※この作品はR-18です。

天下の大将軍になる!! ~夜の睦言~   作:oosima

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今回は横山光輝先生版史記とかでおなじみの遊説家的な要素が強く出ています。
それと、ヤンジャンで今現在時代劇系SF外伝が連載中の、SFデスゲームサバイバルアクション漫画の別の外伝で出ていた女性(とこの世界における同位体)の場面が多いです。


146 如何なる現状にもそう至るような過去がある

 ○秦始皇9年(紀元前238年) 秦国外北方 匈奴(ヒョンナ)領中心部 首都龍城 高所区域 燕・秦・匈奴右賢王連合軍野営地 秦側野営地 本陣○

 

 雍で嬴政が叛徒討伐軍準備済みの宣言をして場を驚かせていた頃、龍城に設けた自身のゲルで白漂は天上の骨組みの影に隠れている墨意匠の者と会談していた。

 

「この戦は間違いなく貴方様の勝利で終わりましょう。ですが、このままの状態でその先が続くとお思いですか?」

「どういう意味?」

 

 墨意匠の者のその問いに対し、白漂は声音こそ平和な日常での気が抜けた感じだが瞳には激情を全く感じさせない、却って見る者に畏怖を呼び起こさせる深い虚無を帯びた瞳を浮かべてそう問い返した。

 

「はっきり言いましょう。あの女ドレゲネは一昔前なら、戦場はともかく謀略でそれなりに手こずらせたでしょうが…今や貴方の敵にはなりそうにありません。持ってあと数日で貴方が勝利して北の覇権は御身に握られます。ですが…それをその頃にて秦の実権を握る方々が容認されるとお思いでしょうか? 例え貴方様に邪念がなくともそうと信じられる器量の持ち主でしょうか…!?」

 

 墨意匠の者は天井裏の骨組みより理詰めで今後に訪れる危険性について説きはじめるが、その矢先に白漂の姿はフッと下から消えて、一瞬の間に天井裏の骨組みの裏側へ飛びあがって来て視線を同じ高さに合わせてきた。

 

「…………」

「(!? この私が目で追う事も出来ないでこの高さまで飛び立ってこられた!? 更に…普通なら興味の念が沸き立っているという状況だろうに…この男からは何も感情が沸き立っている気が感じられない…だが、何はともあれこちらの話に意識が割かれているこの状況は逃すべきではない…)さすがはお気づきのようですね。今現在…貴方の直轄領たる朔方は秦のみならず中華北部一帯でも五指に入る大都市に入り、そこを中核として影響力を行使できる地も含めれば…、軍力とそれを支える地力は中原の弱小国たる韓を既に凌いで魏や燕と同等の勢力を有しております。これにその域内にある中華と西方の異界を結ぶ経路を含めた経済力を加えれば、面積と人口の数以上の数値に上がり、李牧が去る前の趙に比肩するでしょう」

 

 白漂の目に映らぬ動きとそれに相反する静かな気に墨意匠の者は心中で震えるが、それを表には一切出さぬまま理詰めで言葉を続けていく。

 

「これに加えてあと数日で倒れるドレゲネの残した勢力を吸収してあなたが影響下に置く秦北部と併せれば、秦・楚に次ぐ勢力になりましょう。ですが…それをこれから秦の中枢を握る者達が容認すると思われですか? そして、これまでの秦の歴史を紐解いて見て有り得ると思われですか?」

「……………」

 

 その理詰めの進行に対し、陰に隠れているため表情は見えないが直面したままの状態でいることが分かる白漂が沈黙している姿に、耳が傾き始めていると覚えた墨意匠の者は史実も絡めて説いていく。

 

「嘗ての商鞅は器用なされた王の代では秦を法治主義で強国化なされましたが、その王が死んだ後は新法で苦難を味わわされた者達の怨恨の反撃を受けて一族諸共粛清されました。貴方の祖父君武安君白起はあまりに軍功を上げ過ぎたがために時の丞相張禄に危険視され、軍権を召し上げられた後に自死に追い込まれました。これらの例からして…此度の戦が終わった後で北方の覇者に押し上げられるだろう貴方様を咸陽の方々はそのまま置かれるとお思いですか?」

