※この作品はR-18です。

天下の大将軍になる!! ~夜の睦言~   作:oosima

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今回はギャグ要素中心ながら、ある人物とその地元に異変が起きかねない秘密の一端が見えたりします。


122 食が集う地には人とそれに釣られた物事も来る

 ○秦始皇8年(紀元前239年) 秦国北部 朔方郡 課論 秦軍練兵場 総大将ゲル○

 

「……んん…もう、こんな時間…」

 

 白漂と久々に睦言を二人きりで交わし合えた晩が開け、東の空が白くなりだした時間帯にてセレーナは彼が寝泊まりする大型ゲルの中で目を覚ました。

 

「…ん、あの義兄さんがいな…あ…」

 

 まだ重い体を起こそうとするセレーナであったが、そこで彼女は太腿も生暖かく濡らす液体の感触を少なからず覚えて、頬に薄っすらとした紅潮が戻ってゆく。

 セレーナが開いた自身の両足の付け根を見やると、そこにある紅色に開いた肉の薔薇より注がれて時がそう経ってない子種汁がドロリと高い粘度で多く零れ出ていた。

 

「ああ、今さっき目が覚めたんだ。気分はどうだい?」

 

 セレーナが自身の身に注がれた雄の証しを指で掬って舐めたい衝動に駆られたところで、先に起きていて冷茶を準備していた白漂が話しかけた。

 

「…眼は冴えてはいるけど体は重いわね。それと昨晩あれだけ汗を搔いたから喉もカラカラだわ…あ❓」

「そういうわけで冷茶は用意したよ」

 

 昨晩の疲労の残滓で身がまだ重いセレーナの傍に白漂が戻ってくるが、まだ敷布団に足を延ばしたままの彼女の傍に彼が近づくと、丁度彼女の目線辺りにそれが近づいてきた。

 セレーナの視界に冷茶よりも先に入って喉をごくりとならせたそれは、彼女が目を覚ます数分前にその胎内へ幾度目かの精を注いだばかりの男根であった。

 

「試験中の牛乳入り紅茶もあるけどどれをえら…?」

 

 その事に都合よく気付いていない白漂が言葉を続けた直後、彼は起床直後の感覚がまだ鈍い状態から覚めつつあった男根にどれだけ味わっても飽きない生暖かくも優しい肉の感触を覚えた。

 

「…ちゅるり…♪ 茶も良いけど…今は練兵中だから…今朝はこれで我慢させてもらうわ…はむ❤️」

 

 天窓の隙間より差し込んでくる朝日に照らし出されたセレーナは淫靡な微笑みを浮かべ、つい先程キスをした白漂の亀頭を大きく咥えこんで竿の内部に残っている白濁の残滓を愛しそうに吸い始めた。

 

 

 

 

 

 ○秦始皇8年(紀元前239年) 秦国北部 朔方郡 朔方城 内城○

 

 白漂とセレーナが淫靡な起床を迎えて数週間後、秦の各所は練兵等と並行してそれらは別の賑わいを見せており、彼の膝元である城も例外ではなかった。

 

「克漢から収穫のうち兵糧用の麦が届きました!」

「染料工場から軍用の染料及び税金が…」

 

 収穫の秋を迎えたので朔方城もまた各所から送られてくる税金や年貢が集積され、また各所へ送るという光景に今年も入ったのである。

 

「伍鬼ー! そこにある果醬百人分も壷を二番倉庫に移して―! 今月の宴会で使うからー!」

「これだけの量を誰が食するんだマルタ?」

「その台詞そんなデカいガタイのあんたたちが言うわけ!?」

 

 そして、この時期は祭祀や祭礼が多いのでそうした収穫物を用いてそれらの準備も進められており、城内の厨房は大小問わず老若男女が忙しくなっていた。

 だが、一方で負の側面もまた見えてきていた。

 

「部長! 例の村ですが流通や羽振りからしてやはり誤魔化しをしているようですが…まだ物証が…」

「…やむを得ん、彼らの手を借りるか…」

 

 その負の一面が語られている事務室で文官達があることを決意し、それから数日後の晩にそれは起きた。

 

「管算! 早く出て来い! ネタは上がっているのだ!!」

「や、止めろ~! 何の証拠があって!?」

 

