オリキャラであり、ローグハンターに一目惚れした闇人の女性――灰被りの女王が、彼の生涯唯一の妻たる銀髪武闘家に襲いかかる(性的な意味で)。
結婚から二年経っても、長男のウィルクが産まれておらず、ローグハンターのみならず銀髪武闘家もアサシン業界にちょっと関わりがある世界線。
時期的にはエピローグ後なので、二人とも本名でいきます。
今回はいわゆるレズ的な感じになるので、苦手な方はブラウザバックを推奨します。
辺境の街の片隅にぽつんとある、ジブニールの自宅。
「それじゃあ、行ってくる」
家主たるジブニールが玄関を背にしてそう言うと、結婚を機に冒険者を引退したシルヴィアが、「気を付けてね」とにこやかに笑いながら彼に告げた。
彼は笑みを浮かべながら頷くと、彼女の頬を撫で、軽く触れる程度の口付けを交わした。
鼻息がかかる程の見つめあった二人は再び笑顔を交換すると、ジブニールは名残惜しそうに身体を離す。
そして改めて「行ってくる」と告げると、玄関を開けてそのまま外に出ていってしまった。
彼の背を見送ったシルヴィアは指で唇を撫でると、照れ臭そうに笑い、くるりと反転して家の中に戻っていく。
夫が仕事に向かったのだ、こちらも役目を果たさねばならない。
「よし、やりますか!」
籠に詰まれた洗濯物を前にして、頬を叩いて気合いを入れた。
その瞳は冒険者であった名残なのか鋭く輝くものの、やはり優しさの方が強く出ている。
今の彼女は冒険者ではなく、専業主婦。体術を修めているとはいえ、全盛期はもう二年も前だ。
けれど彼女はそんな事を気にした様子もなく、かつては名高い
そのまませっせと裏庭に顔を出せば、朝の風と晴天の空が彼女を迎え入れてくれる。
「いい天気だなぁ……」
雲一つない洗濯日和の空を見上げて、シルヴィアは感嘆にも似た息を吐いた。
彼のいない一時は大変に退屈ではあるけれど、彼に聞かれれば「退屈なのは平和な証拠だ」と言って笑うに違いない。
そんな彼の姿を容易く想像できたシルヴィアは苦笑すると、水桶を探して物置の方へと消えていった。
天高く飛ぶ一羽の鷲が、彼の代わりとなるように、静かに彼女の事を見守っていた。
「よしっ!これで終わり!」
目の前で風に揺れる衣服類を見つめながら、額に浮かんだ汗を拭い、一仕事終えたと言わんばかりに息を吐いた。
白いシーツや様々な色をした衣類が風に吹かれて揺れるのは、さながら旗のようで見ていて楽しいし、それを作り出したのが自分だとわかっているのだから尚更に鼻が高い。
「さてと、次は──」
洗濯は終わったから、次は何をしようかと数瞬迷っていると、不意に玄関に取り付けられたノッカーが叩かれた。
「ん?」
突然の来客に首を傾げると、シルヴィアは一応足音を消して玄関の方へと足を進める。
ジブニールなら鍵を開けるだろうし、友人なら庭に回り込んでくるか、ノックと同時に声をかけてくる筈だ。
そのどれもないとなると、相手はジブニールでも友人でもない。なら、誰か。
シルヴィアがそっと玄関の覗き穴に顔を寄せて、片目で向こうを見てみると、見覚えのある人影を認めて「おっ」と声を出した。
そして鍵を開けて玄関を開けると、目の前に立つ人物が自然な優雅さが込められた笑みを浮かべた。
「やあ、久しぶりだな」
そうして彼女──褐色の肌と銀色の髪、豊満な胸を持った闇人の女性が、何とも親しげな様子でシルヴィアに挨拶を交わした。
「お久しぶりです!」
シルヴィアもまた親しげな──けれどどこか尊敬の色を込めた──挨拶を返すと、「入ってください」と玄関を開けて道を開けた。
二人が知り合ったのは、三年ほど前の都でだ。
ジブニールは誘拐されたとある貴族のご令嬢の救出──本来の目的はその過程でシルヴィアを傷つけた者たちへの報復──の為に、
その
様々な縁で度々顔を合わせる事になり、何だか話があったので意気投合したわけだが、こうして家で会うのは初めての事。
──家の場所、教えてたっけ……?
