※この作品はR-18です。

天下の大将軍になる!! ~夜の睦言~   作:oosima

106 / 324
今回は作者も好きなあの格闘ゲームの女の子(由来の子)が新ヒロインとして登場します。
そのほかにも主人公のブラックな一面が見えたり、戦場とは別の只ならぬ事態の入り口に入ります。


105 犯罪者より一般人が質悪い事もある

 ○秦始皇8年(紀元前239年) 秦国北部 温泉町浴丹(よくたん) 魏家山荘 某密室○

 

「…まー、姫昭を受け入れた案件に…前々からここ浴丹で問題を続けている例の遺言状問題でこの辺りが揺れ出しているけど…まさか肆氏が来るとはねー…」

「趙から粛清されるところを逃亡同然で離反したからと言って数月前まで敵将だった身を囲うような貴殿に言われても痛くも痒くも無いわ。だが、それも含めて不穏さが増しているこの地を更に搔き乱しているのがあの遺言状だからな…。それも含めて現北部安定のために派遣されたのがこの身だ」

 

 ナクタを甘く喘がせた夜も明け、いつもの戦場での凛とした姿に戻った彼女も含めた竜騎隊が守る山荘で、白漂は微妙に引き攣った顔で咸陽から派遣されてきた肆氏らと対面していた。

 そして、他にも白漂軍の将校たちも第二将紅武を始めとして何名か見えていた。

 

「…なーさー、さっきから言うけどその魏冄も関わってる遺言状って詳しい内容はどうなってんだ? それが問題なんだろ?」

「まあなぁ、お前の口の利き方と作法は未熟だが最近の不審死事件解決における功績は一目置くべきものがあるから、お前も含めた知らない者達への説明のため再び話しておこう」

 

 その将校たちに混じっていた信の言を受けて肆氏が説明を始める。

 題の発端は数カ月前に行われていた黒羊攻略戦の最中で、魏家の先代宗主である魏哲の急逝で起きた。

 それから直ぐに葬儀は行われたが、そこで公開された元相国魏冄も作成にかかわっていて且つ咸陽の許可も得ていた遺言状の中身が問題で、内容を要約するとこのようになる。

 

『もしも魏哲が直系の男子を設けずに亡くなった場合は魏家の時期宗主と館に他の財産の半分は魏亶が継ぐものとする。残りの半分は魏哲の異母四姉妹それぞれの男子に均等に分けて相続させる。そして、魏亶には本人に婿を選ぶ権利を与えるがその相手は魏家の関係者でなくてもよく本人の自由とする。但し、もしも魏亶が亡くなるか相続を放棄した場合は土地と全財産は国庫に返納するものとする。なお、その際にて親族には相続権は認めない』

 

 白漂が知る時間軸でも考古学的研究に従えば秦は女性の権利は他国のそれよりも強く、この世界においても魏哲が残したその遺言状は秦法に背かないものであったが、これによって魏家内部で混乱と対立が発生した。

 全盛期ほどでは無いが、嘗て秦王家をも凌ぐとされた魏家の財産は今でも莫大なものがあり、それは人の欲を掻き立てるには十分過ぎた。

 正室から生まれたこの世界での魏冄唯一の男子である魏哲には、父は同じだがそれぞれ母が違う異母妹が四名居て彼女達は既に別の名家に嫁がされて男子がいる身だが、その彼女達が我が子を魏亶の婿にすべく昼ドラ顔負けの骨肉の争いを始めたのである。

 

「…魏亶殿がここ北の地に信頼できる者らとともに移住してからは大人しくしているが、それ以前は直に争う事は無いにせよ配下の者を使って往来の場でも人目をはばからず小競り合いを繰り返していたらしい。今ではこの辺りで他国の間者共とも繋がってまで家督を奪おうとしているという噂もあるからな―――!?」

 

 肆氏の解説で悩ましい空気が更に強まろうとしたその時、彼らがいる広間と縁側を挟んだ庭先で大石が倒れる音が響いた。

 

「―――あ!?」

「ぐぅ! く、くそぉ!?」

 

