※この作品はR-18です。

SLAYER'S CREED +α R-18   作:EGO

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リクエストから。

ヒロインは勇者。なんやかんやでログハンと勇者は結婚し、既に一子儲けている。

よくも悪くも世界への影響力がヤバい家族の一幕。



Memory?? 最強家族?

 国の中心。都の片隅。

 貴族の屋敷までとは言わずとも、それなりに上等な家。

 そんな家の一室。大きなベッドの上には、黒い髪の女性が寝ていた。

 疲れているのか、あるいは油断しているのか、あまりにも無防備な寝顔をしているものの、それはここが安全だとわかっているからこそだろう。

 すぅすぅと静かな寝息だけが部屋を包み、窓から差し込む日差しも相まって眠るにはこれ以上ない部屋だろう。

 そんな寝室の扉がゆっくりと開くと、隙間から小さな人影が部屋に入り込んだ。

 壁に立て掛けられた剣を横目にベッドに飛び乗ったのは、黒い髪と蒼い瞳をした少女。

 少女はベッドに眠る女性の寝顔を眺めると、にぱっと太陽のような笑顔を浮かべた。

 

「おかーしゃ、おきてー!!」

 

「っ!」

 

 耳元で叫ばれた女性──少女の母親は慌てて起きると、凄まじい耳鳴りに悩まされながらも愛娘に目を向けた。

 

「おはよ~」

 

 ぼけーと気の抜けた表情をしながら頭を撫でてやれば、少女は「えへへ」と嬉しそうに笑う。

 

 ──お兄ちゃ、じゃなくてあの人(・・・)は僕に似てるって言うけど……。

 

 母親は苦笑しながら娘の表情を見つめて、そんなに似ているだろうかと疑問符を浮かべる。

 

「おかーしゃ?」

 

 その表情が気になったのか、少女は首を傾げながら母親を呼ぶと、「何でもないよ」といつもの微笑み混じりに返される。

「そっかー!」と少女が笑えば、母親もまた笑みを浮かべて「そうだよ」と返してやる。

 二人で笑顔を交換していると、くぅと少女の腹の虫が鳴いた。

「にゃ!?」と声を出した恥ずかしそうにお腹を押さえるが、聞こえてしまったものをどうこうするにはもう遅い。

 母親は可笑しそうに吹き出すと、鈴を転がしたように笑い始めた。

「わらわないでー!」と不機嫌そうに頬を膨らませる少女を見つめながら、母親は「ごめん、ごめん」と目に浮かんだ涙を拭う。

 

「それじゃ、ご飯にしよっか」

 

「うん!」

 

 母親は娘の返事に「いい返事だ~」と褒めてやりながら抱き上げ、部屋を後にした。

 そのまま台所まで運んでやろうと部屋を出ると、家の玄関の方からガチャガチャと鍵を外そうしている音が微かに聞こえる。

 少女には聞こえていないのだろうか。突然足を止めた母親の顔を不思議そうに見上げ、「どうしたの」と問いかける。

 

「ちょっと寄り道」

 

 母親はそう返すと踵を返し、玄関の方へと足を向けた。

 二つある鍵の一つは既に外され、残るはあと一つだけ。

 母親は内側からそれを外してやると、勢いよく玄関を開いた。

「うお」と声を漏らしたのは、鍵を片手に玄関に向かい合っていた一人の男性。

 初雪のように白い髪に、確かな意志を感じる蒼い瞳を揺らす、巷ではならず者殺し(ローグハンター)と呼ばれる冒険者その人だ。

 首から下がる金色の認識票(・・・・・・)が風に揺れて、陽の光を反射してキラキラと輝いている。

 その輝きに眩しそうに目を細めた少女は、すぐにぱっと表情を明るくさせた。

 

「とーしゃ、おかえり!!」

 

 抱っこして欲しいのか母親の腕の中から手を伸ばし、ローグハンターは苦笑混じりに「ただいま」と返して妻(・)から娘を受け取った。

 

