※この作品はR-18です。

天下の大将軍になる!! ~夜の睦言~   作:oosima

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今回は前回出てきた新ヒロインの子を中心としつつ、現在の主人公達の変化やそれと影響し合う周囲にも触れた話です。


第十三章 浴丹編
103 幸も不幸も思わぬ形で来る時がある


 ○秦始皇8年(紀元前239年) 秦国北部 工業都市 硝房(しょうぼう) 硝子工房某所○

 

「………ルナテレジア、君もか…」

「時代と場所は違いますけどブルータス氏もこのような気分だったのでしょうか♪」

 

 寝台より上体を起こしてジト目を向けている白漂に対し、歴史的なメタ発言を口にしながらルナテレジアはゆっくりと距離を詰めていき、シュルシュルと静かに寝巻を肌に滑らせていく。

 

「まあ、別な意味で貴方はカエサルに近いと思われますが♪」

 

 白漂の目前で立ち止まった所で完全に寝巻を足元に降ろしたルナテレジアは、完全にあざとくも彼女の技術の粋を用いて作られた男の情欲を掻き立てずにはいられないベリーダンサー衣装を曝け出した。

 

(…髪の毛を意識した緑基調のガラス細工で秘部を僅かに隠し、それを小さなビーズ状の繋ぎで際どく繋げて…他にも細かいガラス細工を散りばめた長手袋にロングソックスも月光に照らされて…それがルナテレジアの労働筋及び戦闘筋と調和した凹凸がハッキリした長身我儘ボディと合わさって…あああ、利害絡みとわかってても…昔から面倒を見てきて好意を抱いてくれてる女の子に…種付けを求められる雄として至上の場面…! この状況で素直な愚息が悩ましくも羨ましい…!!)

 

 ルナテレジアの幻想的で淫靡な姿を受けて血を集め続けている己が男根に白漂が葛藤を覚えている間に、彼女が彼を自身に体ごと向き直させて足を開かせるとその間にペタンと尻を付けて男根にやや緊張しつつも近づいてきた。

 

「うふふ…❤️ 殿方のこれは乗り手を振り回す暴れ馬だとお聞きしましたが…お兄様のこれもその業からは逃れられませんでしたわ―――!?」

 

 そして、ルナテレジアが艶ある微笑みで亀頭にふうっと息を吹きかけてきたその直後、彼女の身は抱き上げられて白漂と同じ寝台の上に寝かしつけられた。

 

「―――あぁ…!?」

「…あーもう決めた。もう今晩はルナ一人だけに相手してもらう。泣こうが喚こうが僕が満足するまで続けさせてもらうから」

「…あ、私…野獣を目覚めさせてしまったでしょうか?」

「ちょっと場所を変えるぞ。僕の首に手を回してぶら下がって」

「きゃ?」

 

 白漂はルナテレジアを御姫様抱っこで抱き上げると、羞恥で表情が強張った笑みで固まってしまっている彼女と共に寝室を出てある部屋を目指す。

 

「…あ、お、お兄様…もう夜分ですが…あ❣ 歩きながらの御手付けは…しかもこの状況は…ふぅぅぅぅ…❣」

 

 当然、その間に二人は工房内部の通路や部屋などを通っていくことになるが、その間にルナテレジアの乳房や秘所など敏感な場所に手淫や舌が施され、人に見られるかもしれないという状況が彼女の余裕をガリガリ削って声に艶の色を深めさせていく。

 

「…でさー…」

「えー、マジでー?」

「はふ!?」

 

 そして、淫裂から蜜が滴り落ちて廊下に僅かな水音を立てられるようになった所で、廊下の曲がり角の向こう側より工場で働く給仕役の声と足音が近づいて来て、ルナテレジアは驚きのあまり声が出かかったところで白漂の唇に自身のそれを塞がれて事なきを得るも、戻るには背後の曲がり角が遠くて他に逃げ道が無かったので、彼に引き込まれる形で柱の影へ一時避難することになる。

 

「ルナテレジアさんってー領主様に絶対気があるよねー」

「あーうん、それわかるわかるー」

 

 そして、数秒後に柱の影で息を潜めているルナテレジアと白漂の前に、工場の給仕で働く女性達がこちらには気付いていないものの姿を見せてきた。

 

「…何というか君と僕の関係ってここの皆には元よりバレバレだったみたいだね―――」

「あー、ここで見える月が綺麗だからこのまま夜食にしようか」

「そうねー」

「―――え…」

「むぐ!?」

 