 その轟音に釣られて肆氏が庭先を見ると、庭に広がる石庭を構成している大石の一つがナクタの大柄とはいえ女性に似つかわしくない剛腕で横に除けられており、そこに隠れていたらしい不審者が逃走しだした場面があった。

 

「ぬ!? 早速間者か!? 誰でもいいから逃がすな!」

「慌てるな。あの逃げている先にはホノカがいる」

 

 それに慌てだす広間の文官陣とは異なり、白漂達が静かに視線を向けている先には、見た感じは小柄だがその手に大斧を持つホノカと言う竜騎隊員の姿があった。

 

「退けーー! ぶち殺すぞ―――!?」

 

 不審者は駆け足を保ちつつ懐より短剣を抜いて強行突破を図るも、ホノカは彼を一瞥もせずに大斧を棒切れのように振り回して短刀を叩きおった。

 

「―――お…ぼべぇ!?」

 

 それに目が丸くなった不審者の顔には顎が片側より盛大に拉げる蹴りをホノカが叩き込み、何時しかお茶を啜りだしていた白漂の頭上を蹴り飛ばされた不審者は壁に大きな罅が走るまでの速度で叩き付けられて意識を失った。

 

「申し訳ありません。確実に逃げられないようにして且つ誰も怪我させないようにするにはそちらへ飛ばすのが一番でしたけど少々驚かせました」

 

 そして、不審者を殴り飛ばしたそのホノカと言う竜騎隊員は若い少女の声で陳謝する。

 

 

 

 

 

 ○秦国北部 温泉町浴丹(よくたん) 魏家山荘 大広間○

 

「…さてと、それでは改めて魏家の現状況について改めて整理を行うものとする」

 

 午前にて白漂達の所で一騒動は起きたが、とりあえず予定通り大広間には魏亶を中心として魏家メンバーに肆氏と白漂達を含めたその関係者らが集っていた。

 全盛期からは程遠いとはいえ、嘗て相国や丞相を輩出した名門の遺産相続は時間がある程度経って多少落ち着くことはあってもまだ解決には至れていなかった。

 そして、集っている面子の顔ぶれは白漂達にとっても関係が良くも悪くもある面々があり、彼らはそうした面子について小声で言葉を交わし合っていた。

 

「ん? あそこに何か背が高い姉ちゃんがいるけど…」

「蒙武軍の直属将軍の一人キョウさんですね」

「え!?  あ…大声出して悪い…けどあの武力一辺倒の権化みたいなおっさんにあんな美人の姉ちゃんが?」

「あー、元々南方の長江流域にある小国の生まれらしいけど幼少期頃に戦災の巻き添えで離ればなれになって奴隷商人に捕まって、そこで当時南方に隠居で暮らしてた魏家に運よく小間使いとして買われるも面倒を見られて、それから秦楚国境がある長江流域で闇商人や傭兵に重点を置いた水賊になって生き残っているのが分かった身内の生き残りに引き取られた。まーあの軍の幹部では比較的話が通じる方だな。今じゃー親戚付き合いで入った蒙武軍は楚との戦線が膠着してる間は余った兵を引き連れて蜀南以南への進出に駆り出されていて彼女は生まれ育ちからそこで活躍してるらしい。そんで北部との商談には魏家との伝手を見込まれてしょっちゅう送られてるらしいな」

「何かやけに詳しく知ってんな漂」

「あー、紫夏の手伝いと言う形で中華中を行商で回ってた頃…楚の西部であった闇取引の相手がキョウの一族だったからな」

「…何か竜の餌に生きたままされたあのカスの件を思うと…お前も相当ヤバい事をしてそうだなその時期に…」

「いや、僕ああいうのはよっぽどほっとくと味方にアレなことして被害を齎す話が通じん奴にしか使わないから―――」

「そうであるからして! 貴方様は亡き父君への孝の為にも魏家の祭祀を続けるためにも早く婿を取り跡取りを設けねばならないのです! そして! 夫に相応しいのはこちらの方を持って他におりません!!」