「ふふ。お帰りなさい、お兄ちゃん?」

 

「……その呼び方はやめろ、勇者様?」

 

 娘を取られたことへの腹いせか、母親は夫の事を昔の呼び方で呼ぶと、仕返しに夫の方も妻の事を昔のように呼んでやった。

 かつて勇者と呼ばれ、幾度も世界を救った少女は剣を置き、母親となった。

 その夫であるのが、血の繋がりはないとはいえ兄であるのは問題かもしれないが、二人が兄妹関係でいる事に疑問を抱いていたのも事実。

 

 ──これは本来の世界から大きくずれた、けれどもしかしたらあり得たかもしれない世界の一幕だ──。

 

 

 

 

 

 数日後、同所。

 窓から差し込む月明かりに照らされる寝室で、ローグハンターは勇者に押し倒されていた。

 背中にはベッド。目の前には愛する妻と、言ってしまえばいつも通りの、けれど危機感を感じざるを得ない状況に、放り込まれた彼の額には冷や汗が滲んでいる。

 

「あー、その、退いてくれないか?」

 

「駄目。あの子のお願い、忘れた?」

 

 ローグハンターの下手に出ながらの頼みを突っぱねた勇者は、少々凄味を感じる瞳で夫を見下ろす。

 あの子からのおねだりを、まさか忘れたわけではあるまいと、強烈なまでの圧がローグハンターの身を押し潰す。

「忘れるわけあるか」と負けじと語気を強めた彼は、小さく溜め息を吐いて先日の事を思い出す。

 

『もうすぐ誕生日だが、なにか欲しいものはあるか?』

 

 夕食時に娘に聞いた、別にいかがわしい意味もない質問。

 流行りの服とか、玩具とか、ぬいぐるみとか、そんなものを要求されると思っての質問だったのだが。

 

『わたしね、いもーとがほしい!!』

 

 娘は満面の笑みと共にそう返して、『だめ?』と両親の顔色を伺った。

 苦笑するローグハンターを他所に、勇者は『まっかせて!』と胸を叩く。

 そのやり取りがあったのが数日前。

 やれ仕事だ、やれ会議だと忙しく、ようやく夫婦二人で過ごせることになったのだが、勇者の行動力は他の冒険者の比ではない。

 思い付いたら吉日。あるいは行動あるのみと、彼女はさながら風のように毎日を生きていた。

 今はこうして腰を落ち着かせているとはいえ、根っこの部分は変わらない。

 何せ彼女は勇者。世界を救った英雄であり、同時に一人の冒険者なのだから、ここぞと言う時機(タイミング)を見逃す訳がないのだ。

 ふふんと鼻を鳴らして笑う彼女は「あの子も寝たし、いいでしょ?」と問うて、ローグハンターは渋々と言った様子で頷いた。

 やるからには気合いを入れなければ、こちらが参ってしまう。

 と言っても数秒で覚悟を決めたローグハンターが、「よしこい」と告げると、勇者は躊躇う様子もなく彼の唇を奪った。

 逃げることもないのに彼の頭を押さえつけて、開いてくれた口に舌を挿れる。

 迎え入れるように伸びてきた彼の舌に絡み付き、お互いの唾液を交換し始めた。

 鼻先をくすぐる彼の鼻息と、目の前にある彼の蒼い瞳に魅入りながら、勇者はご馳走にがっつくように大口を開けて、彼の唇を飲み込んだ。

 息をするだけで彼の臭いが肺を満たし、カチカチと音をたてて歯がぶつかり合う。

 

「ん……ふっ……ふふ……」

 

 口付けをしたまま笑う勇者を見つめながら、ローグハンターは彼女の頭を押さえて自分の舌を彼女の口に押し込んだ。

 体格も二回りも違うのだ。舌の大きさも、長さも僅かに僅かにローグハンターが勝る。

 彼女の口内に入り込んでしまえば、彼女も大人しくはなる。

 事実「ん……」と声を漏らした彼女は身体を弛緩させて、動き回っていた舌が動きを止めた。

 これ幸いと彼女の舌を舐めたローグハンターは、ゆっくりと彼女の口内に自分の唾液を塗りたくり始めた。

 歯の裏側に、頬の粘膜に、舌の裏側に、思い付いた限りの場所に、彼女は自分のものだと誇示するように、舌を這わせる。

 

