※この作品はR-18です。

天下の大将軍になる!! ~夜の睦言~   作:oosima

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何日にも渡った引っ越しが終わってようやく落ち着いたので今回の投稿に至れました。
今回からは、新ヒロイン登場を契機として、秦での有望ルーキー達の登場が中心となっていく予定です。


287 古参の憩いと新たな芽

 ○秦始皇10年(紀元前237年) 元陽暦1年3月10日昼 中華西部 秦国北西部 西涼 某戦場○

 

「「「「「わああああああああぁ!!」」」」」

 

 逆睡姦されたのにその加害者(?)もろとも医者に怒られるという珍事から二週間後、白漂は戦友らと共に今の本拠から西に離れた戦場にいた。

 

「…やっぱりー、白漂軍(うち)名物の男顔負け達が大勢抜けている間は、こうした中小規模な戦場でも、普段の同規模のものよりも時間と手間がかかりますね」

「ペンテシレイアみたいな豪妻が腹の命のために後ろに回っている男のそれは説得力があるなー」

 

 但し、今現在の白漂は普段の激戦のように自ら前線をその速さを生かして切り込んで搔き乱すという戦いは比(・)較(・)的(・)減っており、主に名義上秦領内部各地の平定とその後の再編や支援のために散っている各部隊で本当に危ない隊があれば支援に向かいつつ、その隊が山場を越せばすぐに離脱してまた別の隊の監督や支援に向かうというのが中心になっていた。

 

「だが、これは長い目で見れば悪い話ではありません」

「そうだね紅武、今まで前線で大きく占めていた者達が減ると、その穴を埋めるように新たな逸材がその席に上ろうと奮闘してくる。今は大国間の大軍戦が起きる見込みが秦には当分ないから、今は落ち着いてそういう新しい人材を多く見つけて育てるには貴重な時期だ」

「そうしておけば紅華達が急な産休になってもその分のしわ寄せが僕ら野郎に集まるということは減るからね」

「その通り」

「康熙、そういう本音は代弁するな。将軍もそれまで正直にならなくてよろしい」

「おい、バラント、北西の方に押されそうな隊が見えるがやかましい代わりに根性と声のデカさはあるのが悪目立ちしているぞ」

「ほう粛尤…あれはー…」

 

 そのため、今の白漂は高齢故に後方の纏め役を任されている里甲を除いた側近達と共に各前線部隊の様子を見られる高所の本陣にいた。

 中華より自然環境が厳しい北の大地で生まれ育ったかそこを主戦場としてきた彼らの目利きは物理込みで鋭かったが、その中で白漂自身のそれは抜きんでていて、その手は視認や望遠鏡問わず見つけた有望な若手の自分が感じた特徴を高速で書き記していきながら、その特徴に応じて彼らを上手く強化する支援の内容や行かせるべき戦場や職場について高速で脳を回転させていた。

 

「…ちょっと北西の方にいる子が一番面白そうだけど守りが左右の両隊に比べて危ない。ちょっと様子見てくる…」

「その方が面白そうだからでしょ」

「それもある。郭備とバラントは付いてきて。他の皆はそれぞれ目に付く有望そうな若手を教導していって。お互い担当箇所が重なって二度手間にはならないようにー…」

 

 そのため、白漂達は一日の内に何度かこうして会って集まりはしつつも、時間の割合的にはすぐに散ってそれぞれ離れる方が多くなっていた。

 

 

 

 

 

 ○秦始皇10年(紀元前237年) 元陽暦1年3月10日夕刻 中華西部 秦国北西部 西涼 某植民市○

 

「…ふう、今日も一(・)将(・)校(・)と(・)し(・)て(・)は(・)後で怒られるような危ない橋は渡らずに済んだなー。それで遠目から見た以上に有望そうなのを大勢見つけられたし…」

「…その分、白(・)漂(・)としては普(・)通(・)に(・)危(・)な(・)い(・)橋(・)を何度も渡っていましたけど…」

 

 数時間後、夕日が草原や砂漠を照らし始めた頃、秦本土からの移民や早めに恭順した西涼人が暮らす城邑の裏で、軽く汗を掻きつつも有意義そうな白漂と少し苦笑いの郭備が一般将校の鎧か普段の自分達のそれへと着替えていた。

