ヒロインは牛飼娘。
時期はラスボス戦後を想定しています。
辺境の街の外れに位置する牧場。
かの有名な冒険者、
広大──とは言えずとも広い土地を所有し、牛を放し飼いにし、豚には丸々と太るように上手いこと飯を食わせる。
そんな毎日を過ごす中で、牧場主を伯父に持つ牛飼娘は牧場脇の街道を歩いてくるローグハンターを見つけ、「おかえり~」と声をかけた。
彼女の挨拶に「ただいま」と返して足を止めたローグハンターが「どうした」と問うと、牛飼娘は「えっとね」と少々言いつらそうに言葉を詰まらせる。
ローグハンターは疑問符混じりに首を傾げるが、無理に聞き出すつもりはないのか、彼女が口を開くのを律儀に待っている。
それが彼の良いところなのか、悪いところなのか、彼女にはわからないが、いつもその姿勢には助かっている。
何でもないと言えば、それ以上踏み込んでこないのだから、彼にとってもある種の線引きにもなっているのだろう。
一応二人は、五年をかけて自覚したお互いの想いを告げて、晴れて恋人の関係にはなっているのだが、それは昔から変わらない。
だが別に隠すことでもないと、牛飼娘は苦笑混じりに彼に告げる。
「えっと、地母神の神官さんたちと話したんだけどね」
だから、彼女はいつも通りに話を切り出すことにした。
地母神の神官らと話し合い、今度幼い神官や孤児たちを招いて牧場の仕事を体験してもらうという、ちょっとした行事を執り行うこと。
伯父からその行事の進行役を頼まれたこと。
本来なら牧場主である伯父がすべきことなのだろうが、加齢による体力の限界を悟ったのか、彼女に後を頼みたいという思いが見え隠れする判断だ。
それを聞かされたローグハンターは、伯父の真意を理解しつつも「すごいじゃないか」と微笑みながらそっと彼女の赤髪を撫でた。
際限のない愛情が込められた手つきは相変わらずで、それをされると牛飼娘の表情はだらしなくとろんと蕩けてしまう。
「それで、本題はここからなんだろう?」
「ん~。それなんだけどね~」
頭を撫でながら投げ掛けた問いかけに、牛飼娘は気持ち良さそうに間延びした声で応じて、そっと彼を見つめた。
蒼い瞳が真っ直ぐこちらを向いていて、自分だけを見てくれている。
それが堪らなく嬉しいし、ずっと見ていたい気持ちもあるが、今は話をせねばならない。
「予行練習ってわけじゃないんだけど、色々と手伝ってくれない?」
「ああ、わかった。どうせ明日は休むつもりだったし、ちょうどいい」
彼の言葉に「やった!」とガッツポーズした牛飼娘は、「約束だよ?」と彼を見つめながら最終確認。
身長差の都合上、彼女が意図しなくても上目遣いになってしまうそれは、ローグハンターにとっては
僅かに赤面した顔を隠すように被っていたフードを目深く被り直し、「約束だ」と返して微笑んだ。
照れた顔を見せたくないのか、あるいは周囲から向けられる恨めしそうな視線を嫌ってか、彼はさっさと踵を返して街の方へと足を進めた。
取り残された牛飼娘は、撫でられた頭に僅かに残る彼の余韻を感じながら、「えへへ」とだらしのない笑顔をこぼした。
そして翌日。
豚の餌箱の位置や、子供らでも運べる重さなのかの確認。
小屋の鍵の場所、ひいては怪我人が出たときに備えての医療箱の配置など、それなりに奥まった話をしていく中で、牛飼娘は困り顔となっていた。
こうして見ると考えるべきことは多く、これを一人で回すのは至難の技。
彼がいなければ、これらを確かめるだけで一日を費やしていただろう。
「よし!えっと、後は──」
「牛の小屋だな」
指折りしながら確認事項を確かめた牛飼娘に、ローグハンターが次の指示を出す。
豚舎とその周辺のことは確認できた。ならば次は牛舎での確認となる。
もっとも確認するのは対して変わらず、それもすぐに済んではしまうのだが、先の豚舎にはない問題がこちらにはあった。
「子供らに乳搾りをさせると書いてあったが、それも確認するか?」
「うぇ?えっと、確認って、なにを?」
その質問に首を傾げた牛飼娘の反応に、ローグハンターは額に手をやりながら溜め息を吐く。
幼い頃から手伝いをしている彼女ら、それこそ目を閉じていても出来るだろうが、後日来るのはそういったことを知らない素人たちだ。
「……街の人全員がやり方を知っていたら、この行事の意味がないぞ?」
「……あ、そっか」
彼の言葉にハッとした牛飼娘が頷くと、ローグハンターは「なぁ?」と苦笑混じりに手頃な雌牛の背を撫でた。
気持ちがいいのか「モ~」と鳴く雌牛はそのまま彼にすり寄り、牛飼娘は僅かにムッとする。
何だろう、見ていて妙にもやもやすると言うか、イライラすると言うか。
──牛、相手に……?