「―――あ…?」

 

 その密談が微妙に線路を外れようとしたところで、やけに気勢の良い男の声が割り込んで大広間の空気を震わせてきた。

 

「何だーあの男? 学は積んでそうだけどやけにかしこぶった嫌そうな顔してんなー?」

「あの男…確か儒者の叔孫通か?」

 

 突如として饒舌にある人物を押してくるその男である叔孫通に紅武が微妙な意味で懐かしそうな表情を浮かべた。

 

「知っているのか紅武の旦那?」

「あぁ、漂がいない時期を主に狙いすましたかのように北の地で士官を求めて動き回ってた儒者の男だ。そこそこ弟弟子とかを連れていて学はあったので雇った時期はあったが、如何せん良くも悪くも儒者らしく華夷思想やら士農工商とかの考え方が強く、こちらで増えている色目人や商人と問題を多々起こして、その度に口先の上手さで罰則から上手く逃げ続けたからな。白漂に相談して出世と言う名目で他所への使節団員部署に飛ばしたんだが…」

 

 紅武と信が耳打ちし合っていると、それを遮るようにして魏家の親戚達より次々と叔孫通に対して抗議の声が上がりだす。

 

「これ! 何故我ら4姉妹の末の妹である魏韶の子である劉端を推挙するのじゃ!?」

「その通りです! 長女である私が産んだ藩洛こそが相応しい!」

「異母姉上お二人の意見はともかく血筋からすれば我が子である韓安こそが魏亶殿の夫に相応しいわ!!」

 

 抗議の声を上げているのは叔孫通が押している亡き魏哲の末の異母妹魏福の異母姉三人で、彼女達も揃って我が子を魏亶の婿に推薦しだした。

 その己が自慢を大仰に並べ立てていく女性陣の姿に信はウンザリしつつも異母姉妹四人とその息子たちに付いて考察を走らせる。

 

 

 

 

 

 ○秦国北部 朔方郡 朔方城 内城○

 

「…それでねー」

「えー、本当ですか…じゃー…」

 

 浴丹にて魏家が何度目かの荒れを見せていた日の夕刻、白漂がそこに滞在しているため夫がいない彼の妻達は机仕事の合間にてお茶と茶菓子を楽しんでいた。

 

「…何というか、膝元も変わり種な人が多いですが…奥方や皆様も負けず劣らずそれな方が多いですね…」

「いや、あなたも相当風変りだけどね姫昭」

「え? 何がですか?」

「ここ北ってあの人が来るまでは敵味方の入れ替わりがしょっちゅう激しい地ではあったけど、それでも交戦中の相手に惚れて更に降伏後は逆に寝込み襲ってそのまま懐妊なんてはそうそうないわよ」

「う……」

 

 白漂の妻達は新旧問わず各々の経歴で話に花を咲かせており、その中には本人や他人の羞恥を煽るものも結構あった。

 

「…でも、こうしてみると不思議ですよねー人の身体って…皆…お腹の中に別の命が宿ってるなんて…」

 

 庶徐がそう口にした通り、この場に集っている女性達は皆が白漂の子を腹に宿していて、妊娠初期も終わりが見えてきたその腹部は少しだが膨らみが目立ち始めていた。

 

「まーこれからけた違いに増える可能性が高いけどねぇ。険水の時でのやり取りで他の娘にも許可制だが実質解禁されたしな」

「その話はあまり…」

「………」

 

 だが、これから白漂が更に多くの女性を孕ませていくだろう可能性が高い事を藍蘭はカラカラと楽しそうに笑うのに対し、良い意味で名家出身故に貞操観念と良識が強い王京と姫昭は微妙な表情になる。

 

「…ですが、他家との付き合いやまだ少ない一門衆を補うためとはいえ、あの方がそのような理由で近づく女性に対しても真摯に情愛を注いてくださる方とはいえ…、私が言うのもあれですが…むしろそれに付け込もうとする輩も出てくると思います…」