 本日も白漂は有望そうな新人の真価を見極めるために、同行させたバラントの直下兵の新参に化けて、各所を支援しながら回っていた帰り道である。

 

「それに見て回っていた新人はともかくとして、一定の経験を積んでいる者達は“え? 何でこの人こんな格好でこんなところにいるの?”みたいな顔をしていましたよ。他にも“こいつ龍城であんなしっちゃかめっちゃかにしてどうしたらろくに護衛もいなさそうな様子でここまで来てるんだ?”とか割と危ない小声もー、“いや、似てるけど本物がこんなところにあんな少ない数で来るわけがない。あれは俺達をあぶりだすための餌だ”という意見も出てきて直接の手出しはされませんでしたけどー…」

「まー、そのおかげで注意した方がいい顔も色々見れたし…、まー今日も街で疲れを癒そうかー…と、ここにもこれくらいの町が出来ているとは…」

「まあ、昔と違って彼方此方へ移らなくても生活出来る者達が大勢生まれてきていますからね」

 

 ほぼ毎日苦笑いを浮かべている郭備とは対照的に、感情が読みづらい無表情がほとんどを占めるバラントの背後には、今現在ここ西涼を含めて秦の彼方此方で猛烈な勢いと範囲で広まっている芋類の畑が広がっていた。

 

「…その顔、嬉しくも同時に次の新たな問題が出始めてるってるそれだね」

「はい、その通りです」

(((((…え、何でこの人そんなのがわかるの?)))))

 

 一方で、部下にも考えや感情が読みづらいバラントの細かい機微を白漂はシレっと見抜いてくるので、それが彼らの畏敬や警戒も掻き立てており、直(・)接(・)手(・)出(・)し(・)をしてくるものは少(・)な(・)か(・)っ(・)た(・)。

 

「それで問題は? 短めの説明でも色々そこから考えを広めて深めるくらいの頭はあるからー」

「そうですね。食糧とそれで賄える職が増えた分、冬(・)越(・)し(・)出(・)来(・)ず(・)に(・)死(・)ぬ(・)赤(・)子(・)の(・)数(・)が(・)大(・)幅(・)に(・)減(・)り(・)ま(・)し(・)た(・)。ですがー…あ」

 

 但し、少ないというだけで今回はバラントの真横を影が小さいが素早く且つ殺気を伴って駆け抜けた。

 

『秦の狗! 父ちゃんの仇だ―――!』

「おー、ここにも元気な子がー」

『―――あべぇ!?』

 

 小さな子供が錆の多い匕首を懐から取り出して襲い掛かろうとしたが、白漂は見向きもしないでスッと躱して足を引っかけて用水路に転ばして落とした。

 

『ぶがぶがぶが!?』

「あ、あのガキは確か親父が戦死して家畜も全部盗賊に奪われて母親と一緒に失業で放浪してたらこの前に建った芋焼酎の工場に雇われたエルルクだ」

「とりあえず助け上げて母親と一緒に御仕置きしろ。組んでいる伍の家の連中も厳重注意」

「…あー、死なずに済む子供の数が増えてる分、将来の食い扶持の心配も出てるよなぁ」

 

 それも見慣れた表情で後始末をしていく部下の脇で白漂はそれから見える問題で頬をポリポリと掻く。

 この時代、子供の死亡率は後代の現代と呼ばれる時代とは比べ物にならないレベルで高いが、同時に出生率も高い。

 この時代はどの職も重労働且つ低収入なのが大半なので、大半を占める庶民はそれを補うために子供を多く産むのである*1。

 それが、白漂とか複数のイレギュラーがあれこれした秦は食料や開発できる範囲が大幅に増えたので、子供の死亡率もこの時代にしては反比例して減りだした。

 それ自体は良いことだが、人口を増やせるだけ皆が元気になったということは先ほどみたいに反逆される余地も比例して増えたわけで、何より人口増加が続けばこの時代の生産力を考えればいくらか技術向上があってもそう遠くない内に限界も見えてくるだろうわけである。

 