だがその相手を牛だと思い出した途端に、その感情はすぐに引っ込んだ。
そう、相手は牛だ。優しげな娼婦でも、綺麗な闇人でも、頼れる冒険者でもない、ただの牛。
「桶はどこだ」
一人葛藤する彼女を他所に、雌牛にすり寄られた結果、牛と壁に挟まれたローグハンターが問うと、牛飼娘はハッとして「と、取ってくるね!」と告げてその場から駆け出した。
牛舎を飛び出していった彼女の背を見送ったローグハンターは、「その前に助けてほしかったんだが……」と一人ぼやき、軽く雌牛を押した。
四歩足で踏ん張る彼女はびくともせず、むしろ余計に寄ってくる始末。
ローグハンターは深々と溜め息を吐き、彼女が戻ってくるのを黙って待つことにした。
それからしばらく。牛舎内にて。
「……で、これを掴んで優しく扱く?」
「扱くって言うよりは引っ張るかな?」
牛飼娘に教えられながら、人生初となる乳搾りを体験しているローグハンターは、珍しく困惑の表情を浮かべていた。
やることが正解なのかもわからず、乳の出や味は牛の状態によると聞かされたせいで、一挙一動が慎重になりすぎているとも言える。
「こんな感じか?」
「モ~」
「……うん、大丈夫」
だが雌牛には気に入られたのか、声をかければ答えてくれるし、その様に牛飼娘も複雑そうな表情のまま頷く。
乳搾りに集中しているローグハンターに彼女の表情は伺えないが、僅かに気落ちしているのは声音でわかる。
「……何かあったのか?」
彼女に背を向けたまま、やればやるほど吹き出してくる牛乳を上手いこと桶に注ぎながら問うた。
一瞥もくれずに問うてくるのは、彼女のことに関しては声だけでわかると自負しているからか。
それはそれで嬉しいけれどと笑みをこぼした牛飼娘は「なんでもないよ」といつもの声音で返すものの、やはりと言うべきか誤魔化しきれず、ローグハンターが乳搾りを続けながら彼女の方へと振り向いた。
そこにはいつも通りの笑顔を浮かべる牛飼娘がいるが、ほんの僅かに不機嫌そうではある。
何か酷いことをしただろうかと首を傾げた彼は、とりあえずやることを済ませてしまおうと乳搾りに意識を集中。
搾る度に漏れる雌牛の鳴き声を聞きながら、「もう少し我慢してくれ」と伝わらないだろうが声をかける。
返事をするように「モ~」と鳴く辺り、それなりに伝わってはいるのだろう。
「♪~♪~♪~」
そして慣れてきたことや、近くには牛飼娘しかいないこと、命懸けの状況ではないことなど、様々な条件が重なった結果、珍しい程に気を抜き始めていた。
鼻唄混じりに乳搾りを続行し、桶には白い液体がどんどんと溜まっていく。
流石に直飲みする勇気はないが、これがチーズやあいすくりんなる氷菓子になるのだから、わからないものである。
彼は一応リラックスしながら、それなりに真面目なことを考えているのだが、後ろの牛飼娘の表情は不機嫌そのもの。
やはり胸か、胸なのか。自分のでは不満なのかと、十分な程に搾ったにも関わらず手を止めない彼と、いつもなら蹴りを入れてくるのに珍しく大人しい雌牛を睨み、ムスッと頬を膨らませる。
「とりあえず、こんなもんでいいか?」
そうして桶が半分ほど満たされた頃、ローグハンターは問いながら牛飼娘の方へと振り向くが、なぜか不機嫌そうな顔をしている彼女に気づき、首を傾げた。
「……なにかいけなかったか?」
その表情を何かしら不手際をやらかしたからと判断したローグハンターはそう問うが、牛飼娘は「別に」と少々ドスの効いた声で応じた。
「……なら、いいんだが」