「………………」

「此度の秦の中枢で起こる加冠の儀、それを成して王権を正常にせんとしている現秦王派、それを奪わんとしている相国派、そこに向けて王都警備隊の名目で軍を派遣して両者を殲滅して簒奪を目論んでいる毐国派は同国の主権を巡り内戦を起こしつつあります。貴方はまず彼らから寄せられるだろう加勢の要請には北方の安定化を名目に色好い返事だけをして留まって三者による内戦を監視しながら放置します。その後に秦の圧力を直に浴びる事を恐れる燕と不可侵条約を結んで同国には怨恨から動くだろう趙を牽制してもらって後背を固め、その間に中枢の方には影から反王家派を勝ち残りつつも疲弊した状態でそうなるように支援し、その上で秦王家の生き残りを旗印として挙兵します。その上で…?」

 

 だが、その調子で更に理詰めと損得に歴史の例を絡めて更に誘惑の度を増していく墨意匠の者の遊説は、当の白漂本人が天井裏の骨組からコロッと転げ落ちた事で止まってしまう。

 

「はい、お休み」

「……くーーー…」

 

 そして、いつの間にか本陣ゲルに侵入して下で待ち構えていたカジが落ちてきた白漂を抱きとめたが、その本人はいつの間にか静かな寝顔を晒していた。

 

(…て、ね…寝ている―――!?)

「そこのあんた、そのあんたがさっき言ってたの色々難しいからよくわかんないけど、少なくともそれってこの人がここへ来る前に色々手を打ってる後だから多分無理だよ。もう帰ったら?」

「―――う…何を言って…まだ話は…!?」

 

 その事に怒りよりも困惑染じみた驚愕を起こされた墨意匠の者だが、白漂を軽々と抱きかかえて本陣ゲルの奥へと足を進ませていくカジの姿に、自然に狼狽えている色をみせながらも追おうとするが、そこで本陣ゲルの扉が開かれる音を耳にした。

 

「臨時の報告でーす。件の左賢王の娘ですがつい先ほどに脱走してどうやら将軍の見立て通り手傷を負いながらも龍城内部に逃げ込んだ模様で…」

 

 一瞬後に本陣ゲルの扉を開いて竜騎隊員の伝令が姿を現すが、その言葉はカジに肩から支えられて奥の寝室に運ばれている眠ったままの白漂の姿を目にして言葉を一旦止めた。

 

「ごめん、昨晩にいろんな意味で無茶苦茶した後で作戦会議とかでずっと起きっぱなしで…今はこ(・)こ(・)以外は全部爆睡中だから眠らせてあげて」

「…あ、はい…次の動きが見られるまでにその方のそ(・)れ(・)は鎮めてくださいね…」

 

 白漂の世間で主に敵方で流布している悪評の一つと、彼の閨での実態を幼少からの付き合いから知るその伝令は、微妙そうながらも慣れ親しんだ表情でパタンと扉を閉めて部屋を後にした。

 ちなみに、その間に墨意匠の者はどういう方法か本陣ゲルの中から姿を消してしまっていた。

 

 

 

 

 

 ○秦国中央部 旧王都雍 蘄年宮○

 

 北の地で白漂に謎の墨意匠の遊説家が誘惑しようとしていた頃、秦国では呂不韋によって中止にされようとしていた加冠の儀が、幾つかの省略を交えつつも終わりに向けて進行を続けていた。

 

「(…どういう事だ? 今現在咸陽にこちらの想定よりも多い5万の毐軍が迫ってきているのだぞ…? いや…普通なら誰よりも狼狽しているだろう昌文君があの落ち着きようで…? 待て…玉璽の複製の可能性が奴の口から出た話からして…)知っていたのか?」

「!?」

 

 その叛乱軍が迫っているという状況に対する嬴政達の落ち着きに対し、呂不韋はその結論に達して秦国太后もまた驚きを微かながら露わにする。

 

 

 

 

 

 ○秦国中央部 渭水南岸部 某所○

 

「………おいおい、いくら何でもよぉ…」

 

 呂不韋陣営と秦国太后がその想定外の事態に気付いていた頃、咸陽の近くの南を流れている大河渭水の南岸部の高所で、信が引き攣った笑みを浮かべていた。

 

「これをこっちにまで黙ったままにするなんて…」

 

 その傍らで副長の渕が息を飲んでいた。

 

「これさあ…」

「良い意味での想定外よね…どっちから見ても…」

 

 高所の一段下で馬から降りていた玲花とステラの丸くなった両眼に映っていたものは、渭水とその南岸を広く埋め尽くしている討伐軍の姿であった。

 

