可能な限り本編に忠実に書いていく所存です。
皆様からの評価が芳しければ続きを投稿していきます。
001 北の地での初夜
○始皇3年(紀元前244年) 秦国北部 朔方郡 朔方城○
嘗て北の覇権争いでこの地に築かれていた趙国の廃城の再利用から始まり、この地域の中心とするべく中央で再開発が決まった白漂の城では、今や秦国の中央及び北方の要人と遊牧騎馬民族の代表が大勢集まり嬉色を深めていた。
その理由は、同地域の領主に任命された白漂と林胡の紅族族長紅武の妹紅華の婚姻とその祝辞のためである。
「いやー遂に漂も奥方持ちか。しかも相手が背は高いつってもあんな美人さんだとはよー」
「尾平お前は出っ歯が出すぎてああいう美人には不釣り合いだもんな」
「うるせえぞ信! 俺には故郷から呼ぶ予定の東美ちゃんがいるからいいんだよ! お前なんか千人将になったのに未だに浮ついた話の一つも来ないじゃねえか!」
「喧しいわ! こっちに腰落ち着けりゃあ俺だって直ぐに十人くらい寄ってく…いでえ!? ななな何を尻を抓ってくるんだよ貂!」
「……お前みたいな馬鹿にはこれくらいがちょうどいいわ。あ、もうそろそろ新郎新婦のご入場だよ」
ちなみに百以上も用意された宴席の要人部分の一角に珍しく礼服姿の信達も座っていたが、その信達も見下ろす上座に設けられた舞台の垂れ幕が大きく引き上げられた。
「おおう…」
「あれが林胡の令嬢か…」
「北の馬に跨る民族の生まれだというからどんなもんかと思ったが、これは…」
「儂も若い頃にあんな素敵な旦那さんが欲しかったのう」
垂れ幕の暗闇より光射す舞台へと出てきた新郎新婦の姿に、秦の高官達は意表を突かれた紅潮を頬に浮かばせ、遊牧民の長老達は懐かしげな眼差しで見上げていた。
「………やっぱり…動きづらいわね。けれど…肌は見せないのに何だか無性に恥ずかしい…」
「ははは、僕もだよ」
「…むぅ、そこまで深刻そうに見えないのが余裕に見えて何だか癪に…」
まず少し困りげに眉を潜める漂が白を基調とする礼服で姿を表せ、ついで緑を基調とし清純とした金属光を放つ装飾で彩られた花嫁衣裳を恥ずかしげに纏う紅華が壇上に出てきた。
「…ちゃんとするとやっぱりすごい美女だな。あの漂とおんなじくらいの高い背を除くと…」
「信お前相変わらず駄目な時に鋭いよな。けれど…まるで肌は白磁のようで…瞳とその周りはまるで黒曜石と白玉を精巧に細工したようで、それでいて体も手足が長いのを除けばあの顔と指先以外の肌を隠す花嫁衣装からでもわかるほどに優美な凹凸を描いているのが分かるし……」
河了貂は周囲より黄色い歓声を上げさせる紅華と自身の体を見比べて小さくため息をつき、直後に一際黄色い歓声を強める信を暗い目付きで睨めつけた。
「まあそう暗い顔つきをするな。素地がいいのに今からそんな引き攣り顔をしていると若いうちから皺が増えるぞ」
「は? 今度は誰―――!?」
その河了貂に背後から声が若い女性の声が掛けられて彼女はしかめっ面で振り返るが、彼女が最初に目にしたものは綺麗に整った大きな双子の山であった。
「…………え、こ…これってまさか―――」
「な、なんじゃー! この漂よりも背が高いけどめっちゃ色っぽいボンッキュッボンで浅黒い肌となげえ手足が妙に色っぽく見えて!? 髪は癖が有って短いけど金糸のように輝いてて目付きはどっか獣みたいに鋭いけどそれも寧ろ色っぽく見せ付けてくる美女は!?」
「おい尾平よ思ってることが全て口に出てるぞ」
