無論、それにかこつけて大人向けシーンは増やしています。
○秦始皇9年(紀元前238年) 秦国北部 新領地 某不安定地域 某所 白漂軍野営地 総大将ゲル寝所○
(…眠れない…)
新たな刺客が姿を見せる数時間前、白漂は明日の息子との絆を確かめる時に備えて、閨の女性達も撒き続けて嫌な机仕事も早くこなし、早めに寝床に着いたが一向に睡魔が訪れなかった。
「…我らが君…そんな一人だけ静かに眠りにつこうなど…軽薄に過ぎませんか?」
「!?」
その理由に嫌ながらも気付いた所で、その理由が艶を帯びつつも少し圧を乗せた声で近くに現れた。
「…やはり君だったか…」
「左様です。此度は貴方と共に白家振興及び他家との関係強化の職務に従事する予定の子達と共に来ました♪」
白漂が諦めた声を添えて声がした方角をぐるりと向くと、第十夫人の捷璘が気品のある笑みを持って月を背に艶やかな笑みを向けてきていた。
但し、その恰好は他の女性達と同じく、肌の露出が異常に高い踊り子衣装で、瘡蓋や白くなった傷痕も一種の装飾に見えるまでに凹凸豊かな女体を晒し、ビキニ衣装の布地は半分透けて見えて陰部が見えており、下の足の付け根は辛うじて細長い布で隠されているが少し揺れるだけでクロッチが丸見えとなり、臀部は紐だけなのでほぼ丸出しであった。
「…ということは、明日に弟の成長を確かめられる大事な機会があるにもかかわらず、遠慮なくいきり立っている愚息のあり様も…」
「はい、もしや体調がすぐれなくて私達を避けられているのではと思いまして…貴方様が寝る前に飲まれているお酒に元気になれる薬を少々♪」
その恰好もあって増々血を集めてくる股間の愚息を憎たらしく思う白漂に、捷璘は綺麗な笑顔のままそれが似合わない言葉を発し、けれども憎たらしいことにポーズを変えてきて更に旦那の憎しみと苛立ちを愛欲への情愛に変換させていく。
「…言っとくけどさあ…僕も明日に息子の…陵の手紙を見るために机仕事に時間を費やしていた分…こっちの愚息は溜まっているのだよ…」
「ええ、ですから…その滾りを共に沈めて明日に備えられるお手伝いをしに来たのもあるのですが…!?」
それに諦めた白漂はゆるりと寝台より立ち上がるが、捷璘が魅惑的だが雌豹のように強い飢えも宿した瞳を向けた次の瞬間、彼女の両腕は背後から掴み上げられた。
「…この滾りは悪いけど、君達に陵の弟か妹を連れて城に帰るまでは収まりそうになくなっちゃったよ…君のせいで♪」
「…あ、もうここまで…❤️」
その背後に現れたのは白漂で、彼は戦場でも滅多に見せない本気の速さで捷璘の背後に現れてその両腕を掴み上げると、彼女の陰部を隠す僅かなクロッチに雄々し過ぎる竿を当てて、その先端で前掛けの布を惜しげさせて彼女に淫らな熱を外からも及ぼさせて表情を柔らかく崩していく。
「…あ❣ ァ❣ ア…ァアアアアーーーーーー❣❣」
十数分後、捷璘は寝台の上で四つ足を付き、普段の怜悧で静かな微笑みが似合う美貌を快楽に慣れ始めた娼妓見習いが上連の客に出くわしてしまったような嬌声を上げていた。
「…なるほどね…つまり、“例の町”もまた一枚岩ではないってことか…」
寒空の下でも駆け抜ける巨狼のような大きなゆとりを持ちつつも、獲物の急所を正確にかみつく餓狼の口の如き強い締め付け、北の大地の冷気に屈さぬ芯の強さと心地よい細やかさを持つ体毛の如きゆとりと繊細な技を発揮する捷璘の胎内を、白漂は充足した男根で味わいつつも溺れずに周囲の言葉に耳を傾けていた。
「…ええ…ん❤️ 歴代から地位を継いできた一族出身の現当主はこちら側への恭順も視野に入れていますが、先代領主時代に補佐役の疫病による急死に伴い旧ドレゲネ派がごり押しでいれてきた幹部層が、先の
「あー、そういうのって代々流通の途中でピンハネする技ばっかを優先して継承するのが多いよなぁ」
現在、白漂の指に淫裂を弄られて飢えるような情欲を刺激されながら、カリファがその大きくも綺麗に纏まった乳房で彼の肩を揉みながら報告していた。
「それで立場の違いを利用して優位に話を進められていた商売相手が一気に無くなって、困窮した所でそういうのを上手く取り込んで大きくなっているこっちが近づいてきたら憎らしく思うのが人情だろう」
その反対側の間近に居つつも夫への奉仕にはまだ加わらず、各所から集めてきた経済系の報告書を元に藍蘭が解説する。
「…それでー白漂様ー、それに乗じて北での版図の拡大安定化…特にその元となる市場の確保については咸陽からも支援はするので早急に進める様にとの話も来ていますー」
