※この作品はR-18です。

天下の大将軍になる!! ~夜の睦言~   作:oosima

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今回の大人向け要素のキャラは別作品のチョイ役中心で、戦の準備パートには地味に今現在の主人公たちの勤務地の今後に大きく関わる要素があります。


259 地の表裏にしみ込んでいく古今の戦

 ○秦始皇9年(紀元前238年) 中華中央部 韓国南部 南原平原 荒巌山○

 

「…ああぁ❣ やっぱり…すごぉいいぃ❣ 白漂様のぉぉぉ❣」

 

 秦軍が今回の韓楚大戦で韓への援軍サイドで入った決戦の地に到着して三日目の夜、昼間に比べれば小さいがまだ要塞化突貫工事が進んでいるその要所の山腹の一角にある大将ゲルで、女性の艶を帯びた声が立ち昇っていた。

 

「…ああ、エミュシラの中も…石工の名工を多く出している君の地元のイリュリアの石切り場のように…力強くも細かい動きをしてくるよ…んん!」

 

 その艶を深く帯びた嬌声を上げている短めの金髪とスレンダーなボディが特徴な美女エミュシラを後背位で責めているのは、この地にいち早く着いた秦軍である白漂軍を取り仕切る白漂である。

 今現在責められているエミュシラは、白漂が管理している北涼に含まれる山岳地帯の一角に住むイリュリア族の首長一族の生まれで、遠い先祖は西域のはるか向こうにある同名の地名の王国で暮らしていたが、その頃にある大国に征服された後にその後の東征に参加して、その内のここまで流れ着いたグループの末裔らしい。

 

「…ひぅ❣ も、もっとぉ締めてくださあい❣ そうするとぉ私の中とぉ白漂様のぉ一物がより深くかみ合ってええ…ううぅ❣」

「ねぇ…エミュシラ…早く終えてよぉ❤️」

「私達だってぇすごく久しぶりなんだから…あむ❤️」

 

 そのエミュシラは別時間軸の後代東南アジアにある某犯罪都市におけるバーで働く同じ名と容姿を持つ美女と同じボンテージ衣装を、この世界では酔った白漂の落書き及び譜孝の図案で再現したものという形で身に纏っており、その性来のMっ気からベルトによる締め付けの強化とそれで増す胎内で密着ある圧迫感で性を喜び、多く露出している素肌から他の美女達に愛撫されていた。

 

「…うーん、雁門での大敗とその後の混乱による男性人口の減少の影響は今でも続いているのか…色々政策を出して子供の死亡率を大幅に減らしたり、移民が食い扶持にあぶれないようにしてるんだけど…」

「いやですね。そのことで多くの功績を出したあなたにこそ、あなたに救われたおかげで滅亡とかから脱出し、豊かになった一族はあなたの血を取り込みたいって考えているのですよ。婚姻外交の思惑はあってもその恩義からあなたを慕う子はあなたが考えているよりもはるかに多いのもありますから」

 

 そうして今も繋がっているエミュシラと彼女を責めている他の北から遥々来た美女達の艶やかな姿に、白漂は役得を覚えつつもその裏側や良くない感じのフラグも感じ始めるが、先に寵愛をもらっていた紅華はその足の付け根より証拠の雫を垂れ流しにしつつも軽く注意していた。

 

「…いやまぁこれも半分は仕事なのは受け入れてるけど、戦力になる子まで孕んだから参戦出来ず北に帰るってなったら今の状況だときつい面があるよ」

「あーそれなら大丈夫。楚へ訪問していた時から譜孝含めて占いが得意な子達がまた大きな戦に巻き込まれそうな気配だって結果貰ってて、その時から孕んで戦線離脱されたら困る子は減精丹とか最新の方法で避妊してもらってるし、そのかいもあって戦力としてとどまってほしい子はあなたの閨と他の人の子達も妊娠せずにここへ参加してるから。今ここで避妊無しで交わってる子達は早めの関係強化が必要なお家の子で且つまだあなたに孕ませてもらってなくて戦場の戦力としては対象外な娘ばかりよ。孕んだのを確認したら同族の行商に紛れさせて裏道から即座に北へ避難させている体制は構築してあるわ」

「…あーうん、さすがは我が妻達…夫を夜でも働かせる手腕も様になってるね…ん?」

 

 その紅華の感情を感じ取れないシビアな解説に白漂はメンタル的にやるせない感じが強まるが、それとは別に甘受出来ている雌の締め付けがキュキュウっと強まるのを感じ取らされた。