 朔方城に近い新規入植地の一角に文官達が大勢の捕吏を連れて乗り込み、そこの長を取り囲んだのだ。

 

「証拠なら直ぐに見つかる! さあ!」

「え!?」

 

 狼狽するその村の長である管算の反論に対し、役人達は確信を得た表情で確証を見せつけ始める。

 

「…あー、昨日に行商装って訪れた時怪しいと思ったが…この岩場、中が空洞になっていて帳簿にない分の麦が…」

「やはり、この倉は床が三重になっていて奥底に未報告分の野菜が…」

「ば、馬鹿な!? 何故わかる!?」

 

 次々と容易く暴き出されていく罪の証しに狼狽を強めた管算の前で、捕吏の一人がどや顔を決める。

 

「馬鹿め! 彼らの目利きと鼻を誤魔化すなんてお前達には無理だ!!」

(…いや、頼りになるのは確かだが…身に着けた理由を考えると彼ら“北の民”に頼るのはどうだろう…?)

 

 一方で、嘗て秦に帰順する前は同国も含めた中華北部からの略奪行為を生活の柱の一つにしていた騎馬遊牧民の物品探知能力が、今はこうして脱税捜査等で雇われている状況に、裏事情を知る別の捕吏は微妙な表情を浮かべていた。

 現在、収穫期と合わせて秦国各所はこうして脱税との戦いの秋にも入っていた。

 

「た、大変だー管算さーん! 村の裏の麦倉に盗みが入って…ぇええ!?」

 

 そして、後からその場に来た村人の一人が口にした通り、作物泥棒との戦いの秋でもあったりした。

 

 

 

 

 

 ○秦始皇8年(紀元前239年) 秦国北部 朔方郡 朔方城 歓楽街○

 

「…あー、入植前に色々制度や法律とか智慧捻じ込んで対策してるから減ってはいるけどやっぱり完全には無くならないなこういうの…」

 

 脱税との戦いの一つが繰り返された晩より数日後、夕暮れが染まってきた知人が営料理屋の一つで白漂が摘まみを口にしつつ愚痴っていた。

 

「…いやまー、その件で今や取り締まる側に回っている我が身の今に昔の自分が見れば見たらどうなるか凄く気になる気分だけど…」

 

 同じテーブルで紅華もまた同席しており、我が身を通してみる生活状況の変化に自嘲を浮かべていた。

 

「その時は秦には属していなかったから適法じゃないし、非難するのは事後法だと言えば良いと思う」

「…法をガン無視する人間じゃなくてそれを都合よく上手く使おうって人間の方が面倒なのは貴方が証明しているわね…」

「税金はきちんと納めてるから文句以上のことをされる筋合いはな―――」

「…戦せずに商売で仲深めるのは良いことなんだけど、やっぱり怖いねぇ…趙との時みたいになるんじゃないかって…」

「―――い…?」

 

 紅華が夫の面の皮の厚さに苦言を呈しつつも当の本人があしらおうとしているその最中、非常に年季の入ったヒソヒソ声が背後から伝って来た。

 

「誰だあのお婆さんは…?」

「あー、確か昨年あたりに匈奴(ヒョンナ)系から帰順してきた種族の長老さん。噂じゃあもう百歳越してるとか…」

「え…この時代でそれは長すぎじゃないか…?」

 

 その声の主である非常に皴が深くも温かく聡い雰囲気を感じさせる老婆の客に、白漂は脇道的な情報で驚くが、その間にも視線が向けられている事には気付いていない彼女の言葉は続く。

 

「…今じゃあ武霊王とかって言われる儂らが子供の頃の趙の王様と当時の単于様だった頃は今みたいによかったよ。境に長ったらしい壁はあるけどその前後のあちこちで皆が色々商売していたし、喧嘩も度々あったけど愛嬌のあるもんだったさ…」

「ちょっとひいお祖母ちゃん、ここ秦の土地だからそんな話は…」

「今さらこんな棒切れ一本で殴り殺せるような婆の言なんざ聞かれても耄碌のそれとしか思われやしないさ。けれどねぇ、不安なんだよ…まーた前みたいになるんじゃないかってね…」

