※この作品はR-18です。

天下の大将軍になる!! ~夜の睦言~   作:oosima

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今回、楚側の不穏な動きに困惑する主人公サイドの様子が中心になりつつ、韓サイドからくる予定のヒロイン(?)候補の子がそれで弄られたりもします。


266 治水より見える明快と困難の境界

 ○秦始皇9年(紀元前238年)南原防衛戦二日目早朝 中華中央部 韓国南部 南原平原 楚軍右軍陣地○

 

「ふんふふふ~~ん♪ ふんふふ~~♪」

「…あーおいしー…」

 

 韓秦楚の三か国による韓の命運や秦中央部の安全保障等をかけた南原平原の戦いの二日目、白漂を含めたその一行は化粧などを駆使して楚兵に変装した状態で、昨晩にて気に掛けた楚軍の空白地帯を調べに出ていた。

 

(…な、何をしたらこんな状況に…?)

 

 その中には韓側から秦へ派遣されている将校の一人王元姫の姿もあり、彼女は他の面子とは違って緊張を完全には消しきれなくて指先が震えて表情に強張りがあった。

 

「…よし、この茂みから行けば一番気配が少ないな」

「ああ、その通りだ…っ!?」

 

 一行の中でこうした状況で周囲の索敵と気配の察知には、この戦場全体を見ても首位争いをするレベルで高い白漂と羌瘣の二人を案内にして、これまで犠牲になった偵察兵とは段違いの速さと深度で楚側陣地の内部を怪しまれずに行くが、故に秦側では初めて見たその空白地の一角を見て、一行は思わず動きが固まって表情が強張る。

 

「…これは、この周囲から掘り出されて集められた土を詰めたものだけど…」

「もうほとんど小さな山だ」

「どんだけ占領地の韓人を賦役に駆り出してるんだ…?」

「こちらの偵察兵達がここまで来れなかったのは、これを見られたくなかったからですね…」

「土の量を見れば作業の進み具合がわかるが…ここまでしてやろうとしているのは…水路が溜池の群れを繋げるように…それでいて、最終的には楚右軍と韓左軍の間へ行くようにして…それでーそこから南側の低地へ流れ出すようにまた水路が―――」

「む? そこのお前たち何をぶらぶらしているのだ?」

 

 茂みの中より見える、楚側のこの地における大土木工事に一同は驚きながらも思考を深め、特に白漂はこれまで得てきた情報と繋げて広範囲かつ深度を深めながら頭の回転を深めていくが、そこで楚側の正規の警備兵が不審に感じて言葉をかけてきた。

 

(!? 言わんこっちゃな…!?)

 

 それに王元姫は思わずドキッとして反射で懐から得物を取り出そうとするも、その手は白漂に止められて代わりに足の付け根に湿り気を覚えた。

 

「―――あっていやー、うちの小隊の新人のこの子が昨日の戦いでビビって上手く戦えないから何とか戦える術を教えてくれってせがんできたんでー、同郷のよしみで色々こっちで教えてたところなんですけどー、いかんせんビビりすぎて何度もわめいたりするから人目には見せられなくてこの茂みの中で教えてたんですよー。ほら、今もご覧のありさまでー…」

「…むが…? ッ…? む…っ~~~!!??」

 

 そして、白漂が王元姫の手を抑えつつも代わりに彼女の足の付け根を楚の警備部隊に見せると、そこには先ほど白漂が隠し持っていた水筒から零れさせた小便を振りかけて出来た黄色い染みが生じており、悪臭もあってその正体に気付いた王元姫は一瞬で顔を真っ赤にして過去最大の恥辱を覚えた。

 

「何かいい方法は無いですかね~? 先輩方として教えてもらえませんか~?」

「そそそそんなの知るか! 何度か戦に出せば自然になれるわ! もう儂らは行くぞ!」

 

 白漂は顔を真っ赤にして固まっている王元姫を引き連れて楚兵達に近づくが、その戦場ではさして珍しくない自然な理由による痴態と、何より白漂が自軍の野営地の厠よりとりわけ腐敗が進んで悪臭が強かった小便を選んで生じさせた悪臭もあって、楚兵達は強烈な忌避感を覚えてそそくさとその場から離れていった。

 

「…よし、この場で一番重要だろう場所は見納めたし、今日はもうこの辺にして帰ってこの地で進めている楚側の工事への考察と対策を進めるか…」

「あちらの方から大丈夫そうだ。窪地を出たら着替えて秦兵に戻って韓側陣地を通って帰るぞ」

 

 結局、白漂達は変装及び言い訳の高度なスキルもあって楚側にはその正体を悟られないまま、羞恥で固まって無言になっている王元姫を連れて自軍へと戻っていった。

 

 

 

 

 

 ○秦始皇9年(紀元前238年)南原防衛戦二日目昼 中華中央部 韓国南部 南原平原 荒巌山○

 

「…そういうわけで何か楚側が南側に廃棄された水利施設を用いて無視できない何かを進めているようでー…」

「…もはや何と諌めればいいかわかりません…」

(あの隆国が味方の愚行でもうあきらめの境地に入ってる!?)