その反応に多少気圧されるが、問題がないのならそれでいい。
「ありがとうな」と雌牛を撫でてやれば、「モ~」とご機嫌そうな鳴き声が返ってくる。
「……」
一人悶々とする牛飼娘は、自分の胸に手を当てながら深々と溜め息を吐いた。
彼が誰に対しても優しいのは知っているし、それが好きなところではある。
だが、今回の相手は牛だ。牛相手に嫉妬など、自分の器量が随分と小さく思えて仕方がない。
かの有名な冒険者、ローグハンターの恋人としては情けなく思えてしまう。
はぁと溜め息を吐いた彼女は桶を受け取るとそそくさと牛舎を後にしてしまい、ローグハンターはぽつんと一人で取り残されてしまう。
彼女の背を見送った彼は「ふむ」と呟いて顎に手をやると、そっと目を細めた。
失敗はしなかったが、彼女を酷く不機嫌にしてしまったらしい。
「モ~」
「ん?ああ、フォローはするさ」
はむはむと平服の袖を噛んできた雌牛に対して、その頭を撫でてやりながら告げる。
大事な仕事の前なのだ、憂いは取り除いておきたい。
「よし」と呟いた彼はその場を離れ、窓や戸の戸締まりを確認してから牛舎を後にした。
勿論牛舎の鍵も締め、牛が脱走できないようにするのも忘れない。
彼を見送った雌牛は、頑張れと言わんばかりに声を張り上げるのだった。
その日の夜。
牛飼娘、伯父、ローグハンターの三人で卓を囲み、ささやかな夕食を終えてそれぞれが眠る準備に入った頃。
一人ベッドに寝転び、ぼんやりと天井を見上げていた牛飼娘は深々と溜め息を吐いた。
夕食の時は伯父に心配させるほどに気分が落ち込んでしまった。
実行はその時はまだ先とはいえ、重役を任されて緊張していると誤魔化したが、結果はどうであれ心配させてしまったのは事実。
「はぁ……」
彼女は再び溜め息を吐き、早めに寝ようと平服に手をかけ、さっさと下着姿になってしまうのだが、その直後に扉が叩かれた。
伯父が様子を見に来たかと直感した彼女は、「は~い!」と出来るだけ元気そうな声音で返す。
だが扉ごしの返事は「俺だ」の一言で、声からローグハンターであることがわかる。
返事した都合上居留守はできず、何なら鍵もかけていないので入ろうと思えば簡単に入れるのだが、それをしないのは彼なりの気遣いか。
牛飼娘が苦笑混じりに開けてやろうと脱いだ平服を着ようとするが、「入るぞ」の一言と同時に問答無用で扉が開かれた。
「ふぇ!?」
「……すまん」
思わぬ行動に目を見開く彼女を他所に、寝る前で下着姿になっていた彼女を見たローグハンターは気まずそうに目を背けるが、止まる気はないのか入室。
後ろ手で扉を閉めると、一瞥もくれずに鍵をかけ、彼女のベッドに腰を下ろした。
牛飼娘は顔を真っ赤にしながらシーツにくるまり、器用に頭だけを出すと、そこにローグハンターが顔を寄せた。
鼻先が触れあうほどの距離にある彼の顔に、牛飼娘は「ぴ……」と変な声を漏らす。
そんなものお構いなしのローグハンターはそっと彼女の頬を撫でると、「なにか、あっただろ」とどこか決めつけるような問いかけ。
「な、なんにも、ないよ……?」
それでも彼女は心配をかけまいとそう返すのだが、ローグハンターは不満そうに目を細め、無言の圧力を彼女にかける。
じっと見つめてくる真剣な彼の表情に照れたのか、牛飼娘は「うぅ……」と声を漏らして目を背けるが、彼が目を背けることはない。
夜空を閉じ込めた蒼い瞳が彼女を捉えて離さず、早く言えと催促してくるよう。
普段なら無理に聞き出すことはない彼が、相手を威圧してでも話を聞こうとするのは、本気で心配している証しでもある。