その山に可了貂が何故か胸に妙な痛みを覚えると、尾平が彼女の真っ先に思考で生じつつも認めたくなかった答えをより詳細に口答し、羌瘣がどうでもよさげに突っ込みを入れた。
「私は違う部族所属でこの容貌は月氏より更に西の血を流す母の血だ。先日に趙軍に村を襲われかけたがそちらのおかげで被害が軽微の状態で保てた。急病で出席できなくなった族長の祖父の分も含めて感謝を言いたい」
現れたのは秦国の保護下に下った北方地域の有力部族族長の娘らしき女性だった。
背丈は秦国男性の平均よりは高い白漂よりも拳一つ分以上は高いが、西方のアラブ系の血筋を感じさせる褐色の肌と合わさりその機能的な筋肉美からくる肢体は健康的な色気を放ち、短く癖は有るが輝くような金髪と猫科動物を思わせるエメラルド色の双眸は凛とした容貌と合わさり非常に大人びていた。
衣装は藍系統の男性物のオリエント遊牧民礼装だがそれでも肢体の良さは浮き出ており、尾平は顔を赤らめつつもたじろいでいた周囲より一足早く意識を取り戻した。
「あ、おおお姉さんそんなかしこまらなくてもいいですよ!」
「お姉さんなどと謙らなくても良い。言っておくが私の歳はあの新郎殿より一つ上なだけだ」
「嘘ぉ!?」
赤らめ顔に転じた尾平の言葉を女性は軽くあしらうが、その内容の一部は河了貂にとって絶望混じりで声を取り戻させるには十分だった。
周囲も個々人の程度の差はあれど驚きを女性に向けだしたその時、彼女の長駆の背後より別の少女が現れた。
その少女は、白い染み一つない肌の艶からして白漂と同年代と思わしき女性で、信達とさほど変わらない背丈の体躯は女性らしい凹凸が男性物の礼服からも分かるまで成長しており、何より無表情ながらも静かに知的な美貌を短く切りそろえた銀髪でより見栄えよくしている美少女だった。
「杏橋です。先日の趙軍の一件の時はありがとうございました」
「あ、はい……こちらこそどうも……(こ、今度も中華とはだいぶ人種が違う子が来たな…)」
その美少女、杏橋が礼儀正しく頭を下げると信は普段とは違ってぎこちないながらも礼を返した。
○秦国北部 朔方郡 朔方城郊外山林○
祝宴もだいぶ進行して日が沈み、参加者たちも話の主軸が婚姻から今後の仕事や商売などの談笑に移り出して周囲に気が向かなくなった頃、漂は紅華を連れて馬で近郊の山上に出払っていた。
「………全く、全員二十歳未満なのも多いのに酒をがぶ飲みしすぎだよ。ていうか信あれだけ若いうちから酒を飲んでるから策の方で周りに怒られてばかりいるんじゃないか…?」
「どこの法律か知りませんが真面目な方ですね白漂将軍は…」
「もう夫婦になったのだから、そこまで畏まる必要はないと思うけど…」
「…あ、そ…そうでした…じゃなくてそれなら漂……」
二人は騎乗する馬を寄せ合い手を伸ばせば容易に触れられる距離しかなかったので、漂は紅華の頬に薄い朱が浮き出て、その傷一つない光沢を帯びる黒曜石の如き大きな黒瞳が自身を断続的に見やりつつも視線が合うと慌てて他所にずらされる事に容易に気付けた。
「紅華……何だか普段と違って明るさが収まっているけど落ち着きがない様子だね。まあ理由は分かるし僕も内心では抑えているから……」
「………あ、あーうん…雁門で負けて何度も死ぬかと思った半年の末に貴方と出会って…、それまで森が点在する草原や高原と砂漠、それらの隣りに見える石の都とそれに付属する町村でしかなかった世界が、出会って貴方か色々な土地のことを聞けて、まだ目にしているわけではないのに早く行きたいっていう思いが募ってて…それが……」