 

「…白漂様ぁ❤️ 紅華様がぁ正室で一番大事なのはわかりますけどぉ…今ここでぇ私を抱かれてる時はぁ私を一番に見てくださぁいぃ❤️」

「ちょっと旦那様、女を抱いている時は他に意識を傾けるのは無粋だぞ。イリュリア衆が上手く切り出してくれる石材は城壁に非常に向いてるから、北の守りを遠征中でも固め続けられるんだ」

「あ、そうだね藍蘭…んん!」

「ふああああ❣❓」

 

 エミュシラの寂しさを募らせた流し目に雄の庇護欲も刺激された白漂は、彼女の肉壺を石切り場で岩から切り出すように力強くも細やかに搔き乱し、ボンテージのベルトも調整してその密着度にも緩急をつけて互いに淫肉の擦れ合いを深めていく。

 

「…んんん!!」

「ああああぁぁぁぁああ❣❓」

 

 その淫肉の激しい混ぜ合いの果てに飽きる気配のない白濁の洪水を雄は迸らせ、それを胎内で直に浴びせられたエミュシラはいかなる巨岩も押し流す洪水に意識を流されたような心地で雌の悦びの極みを深々と味わわされた。

 

「…そう言えば北の守りだけど、趙遷の焼き働きはまだ一つ一つの規模は大きくはないが回数は結構なものになっていて、しかも徐々に朔方城に近づいてきてるから、今の趙遷の有能ぶりからして、襲ってこっちの身内をつぶすか生け捕りにして、上手くいかなくてもあそこを乱すことでこちらの北部再編を搔き乱そうとしてもおかしくは…」

「ああ、大丈夫です。咸陽もそのことはもう承知であなたの上奏で始まった戸籍調査の合間に血を吐く思いで、あなたが陛下の影武者期間中などで世話になった王(・)伯(・)で私達もいろいろ学ばせてもらっていたあの方を、予定を大幅に早めてもう北へ赴任させている頃合いだと…」

「…ふえぇぇぇぇ❤️」

「…あ」

 

 そうしてエミュシラのカクカクと極みの余韻で震える甘い胎内を味わいつつ、周囲との話で生じた懸念に対する答えで、白漂の脳裏に嬴政の影武者の任務を任された時期より世話になったある人物の姿が思い返された。

 

 

 

 

 

 ○中華西部 秦国中北部 朔方郡 朔方城○

 

「「「「「うおおおおおおおおぉ!!」」」」」

「「「「「うわぁあああああああ!?」」」」」

 

 白漂が久々に気にかけるも安堵の様子を見せたその北にある彼の居城の一角は、喧騒と怒号が占めていた。

 この城の城内に潜伏して反乱と工作を企んでいた不穏分子と、この地へ密かに着任していた新城主とその連れていた直下部隊のものだが、戦局はかなり一方的であった。

 

「くそぉ! 上手く忍び込めてようやく準備が整って白漂の一族がいる内城目指して屋敷を出たところで待ち構えてたなんてどうやって!?」

「しし知るかぁ! あの曲がり角を行けぇ! まだあそこには敵の姿は見えん…!?」

 

 次々と数を減らしていく不穏分子は小さな裏路地の曲がり角を逃げ続けるが、そこの終わりの先にある広い路地に出ると、そこには質のいい鎧で身を固めた大部隊が待ち構えていた。

 

「…夜の帳に…む、いかんな…最近習ったこの倭国の詩…“和歌”は簡単そうでなかなか難しい…」

 

 その一団を率いていると思わしい、腹は出ているが肥満と言うより力士体系の巨躯を装飾がつきつつも重厚な鎧に身を固めた男は、何やら竹簡と筆を手に難しそうな顔を浮かべていた。

 

「ちょっと嬴伯満様ぁ! もう敵が近づいてきているのに詩を考えられるのはおやめください!」

「!? 嬴伯満だと!? 確か白漂の後任としてこの城の城主になるはずの王族だ!」

「他しか聞いた情報ではまだ先のはず!?」

「いや! 今はそんなことどうでもいい!」

「捕まえろぉ! 出来ずとも討ち取れぇ!」

「し、しまったぁ! 来るぞぉ!」

 

 それに対する側近の突っ込みで正体が明るみになったその男の嬴伯満に、不穏分子達は襲い掛かって弓矢をつがえ始めた。

 