「コココココ」

 

 数時間後、白漂はこの地で定期的に決めている騰達との作戦会議の場にいた。

 

「…規模からして無視できないのは今現在の情報でもわかるが、それから推測される結果がどうしても楚側に不利な内容ばかりなので、楚側の意図がまだ見えません」

「ええ、こちらも杏橋を筆頭に技師総出で楚側がこれをこちら側にどう用いるつもりなのかと解析にかかっています…」

「楚側も初日の巧妙な攻めが嘘のように、矢の撃ち合い中心で時々小隊を出してこちらの前線を荒らしに来る程度になりましたし…」

「これはあの工事で進めている何かを守るためか…? それとも、工事含めてこれらが別で進めている策を隠すための隠蔽か? それで何を企んでいるんだ紅剡…? とりあえず、今わかっている情報は韓側にも全て通知しておこう」

 

 秦側の将達は傘下の将兵達が昨日とは打って変わって、広範囲だが波は小さい睨み合いをしている戦場を見ながら、その奥にある喧騒と土煙が立ち込める大規模工事現場より不穏な気を感じるのを断てずにいた。

 

 

 

 

 

 ○秦始皇9年(紀元前238年)南原防衛戦四日目夕刻 中華西部 秦国中北部 朔方郡 朔方城 内城○

 

「…詳しい情報は伏せられているけど、初日の方では激戦だったのに対して昨日一昨日は楚側がおとなしくなって却って怪しい感じがすると…」

 

 秦から韓に派遣されていた援軍の首脳陣が不穏な気配を感じて数時間後、その首脳の要である二大将軍の片割れを夫に持つ一人である魏亶は、その夫からの手紙を読んでいた。

 

「魏亶さん、南の方から矢玉の補給を求めて受けたそれ用の材木の通行の許可を求める書類がー」

「あ、ありがとうございますねセレーナさん。あなたもお腹が少しだけど目立ち始めたのにごめんなさい」

「いや、女のくせして土建や槍働きばかりしていた私は元から体が丈夫でしたから平気ですよ。それよりも元は温泉旅館、その前はお大臣のお孫様のお嬢様だったのにもうすっかり仕切り役になってすごいじゃないですか。子供たちの教育までしながらだなんて…」

 

 その魏亶を含めて白漂の閨に属している中でこの城の残っている面々の多くは、身籠った時期の違いからくる程度の差はあるが、(理由や経緯は色々だが)嫁いで愛している同じ男の種で腹を膨らませていた。

 

「魏亶お嬢ー、こっちの満州産の米はどっちに運べばいいー?」

「あーレキシントンさん、それは西六館の倉庫に移して置いて」

「あいよー」

「しかし、ここ最近は凄い量のものがこの城を行き来してるねーマルタねえさん」

「そうよねレベッカー、戦争してる時は人も物もたくさん動くからねー。それにつれて私達の実家みたいに金貸しが主体なところも儲けてるしー…」

「すみません。この前に平定後で高粱の栽培技術支援を受けていた東涼*1からそれを原料とした酒が届いたのですけどー…」

「シャンディさん、ちょっと見せて。それと酒は医療でも使うから確実かつ安全届けられるようにナミさん達と話し合って…」

 

 そんな状態でも彼女達は夫が少しでも戦場で安心して戦い、仲間達を一人でも多く共に生きて帰ってきてくれるように今日も働いていた。

 

「しかし、思えばここは本当に女性に生まれたのが間違いではないかという身ばかり集まっているなジークリンデ…あ、いや今は捷璘」

「そうですね薙鍛様…ではなくて薙鍛さん、けれども日に日に目に見えてわかるごとに仕事が増えていますから、また人員の補充が欲しいというか…」

「…今は夫が遠い戦地にいるから、戦場で高ぶっているだろう気も含めてこっちでも巻き添えにされるだろう身がまた増えそうだな…」

「「「「「……………」」」」」

 