「お祖母ちゃん…」

「…あのお二人が急に死んだときのことはいまでも可笑しいと思うよ…。まるで…裏から誰かに煽られてああなっちまったようで…」

 

 どうやら曾孫らしい少女と共に店に来ていたらしい老婆だが、話が深まる頃になると白漂と紅華は彼女らの視界からは隠れるカウンター席の裏側に移って会話を盗み聞きしながら言葉を小声でを交わし合っていた。

 

「え? 何か陰謀論みたいな話が出て来たんだけど…? 何かあったのか…?」

「私も何があったのかわからないけど…けれど当時を知る長老達の語りには確かに色々怪しむ話が多いわね。当時、良好だった匈奴(ヒョンナ)と趙が当時における王のほぼ同時代替わりを境に関係が急速に悪化したという話は―――」

「あのー…お喋りをするのは自由だけど…ここでジッと固まられた状態でされるのは皆に迷惑がかかるというか…」

「―――あ…」

 

 カウンター席の裏側で話しが深まろうとしていた白漂と紅華であったが、そこでこの店の店主で料理人でもある女性が話しかけてきた。

 

「あ、ミナイ出来たのか」

 

 白漂が見上げた、そのメリハリの利いた長躯にスポーティーさを感じさせつつもおとなしめに整った面貌をしていて青みがかった長い黒髪を生やしているその彼女の名はルオ・ミナイ。

 白漂の泥竜頭領時代にて拾われた料理屋生まれの孤児の一人で、戦時は竜騎隊員の一人として働きつつも、平時は主に料亭の幾つかを経営して自身も厨房で腕を振るう料理人である。

 ちなみに、ミナイが兼任で身を置いているこの店を始めとして北にある多くの料理屋の従業員の多くは、嘗て白漂軍に属しつつも戦傷などが元で軍務を続けられなくなったり、長距離を移動する仕事が出来なくなった面子である。

 

「あー、この店で始まったこの“葱油餅”って料理美味しいー。これ具材には何が混じってるの?」

 

 そのミナイは二人がこの店で注文してきた料理をプレートに載せて現れて来たので、早速紅華はそれに手を付けて口に運び始めていたが、それは白漂と彼と魂的な同類にとっては懐かしい味であった。

 白漂達が食しているその料理は名前こそ彼の前の生の時代にある中華料理の一種だが、素材や形式は“お好み焼き”に大分近いものをしていた。

 

「…あー、懐かしい味ー…(前世と違って素材自体がまだ品種改良とかそういうの未発達な時代だから味が薄いのはあるけど…)美味し~…」

「そうねぇ、素材に幾つか気になるものが混じってるのがあるけど…」

「……………」

 

 懐かしさを覚えている白漂も純粋に真新しく且つ舌触りの良い料理を味わえてる紅華も好意的に葱油餅を食していたが、それを食している二人の様子をミナイは少し罪悪感を覚えつつも期待からくる紅潮も交えた瞳でまじまじと盗み見ていた。

 

 

 

 

 

 ○中華南部 楚国東部 臨安○

 

「…うぅ、どうにか今日もぉえられた…うっぷ…」

 

 白漂達が中華北部における陸上国際貿易の要衝で外食を楽しんでいた頃、本来ならまだこの時代には活発化していないはずの東シナ海に面した中華外部も含む国際海上交易で成長し、後世で生まれるはずであるその名を冠した大都市の港で、カイネが船から陸に戻れて一息を付けていた。

 別時間軸でも荒海で知られる東海(東シナ海)はこの世界でも健在のようで、本来のこの時代の造船技術ではまだ作れぬはずの安定性に優れた大型軍船でも、長らく北方で暮らしてきた彼女には海上での揺れの激しさと南方特有の猛暑による苦渋を打ち消すには至っていなかった。

 

(…とりあえず今日は早く帰って寝よ―――)

 

 どうにか吐き気を抑えながらも今現在の自らの借り家に戻ろうと住宅街の路地を歩くカイネであったが、そこにある土塀に囲まれた豪華な邸宅の一つより妙な会話を偶々聞いた。

 

「わ、若様ー、何時まであの墨意匠の者らとの関係を続けなされるのですかー?」

「仕方ないだろ。彼らは僕の母上の実家と親戚の連中でもあるんだから…、下手に手を切ると僕のお爺ちゃん李曇様が武霊王と当時の匈奴の単于を殺してあの頃は仲良かった趙と匈奴を仲違いさせた犯人だというのがバレちゃうだろ」

(―――う…え…?)

