○秦始皇8年(紀元前239年) 秦国北部 某開拓地○
「…この辺りの街道の配置は良いな。後は測量の方だけどー…大丈夫か?」
セレーナと初めての逢瀬を重ねた日の昼にて、白漂は彼女と肌を重ねた水道橋の近くにある入植地の一つと周囲を繋ぐ街道の整備を行いつつ、測量も進めていっていた。
「大丈夫よー、杏橋や江殊幡達と一緒に改良した器具も用いてるからー…あー、ちょっとそこ右に三度くらいズレてるから修正してー」
「分かりましたー」
その測量班の中心人物の一人に、オレンジ色の目立つショートヘアーで明瞭な美貌が目立つナミの姿もあった。
「…いやねー、始めの頃は砂漠でも水があってちゃんとした手順さえ踏めば豊かな大地を開けるなんて言われた時は(前の世界の緑化もあるとはいえ)疑わしかったけど…今じゃーここみたいに各地のだだっ広い砂地の砂漠のあちこちで緑が広がってねー」
「今じゃーこんな美味しい果実も取れるくらいだしね…ハムハムハム…ん?」
広い砂漠の中で各所に広がる豊かで広大なオアシス農園の一角で腰を下した白漂の隣りに、髪色と同じ果肉をした蜜柑を口に運びながらナミも座るが、その表情は空を見やった所で影が生じた。
「…っ…この肌触りは…」
「皆ー、五番と三番の水門は開けて二番と十番は閉めて―。大しけが来るわー!」
続けて白漂も同様に何か気付いた直後、ナミは望楼に登ると同僚達に指示を下し始めた。
「え? 大雨ぇ? こんな砂漠でぇ?」
「たしかにこうやって畑広がる前から時々は降ってたし、今は昔より雨が降るようになってるけど…」
「この時期のこの天気で…ね…?」
ナミの指示に周囲の同僚や農民達は困惑と不審を露わにするが、その内の何名かがある方角を見やるとハッとした表情を浮かべ始めた。
「お、おい皆…あそこの山…大きく黒雲がかぶってるぞ…」
「しかも徐々にこっちへ近づいて来てるぜ」
「マジで!?」
それから砂漠地帯でありながら戸惑う彼らの身をポツポツとした雨が濡らし始め、その冷たい感触がナミの指示に対する現実感を掻き立てていく。
それから数十分後、土砂降りのような雨が降り出し、それは本来なら砂漠の様に大量の雨が降る事には慣れていない地形では土石流などの災害を起こすまでの水量となるが、白漂やナミの適切な指示で溢れそうになった各遊水地へと分散して流された事で事なきを得た。
「…あー、雨が降るのはここでは良い事なんだろうけど…不自然だなぁこの頻度は…、咸陽とか普通の温帯の地と比べれば総量としては普通に少ないけど…」
そんな災害対策と発端となった土砂降りが終わった次の日、昨日の土砂降りなど嘘みたいに今度はからっからの晴天の下に張られた天幕の下で、白漂は各地の気象状況の変化の資料にも目を通していた。
(…最近の偵察隊員や諜報員、他にも政達も抱き込んで秦北部と趙北部の商人の行き来は納税と密偵違反さえしなければ取り締まらないようにしたことで、彼らからの口コミでも多く情報は入ってくる。それによるとここから南に位置する今の趙北部は不作が続いてる状況らしいけど、それはここで増えている降雨量と関係があるのか…?)