「ああ、大丈夫よ。あの人ああ見て人を見る目は非常に良くて悪知恵はとても利くし、とっくにその状態になってて対策は実験や訓練と強化しながら継続中だから」

「…?」

 

 それに対し紅華は非常に悪そうな笑みを浮かべて姫昭はそれを怪訝に思うが、王京は非常に微妙そうな表情を浮かべる。

 

「…だからって姫昭さんが来られる直前の時の強制結婚の時のような真似はあまりしないでください」

「え…、その言葉何かあったのですか?」

「あー、確かにあったなー私達が妊娠してるから本番抜きで旦那様と癒し合ってたら…、碌に働かんが小知恵ばかり利く間男と裏で繋がってる侍女を装った馬鹿がいて…、寝所に忍び込んで部屋の裾で裸になって寝てる姿をさらしてそれを周囲に知らしめてから別の部署に移って一月くらい経った後、孕んだからそれをこっちの旦那様の子だから責任取れって再び現れた事が…」

「…まー、そういう人は珍しくないですね。それでどうなったのですか?」

 

 頭では必要とわかってはいても愛する人が自分以外の女性とも肌を重ねている状況に姫昭は少し嫉妬を覚えつつ、よくある詐欺の気配を感じて憂いと同時に、この地へ来てから付いた怖いもの見たさ系の好奇心も強めていく。

 

「…いやねー、そう告白された時にねーあの人ねー…責任取って結婚式上げるっていったのよ。それもすっごい綺麗な笑顔で…」

「…え、でも、私が来た後でも正式に輿入れした方は…ここにいる皆さんと…今は咸陽で転勤中というまだ絵でしか見ていない譜孝殿しか居られないはずですけど…? その方はどうなさったのですか…?」

「…結婚式上げるって言われて喜んだその女性…他の侍女の皆さんに案内されて接待されたんですよ。それで翌日には既に大勢の見物を集めた状態の広間に綺麗な衣装を着た状態でその子は連れ出されたんです。その子あまりに早すぎる展開に戸惑いつつも喜んでたのですけど―…」

 

 途中から庶徐が詳しく説明していくが、それは話が深まるにつれて彼女の表情に非常に微妙そうな表情へ変えていく。

 

「それから漂様が現れたのですが…」

「現れたけど…?」

「あの人ー、結婚式の婿の衣装ではなく…仲人の衣装を着た状態で現れて―…」

「仲人の衣装で…?」

「その身で荷車を引きながら現れたのですが…それにやけにもぞもぞ動いてうめき声を上げる大きな荷袋が載せられていたのですが…その荷の中身と言うのがー…」

 

 最後の要辺りで庶徐が微妙そうな笑みで言い辛そうになった所で、杏橋がいつもの無表情で結論の初めを口にする。

 

「開けられた袋から托卵詐欺を共に目論んでいた間男が豪華な花婿衣装を着せられつつも鎖で縛られて顔を青ざめさせた状態で引きずり出されました」

「…………………………」

 

 そのあまりに予想の斜め上を行く展開に姫昭は言葉を失って絶句した。

 

「まーその展開に顔を青ざめつつも托卵女は他人のふりをして泣き落としをしようとしたんだが、間男と続けて引きずりされた二人の身内で始まった言い争いは端から見て楽しかったなー」

 

 それとは対照的に商売柄からこういうアカサギ的案件には慣れている藍蘭はカラカラとした軽い調子を崩さなかった。

 

「…それで喧しくなりすぎたので、こちらで証拠を見せたらその者達は完全に死人のように顔から血の気が退いて言葉が止まりました」

「…それで…その人たちは最後どうなりました…?」

「漂様が結婚式費用に慰謝料諸々含めて法の範囲内で最後に請求したのですが、当然彼らに払える金額ではなかったので、だったら払えるようにしてあげようと言って借金返済名目で鉱山行きとなりました。それからは少なくとも托卵を目論む子は今のところはいませんね」

「………………」

 

 自らが嫁いだ相手の黒い面と、それにもう染まってしまっている先達の姿に、姫昭は不信を通り越して武人や女性としては別の畏怖を覚えて無言にて引き攣った笑みを浮かべていた。