 彼女達の言動に白漂が小声で苦笑を浮かべるも、給仕役の女性達がこの場に暫く留まることがわかると再びルナテレジアの口より悲鳴が出かかって再びそれを唇で塞ぎにかかる。

 

「…それでーあそこの甘味処がさー…」

「あー、辛くて美味しいものならー…」

「(…はうぅぅ…せっかくの初夜だというのに…早々からあまりに刺激が強すぎる思い出になりそうですわ…)ッッ❣❓」

 

 柱の向こう側より聞こえるお喋りにルナテレジアは今宵にて逆夜這いを掛けてしまったことを若干後悔し始めるが、それは我が身で高まりだした甘い感覚の上昇に比例して益々強まってしまう。

 

「…ふふ、この状況でも蜜を増しているなんて…悪い子だね…♪」

「お、おひいさ…まむぅ!?」

 

 ルナテレジアをこの場へ導いた白漂が外野に悟られぬように加減しつつも、彼女のほんのりと朱色を帯びだした女体へ愛撫を施し始め、それを受けて漏れ出ようとする嬌声すらも外部に漏らすことなく接吻越しに貪り始めたのだ。

 給仕役達の会話の間も、ルナテレジアの乳首は白漂の指に小突かれたり摘ままれたりして増々いきり立っていき、処女膜に包まれた淫裂は男の逞しい指に深くも焦燥も高めていく手淫を施されて増々開いていって、滴り落ちる淫蜜の水音が着実に強まっていく。

 

「…それじゃー、もう帰りましょうか…」

「そうねー…」

 

 そして、やっと給仕役達がその場から去り始めた時には、既にルナテレジアは腰がカクカクと崩れ落ちそうなまでに震えて瞳が半分朦朧としていた。

 

「…は…あぁぁぁぁぁ………❤️ あ、あなたと言う人は―――」

「言っとくけどこれで悲鳴を上げそうだっていうなら到底これからのには意識が持たないよ」

「―――あァ❣」

 

 ようやく意識が戻ったルナテレジアは初めて恨めしい眼差しを浮かべるも、そこで白漂に再び抱き上げられて目的地に連れ込まれる。

 そこは硝子窓が壁に複数張られつつ、無数の硝子製の棚があってその中をまたやはり大量の硝子細工が埋め尽くしている保管部屋であった。

 

「…ほら、身を落ち着かせて…」

「お、お兄様…こ、これは…❣」

 

 そこの外部が見える硝子窓の一角に白漂はルナテレジアを押し付け、そのスカートをたくし上げて大きくも形良い尻を曝け出させると、いつの間にかボトムより解放された己が男根を既に準備を整えさせた女陰にあてがい、その熱で彼女の背筋を仰け反らせた。

 

「それじゃ…てい♪」

「ッッッッッッッッ❣❣❓ ァ…アアアァ…❣❓」

 

 そして、白漂が軽い調子で浅めにだが力強く男根を突き進ませ、淫門をチュポンと軽く潜った直後にプチっとした小さな処女膜の破裂音を奏でさせ、膣の中腹まで進んでルナテレジアに痛みと甘さが混じった短く小さい悲鳴を上げさせた。

 

「…あ…ぁ…あああぁ…これが…殿方が我が身の内にいるという…感覚…❤️」

 

 硝子窓を甘い吐息で白くしつつ、ルナテレジアは自身の下腹部に縦棒状の膨らみを生じさせた、膣に収められし陰茎より伝わる心臓の鼓動に似た脈動が自身の心臓と同調しだしたかのような一体感を覚える。

 

「さあ、それじゃー本格的に…女の子じゃ味わえない喜びを一緒に学ぼうか…ん」

「…ふあぁぁぁ…❣❣」

 

 その処女だったばかりの身にしては早いルナテレジアの慣れを、彼女のぎこちないヒクヒクとした震えは残っているが飢えた子供の口に似た強い締め付けで気付いた白漂は腰を玄人らしく動かした。

 

「…あぁ❣ だ、駄目ですわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁァアアアア❣❣ こ、こんにゅあのぉ憶えたらァ一人で眠れなくなりますわぁぁぁぁぁ❣❣」

 

 処女を失ってからおおよそ10分後、ルナテレジアは子供のような嗚咽が混じりつつも随喜の涙を流す淫靡な泣き顔を曝け出しており、破瓜の血もまた潤滑油である愛液を染める薄い赤みと化すまでに女陰は蜜が染み込んで肉襞もイクラの如き細やかで強い締め付けをするまでに蕩けていた。

 