「む! 来たぞ!」

「は、はい! 敵がもう来ますぞー…!」

「詩の神が我が脳髄に!」

「…ってそっちですかぁ…!?」

 

 その状況でも竹簡と筆を離さない嬴伯満に周囲は顔を青ざめさせるが、その矢の一本が彼に刺さろうとしたところで周囲は信じられないものを目にする。

 

『…教え子の 城に着けども 落ちつけぬ 寒空を切るは 乱世の凶矢』

 

 嬴伯満は迫りくる矢を竹簡であろうことか払いのけて天高く飛ばし、そう歌を読んでいくにつれて並々ならぬ闘気を周囲へ放っていく。

 

「…さあ不審者諸君、本当の戦争を始めようか!!」

「「「「「…ギャアアァアァアアアアあああああ!!??」」」」」

 

 そして、目線の高さまで重力で戻ってきた矢をへし折るとともに放たれたその宣言の数秒後、不穏分子達の断末魔の悲鳴が朔方城内に広く響き渡った。

 

「…え、えーーっと魏亶お嬢ー…何あの昼間見た時は品が良さそうだったけど色々面倒くさそうだったおっさんのあの姿…??」

「…あーはいレヴィさん、あれが嬴伯満様の最大の長所…“本人にとって良い詩が思い浮かんだら武力が上がる”という特性です…。ついでに言うと咸陽風現剣免許皆伝で13歳のお忍びの時に襲い掛かってきた刺客十名を一人で返り討ちにし、四書五経を全て憶えて教養も一級、あと市場で暴走して檻から脱走し爆走していた虎を投げ飛ばして生け捕りしなおしたという剛力の持ち主です」

「何かついでの方が重要じゃないですかそれ!?」

「何でそんな人が王様やらずにこんな狂人より質の悪い変態ばかりが取り仕切るこの城に赴任したんですか!?」

 

 その様子を内城の望楼より望遠鏡越しに、白漂の子を妊娠中のため留守役を任されている女性達が唖然と微妙が複雑に混ざり合った表情で見守っていた。

 

 

 

 

 

 ○中華中央部 韓国南部 南原平原 荒巌山○

 

「…とまあ、そんな感じで趙遷と繋がっていたと思わしい城内に潜伏していた一団は、王伯嬴伯満様に鎮圧されました。味方の死者は8名ほどで負傷者は34名で側室の方々を含めたお身内の方はご無事。敵部隊の半数は討ち取って残りの半数は生け捕りにし、その数や顔ぶれからして趙遷はおりませんでしたが主戦力をほぼ失った模様で今後も不穏化工作を続けられる可能性は大幅に低下し、北の再編作業は再び加速するものかとー…」

「…そうかー、咸陽で影武者していた時に礼儀作法を拳骨交じりで教えてくれたあの人なら大丈夫かな…」

 

 翌朝、朔方城で決起当日に鎮圧された騒乱は伝書鳩で数百キロ離れた地に遠征中の現城主白漂本人にも届けられて彼を安心させていた。

 その頃の白漂は土竜隊と共に南原の広い荒野に幾つか存在する大きな亀裂から入れる、今は廃坑となっている地下道を調べて回っていた。

 

「…しかしなぁ、豊かな土地が広がる中原にもこんな荒野があったとは…元々は豊かな土地だったけど後の酷使と戦火で荒れて立て直される余裕がなくなったようだねー。もったいないなー…」

「ですけど、ここまで瘦せた土地をすぐに立て直せる余裕なんて韓には無いですよ。そもそも育てられる作物も限られますしー…」

「そうだろうねぇ、今はそもそもここを調べるのを優先しないといけないし―――」

「おーい! こっちだー!」

「兵糧の方はこちらを通して―!」

「―――い…?」

 

 白漂が思考を横道からいつもに戻そうとしたその時、彼らが探索している坑道の薄壁向こう側より櫓を漕ぐ音を添えた景気の良い声が響いてきた。

 

「…何だぁ? あ、うちの輜重隊*1が…?」

 

 白漂が坑道を一旦出ると、亀裂に隠れた別の地下道を行き来する自軍の船とそこを出入りする兵糧の姿があった。

 

「何をしてるんだ?」

「ああ、白漂様ー秦と水路で物資をここまで運べるようになったんで、この際だからここにある幾つかの大きくて守備の範囲内にある空間は倉庫として使おうってなって…!?」

 