シルヴィアは僅かな疑問を抱きながら、すぐに「ジルが教えたのか」と割りきって疑問を投げ捨てる。
「失礼するよ」
灰被りの女王がそう言いながら家に入ると、興味深そうに奥へと続く廊下を見つめ、「ほぉ……」と感嘆の息を漏らした。
「
「ありがとうございます」
彼女から贈られた称賛を受け取ると、シルヴィアは「お茶出しますね」と告げて台所の方へと駆けていく。
彼女の背と、尾のように揺れる銀色の髪を見送った灰被りの女王は、後ろ手で玄関を閉めると、一切の音を出さずに鍵を締めた。
「どうしたしましたー?」
台所の方からカチャカチャとコップが揺れる音と共に、シルヴィアの問いかけが灰被りの女王の耳に届く。
「ああ、今行くよ」
彼女は優雅に笑いながらそう言うと、一切の足音をたてずに居間の方へと足を進める。
廊下の壁にかけられた燭台や、扉の数を確認し、あとは隠し通路が無さそうかを一目で確かめ、無いことがわかればつまらなそうにため息を漏らした。
別に見つけても何かするわけでもなく、ただ彼がどんな家に住んでいるのかと気になっただけのだが、見た目通り普通の家で拍子抜けしてしまう。
「どうぞ、座ってください」
そんな事を思いつつ居間にたどり着いた灰被りの女王に、シルヴィアが卓の椅子を引いて場所を示すと、女王は「助かるよ」と短く礼を口にして、腰を下ろした。
その一所作にも上品さが滲み出ており、シルヴィアは思わず感嘆の息を漏らした。
そしてちらりと暗い色の瞳で見つめてくると、ハッとして彼女と自分の分の淹れたて紅茶を卓に出した。
「それにしても、今日はどうしてこの街に?」
「なに、野暮用があってな。それは済んだんだが、我が盟友の自宅があることを思い出してね。ついでに挨拶でもしていこうかと思ったんだが──」
彼女はそう言うと部屋を見渡すと「いないようだな」と残念そうに肩を竦め、ちらりとシルヴィアの左手に目を向けた。
薬指に輝く指輪は、飾り気のないシンプルなもの。結婚指輪なのにどこにでもありそうな物を選んでくる辺り、何とも彼らしくて可笑しくなってしまう。
それが表情に出てしまったのか、シルヴィアが「あの……?」と首を傾げて問いかけてくると、「気にしないでくれ」といつもの表情に戻る。
シルヴィアは「なら良いんですけど」と呟くと、にこりと笑って彼女に問うた。
「何か食べますか?お茶菓子くらいなら出せますけど」
「なら貰おうかな。ここの街はチーズが絶品だと聞いたことがある」
「ち、チーズですか?あったかなぁ……」
灰被りの女王からの注文に困り顔になりつつ、シルヴィアは再び台所の方へと消えていく。
そしてあれでもないこれでもないと棚を漁る彼女を尻目に、灰被りの女王は懐を探り、小さな瓶を取り出した。
音をたてずにその蓋を開け、中身を数滴シルヴィアの紅茶に垂らす。
「おっ。あった!」
同時にチーズを見つけたシルヴィアが振り向くと、既に小瓶を仕舞った灰被りの女王は何食わぬ顔で彼女に目を向け、「それは良かった」と笑みを浮かべた。
「では、噂に聞く『女子会』とやらに興じようとじゃあないか」
「女子会って、もうそんな年じゃないですよ」
彼女の言葉にシルヴィアは苦笑を漏らすと、対面の席について紅茶に口をつけた。
こくりと喉を鳴らして紅茶が胃に落ちていったことを確かめた灰被りの女王もまた紅茶をあおり、愉快そうに目を細めた。
ここまでは計画通り。あとは時間との戦いだが、まあ問題はないだろう。
「んっ……んぅ……」
目の前で明らかに不調をきたしているシルヴィアを見つめ、灰被りの女王は不敵な笑みを浮かべた。
頬が興奮したように朱色に染まり、銀色の瞳も何だか潤んでおり、吐き出す吐息も熱っぽい。
卓の下ではもじもじと太ももを擦りあわせ、額には大粒の汗が浮かび、肌着もピタリと肌に張り付き、身体の線を浮かび上がらせる。
「大丈夫か?」