「それが?」
「……出来ることなら…貴方と一緒に見ていきたいって思いが強まっていったのに…その第一歩がここまで簡単に進めたのが何だか不思議というか信じられないというか…」
漂は紅華が視線を俯かせ羞恥で頬を薄紅色に染めつつも、まだ現状に対する不信と不安が少なからず燻っているのに気付いた。
故に、漂は彼女と少しの隙間しかなかった距離をさらに縮めるとそっと彼女の手に自身のそれを優しく重ね合わせた。
「今までに見たことがない新しいものを見れていく切っ掛けなんていうのは意外と身近で突然やってくるものだよ。僕も秦の外の国に出たのも紫夏っていう女性に出会ったその日に気に入られたのが切っ掛けだった……」
「貴方は子供の頃から様々なものを見れているから羨ましいわ……え、紫夏?」
漂の温かい肌触りを添えた思い出話に紅華は好奇心から来る羨望で顔を上げ戻していくが、漂の言葉に突如として生じてきた別の女性の名に胸を鋭い針を刺されるような警戒心が生じる。
「懐かしいな。黒卑村を怪しがって忍び込んできたらそこで出会って、商売の手伝いを通して色々と見聞を深めたり、その合間に様々な人に世話になったり、夜になると度々紫夏に誘惑というかからかわれて―――!?」
それには気付かずに漂は懐かしげな顔で星を見上げながら回想を口にしていくが、その途中で手の甲を猛烈に抓られる痛みが襲いかかってきた。
「―――づぅ!? ちょ…ちょっと紅華何を―――!?」
状況的に犯人を直ぐに絞った漂は理不尽さに対する困惑に釣られて彼女に強ばった視線を向け直そうとするが、それよりも早く紅華は漂に勢いよく飛び付くと自身の頭を彼の首元に埋めてそのまま馬上から地面に押し倒した。
地面が深い叢に覆われていたため後頭部に地味な痛みを覚える程度で済んだ漂が次に気付いたのは、自身の腰の上より人に跨られる感触だった。
「ちょっと白漂将軍、婚姻を結んだばかりの妻の前で昔の女性との思い出を語るなんて少々無粋に過ぎるのではないでしょうか?」
「―――え…ちょ…紅華どうして急にそんな敬語なんかぁあ!?」
その感触の正体は紅華が漂に馬乗りに覆いかぶさってきたが故であったが、彼女は漂と衣服越しながら体を触れ合わせたままの状態で体を擦り合わせてきた。
ちなみに、紅華の足の付け根と漂のそれが衣服越しに密着し合っている状態でである。
「その人とは何処まで行ったのでしょうか? ねえ? もしかしてここま―――!?」
紅華はにぎこちないがらも挑発的な笑みの横顔で漂を見下ろしつつ、まるで荒馬を乗りこなすような動きで腰を揺り動かすが、十秒と経たぬ内に急に止まると薄紅色だった顔色が真紅に近くなっていき目が丸くなっていく。
「…………え…えーーーーーっと…漂これって……?」
「……いやあのね、僕だって男なんだから…君みたいな綺麗な子にここまでされて何もなかったら大問題でしょ?」
「………あ、そ…そうよね…」
「でもここでは誰が突然やってくるかわからないし衛生的にもあれだから…続きはあそこでね?」
「……………うん……」
自身に対して如実に反応を示す漂の肉体に紅華は引きつった笑顔になり、自身のこれまでの行為を冷静に思い返して幾分か気落ちした声を発すると、苦笑げに自身の手を取る漂の言葉に従い共に城へと戻っていく。
○秦国北部 朔方郡 朔方城○
「お帰りをお待ちしておりました白漂様と紅華様。もう準備は出来ております。こちらへどうぞ」
漂達が城の裏門に戻ると、そこで現地の豪族より雇用された老婆の侍女長が出迎えてきて、二人を寝所へと案内する。