「…まだ開発できる余地は国がだたっぴろくなったのと色々技術が上がってるからあるけど、今の仕(・)込(・)み(・)に(・)多(・)く(・)割(・)け(・)る(・)時(・)間(・)の内に、まだ余(・)地(・)が(・)あ(・)る(・)外(・)へ素早く且つ大きく出られるようにする体制を固めないとなぁ…」

「左様です。それならあのような輩は一か所に纏まって大きく反乱を起こせる余地を作られないように、今は拡大し続けて人手が足りない流通業にああいうのはバラバラに回すのがいいでしょう」

「そうだな。だったら匡涼達が住む領域と他の秦領を上手く繋げる作業も進めないと…、それと、そのどちらとも接していて君達も以前から密通していた彼(・)女(・)達(・)との関係も進展させていかないとー…」

 

 そうして色々な各方面と繋がって広がり深まっていく思考は白漂達の視線を南西の方角に向けた。

 

「…そういえば、彼(・)女(・)達(・)と秦中枢の関係を深く広げるための要員の、こちらに来る枠の詳細は?」

「ええ、先日に届きましたよ。名簿はこちらでー…」

「…あ、あ(・)の(・)子(・)達(・)かー…」

 

 それに伴って郭備に見せてもらったその情報に白漂は懐かしそうな顔を浮かべた。

 

 

 

 

 

 ○秦始皇10年(紀元前237年) 元陽暦1年3月10日夜 中華西部 秦国北西部 西涼 某植民市 白漂軍野営地 本陣○

 

(…こんな夜中にも西方からの隊商が…しかもあれだけ…国の進みが目にも見えること自体は何はともあれ喜ばしいな…)

 

 再び数時間が経過し、夜空に目印となる月や星座が無数に輝く星空の下を数十ものラクダや牛で構成された商人の一行を見下ろしつつ、白漂は珍しく一人になれた夜の時間を生かして訓練内容や戦術の改良の試案を現場のデータも元にして書き進めていた。

 

「…あ、これは最初が良さそうだけど途中から脇腹が危なくなるから。保留でー…紅華ー保留の本棚にしまっておいてー…あ、しまったー…お」

 

 その内の一枚の出来に眉を八の字にした白漂は一枚の書類を後で整理しようと適当に投げるも、当てにしていた女性が今は机仕事しかほぼできない身にまたなって遠くの居城にいるのを、急に吹いてきたそよ風で書類の軌道がそれて当てもない空へ彷徨いそうになったところで誰かの指でピッと阻止されたところで思い出した。

 

「白漂様、貴方のそれは暇する時がないから好きだという子もいますが、私のようなものから言わせれば怠慢です」

「あ、どうもありがとう」

 

 書類を指で摘まんで困り顔のカリファが大将ゲルに窓からひょいっと入ってきたが、普段と違って白漂の今の寝所は彼女以外に女性の気配はほとんどしなかった。

 

「ここも静かになりましたね」

「まー今年は後ろの机仕事が重要になるから紅華達には北涼府でそっちをしてもらっているしね。お腹の方に出立前の彼女達が欲しがるものを預けられたのを確認したし…」

「まぁそうですね」

 

 今は各所の報告書などの書類や学術書が大量につまっている本棚ばかりが並ぶ白漂の寝所に、カリファは物珍しそうな顔を浮かべつつも下腹部を撫でる。

 今現在、白漂の閨に属している紅華ら女性達の大半は内助の功を優先すべく後方に留まっており、その身はもれなく彼との子を宿していた。

 

「…その分、向こうから裁可を求められて送られてくる書類の量も爆増しているけど…」

「激戦地で剣戟を振るい続けねばいけない状況よりは安全です。まあ、比(・)較(・)的(・)ですから、今宵も夜の勤めを果たせるなら果たさねばいけませんが…❤️」

 

 その経緯が膨大な書類という形で表れている机上に何度目かわからないうんざりとした顔を向ける白漂に、カリファはその淡い金色の流れる長髪を掻き分けて艶のある微笑みを浮かべると、その身に纏うオレンジ色の平服をスッと脱ぎ下ろし、別世界の彼女の同位の存在が身に付けているような、深い胸の谷間が網目で露になって下はスリットの入ったミニスカートでガーターベルト付き網目ロングソックスという、その長躯も妖艶な魅力に変える姿になった。

