※この作品はR-18です。

天下の大将軍になる!! ~夜の睦言~   作:oosima

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今回は本編では描かれていないキャラの私生活や、原作では殆ど冷静を保っている王様の意外な側面を思い描いてみたいという感じの話です。


016 平穏の睦言

 ○秦始皇5年(紀元前242年) 趙燕大戦終結後 秦国北部 朔方郡 朔方城○

 

 燕における救国の大将軍劇辛が趙国三大天李牧及び龐煖に討ち取られて燕軍が大敗した後、動揺していた東胡など中華北方の騎馬民族の多数を恭順させた白漂は既に居城へ帰参していた。

 居城が置かれてから3年、黄河に面している事から来る水運の拡張や古くからの草原の道を生かした交易、農業及び灌漑技術の向上で朔方は秦国北部有数の要害にして都市へと成長していた。

 

「「「「「…………」」」」」

 

 密かな噂では、今の秦国で出回りだしている珍品の多くが生まれているという朔方城の研究施設にて、また多くの人が固唾を呑んであるものを見守っていた。

 彼らが囲んでいる机上には大きな鍋が置かれており、その中には半固体状に乾いている小麦色の砂粒の塊らしきものが盛られていた。

 彼らは一人一人が匙をもってそこから一掬いし、ゆっくりとした動作で口に運んでじっくりと咀嚼しながら飲み込んでいく。

 

「「「「「………甘い!!」」」」

 

 そして、飲み込んで数秒経つと全員が雷が頭に落ちたような驚き顔で感嘆の声を発した。

 

「な、なんじゃあこいつは蜂蜜より甘いぞい!」

「将軍が思いついた巣礎という厚板入りの木箱で始めた養蜂で多く集まるようになった蜂蜜よりも美味い!」

「こ、こんなのがあんな葉以外は家畜の餌くらいにしか使い道が無かった大根もどきの甜菜の根から出来たのか!?」

 

 彼らが覚えたのは人間が母乳を通して始めて知る味覚である甘みの中でも上等のそれであった。

 但し、周囲が喜ぶ中で今回の集まりの発起人である白漂はまだ残っている粉の塊を見詰めながら神妙な顔を浮かべている。

 

「…? 漂よ如何した?」

「…ねーさー、この思い…付いたの“砂糖”さー小麦色じゃなくて白い状態に出来なかったのか?」

「「「「「……………」」」」」

 

 その不味くは無いが非常に納得がいかないものに対する顔色を添えた疑問に、周囲は何を言ってるんだ感を一同に覚え、続けて紅華の拳骨が白漂の頭蓋の繋ぎ目の中心を正確に殴りつけた。

 

「…あ…ぁ…あぁ~~~~~!? な…何故…!?」

「何だかすっごい技術的に難しい無理難題を子供の我儘みたいな感じで吹っかけられた事に対する諫言ですよ」

「…あー、もう時間だし帰るかー」

「これ持って農業担当の所に行こう」

「練兵の時間じゃ。次に行くぞ次ー」

 

 そのまま机上に顔を打ち付けて呻く白漂を人々は何事もなかったり、もしくは程度の差はあれど苦笑いを浮かべながら去っていった。

 

「…とまあ、漂が自分の発案でまた成果を出したのに…また意味不明な難癖で自ら押し下げてきてな…」

 

 1時間後に川辺で涼んでいた、先日に東湖併合の後処理のために遅れて戻ってきていた紅武もその一人であった。

 白漂の正室である紅華の実兄であり、彼の軍の副将たる将軍を郭備と共に務める身では彼の非凡さを見る機会も相応に多いが、故に彼の時折り放つ奇行珍言で頭をもっとも悩ませる一人であった。

 

「あら、どんな成果でも満足せずに次を目指そうって向上心があるじゃない」

 

 その紅武と可愛いものものを見る表情で和やかに会話を楽しんでいるのは彼の第一夫人である叙瑛(じょえい)。

 東胡の有力種族大人(部族の長あたり)の娘である母と、林胡との戦争で彼女が略奪された後に見初めたその王族の男性との間に生まれた女性で、北方の諸民族の言語と中華の主要公用語複数に堪能な身で、独特の兵法に長けていて彼の軍師も務めている身である。