たどり着いた寝所は豪勢ではないが遊牧民族特有の異色的で繊細な彫刻を施されており、二人分以上は明らかに寝れる大きな寝台の上に枕が二つ並べられていた。
「まーこの時代の婚姻は結んだその日の内に寝台行きが当然だけど…」
「大丈夫ですよ。まだ今回が初夜の方なので最初は苦労するでしょうが貴方は上だけでなく下も男として誇れるものを持っております」
「ちょっと待て侍女長。そんなのいつ調べたの? 風呂に入る時や着替える時とか僕は一人でしてるけど……?」
「この地で何千人と戦傷を負った男達の治療で服を脱がせたりとかしてましたからね。今となっては服の上からでも見ればわかります」
「経験は力なりとは言ったものだね……」
「…それでは菓子と酒に冷水も既に机に用意しておりますので。後はお二人でごゆっくりと……」
侍女長は一通り漂とのお喋りを楽しむと部屋を後にする。
取り残された漂と紅華は手を取り合うと寝台の縁ヘ静かに腰掛けた。
「…………紅華、改めて聞くけど……本当に僕でいいんだね?」
頬をうっすらと朱に染め眉を少し潜めた顔で漂は尚も当然残る一抹の不安に急かれてそれを口にするが、紅華は少し怒った風に眉間を寄せると彼の頬に穏やかに手を添えて少々抓りつつも優しく振り向かせた。
「………ありきたりな言い方だけど…私は貴方でないといやなの。そして…もっと…貴方の知らない事を知りたい。だから…………まずは一刻も早く貴方の心身を知りたいの…」
「……そうか。それじゃあ……もう躊躇う理由はないね…」
「ええ……」
顔を見合わせ合うと二人は互いの衣服に手をかけ帯を結び肌から離してゆく。
もう礼服から夜のためと侍従によって上質な白絹の寝巻きに着替えさせられていた二人は、直ぐに何も纏わぬ相手の裸体で月明かりの下で対峙することになる。
「…………すごい、まるで月から降りてきた嫦娥のようだ…」
白漂は思わず息を飲んだ。
戦場で髪を高めにポニーテールで仕上げた戦装束や、今日の昼に目にした花嫁衣裳のために髪を複雑に結い上げた紅華も美しかったが、月光に照らし出されている今の生まれたままの姿の彼女は筆舌に尽くしがたいものだったからだ。
窓より注がれる月光で晒された紅華は、この時代の女性の美の基準から離れていたが、ほとんど現代の記憶を取り戻せていないながらも感性に強く残る漂には自然体でありながら繊細に加工された女神像を思わせる美を感じさせた。
肢体は男性にしても高い部類に入る漂より数センチ程しか低くはなく、この時代の女性の平均より高い長駆で手足も長いが、幼少期より武術を習い戦場にも出ていた事もあり付いた機能的な筋肉で細く引き締まり健康美を感じさせ、それでいて胸部はまだ成長途上でありながら釣鐘型の美麗で豊満な乳房が重力を感じていないかのように実っており、尻は感触は寒天のように柔らかくも芯は筋肉で出来ていて白桃を思わせる。
地肌は染み一つない白絹の如き柔肌で全身を隈無く覆っており、月光も手伝ってか白磁色に輝いているように見えた。
髪留めを外された髪は烏の濡れ羽色の縮れけ一つない長髪で臀部まで伸ばされ、月光に照らされて今星が散りばめられた夜空の様に光点を無数に輝かせていた。
容貌は黒曜石を緻密に加工したような傷一つない大きな黒瞳を中心として、女性らしい美しさと戦者らしい強かさを融合させた凛とした美貌をしており、これから行う情事を頬に薄らと出た朱色と恥ずかしげに顰めさせた眉で如実に感じ取らせてくる。
「……月の女神が人の形を取ったようだ…」