「んっ!んん!ふっ、ん……っ」

 

 ピクピクと身体を痙攣させて、物欲しそうな瞳を揺らす勇者は、彼に気付かれないように片手を自分の股間へと持っていき、ズボンの中へと突っ込んだ。

 その勢いのままに秘裂に触れれば湿り気を感じ、くちゅりと湿った音が微かに漏れる。

 口付けに夢中なローグハンターは気付いていないのか、はむはむと彼女の唇を咀嚼するように味わいながら、変わらず舌で彼女の口を責めていた。

 その動きに合わせて指を動かせば、雷をくらったような衝撃が全身を駆け抜け、「ふん……!」と声を漏らして身体が強張る。

 だがローグハンターにとってそれはどうでもいいのか、彼女を抱えて寝返りをうち、上下を逆転。

 口の中に溜まっていた唾液を流し込めば、勇者は「んんん!」と目を見開きながら身体を震わせた。

 こくこくと喉を鳴らして唾液を飲み込みながら、指は絶えず自分の秘裂を弄る。

 上の口は彼に、下の口は自分で責めながら、二つの快感が彼女の脳を少しずつ焼いていく。

 

「ん……!ふっ!ふっ!んん!ん~!!」

 

 少しずつ彼女の反応が激しくなり、吐き出す呼吸も乱れていく。

 下腹部から登ってくる快感に、無意識の内に力が入る。

 だが足りない。目の前に自分を満足させてくれる相手がいるのに、誤魔化すように自分で慰めていては、余計に興奮してしまう。

 胎内を渦巻く快感は出口を見失い、燻る炎のようにふつふつと身体の芯を焦がしていく。

 一通り彼女の口内を堪能したローグハンターは顔を離すと、じっと彼女の表情を見下ろした。

 蕩けて潤んだ瞳に、唾液でてかるふっくらとした唇。

 頬も朱色に染まり、呼吸は乱れて落ち着かない。

 同時に彼女の片手が股間に伸びている事に気付き、ふっと小さく苦笑。

 そのまま股間に伸びていた手を取ると、勢いよく手を引いて引っ張り出した。

 細い指先は愛液に濡れて、月明かりに照らされて僅かに輝いている。

 

「自分で慰めるなんて、お前らしくない」

 

 じっと彼女を見つめながら呟くと彼女の手を引き寄せ、指に舌を這わせた。

 滑り気があり、ほんのりと温かい愛液を、それ以上の滑り気と熱を持つ唾液で塗り替え、彼女の指を舐め回す。

 生臭い味も、恥ずかしそうに目をそらす彼女の顔も、身動ぎして擦り合わせる太ももも、何もかもが愛おしくて堪らない。

 

「お兄ちゃん……。もう、我慢できない……っ」

 

 そんな彼に向けて、勇者は昔のように甘えるような口調で、彼へと懇願した。

 ローグハンターはこくりと頷くと、手早く寝間着を脱ぎ去りパンツ一丁になった。

 そのまま勇者の寝間着にも手をかけて、慣れた動作で脱がしていく。

 その途中であることに気付き、不意に手を止めた。

 

「お前、下着は……?」

 

「邪魔だから、脱いできちゃった……」

 