 

 その会話の内容は、カイネがこれまで耳にすることのなかった影の歴史の一端であった。

 

 

 

 

 

 ○秦始皇8年(紀元前239年) 秦国北部 朔方郡 朔方城 内城○

 

「……ふぅ、こんなものか…」

「…ハア、ハア、ハア…」

「相変わらず速くて巧い…」

 

 カイネがこれから先の自身と故郷を大きく変える密談を耳にしだしてから数時間後、夕焼けも薄まって夜の帳が強まった時間帯の自身の居城の中庭にて、白漂は若い有望な隊員の教練も兼ねてしている日課の武術鍛錬を終えた所だった。

 

「…真剣ではありませんけど速度に技巧と気迫は戦場のそれと大差ありませんね…」

「いい加減あの人には加減の仕方を覚えてほしいのだけどね。まー各隊員の向上にもつながるから…」

 

 その様子を縁側で腹部の膨らみが更に増している姫昭と紅華が茶菓子を楽しみながら見ていた。

 

「あーはいはいどーもお疲れー、続きはまた明日の練兵でもだな。この時期にここで汗に濡れたまま寝ると風邪ひくぞー」

「「「はーい」」」

 

 そして、二人ほどまだ経過は進んではいないが同じく白漂の胤で子を胎に宿している扁鵲の号令で、敗れた鍛錬相手の将兵達は素直に従って中庭を後にする。

 

「………」

 

 ただ一人、その中に混じっていて大きな籠手を両手に付けているミナイだけは一人だけモジモジとした様子でいた。

 

「………」

 

 それから数時間後、ミナイは内城にある自室で寝台に広げた無数の衣服を見て、顔を羞恥で赤く染めてしまっていた。

 

(…はぁ、前の世界で自殺した後で死徒として蘇ったら斉陽にあるアトラス院で改造死徒になってそこでもいつの間にか死んだら、こんな東西戦争が連年続いてるような古代に生まれ変わるなんて…、それでー今や前の世界なら官能小説にありそうな一夫多妻生活暮しなんて…、まあ…前の世界のあの人達よりかは変人すぎるのを除けば優しくて頼れて真摯な人だけど…?)

 

 ミナイがそれらの衣服の一枚を手に取って悶えていると、彼女の部屋の扉がノックされた。

 

「…え、この音は…? 今頃は先に向かってる子達の相手をしてるころじゃ…!?」

 

 奇妙に感じたミナイが服を降ろして扉を開けると、そこには笑顔だがちょっと機嫌良さげなさそうな含みのある顔色をした白漂が立っていた。

 

「…え、えーーーっと城主様…何で私ごときの部屋までわざわざお越しに…?」

「何でってその理由は君が一番知ってると思うけど? 下にその証拠があるし」

「…う、それは…っ!?」

 

 思わぬ主君の来訪にミナイは嫌な予感を覚えつつも彼の指示に従って視線を降ろすが、それは的中しつつも彼女の愛欲を更に煽ることとなってしまう。

 只でさえ猛々しい白漂の男根が、いつにも増して膨張を増した状態でそそり立って彼の寝巻に大きなテントを形成させていたのだ。

 ちなみに、そのテントはつい先ほどまで女性達に愛でられていた証しを広範囲に渡る染みとして見せており、それが羞恥心と嫉妬も絡めてミナイの愛欲の念を更に強めさせていた。

 

「…ミナイ君、君さー夕方の葱油餅に何か混ぜたでしょ?」

「な、何の証拠があってそのような事を…?」

「夕方に君の店からここに帰ってから妙に愚息がバキバキ状態を維持し続けてねー。何人か影からこれを見てしてやったりみたいな顔を浮かべてる子がいるから、その子を夜伽に来てもらって寝台で責めたり焦らしたりしたら君とグルで僕に人体実験しようとしてたのを自白したんだ」