 

 

 

 

 

 ○秦国北部 温泉町浴丹(よくたん) 魏家山荘 白漂寝室○

 

(…何度この遺言書を見ても…魏冄氏と魏哲さんって…あの4人を肉親であっても本当に信用してなかったと思うなぁ…)

 

 自身の新妻である姫昭が夫の暗黒面を知って震撼していた日の夜にて、その夫である白漂は今現在滞在している魏家におけるお家騒動の発端になっている遺言書と、これまで集めてきた情報の精査をして渋い表情を浮かべていた。

 

(あの四姉妹の表情からして普通の遺言書でも何か騒ぎを起こしそうだったからなぁ。だから魏哲さんは生前からこっちに魏亶の保護を依頼して、遺言書でも改めてその旨を頼んでいたのか―――)

「…んんん…はむぅ…❤️ あ、あのぉ…朔……方侯さぁん…お悩み深そうな表情をまたしてぇ…大丈夫ですかぁ…❓」

 

 白漂が頭を枕に預けて横たわりながら各資料を読み直していたその最中、彼の下肢よりより甘い溜息が混じる水音と心配そうな少女の声が上ってきた。

 

「―――あー、そんなに気にしなくていいよホノカ。君は今晩の仕事を自分がしたいようにしてくれれば大丈夫だから…と言うか君こそ無理しなくていいんだよ」

 

 白漂が頬をポリポリと掻きながら視線を向けたそのホノカと言う少女は、身長は150センチくらいとこの時代の女性平均相応だったが、四肢を始めとする身は戦場に出るもの特有の濃縮された筋骨で構成されて細く引き締まって凹凸ははっきりしており、特にその胸は白漂のそそり立った男根を挟み込めるだけの質量を誇っていた。

 顔は童顔風に明瞭で天然そうな空気が強く、ピンク色と言う普通の自然色ではありえない髪と瞳で妖精を思わせる可愛さを強く出した美貌で亀頭に一生懸命唇を被せて舌を這わせている。

 このホノカこそ今日の午前中で白漂達の密談を盗み聞きしようとしていた間者を殴り飛ばした竜騎隊員の一人だった。

 元々は秦に帰順した林胡系小種族の首長の娘で、紅華との結婚後に行われた側室募集で公選に零れて侍女に止め置かれていた少女であったが、血筋が特殊だったのか見た目によらない頑健な肉体に元々のセンスの良さと訓練や実戦に血反吐を吐いても追い縋る根性、秦国北部開発に応じての出身部族の成長から後援も増して竜騎隊員の一人になっていた。

 そして、この場にて白漂と同衾している姿からしてわかる通り、彼女もまた夜伽要員(と言う名目で一門衆増産協力とその対価であるタイミング式精子提供)として紅華達に許可を貰っている身で、既に破瓜は前の呼ばれた晩に済ませた身であった。

 

「…無理なんかしてませんよぉ~、むしろ~…朔方侯さんこそぉぉぉ…たくさあぁん戦場と机に向かわれてぇぇ…❤️ 毎晩…私達にお情けを下さってる身でぇぇ…今宵もこんなに奮い立たせてくださってるのにぃぃ…❤️ 多く身を休められてるあたし達がここで手を抜くなんて失礼なこと―――❣❓」

 

 そのホノカも長らく戦場を共に生き抜いてきた白漂に戦者としても女としても惚れていった身で、今やこうして情まで結んだことで止めを刺された身で、その楔となっている男根から彼女にとって最も愛おしい震えが口腔へ伝って来た。

 

「……ん…!」

「―――おッッッッッ~~~~~~~~~❣❣」

 

 男根から立ち上った震えが背筋を走って白漂の脳髄に痺れるも心地よい信号として達した直後、ホノカの口腔内に含まれた亀頭から爆ぜるような白濁の奔流が起きて彼に精気を吸い上げられる飽きる事のない放出感を与え、ホノカもまた自身の口腔を満たして喉を駆け下って胃に落ちてゆく子種汁に消化器系が性器になったような達成感を覚えて意識が朦朧としてくる。

