 だが、このまま自分の都合のまま彼女を抱いてしまえば、それこそ忌み嫌う小鬼畜生と何が違うと言うのか。

 獣と人の違いは、本能を抑えられるか否かと、誰かに言われたような記憶がある。

 ローグハンターはぎゅっと目を瞑り、暴れようとする本能と脳内で切り結んでいると、ふと彼女の乱れた息使いが耳に届く。

 それはまるで興奮しているようでいて、何かを求めているようでいて、余計に本能側が有利な戦況となる。

「ああ、くそ……っ」と小さく舌打ちを漏らすと、不意に剣の乙女が口を動かした。

 

「ジブ、ニール……様ぁ……」

 

「っ!」

 

 本名を呼ばれた彼は弾かれるように目を開き、そしてそのまま目を見開く。

 彼女は表情に僅かな恐怖を滲ませながら、彼に向けて震える手を伸ばし、にこりと微笑んでいるのだ。

 

「わたくしは、大丈夫、ですから……。貴方の……思うままに、してください……」

 

 彼女の言葉にローグハンタ──―ジブリールは瞑目すると、頭を抱えて大きめのため息を吐いた。

 どうしてこう、彼女にばかり気を遣わせてしまうのか。

 自分か情けなくて、彼は再びため息を吐いた。

 吐き出された息は蒸し風呂の湯気に呑まれて消えていき、同時に彼の瞳に輝きが宿る。

 理性を持ったまま、理性を保ったまま、彼女に己の欲望をぶつける他にない。

 

「本当に良いんだな」

 

 囁くように、彼女にだけ聞こえるように問うと、彼女の胸元を隠すタオルに手をかけた。

 彼女の肩が一瞬恐怖に揺れるが、それでも確かな意志を持って頷いた。

 ジブリールは戦闘中さながらにフッと短く息を吐くと、一息で彼女のタオルを剥ぎ取った。

 同時に露になったのは豊かに育った彼女の胸と、僅かに這える陰毛に隠された秘部だ。

 彼はそこに視線を釘付けにされていると、剣の乙女はそっと両手で胸と秘部を隠そうとするが、その前に彼の手に両手を掴まれ、それは失敗に終わる。

 隠すものを失った胸と秘部を見つめながら、ジブリールは再び生唾を飲んだ。

 そして彼は彼女の胸に手を伸ばし、ゆっくりとそこに触れた。

 柔らかな感触の中に手が沈んでいくと、剣の乙女の口から苦しげな息が漏れ、途端に柔らかな肢体が強張り始める。

 

「……少し我慢してくれ」

 

 彼は崩れかけた理性をどうにか保って彼女に言うと、剣の乙女は「はぃ……」と震える喉からどうにか声を絞り出す。

 それが聞こえていたかは別として、ジブリールは彼女の胸を揉みほぐしながら、もう片方の手を彼女の秘部へと伸ばした。

 指の腹で撫でるように触れてやれば、汗とは違う滑り気のある液体が指に付着した。

 ここまで快感を与えたような印象はない。おそらく、過去の経験から痛みから逃れるために分泌したのだろう。

 ジブリールは目を細めると、「少し痛いぞ」と告げてから秘部に指を挿(い)れた。

 

「ひっ!」

 

 突然胎に感じた異物感に黒布の下で目を見開いた彼女はフッフッと細かく息を吐き、痛みに耐える要領でその感覚に耐える。

 ジブリールは指を追い出そうと蠢く膣肉の感覚を感じながら、「動かすぞ」と一方的に告げると、彼女の返事を待たずに指を出し入れし始めた。

 

「ひぎっ!?かっ!はっ!んんっ!!」

 

 ゆっくりと彼女の膣肉を解すように動く彼の指に、剣の乙女の意識は勝手に集中し、余計に敏感になった身体が反応を示す。

 

「ひぁっ!あっ!ふっ!ひぅ!んぁ!」

 

「少しだが、解れてきたな」

 

 剣の乙女の口から苦しさが消え、悦びの色が強くなり始めると、ジブリールはもう一本指を入れる。

 同時に膣肉の締め付けがより一層強くなり、蕩け始めていた剣の乙女の表情が苦しげなものへと変わる。

 

「ぐぅ!んっ!ジブリール、ざま゛ぁ……っ!」

 

「大丈夫、俺はここだ」

 

 怯える子供のように叫ぶ彼女の頬を撫でたジブリールは、再び指を動かし始めた。

 今度は前後のみならず、僅かに左右の動きや指にも動きをつけて、彼女の膣肉をひたすら解す。

 