それは嬉しいのだが、彼に心配をかける原因を口にするのは何だか恥ずかしい。
恥ずかしいのだが、言わねば離れてはくれないだろう。
牛飼娘は負けを認めるように深々と溜め息を吐くと、「笑わないでよ?」と彼に問うた。
ローグハンターが「笑わないさ」と真剣な面持ちで頷くと、牛飼娘は頬を撫でている彼の手に自分の手を重ねた。
「その、ね……?すごく変なんだけど、イライラしちゃって……」
「イライラしたって、何に」
彼女の言葉にローグハンターが心底不思議そうに首を傾げると、牛飼娘は羞恥に頬を赤くしながらぼそりと呟く。
「キミがずっとあの牛と触れ合ってたから」
「……」
その一言は彼女にとっては重大な悩みを告白するような重みがあったが、受け取ったローグハンターはぽかんとしながら言葉を失った。
牛と触れ合ってはいたが、それでイライラしたのかと疑問が浮かぶが、それ以前に相手は牛だぞとツッコミを入れる。
相手が魔女や受付嬢なら、何の話をしていたか事細かく説明できるのだが、相手が牛となると説明のしようがない。
いや、何より相手は牛だ。家族同然に大事にしているのだろうが、言葉による意志疎通も出来ない相手だ。
「ふっ……」
そこまで真剣に考えた彼は、それを真面目に考えるのが馬鹿らしく思えて笑みをこぼした。
その声にムッとしながら頬を膨らませた牛飼娘は、「笑わないって言ったのに」と彼に苦言を呈する。
だがローグハンターは、一応我慢はしているのかくつくつと低い笑い声を口から漏らし、引き締めていた表情からも力を抜く。
「俺と牛が戯れているのを見て、牛に嫉妬したのか?」
そして煽るような声音でそう問うと、牛飼娘は余計に不満そうにしながら顔を背けた。
「どーせ、私は牛に嫉妬する変な人ですよーだ。この際モーモー鳴いてあげようか?」
不貞腐れ、童子に開き直った子供のように言うと、ローグハンターは笑みを止め、「ふぅん」と小さく興味深そうに唸る。
牛飼娘がその表情に首を傾げると、ローグハンターは真剣な面持ちで彼女の耳元に顔を寄せた。
「そんなに鳴きたいなら、鳴かせてやろうか?」
同時に告げられたのは、問いかけになっていない問いだった。
牛飼娘がその言葉の意味を理解してボッと頭から煙を吹き出すと、じっと彼の表情を見つめる。
彼女の返事を待っているのか、あるいは崩す
牛飼娘は赤面した顔をそのままにこくりと頷き、彼を迎え入れるようにくるまったシーツをはだけさせた。
「ん……っ!やっ……んん……!」
ローグハンターの手で裸にされた牛飼娘の口から、どこか切なげな声がこぼれた。
ベッドの端に腰を下ろし、背後からローグハンターに抱き寄せられる体勢は、単純に彼が彼女を抱きしめたいがために取らせたもの。
窓から差し込む月明かりに照らされる彼女の身体を背後から抱き締めたローグハンターの手が這い回り、豊満な乳房を鷲掴む。
そのまま五指を蠢かせれば、彼女の身体はピクピクと小刻みに痙攣し、健康的に日に焼けている肌が薄く朱色に染まる。
「随分と敏感だな。そんなに触って欲しかったのか?」
「そんな……ことっ……、言わないで……っ」
耳元で囁かれた言葉に反論するが、ローグハンターはただ愉快そうに笑うだけで責めの手は緩めず、むしろ何かを思い付いたのか悪戯っぽく笑んだ。
「少し、強くいくぞ」
そう言うやいなや両手で左右それぞれの乳房の根元を力強く掴めば、その力強さに小さく声を漏らす。
武器を握り続けた故に武骨で硬い掌が、柔らかくどこまでも沈んでいきそうな彼女の乳房に埋まっていく。