「あー、すっかり肥えた河套系の新興地主やそれを地盤にした官僚達が動いているんだろう」
「そうですねー、私達の中であの地域に今の地元がある子達もその辺りでせっつかれている子が何人かいて~…」
少し距離を取って愛する主と他の女性の交わりを愛欲と少しの嫉妬を持ってみていたホノカも口を挟んできた。
「…今までは北涼諸民族と中華が争う境界線で、暴れ川の代名詞だった黄河にも面する河套がだだっ広い卵の黄身みたいな土地に変わって…、更に水運を利用しての工業や交易が盛んになったのを現在進行形で見せつけられたら、その再来で自分達もというのが出てくるのが人情ですよねー」
譜孝が指を遊ばせながら軽い調子で言うが、その内容とそれがもたらした影響は決して軽いものではない。
この成功で、秦は北中華諸国では図抜けた経済力を持ったのだから、それをもっと多くしようと考える者達が出てくるのが人情と言うものだろう。
「…今回、実質的に空白地帯となった匩涼系の土地を大きく横に流れる黒竜江…、調査によって分かったその下流にある豊かな黒土が広大に広がる粛慎の地、それでいて海に出られる沿岸部…これでもっと稼ぎを得たいという人や、遅れた分を取り戻したいと考える人も多くなってます…」
「それで例の都市の有力者の様に残った利権まで奪われまいとする人もいれば、今回の空白に乗じてそういった人に抑えられていたから成り上がろうとして、秦のそうした人達と組んで秦を動かそうという人もいますから…」
戦場系の忍び達を多く従える庶徐や、実家の伝手から現場で働く文官達と繋がりが多い王京も注意を促してくる。
「…いつの時代も戦争で揉まれても逞しくなる人種は出てくるものだからね―――」
「ンンンンンンンンンンンッンンゥウウウゥウーーーー❣❣」
そうした報告に自然体で聞きながらも脳内は多面的且つ深く現状への対処で高速で動いていた白漂だが、その間も動き続けて秘肉から混ざり合って互いの脳髄が繋がったような共鳴性のある快楽を共に味わわされていた捷璘が大きく仰け反って全身を震わせてきた。
「―――ぇ………ッうぅ!」
その震えるあまりに霧散してしまいそうな極上の胎内に引き摺られて、白漂もまた思考による負荷も上乗せしたようなこってりとして粘度の高い子種汁を雲に引き摺られるような爽快ある悦びと引き換えに解き放った。
「…ふふ❤️ 白漂様…奥方のお一人を喜ばされた直ぐ後ですが…此度の話で色々動いた子達への褒美もまた…」
「あ、狡いですよーカリファさん!」
「あーもう、皆ー慌てないでね。弾はまだ十分にあるからー。毎日不足しないように君達に色々喰わされて搾られて鍛えるのを繰り返されてるからねー」
それで、すかさず次は自分と動き出した周りの女性達と、白漂は皮肉を交えつつも宥めて愛を交わし続けた。
(…ふふふ♪ やっと終わった…本当に極上な“胡桃”を味わえそう…♪)
その愛欲と情報が飛び交う肉の宴が数時間経過し、大将ゲルの内部に今宵担当の女性達の全員が寝息を立てるようになってから、僅かな切れ目より外からその様子を“胡桃割りの痲ユ”が盗み見て愉悦の笑みを浮かべていた。
痲ユの視線は今宵の暗殺の目標である白漂、特に多くの女性を相手にした後で縮こまる気配を見せない巨大な陰嚢を注視していた。
痲ユは娼妓も兼ねた暗殺者として裏社会で有名だが、その仇名“胡桃割り”とは目標である男の睾丸を胡桃に見立てて奪い、口にするという偏食的で猟奇的な嗜好から付いたものだった。
(…けれど報酬もまた大事…♪ 美容用品をそろえるにはお金も必要だし…幸いにも新規採用された夜伽の相手も兼ねた侍女に潜り込んだおかげで…獲物の奥さんから面白そうなのを貰えたし…)
その白漂の睾丸を今にも奪って啜りたい気持ちを抑えつつ、痲ユは紅華の勘違いから彼女より入手することの出来た手紙をまず盗み見る事にした。
だが、その内容を読み進めるにつれて痲ユの表情は詰まらなさそうなものに変わった。
(…何これ? 子供の絵…? どうでもいい…じゃー次はさっさと本命の相手を…)
その理由は手紙の中を大きく占める白漂を描いた白陵の似顔絵で、周りには実母の紅華を始めとした女性達、まだ小さい弟や妹たちの絵も名前付きで描かれていた内容だったが、痲ユはそんなこと知らないのでさっさと破り捨てた。
(…寝ていた所で胡桃を踏みつぶされて起きる時の顔もそそるのよ…ね!?)