「ハハハ、女の子がこんなに子作りに積極的なら…ヴィッツレーベン家が数百年も持ってきたのもうなずけるね♪」

「そ、そんなぁ❣ 虐めないでくだしゃいませ―――」

「でも、さっきから窓ガラス越しに誰かが見ているみたいだけど?」

「―――えってぁぁぁぁアアアァ❣❣❓」

 

 そのようになった胎奥を白漂の遠慮のない男根でかき回されて思考も途切れがちになっていたルナテレジアの鼓膜に、慕う相手から止めの言葉が叩き込まれる。

 

「そ、それでもぉぉオオ❣ 今さらぁ中断なんてぇ出来ませんわぁぁぁ❣ どうせぇ写真も活動写真も無い時代なのだからぁ❣」

 

 それでもルナテレジアは淫靡に潤んだ瞳を添えた流し目でそう懇願し、次第に暴力性も増しつつもあくまで自身の内臓を焼き溶かす様な快楽を与えるのを第一とする白漂との肉欲にのめり込もうとする。

 だが、当の白漂にはジト目を他所の方向に向けられて思わぬ発言を聞かされてしまう。

 

「いやー、別に敵意や悪意は無さそうだから良いんだけど…ここまで忍び込まれて只で盗み見されるなんて割に合わないというか…料金でも取ろうかなーって…」

「(…ってそっちぃぃぃぃ)いいぃぃぃ―――❣❓」

 

 その人倫を予想外な方向で無視する妄言で貴族育ちのルナテレジアは精神的にずっこけさせられ、快楽をより長く味わおうとなけなしながら女陰に張り詰められていた強張りを解かされてしまった。

 

「んん…!」

「―――いっひぁアアアアアアアァアア❣❣❣」

 

 その一瞬の緩みを男根は見逃さず子宮口まで穿ち抜く勢いで突き込んで、ルナテレジアに脳髄まで大穴を穿たれたような極みを与え、そこから噴火を思わせる白濁の子種汁が吹き上がって彼女に天高く舞い上げさせられたような幻想を脳裏に浮かばせた。

 

 

 

 

 

 ○秦国北部 某新規入植地○

 

「…成程な、そういう事か…」

「信殿!?」

 

 白漂によるルナテレジアへの実践式性教育が一区切りを迎えようとしていた頃、秦の他地域における余剰人口より送られた移民で出来た入植地の一つで、正史にはなかった(もしくはまだ開花していない)信の新たな才能が成長しようとしていた。

 

「…ここらあたりで出ていたバラバラ殺人事件……。その一月前に現れた見慣れない顔の駄菓子行商のおっさん、二件目の事件の時にて現場に残されていた赤い牡丹の花びらを押して作った飾り、夜中に遊ぶ子供、時折り聞こえるけたたましい横笛の音…そう! 今回の黒幕は…!!」

「「「「「!!!!!????」」」」」

 

 そして、その才に基づいて信の人差し指が動いたその時、周囲の人だかりを緊張と驚愕が走り抜けた。

 

 

 

 

 

 ○秦国北部 工業都市 硝房(しょうぼう) 硝子工房 保管部屋○

 

「…ぅ…眩しい…ですわね…」

 

 北の地の一角で信が新たな才を伸ばしていた夜も明け、そこからやや離れた硝房にある一室でルナテレジアが窓ガラス越しに入る光によって眠りから覚めつつあった。

 

「あ、起きたー? 朝食なら持ってきてるよー」

「あ…漂お兄様…そんな大身で私ごときにそのような侍従みたいな真似を…!?」

 

 その窓硝子の傍で既に起きていた白漂の姿を見てルナテレジアは起き上がろうとするも、そこで下半身より鈍痛に似た違和感を覚えて身が止まってしまう。

 ルナテレジアがその感覚に釣られて視線を降ろすと、彼女の足の付け根より濃厚な白濁が零れ出て床を濡らしている光景が見え、その原因となった昨夜を思い出して彼女の頬に朱色が浮かぶ。

 

「…あぁ、私…昨晩にてお兄様の…強欲さも加わった容赦ない御手付けで少女ではなくなりましたわね…ふう…ちゅるり❤️」

 

 その自身の淫裂より未だに零れ出ている白濁の雫にルナテレジアは羞恥を覚えつつも、喉の渇きにも押されて自身の膣深くまで指を差し込ませ、掬い取った溶けたバターの如き濃厚な子種汁を自らの唇に運ばせた。

 

「ヨーロッパの子って意外と大胆な子が多いよね…」

「でも昨晩にて私のあられもない姿まで売り物にしようとするだなんて…こんな方の血が混ざったらヴィッツレーベン家の将来が心配でもありますわね?」

 