 今回はその出自から紅武と共に東胡との通訳や交渉を担当していた。

 

「あ、二人ともここにいたんだ」

 

 二人が朔方状の郊外にある黄河の岸辺の森で涼んでいると、河了貂が偶々通りかかってきた。

 

「おお、お前はまだ仕事の途中か」

「あーうん、今度は西方のオアシスの大商が来たからその対応もあるから…まーこの辺りじゃなく向こうにも意外と中華の言葉を話せる人が多いからそう難儀して無いけど…」

「まーねー、そもそもここには石の都から逃げてきた人やその子孫も多いし…」

 

 河了貂の言葉を受けて叙瑛は懐かしい表情を浮かべる。

 有史以来、中華外縁部の地域は周辺の異民族と抗争を続けてきているが、中にはその負担に耐えかねて、法制が少ない異民族の領域に逃亡する者が少なからずあった。

 林胡にもそうした逃亡者が多く来ていたり、もしくはその血を引いたりしているものが多く、叙瑛もそうして逃げてきた燕国辺りの高官から学芸を幼少期より学んできた身であった。

 

「…紅華達の名前が中原式なのも不思議だったけどそのせいだったんだね…あ、軍船来た」

 

 そうした歴史から意外と早く相互理解が進んだ過去を両者が思い浮かべたその時、黄河を一隻の大型船が進んでいた。

 大型船は下部に漕ぎ手がいて上部に戦闘員という基本はこの時代の一般的な構造をしていたが、何故か上部の帆は降ろされており下部の方も船員が身を熱心に動かしているのは分かるが櫓は見当たらず、それなのに船尾の水面は大きな水飛沫を上げていて上流へ向けて水の流れを無視するように速やかに進んでいた。

 

「ほう、久しいな河了貂」

「あ! 介億先生!」

 

 その軍船の指揮を取っていたのは、河了貂や白漂が通っていた軍師学校の教官職も務めている介億であった。

 介億は鯰のような髭を指で遊ばせながらも、軍船の進路を変えさせて彼女らのいる岸に近づける。

 

「何しているのですか?」

「何とは久方ぶりに会えた妻らと心だけでなく身でも繫がり悦び合っているお前の兄弟子との想像の検証に決まっておろう」

「あ…相変わらず…!」

 

 白漂の前世ならセクハラとも取れる介億の言動に河了貂は懐かしさと赤面を憶えた。

 そのまま扱けそうになって水面に落ちかける河了貂の反応に満足した介億は岸を離れていった。

 

「…じゃ、じゃー俺もう次の城に行くから…二人とも気をつけてねー…」

 

 すごすごと背を丸めて馬を進ませて岸辺を後にしていく河了貂を見やると、叙瑛は軽く笑みを浮かべると帯を解き衣服に手を掛けて降ろし、下着も脱いで適当な枝に掛ける。

 

「紅武ー、他の人の気配も無いし久しぶりに泳がない?」

「ああ、俺もその気になってきた」

 

 紅武も衣服を脱ぎ落として彼女と共に黄河の水面へ身を降ろす。

 この時代の黄河は白漂の前世とは違って森林破壊による土砂流出は後世ほどひどくはなく、洪水などの時期を除けばまだ水質も良好で川底もある程度覗く事が出来た。

 そこで2人は遊牧民にして珍しく遊泳を楽しむ。

 

「…あー、こうしてると子供の頃に共に水浴びしてそのまま泳ぎで遠出して迷子になってお腹空かせて魚獲ってー」

「それで鬼の形相で駆けつけてきた親父殿にそれこみでこっぴどく叱られたのが懐かしいな…」

 

 水面を背泳ぎで安らぎながら泳いでいる叙瑛の身は、二十代半ばの女性の豊熟さと瑞々しさの中間の豊かな丸みを帯びつつも、腰やこの時代の男性の平均よりも長い四肢の引き締まりで美麗な凹凸を描いており、赤みを帯びた濃い茶のウェーブがかった長髪と同色の大きな瞳を供えた明瞭で親しみやすい美貌が水面と良く映えあっていた。

 

「…でもー、本当にあの頃とは違うと思うわね…同じ事をしてても…」

 

 その媚態溢れる遊泳をしばし楽しんだ後、叙瑛は水中に潜ると同じく水面を漂っていた紅武に静かに寄り添って、その筋骨が濃縮に引き締まった長躯に絡みつく。

 