 一方で、彼女達は今は遠くで戦っている夫の白漂という釣り針に掛けられていってしまっているだろう、嘗ての自分達に嫉妬や同情を綯交ぜにした複雑な覆いを共有していた。

 

 

 

 

 

 ○秦始皇9年(紀元前238年)南原防衛戦四日目夜 中華中央部 韓国南部 南原平原 荒巌山○

 

「…今日も昨日や一昨日と同じく、矢の撃ち合いか小規模な衝突だけか…自然だけど却って怪しい…」

 

 居城を預けている方の自分の妻たちの待機組達に色々心配されていた頃、大きな変化がない口にした現状に加わっていた身を癒す時に入った白漂は、小さな窓から見える楚側の陣地に、静かだが怜悧な計算が脳髄を駆け巡っている時の深く澄みつつも底が見えない瞳を向けていた。

 白漂は今日の日中の合戦も、実戦を利用した新兵などの練兵をしたり、戦に紛れて楚側の陣地の気になる箇所に近づいて様子見をしていった。

 だが、情報が入れば入るほどに楚側、より言えば紅剡の狙いに対する予想図が増えていき、どれも決定打に掛けるものとなって際限なく増えていき、それぞれへの注力が薄まっていくという彼にとって危うい思考の状態に入っていっていた。

 

「…幾ら敵の土木工事が気になるからってその気持ちに近づこうと実際に土木工事に加わっている総大将も怪しいです…」

 

 そうしている白漂は上半身裸で頭には鉢巻きを撒いて髪を隠して下は短いボトムだけの格好でつるはしを振るっており、正体を知る者達は事情を説明されていたものの非常にシュールなものを見る顔を向けていた。

 

「いやいや、割とこういう寄り道的な行動にこそ現状を打開し得る思いつきが生じやすいもの。実際に何度もあったしー…!?」

 

 白漂も白漂でそうした視線を慣れた風に素知らぬ顔でスルーしながらつるはしを振るっていたが、そこで岸壁に深く突き刺さったところでガキンとした嫌な音が響き、そして出来たヒビより小さくも勢いは割とある漏水が生じてきた。

 

「あ、また地下水が出てきた」

「ちょっと地面に溝掘って排水路に繋げて外に出すべ」

「水路に掛ける踏板持ってこい」

「その様子だとやっぱりこの山はまだも利が残っている分、貯水量も多いみたいだね」

「ええ、ですから狙撃用の穴をあける時に通路に排水路と外へ繋がる排水溝を掘っとかないとこの山城の中はすぐに水浸しになっちゃうんで…!?」

 

 その漏水を周囲は慣れた様子で対処しようとするも、そこで白漂の瞳が闇の中で小窓より差し込む月明りで映し出された排水路の水面のように、暗く底を伺えない何かを探り思案を深くしだした色になっており、それを見せつけられた周囲はゾッとしてしまう。。

 

「…ちょっと色々と調べたいことが出来た。ちょうどいい時間だから自室に戻るね」

「…は、はい…」

 

 そうしてつるはしを返した白漂の背を兵達は見送り、それが小さくなるのに反比例して今の膠着とは真逆の激動の気配が大きくなるのを感じ取らされた。

 

(…なるほど、この見られた水路の内…北から南へ下る分は“排水路”と考えれば、あの構造は説明がつく…だけど…)

 

 数十分後、白漂は自室のベッドに寝転んで天井に張られたここ南原の地図(見た目こそ機密の都合で只の地図)に、先ほどの漏水とその対処の兼で生じた要素も加え、自分にしか思い浮かばない情報と線や記号を脳内で映し出して重ね、楚側のこれからの動きを緻密且つ広範囲に予想して自分の視界上限定で映し出して動かしていた。

 

「…あぁ❣❓ すごぉいいぃ❣ 白漂様のぉぉぉいつにも増してぇ…ええぐぅ❣」

 

 そうして仰向けになっている白漂の腰の上では、今日も彼の地元から秦側に多大な支援をしてくれている北の新規恭順部族から侍女や支援要員名目で送られてきた美女の一人である美少女が、薄緑色のスリングショット水着のような過激な衣装で身を固めた年齢不相応なナイスバディを揺らし、紫色のセミロングヘアーを生やした美貌を淫らに染めていた。

 

「…ああ❤️ スリッグぅ…早く代わってぇ…かぷ❤️」

「…い❣ いやぁ❣ 戦場にも出られるお姉さま方や子達と違ってぇ…あたしじゃあこの人からはぁ種を一回貰えるかどうかがぁ限界なんだか…アアぁぁ❣❓」

 