 一方で、昨晩におけるズレた辱めの記憶もあってルナテレジアは白漂に対し若干軽蔑の色を見せたりもしていた。

 

「あーそれよりも見てルナ、朝食のつまみとしては…勿体なさすぎる光景が広がってるよ…」

「え…あ……」

 

 その姿に苦笑する白漂に促されてルナテレジアは部屋の中の変化に気付く。

 窓硝子を突き抜けて差し込んできた光が、部屋の中を満たしている無数の硝子細工を輝かしたり、もしくは反射されたりして、部屋中を輝く色取り取りの閃光で埋め尽くす光の絵画に変えていたのだ。

 

「…コースティクス…この世界でもまたこの光景を見れるようになるなんて…あ」

 

 自身の手も加わって生まれた幻想的な光景にルナテレジアが感動を覚えていた頃、その風景に混じる白漂の男としての象徴が濡れて淫靡な光を放っているのにも気づいて顔を更に赤らめた。

 そのルナテレジアの鼻先に白漂は半勃ちながら濡れたままの自身の男根を突き付け、彼女にパチクリとさせつつも幼さが残る色欲に再び火をつけてゆく。

 

「実は君にこれを収めたままの状態で寝てしまってね…。どうやら起きる直前に夢精を放ったばかりなんだ。これの掃除も兼ねて喉を潤してみない? 胸も含めてどうすればいいかも教えるからさ」

「あ…はい❤️ ん…カプ❤️」

 

 白漂の誘惑にまだ大人ぶりつつもまだ色欲の世界へ足に踏み入れたばかりのルナテレジアが抗えるはずもなく、彼女はウットリとした表情で濡れた亀頭に唇を被せ、その長き竿を己が誇る豊かな質量と丸みを持つ乳房で包み込んだ。

 

 

 

 

 

 ○秦国北部 朔方郡 朔方城 内城○

 

「…あの、まだ怒っているの…?」

「怒るも何も…それを通り越して頭が痛いわよ…ハアァ…」

 

 白漂が関係各所と肉体込みで親睦を深めていた頃、その妻の一人となったばかりの姫昭は不安げな表情を幼馴染みで自身の侍女や秘書役も務める参宜正の疲労と諦観が混じる顔に向けていた。

 

「…まさか、女の方から寝込みの男性を襲って子を儲けるだなんて…逆の話ならよく聞くけど…」

「ご、ごめんなさい…。まさか私もあの数日の間で出来るとは思っていなくて…気付いたのもここに着く前から続いてた体調不良がここでの診断で悪阻だと告げられてからで―――」

「あーもう! こうなったら私達も全力で助けますからとことん行きましょう!!」

「―――えぅぇええ!?」

 

 だが、参宜正は突如として半ばやけっぱち気味な調子になって、驚く姫昭の両肩をがしっと掴んで発破を駆けだした

 

「前回のやり取りなどからしてこれからも増えていくあの御仁の閨での競争相手らを相手に勝ちぬくための助力を全力で致します! 代わりに姫昭には私達の為にも…何より貴女自身とお腹の子の幸福の為にも朔方侯を篭絡してもらいます!!」

「ろ、篭絡ってそんな…」

「そんな今更こんな他所の目が無い所でまで真面目ぶらない! 何せ正室は亭主を種馬みたいに扱う女性なんだから!! いい!? 先ずはねー…」

「…!? そ、そのようなことまで…!?」

 

 そのまま参宜正が捲くし立て続け、それに姫昭が終始押されっぱなしで顔の朱色が激しく変動するという調子で密談は続く。

 それは、色事の世界に入ったばかりで初々しさが残る女子学生たちの恋バナに似た声音と雰囲気を纏っていた。

 

 

 

 

 

 ○秦国北部 温泉町浴丹(よくたん)○

 

 そこは秦国における経済成長でゆとりが生まれた中間層以上と増え続けている異国商人を目当てに生まれた、浴池を中心とした観光地の一つで今日も賑わっていた。

 

「本当に豊かな場所が増えていますね。この国は…」

「今以上に戦争しまくっていた昭王の頃は荀子に“秦は国民に娯楽や富を手に入れるには戦場で武功を立てるしかない体制にしている。これでは戦が強いのは当たり前である”と貶しているのか褒めているのかわからない論評をされてたけど…。今ではそれで統治されるのを嫌がった東方他国の残留民の多くが残るようになって…更に流民とかの形で人口は増え続けているからねー。まー咸陽の狸親父もそれに便乗して大儲けしながら色々してるらしいけど…(先生もこの状況を逆手にとって従来とは別の形で軍拡を進めているし…)」

 