 上着とズボンを脱がせただけで全裸になった彼女は、恥ずかしそうに両手の指先を合わせながら告げて、「えへへ」と誤魔化すように笑った。

 そんな反応に肩を竦めたローグハンターは、何も言うことなく彼女の胸に触れた。

 幼い頃は平たかった胸も、成長する内に確かな膨らみとなり、子を産んでからは、子育てに備えてより大きな果実を実らせた。

 もはや片手では納まらず、鷲掴めば指の間に乳房が溢れる程だ。

 とりあえず五指を適当に動かして刺激してやれば、「あ……やん……!」と甘ったるい声を漏らすのは昔から変わらない。

 そこは相変わらず何だなと、どこか安堵したように息を吐いたローグハンターは、考えなしに彼女の乳首を口に含んだ。

「ひゃ!?」と驚く彼女を他所に、舌先でつつきながら、赤子のように吸い上げてみる。

 

「ふっ……んん……!お兄、ちゃん……!もう、何も出ない、よ……?」

 

 ピクピクと身体を痙攣させて快感に震えながら、苦笑混じりに、けれど愛おしそうにローグハンターの頭を撫でてやる。

 彼は嬉しそうに目を細めて、彼女の背にか手を回して更に密着。

 文字通り胸に顔を埋めながら、ちゅ~!と音をたてて力一杯に乳首を吸い始めた。

 子供のそれとは段違いの力強さに勇者は目を見開き、「ひぃやぁあああああ!!」と悲鳴をあげた。

 

「や……お兄、ちゃんっ!待って、なにか、なにかくるぅ!!」

 

 勇者はビクンビクンと肩を震わせて、嫌々と左右に首を振りながら取り乱すが、ローグハンターは構わずに乳首を吸い上げる。

 胸の奥底にある何かが吸い出され、どんどんと出口に向かって登っていく。

 それは男性の射精感にも似ているが、それを知るよしもない勇者は未知の感覚にパニックを起こし始めた。

 

「お兄ちゃん、やだ!怖い、なにこれ……!?」

 

 勇者はローグハンターを剥がそうと頭を掴むが、思いの外強く吸い付いているためそれが叶わず、胸の中を登る感覚が限界まで高まり──。

 

「ひにゃあああああああああああああ!!!!」

 

 凄まじい快感に絶叫したかと思えば、乳首から白い液体が噴き出した。

 ローグハンターは多少驚きながらもそれを受け止め、こくこくと喉を鳴らしてそれを嚥下(えんげ)していく。

 ほのかに温かく、微かに甘いそれは、彼女の母乳だ。

 何の因果かローグハンターに吸い出され、彼の胃へと落ちていく。

 

「ひにゃ!?あん!お兄ちゃ、やめ、やめへ……!」

 

 ちゅうちゅうと吸う度に勇者は身体を跳ねさせながら喘ぎ、秘裂からはぷしぷしと音をたてて潮が噴いている。

「やん!はひ!あん!」と喘ぐ彼女の声を聞きながら、ローグハンターはようやく彼女の乳首を解放した。

 片方だけを集中して責めた為か、片方の乳首だけが充血して真っ赤に染まり、ぷっくりと膨らんでしまった。

 だがその左右非対称な感じがそれもまた可愛らしく、ローグハンターはぞわりと背筋を震わせた。

 

「はひゅ……。へぁ……。な、なに、今の……?」

 

 はあはあと呼吸を乱しながら、絶頂の余韻に全身を弛緩させた勇者は、疑問符を浮かべながら微かに母乳が滲んでいる乳首を見下ろし、ぎょっと目を見開いた。

 あの子を産んで、もうすぐ二年だ。まだ母乳が出るとは驚いた。

 いや、それよりも。

 

 ──き、気持ちよかったな……。

 

 男性の射精はこんな感じなのかと疑問を抱き、考えても仕方がないかと苦笑を漏らす。

 

「はぁ……はぁ……。お兄……ちゃん……っ」

 

 それに、もっと気持ちいいことを知っているしと開き直ると、ローグハンターを見つめながら股を開いた。

 蕩けた瞳の奥には肉欲の炎が揺れ、挑発的な笑みを浮かべている。

 そして、それをされて否定できるほど、今のローグハンターは理性的ではなかった。

 ゆっくりと生唾を飲むと同時にパンツをずらし、勃起した一物を取り出した。

 むんと雄の香りを放つそれは血管が浮かぶほどに勃起し、鈴口からは目の前の雌に種付けしようと先走り汁が滲み出る。

 彼は彼女の身体に覆い被さると亀頭を秘裂に押し当て、一息に腰を突き出した。

 既に愛液にまみれていた秘部は、一切の抵抗なく彼の物を受け入れ、瞬く間に膣内の占拠を許した。

 