 

「…私も通訳や翻訳の人手が足りないからと戻ってくるように指示をされているので、もう一押しの理由をこちらにください❤️ お館の奥様達のお許しと病気と他所の男の種が根付いていないのは本日お墨付きです❤️ 無論、今日が授かりやすい日だということも…❤️」

「…そうか、この節操なしの身で良ければ君の女でなければ出来ない仕事の助けの相手をさせてもらうよ…」

「謙虚自体は良いですけど今のあなたがここで使うと嫌みにも受け取れますよ…あむ❤️」

 

 カリファは他の男には見せない少女のような安堵も混じる艶を帯びた微笑みを浮かべ、白漂にそっと抱きついて唇を重ね合わせた。

 

 

 

 

 

 ○中華西部 秦国北部 涼湖郡 涼湖(テングリ湖)中南部 北涼府 白漂居館○

 

「…ふう、今夜も助かったわー薙鍛さんに捷璘さん。それにマルタとレベッカもー」

「いや、奥方そこまでされなくても、私は単に生まれが今となっては大きい後ろ盾になっているから今日の客達も素直に聞いてくれただけだ」

「私もほとんどは亡き父が敷いた人脈とそれを引き継いだ兄バラントの貢献がありますから」

「いやさー、私なんかの実家が金持ちになったのもあの旦那様のおかげで安全な市場が広がっただけですよー。軍資金が足りなくなったときはあの腹がぷにぷにしてるくせに頭が固い親父から罰金名目で分捕ってもいいですよー」

「ちょっとマルタ姉さんそんな適当なー」

 

 カリファが久しぶりの真に愛する男と情事に入ろうとしていた時、その男の種を宿しているので今回は城でのデスクワーク組に大半が属している紅華達は、夜の分の仕事を終えてそれぞれの寝所に入ろうとしていた。

 

「元姫ちゃんも慣れてきたわね」

「ええ、紅華御姉さま達が良く教えてくださるからです。まあ、まだ慣れていない習慣がありますけどー…あ、蝙蝠がー…!?」

 

 その中にはまだこの地には慣れきったとは言えない新人も混じっていたが、その理由の一つがまた姿を現した。

 

「紅華奥方、蝙蝠捕まえた。越達が美味しい料理教えたこれ食べる?」

「もう夜食も摂ったから明日以降にしときなさい」

「(…私のお腹にいるこの子とこの人たちのお腹にいる子達…皆があの人の種なのよね…。夜の相手をするたびに…あの人の妻は一人だけじゃ身が持たないというのは嫌というほど思い知らされたけどー…う❤️ また胸と下がキュンって…❤️ 人材も異民族や没落貴士族に庶民や浮浪民に宦官…人種もとてもバラバラだけど…特に美女は…意外と中身にはその目利きの鋭さでめっちゃ細かいけど…美女と見なしたら本当に人種や異形とか関係ないわね…。失礼だけど…この片言口調の式部って子…野生児な育ちをしていたらしくてあの手とか明らかに成恢様の所みたいなやばい実験とかをされてたものだし…、陵様とかあの人の子達は元気過ぎー…な子が多いのはともかく皆が元気で将来有望そうな子が多いしー、あの人の種なら式部の腹からはどんな子が産まれるのかー…怖いような見たいようなー…)…って式部さん! また無意識のうちに口から涎が滴り始めて手に掴んだ蝙蝠が徐々に近づき始めていますわよー!」

 

 厠から出てきた式部の異常に長い腕が飛びまわる蝙蝠達を難なく捕らえ、それを見慣れた顔で窘める紅華と、今の白家の世評からも外れている実情に王元姫はいつか声が潰されるのではないかという勢いで突っ込みを打ち上げさせられる毎日を送っていた。

 

「そう言えば蝙蝠と聞けば、今は西の方に向かっているあの人の元へ山界の彼女が派遣してくるあ(・)の(・)子(・)はどうだ?」

「ああ、何度か彼女達と戦線を共にした時に紹介されてその技量は見せてもらったし、内外どっちの気質もあの人とは何だかんだ会いそうだし…」

「え? この流れでその話をする??」

 

