ヒロインは獣人給仕。
依頼終わりの夜中にギルドに戻ってきたローグハンター。流石にギルドの受付時間は過ぎていたが、仕込み作業中の獣人給仕(ログハンに片想い)がそれとなく対応。
だが彼が持ち込んだある物が、悲劇(?)を産む。
時期的には銀髪武闘家と会えず、ソロで活動することになったローグハンターが、銀等級になったばかり頃を想定しています。
「やっと帰ってこられた」
辺境の街、冒険者ギルド前。
黒と赤を基調とする衣装──テンプル騎士の制服に身を包んだローグハンターは、どっと出た溜め息と共にそんな事を呟いた。
農園を荒らす何者かから、農園と従業員を守ること。依頼としては単純だったが、ゴブリンから彼らと徒党を組むならず者──やたらと獣人、特に猫人が多かった──が殺到し、思いの外苦戦してしまった。
そしてそれら全てを屠殺し、一晩休憩を挟んでから街に帰還したのだが、肩に担ぐ袋のせいもあってか時間がかかってしまった。途中で夜営を挟むべきだったのかもしれないが、後悔してももう遅い。
とにかく、どうにかこうにか街には戻れたのだ。なら何の問題もあるまい。
ふっと短く息を吐き、袋を担ぎ直しながらギルドの明かりが付いている事を確認。こんな夜中に誰かいるのかと疑問に思うが、なら報告を済ませてしまおうと残業中の誰かに感謝しつつ、自由扉を潜った。
ぎしぎしと自由扉が軋む音を聞き流しつつ、足音もなくギルドの待合所の真ん中に歩を進めるのだが、そこまで来てようやく気付く。明かりがついているのは受付ではなく、併設された酒場の厨房だったようだ。
受付から厨房までは距離がある。普段なら見間違うこともなかっただろうに、やはり疲れているのかと鼻背と一緒に目元を押さえて低く唸った。
そしてこの声が厨房で作業している誰かに聞こえたのだろう。ガチャガチャと食器類がぶつかる音が止み、代わりにパタパタとこちらに駆けてくる足音が聞こえてきた。
仕事の邪魔をしてしまったと嘆息混じりに反省するローグハンターだが、厨房から顔を出した件の誰かは彼を見るなり「あれ?」と声を漏らす。
「ローグハンターの旦那じゃん。こんな夜中に何してんの?」
可愛らしくこてんと首を傾げて彼にそう問うたのは、酒場で働く
明かりが何一つ付いていない暗闇の中、それに溶け込むように立つ人影を一目見てローグハンターだと看破したのは、ひとえに彼女が夜目がきく獣人だからだろう。
同時に彼女はローグハンターが酷く疲れていることと、肩に何かを担いでいる事に気づき、「なんか食べてく?」と手頃な角灯に明かりをつけようと右往左往。
「いや、邪魔をしては悪い。俺は宿に──」
尻尾のように揺れる括った長髪を目で追いながらそう言うが、不意にぐぅと気の抜けた音が彼の腹から漏れた。
「「……」」
その音にローグハンターは言葉を止め、角灯を見つけてまさに火を付けようとしていた獣人給仕も動きを止めて彼の方に目を向けた。
二人は気まずそうに視線を合わせるが、再びローグハンターの腹の虫が鳴いたのを合図に獣人給仕は思わず噴き出してしまい、肩を揺らしながら鈴を転がしたように笑い始める。
対するローグハンターは羞恥による為か顔を赤くしながらフードを目深く被り直し、その表情を見せないように努めるが、既に腹の虫の声を聞かれているのだから今更だろう。
一頻り笑い、ようやく落ち着いた獣人給仕は目に溜まった涙を拭いながら言う。
「ローグハンターの旦那でも空腹には勝てないか。この時間じゃ他の酒場も閉まってるだろうし、なんか作ってあげるよ」
そしてウィンクしながらそう告げて、「ここ座って」と手頃な卓を示してそこに角灯を置いた。
溜め息混じりに項垂れたローグハンターはその明かりに誘われるように歩を進め、彼女に言われた通りに卓につく。
ついでに肩に担いでいた袋を卓の上に乗せるのだが、思いの外勢いがついてしまったのか、あるいは口の締めが緩んでいたのか、置いた拍子に中身が卓の上に吐き出されてしまう。
「おっとと。……なにこれ」
それを素早く捕まえた獣人給仕は、それをまじまじと観察しながら首を傾げた。