「んっ……、ぐぅ!かっ!はぁ!ひぅ!」

 

 彼の指の動きに合わせて剣の乙女の身体は跳ね、掻き出された愛液が秘部から垂れて長椅子を汚す。

 その様が何だか堪らなく興奮を誘い、ジブリールの指の動きは更に激しさを増した。

 

「あぎ!ひぐ!まっ、待って!もう、少しっ、ゆっくり……っ!」

 

「っ!ああ、すまん」

 

 どうにか絞り出された剣の乙女の声にハッとしたジブリールは指を止め、顔を赤らめてはぁはぁと艶っぽい息を吐く彼女の姿を見下ろす。

 

「はぁ……んっ……ジブ、ニール……さまぁ……」

 

「ここにいるぞ」

 

 何かを求めるように伸ばされた手を捕まえ、自分の頬に触れさせながら、ジブリールは真剣な眼差しで言う。

 

「これ以上加減は出来ん。本当に、逃がさないからな」

 

 剣の乙女は白に支配された世界に浮かぶ黒い影と、それが持つ一対の蒼い炎を見つめながら、こくりと頷いた。

 相手がジブリールであることは百も承知で、彼から逃げようとするのはまだ自分が弱いからだ。

 だが今日こそは逃げない。今日を逃したら、彼と次にいつ会えるのかがわからない。

 だからこそ、

 

「お願い、します……」

 

 彼女は消え入りそうな声でそう言って、自分から股を開いた。

 ジブリールは小さく頷くと腰に巻いていたタオルを外し、もはや痛みを感じるほどに勃起した己の逸物のさらけ出した。

 それを見ることが出来ない剣の乙女は、布の擦れた音と自身の下腹部を叩いた熱せられた火かき棒の如き熱に、身を強張らせた。

 目の前にいるのが彼であることも、熱の主が彼であることも、そして彼を愛していることも、重々承知している。

 けれど身体はかつての地獄を思い出し、夜に怯える幼子のように震えてしまう。

 それを抑えようと両手で肩を抱こうとすると、不意にジブリールの手がそこに置かれ、優しく、けれど力強く握ってくれた。

 もう片方の手は腰に触れて、軽く持ち上げるようにして位置を調整される。

 

「それじゃあ、挿(い)れるぞ」

 

 彼女の湿った秘裂に亀頭を当てたジブリールは、最終確認のように彼女に問うた。

 問われた彼女は黒布に隠された見えざる瞳に僅かな恐怖を隠しながら、覚悟を決めてこくりと頷く。

 それを受けた彼は一度深呼吸をすると、無慈悲なまでに勢いよく腰を前に突き出した。

 亀頭が彼女の愛液を潤滑油に秘部へと侵入し、立ち塞がる膣肉を掻き分け、子宮口を殴り付けた。

 その瞬間、脳の奥底に封じられた忌々しい記憶が突如としてフラッシュバックし、彼女は首と手足を振り始めた。

 

「いっ、いやぁ!?来ないで!いや、いやぁああああっ!!」

 

「大司教!?どうし──痛(いつ)っ!ごふっ……!」

 

 振り回された彼女の指が彼の頬を引っ掻き、脚で背中を蹴りつけながら、本当の幼子のように首を振り回す。

「大司教!大司教!」と取り乱す彼女の事を呼ぶが、一切聞き届けられないとわかると大きめの舌打ちを漏らした。

 ゆっくりやると辛いだろうと判断したのだが、流石に勢い任せは悪手だったようだ。

 別にこちらが怪我をするのはいいが、下手に暴れられて椅子から転がり落ちれば、彼女に怪我をさせてしまう。

 ジブリールは一度深呼吸をすると振り回される彼女の手を捕まえ、そのまま覆い被さるように身体を倒して彼女を組み伏せた。

 

「いやぁ……。許して、もう、許してぇ……」

 

 耳元で聞こえる嗚咽混じりの声に、ジブリールは苦虫を噛み潰したような表情となると、一度深呼吸をして彼女に言う。

 

「大司教、大丈夫だ。ここに奴等はいない」

 

 彼は努めて冷静に、子供を宥めるような声音で言うと、剣の乙女は首を横に振った。

 

「いや、もういやぁ……。誰か、誰か……」

 

 助けを求める為か、捕まえた手が逃れようとするが、ジブリールは決して離すことなく彼女に告げる。

 

「大丈夫、大丈夫だ。何があっても、俺が守る。俺が側にいる」

 

 ──だから、大丈夫だ。

 