事情をする灰被りの女王がわざとらしく問うと、シルヴィアは「なん……でも……ないですっ」と上擦った声で返した。
「大丈夫に見えないから聞いたんだが、本当に大丈夫か?」
灰被りの女王が強調するように重ねて問うと、「急に、体調が……」とシルヴィアは観念したように呟いた。
同時に筋肉が弛緩したように卓に倒れ、豊かな胸をクッション代わりに身体を突っ伏す。
「そうか、そうか。そうだろうな……」
灰被りの女王はうんうんと頷きながら豊満な胸を強調するように腕を組むと、シルヴィアの口から「ぇ……」とか細い声が漏れる。
彼女の反応に愉悦の表情を浮かべた灰被りの女王は席を立つと、はぁはぁと乱れた呼吸を繰り返すシルヴィアの背後に回り込んだ。
「ぇ、あ、ぁの……」
頬を赤らめた彼女がどうにか首だけで振り向くと同時に、灰被りの女王ははみ出した横乳を指でついた。
「ひんっ!」
ただそれだけなのに、シルヴィアは甲高い悲鳴をあげて身体を跳ねさせるという過剰なまでの反応を示すと、灰被りの女王は愉快そうに目を細め、彼女の銀色の髪を撫でた。
「ぁ……ぇ……んん……」と突然の快感に震えるシルヴィアを見下ろしながら、彼女は冷たい声音で告げる。
「一服盛らせて貰ったよ。あの
「ぁ……ぅ……っ!」
「ああ、一服盛ったと言っても、命に関わるような毒じゃあないから安心してくれ。そんなものを盛ったら、彼に殺されてしまうからな」
「くっ……ぅう……!」
淡々と言葉を紡いでくる彼女を背に、どうにか逃げようとシルヴィアが力の入らない身体を無理やり動かすが、意志に反して言うことを聞かない身体は椅子諸とも床に倒れ、ガタン!と重々しい音が家に響く。
「あまり無理しない方がいい。ろくに身体も動かせないだろう?そういう薬だ」
「ぐっ……ぎっ……」
痛みに喘ぎながら睨み付けてくるシルヴィアを冷たく見下ろした灰被りの女王は、彼女の身体を転がし、床の上に仰向けに寝かせる。
そして呼吸に合わせて上下する豊かな胸に手を触れて、ぐにぐにと揉んで形を歪ませた。
「あっ……んっ……んぃ……っ!」
胸を揉む度に彼女の身体はピクピクと反応を示し、真剣な表情に反して瞳が蕩け始めていく。
ふふと小さく笑った灰被りの女王は彼女の胸から手を離すと、相手を安心させるような、優しい笑みを浮かべた。
「安心してくれ。命を取るつもりもないし、男どもに襲わせるつもりもない。ただ、少しばかり悪戯をするだけだ」
彼女はそう告げるとシルヴィアを横抱きにし、ひょいと重さを感じていないかのように軽やかに持ち上げる。
「さて、寝室は──貴族の屋敷でもなし、適当に開けていけばすぐに見つかるか」
灰被りの女王はそう告げると、逃げようともがくシルヴィアに目を向け、少々嗜虐的な笑みを浮かべた。
「彼はまだ帰ってこないのだろう?それまで、愉しませてもらおう」
「んっ……くっ……」
シルヴィアは力の入らない手で灰被りの女王の豊かな胸を叩き、鋭く睨み付けるが、当の彼女はどこ吹く風だ。
そして彼女は適当に扉を開けていき、三つ目の扉を開けてみれば、そこが寝室だった。
灰被りの女王は妖艶な笑みを浮かべると、「ま、ってぇ……」と力の抜けた声を漏らすシルヴィアを無視し、彼女は寝室に入り込むと、足を引っ掻けて乱暴に扉を閉めた。
闇人に毒を盛られた乙女を救う英雄は、まだ現れない。
「ひぐっ!んんっ!はっ!んっ!」
ベッドの上で裸に剥かれた上に両手を縛られたシルヴィアは、自分に馬乗りになっている灰被りの女王を睨みながら、声だけは出すまいと口を継ぐんでいた。
褐色の指が白い胸に沈みこみ、ぐにぐにと力強く揉むことで、冒険者時代よりもたわわに実った二つの果実が柔らかく形を歪める。
「んっ!ん~!!」と身体を震わせるシルヴィアを見下ろしながら、灰被りの女王は嗤った。
「我慢は身体に良くないぞ?彼からも言われているんじゃあないか?」