大きさは鶏の卵程。皮は茶色いが、びっしりと細い毛のようなものに覆われており、何だか気味が悪い。
それでもほんのりと甘い臭いがするから、果物であることに間違いはあるまい。だが、見たことがない。
「ねえねえ、旦那、なにこれ?」
その謎の果物を鼻に寄せ、くんくんと何故か癖になる匂いを堪能しながらローグハンターに問うと、彼は「俺もよくはわからないが」と前置きしてから言う。
「キウイという果物だそうだ。今回助けた農家がくれた」
「へ〜。キウイ、ね」
キウイ、キウイと何度もその果物の名前を反芻しながら、くんくんと匂いを堪能。何故だかわからないが、先程から匂いを嗅ぐのを止められない。
そんな彼女を心配してか、あるいは単に待ちきれなくなったのか、ローグハンターは彼女の顔を覗き込みながら言う。
「それで、この時間に振る舞える料理はなんだ」
「簡単にサンドイッチとか?それくらいならすぐに出せるよ」
彼の言葉にキウイから意識を外した獣人給仕はそう言うと、ふと思いついたように手に持つキウイと、おそらく同じ物が入っているであろう袋に目を向けた。
「これってさ、どうやって食べるの?」
そして彼女なりの労いとして少しでも彼に贅沢をさせてやろうと思ったのか、あるいは未知の食材を前に張り切ってしまったのか、キウイの調理法を彼に問うた。
問われたローグハンターは困り顔になりながら「俺は料理人じゃない」と不満そうに言うが、はぁと溜め息を吐いてから彼女に告げた。
「皮を剥いて、食べやすいように果肉を切って、そのまま齧る。普通の果物と大して変わらない。……らしい」
彼は困り顔になりながらそう告げて、袋に手を突っ込んで最初に掴んだキウイを引っ張り出す。
獣人給仕が持っているそれよりも一回り大きく、きっと重いそれは中身が詰まっているのだろう。
「どんな味なのかはわからん」と告げて、
「はいはい、私がやるから。旦那は待ってなって」
彼が剥こうとしたキウイをぶん取り、ついでに袋にも手を突っ込んで
これだけあれば果肉たっぷりとサンドイッチができるとご機嫌そうに笑いながら、足早に厨房に足を向けた。
「あ、おい」と背中に投げられる声を「大丈夫。料理には自信あるから」と笑顔で吹き飛ばし、今度こそ厨房へ。
入った途端に皿洗いの途中だったと放置された皿の山に目を向けるが、とりあえず今はローグハンター優先と決めてまな板と包丁を引っ張り出す。
「それじゃ、早速皮を剥いて〜」
ふんふんと鼻歌混じりに林檎と同じ要領でキウイの皮を剥いていき、緑色の果肉を露出させていく。
まな板から顔までだいぶ距離があるのだが、獣人故が鋭い嗅覚は果肉が放つ甘い香りを的確に彼女に伝え、思わずじゅるりと舌舐めずりしてしまう。
だが我慢だ。今は彼に美味いものを届けなくてはと、給仕としての矜持によってつまみ食いだけは我慢し、食べやすいように輪切りにしていく。
二個目も同じようにやった後、そういえば彼から貰ったものに枝付きのものがあったのを思い出し、こっちも処理してしまおうとまな板へ。
とりあえず枝からもぐのが先決かと、キウイを鷲掴みにして軽く捻るように枝からもぐと、途端に独特な香りが彼女の鼻腔をくすぐった。
「んぇ……?なんだろ、すごい……いい匂いだなぁ……」
その匂いに当てられてか、気合いが入っていた表情がとろんと蕩け始め、意識が霞んで視界がぼやける。だがその身にあるのは異常なまでの多幸感だ。
何の匂いだろう、もっと嗅ぎたいと好奇心に突き動かされ、無意識の内に包丁を置き、両手で枝を手折ってその断面を鼻に寄せた。
豊かな胸が大きく上下するほどの勢いで肺一杯にその匂いを吸い込んだ瞬間、
「〜〜〜〜っ!!!?!?」
彼女は声にならない悲鳴をあげながら、その意識を投げ出した。
ガシャン!とけたたましい音を合図に卓に突っ伏して寝落ちしそうになっていたローグハンターは身を起こし、何事だと慌てて音の方へと目を向けた。
音は厨房の方向から聞こえた。そしてこの場にいるのは自分と獣人給仕の二人のみ。
──何かあったのか……?