「……貴方こそすごい…傷跡が装飾に見えるまでに…なんて逞しい❤️」
素直に賞賛してくる漂の肢体も女性に生唾を飲み込ませるには十分すぎる代物だった。
細身だが高密度の筋肉が付いた肢体はこの時代の男性平均より長駆で長い手足と合わさり現代的なスポーツモデルを思わせ、幼少期より続く濃密な戦歴の傷痕をまるで剛健な彫刻に思わせる。
仮面を外された顔は、庶民の生まれ育ちを信じさせない高潔な血筋を感じさせる端正な容貌をしており、戦傷痕も装飾として一部に変える素地の良さを示していた。
だが、これから行う事の内容もあって紅華の視線の最大容量は漂の上肢よりも下肢の方へ振り分けられていた。
「…ば、婆やが言っていたけれど本当にこっちも逞しいのね(こ、子供の頃に盗み見した父上と母上や妾達の交わりでは暗くてよく見えなかったのもあるけど…お、男の人ってこれほど大きくなるものなの!?)」
漂の足の付け根より伸びる男根は臍にまで達しかねない長さと反りで膨張しており、表面には充血し青黒い血管が無数に浮き出ており、既に皮を剥いた亀頭は茸の傘を思わせるエラが出ていて、大きな睾丸を想像させる両の手の拳と同程度の陰嚢が下に見えた。
「(……現代を生きていた前世はほとんど思い出せていないけど…これは明らかに強化がかかっているよなぁ。竿の太さは500mlのコーヒー缶位はあって長さはその倍近くはあるし…硬さは硬質ゴムみたいだし…)ごめん、ちょっと怖いよねこれ……?」
「…あ、い、いいや…ちょっと驚いただけよ。待ってて…先に私が―――!?」
少し罪悪感を覗かせる漂の言葉に少し冷静さを取り戻した紅華は漂に寄り添おうとするが、それより一歩早く漂は彼女の地肌に手を押し当てるとそのまま寝台へ押し倒した。
羊毛を詰められて柔らかく大きい敷布団の上に敷かれた紅華の胸には、既に漂の両の手が這わされている。
「―――ぁ…ひょ………う…?」
「いきなりすると痛いからね。まずは慣れていこう…」
「……え…ひいぃ❤️゛あっっぁ…!っ❤️……❓゛…❣」
夫になったとは言っても初夜を迎えたばかりの男のそれとは思えない行動に紅華は戸惑うが、漂が両の乳房をやんわりと揉みほぐし出し紅く充血した乳首をキャップを遊ぶように指で弾き始めると、胸部から電流のような快感が脳へと送られてきた。
「見た目はスイカのように大きいけど…触ると芯は皮鎧のようにしっかりとしながら表面は饅頭のような柔らかさがあるね。それでいて温かいし……」
漂が紅華の美巨乳に施し始めた手淫はやはり初心者故のぎこちなさはあるが、正確に女性の痛点となる強度や箇所は避けて、丹念に性感となる場所を見分けつつもより素早くなりつつあるものだった。
それを表面積が大きい自身の胸で相手にさせられる紅華は、胸部より伝わってくる戦傷とは異質な鋭い刺激に一種の恐怖を覚えつつもその事でより快感に対する区別が次第にわかっていき、数分立つと自然と上半身が動いてより胸の性感を漂の両掌にあてらせようとし始めていた。
「……紅華…どうだい? 痛くないなら良いんだけど……?」
「い…たぁあ❣ く……はない…うぅ❣ むしろもっとより長く…深くぅ❣ なって欲しいというか…熱…❣❓」
自身を心配げに見下ろしてくる漂の前で振り乱されそうな頭をどうにか抑えて、既に歓喜の涙で潤う双眸で見つめ合おうとする紅華だが、そこで彼女は自身の下腹部に押し当てられる堅くも熱い感触に気付く。