ローグハンターはその感覚を楽しみながら、「我慢しろよ」と告げて乳房を扱くように手を動かし始めた。
掴む力をそのままに、根元から乳首を目指してゆっくりと、さながら乳を搾るように乳房を扱く。
「ん……っ!や……これ、んん……」
ピクピクと身体を揺らし、口を継ぐんで声を抑えるものの、対するローグハンターは楽しそうだ。
「これだけ大きいと、出そうなものだがな」
「出る……わけないでしょ……っ!ん……あああっ……!」
彼の冗談に牛飼娘は僅かに声を荒げるが、強めに乳首を摘ままれたことで無理やり黙らされる。
そのままコリコリと音をたてて指の腹で乳首を転がされ、痺れるような快感が彼女から自由を奪い取った。
「んぁ……!そこ、は……っ!やぁ……!?」
嬌声混じりにビクン!と一際強く身体を跳ねさせ、両手足に力がこもる。
手にはシーツを破かんばかりの力が入り、両足はピンと伸びきった。
「ぁ……へ……んぁ……」と、熱がこもり、気の抜けた声を漏らす牛飼娘の様子に、ローグハンターは苦笑混じりに告げる。
「軽くイったか。相変わらず、敏感だな」
「言わ……ない、れぇ……」
耳元で囁かれた言葉に身震いしながら、牛飼娘は力なく首を振った。
その反応に「そうか」とすっと目を細め、少々邪悪な雰囲気を醸し出したローグハンターは、再び胸を扱き始めた。
丸々とした果実が歪に歪むほどに力を入れ、ゆっくりと根元から乳首の方へ。
乳輪に触れれば手を離して根元に戻り、すぐに扱きを再開。
見た目は按摩のようではあるが、事実それは愛撫に他ならない。
「んぃぃいいい!なんにも、出ないかりゃ、それ、やぁあ……っ」
楽しそうに笑いながら扱いてくる彼に、牛飼娘は快感に震え、目から涙を溢れさせながら止めるように言うが、彼は聞く耳を持たない。
「ほらほら」と言いながら乳房を扱き、ぷくりと膨らんだ乳首を指で掻く。
焦らしに焦らされた乳首にその刺激は強烈で、牛飼娘の身体を痙攣を繰り返し、真っ赤になった顔には汗が垂れる。
「んやぁ!?イく……っ!イっ……やぁああああああ!」
今度こそ絶頂を迎えた牛飼娘はビクン!と身体を跳ねさせた。
仰け反った身体を彼が抱き締めて離さず、力んで固くなった彼女の体躯をしっかりとその場に固定した。
溢れた愛液と潮がショーツから染みだし、シーツに点々とシミを残していく。
ローグハンターはそれを見下ろしながら乳首を掻いており、彼女に快感を送り続けているわけだが、
「んぃいいい!?りゃめ、イったから、もう、やめ──」
彼女が本当の意味で限界を迎える間際に、その手を止めた。
突然無くなった快感に牛飼娘は、その余韻にやられながらも「んぁ……?」と気の抜けた声を漏らして首を傾げる。
その表情に生唾を飲んだローグハンターは、彼女の肩を押してベッドに横たわらせた。
そのまま寝返りを打たせてうつ伏せにすると、膝をつかせて腰を突き出すようにして浮き上がらせる。
湿り気を怯え、縦筋にぴたりと貼り付いたショーツを剥がすように脱がせ、ぬんと香る雌の臭いにぞわりと背筋が震える。
「はぁ……はぁ……。いい、よ……?」
我慢ならん状況になってもどうにか理性を保っていたローグハンターの脳内に、牛飼娘の蕩けるような声が響いた。
ちらりとこちらを向いている彼女の表情は、いつにも増して目が蕩けており、誘うように微笑む様は娼婦のよう。
呼吸に合わせて揺れる安産型の臀部と、溢れた愛液で濡れた秘裂は、見ているだけでも暴発してしまいそうだ。
堪らず生唾を飲んだローグハンターはパンツを脱ぎ捨てると、痛みを感じるほどに勃起した一物を露出させた。