「じ、人体実験だなんてそんな…、ただー城主様には毎日私達の相手をしてもらってお疲れだから皆で少しでも元気が付くものを食べさせてあげようって感じになっただけで…っ!?」

 

 その状態で白漂に問い詰められるも被虐心でも刺激されたのかミナイは足をモジモジとさせだすが、そこで白漂のボトムよりブルンと振るいだされた男根で下腹部をビシッと叩かれると、足の付け根でジュンっと愛液が遂に外部へ漏れ出てしまう。

 

「…はー、こんなご時世でも有能で且つもっと輝くべき女性がいるから世間の悪習からくる不評にも負けずに君達女性にも活躍できる舞台を紹介してきているのに…、まさかその信頼してるはずの君達にこんな実験動物みたいに裏切られるとは…これは今回主犯格の君には落とし前を付けてもらうしかありませんなぁ?」

「…あ、ぁぅ…、こ、この流れでそれって…あ❤️」

 

 そのまま亀頭を器用に動かしてペン先でなぞるようにして自身の下腹部に線を走らせていく白漂の前で、ミナイは甘い吐息を強めつつもなけなしの反抗心を見せるが、それは亀頭が衣服越しながら彼女の蜜が溢れ始めていた女陰に触れてくると崩壊してしまう。

 

「…さあ、来てもらうよ♪」

「…………」

 

 足の付け根より流れ出る甘露の決壊で生じた鉄砲水に理性を押し流されてしまったミナイは、耳元で囁かれた白漂の甘い言葉で静かにコクコクと肯くほかなかった。

 

『…それで、次はこの素材と素材を…』

『へー、この時代の素材や調理道具も考えると変わるとは思ってたけど葱油餅もとい中華風お好み焼きってこうやって作るんだねー』

 

 数分後、白漂とミナイは内城に務める者達の大半の食事を賄う大厨房の一角で、前の生で用いていた言語を交わしながら夜食を作っている最中に遭った。

 ミナイはまな板の上で慣れて且つ非常に早い動作で生地を捏ねていたが、その彼女の頬は薄っすらと朱色で赤く染まっていて、時折り動作にビクッとした震えが混じってそれで作業は遅れ気味であった。

 

『…あ、あの…漂さん…?』

 

 そして、ミナイは眉を八の字にしながらも紅潮を更に強めた表情で、自身の背後にピタリと張り付いてご機嫌良さそうな顔を浮かべている白漂に昔の呼び名も交えて小言を漏らし始める。

 

『…た、確かに…私は…あなたの昂りすぎてる逸物を抑えるために…血流を大人しくする食材でお好み焼きを作って食べたらどうかって言ったけど…この状態だと焼け石に水というか…』

 

 そう述べるミナイの窓から差し込んでくる月光に照らし出された姿は、彼女達の前の世界で俗に言う下着エプロンであった。

 当然、ミナイが下で身に着けているのは白漂好みである黒のハイレグTバック紐結び式マイクロショーツで、そのクロッチは横ずれさせられていて露わになった女陰には彼の男根が既に差し込まれている状態であった。

 

『ミナイ…あえて言えば瑠翁水薙生(るお みない)君…君がこのような格好になっているのは…僕に言わせれば君自身のせいだよ』

『え…ど、どういう意味なの…?』

 

 前世の名で呼ばれたミナイ改め水薙生は敬語も忘れてキョトンとしてしまう。

 

『君が無自覚に放っている“イジメてオーラ”が僕にこのような事をさせているのさ♪』

『な、何なのその理屈は…ああん❣❓』

 

 あんまりな白漂の屁理屈に水薙生は抗弁しようとするも、そこで彼に下り始めていた子宮口をズンッとゆっくりとだが重く突き上げられたことで甘い嬌声を更に強めさせられてしまう。

 皮肉にも、友人に押し切られてとは言え自身が盛った精力を強める媚薬系食材使用葱油餅で強化された男根が、今や彼女の反抗心を萎えさせ続ける凶器と化してしまっていた。

 

『ああ、水薙生…良いよ君の胎の中も…♪ まるで生地を捏ねる君の手のように力強くも優しく巧みに纏わりついてくるよ…』

 