「…ここがこういう風になり始めてるのと、あの子達を見ると本当に時間が経ったなーって思うわ…ん……」

 

 静かに水面へ顔を覗かせた叙瑛は再び水面の下に潜ると、既に充血しつつも紅武の落ち着いたままの気からまだ半立ちを保っている彼の男根をぱくりとくわえ込んだ。

 

「ちゅむ…むう…はく…むうううぅぅぅ…ぷっはぁ…❣」

 

 主の身の大きさに比して、義弟には劣るものの女を喜ばせるには十分な長さと凹凸の深さを持った男根は、息継ぎが出来ない水中での口淫を行う妻への心配も手伝って速やかに血を集め、その水とは相反する熱さを舌で感じた叙瑛は勢い良く水面へ首を振り戻した。

 

「…本当に互いに大きくなったわね…あ❤️」

「ああ、お前も…背を預けられるまでに大きく…聡くなったな…っ…」

 

 そのまま水面の揺らぎに身を任せて揺れ動く紅武に合わせ、叙瑛もまたしっかりしがみ付きつつも、激しく動くのではなくゆったりとも深く夫に合わせて女体を動かし、男根を肉の輪で幾重にも適度に締めつつ舌で舐めるような器用な襞肉で喜ばせながら、雄雄しき肉槍に襞肉をこそがせる様に動かせて水面に大きな波紋を広げ続ける。

 紅武の腕は叙瑛の尻を鎧の手入れのようにしっかと握りつつも柔軟に凹凸をつけて、互いの秘肉の甘い擦れ合いに削りあいに深みを与え、彼女の徐々に理性が消えていっている瞳の朦朧さを楽しみつつ片手で胸も水飛沫を伴いながら自由自在に形を変えさせていった。

 

「っっっっっっっっ❣❣」

「ん…! この時でも…しっかりとおつりを出さずきっちり使うな…」

 

 そうした穏やかさを覚えさせつつも深い愛欲の混ぜ合いが十分ほど続いた後、紅武は戦で強敵との戦いで勝ち抜いて行きぬいた安堵感に次ぐそれを覚えながら本日最初の子種を迸らせ、直前に声こそ荒げなかったが身をもって達した極みの深さを背の大きな仰け反りで示した。

 

「っっっ~~~~~~~~❣…ふぅぅぅうぅ…あの子の元になったものがまた…まだ元気ね…❤️」

「ああ、お前の深い肉の海ではまだまだ足りないな…」

「えぇ…私も…貴方のがもっと欲しい…あ❣」

 

 一通り互いの極みの最高潮が過ぎたのを感じた両者は、相手と指を絡め合わせて再び水面に静かなれど大きな波紋を生じさせた。

 

 

 

 

 

 ○秦国中央部 王都咸陽 後宮○

 

 北の地で次の戦までの間の平和の時を人々が過ごしていたのと同じ頃、国の中枢の一角にある後宮の一室に、竪琴を奏でている扇琵と書物を読む嬴政の姿があった。

 音色自体は回数を増すに連れて清冽な美を増しているが、弾き手の彼女の表情には曇りが時折り浮かんでいた。

 

「(…この前の陰謀劇での傷自体は塞がったけど、その痕が酷く残っているわね…特に指の方は手袋したら弾き辛くなるから見苦しい傷痕をこの方に見せてしまうし…)…あっ?」

「…ほんの所々だが、何か音に違和感を覚える…もしかして俺を救ったこの勲功の証しが気になるか…?」

「あ、陛下申し訳ありません。見苦しい所を…!?」

 

 自身の指の消えない傷痕に悩む扇琵の手を、嬴政がそっと両手で温かく包み込んだ。

 

「見苦しくないぞ。これがそうだというのなら俺の身は女人に見せてはいけない傷物だからな」

「それはご婦人に自慢していいものとは…」

「お前が語っていた英雄王の冒険や戦女神の冥界下りも人間の話が元なんじゃないかというくらい人間臭いぞ。そう言えばこの竪琴どういう風に指が動いているのか間近から見てみたい」

「…分かりました。それなら……」

 