「んぐっ!彼の、事はっ!んっ!言わないで……っ!」
薬の影響か、いつにも増して敏感になった胸を揉まれながらも、嬌声を漏らさないように耐えるシルヴィアは、冒険者時代さながらに鋭く灰被りの女王を睨み付けた。
「むぅ。少しは柔らかくなってもいいだろうに」
睨まれた彼女は怯えた様子もなく、むしろ不満そうに目を細め、「同性相手には慣れんな」とわざとらしく困ったように両手を横に広げながら肩を竦めた。
「ふぅ……!ふぅ……!離れ、て……っ!」
それは彼女からの責めの手が止まるのと同義であり、シルヴィアは乱れた呼吸を繰り返し、灰被りの女王を睨み付けるが、その瞳は蕩け始めている。
灰被りの女王は「もう一押しか」と小さく呟くと、期待するようにピンと勃った乳首を指で弾いた。
「ひぐっ!」
鋭い快感にビクンと身体を跳ねさせたシルヴィアを他所に、灰被りの女王は乳首を摘まみ、弄ぶように指の腹で転がしてやれば、シルヴィアの身体が滑稽なまでに痙攣を繰り返す。
「んいぃ!んっ!んんっ!くっ!あっ!んんん!!!」
それでも彼女は声を出さないように歯を食い縛り、快感に震える身体を強い意志でもって押さえ込まんとするが、薬の効果が抜けていないのか、身体は与えられる快感に合わせてビクビクと痙攣を繰り返す。
「伊達に彼の妻ではないか。並の女なら、むしろ『もっと下さいぃ』と懇願してくるのだが」
シルヴィアはわざと生娘のような声を出して告げてきた灰被りの女王を睨みながら、快感に身を揺らしつつも不敵な笑みを浮かべた。
「この……程度で、私がっ、媚びると……でも……?」
「ほう、まだ余裕そうだ」
彼女の笑みを挑発と受け取った灰被りの女王は、僅かばかり真剣な面持ちとなると、一旦乳首への責めを止め、冷たい声音でシルヴィアに告げた。
「なら、私も本気でいこう。気高い者を堕とすというのも、なかなかに乙なものだ」
「変……態……」
「……何とでも言え」
シルヴィアから放たれた無慈悲な一言に多少狼狽えながら、灰被りの女王はパキパキと指を鳴らした。
「元より私は裏側の人間だ。多少感性がずれていても、致し方あるまい」
彼女は開き直るようにそう言うと懐を探り、小瓶を取り出した。
「……っ!」
身体を強張らせて警戒を露にするシルヴィアを他所に、灰被りの女王は蓋を外すと、妖しげな笑みを浮かべる。
「これは先程紅茶に混ぜた薬だ。少量でここまで効果があるものだが、如何せんまだ余っている」
「ま……さか……っ!?」
彼女が言わんとしている事を察したシルヴィアが、どうにか逃げようと身を捩るが、薬の効果で身体が思うように動かず、あっさりと灰被りの女王に捕まってしまう。
彼女の手で口を抉じ開けられた挙げ句に舌を引っ張り出され、敵対者を前に、間抜けにも口を全開にする形だ。
「んーっ!んーっ!」
どうにか止めようと足を振り回すシルヴィアを他所に、灰被りの女王は無慈悲に小瓶を傾け、中身を彼女の口へと流し込んだ。
「んぶっ!?ぼっ──!」
中身を全て流し込むと同時に小瓶を投げ捨てた灰被りの女王は、シルヴィアの口を閉じると押さえ込み、吐き出させないように封じ込める。
「んーっ!んーっ!」
薬を吐き出そうとするシルヴィアと、何がなんでも飲ませようとする灰被りの女王の攻防は、ほんの数秒で終わった。
こくりと喉を鳴らして、シルヴィアの喉を薬が落ちていったのだ。
「~~!?!」
同時に全身を電流が走ったような衝撃に目を剥いたシルヴィアは、身体中に玉のような汗を浮かべ、蕩けていく瞳で灰被りの女王を睨み付けた。
だがその瞳に殺意は薄く、どこか何かを求めているようにさえ見える。
灰被りの女王は妖しく笑い、シルヴィアに告げる。
「さあ、天国を見せてやろう」
彼女の言葉にシルヴィアは無意識に生唾を飲みこんだ。
「んん!んぁ!んぅ!んーっ!」