「す、すげえ…! 既に船に乗ってるだけでも1万はいそうだ…!」

「こっち側で舟渡を待ってる数は少なくともその倍はいんぞ!」

「ど、どうやってこんな数…」

「おおー! 飛竜た…軍…もとい白漂軍の方々ー! そちらも来てくださったのですねー!!」

 

 白漂の命令で叛乱の危険性を知らされて本軍から分かれ、その鎮圧のために密かに向かわされていた飛信隊(合従軍後に活躍と共に飛矢のように真っ直ぐだという評判が広まって通称で付いて、それを聞いた白漂が正史の方での呼び名も思い出して正式に付けた)の隊員達は喜びながらも不思議に思ったが、そこである一件で聞き慣れた声が鼓膜を震わせてきた。

 

「あー! たしかあんたら李牧の合従軍別動隊の時の!?」

 

 信も気付いたその声の主は、3年前の合従軍戦の時に李牧率いる別動隊が函谷関を迂回して咸陽を直接攻め落とそうとした時、出陣した嬴政の檄で共に立ち上がって王都の手前の地元で民兵主体ながら守り抜いた蕞の代表達であった。

 

「うわー! 信隊長だー!」

「白漂様はいないのが惜しいけど!」

「出っ歯の方とその角刈りの弟さんも来てましたか!」

「当たり前だろうが!」

「で、でもーこんだけの数どうやって…?」

「復興したとは聞いたが蕞だけじゃ捻出できないだろ?」

「ああ、それがですねー…」

 

 そのまま飛信隊面々と先に到着していた蕞の将兵達が久方ぶりの再会を喜び合っていたが、そこへ新しい顔が幾つか加わってきた。

 

「朔方侯旗下のお方々! 私共は華沙防衛隊のものです! 数は大隊ほどですが気力で補ってみせまする!」

「拙者は宗(そう)の澤元! 3年前の大敗に懲りずに再び趙の阿呆共が陰湿なたくらみごとを表沙汰にしていると聞いたので復仇も兼ねて国難打破のために見参した!」

「我々はその隣の卵(らん)の通郭隊! このような王都の危機が再び来る時の為に3年間練兵を怠らず来ました!」

「ええい! そんな小城の者達が我々内府のものを差し置いて先に名乗るな!」

「仁糸は全隊員を引き連れましたぞ!」

「我々食と郎の二城の両軍の連携力は王都圏随一です! 共に大王様と御国を救いましょう!」

 

 その新しい面子の自己紹介に飛信隊の面子は答えを得て驚きを露わにしていく。

 

「え、お、おい…これって…まさか…」

「南道のほぼ全体から集まってきてるのか!?」

 

 この地に集まってきていたのは、叛乱軍が今現在突き進んでいる北道とは別の国道である、南道一帯にあるほぼ全城郭から集ってきた討伐軍達であった。

 

 

 

 

 

 ○秦国中央部 旧王都雍 蘄年宮○

 

「し、信!? あの白漂の懐刀がまた王都の危機を救いに送り込まれたのか!?」

「しかも別に討伐軍3万だと!」

「おお! 流石は大王様だ!」

 

 飛信隊と王都圏南道軍が合流を果たしてから数分後、その事を嬴政の口から聞かされた式典会場の面々の多くが喜色と安堵の色を見せていた。

 

(馬鹿な!? 即座に3万の討伐軍を編成できる状態にあった事に俺が気付けなかっただと!?)

 

 その中で困惑を見せている少数派である呂不韋派の中で、李斯が取り分け強いそれを覚えながらも思考を走らせていた。

 

(確かに南道の諸城邑は先の李牧によって大きな損害を受けて軍民どちらも大きな空白が出来ている状態にあった。その際の復興に紛れて大王陣営が自分達の手のものを秘かに多く回して手懐けたとすれば理解できる! だが、たとえ大王と共に直に李牧と戦ってその直下軍同然になった蕞が中核となって呼びかけたとしても今日1日で集めるなど早すぎる! 事前に呼びかけさえあれば集まれる体制になっていなければ不可能だ! この俺がそれに気付けなかったという事は何者かが隠していたという事…。だが、それを可能とする権限を持つ者と言えば…まさか!?)