紅華が一定しない顔をどうにか下肢に向けると、そこには自身を猛烈に求めてきている漂の男根が自身の下腹部に触れてきているのが見て取れた。
「(……漂のがあんなに張り詰めて…何だか苦しそう……)…お、夫に喜ばされてばかりじゃ駄目よね…んん❣ 私も………おぅ❣」
少しは慣れて振り乱れるのが減った紅華のたおやかな両手は、漂の男根へと伸びていくと先端からにじみ出ている先走り汁をその指に絡ませ、ぎこちない動作ながらそれを彼の生殖器へ塗布しつつ撫でたり揉みほぐし始めた。
「……づ…! 紅…華……そんなに無理をしなくても…お!」
「あぁ…❤️ あ…なただって…今晩が…んん❣ 初めてなんでしょ……あ…、何だか…私の足の付け根まで湿り気が深くなってきて……何だか…そわそわしてきちゃ…あぁぁぁあぁあ❣?」
互いの生殖器を責め合う二人であったが異状が起き始めた。
只でさえ常人のものより発達していた漂の巨根が更に血管を浮き立たせて反りと膨張を高めていき、紅華も乳首が充血していきり立って秘所は細やかに開閉し蜜を止めど無く溢れさせてきている。
自身と彼女の体に異変が内的なものだけではないことに感づいた漂は、次に部屋の中に甘くも切なさを掻き立てる独特な香りが立ち篭めている事に気づき、それはいつの間にか窓辺の隅に置かれている火の付いた香炉より流れ出ていることに気付いた。
(……あのお婆さん…途中で僕たちが腰抜けしないように…媚薬を置いていったな―――!?)
夢想ならば男として喜ぶシチュエーションが現実になると寧ろ顔を引きつらせやすいことに漂が気づいたその時、紅華の細身で美麗ながらもそれに反した剛力を誇る両腕が彼の後ろ首に回されてそのまま自分の首元へ抱き寄せてきた。
「―――こ、紅華!?」
「……漂❣ お願い……もう…体が上手く説明できないけど…大きな穴が空いたように切ないの…どうか❣ 早く❣ はしたない女だと思ってもいいから❣ 貴方自身で……埋めて欲しいの❣❣」
「………っ…わかった。けれどそこまで卑下しなくて良いよ…正直言うと、僕ももう限界だったから……」
漂は紅華の大粒の涙を流す麗しい双眼を見ると、彼女の腕の拘束から首を解きその美脚を両手で大きくVの字に開いて蜜を滴らせる花弁を晒させると、準備を終えている肉の大刀の剣先をその中心の入口にそっと触れさせる。
「……っ…!」
「…づ❣ う…い…あぁぁぁぁああああぁ❣❓」
そして、ひと呼吸を置いて漂が腰を大きく前進させると、亀頭は肉が小刻みにちぎれていく音を奏でつつ紅華の花弁を貫き、その長大な肉竿を導いてゆく。
漂が竿の中心点まで進めると膣道は急に狭くなって前進が一旦止まり、少しすると竿を締め付けているのが見える紅華の女陰から不規則的な赤い糸が流れ出てきた。
「………い…ふぅぅぅぅぅぅぅ…❤️ 血が、出てる……私……漂に女の子から女の人に変えられたのね……」
「紅華……何だか多いように見えるけど…大丈夫……?」
「……うん、さっき体の中で皮が思いっきり破れたような痛みがしたけど…もう少ししか残っていないから…ちょっとずつなら………」
漂が少しずつ腰を前後させていくと、二人の指先と足は自然と絡み合っていく。
二人の動きは拙いが、男は己の突起を女体にじっくりと教えていく動きをし、女は胎内に刺しこまれた男体に己の秘肉の感触を丹念に教えていくもので、相手を思い合い肉の悦びを深めていこうとするものだった。
漂の男根でぽっこりと少し出た紅華の腹部の膨らみも、それに合わせて緩やかに上下し彼女の腰を小刻みに震わせる。