必死に口を紡ぐシルヴィアを背後から抱き寄せた灰被りの女王は、彼女の足を両足で抉じ開け、無防備に曝されている秘裂に中指を突っ込んでいた。
軽く掻いてやるように指を動かずだけで、シルヴィアは「んぃぃいいい!?」と耐えきれずに声を漏らしながら、けれど絶頂はしまいと耐えていた。
「存外強情だな。我慢しないければ楽だと言うのに」
彼女の耳元で囁くと、灰被りの女王は片手で彼女の胸を揉みしだき、乳首をこねくりまわす。
「んぁ!んんっ!んーっ!!」
身体をビクビクと震わせ、秘裂から大量の愛液を溢れさせるシルヴィアは、顔を背けて正面にだけは目を向けないように努めていた。
彼女らの正面には姿見が鎮座しており、灰被りの女王の褐色の指により歪んだ胸と、彼女の指を美味しそうに咥える秘裂が、丸見えになっているのだ。
「んっ!んんっ!んぃっ!」
だが見ようと見まいと、灰被りの女王からの責めの強さに変わりはない。
同性故か的確に敏感な箇所を指で責め立て、力を抜かせようと真っ赤になった耳にとフッと息を吹き掛けてくる。
「んぁ!?」
ビクンと身体を跳ねさせた彼女の反応を愉しみながら、灰被りの女王は彼女に告げた。
「我慢は身体に悪いぞ?今だけと割りきって、愉しんだらどうだ」
「んぐ!んぃ!んんんっ!」
こりこりと指を押し込むように膣肉を掻き回されたシルヴィアが嬌声を噛み殺すと、灰被りの女王はため息を吐き、僅かながら言葉に覇気を込め、囁くように彼女に告げた。
「今日のことは誰も知らない。誰も知ることはない。私と、キミとの秘密だ。もっと感じたいのだろう?もっと喘ぎたいのだろう?」
「んぁ……ぃ……ちが……」
「私ならキミを天国に連れていってやれる。私なら、過去にないほどの快楽を与えてやれる。さあ、私を受け入れたまえよ」
「ぁ……あぃ……」
「なあ、キミ──シルヴィアよ。今だけは、私の愛を受け取ってはくれないか?」
多くの者を闇の世界に引きずり込み、あるいは完全にはね除ける迫力が込められた言葉を当てられたシルヴィアは、気の抜けた声を漏らして首を縦に振ろうとした瞬間、
「……っ!」
脳裏に愛する夫の顔が浮かび上がり、蕩けた思考が急速に引き締まる。
ここで彼女の籠愛を受けてしまえば、それは彼へと裏切りだ。
──それ、だけは……駄目っ!
シルヴィアは歯を食い縛って首を横に振ると、「お断り、します……っ」と今出せる精一杯の迫力を込めて返した。
鏡に映る灰被りの女王は驚いたように目を剥くと、残念そうにため息を吐き、懺悔するようにシルヴィアに告げた。
「受け入れてくれれば、悪戯までで済ませようと思っていたんだがなぁ」
彼女はそう言いながら人差し指指も秘裂に突っ込み、ごりごりと力任せに膣肉を掻きむしる。
「んぎっ!んっ!んぉお!?」
薬により敏感になった膣肉は、与えられる快感を余すことなく彼女の脳に刻み込み、がくがくと腰が震える。
「ふふっ。少々本気を出す。壊れてくれるなよ?」
「んぉ……っ!んぎっ……!んん……っ!」
歯を食い縛って絶頂しないように耐える彼女の髪を撫でた灰被りの女王は、瞳に冷たい色を乗せた。
そこに宿っているのは、彼女を女王足らしめる気迫と、冷酷さ。
それを向けられ、無事であった人物など、この世界に存在しない。
「んぃぃいいい!?んぎっ!?ぎぃいいいいいっ!」
シルヴィアの悲鳴のような嬌声が部屋に響き、灰被りの女王の嗤い声が続けて響く。
彼女はぐちゃぐちゃと音をたてるほどの強さをもってシルヴィアの膣肉を掻き回し、無慈悲なまでの快感を彼女に与え続ける。
「イったか?」
「イってらい!このくりゃいで、わたしはぁぁあああああ!!!」
灰被りの女王の問いにシルヴィアは首を振るが、途端に強まった彼女の指の動きに腰を跳ねさせ、ぷしぷしと音をたてて潮を吹いた。
「そうだろうよ。キミはこの程度でイきはしない。わかっているとも」
「んぎっ!んぁああああ!!はっ!はぐっ!」