流れに身を任せた結果とはいえ、彼女に無理を言って夜食を用意してもらっている手前、彼女に何か不幸があればそれは自分の責任でもある。
自分は冒険者で、彼女は給仕。彼女の職場である厨房に、ただの常連という言ってしまえば部外者の自分が入っていいものかと迷うが、今の騒音からして何もなかった訳がない。何かの拍子に怪我をしていれば、応急手当をしてやらねばならない。
だから仕方ないのだと自分に言い聞かせ、入ったこともない厨房に足を向けた。
いつもの癖で足音を一切たてず、念のため警戒しながらゆっくりと厨房に入り、「大丈夫か?」と声をかけながら進んでいくが、
「んっ……!んにゃ、はにゃあ……!す〜〜!ふぅ〜〜!にゃ〜〜っ」
奥から甘える猫のような声が聞こえ、僅かに布擦れの音も聞こえてくる。
野良猫でも入り込んだかと疑問符を浮かべるローグハンターは、念のため右手首の
「ふぅっ!ふぅっ!にゃ、んにゃ〜〜」
キウイの枝を鼻に擦り付けながら、恍惚の表情を浮かべている獣人給仕の姿だった。給仕服から飛び出した尻尾が力なく床に垂れ、左右に揺れる度に掃き掃除をするように汚れを巻き付けていく。
何事と困惑するローグハンターだが、まな板の上に丁寧に切られたキウイが並んでいる事に気付き、彼女の仕事ぶりに感謝するが、今はそれどころではない。
「おい、大丈夫か」
とりあえず起こしてやるべきかと声をかけながら彼女に近づいていくと、彼女は弾かれるように彼の方に目を向け、途端に破顔して気の抜けただらしのない表情を浮かべた。
「あ、旦那〜。これ、すごいよ〜!頭がふわふわして、ぱぁ〜ってなるの!」
そしてローグハンターからすれば訳がわからない事を言われて余計に困惑するのだが、彼女が握るキウイの枝を見て首を傾げる。
何か危険な植物だったのだろうかと思慮するが、だとしたらあの村人たちも大変な事になっているはずだ。獣人にだけ効果があるものなのだろうか。
「とにかく立てるか。ほら、掴まれ」
とりあえずいつまでも座っているのもあれかと彼女を立ち上がらせようと手を差し出すと、獣人給仕は素直に彼の腕を掴んで立ち上がったかと思うと、彼に抱きついて体重をかけた。
胸板に当たる柔らかな感触に眉を寄せ、それを意識しないように「一人で立て」と彼女に言うが、彼女はそれを無視して彼をぎゅっと抱きしめると、「あ、そうだ」と呟いてまな板に手を伸ばした。
そのまま切り分けたキウイの一切れを掴み取ると、それをローグハンターの顔の前に差し出した。
「旦那ぁ、はい、あーん」
「……」
差し出されたキウイを睨みながら困惑するローグハンターを他所に、「ほらほら、旦那〜」と媚びるような声で煽りつつ、ペチペチと唇を叩く。
唇越しに感じる果汁の湿り気に押され、割と限界が近い腹の具合と相談し、仕方ないと溜め息を吐きながらキウイをひと齧り。
途端に口内に広がる酸味と甘みに舌鼓を打ち、これは美味いと喉を鳴らす。
それが表情に出ていたのか、獣人給仕は嬉しそうに笑うと二切れ目を彼に差し出した。
一度やってしまったからか、ローグハンターはもう遠慮する様子もなくそれを口に含み、何度も咀嚼し、果肉を細かく砕いて溢れる果汁を舌の上で転がして味を堪能。
ローグハンターの口からキウイの匂いが溢れ出し、それを間近で嗅ぐ事になった獣人給仕はじゅるりと舌舐めずりすると、「はい」と次のキウイの切れ端を差し出した。
ローグハンターはもはや警戒することなくそれを口に含んだ瞬間、獣人給仕は獣人としての瞬発力を最大限に活かし、ローグハンターを床に押し倒した。
突然体勢を崩されたローグハンターは目を見開いて驚愕を露わにするが、倒れる間際に受け身を取って
キウイを含んでいるため怒鳴ることもできず、身体を起こして獣人給仕を睨もうとした瞬間、再び彼女が彼の速度を超えた。