 その理由が説明されていたその最中、輜重隊の一人が運んでいた俵の一つが破れてその中身がばらけて地面に飛び散った。

 

「うわ! しまった…」

「芋だけど甘藷や馬鈴薯とは違うなー…うげ、これあれだぜ!」

「マジかよ」

「量は一番取れるんだけど食えるようにするのに手間がかかるんだよなー」

「しかもまだ毒抜きしてない芋もまんまじゃねーか」

「今回の楚軍が急すぎるからあちこちバタバタしてるってのは聞いたけど、製粉くらいしてから送れよー…ぅお!?」

 

 その明るみになった中身に見た秦兵達は少ししかめっ面になるが、その合間に白漂が音もなく割り込んできて興味津々になりだした。

 

「…ほほうほう、これは…ちょっとこれの置き場所の方は決めずに一旦仮置きしてもらってもいいかい?」

「え? は、白漂様?」

「…ちょうどいい感じにこういう痩せたというか疲れた土地にうってつけのが来たなー…いや、今はそれを後回しにしてさー仕事―仕事ー、楚軍が来る前にここの地下を調べられるだけ調べないとー…♪」

 

 俵から出てきたそれらの芋類に興味津々な白漂に周囲は戸惑うが、それに本人は構うことなく別の地下道へ入って彼らの前から姿を消した。

 

 

 

 

 

 ○中華中央部 韓国南部 南原平原 南奉城○

 

 南奏城は南原平野の北側の比較的低い山の合間を走る新鄭王都圏への最大ルートを守るように構えられていた。

 

「む? 何だ? この黄色く小さめだが綺麗なのが多く咲いている花は?」

 

 白漂が南原平野の地下道の調査をしながら何かを見て思いついてから数時間後、その城に予定通り入場した洛亜完は自身の執務室に質素だがセンスのいい意匠が施された花瓶より生えて部屋を飾るその花にふと気づいた。

 

「ああ、秦の白漂から送られてきた西域由来の花で“木薯”というものらしいです。何でも色々な意味でこの地のように荒れ地向きの花だとか、花言葉は…“独立”や“逆境への忍耐”と言うらしいです。そのほかの詳しい事は戦が終わった後で説明するので死なないようにしてくださいとー。それと雑に扱われてもへこたれないものらしいですが度を越した扱いをして枯らさないようにとー…」

「ほう、意図は不明だが少なくとも花の趣味は悪くはないな。ありがたく大事にさせてもらおう。面倒はお前が見てくれ」

「は」

 

 今この場での韓側にとってその贈り物の価値はそれくらいであったが、それが今回の戦を大きく左右し、戦後も色々な意味でとんでもないものであることが発覚するなど、まだ知る由もなかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

キャラクター設定72

エミュシラ

容貌/エミュシラ(BLACK LAGOON)下記年齢化

年齢/18歳(始皇9年(紀元前238年)時点)

出身/秦国北部北涼

身長/160センチ

体重/50キロ

3サイズ/B86W57H87

得物/鑿とトンカチ(戦闘と言うよりかは仕事主体。但し泥棒を遠慮なくトンカチでぶんなぐって鑿を投げナイフみたいにぶん投げてぶっさしたりくらいはする)

趣味/石像作り

作中にある匈奴雁門大敗とその後の匈奴解体による混乱で困窮した小民族首長家の娘で、容貌元ネタのこの世界での同位体。

白漂管轄での秦の北上と支援で部族が持ち直したことで好意を生じさせたので、彼の家への半ば献上品としての侍女入りには抵抗がなく、純潔をささげた時に彼のテクと巨根でじっくり悦ばされながら性を教えられたのでもう惚れており、閨の女性陣の豊富さは本人が妾の子なので軽いやきもちを抱く程度。

文中に出ていた通り、祖先は現在のボスニア・ヘルツェゴビナ辺りに住んでいたイリュリア人。実際の史実でも、このあたりの人々はアレクサンドロスのペルシア遠征に参加した模様。

白家では夜伽含めた通常の侍女業務の他に、実家の血筋でプロ並みの腕である石工としても働いており、真面目で大人しい子だが夜は元ネタと同じく(?)被虐性癖がある模様。

*1:
この時代における軍の補給を担う部隊




次回、主人公陣営の戦へ準備とそれと繋がる後方の様子が中心になりますが、あのお茶目系要素ありナイスミドルのこの時間軸での過去の一部回想もあります。
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