ビクビクと身体を痙攣させるシルヴィアに告げながら、灰被りの女王は片手で彼女の乳首を摘まみ、こりこりと指の腹で転がす。
「ひぎっ!あっ!あひゅ!んぎぃいいい!」
先程までの覚悟さえも投げ捨て、絶えず与えられる絶頂に喘ぐシルヴィアを見下ろしながら、灰被りの女王は淡々とした口調で告げる。
「イったと認めれば楽にしてやるぞ」
「あひっ!んぃい!イって、にゃい……っ!あん!はひっ!」
灰被りの女王の言葉に嬌声混じりに否定したシルヴィアだが、彼女の言葉に反して身体は絶えず絶頂を続けており、そろそろ脱水症が心配になってくるほどだ。
だが無慈悲な女王は止まらない。彼女の弱点を責めて、責めて、責め続ける。
「んぎぃぃぃいいいいい!あひっ!あん!あああああああ!!」
ビクビクッと身体を小刻みに揺らしたシルヴィアは、カッと目を見開き、「まっへ、だめぇ……っ」と力なく首を振った。
「何が駄目なんだ」とわざとらしく嗤った灰被りの女王は、ぐちゃぐちゃと音をたてて彼女の膣肉を掻き回した。
「あん!あっ!あっ!まっへっ!だめぇぇっ!!」
シルヴィアが悲痛なまでの叫びをあげると、ビクン!と勢い良く腰が跳ねあがり、潮とは別の液体が秘裂の辺りから吹き出した。
僅かに黄ばんだそれは僅かに弧を描いてシーツに落ちると、そこに同色の染みを作り上げていく。
「あっ……へぁ……んぃぃ……」
腰を突き上げた体勢でかくかくと腰を震わせて失禁したシルヴィアを他所に、彼女の姿を舐め回すように見ていた灰被りの女王はほくそ笑み、やれやれと首を横に振った。
「情けないぞ、まったく……」
「……あっ」
彼女の言葉を合図にしたように、膀胱が空になり、尿が止まったシルヴィアは脱力したようにベッドに身体を沈め、あまりの羞恥心から涙を流し、すすり泣き始める。
「ひぐ……ぃ……ひっ……」
「──」
両手を縛られた美女が、股を愛液と尿に濡らしながらすすり泣くその様は、形容しがたい美しさと、嗜虐心をくすぐる後ろ暗い色気があり──。
「っ……」
灰被りの女王は無意識に生唾を飲み、彼女の身体に覆い被さり、彼女の泣き顔を正面から見下ろす。
「ぃやぁ……見ないれ……みちゃ、やぁ……」
ついに心折れたのか、シルヴィアが弱々しい表情で顔を背けようとするが、灰被りの女王は片手で彼女の頭を押さえつけ、無理やり正面を向かせる。
そして彼女の頬を伝う涙を舐めとると背筋を震わせ、昂ったような笑みを浮かべた。
「無慈悲に敵を屠るキミも、ベッドの上ではただの女か。ああ、くそっ!私にそっちの気はないと思っていたんだが、まさか目覚めてしまったのか!?」
興奮からか異様にテンションが高い彼女は一方的にそう言うと、恐怖に震えるシルヴィアの頬を撫で、ニヤリと嗤った。
「ああ、駄目だ。我慢できない。こうなればキミを私の物に──」
彼女はそこまで口にすると、そのままの体勢で言葉を止めて、目だけは驚いたように見開かれた。
ちらりと自分の肩に目を向けてみれば、そこには鉛色の輝きを放つ何かが乗っており、鋭く輝く刃が首に向けられている。
「……言い残すことはあるか」
地の底から響いたような低い声に当てられ、灰被りの女王は壊れた絡繰人形のように振り向き、「あはは」と乾いた笑みを浮かべた。
そこには無表情のジブニールがおり、抜き放たれた鋼の剣が、自分の肩に添えられているのだ。
彼が刃を振り抜けば、容易く首を飛ばされる事だろう。
「えっと、これは、だな……」
額に冷や汗を流し、目を上下左右に泳がせながら、灰被りの女王が何かを言い繕おうとすると、すすり泣いていたシルヴィアが、「たす、けてぇ……」とたった一言を呟いた。
灰被りの女王は途端にさっと身体が冷えた感覚を味わうと、「さらばっ!」と告げて懐に忍ばせていた煙幕を炸裂させると、開けた窓から飛び出して街の方へと駆けていく。