両手で彼の頭を押さえると彼の唇に口づけし、そのまま舌をねじ込んで彼の口内に残るキウイの果肉と残り香を舐めとるように、舌を動かし始めた。
「ん。んにゃ、だんにゃ、おいしい?んちゅ。美味し、私も、れろ。癖になりそうにゃ、んちゅ、れろ、だんにゃ、だんにゃあぁ!」
ペロペロと彼の口腔を舐め回して甘味を楽しみつつ、その節々で彼に声をかけ、自分の感想も口にする。
彼女の突然のキスに驚いているローグハンターは身体を強張らせ、反撃したり抵抗したりの素振りもない。ただそれが獣人給仕のお気に召したのか、彼女は一度キスを止めると、心底嬉しそうに笑いながら彼の腰の上に跨った。
「だんにゃ、おかわり食べるぅ〜?まだいっぱいあるから、もっと食べていいよぉ」
身体をゆっくりと左右に揺らしながらそう言うと、キウイの一切れを再び手に持ち、今度は自分の口に含んで何度も咀嚼。
口内で弾ける果汁を堪能しつつ、軽く放心しているローグハンターに再びのキス。
自分で噛み砕いたキウイを舌に乗せ、彼の口内に滑り込ませて塗りたくるように彼の舌に押し付ける。
「んちゅ。だんな、おいひぃ?ちゅる。私がていねーに切って、だんにゃのためによういしたんだよ?んちゅ、んにゃぁ。おいしいでしょ?」
キウイのあるなし関係なしに何度も何度も彼にキスをし、媚びるような声音で彼に問う。
対するローグハンターもようやく復活してきたのか「美味いのは認めるが」と言いつつ、「退け」と語気を強めた。
だがそんなもので怯みもしない獣人給仕は、不意に自分の股に当たっている固い何かの存在に気付き、不思議そうに首を傾げた。
「だんにゃ。手首のそれみたいに、ここにも何かかくしてるの?気になるから、脱がしちゃう!!」
「ちょ!?待っ──」
そしてローグハンターが制止する間もなく彼の腹部に移動して反転すると、ズボンとパンツを纏めて太腿の辺りまで脱がせた。
抑えるものがなくなったからか、天井に向けて起立する彼の一物が姿を現し、彼女の眼前に曝け出される。
「んにゃ!?」と声を出してしまうのも仕方があるまい。子供の腕ほどありそうなそれが、血管が浮かぶほどに勃起し、亀頭は拳さながらの固さを持っている。それがピクピクと痙攣し、鈴口から先走り汁を滲ませているのだ。その存在感たるや、本物の魔剣の如く。
それを前にした獣人給仕が恐る恐る舌を這わせると、ローグハンターは途端に背筋を駆け抜けた快感に唸り、彼女は口内に広がった生臭さに悲鳴をあげ、二人揃って全身に鳥肌を立たせた。
「んぇっ!あ、でも、これつければいけるかも」
だが獣人給仕はふと何かを思いついたのかニコリと笑うと、まな板に乗ったキウイをふん掴み、それを両手で絞って溢れた果汁を彼の一物にふりかけた。
「〜〜〜!?!」
ローグハンターは一物に冷たい液体が振りかけられる未知の感覚に声もなく悲鳴をあげるが、獣人給仕は構うことなくさながらスポンジでそうするようにごしごしと果肉を一物に擦り付けた。
「っ!?──っ!〜っ!!」
柔らかく、冷たい何かを亀頭を中心にカリの裏や鈴口に擦り付けられる度、ローグハンターは駆け抜ける未知の快感にピクピクと身体を痙攣させ、彼の意志とは別に腰がへこへこと動いて快感から逃げようとする。
だが彼女からすれば準備は完了だ。彼の一物に擦り付けられ、ボロボロになった果肉を口に放り込んで嚥下すると、パクリと彼の一物を口に含んだ。
先程まであった生臭さに加え、キウイの酸味と甘味のトリプルパンチに獣人給仕は目を見開くが、これもいいかと受け入れてチロチロと舌を這わせて亀頭を舐め回す。
猫特有のざらついた舌触りに舐め回され、絶えず与えられる快感にローグハンターは目を剥いた。
「じゅる。んにゃ、甘いのに、苦……っ。じゅるる!れろ。これ、しゅきっ。美味しい。だんにゃ、美味しいよぉ!」
