※この作品はR-18です。

天下の大将軍になる!! ~夜の睦言~   作:oosima

207 / 324
今回、あの原作でもくせが強いと言われたあの王様のあのシーンに向けての準備が色々進んでいます(但し、原作通りとは限りません)。


第十八章 東西両王会盟編
206 歴史を動かす出会いも下準備がいる


 ○秦始皇9年(紀元前238年) 自由都市(ユラス・アプラス)攻略戦14日目朝 秦国北東部 新領地 某不安定地域(現内モンゴル自治区中東部) 黒竜江流域地帯 自由都市(ユラス・アプラス) 白漂軍野営地○

 

 自由都市攻略戦が勝利で終わってから2日後、今も現地では戦後及び火災や水害からの復興に追われていた。

 

「…住民の被害総数把握に城内の倒壊家屋はこれで良し、後はー…」

 

 その勝者の側である秦軍は今も忙しい状況で、その本陣にて白漂は勝利した日からずっとそこで書類仕事に追われていた。

 

「…おはよー、様子はどうだーー-…っと今日も朝から書類詰めか」

「…あ、そっちもおはよう。その様子はーー-…相変わらず肉体労働だな」

 

 それは原作でも友であった二人も同じで、街の復興作業のために土建で駆り出されていた汗だくの状態の信が、机に縛り付けられた状態で目に隈を浮かばせながらも周囲を城壁の様に取り囲んでいる書類の処理に追われている白漂の所を訪れていた。

 

「今日は女と一緒に仕事してねーな」

「おい、僕だっていつも万年発情期の雌猫通り越した肉欲の化身みたいな雌豹の群れの中に何時も縛り付けられているわけじゃ…ッ!?」

 

 いつもは監視役も兼ねて妻や愛妾の何名かがいるのに、今日はいない状況に新が奇妙がるのを白漂はジト目を向けるが、それは途中で引きつった笑みに変わった。

 

「おい、こんな時までどうすんの?」

 

 白漂が信に気づかれないように小声を自分が仕事をしている机の下に向けると、そこには彼の足の他にも誰かがいた。

 

「…だってぇ、お兄様を愛しているが故にぃ今もこうしてお諫めしているのに…その為の行為を獣と同列にされてぇムッと来たんですものぉ…❤️」

 

 その下にいるのは拗ねた猫のような苦笑を浮かべているセレーナで、彼女の健康的に焼けた色をして豊満で綺麗な丸みを帯びた尻は白漂の足の付け根に押し付けられ、その淫裂で彼が手に持つ筆の様にそそり立っている男根を咥えこんで扱いている最中だった。

 前回の勝利に伴って城内から自陣へ戻った後、白漂は当然の如く幕僚達や妻達に完全包囲された状態の物理込みで怒られた。

 そして、自由都市攻略戦後の後始末が終わるまでは絶対に逃げられないような仕掛けを幾つも施された。

 その一環として、逃走に回す体力が生じないように勤務中もこうして閨の女性達がそれを子種として搾り続けているのである。

 無論、女性達はこれも一門強化のための夜の公務として全員同意済みであった。

 

「諫言というわりには甘言との境が曖昧な感じだけど…」

「あらん、こっちは悦んでるじゃない♪ あ…いつもの舞踏のような激しいのと違ってゆっくりとしか動けないけど…いつもと違う新たな世界が…んん❤️」

 

 セレーナは白漂への小言と並行して自身の尻をフリフリと小さくも可愛く動かし、彼の周囲にいつ発覚するかという緊張もあって膨張と硬度をいつもよりも増している男根の感触を、自身の堅い岩盤をも加工する両腕の様に力強くも器用な動きも見せる肉襞でじっくりと確かめ、じわじわと高熱が胎内でせり上がって脳髄を少しずつ焼いているような快楽を覚えていた。

 

「…おい、何かさっきからこっちには黙りこくってブツブツとしだしてんぞ?」

「あーあー気にしない気にしない、これからの仕事を考えて恨み言をぼやきながら眠りそうになっただけだよ。そろそろ大(・)き(・)な(・)引(・)っ(・)越(・)し(・)をしないといけない時期になっているし」

「け、まーたサボり癖出そうとしやがって…ん? 大(・)き(・)な(・)引(・)っ(・)越(・)し(・)? 誰か将軍を一人でもここの城主も兼ねておいたりするのか?」

 