 息を深く吸い直した扇琵の指は竪琴の琴線を揺らめかせ、連動して爪先はその下部にある螺子を巧みに操って音の高低に抑揚をつけて深みを与えていく。

 それはまるで、静かに寝息をたてる赤子をあやす母親のような優しさも持ち合わせていた。

 

「…お前の琴の音を聞いていると不思議と身が小さくなって何かに温かく包まれているように憶えてくる…」

 

 物心付いた時には既に母には情のない視線しか向けられず、手が触れるときは首を絞めるそれくらいしか記憶になかった嬴政にとって、扇琵の音色は安堵を覚えるが故に困惑させられるものだった。

 気付けば、彼の両手は背中から扇琵に身に回されており、その体温に安堵を深めていた。

 

(…あ、これって陛下がもうそろそろ寝入りに着く頃合だわ。そろそろ寝台にこの人を移す準備を―――)

「…悪いが、今日はもっと…違う面から…ここでお前達と会う本来の理由でおまえの歌を聞きたい」

「―――お…!?」

 

 それは扇琵にとって今まで呼ばれた晩の何れにも起きたものであるが、今日の嬴政はいつもと違って寝入ろうとせず、寧ろ彼女の身に回している両手を壊れものを扱うように加減しつつもギュッと堅くした。

 

「…陛下、それって…もしかして…!?」

「迷惑か?」

「! い…いいえ! 近頃は楽曲ばかりにかまけていまして忘れがちでしたが…寧ろそうして王家とこの国の役に立つために入ったようなものですから!」

「そうか…じゃあ…共に…」

「……はい…」

 

 その堅さと言葉の意味を理解した扇琵は瞬く間に顔色を紅潮させてワナワナと震えだすが、普段耳にしない若干ながら不安そうな嬴政の初めて聞く声に心にちくっと罪悪感を覚えつつもそれを不遜と感じて必死に向き合い、彼と共に寝台へと移り正座で向き合う。

 

「それでは…私がお脱ぎしま…」

「…っ…いや、頼む側であるから俺の手でしよう」

「…え、そ、そんな不遜な…あ…❤️」

 

 自身の衣服に扇琵は手を掛けようとするも、そこで嬴政が少し喉を鳴らしてからその胸元の下の帯びに手を掛け、緩めさせて前をゆったりと開かせていく。

 

「…これは、他の宮女達が羨んだり妬んだりするのが分かるな…」

 

 そして前が開かれると、そこには白の絹の下着に包まれたスイカを思わせる大きさでいて美麗な釣鐘型を保っている双乳が現れ、嬴政は目をパチクリとさせた。

 

「…い、いや…変では無いですか? 子供の頃から背丈だけじゃなくここも成長が早いというか…友達は見たら顔が俯いたり、疎遠な方は…!?」

「そうではない。寧ろお前の深い器量と智恵のつまり具合を示しているようだ。触れていいか?」

「え、えぇ…よ、宜しければどうぞ…」

 

 千人前後を数える宮女の中でも広く噂となるその女性の象徴に、やや苦手意識を起した扇琵を励ましながら嬴政はそっと手を触れさせ、やんわりとその指を柔らかながらも芯には弾力を備えた双乳に沈めさせていった。

 

「…あ…ん……❤️」

(…柔らかくも…離すと押し戻ってくる弾力もある…温かみが伝ってくるな…母の憎悪で煮えていたようなそれとはちが…っ…)

 

 その甘い香りも感じさせる包容力の塊を思わせる肉の感触は心地良かったが、記憶の琴線に触れると指に強張りが生じて微かだが嘔吐感が嬴政に過ぎる。

 

「…陛下?」

「…いや、決別は出来ても…忘却は出来はしないし…するべきでもないという教えを思い出してちょっとな…あ、俺も節操が無い男だな…」

「……あ…」

 

 それに扇琵は翳を感じるも、嬴政の身に起きた変化で更なる赤面に代わる。

 彼の寝巻きが内部から突き破られそうになるまでテント型に膨張しており、大国の血筋が自身に対し深く愛欲を滾らせている事に彼女は羞恥と一種の感動を覚えていた。

 

「…では陛下、私がお脱がせいたしますね…ん…く…あ…ここはこうなって…あ…❤️」

 