 

 そして、李斯がこの状況に至った理由を正確に推測してある人物に行きついた時、式典の壇上から静かに誰かが立ち上がる音が響いてきた。

 

「…どういうつもりだ? 何故ここでそちが立ち上がる?」

 

 呂不韋も気付いて重い言葉を投げかけているその人物は、秦軍総司令にして呂不韋四柱の一人たる右丞相の昌平君であった。

 

 

 

 

 

 ○秦国外北方 匈奴(ヒョンナ)領中心部 首都龍城 高所区域 燕・秦・匈奴右賢王連合軍野営地 秦側野営地 本陣○

 

(……ん? 何だ…? たしか…急に部屋の中に現れた胡散臭い遊説家なのか間者なのか密偵なのかよくわからない黒子みたいな子が来て、ほっとくと面倒くさそうな事を言いふらしまくりそうだから聞くだけ聞いて取り押さえようと天井裏に飛び上がったはずだけど…?)

 

 雍の呂不韋陣営でも想定外の事態が起きていた頃、半ば彼らの手で北の地に飛ばされていた白漂は個々の差異はあれど心地よく染み込まされたその甘い感覚に急かされ、本陣ゲルの寝台で徐々に覚醒しつつあった。

 

(…む…? この大きな質量に温かく包まれつつもそれを抑える手によって確かに圧迫してくる感覚…? 貪欲な愛欲に急かされつつもそれを抑えて不器用ながら相手にも喜んで欲しいという気持ちが滲み出ている柔肉…これは…)

「はむ…❤️ ん…ちゅぱ…あ❤️ やっぱりまた大きくなってる…❤️」

 

 白漂がまだ朧気ながらも両眼を下肢に向けて見やると、鎧と衣服をずらされて露出させられた愚息の不完全ながら血を集めている姿と、それを鎧と衣服から解放された張りのある巨乳で包み込んで、潜望鏡のようにその合間から露出している亀頭に大きく開かせた唇を被せて舌を這わせているカジの愛欲に急かされている姿が有った。

 カジの素地は整っているものの不愛想な表情はほぼそのままだが、却ってそれが頬の好調と瞳に出ていた潤いを際立たせており、白漂は薄目越しでもそれがちゃんと見えていたので、より掻き立てられた肉欲に血が陰茎へ押しやられるのを自然に任せるままにした。

 

「…う…く…❤️ じゅるるるるる…(…まだ本気じゃないのに…またすごく大きくて硬くて熱くて…形がエグイ…。あいつとは…全然違う…!?)」

 

 その膨張をカジは唇を割いて舌を火傷させてきそうながら痺れさせもする感覚で覚えたが、心中である人物に触れると男性に対する嫌悪染みた恐れもまた思い出す。

 この時代とは違う、文明が大幅に進んでいる時代の集合住宅地の一角で、暴力で反発する実の娘を抑え込み、自身の男性を慰める事を強要する男の姿。

 

「(…あ…少し歯が…)…痛ぅ…」

「……あ…っ…」

 

 白漂は男根にやや深く喰いつけられたエナメル質の感触からカジの不調を悟り、寝言に見せて痛みを訴える事で、彼女を現実に引き戻させた。

 傷こそつけはしなかったが、自身を受け入れて情愛を通わせてくれる男の肉体に痛みを与えた事に、カジは気まずさを覚えるとともに、その男を通じて思いだす忌むべき過去の存在に対する反発もあって自身のボトムとその下穿きに指を向かわせた。

 

「(……私とあんたは…違う…。何より…この人とあんたは…というか…同じ人間なんていないから)…あ❣」

 

 竜騎など白漂軍精兵に供給されている鎧は防御性と機動性に優れているほか、装着と脱着しやすいようになっているので、カジは鎧のボトムにあるチャック部分を外してその下の黒の現代スポーツブラ風下穿きのクロッチをずらし、奉仕の最中で既に濡れ始めていた己が淫裂を白漂の男根へ鞘をはめるように降ろし始めた。

 

「(ん…く…まだ十分には濡れていないけど…こういう急いだ一生懸命さもまたいい…)んん…」

 

 カジの肉壺は彼女が過去のトラウマに対する反発に押されて情事を速めたのもあって、濡れてはいるものの十分ではなかったが、それ故に彼女の必死さが伝わってきた白漂は庇護欲を生じさせ、彼女の女性に似合わぬ怪力に比例した襞肉の締め付けの強さを己が男根で味わい始めた。

 

「………うううぅぅ…っ…❣ あ……もう奥まで達してて…まだ竿は…こんなに…❤️」

 