 彼はそう言うと、最後に彼女の名を呼んだ。

 剣の乙女はそれにピクリと反応すると、「え、あっ……?」と間の抜けた声を漏らし、目の前で揺れる蒼い炎に気付く。

 

「ジブリール、様……?」

 

「ああ」

 

「わ、わたくしは……?」

 

「大丈夫。お互い怪我は──」

 

 彼はそう言いかけて、頬に感じる痛みに目を細めた。

 手で拭ってみれば甲に乾きかけた血がつき、「俺はしたようだ」と不機嫌そうに言った。

 剣の乙女は「そんな……」と顔色を青くしたが、ジブリールは「気にするな」と告げて彼女の頬を撫でた。

 

「とりあえず、落ち着いたか?」

 

「えぁ、はい……」

 

「なら、力抜いてくれ」

 

 動けないんだと彼が言うと、剣の乙女はこくりと頷いて深呼吸をして、強張った身体から力を抜いていく。

 食い千切るつもりでもあったのかと言いたいほどに強かった膣肉の締め付けが緩み、ジブリールはため息を吐いた。

 

「それじゃあ、動くぞ」

 

「あの、ゆっくり、お願いします……」

 

「……任せろ」

 

 剣の乙女の言葉にジブリールは僅かに間を開けてから答えると、言われた彼女は途端に不安そうに口を開く。

 

「あの、ジブリール様?」

 

「……大丈夫だ。信じろ」

 

「怒ってます?」

 

「……どうだかな」

 

 彼女の問いに肩を竦めたジブリールはそっと彼女の髪を梳いてやると、にこりと微笑んだ。

 

「……だが、我慢は出来そうにない」

 

「え……?」

 

 彼の一言に剣の乙女が思わず声を漏らすと、彼は腰の動きを再開させた。

 

 

 

 

 

 それから、一時間ほど経った頃。

 

「ひゃっ!待って!待ってくださいな!ジブリール様ぁ!!」

 

「駄目だ」

 

 剣の乙女の言葉に、頬に引っ掻き傷が増えたジブリールが鋭く返した。

 あの後普通に致そうとしたのだが、ふとした拍子に彼女の手が暴れてしまい、傷を増やすことになったのだ。

 そのせいなのか、ついに情けを捨てたジブリールは、仕事モードさながらの眼光を込めて、彼女と向き合っていた。

 

「ひぎ!んあっ!駄目っ!んぁ!ひぅっ!」

 

 パンパンと肉同士がぶつかり合う卑猥な音が、大浴場に響いていた。

 長椅子に腰掛けたジブリールと対面する形で、彼の膝の上に乗せられた彼女は、彼が腰を突き上げる度に嬌声があがる。

 

「ジブッ、ジブリール様ぁ!ひん!待って!ひぁ!待ってくださいまし!」

 

「駄目だ」

 

「んぁ!ひぅ!あっ!せ、せめて、腕を!」

 

「また引っ掻いてくるだろう?」

 

「ひん!大丈夫ですっ!もう、大丈夫ですから!」

 

「駄目だ」

 

「んあ!?」

 

 剣の乙女も多少の抵抗は出来るのだろうが、現在はそれさえも封じられている。

 本来目元を隠す布で、両手を腰の後ろで縛られているからだ。

 ジブリールは剣の乙女の柔らかな腰を両手で押さえつけ、全ての衝撃を彼女の胎内に叩き込む。

 

「かっ!ひぅ!ジブニーりゅ、しゃま!?まっへくらさい!」

 

 それを繰り返すこと数度。硝子球のように曇った彼女の瞳が少しずつ快楽に蕩け、凛としていた表情がだらしないものへと変わっていく。

 それを見つめていたジブリールは得意気に笑うと、「で、気持ちいいか!?」と額に汗を浮かべながら問い、更に腰を突き上げた。

 

「ひん!ひゃい!気持ちいい!気持ちいいれすぅ!」

 

「なら、良いんだがっ!」

 

「んぐ!?」

 

 彼女の答えに満足そうに笑ったジブリールは、あうあうと意味もなく開閉していた彼女の唇を奪った。

 

「んんっ!ちゅる!んぁ!んぐぅ!!」

 

 快感に喘ぎ、ピンと伸びきった彼女の舌に襲い掛かり、蛇のように絡み付き、なぶる。

 

「んぁ!ふぅん!んぃ!んん!?」

 

 口内に感じる温もりと、胎内に感じる熱に喘ぎ、蒸し風呂の熱気に当てられて白い肌が赤く上気していく。

 そのせいで彼女の身体に刻まれた傷跡が浮かび上がるが、二人はそんなものを気にする素振りも見せず、ひたすらに快楽を貪る。

 