ペロペロジュルジュルと湿った音をたてながら彼の一物を舐め回し、先程擦り付けたキウイの果汁や、こびり付いた果肉を舐め取っていく。
それが与えてくる快感たるや凄まじく。その手のものへの耐性が低いローグハンターは唸りながら、一物の中を熱いものが昇っていくのがわかる。
「ちょっと、待て……!ここでやるのは流石に……っ!」
そしてここが厨房である事を今更になって思い出したのか、ローグハンターは彼女に待ったをかけるが、今の彼女にそれを気にする理性は残っていない。
「じゅる!気にしない、気にしない!れ〜ろ!あとできれいにするから、じゅるる!全部、ちょーだい!!」
ふにゃりと気の抜けた笑みを浮かべながらそう言うと、再び彼の一物を口に含み、顔を前後に動かして口全体で一物を扱くように刺激し始め、射精を促していく。
子供の腕ほどある彼の一物は飲み込む度、亀頭が喉奥に触れるぐぼっ!ぐぼっ!と下品な音が辺りに響き、彼女も苦しげに唸るが、それでも止まないのは一重に我慢する理性さえもなくなってしまっているためか。
そしてそれはローグハンターにも言える事だった。慣れない快感に長時間晒された彼も我慢の限界を迎え、ついに吐精の時を迎えた。
獣のように低く唸ったかと思うとビクン!と一際強く身体を揺らし、鈴口から一物を駆け上がった精液が吐き出された。
溶けた鉄のように熱く、
「んんん!?んぐっ!ごぐ!ごく!んぶっ、べぁ、んん!?」
それを必死になって嚥下していく獣人給仕は嗚咽混じりに目に涙を浮かべるが、それでも決して溢すまいと口を窄め、ちゅうちゅうと音を立てて尿道に残ったものも吸い出していく。
そして一分ほど絶え間なく続いた吐精が終わると、彼女はちゅぽんと音を立てて一物から口を離し、口腔を満たす精液を味わうように舌で掻き回し、何度も咀嚼してその食感を楽しむ。
それをいつまでも味わっていたいと思いつつ、こくこくと喉を鳴らして飲み込み、けぷっと生臭さの目立つげっぷをしてローグハンターの顔に目を向けた。
じっと見つめられている事に気づいてか、先程のげっぷを誤魔化すように笑うと、くるりと身体ごと振り向いた。
そして給仕服のスカートの裾をたくし上げ、「ほら、見て見て」と煽情的に笑いながらその下に隠されたもの──びしょびしょに濡れ、僅かに透けてしまっているショーツを彼に見せつけた。
「だんにゃのここも、まだこ〜んなに固い。ふひひ、私が、すっきりさせたげる」
ふらりふらりと身体を左右に揺らしながらそう言うと、秘部の縦筋が浮き出る程に貼り付いたショーツをずらし、彼の一物を優しく握った。
彼女の唾液と精液、キウイの果汁と果肉に塗れた亀頭を秘裂に添え、腰を前後に振って溢れる愛液を追加で塗りたくる。
亀頭を濡らす生暖かい感覚にローグハンターは無意識の内に腰を揺らしながら、物欲しそうに獣人給仕を見つめると、彼女は勢いよく腰を落とし、彼の一物を秘裂に飲み込んだ。
ぐちゅりと湿った音と、ぶちりと何かを突き破る感触。
ローグハンターがまさかと目を見開く中、獣人給仕は全身に鳥肌たてながら子供の腕ほどありそうな一物を根元まで飲み込んだ。
「んにゃ!?んっ……!おっきい、にゃ……っ」
二人の接合部からは破瓜の血が溢れてくるが、当の彼女は痛みを感じていないのかピクピクと痙攣しながら恍惚の表情を浮かべ、ただただ愛おしそうに自分の下腹部を撫でた。
一気に根元まで飲み込んだ一物を秘部のヒダが優しく撫で回し、子宮口がちゅうちゅうと吸い付くように亀頭にキスを繰り返す中、彼女は今度はローグハンターの衣装に手をかけ、
「ふん!」
力任せに前をはだけさせた。
びりっと布が裂ける音が鼓膜を揺らし、割と思い入れのある衣装を破られたローグハンターはぎょっと目を見開いて顔色を悪くするが、獣人給仕は気にもとめない。
筋肉質でありながら柔らかい彼の腹筋を撫でると、彼に覆い被さって首筋をペロペロと舐め始める。