 それを信は奇妙がるが白漂の言い訳も兼ねた誘導に上手く反らされ、別の疑問も思い浮かべるがそれへの答えは彼の予想を大きく超えるものだった。

 

「…誰かもなにもー…僕らの相当な割合はここ粛慎の地改め満涼の地に軍及びその家族の大半も引き連れて、ここの近くに新たな巨城を設けて北涼を抑えつつ北中華と北海に睨みを聞かせて攻略に掛かれる一大拠点群を設ける。これは咸陽にいる王様達や先生達からの指示でもあるからな」

「「!!!!????」」

 

 そう白漂が頭上に掲げられた北涼地域の地図を見上げながら語った今後の予定に、信は声にもならない驚きを示し、セレーナも同様の反応を示して身が跳ね上がりそうになった勢いで頭を机にぶつけて脳天を痛めてしまう。

 

「…しょ、正気かよ!? 朔方からここまで何千里離れてると思ってんだ!? 食い扶持や補給はどうすんだよ!?」

「…そ、そうよ! 増えている一方の土建や建築のとかで今ある分だけでもしょっちゅう過労死寸前の私達の身にもなってちょうだい!」

 

 数秒の沈黙を経て信にしては至極真っ当な反発を見せ、机の中からセレーナが脳天の痛みで涙目になりつつも小声の恨み言混じりで突っ込みの声を上げた。

 

「…あー、だから今のこの地域の経済規模に応じた派兵から始めて、各地から流れてくる流民や国内の余剰人口を回して後方と結ぶ交通網も整備しつつこの辺りの開拓も始めていく。冬が長くて更にきついのはあれだけど幸いにも黒竜江という大河のおかげで土地は肥えててこっちの農学は発達してて寒地でも良く育つ作物の種類も増えてるし、それで且つ水運もあってすぐ近くの海からは海の幸がアホみたいにとれるのはわかってるし」

「いやだからそれがうまく回るようになるまで趙や燕とかが黙って待つわけねえだろ! それに朔方のことはどうなるんだよ!? それによく知らねえけど海って所は確か“倭寇”ってのが暴れまわってるって話だろ!?」

「趙の方は王翦将軍が太行山脈方面から押し込み続けて李牧がいない状態のあっちはそれで精いっぱいな状況だからあちらに任せていい。そちらとこの北涼地域の繋ぎ目になる朔方には王族から信を置ける人を後任の城主として回すと連絡が来てる。燕の方は蔡沢ご老人が既に色々動いて当面こちらに攻撃とかを仕掛けてくる予定はないよ。倭寇の方は今のところ楚とバチバチやり合っていて反対のこちらにまで気を向ける余裕はない状況なのは知ってる」

「「……………」」

 

 それに対する白漂の理詰めで信とセレーナは逃げ道を失った未来を周りに先んじて知らされ、やがて彼に対してブラックIT企業に勤める新人がそのブラック上司に向けるような暗く澱んだ眼差し浮かべた。

 

「…ンン❣ アアァアーーーーーーー-もう❣ 犯ってなきゃじゃないとやってらんないー❣❣」

 

 数十秒後、信がフラフラと出ていった後の本陣の大将ゲルの中で、机の中から出てきたセレーナが情欲と憤懣全開の表情で白漂の上で腰をベリーダンサーの様に振りたくって、周囲に憚らず嬌声混じりの怒声を上げるようになっていた。

 

「…セ、セレーナ…今はまだ昼間で皆が働いてる最中で…僕もまだ机仕事が残って―――」

「誰のせいでこんな事になったって思ってんのよぉ…お…ンンンンン❣❣❓❓」

「―――え…ッ!!」

 

 こんな状態でも頭の中で仕事に回す理性と下半身は別で、二人は椅子の上での激しい交わりの果てに何十度繰り返しても飽きる事のない白濁の爆ぜるような頂に至った。

 

「…また今日も盛り出してるよあっち…」

「まあ、ここ数日のろくに将軍が姿を見せてなかった頃の上のぎすぎすしてた感じよりかはいいんじゃない?」

 

 当然、その嬌声や肌を打ち合う音なども周囲には響いてしまっていたが、兵士達はそれに微妙な感じで慣れた様子を見せるだけだった。

 

 

 

 

 

 ○秦国北東部 新領地 某不安定地域(現内モンゴル自治区中東部) 黒竜江河口デルタ地帯○

 

 自由都市攻略戦を終えて数週間後の朝、それの残りもしながら白漂は関係のある周辺地域の平定や慰撫も含めて軍を率いてその地を進んでいた。

 