「……う…くぅぅ…(紅華の中……まるで磯巾着で出来た蛇にみっちりと一分無くまとわりつかれているようで……今にも出そう…)!」
「ふ…うぅぅぅぅ……あぁ…(漂の男根が…まるで一本一本の形状がわかりそうな気になるくらいに血管が浮き出てきて…❣ しかも…カリ首がきつい場所の手前まで進んで引き抜かれるたびに中の肉が掻き出されそうで)えぇぇ❣」
だが、如何に初夜といえど若い衝動を抱えた18歳の男女が、さして痛みもない以上初めて味合わされる肉の悦びをじっくりと味わえる余裕があるはずがなく、数分掛けて生殖器限定であるが相手の喜ぶ箇所と自身の感じるそれを探り当てていくと、次第に二人は速くそして激しく互いの肢体を打ち付け合うようになった。
「あっ❣ あっあぁ❣ ああああああああん❣ ひょ、漂ぅぅ❣ もう…痛みが薄れきって来て……貴方のがもっと欲しくなって来てるぅぅぅ❣ 何だかよくわかんないけど体が止められない勢いで上へ❣ 上へぇぇぇぇぇ❣❣」
何時しか二人の体は挿入前後の生後間もない子羊のような動きが嘘のように、部屋の外まで肌を打ち付け合う音が聞こえる掘削を行っていた。
「うう……紅華の中…鍛えているから腹筋の分も強く締め付けてきて…」
「そ…んなこと言ってもぉぉぉぉぉ❣ こ…んなの初めてなんだからぁぁぁぁ❣❣」
漂の分身が前後する紅華の膣内は鍛えられた腹筋とまだ残る処女特有の異物を押し出そうとする圧力が重なり、漂の肉棒をみっちりと締め付けてくる。
それが漂には温められた蜜を染みこませた真綿で強く愛撫されるような動きに感じさせ、自然と彼の腰はただ前後するだけでなく左右に回したり抉る角度に変化を付け始めた。
次第に漂の腰はただ前後に運動を繰り返すだけでなく、左右上下に振り乱したり回したりして紅華の胎内の他にも感じる場所を探し、見つけるとそれらを積み重ねていって緩急を付け秘肉を掘削しどのような動きが彼女の体を喜ばせられるかを自然にし始めていた。
「あ❣ あ❣ 漂そこはぁ❣ ちょっと…体が痺れてきて怖い…いぁぁぁああああ❣❣」
急速に増え出してきた快楽の変化とその連射に紅華は半ば恐慌を起しつつあったが、体は自身を喜ばせてくれる漂の男を求めて両足を彼の後ろで交差し固め出していく。
「……っ! 紅華! 僕も……もう…来そうだ…っ!」
だが、如何に男の動きが初心者とは思えない成長を見せているといえど、如何せん先程まで女を知らなかった精神が長時間耐え切れるはずもなく、もう男根と陰嚢の付け根に内部から沸き立つような感覚を覚え、それは震えとなって男根に伝わり更なる膨張も伴って紅華に気づかせる。
「わ! わ! 私も何かが破られそうなの❣ 一緒に! 一緒にぃぃぃぃ❣❣」
「あぁっ! づ…ぐ!!」
漂が汗を大量に紅華に叩きつける勢いで一番大きく腰を時立てたその時、膣奥に達そうとした亀頭に紅華の子宮口が大きく口を開け刷り付いてきた。
そして次の瞬間、漂の未熟な自制を振り切り白濁の噴水が発せられた。
「いっあぁぁぁぁーーーーー❣❣❓ あ………つい❣❣ 何かが…私の中に叩きつけられて…るぅぅぅああぁぁぁぁぁ❣❣」
発せられた漂の体液は開かれた子宮口を一瞬で抜けると、水鉄砲の如き勢いで彼女の胎内を打ち据え、その震えと火や湯とは異なる熱さで紅華の背を仰け反らせ彼女の意識に窓より見える夜空へ突き上げられるかの如き錯覚を見させた。
漂の男根で紅華の腹部は少し膨らんでいたが子宮に注がれる体液は数秒と経たずにそこを満たし、子宮辺りまで膨らみを広げ彼女の肢体は痙攣し始めた。