先走り汁でテカる亀頭を、濡れすぼった秘裂に押し当て、深呼吸を一度。
ねだるように震えている臀部を両手で掴み、その柔らかさを堪能しながら腰を突き出す。
「んぁ!?んっ……にぃ……」
一物は湿った音と共に、一息で彼女の胎内を貫き、容易く亀頭と子宮口が口付けを交わす。
絶頂後で敏感になっていた膣に、鉄のごとく固い一物を押し込まれた快感は彼女を容易く絶頂へと導く。
牛飼娘は「あ……へ……」と声を漏らしながら身体を痙攣させ、膣肉もまた痙攣を繰り返す。
「くっ……」
一物を撫で回すひだと、食い千切らんばかりに締め付けてくる膣肉が与えてくる快感は凄まじい。
既に暴発寸前だった射精感を抑えようとローグハンターは歯を食い縛り、ベッドに寝かせている彼女の身体に倒れこんだ。
彼女の後頭部に顔を押し付け、僅かに香る汗の臭いを楽しむように鼻で呼吸を繰り返す。
牛飼娘は羞恥からか「うぅ」と声を漏らし、後頭部や首筋をくすぐる彼の吐息に合わせて、膣肉が引き締まる。
彼女の臭いで肺を満たしたローグハンターは眉を寄せ、耳元で「一度
「わか……った……」
ピクピクと身体を痙攣させながら彼女が頷くと、彼はそっと彼女の耳朶に口付けを落とした。
直後彼の身体が強張ったかと思うと、宣言通りに射精が始まった。
「んんっ……!くっ……あぁ……」
その熱さに恍惚の表情を浮かべ、熱のこもった吐息を漏らした牛飼娘は、心地良さそうに目を細める。
首を回して彼の方を向けば、目の前に似たような表情を浮かべる彼の顔があり、二人は堪らず口付けを交わした。
舌を絡ませてお互いの唾液を交換しながら、合間合間に相手への好意を口にして互いの思いを再確認。
その言葉が再び二人の身体を昂らせ、ローグハンターは射精が落ち着いた頃を見計らい、一物を抜いた。
「ひぅ!」と声を漏らしてその快感に喘ぐ彼女を他所に、秘裂から溢れる精液を一瞥した彼は、彼女の腿を掴んで寝返りを打たせた。
彼にされるがまま転がされた牛飼娘が仰向けになると、ローグハンターは間髪入れずに再び彼女の秘裂に一物を押しこんだ。
逆流していた精液を押し返し、物欲しそうに降りてきていた子宮口に亀頭を押し付ける。
「んぎ……!あ……、んんんん!!」
ビクビクと小刻みに身体を揺らした彼女は彼を見上げながら、気の抜けた笑みをこぼした。
その笑みに笑顔を返したローグハンターは片手で彼女の胸を揉みながら、腰を振り始める。
パンパンと肉同士がぶつかる乾いた音を響かせながら、動きに合わせて揺れる胸を視姦し、片手ではその胸の柔らかさを堪能する。
そのまま何を思ってかぷくりと膨らんだ乳首を口に含んだ彼は、ちゅうちゅうと音をたてて吸い始める。
「ん……っ。何にも、出ない……よ……?」
子宮を直に押される快感と、胸を吸われる快感に震えながら、牛飼娘はそっと彼の髪を撫でた。
昔は黒かったのに、とある戦いを経て白く脱色されたそれは、月明かりを受けて幻想的に輝いている。
指で梳けばこっちがくすぐられるような心地良さがあり、許されるのならいつまでも撫でていないのが本音だ。
彼女の乳首を吸いながら、気持ち良さそうに目を細めたローグハンターは、お返しと言わんばかりに腰の動きを速めた。
「ひゃん!?あん!ちょっと!そん、な……急に……っ!やん!」
突然感覚が短くなった快感の波に声を上擦らせた牛飼娘は、浮かべた笑顔をそのままにローグハンターに告げる。
「イくっ!また、イっちゃうっ!んぁ、んんんん!」