 そこの街路の一角にある茶屋で白漂は非番が来た兵達に守られる形で共に茶を飲んでおり、町の野外には千単位で護衛の将兵が当番制で駐屯していた。

 ちなみに、その白漂の至近には二人の腕利きがいたが、その内訳は綴の外に白漂と同程度に高い背丈で金髪碧眼に意志の強さを感じさせる白人系の女性で、後者は男物の衣装を着ていて肌も口元にマスクで他は手袋に靴下や包帯で巻かれて露出が徹底して防がれた装束をしていた。

 

「…この国へ流れ着いたばかりだった子供の頃を思い出すと菓子巡りが出来る今は夢想に思えるな。何故かーあの頃の趙兵が置き去りにしていた安い飯の方が美味かった気がするが…」

「味覚がおかしくなったりしたかナクタ?」

「…いや、そういう話を我はしたつもりは無いのだが…」

 

 白漂と軽い冗談を吐き合っているその美女の名はナクタ。

 彼女は遠い言葉も違う異国より、故郷の権力者の秘密を知ったせいで追われる身となって逃げだして、深い霧の中を迷ったところでいつしか秦へ迷い込んで泥竜に拾われた身の一人であった。

 今では女性らしくない長躯に(それも白漂等の視点なら美点に変える美貌にスタイル)に幼少期からの最前線暮しなどで仕込んだ兵法と武術を高め、竜騎では部隊長の一人となっている身である。

 

(…それにしても、幼少期に素質があるとしてお城に呼ばれて名誉かと思えば…まさかそこで国母の正体が人を殺して血を啜って不老不死を保っている魔女だということを仲間たちと共に知ってしまってそれで追われる身になるとはな…。それでー前の世界と違って男が人の半分を占めていて崩月も魔物の類もいない世界に流れ着くとは…人生とは数奇なものだな―――)

「? どうかしたかな?」

「―――あってそんなまた急に近づかないでほしい…(流れ着いたばかりのまだ慣れなくて欲情の泉がしょっちゅう出ていたのをどうにかおもらししやすい体質だと恥ずかしいごまかしをしていた頃と比べて…、今では包帯越しながら触っても少し股が濡れる程度に耐えられるようになったが…如何せんこの人だと子供の頃みたいな酷い濡れまではしないが胎の内が否応なしに熱くなってくる…)…。あまりこのような大きな女ばかりに接していると貴方が奇妙視される噂が増えてしまうから…!?」

 

 そのナクタは人に話しても信じられることは無いからもうこれ以上話さないと決めていた幼年期の秘密を思い返すが、そこで奇妙に思った白漂に無防備な頬を触れられて顔を近づけられると頬を朱色に染めた直後、何か髪の合間よりパリンと割れる音が響いてきた。

 

「…あ? ナクタ…その君が子供のころから髪に隠すように付けている髪飾りの珠玉に罅が入ってるけど…」

「な……」

 

 その音源の正体に気付いた白漂の言葉を受け、ナクタの顔から穏やかな色が消えて余命を宣告された患者のように顔から血の気が退き始めた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

キャラクター設定㉓

ルナテレジア

容貌/ルナテレジア・ヴィッツレーベン(マブラヴオルタネイティヴ Tactical Surface Fighter in Action(TSFIA)-The Euro Front-)

年齢/19歳(始皇8年(紀元前239年)時点)

出身/白漂前世と同文化圏

身長/170センチ

体重/54キロ

3サイズ/B93W58H89

得物/現時点不明

趣味/硝子作り

 前世は白漂と同じ文化圏の国に属する欧州系移民の令嬢だったらしい身(但し、どうやら彼女と白漂の言う現代が我々の世界とはだいぶ異なる可能性も出てきた可能性は濃厚)。

 父親が母国で硝子製造と販売で財を成した身で、母親の生まれである欧州の没落軍人貴族ヴィッツレーベン伯爵家に婿入りした身で、彼女は幼少期から父の家業や母の家の伝統に深く親しんできた身で、見た目や言動とは裏腹に女子らしい遊びよりも男性的な趣味の方が多い。それと血筋に亜人種系の血が混じっている影響からか好きな人に対しては性愛で割と積極的。

 現在は、軍用から民間まで幅広い受注を受けている硝子の大工房を仕切っている経営者にして硝子職人を中心として活躍中。




何というべきか、こちらの信は色々な所と接するうちに原作にはない新たな才能に目覚めた模様です。
それが、次回より本格化する新場面での騒動に大きく関わる予定です。
それとくれぐれも言いますが、この世界はキングダム原作以上にファンタジー要素を出す予定は御座いません(…多分)。
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