 それに宮女の自覚を思い出した扇琵はぎこちない手付きながら今の職種柄で習ったとおりに帯を解いて衣服を脱がせていくが、最後の下穿きの帯が外れると布を勢い良く払いのけて現れた肉の刀身から飛び散った先走り汁が鼻先に降りかかって目を丸くした。

 彼女が始めて見る親族以外の男根は、周代から続く血統を誇示するように日焼けが少ない白い砲身だが青黒い血管が幾重にも張り巡らされ、先端が綺麗な朱色のキノコを思わせるカリ首が太い穂先を構成し、女性の最奥まで達する長さに充実感を与える太さを及ぼす砲身で、根元には子供の握り拳よりかは大きい陰嚢がぶら下がっていて、数多の女性に子を成させるには十分な能力を堅持している様に見えた。

 

「…あ、熱いですね…」

「琵も濡れてきているな…」

「…あ…」

 

 その肉の槍に恐る恐る指先を触れさせた扇琵はその堅さと熱さにごくりと唾を飲むが、それに気を取られている間に嬴政の指は乳房から肌を伝っていって彼女の好奇心じみた欲情で濡れた女陰にまで達していて、それからそっと彼に多い被さられる形で寝台に仰向けで寝かしつけられ、気付けば互いの性の象徴が脈動しながら触れ合っていた。

 

「いいか?」

「いいえ、私如きには寧ろ光栄で…っ…あ、あぁ❣❓」

 

 そして、互いの不安が交差する視線で否定されあった直後、滾る肉の穂先が薄桃色の薄い城門を食い破りだした。

 演奏による酷使で指に出来た腫れなどや故郷では普通に出来ていた乗馬で時折りした落馬とは異なる、未知数の痛みに扇琵は不安を駆られて嬴政にしがみ付くがそれで結合の深まりは早まってしまう。

 

「っっっっ……………❣❣」

 

 遂に少女の証しが完全に食い破られ、長躯の割りにこじんまりとしていた秘所ゆえに王の陰茎を受け入れた反動で平均以上に流れ出た血は潤滑油と化して、まだ降ってきていない子宮口まで導いてしまう。

 

(…っ…当然だが…向とは違うな…だが、これは気を抜くと溺れてしまいそうだ…!)

 

 先日に王としての夜の勤めを近侍の宦官に心配され、その直後に先の陰謀で傷付いた身に引け目を感じていた向を元気付けるためにも繫がった時とは違い、本能に訴えかけてくる愛欲の矛先を求めて選ばれた扇琵の身は嬴政には危険すぎて且つそれ以上に甘美過ぎた。

 まだ子宮は降りてきてはいないが、それを急かすように子宮口が降ってきて穂先に吸い付き、鈴口や精管の中から吸い上げるようにジリジリとした快楽を与えてくる。

 肉襞がカリ首や裏筋にぴったりと吸い付き、子供がぎこちなく舐めてくるように震えながらもそれがアクセントとなって性感が鋭い箇所を舐め溶かすように刺激してくる。

 まだ、男子を終えてそう日日がたっていない男根に慣れさせるためにも中の甘美な肉壷を味わおうとしていた嬴政であったが、そこで扇琵が快楽や痛みよりも呆けたという表情で目をパチクリとさせている事に気付く。

 

「……………? 何だ…その意外そうなものを見る顔は…?」

「…あ…いやーー…陛下も殿方なんだなーと思いまして…今まで幾晩も呼ばれていたのに全然お手付きになってませんでしたから…皆も奇妙に思ってまして色々話が…」

「話…? 何だそれは……?」

 

 扇琵の微妙に話しづらそうな顔に嬴政は嫌な予感を覚えるが、どうしても気になり肩を優しく抱いて話を急かし、彼女も視線を斜めに逸らしつつもたどたどしく口を再び開く。

 

「…えっとですね…あんたほどの女を何度も見て手を出してこないのは不能かもしくは女に興味がないからだとか…あんたを呼んでいるのはお気に入りの女がいるように見せてそれを隠すための隠蔽だとか…他にも今の趙の変態王に幼少期に捕まってそっち系に調教されたに違いないとか。中には世継ぎで不安がってる宦官の方もいて―――!?」

 

 だが、扇琵の言葉が進むに連れて次第に申し訳なさよりも相手の反応に対する好奇心が出てきたチラチラとした目線と、その内容に思わず嬴政は鼻っ面から思わず突っ伏した。

 