はむはむと軽く歯を立てて乳首を咀嚼される度に痺れるような快感が身体を走り抜け、子宮から脳天まで駆け抜ける快感も弱まることを知らない。
二つの快感を叩きつけられる牛飼娘はバチバチと視界に火花を散らしながら、「へぁ……イ……くぅ……!」と呂律も回らないままに声を出した。
そして、ローグハンターが一際強く腰を突き出した瞬間、
「ひぃやぁぁぁぁああああああああああ!!!」
絶叫と共に絶頂を迎えた。
同時にローグハンターもまた再びの限界を迎え、二度目の射精が行われる。
短時間に二度目の射精ではあるが、その濃さと勢いは一度目と大差はなく、ただですら満杯状態の子宮におかわりが注ぎ込まれていく。
「んぎ……っ!あああああ……っ!」
ビクビクと身体を痙攣させながらぎゅっと彼を抱き締め、両足を彼の腰に巻き付けて更に身体を密着させる。
ローグハンターもまた彼女を孕ませるつもりなのか、一滴残さず注ぎ込まんと腰を突き出し、接合部には隙間らしいものがない。
そして一分ほど続いた吐精が落ち着くと、彼は彼女の乳首を放し、そのまま彼女の胸を枕代わりに顔を埋めた。
子宮を満たす彼の温もりと、乳首をくすぐる彼の吐息。
その二つに背筋を震わせながら、牛飼娘は労うように彼の頭を撫で始める。
こうして付き合ってわかったことだが、彼はこうして甘やかされるのには弱いと思うのだ。
現に彼の身体からは段々と力が抜けていき、一物も萎えて下腹部の圧迫感も弱まってきている。
牛飼娘はこのまま眠りについてしまおうかと、彼を撫でながら目を閉じると、
「ひゃ!?」
突然声をあげて微睡んでいた意識を覚醒させた。
下腹部にあった異物感が再び大きくなり、一物も固さと熱を取り戻して膣肉を押し返していく。
ベッドに両手をついて身体を起こした彼は困ったように苦笑した。
「まだ治まりそうにない」
にこにこと余裕そうに笑いながら、ご機嫌そうに跳ねるような声音で告げられた言葉に牛飼娘は苦笑しながら告げた。
「……お、お手柔らかにお願いします」
彼がその言葉を守ったかどうかは、二人のみが知ることだ。
それから数日後、件の行事当日。
二人の指示で牧場内を駆け回る神官たちを見つめながら、牛飼娘は微笑んだ。
始まるまでは不安であったが、こうして始まってみるとあっという間で、皆素直に指示を聞いてくれてやり易い。
流石、地母神の神官といったところか。
「大盛況でなりよりだ」
いつの間にな隣に現れたローグハンターはそう言いながら、そっと彼女の腰に腕を回す。
優しく抱き寄せてやれば、彼女の方から体重をかけてきて、その重さが堪らなく心地がよい。
「いつか」
そして呟いた言葉は彼自身意識していなかったのか、僅かに驚いたような素振りを見せるが、牛飼娘が「な~に?」と続きを促せば、彼の口は動き出す。
「……あそこにいるのが俺たちの子供なら、なんて思うのは罰当たりか?」
「ふふ。そんな事ないと思うよ」
彼の言葉に牛飼娘は微笑み混じりに返すと、自分の腰に巻かれた彼の腕を撫で、次いで自分の下腹部を撫でた。
「焦らないで、ゆっくりと、ね?」
「ああ、そうだな」
彼女の言葉にローグハンターも微笑みながら答えた。
そのままキスでもしようと顔を寄せるのだが、「すいませーん!」と助けを求める声を聞いてピタリとその動きを止めた。
鼻先が触れあうほどの距離で見つめあった二人は可笑しそうに笑うと、それぞれ返事をして現場へと向かう。
そこに赤い髪に蒼い瞳の男児が加わるのは、そう遠くない未来の話だ。
感想、リクエスト等ありましたら、よろしくお願いします。