「あん!んっ……!ふっ……!あひゅ……えへへ……」

 

 ドン!と殴られたような衝撃を受けた勇者だが、胎内から脳天まで駆け抜けた快感に恍惚の表情を浮かべた。

 動いてもいないのにピクピクと身体が震え、蕩けた瞳には愛する夫(兄)の姿を映す。

 膣内は一物を食い千切らんばかりに引き締まり、密着するひだは竿全体をくすぐるように蠢く。

 このままでいるだけでも射精してしまいそうな、強烈なまでの快感に唸るローグハンターに、勇者は笑みながら告げた。

 

「動、いて……いい、よ……?」

 

 その言葉にローグハンターは頷くと、一旦自分を落ち着かせようと深呼吸を一度。

 額の汗を拭うと共に気合いを入れて、手加減抜きで腰を振り始めた。

 必死に締め付けてくる膣肉を力任せに振り払い、鋭いかりで引っ掻いてやる。

 勇者が「ひゃん!」と声を漏らして腰を跳ねさせると、逃がしてなるものかと彼女の腰を掴んで固定。

 杭を打ち込むかのごとく肉棒を彼女の子宮口に叩きつけ、排卵を促すようにぐりぐりと押し込んでやる。

 

「んぉ!?おぐ、おにい、ちゃん……!ぐりぐり、だめ……っ!」

 

 背中を弓なりに逸らし、全身に鳥肌を立てながら、勇者は腹の上から自分の子宮を押さえた。

 夫(兄)の押し込みで子宮は潰れ、内臓が押し上げられる苦しさもある。

 だがそれを抜きにしても、彼の温もりが快感と共に全身を満たされる感覚は心地よく、子宮が疼いてしまう。

 そんな彼女の願いを聞き届けてか、ローグハンターは前後(ピストン)運動を再開した。

 子宮口から断続的に与えられた快感が、膣内全体で感じられる快感に。

 一点集中から、途端に面攻撃へと移行したのだ。

 

「きゅい!?あん!はん!やん!あっ!あん!」

 

 突かれる度に勇者は嬌声をあげ、膣肉がビクビクと痙攣をし、より一層引き締まる。

 

「あん!おに、お兄ちゃんんんん!!イく!はひゅ!ぼく、イっちゃう!!」

 

「俺も、限界だ……っ!」

 

 どんどんと引き締まる膣肉に負けじと、我武者羅に腰を振っていたローグハンターは唸るように返す。

 それでも必死に腰を振り、一物を登っていく熱さに目を見張る。

 そして最後に一突きと同時に限界を迎え、ドロリと粘り、そして人の体温よりも温かな液体を吐き出した。

 それは瞬く間に彼女の子宮を満たし、ついには溢れて膣内への逆流していく。

 子宮を、膣内を、熱々の精液が満たし、流れていく感覚は、彼女が待ちに待っていたものだ。

 

「ひゃあああああああああああああ!!」

 

 勇者は絶叫と共に本日何度目かの絶頂を迎えた。

 無意識に彼の腰に両足を巻き付けて、二人の身体は更に密着。

 ついには接合部という逃げ場を失った精液は、そのまま彼女の胎内を満たし、下腹部を僅かに押し上げる。

 

「──っ」

 

 ぎゅっと勇者の腰を押さえ、一滴たりとも無駄にせずに彼女に注いだローグハンターは、どっと出た疲労感に息を吐いた。

 戦闘後とも違う、不可思議なこれは、性行の後にしか感じないものだ。

 精液に満たされた彼女の膣内で、吐き出すだけ吐いた一物は僅かに萎えている。

 