「んにゃ。しょっぱい、けど、美味しいにゃ。れろ、んちゅ、かむ、がぶっ!」
「いっ……!?おま、何を?!」
一物を包む快感に浸っていた中、突如として駆け抜けた激痛にローグハンターは表情を歪めた。
只人のそれとは比にならない程鋭い犬歯がローグハンターの首にめり込み、血が滲み始めるが、彼女は気にせずあむあむと彼の首を噛み続ける。
汗のしょっぱさと血の味。それに舌鼓を打つ彼女だが、やはり物足りないと言わんばかりにまな板の上のキウイを掴み取ると、それを今しがたできた噛み傷に押し付けた。
傷口に塩を塗るとは違うが、似たような状況にされたローグハンターは断続的に与えられる激痛に歯を食い縛って唸り声をあげるが、彼女の胎内を貫く一物はビクビクと痙攣を繰り返しており、揺れるたびに亀頭が彼女の子宮口を撫で回す。
「んにゃ……っ!んんっ!だんにゃっ、そんな、ピクピク……してっ!案外、こういうの、好きなのにゃ……?」
「っ!痛すぎて、身体が動いてる、だけだ!」
彼女の煽るように告げられた言葉に鋭く返すが、獣人給仕が笑いながら傷口を舐めたのを合図に口から気の抜けた声を漏らし、くたりと身体を弛緩させた。
「甘いにゃ。だんにゃと、このキウイとかいうの、相性ばっちり」
そんな彼の耳元で囁くとかぷかぷと音をたてて何度も咀嚼し、噛み跡に舌を這わせてマーキングするように唾液を塗りたくる。
そうこうしている間にも腰を動かし続け、脱挿入を繰り返す中で引き締まる膣肉で一物を扱き、ヒダ肉が彼を逃すまいと必死に吸い付き、怪しく蠢いて一物を刺激する。
「にゃ!んにゃ〜〜!!だんにゃ、すきっ!だいしゅき!ずっと前から、だいしゅきだったにゃ!!」
パンパンと音を立てて腰を振り下ろし、辺りに愛液を撒き散らしながら彼女は胸に秘めていた想いを口にした。
その言葉にローグハンターは狼狽えるが、彼女は照れ隠しのように再び彼に噛みつき、今度は優しく舐め始める。
「しゅき。あむ。ちゅ。だんにゃ、しゅき、だいしゅきにゃ。ちゅ、あむ。だから、もっと気持ちよく、なって……っ」
彼の首を何度も甘噛みし、何度も舐めながら、彼女はそう囁いた。
そしてその言葉を皮切りに身体を起こすと、先程よりも激しく腰を上下に揺らし、そこに前後左右の動きも付け加えた。
膣肉全体で扱くだけでなく、胎内の温度やヒダの動きを教えるようにゆっくりとした動きも加わり、既に限界が近かった一物を更に追い詰める。
だがそれは彼女にとっても同じこと。上下に動く度に亀頭が子宮口を無慈悲に殴りつけ、その状態で腰を振れば子宮口にめり込んだ亀頭が按摩するようにコリコリと子宮口を揉みほぐす。
その凄まじい快感たるや、ただですら蕩けた彼女の思考力を完全に奪い取り、本能の赴くままの動きへを突き動かしていく。
「あん!にゃ、にゃあ!!しゅき、だいしゅき!だんにゃ、だんにゃあ!!イくっ、イっちゃうにゃ!!」
そしてぶるんぶるんと給仕服越しにもわかる大きめの胸を揺らしながら腰を振っていた彼女は、膣肉全体を震わせながらそう告げた。
言われたローグハンターも「俺もだッ!」と切羽詰まった声音でそう返すと、何を思ってか彼女の腰を掴み、今度は自分の意志で持って上下に振り回し始める。
「んにゃ!?だ、だんな、待──んぉ!?だ、だめ、奥、届いてるから……にゃひ!?にゃぅうううう!?」
今までは自分の動きで享受していた快感が、他ならぬ彼の手によるものに変わり、彼女の意思に反して与えられる快感は子宮を揺さぶり、それは電撃となって彼女の全身を駆け巡る。
「んぉ……っ!?にゃ、にゃひ!?あん!あひゅ、にゃ、にゃぁああああああ!!!」
発情期の猫のように昂った嬌声を漏らし、快感に全身を震わせた。
そしてローグハンターが低く唸ると共に限界までお互いの腰を密着させた瞬間、溜めに溜めた精液が彼女の子宮に直に注ぎ込まれた。