「―――あぁああ❣❓」

 

 その勢いは、長い制止で痛みが引けて出血も収まり、甘美な快楽に対し感覚が集中出来るようになっていた扇琵には痛みこそ薄いが下腹部を穿たれたように刺激が強すぎて、思わず驚いたように子宮もずり下がってきて女体は雷に打たれたように大きく仰け反り、それは膣の痙攣でも起したような収縮を引き起こしてしまう。

 

「っ!!!!??」

 

 その陰茎を精管と表面から舐め吸い上げられて溶かされるような極みに、思わぬ評判にずっこけて意識が薄れた嬴政は身を吸い上げられるような迸りを生じさせてしまう。

 

「……あ…あ…く…っあ…あ…へ、陛下……や、やはり驚かれて……?」

 

 思わぬ絶頂で頭が白く焼き切らされたような感覚も次第に退いて行った扇琵は申し訳なさげな顔を浮かべる。

 

「……い、いや…思わぬ諫言に意表を突かれただけだ…(…夜の自由な読書を邪魔されたくないからそういう事には興味なさそうな者を選んだだけでそんな不安が流れるとは…気を付けた方がいいか…あ、いやー…色事で気を付けるとかというのもあれだが…)それと、まだ俺は身が収まりが付いてないようだが…?」

「あ、大丈夫です…寧ろ、私もまだ貴方の温かさが…」

 

 公職の場では崩される事が殆どないポーカーフェイスの崩壊を経験した嬴政であったが、まだ己の男性が滾っているままなのを誤魔化しに使うと扇琵もまた恥ずかしげながらも嬉しそうな表情で指を再び固めていく。

 その後、2人は初めて睦言を東の空が白みを帯びるまで発し合い続け、一部の宦官たちに生じていた懸念を払拭させるのであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

キャラクター設定⑩

叙瑛(じょえい)

容貌/スメラギ・李・ノリエガ(ガンダム00)下記年齢化

年齢/25歳(始皇5年(紀元前242年)時点)

出身/秦国北方領土(モンゴロイド主体でコーカソイドも少々混じっている)

身長/174センチ

体重/56キロ

3サイズ/B97W61H93

得物/弓

趣味/酒造 酒比べ

 林胡と東胡のハーフでしかも傍流ながら王族の血も引いていて紅武の幼馴染にしてその正妻。

 弓も中華十弓レベルでは無いが短弓による速射で十秒以内に7人の敵を倒した事もある強者で、容貌元ネタどおりに意表を突いて戦況をひっくり返す奇才。

 趣味もまた酒好きが興じて酒造にのめり込んで匠の域で、世話上手で大人の余裕を感じさせるお姉さん。

 元ネタは女英。中国の五帝の一人に数えられる舜の妃で、姉には同じく舜に嫁ぎ后となった娥皇がいる。たびたび身内に追い詰められてた瞬を姉妹で機転よく何度も助けた。

 

キャラクター設定⑪

扇琵(せんび)

容貌/ルナ=クリア(戦女神VERITA)下記年齢化

年齢/18歳(始皇5年(紀元前242年)時点)

出身/秦国北方領土(モンゴロイドとコーカソイドの中間くらい)

身長/172センチ

体重/52キロ

3サイズ/B93W59H90

得物/棒(護身術と心身修養の一環で習った。それでも並みの盗賊が束にかかっても半殺しに出来る腕前がある)

趣味/作詞作曲

 まだ太子であった頃の嬴政に付けられた同じ齢の美女。

 秦国北部の高官であった父と西域の豪商を父に持つ母の間に生まれた身で、そのために西域の事情や音楽に詳しく、特に後者の方は他国からの使者の歓迎にも出る宮廷楽団に所属する腕前。

 譜孝とは幼馴染で、現在は書簡で音楽の研究に勤しんでおり、今使っている竪琴は白漂が前世の記憶を元に漠然と描いたハープの図案を興味持った職人衆がこの時代の技術や素材で再現したもの。

 数少ない嬴政の(IFだが)ギャグシーンを目の当たりにしている意外に希少な身でもある。




次回は平和な時の続きとその合間の小規模な戦闘に関連する話です。
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