「…本当に大きな河ですね黒竜江って…黄河みたいに大きな河が…まさかこのような北の地にあるなんて…」

 

 その意を走るデルタ地帯へ注ぐ黒竜江の上を進む大型船の船内から、姫昭は故郷に流れる大河に匹敵しつつも異なる趣を見せるその河の輝く水面に安らぎを覚えていた。

 

「…そうだね、それに反射された日光に照らされている君の身体も市井へ身元を隠して出ている時の名に恥じない澄んだ輝きを満ちてるよ…ん」

「は、白漂様…そんなの私には勿体ない言葉で…ッ❣❓」

 

 そんな姫昭を生まれたままの姿で自身の腰の上に跨らせ、寝台を揺らしているのは当然白漂である。

 二人がいる新台の周りは、その前に白漂の脱走防止のためにその体力を削りつつ一門強化のための夜伽にも来ていた女性達があられもない姿で寝ているか、ようやく起きて今も続いている主の交わりに呆けた顔を向けるかしていた。

 

「…ねえ、今回の紅華様のぶち切れで始まった今回のお仕置きだけどさ…始まって数日くらいは…さすがのあの人も朝は兵糧攻めから解放されたばっかの兵卒みたいに頬こけてたけど…」

「…今じゃあもう余裕すら見せてきてなくない?」

「やっぱあの丈夫さと慣れの速さ普通じゃなくない?」

「まぁ…こっちは夜のお仕事が早く回ってくるだろうから良いけど…」

 

 心身共にスペックの高い子は多いので何名か不審を覚えたりするが、何だかんだ言って下半身から旦那に毒されてしまっている彼女達は欲望方面から都合よく解釈してそれ以上追求することはなかった。

 

「…荒ぶるときは荒ぶるのに…本当に大きくて…懐の深そうな穏やかな水面に満たされていますね…。あなたみたい…あ❣❓」

 

 その間も姫昭は我が身を貫いて温めて満たしてくれる雄を喜ばせようと腰を振っていたが、風景の景色に回せるゆとりを見計らって白漂が腰を突き上げて彼女の子宮と理性を更に溶かしにかかった。

 

「君だって優しく懐が大きいよ。この身の育ち方はそれに比例してるんじゃないかって思うくらいにね…」

「そ、そんな恥ずかしいで…アア❣❓」

 

 その姫昭の揺れる身、特にその豊満で且つ美麗な形を誇る巨乳に白漂は手を伸ばして彼女の悦びと羞恥を強めさせ、彼女の淫熱を上半身からも強めさせて乳房の赤い先端からその質量にふさわしい母乳を溢れさせて唇を濡らした。

 

「何れは馬への乗り継ぎなしに君の故郷からここまで船旅で遊びながら行き来できるようになるかもね」

「そ、そんな船が山を越えるみたいな話…あるわけがぁ…アアァ❣❓」

「…いや、案外…それは近い将来にて現実になるかも…」

「え…? それってどういう意味で…ァアアアアーーーーーー❣❣❓❓」

 

 その甘さに喉を潤わせながら白漂が上体を上げて囁いてきた言葉に、姫昭は困惑と夢想感を覚えつつも、目の前の男ならやるかもという期待感と共に、彼が子宮内で爆ぜさせた子種汁を推進力に変えてまた空へ撃ち上げられたような極みに押し上げられた。

 

「…ふう、どうにか洪水の混乱に紛れて脱出が出来たな。他の連中も城外で生存を互いに確認し合った後で、目立たないようにそこでばらけて変装してここまで来れたが…後はうまく海岸部の港町に潜んでいるこっちの間者と上手く掛け合って楚にある本部に戻れればよいが…」

 

 ちなみに、その白漂達が乗り込んで進んでいる黒竜江に沿うようにしてある村伝いに、自由都市戦で敗れた側にいた趙遷が馬に乗って進んでいたが、その進んでいる方向は白漂達の乗っている船団と同じなように見えた。

 

 

 

 

 

 ○秦国中央部 王都咸陽 王宮○

 

「…こちらが先日に恭順を表明していて、その前から情報や物資を横流ししていた“満州”という諸族連合が暮らしているという地域か…」

「その連合が流している情報や物資のおかげでこちらの北涼平定は予定よりも大きく進んでいるが…」

「おかげでこの辺りの海岸部は纏めて“沿海郡*1”として設置できる」

「以前から秘かにこちらへ情報を流してきていたので敵意は無さそうだが、表ざたになっていないとはいえあの李牧を雁門以前に大敗させた戦力を持っているのが帰順してくるというのは心強いが…」