 一方で仕事がらみの所は韓にいた頃に比べても早く慣れていっており、それに付随する事柄からプライベートな分野でも適応しつつもある王元姫であった。

 

 

 

 

 

 ○秦始皇10年(紀元前237年) 元陽暦1年3月10日深夜 中華西部 秦国北西部 西涼 某植民市 某旅館○

 

「…アアアアァ❣ い…いいぃぃ❣ あなたにはぁあああ❣ いつもぉぉぉ色を覚えたばかりのおお生娘に戻らされりゅううぅぅぅ❣」

 

 白家でそのようなやり取りがされて数時間後、ほとんどの人が寝静まっているその時間帯にて、また一人の美女が彼女達の夫によって雌と女双方の悦びで喘がされていた。

 

「…んん♪ 素晴らしいよ…あまたの男と心身でぶつかり合い…多くの人と人を繋げて前に進めてきた君の声と体…もう全て溶かしつくされて種としてこの中へ戻ってもいいという心地だ…んん!」

「ひうぅ❣ い…言わないでぇえ❣ あなたとちがあってぇええ…愛することがああ出来なぁいいものにもぉぉ身を許したぁ強くなれないぃぃ女にはぁ…ぁあうぅ❣ その言葉はぁ甘すぎ…りゅうぅ❣」

 

 その新築な旅館の貸し切りにした二階の窓辺に腰かけた白漂の上で、背面座位でカリファは繋がってジュボジュボと重く淫らな水音を立てるまでに上下左右に激しく揺れ、その濡れた金色の茂みからは先に注ぎ込まれた白濁の種がゴポゴポと大量にこぼれ出ていた。

 

「アアぁ❣ またぁ…あなたの種がぁぁ❣ せっかくうぅっ注いでもらったのにいいぃぃ❣❓」

「大丈夫、君のその身に相応しい懐は僕と君の子になる種たちをこんなにもまだ受け止めてくれてるから…それにぃ…」

 

 その獲物を快楽の中に麻痺させる毒針を無数に生やしたような茨が無数に折り重なって締め付けてくるような肉壺を、それすらも容易く断ち切って貫通して穿ち抜く肉の大槍で掻き混ぜて揺らしながら、白漂はその証でボコボコと浮き出て上下左右に動くカリファの下腹部の膨らみを撫でながら鼓膜からも責めていく。

 

「…一人で静かに書で筆を振るえていた所で眠れていたこの子が、君によって一気に炊きつけられた分をまだまだ消しきれていないからね…んん!!」

「んんんん❣ ここでぇ私の罪をぉ突くなんてぇズルい人…おおおおおおおおおおおおおお❣❓」

 

 自分を抱く雄のあまりの強さを改めて実感させる言葉、それを裏打ちする肉の突き上げ、それを上乗せしたもはや数えることも出来ない白濁の最奥での爆ぜに、カリファはもはや比類できるものがない噴火で心身を吹き飛ばされて天上へ舞い散らされたような極みに押し上げられた。

 

「…今だ!」

「死ねぇ! 白漂ぉ!!」

 

 そうして男女双方の肉体が極みの震えに包まれたところで、二人が身をさらしている窓に面している瓦屋根の上に刺客が現れた。

 

「だが無理」

「ぎゃあ!?」

「あべぇ!?」

「ごべぇ!?」

 

 だが、こんな状況でも白漂は袋包みの状態だが得物を持ち込んでおり、見向きもしないまま得物で足元の瓦を打ち飛ばし、刺客全員の眉間や鼻先に撃ち込んで悲鳴を上げさせながら下へ撃ち落としてドサっとかゴキッと嫌な音を鳴らせた。

 

「…へー♪ 初めて会った咸陽での反乱からもう8年くらいは経ったからさすがに変わっているだろうと思ったけど…良い意味で変わってなかったのね♪」

「む、この声はー…」

「…あ❓」

 

 その数秒後、白漂とカリファの頭上を巨大な蝙蝠のような何者かが飛び越し、夜空を照らす満月を背後にしたそれは下に落ちた者達を影で覆った。

 