だが、いざ扉を開けてゲルの内部に侵入した痲ユは、裸の海の中心で静かに寝ていた白漂の姿が音も気配もなく消えていた事と、それで生じた動揺が背後に突然現れた得体の知れなくて且つ計り知れない翳のような何かが現れてきた衝撃で動きが止まってしまう。
「…誰だか知らないけどさーー、遠くへ出張中の父と地元で待つ幼い息子の秘かな縁を潰しちゃった罪はーーー…ちょっとやそっとでは償ないよねーーー」
「!!!??」
その背後からの声に釣られて痲ユはその幾人もの獲物を葬ってきた脚力のある後ろ蹴りを放つが、それをその場からほとんど動かずに霞が過ぎるかの如く避けた相手より、感じ取れなかった隔絶的な実力差を悟って絶望した。
「…君にはーそのお腹に陵が今一番喜んでいるお土産を最低一人は持った状態で朔方へ行ってもらおうか…」
肉欲を交えながら機械的な無感情さを宿したその声で、罰の内容を告げてきたその背後の存在に痲ユはこう悟らされる。
(…あ、駄目だ…自分…この胡桃に
刺客としての拭えない敗北感とそれで目覚めさせられた強き雄への雌としての飢えに似た欲望を、痲ユは機械的な瞳を浮かべながら再び充血しつつも禍々しい隆起さを見せた白漂の男根で悟らされた。
○秦国北部 朔方郡 朔方城 内城○
「…ん?」
「ナクタさんどうしましたか?」
「…いや、魏亶殿…今さっき…あの人がかなり頭にきた状態になったような気が…」
同じ頃、白漂の子を妊娠中なので城での待機及び机仕事組に回っていた女性達が、生まれる予定の子供達の為の子供服の縫い方の勉強会をしていた。
「…あの人…? ああ…白漂様のことか…」
「あの方は怒りの沸点がどこにあるかわからないからなあ…」
「普通の人ならめっちゃ怒る所でも“だから何?”みたいな顔をしょっちゅうするし…」
「逆に“ええ!? そんなので!?”みたいなところで怒ったりするし…」
「…ああ、全くだーーー……って…何か無性に不安になってきた…」
その彼女達の話題は当然、胎の中にいる子達の共通の父に向けられているが、彼女達の中で最も胎が膨らんでいて臨月が近づいて来ている扁鵲がそれを撫でつつも、非常に微妙そうな表情を浮かべてきた。
「…陵くんは同じ齢の子よりかは賢い以外は今のところ良い子に育ってるんだけどねぇ…。まだ小さいからどうなるかわからないし…」
「下の子達は…まあ、まだ小さいからわからんな…!?」
既に生まれている腹の子の兄たちや姉たちも取り上げ乍ら、愛する男の子達の将来について語り合う面々だが、その内の一人の表情に違和感が浮かんだ。
「? どうしましたか扁鵲」
「…いや…何だかさっき…腹から妙な痛みが…ッ!?」
それに気付いたシャンディが問い掛けた直後、この中で一番お腹が張っていた扁鵲が顔に苦悶の色を浮かべ、腹部を抱えるようにして蹲り出した。
「…え、まさか…扁鵲さん!?」
「大変! お医者さんを連れてきてー! 一番腕のいい人をー!」
「その人が今ここで一番の名医なんだけど!?」
周囲の女性達はその症状に気付くと慌ただしく動き出した。
○秦国中央部 王都咸陽 大学院○
「…ん? 何だ…? 今さっき…扁鵲の顔が急に浮かんできたが…ヒャあ❣❓」
朔方城内中枢の一角が慌ただしくなった頃、秦国中枢にあって今では中華のみならず世界でも有数の学芸の聖地となった地の一室で、和托熔もといゼノビアが怪訝な表情を浮かべたが、直ぐに甲高い雌猫の泣き声のような嬌声に変わった。