「んぐ!?んぁ!ぷぁっ!ひん!ひぁ!あひっ!んぉ!?」

 

 パンパンと腰を叩きつけて小気味の良い音を鳴らしていると、今度はぐりぐりと子宮口に亀頭を押し付けられ、剣の乙女の口から野太い声が漏れた。

 

「しぶにーりゅ、しゃまぁ!?なにか、なにかきますぅう!!」

 

「ああ!俺も、そろそろ……っ!」

 

 脳裏に火花を散らせ視界を点滅させながら、剣の乙女は呂律の回らないまま言葉を吐いた。

 背筋に良い得ぬ感覚が駆け抜けて、痙攣する膣肉から感じる彼の熱が心地よい。

 ジブリールも逸物を昇っていく熱さに目を細め、彼女の子宮口を絶え間なく殴り続ける。

 それに合わせて子宮口がちゅうちゅうと亀頭にキスをして、膣肉のひだが蠢いて逸物を扱く。

 凄まじい快感は彼女から恐怖を払い、ひたすらに快楽を貪りたいとしているのだろう。

 随分な荒治療になったと自嘲したジブリールは、「射精(だ)すぞ!」と彼女に告げた。

 

「ひゃい!くらひゃいっ!あなたの、こどもを、わたしにくらひゃいぃぃいいいっ!!」

 

「っ!ああ!俺の子供を、産んでくれっ!!」

 

 彼女の切実なる叫びにジブリールは返すと、渾身の力で彼女の子宮を殴り付けた。

 ──瞬間、二人は絶頂を迎える。

 

「ひゃあああああああああああああ!?!?」

 

「くっ!おおっ!!」

 

 剣の嬌声とジブリールの呻き声が混ざりあい、二人は身体を震わせる。

 絶頂を迎えた膣肉は激しく痙攣を繰り返し、ジブリールの逸物からはどろどろの精液を吐き出した。

 

「んぉ゛お゛!?あつっ!あちゅいぃぃいいっ!!!」

 

 一瞬で子宮を満たした精液の熱に、剣の乙女は目を見開いて更なる絶頂を迎えた。

 身体を仰け反らせて絶頂する彼女の秘部からは僅かに精液の混ざった潮が吹き出し、ジブリールの逸物や腿を濡らしていく。

 

「あっ、ひぅ、かっ……」

 

 数分をかけて絶頂が落ち着いた彼女は、ビクビクと痙攣しながら彼の身体にもたれかかり、意味のない呻き声を漏らす。

 彼女の身体をしっかりと抱き止めたジブリールは、子供を褒めるように彼女の背を撫でてやりながら、手首を縛っていた布を解き、額に貼り付いた髪を指で退かしてやる。

 

「ジブリール、さまぁ……」

 

「なんだ」

 

 力が入らないだろうに、彼の肩に手をついて身体を起こした剣の乙女は、彼の顔に面と向かい合いながら、ただただ幸せそうに笑った。

 その笑顔はさながら満開の花を思わせるもので、ジブリールもつられるようにして笑みを浮かべた。

 

「わたくしは、幸せです」

 

 彼女はそう言うとまた彼の身体にもたれ、すやすやと寝息をたて始めた。

 ジブリールは彼女の行動に驚きはするものの、何とも無防備な姿に苦笑を漏らす。

 とりあえず、目的であった一線を越えられたのだ。今はそれで良いではないか。

 彼はそっと彼女の身体を持ち上げて逸物を抜くと、ゆっくりと長椅子に寝かける。

 彼女が寝てしまったのだから、後処理は自分でしなければならないし、彼女を部屋まで運ばなければならない。

 

「……まあ、気にする事でもないか」

 

 濡れタオルと水桶を持った彼は、穏やかな寝息をたてる彼女を見つめながら肩を竦めた。

 

『──わたくしは、幸せです』

 

 彼女はそう言ったが、ジブリールは不満そうに眉を寄せた。

 

 ──幸せだ?ふざけるな。

 

「これから幸せになるんだろうが」

 

 彼は静かにそう告げて、眠る彼女の額に口づけを落とした。

 これは彼女への誓い。彼女への、そして神々へと宣言。

 

 ──こいつは、俺が幸せにする。

 

 世界を救った英雄は、やはり誰か一人を護るために生きるのだ。

 世界線は違えど、それこそが彼──ローグハンターの在り方なのだから。

 

 




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