「っ!?にゃ、にゃああああああああああああ!!!!」
子宮に吐き出された溶けた鉄のような熱さに当てられ、獣人給仕は今日一番の悲鳴にも似た嬌声をあげ、絶頂した。
次々と吐き出される精液が子宮を舐める度に彼女はビクビクと痙攣を繰り返し、その度に引き締まる膣肉が尿道に残った精液を搾り出していく。
すぐさま満杯にされた子宮は追加の分を飲み込みきれず、接合部からは愛液と精液が混ざった白濁液が溢れ出し、ローグハンターと獣人給仕の股を汚していく。
そして数分かけて行われた射精が終わると、獣人給仕はローグハンターに覆い被さる形で倒れ込み、乱れた呼吸を繰り返す。
「んにゃ……。だんにゃ、だんにゃぁ」
甘えてくる猫のようにゴマスリ声を漏らしながら彼の胸板に顔を擦り付けると、ローグハンターは纏わりつく疲労感のままに溜め息を吐き、彼女を落ち着かせようと
「んにゃ!?んっ、んふっ、にゃ、んにゃあ〜。だんにゃ、だんにゃあ〜」
だが、どうしたのだろうか。撫でる度に獣人給仕は身体を揺らし、余計に興奮したようギラついた瞳で彼を睨んできたではないか。
何事と困惑するローグハンターだが、彼女は気にせずに彼にキスをすると逃げる素振りを見せない彼の舌に自分の舌を絡み付け、お互いの唾液を交換していく。
「じゅる!じゅるる!!んにゃ、んちゅ!だんにゃ、だんにゃ!!もう一回、もう一回しよ、ね?」
そして昂った気持ちのまま彼に問うと彼は困り顔になりながら頰を掻き、「わかった。わかったよ」と諦めたように肩をすくめた。
途端に獣人給仕は表情を明るくさせ、すぐに彼に襲い掛かろうとするが、
「その前に場所を変えよう。流石にここはまずい」
「わかった。もうどこでもいいから、もっとだんにゃと一緒にいさせて、お願い」
すりすりと頬擦りしながら彼女がそう言うと、ローグハンターは優しく彼女の耳と髪を撫でてやりながら小さく頷いた。
こんな形になってしまったが、彼女が好きだと言ってくれたのだ。その想いにも報いてやらねばなるまい。
とりあえず自分の部屋に連れていくかと決めたローグハンターは、次はどうやって誰にも見つからずに部屋まで行くかに苦心し始める。
そんな彼の胸の内を知る由もない獣人給仕は、心底嬉しそうに笑っていた。
翌日。冒険者ギルドに併設された酒場。
普段なら忙しなく駆け回る獣人給仕の姿はそこになく、変わりの従業員たちが慌ただしく酒場を駆け回っていた。
当の獣人給仕はと言うと──、
「うぅ。腰も頭も痛い。お酒飲んだわけでもないのに……」
ローグハンターのベッドに寝転び、頭を押さえながら腰を摩っていた。
一応ローグハンターからある程度の説明はされたが、それでも納得できない部分は多い。
──まあ、旦那と恋仲になれたならいっか。
だがその場その場で生き方を決める猫人にとって、その果てに残された結果がよければそれでいいのだ。
はぁと溜め息を吐いた獣人給仕は、ローグハンターが仕事に出ていく前に置いて行ってくれた既に皮を剥かれ、食べるだけになったキウイに目を向け、それを口に運んだ。
甘酸っぱいそれは確かに美味しいのだが、
「なんか、物足りないのよね」
理由はわからないが、何かが足りない。その何かもわからない。
うんうんと唸る彼女だが、ローグハンターに聞けばいっかと決めて枕に顔を埋めた。
ほんのりと香ってくる彼の匂いに頬を朱色に染め、幸せを噛み締めるように笑いながら抱きしめる。
彼女はそのまま眠りについてしまうが、仕事から帰ってきたローグハンターがそんな彼女を見て、心底気の抜いた柔らかな笑顔を浮かべることを、今の彼女は知らない。
その笑顔を、彼が心から気を許した相手にしか見せないことを彼女は知らない。
そして、数年後には更なる幸せが舞い込んでくることなど、知る由もないのだ。
感想、リクエスト等ありましたら、よろしくお願いします。