「予定では朔方侯が今頃か数日後に現地へ着く頃合いだ」

「現地で蔡沢様とも合流して詰めの協議に入る予定だが…」

 

 白漂達がいつもの調子で目的に向かっていた頃、同時刻の秦の中枢ではそれに付いて会議が行われていた。

 

「…満州か…現地の粛慎が纏め上がったものというのは聞いている。他の北の民の様に牧畜や狩猟で生活しているものもいれば、農耕で生活している部族、中には船を用いて漁労や倭国などとの通商で生活しているなどバラバラだと聞く。それを纏め上げて…且つ李牧を秘かに大敗させたのが今の代表というが…どのようなものか…?」

 

 その場には秦王である嬴政の姿もあったが、彼の問いに北涼方面に長らく潜入して諜報と工作活動をしていて戻ってきたばかりの群臣らが口を開く。

 

「…そうですね。文も武も…本当に男ではなくて且つ若いのが信じられないってくらいでしたが…何というか、何事も…非(・)常(・)に(・)手(・)馴(・)れ(・)て(・)い(・)る(・)という感じでしたよ…」

「手馴れている?」

「戦が無い普段は何事も場(・)違(・)い(・)な(・)の(・)に(・)何(・)故(・)か(・)自(・)然(・)と(・)調(・)和(・)さ(・)せ(・)て(・)し(・)ま(・)う(・)気(・)品(・)こそ纏っていますけど見た目相応なのですが…、戦とか政略が絡むと…まるで元からその才能が非常に有りつつも何十年も現場で使い続けて研ぎ澄ましていたかのような上手さでしたよ」

「……………」

 

 その報告を耳にしつつも嬴政は自ら報告書の一枚にある似顔絵を見るが、その件の人物にしてそれにはVサインを見せて舌を軽く突き出している茶目っ気のあるポーズをとった康熙の姿が描かれていた。

 嬴政は初対面であるはずなのに、どういうわけか後代で言えば同じ学校を大きく年月を経て卒業した学校の先輩後輩のようなシンパシーを感じていた。

 

 

 

 

 

 ○秦国北東部 新領地 某不安定地域(現内モンゴル自治区中東部) 沿海郡(秦側予定地名) 黒竜江河口デルタ地帯○

 

「…へっきし!」

「ヒョッヒョッヒョ、何じゃ? “北の雷弓”も陸にやっと戻れた途端にまた海に出まいとなれば風邪をひくか?」

 

 嬴政が妙なシンパシーを覚えた直後、そこから何千里と離れたその当人である康熙は可愛いクシャミをして同行していた蔡沢を笑わせた。

 

「…いやあ、風邪なんてこの体になってからまだかかってなかったけど…さすがに来たかなぁ…。でもまあ、また斉行きの船には乗るけど…あの人をここへ迎えられるようにしないといけないし…」

 

 康熙はくしゃみを奇妙に感じながらも、そのヴァイキングが扱うロングシップに似ている大型船に乗り込んだ。

 

「ヒョッヒョッヒョ、前から気にしておったあの若人もあと数日で着くというのにもう出港か!」

「どの道あの蛇(・)好(・)き(・)王(・)様(・)をお連れするときに会うから良いですよ蔡沢先生(前の前の世界の歴史とは違う世界から来た人曰く、最初の人生の時の僕の超先輩にあたるって話の今の秦王とあの超くせ強い王様のセッティングが掛かってるんだからなぁ。この世界の白漂は感じからして恐らく彼(・)だから気になるけど…)」

 

 その様子に忙しなさを感じつつも元気な笑みを浮かべる康熙の背と、それを乗せて海原へ再び旅立った船の姿に蔡沢はその老いからくる勘より、今この地に向かってきている白漂と同じ面白そうな強かさを確かに感じ取っていた。

*1:
史実の沿海州よりもっと内陸の西南側。この世界では海岸線が原作側と比べて中国東北部内陸部に向けて海岸が深く入り組んだり、島嶼部になったりしているため




果たして、あの蛇好き王様とも関りがあるっぽいこの康熙さん…その正体は果たしてどこのS祖なのでしょうか(棒)?
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定
▲ページの一番上に飛ぶ  X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。