 白漂がそう評する通り、焼けた鉄棍を思わせる彼の男根は水薙生の小麦粉生地を捏ねる手の如く肉襞の群れがしっかと掴み込み、その堅さを維持させつつもゴムのような硬い弾力も引き出して、竿ごとパン生地の如く自由自在に曲げられて食されてしまいそうな快楽を染み込まされていた。

 一方、水薙生とて処女ではないが当世で男の味を知るのは白漂しかおらず、更に生来のいじめられっ子気質を荒淫で鍛え抜かれた白漂に引き上げられてしまい、もはや脳髄は今にも熱く蕩けて液体化してしまいそうなまでに濡れている膣と直結して快楽に善がり狂わされるだけになってしまう

 

『ぐふふふ、このまま出来上がるまでの間は君の肉体で償いをしてもらうしかありませんな―――』

「奥様に姫昭さん、いいのーわざわざこんな夜遅くまで付き合ってくれて? まーもう一人分くらい手が欲しかったのは私だけど」

「私はあの人の愚息がまた騒がしくなったからそれ抑える献立が必要だったから良いけどあなたは大丈夫?」

『―――ぁ…ッッ!?』

『うぅ❣❓』

 

 だが、実際に水薙生が男の嗜虐心を煽るイジメてオーラに白漂が抗えず更に責め立てて彼女と共に極みに達しようとしたその時、扉を隔てた廊下側よりマルタと紅華に姫昭の声が小さくも伝わってきて、白漂は間が抜けた声を漏らして水薙生はビクッと震えてしまう。

 そして、その震えは既に脳髄の制御を完全に溶かしきっていた女陰に鋭くも甘い痙攣に似た動きをさせ、緩んでいた白漂には迸りを促すには十分過ぎだ。

 

『(こ、これは快楽的にはグッドタイミングだけどまずい)! んんん!!』

『❣❓ んんっん~~~~~~~~~❣❣❓❓』

 

 故に、白漂は男根ごとパンの生地の如く細く寝られて食いちぎられそうな喜びを白濁の噴火に変えて答えつつ、それで沸騰させられた脳髄が脳天を突き破って意識もそれに打ち上げられたかのような極みに上った水薙生の口から出ようとした嬌声を自身のそれで塞いだ。

 

「…ま、とりあえず今晩も仕込みを兼ねて夜の料理勉強会と行きますかー…ってあれ? 何か既に何か用意されてる…?」

 

 それから数十秒後、紅華達は大厨房に入るがそこには白漂と水薙生が準備していた葱油餅の食材とそのための調理器具が残されているだけで、二人の姿は見当たらなかった。

 

「他にも料理の勉強をしようとしていたけれど事情あって途中で止めた人がいるのでしょうか…?」

「まー、その辺の調べは後でするとして…ん? 何この服は…!?」

 

 紅華はその食材が広がるまな板が置かれた机の下にある戸棚の隙間よりあるものを発見し、正体を一瞬で見抜くとそれを姫昭の視線より隠すように締め切った。

 

「…これ、多分ウチの人が他の子を妙な設定で弄り抱き倒すのも兼ねてやってた名残よね?」

「…そうですねぇ奥方ぁ、相変わらず主(アドナイ)が見たら姦淫の罪で燃え盛る硫黄の雨を降らせそうな男ですねぇ…」

 

 姫昭に知られなかったその戸棚の中には、白漂の手で下着エプロンに着替えさせられた際に水薙生が脱がされた彼女の衣服が詰め込まれていて、それには二人の極みと共に噴き出た愛液と子種汁が付着してしまっており、それを悟った紅華は呆れた笑みを浮かべ、マルタは引き攣った笑みを浮かべつつも米神に青筋を浮かばせていた。

 

(…何とかこの場は隠れ切った…。けれど…明日の朝は気付いたあの二人にまた絞られるなぁぁ…)

「……っーーー…❤️」

 

 その様子を配膳室の影より白漂は引き攣った笑みで盗み見て冷や汗をかいており、水薙生はその彼に駅弁スタイルで抱かれたままの状態でまだ理性が戻れていないイキ顔を晒してしまっていた。




今回は原作でも人気なあの主従の絆にこの世界ではひびが入りそうな秘密の端緒が見えましたねぇ…。
次回も調査も絡めながら各種ギャグネタが出てきます。
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