追うことも出来るだろうに彼女を見送ったジブニールは、小さくなっていく彼女の背に「二度と来るなっ!」と怒鳴った。
止まる気配のない彼女の背を睨んだ彼はフンと鼻を鳴らし、ベッドの上で泣いているシルヴィアの手の拘束を解いてやると、「遅くなって、すまん」と謝罪を口にして髪を撫でてやった。
「ジル……ジルゥ……」
髪を撫でていたジブニールの手を取ったシルヴィアは、彼の手で頬を撫でさせ、そこにすり寄った。
甘えてくる猫のような姿に目を細めたジブニールは、「あいつへの仕返しは後だな」と呟き、着ていた衣装を脱ぎ、上半身裸となると、ベッドの上に寝転んだ。
そして震える彼女の身体を抱き寄せると、優しく背中を擦ってやる。
とりあえず落ち着かせるのが先で、話を聞くのは後でいいだろうと判断したのだが──。
「ジル……ジルぅ……!」
背中を擦っているだけなのに何故だかシルヴィアの声が上擦り、胸に当たる吐息には熱がこもっていく。
「あー、シル……?」
彼が疑問符混じりに顔を下に向ければ、ちょうどシルヴィアが彼の事を見上げており、そこにあったのは恐怖に震える顔ではなく、何かを渇望する女の顔だった。
「──」
訳がわからない状況になってきたジブニールが狼狽えていると、ようやく薬が抜け、腕に力が入るようになってきたシルヴィアは彼の身体を押し、仰向けに倒れた彼の上に馬乗りになった。
「……大丈夫じゃあなさそうだな」
発情期の犬のようにはぁはぁと激しい呼吸を繰り返す彼女を見上げながらジブニールは肩を竦め、「まあ、それは俺も同じか」と自嘲した。
「じりゅ!じりゅぅ!もう、がまんできないのぉ!」
「わかった。もう我慢しなくていい。好きなだけ、付き合ってやる」
彼の言葉が、シルヴィアが築いていた最後の砦を容易く崩し、彼女は本能のままにジブニールに襲いかかった。
激しく舌を絡めるように口付けを交わし、相手の温もりを堪能するように身体を密着させた。
時間はまだ昼ではあるが、二人にそんな事は関係ない。
──愛する二人にとって、時間なぞ些細な問題でしかないのだ。
辺境の街にある
一人でベッドに寝転んだ灰被りの女王は、その美しい裸体を明かりの下に曝したまま、自慰行為にふけっていた。
目を閉じれば思い出されるのは、快感に震えながら声を押さえるシルヴィアの顔と、最後に見せた弱々しい顔だ。
「ふぅ!ふっ!んんっ!」
彼女の声、彼女の反応を思い出す度に身体が火照り、昂りが止まらない。
彼女はびちょびちょに濡れた己の秘裂を指で弄り、ピンと勃って存在を主張する陰核を指で転がした。
「ん~っ!!!」
そうして絶頂を迎えた彼女は身体を丸め、快感に身体を震わせる。
「はっ……はぁ……っ。駄目だ、足りない、このくらいじゃあ、足りないぃ……」
灰被りの女王は切なそうに声を漏らし、再び秘裂を弄り始めると、こんこんと扉がノックされた。
『あのー、大丈夫ですかー?』と声をかけてきたのは、この街までの護衛を頼んだ私兵の一人だ。
部屋にこもり続けることは稀だから、心配になったのだろう。
だが、灰被りの女王にそんな事は関係なかった。
その私兵は女で、自分に対して尊敬を越えた感情を抱いているのは当の昔から知っている。
灰被りの女王は妖しく笑うとシーツにくるまるとベッドにから立ち上がり、扉を開けた。
扉の前に立っていた自分よりも小柄な女密偵の頬を撫でた灰被りの女王は「心配をかけたな」と告げると、頬を撫でられただけで恍惚の表情を浮かべる女密偵の手を引き、自身の部屋へと引っ張りこんだ。
この日、
後にその声の主と思われる女密偵は、その時の事をこう評した。
「──あれは、天国でしたけど、それ以上に地獄でした」
そう言った彼女は後日、恍惚の表情を浮かべ、再び灰被りの女王の自室に消えていったそうだが、そこで何が行われているのかは誰にもわからない。
ただ
感想等ありましたら、よろしくお願いします。