 一方のカジは腰を下ろしながらも自身で乳房や肉豆を指で刺激して懸命に愛液を増やさせ、それで潤滑を増した肉壺の最奥まで白漂の男根を進ませ切って少し仰け反って快楽を示すが、長躯に比例して奥行きも深い自身の胎内を満たしてなお入り切れていない部分がある白漂の陰茎に指を這わせて、その熱さと堅さに瞳の潤いを増させた。

 

「……(…ああ、やっぱり…あいつのとは…違う…)っ……ぅ…❤️」

 

 それから数十秒かけて、白漂の男根の複雑な凹凸の感触を肉壺で思い出して慣れさせた後、カジは胸に鎧越しで手を支えとして降ろすと、ゆったりとだが着実に肉の繋ぎ目を確かめていく動きで腰を揺らし始めた。

 拙さが目立つ腰遣いだが剛力に押された膣は白漂の大きな男根にみっちり吸い付くことで、その性感に締め付けて精を絞り上げんとしているかのような快楽を与えつつ、動くたびに脈打つ血管やカリ首に大きすぎる凹凸に襞肉をかき混ぜられて行くので、カジの表情には普段の不愛想が目立つ色が薄れて酔い始めた雌猫のようなそれが強まりだしていく。

 

「……っ…これ以上は…音が強まるけど…他の皆の耳からして…今更だ―――!?」

 

 数分後、カジが肉壺から内臓を焼いて溶かしていくような快楽に腰を萎えさせていき、白漂の首元に顎を預けて尻肉を大きく躍動させようとしたその時、彼女の大きくも芯の筋肉でしっかと形が保たれていた尻肉が男の指に深々と食い込まれた。

 

「だったら男の方で上手く調整してあげなきゃね」

「―――あ…ひょ…ひょム!?」

 

 その感触でハッとしたカジが目を見開かせると、悪戯好きな童のようなニヤケタ表情の白漂の唇で驚きの声を塞がれ、彼の指にしっかと掴まれた尻肉はパン生地のように揉まれ出し、それは胎内で寝たふりを止めた男根の動きと連動してカジの熱で魘されだしていた理性の残りを潰しだしていく。

 

「ウウゥウ❣ きゅ…ちゅう…す…ッッ~~~~❣❣❓」

 

 自身の肉壺をすりつぶして内臓も焼き溶かして下半身まで奪い去るような快楽の奔流に、カジは自身の身体を玩具にされているような嫌な懐かしさを思い出させられつつも、その頃とは違って溺れてしまいたくなる快楽も味わわされるので葛藤にも苛まれていく。

 

「…じゃ、もう限界そうだから…はむ♪」

「っっっっ~~~~~~~~~~❣❣❣❓❓」

 

 そのカジの葛藤と肉壺の限界が臨界に達したのを襞肉のねじ切れそうな乱れた動きで悟った白漂は、無防備と化したその胎内を焼き溶かす白濁の奔流を持って彼女の焼き切れそうになっていた脳髄に止めを刺し、その堰が切れて流れ出た理性が変換されたような悲鳴を己が唇で塞ぎつつ、彼女の胎内に染み込んで一体と化していくような極みの混沌を静かにだが深く味わった。

 

「……ん…じゃあ、次は僕も最初から動きに加えさせてもらおうかな…?」

 

 数十秒後、極みの余韻も残滓しか残らなくなった所で白漂は上体を起こそうとするが、そこで胸板に深く食い込んで肌も薄くだが切り裂く膂力を込めた爪を覚え、痛みと共にそれ以上の反発心を覚えさせられてしまう。

 

「…またいつもみたいに、終わりまでずっと…攻めとおそうってわけ…? ざっけんな…今度こそ…私が…あんたに…もう嫌って言わせて…あ❣」

 

 その爪傷をつけたカジは頬に極みの痕である薄朱色を浮かべて瞳にも甘い潤いが保たれていたままだが、欲情した雌豹の如き肉欲と反発心が綯交ぜになった表情で、白漂の上で上体を直立させると再び自身で腰を動かし始めた。

 結局のところ、次の大事な報せを伝える伝令が来る頃には、カジはその蘇った克己心ごとまたしても打ち消され、愛欲の残滓である薄朱色としっとりとした汗に包まれた裸体で心地よさそうな寝息を立てる雌猫のような状態になった。




強引な形ですが久々に大人向けシーンを書き出せました。
次回は原作における第一部終章の主要舞台である王都圏が中心になる予定です。
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