「…ん? 何だ? 安定期も大分過ぎて臨月に入ったばかりのところで、互いにここでの仕事ばかりになって、共に過ごせなくなっていた夜が久々に来た身で…?」
そのゼノビアは簡単な寝巻だけを身に着けた状態であったが、その下は大きく捲り上げられた状態で、むき出しになった大きさを増しつつも艶のある形を保っている尻を嬴政に掴まれていた。
嬴政はその彼女の陰部に男根を埋め込み、もう一つの命を気遣って動きはゆったりと且つ丁寧だが、女の弱点を深く抉るように揺れていた。
「…いや、久々に…貴方の賢さだけでなくここの逞しさを感じられるのは嬉しい…」
我が子の命が宿っている今が嬉しく、安定期に入ってしばらくしてようやく再び味わえた愛しい男が自分の中にいる感触もゼノビアには嬉しく思いつつもは、実は今夜こうして彼の熱を再び感じられるまでは逢瀬のない日々はそこまで辛くはなかった。
ゼノビアは妊娠中であまり運動や逢瀬が出来なかった間、その語学の深い知識や知啓を生かして、ここ大学院でこの国の諸制度に大きく関わるある研究に他の学者達と共に従事していたのだ。
「…そうだな、お前を含めて昼間にあれだけ机上で唾を飛ばし合う口論をしばしば繰り返し、時として学者でありながら拳まで交えて先に進ませていくお前達には感謝している…。まーー…取っ組み合いになったら大抵はお前の勝ちになるが…あ…!」
その事でゼノビアのこの時代の女性らしくない一面も思い出す嬴政だが、そこで彼女の砂漠の中に生えているオアシスのナツメヤシの実のように甘くも、全てを飲み込む流砂のような肉壺で締め付けてきた。
「…こんな女を連れ込む場所に国外からの機密資料を持ち込むような男に言える言葉か?」
自身を後ろから獣のような姿勢で責めてくる男にゼノビアはジト目を向けてくるが、彼女の手元には嬴政がこの大学院で仕事の続きをするために王宮から持ってきた手紙があった。
それらの内容は表向き国外に出ている表向きの使節団からの定期報告書だが、その分を囲う装飾に見せた文様は、実際には西域の文字などを組み合わせて作り上げられた暗号文であった。
その暗号文の中でゼノビアの手元にあるものには、要約するとこう書かれていた。
『…東方の大国のある無視できない要人が咸陽に行きたがっているので、なるべく早くそれが実現できるように通り道となる北涼の地の安定化を早急に求めたい』
この秦国における外交官で最たる重鎮の名を添えたその要請書に、目を通してしまったゼノビアは少しでも触れたら飲み込んできてしまいそうな底なし沼を見てしまったような境地に陥っていた。
「…大丈夫、見たら口が軽いか軽くないかの見分けがつく目はしているからな」
「影武者をしている御仁の詳細を色々知ってしまった身としては不安しか覚え…ァアアアア❣❓」
但し、その最中でもまだ若い二人の身はその張りのある肌の打ち合いをしていたので、今も生じた衝動のぶつかり合いとそれで生じた命の雫の吹き出しで理性は、少なくとも今この時は吹き飛ばされてしまっていた。
久々に原作における副主役と、本作におけるその半オリヒロの子が最後に登場しましたが、何やら本作主人公にまた仕事の催促が掛けられつつあるようです。
けれども次回は、某グールにて踏まれたい系男子の性癖を色々擽ったあの子(の同位体)にも尺が振られる予定です。