 

「~~~~~~~っぷっは…❣ ああ…朔方侯さんのぉぉぉ…❤️ 口から妊娠するんじゃないかってくらいに出したのにぃぃ…❤️ まだぁこんなにいぃぃ…❣」

 

 自身の体内を口から満たさんばかりの子種汁をホノカは全て飲み切ろうとするも、あと一歩手前で耐え切れず唇を亀頭から外してしまい、残った子種汁の残滓をピュピュッと顔に浴びて驚きつつも、今宵だけでもすでに何度も自分の上下どちらの口に注ぎ込んで充血を保っている男根を目にした瞳は光を取り戻していく。

 

「…それじゃあぁ…❤️ また…貴方様のぉこれを…あたしの奥でぇぇご奉仕しますぅぅぅ…❤️ ですからぁ…赤ちゃんの元もまたぁ―――❣❓」

 

 そして、ホノカが蕩けた雌の顔で白漂の腰の上に跨り、雄々しき男根を掴んで先に注ぎ込まれた白濁の雫を零れさせている己が淫裂を被せたその途端に、腰を掴まれてズンッと重くも脳髄に麻薬を撃ち込んだような快楽が駆け上がった。

 

「―――あぁぁああぁああ~~~~~❣❣❓❓」

「悪いけど僕もまだ色事に慣れ切ってない子を虐めたくなるって男のあくどい性分からは逃れられないんだ。だから…今宵の最後辺りは僕も好きに動かさせてもらうよ…ん!」

 

 予想外の一撃に悶えて少なからずイってしまい、背筋を仰け反らせているホノカの腰をしっかと掴んだ白漂は彼女の蕩けつつも巌の城壁の如き硬さを残した強い締め付けを持つ胎内をゴリゴリと男根で搔き乱し始めた。

 

「あん❣ あん❣ ぁァアアアアアアんんん❣❣ や、止めて下さ~~~~…いいっぅうぅぅ❣❓」

 

 まるで岩を削る削岩機のようにゴッゴッと荒々しくも、性感の強弱に応じて肉槍による穿りの緩急や深度も変えていく白漂の男根に、処女を捧げてからそう日日が経っていないホノカが楽しめる余裕などあるはずもなく、自身の内臓を押し上げて潰さんばかりの衝撃に駆け上られて脳髄の快楽中枢を直にすりつぶされているような快楽地獄に陥っていた。

 一方で、白漂もまた彼女の処女を卒業したばかりの少女特有の硬さが残る締め付けの強い膣であるだけではない、別の硬くも心地よい感触を覚えて喜ぶと同時に懐かしい違和感を覚える。

 

(…何だか…ホノカの身は成長がこれで止まってるという感じより…筋肉の成長と密度が高すぎてこれ以上の骨の成長が妨げられてるって感じだな…。その影響で膣の中も硬質ゴムのような硬い肉襞が無数に点在してて…それが通常の蕩けた肉襞と合わさって不規則的に強く削ってくるような快楽を与えてくる…。この世界には有史以前より…形は違えど僕のような漂流者は流れ着いて来てるみたいだけど…、ホノカの祖父は子供みたいな背丈だったけど獣のような体毛を生やしていて筋肉質で手先が器用って話で…、他の遊牧民とは異なる妖精や神話の話をよくしてて…この世界では魔力を用いる技術が使えないって愚痴をよくぼやいてて周りにわけわからないってよく言わせてたらしいし…この膣の独特の硬くも柔軟な感触に濃縮された筋骨で見た目によらない怪力と普段使う得物…髪や瞳の色からしてもやはりこれって前の世界にいたドワーフの血が混じって―――?)