 その美少女スリッグは、その細い下半身だからこそ下腹部にボコッと縦棒状の膨らみを生じさせてニュルニュルと動く男根の、子宮を口から突き出すような暴力的且つ性経験がまだ浅い身の限界ギリギリ寸前を見計らった快楽の攻勢で大きく背をのけ逸らせながら、早く自分もとその極みを早めようとする同僚達の愛撫を必死に耐えて少しでも甘くも激しい時を味わおうとしていた。

 

「…白漂様もぉ❣ 余り考え事しないでぇあたしの方もちゃんとおおぉ❣ 御姉様たちみたいにはまだぁ行かないけどぉぉあたしも女の子なんだからぁぁ❣」

「…あ、女の子はやっぱり鋭いな。ごめんね…んん」

「ひいいううぅううぅ❣❓」

 

 その間も白漂はスリッグのまだ初々しいきつさと慣れ始めた締め付けの強い肉壺とそれを備える将来有望な女体の躍動を楽しんでいたが、思考の主力が自分から逸らされていることに気付いた彼女から快楽に喘ぎつつも寂しさも帯びた潤んでいる瞳も添えて責められると、腰を突き上げる速度を速めて彼女に子宮の形まで変えられるような快楽の上昇を及ぼしていく。

 

「ひゃあああああああア❣❓」

「…っ!!」

「うわぁ❤️ お姉さま方と睦言を交わされた後で…濃いのをまたこんなに…❤️」

「これじゃあ減精丹とかを用いてない子は全員身籠るんじゃ…あちゅ❤️」

 

 そうした淫肉の打ち合いの果てにスリッグは今宵で最も大きくて余力を全て奪い去る極みに押し上げられ、それに伴っておれんばかりにのけ反った背に比例して曲がって狂ったように蠕動する肉壺に吸い込まれる心地で男根は子種汁を噴出し、子宮を満たしても膣を通って漏れ出てくる一部を美女達は物欲しそうに啄ばみ、自分の口元へ、あるいは既に種を受け取れたものも含めて自分の子がいずれは通ってくる下の口へ刷り込んでいく。

 

「ああん❤️」

 

 だが、スリッグから男根が抜かれて極みの余韻で震える淫裂からコポリと漏れ出てきた子種汁が寝台のシーツを伝い、床へピチャっと落ちると肉欲とは別の水音が外から響いてきた。

 

「…ん? これは…あ、月明かりがもう見えないまでに分厚い雲にいつの間にか空が覆われて、急に勢いのある雨音が…っ!!??」

「きゃあ!?」

「な、何!?」

 

 それを耳にして数秒後、白漂はその直感で猛烈な凶事の気配を感じて(寝台の柔らかな敷布団に飛ぶように計算してだが)女性達を押しのけて窓に乗り出し、その急な豪雨と共に生じて流れ出てくるこちらにとって質の悪い未来予想図に、極みの残滓は急速に押し流されていく感覚を覚えた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

キャラクター設定74

スリッグ

容貌/コードギアスR2幻惑部隊の過激な水着を着ていた子

年齢/17歳(始皇9年(紀元前238年)時点)

出身/秦国北西部

身長/168センチ

体重/55キロ

3サイズ/B90W58H91

得物/特になし(非戦闘員)

趣味/水泳

 容貌元ネタのこの世界での同位体の子。

 某征服王の東征で連れて来られた黒海沿岸地帯コーカソイド系の海洋民の子孫で、旧匈奴(ヒョンナ)時代から黒竜江及びテングリ湖の流域地帯での漁労と水運を生業としていた小部族の首長の娘。

 旧匈奴(ヒョンナ)解体後に起きた権力の空白期間で、小さな部族だった実家が早く秦側に庇護を求めて、主に白漂軍を最大顧客にした水運業で成長したため、秦側、特に白漂には(初夜を優しく丁寧に相手してもらえた経緯もあって)好意的になった侍女の一人。

 生まれ育った環境から中華基準での教養はまだ乏しいけど、生死の境がよく変動する北涼で生活していたので要領は良くて自分の限界はわかっているので、明るくも出しゃばりはしないので今のところは白家の閨では上手くいっている感じ。

*1:
史実における東胡




果たして、白漂が今回の最後に気付いたものとはいったい?
次回、ここ南原の戦いの戦況が一気に加速し動きだしていく予定です。
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