「…く、くそぉ! 女と二人っきりだったからやれると思ったのに…!」

「諦めるなぁ! まだ応援が来ている様子は見えないからぁ今の内に…!?」

 

 そして、その影は落とされた苦痛に喘ぐもまだ士気が落ちていない刺客達の真ん中に降り立つと、彼らにはまるで巨大な蝙蝠と人が合わさったような怪物に見えた。

 

「…それに対してあなた達はー…つまらなさそうだからせめて役に立って♪」

 

 それはまるで妖魔のように妖しくも悪戯好きな童のような声音で鼓膜を振るわせた後、大きく土煙を巻き上げる黒き竜巻のような回転を見せた。

 

「「「「「ギャアァアアアアアァ!!??」」」」」

 

 すると周囲にいた刺客達は大量かつ強力なかまいたちに出くわしたように全身、特に四肢を深く切り裂かれて動きは潰されたがすぐは死ねないという惨状となり、地に倒れた。

 

「…あの時は小さいけれど無邪気且つ派手な動きで人目を驚かせて集めるのが好きだった子が…一気に伸びたなぁ…」

「人間とは今日と明日で異なる生き物ってあなたが教えてくれたじゃない♪」

 

 その自分にも降り注ぎかけた血の雨を、蝙蝠の翼と周囲に思わせたそれを模している漆黒のマントを大きく払った風圧で払い飛ばしながら、その影は初めてその姿を見せた。

 

「…あなたは!」

 

 そうこうしている間に裏の職業柄からすぐ現実に戻って白漂から離れて衣服を着なおさずに隠し持っていた茨の鞭を手に降り立ったカリファが見たその影の正体は、淡い緑色の長髪と同色の大きくも鋭さも帯びた瞳で大人びて妖艶な美貌を構成し、蝙蝠を模していると思わしいマントと一体となった黒と紫を基調とした甲冑の上からでも戦者の機能美と女の曲線美が調和した肢体を示す、髪から伸びている蝙蝠の双翼がチャームポイントな美女。

 

「改めて紹介しますわ。西の山の王より誼をより結ぶため、私も貴方の方が退屈しなさそうだから移籍してきたモリガンですわ♪」

「改めてよろしく、君好みのものもいるだろう、秦軍で一番の変人たちぞろいの軍を預かる白漂だよ」

 

 その美女、モリガンと白漂の久方ぶりの再会と思わしいその出会いは“え? 何その挨拶??”と王元姫がその場にいたらそう突っ込みそうな感じとなった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

キャラクター設定84

カリファ

容貌/カリファ(ONEPIECE)の下記年齢化

年齢/22歳(秦始皇10年(紀元前237年) 元陽暦1年時点)

出身/ユーラシア大陸内陸部某所

身長/185センチ

体重/65キロ

3サイズ/B97W61H96

得物/茨状の棘が多く着いた鉄の鞭

趣味/ガラス細工作り

 容貌元ネタのこの世界での同位体。

 元はイシュマエル人という名の民族の孤児で、何処かのやばい組織に育てられるがそこの内紛で脱出をしないといけなくなって逃げた後、白漂の泥竜に流れ着いたのち、その語学力に目を付けられて紫夏の商会に転職した。

 現在は表向き各地をフリーで回る行商人兼通訳や交渉を生業としているが、裏では秦の間者の中で結構な高位に付いている。

 元ネタのような化け物じみた戦闘力はもたないが、その経歴からこの世界での兵卒を軽くあしらえる個人的戦闘力は持っており、間者としての能力も優秀。

 個人的には幼少期からの恩人で女性としてのそれも含めた好意を持ちつつも、立場の違いやパワーバランスもちゃんと考慮して動けるキャリアウーマン。

 今回、白漂とのムフフなシーンで着ていた衣装は同位体がエニエス・ロビーで着ていたもので、こちらも譜孝がニシシ顔で作ったもの。

*1:
この時代は子供も労働力




今回、登場した新しい子は特徴からしてわかると思いますけど、あの格ゲーの人外美女キャラ(の同位体)です。
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