「っあ……はっ……ひぁ……」

 

 ピクピクと震えて絶頂の余韻に喘ぐ勇者は身体を弛緩させ、彼の腰に巻いていた両足からも力が抜けた。

 枷がなくなったので腰を引けば、ようやく見つけた出口から精液と愛液が混ざった白濁液がこぼれだし、彼女の安産型の臀部を汚す。

 はぁと溜め息を吐いたローグハンターは身体を倒し、彼女の胸に頭を埋めた。

 世界に溢れるいかなる枕よりも柔らかく、何より温かなそれは、こうして頭を預けているだけでも眠気を誘う。

 本当にこのまま寝てしまおうかと迷うローグハンターは、ふと鼻についた甘い香りに導かれ、その源にしゃぶりついた。

「ひゃい!?」と声を漏らしたのは、誰でもなく勇者だ。

 絶頂の余韻に浸っていたかと思えば、突然乳首を食われたのだから、驚きもしよう。

 ローグハンターは彼女の反応を他所にちゅうちゅうと音をたてて乳首を吸い上げて、まだ乳首に滲んでいた母乳を嚥下していく。

 体温のように温かく、ほのかに甘いそれは、いくらでも飲んでいない味ではある。

 そして何よりも、一口飲むだけで疲れが吹き飛ぶのだ。

 現にどうだ。萎えた一物が固さと大きさを取り戻していくではないか。

 緩んだように思えた圧迫感が強まった為か、勇者は驚いたように目を剥いて、すぐに嬉しそうに笑いながら目を細めた。

 

「まだやれるよね、お兄ちゃん?」

 

 愛する我が子にするように頭を撫でながら問えば、ローグハンターは顔を離してから「勿論だ」と頷いた。

 唇についた母乳の残り香を舐めとって、彼女の頬を撫でる。

 

「そっちも大丈夫か、勇者様?」

 

 かつて肩を並べて外界の神(かつて来たりし者)と相対した時のように、煽ってくる彼女を煽り返すように笑いながら、告げた言葉はただそれだけだ。

 二人は可笑しそうに笑いながら、一度も抜くことなく行為を再開。

 勇者の嬌声は何の比喩ではなく一晩中続き、二人の行為がそれだけ続いた事を物語る。

 それでも二人の愛娘が起きなかったのは、一重にそれが聞こえぬほどに寝ていたからか、あるいは聞こえても何かはわからずに二度寝したからか。

 ともかく二人の行為は何の邪魔もなく延々と続いたのだった。

 

 

 

 

 

 翌日。早朝。

 流石に疲れたからか、泥のように眠るローグハンターと勇者の二人は、廊下を進む足音に気付かなかった。

 バン!と凄まじい音をたてて扉が開き、そこまで来てようやく目を覚ました程だ。

 二人は慌てて身体を起こすと、その二人に向けて愛娘が飛びかかった。

「うお!?」だの「ひゃあ!?」だの悲鳴をあげる二人を、飛び付いた勢いのままに押し倒し、そのまま二人の間に納まった。

 

「おかーしゃん!いもーとは!?」

 

 キョロキョロと部屋を見渡す少女は、両親が裸であることには関心がないようだ。

「どこ、どこにいるの?」とシーツの中まで覗き始まるが、やはり見つからずに頬を膨らませる。

 勇者は「まだ(・・)いないよ~」と気の抜けた、けれど意味深な言葉を残しながら頭を撫でた。

 二人の娘はそれでも不満そうに「むぅ~!!」と唸るが、ローグハンターがそこに加わることで表情を和らげた。

 

「来年の今頃には、いると思うぞ」

 

「ほんと!?」

 

「ああ、本当だ」

 

 ローグハンターの断定的な言葉に、娘は「そっか~」と頷いて満面の笑みを浮かべた。

 そしてこの言葉は確かとなり、来年のこの日は家族四人で過ごすことになる。

 

 ──勇者に子供が増えたと軽い騒ぎになるのは、また別の話だ。

 

 

 

 




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