 

 だが、白漂がホノカの甘美な感触と聞いている身の上話から彼女の出自を深く探ろうとしたその時、彼の鼓膜を枕と床越しよりノックで送られてきた信号が震わせてきた。

 

「…アアアァぁぁアアアァ…❣❣」

「どうした? 何か異常が発生したのか?」

「…はい、実は……魏家四姉妹のご子息らの一人がつい先ほど…」

 

 腰を器用に動かし続けてホノカを悦ばせつつも、その信号を送ってきた床下に潜んでいる竜騎隊員と小声で言葉を交わし始めるが、報せは彼の予想していた中で最悪のものだった。

 

「…何だと? それは本当か―――」

「あっふアアアァアアアァアアアアアァアア❣❣」

「―――あぅ…」

「…とりあえず至急着替え直してください…」

 

 それに白漂は無意識のうちに下半身の制御を緩めて腰を強く突き上げてしまい、十分に胎内が蕩け切っていたホノカには脳髄まで一気に貫かれてその勢いで天上へ突き上げられたような極みに変わって、胎内は小石の群れが蜜を纏いつつもった荒れ狂う竜巻の如く躍動し、それが白漂には聞きたくなかった報せに意識を割かれた影響で不意打ちとなって子種汁をマヌケにも絞り出されて自嘲も交えた快楽となり、床下の竜騎隊員は嫌な意味で見慣れた遠いものを見る眼差しを床板の隙間より向けながら行動を促した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

キャラクター設定㉔

ナクタ

容貌/ナクタ(パラレルパラダイス)

年齢/19歳(始皇8年(紀元前239年)時点)

出身/異世界?

身長/181㎝

体重/70キロ

3サイズ/B98W62H95

得物/長剣

趣味/裁縫

 元々は別作品“パラレルパラダイス”系列世界に住んでいた少女で、原作では作中世界における大将校にまでなっていたが、主君の所業を知って反旗を翻すも魔法陣グルグルのゴチンコが呪われた時みたいな姿にされた気の毒な人。

 こちらの世界のナクタは幼少期の主君から呼ばれた時に好奇心で城内をこっそり冒険していたところ、主君の恐ろしい正体と所業を友達と一緒に知ってしまい、追われる身になったが逃げてる最中に何らかの現象に巻き込まれてキングダムIF世界である白漂達の世界に皆で迷い込んだ。

 元ネタ通りに普通の女性を凌ぐ長躯を鍛えて、現在は重い長剣を棒切れのように振り回す竜騎隊の五百人将。個人的戦闘力と戦術能力及びに統率力が高い。

 原作の妄信的騎士とは違って柔軟性及び主君含めて突っ込み力も高いが、元ネタ通りに身体は構造的に男性に対して致命的に免疫が低く、普段は露出を徹底的に抑えた衣装をしている。

 

キャラクター設定㉕

ホノカ

容貌/ほのか(デッドオアアライブ)

年齢/17歳(始皇8年(紀元前239年)時点)

出身/秦国北部 林胡領内

身長/150㎝

体重/75キロ(体型と3サイズは元ネタと一緒だが筋肉量が違う感じ)

3サイズ/B99W58H91

得物/大斧

趣味/お風呂

 白漂によるモンゴル方面進出に伴い、秦に帰順した林胡系小種族の族長の娘。

 色々な身体的特徴と身の上話から白漂は過去に自分と同じ世界から流れてきたドワーフの血が混じっているのではと推測している。

 性格は明るく人懐っこい性格で、プライベートでは白漂を朔方侯さんと呼んでいる。

 戦闘力は間者を殴り飛ばして壁に貼り付けた点からもわかるように素手でも強いが、小柄な体躯に似合わぬ(と言うか筋肉が強すぎて背丈が伸びづらい体)剛力で大斧を振るっており、現在は竜騎隊で百人将の一人をしている。他にも採掘と鍛冶仕事が非常に達者でもある。




そんなに深く読んではいないし読んだのも大分昔ですが、あの有名探偵のお孫氏のミステリー漫画は本当に面白かったです。それと見たのはドラマだけですがその人の祖父の推理物も好きでした。
おこがましいですけど、これから続くお話は当分それらの作品の影響を良くも悪くも受けているのはご了承くださると助かります。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定
▲ページの一番上に飛ぶ  X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。