「…ひ…い…くぁ……あ…………か………………つあぁっ❣」
そして、十秒程痙攣は続くがそれを過ぎると次第に静まっていき、紅華が仰け反りきっていた背を勢いよく敷布団に戻し息を大きく吐き出した。
「…………すごい…ね。紅華の中は…自分でしていた時とは量も…体から引き出される悦びも違う……」
「……………私も…初めての時はとても痛いと長老達に教わっていたのに…あ…」
しばし呼吸を落ち着け合いながら二人は顔を至近まで近づけ感想を口にするが、紅華は自身の体内に収まったままである男根が小刻みに震えているのに気付く。
そして、みっちりと接合しているように見える二人の局部の僅かな隙間から、白濁とした液体が粘土の高い状態で漏れ出て二人の地肌を伝ってきた。
「……あ、熱いのが…漏れてきて……」
「紅華の愛液と…僕の子種が混ざり合ったものだね…」
「じゃあ、これが男の人が出す赤ちゃんの………あ……中でムクムクって……」
互いの接合部より漏れ出てくる愛液を各々の指で絡めとり、交わる視線の間に突き出して二人は半ば惚けた表情を向け合うが、その途中で紅華は自身の体内で一回り収縮したかのような動きを感じさせた漂の男根が再び膨らみ始めたことに気づく。
「…………正直に言うと、まだまだ僕の体は収まりそうにないんだ…」
「………うん、私もまだ………あなたが欲しい……けれど…まだ……」
「…………え……?」
自身の胎内を満たす男の律動に紅華は歓喜の涙を流しつつ、漂の後頭部で交差する腕の力を強めて互いの顔を近づけ合う。
「…………ん…ちゅ…るぅぅぅぅ……❤️」
「…っ? ぁ……すぅ……ぅぅぅぅ……」
そして、紅華が仕掛けてきたのは接吻であった。
それも、子供がするような唇を合わせるだけのものではなく、まだ初心者特有の不馴れさはあるが、触れ合わさった唇を開け舌を交差しあい、互いの唾液を交換し味わうより深いものである
「……ちゅ…緊張しすぎて忘れちゃったけど…、貴方のは此処も美味しいわ…」
「君もだね。それに何よりここも……」
「あ、ムクムクが更に……ふふ……私も貴方がもっと欲しいから…」
しばしの接吻を終えて微笑みながら両者が口を離すと、月光に照らされてうっすらと輝く唾液の橋が掛かっていた。
それが音もなくちぎれ霧散すると、既に紅華の胎内で再戦準備を整えていた漂の分身に気づいていた二人は再び体を動かし始める。
結局、二人の交わりは東の空が微かに白くなるまで終わることはなかった。
キャラクター設定①
紅華
容貌/ポニーテール時リンディス(ファイアーエムブレム)黒瞳黒髪化
ストレートロング時ミュウ・ユン(ブレイド三国志)
年齢/18歳(始皇3年(紀元前244年)時点)
出身/趙国北方隣接林胡領域内
身長/175センチ
体重/68キロ
3サイズ/B93W59H92
得物/剣 弓矢
趣味/乗馬
本編で白漂の正室となったヒロインの一人。
背丈はこの時点での白漂よりやや下くらいだが、白漂が成長限界無しとなっているので差は開く予定。
白漂には出会ってから助けられていく内に自然と惚れて行った。
現代では上位美人だが、この時代は小柄な女性が好まれるらしかったのでその並みの男性より高い背丈で、普通に美人程度に収まっているという感じ。
この時点では指揮能力は低く補佐役に任せているが、本編で成長を見せたようにその余地は文武共に高い。
他の方の人気作にあやかりながら応援していこうという形の作品は想像以上に難しいですが、晏嬰氏も期待してくださっているようなので努力を尽くします。