白漂がそうしたここ北部での見られるようになった変化に思索を走らせていると、彼が筆を走らせている天幕に隣接している湖面に大きな水飛沫が生じた。
「…ぷっは、昨日の大雨で心配だったけど…ここの遊水地の底も大丈夫みたい」
その水飛沫を上げたのはナミで、今の格好は白漂の前世や前々世におけるダイバースーツやライダースーツを合わせたような衣装で固められ、目元は最近の硝子製造技術の向上で実用化されたゴーグル型道具で固められていた。
「…でも不思議、ここは昔と比べれば水量は増えていっているのに向こう側の方は逆に土地がやせていってるって言うけど…」
そのナミもまた秦趙互いの北部での気候や土地の変化について職務から深く調べている身だが、その測量士等としての才は他と比して隔絶している彼女でも、その両国の北部の変化の原因についてはこの時代における科学の限界から、感覚として鋭敏に感じ取れても理解できていなかった。
(…そう言えば、前や前々の世界で…砂漠の緑化は緑化で問題があるみたいなこと言ってる団体がいたけど…まー、そう言ってた連中はアフリカへ農業や緑化の支援に行ってた前世の親戚を邪魔していたあの長靴の国の独善聖職者とかだったから…さすがにないよなー…)
ナミがここ北の地の気候変化にぼやいていたのと同時に、白漂はそれに釣られて前世や前々世の記憶にある関係していそうな事柄を思い出すも、直ぐに関係ないだろうと判断するが実は大ありであった。
実は砂漠の中には砂粒に豊富な栄養素が含まれている場合があり、それらは風に乗って遠方の土壌の栄養素が少ない土地に飛来して植生の助けになる場合があるのだ。
実際にサハラ砂漠から貿易風に乗ってくる砂が土地の栄養に偏りがあるアマゾンの大地のそれを上手く補完してくれることで、同地の広大な熱帯雨林が育まれてきた側面がある。
「…うわ、強い風…ぺっぺ…砂っぽいわねー。けれどもこれでも昔よりかは少なくなったわなー」
だが、今さっきの大風でナミが吹き飛んできた砂塵に顰めた表情と共に出したその台詞が示している通り、ここ秦北部砂漠地帯での緑化の進行で、同地では風で飛ばされる砂の量は嘗てと比べて少なくなり、中原における文明誕生の土台となった黄土高原を構成する黄土の元となる黄砂は北の地で定着する場合が多くなり、灌漑と緑化の適切な進行で肥える土壌として定着しつつあった。
だが、逆に言えばこの世界に置いてそれ以前には趙北部に降り注いで、土地の養分になってくれた黄砂など風下の趙へ飛来する砂の量が減ることを意味していた。
「うーん、それにー昔の砂漠みたいに昼は熱いけれど夜は冬みたいに寒いという極端な差は縮まってきてるけど…、逆に周囲の昼間は湿気も加わって蒸し暑さが増してるような…。アリ塚が多い所は比較的涼しいんだけど…」
また、ナミが身についている水を拭きとった後で生じだした汗とそれにつれての愚痴にも関係する話として、砂漠には降り注いでくる太陽光を反射して地球外に逃がすことで余計な熱を溜め込まず、温暖化を弱めるという側面もあった。
だが、今では秦北部の緑化されている地域はその太陽光の反射が無くなった事と、灌漑の発展で蒸発して大気中に含まれる水分が増えた事で昼間の暑さの辛さが却って増していた。
「…あ、また小雨…漂が言ってた植物が増えると降る雨も増えるという言葉は今まで書いてきた記録と経験で分かるから嬉しいけど…なーんか趙の今と比べると都合がいいというか…」
更に、植物というのは水蒸気を出しているためそれが森のような集まりになると相応に増え、雲の成長を促して雨量も増やすという効果もあるのだが、緑化などでその量が増えると副作用として異常気象も発生しやすくなるのだ。
その結果、この世界の場合はそれまで現秦北部では雨雲に育つには大気中の水蒸気が少ないためになれず、風下の趙まで進まなければいけなかった雲が、ここ北の大地における植生の増加で大気中の水分が増えたために、同地でまず振り出せるようになったのと引き換えに、風下では雨量がその分減るという現象が起きていた。
「まー、理屈はまだわからないけどこちらにとっては概ね良い話だから。それよりもこの資料について聞きたいことあるけど良いかなー」
だが、前世に置いては一般とは離れた家系に属してはいたが、気象学については専門ではなかった白漂はそこまで気付くはずもなく、早々に今の仕事に戻ってナミを呼び寄せた。
「…三番の雲の絵図を寄せて…」
「はいはい、これはねー…」
白漂とナミの地図及び気象学の資料に対する考察と議論は多岐にわたり、かつ深堀も多いが概ね手探りの状況が多かった。
何せ、統計学など発達していない古代では、天候や地形に対する変化の記録は個々人や各国でまちまちであり、基本はより多くの記録を取って他と比較しながら正確なものを把握していかねばならなかったのである。
(…女って色眼鏡無しに人の話聞いてくれたり、色々教えたり紹介してくれるのは嬉しいけど、アタシがこうして間近から誘惑してるんだから他の子に対して見せてるのと同じように…この前の浴丹の時みたいに求めてくれていいのに…)
だが、その好きな分野の業務でのめり込めている事に嬉しく思うナミであったが、一方で対峙している白漂が同様にそれへの深い興味と考察に嵌って、今の自分に対して興味らしいそれを抱いてくれていないのが女としての不満も生じさせていた。
今現在、ナミは酷暑という環境もあって薄くて肌の露出が多い格好をしており、その汗に濡れた深い谷間とぴちぴちとした太腿が艶めき、そのオレンジ色のショートヘアーと合わさったうなじが健康的な色気を醸している。
「…ちなみにこの形状の雲の場合は…?」
「(自分が一度興味を持った分野に取り掛かるとこれだもんねー…)これはねー…」
だが、普段大女専門とか嗜好は変だが色好みが強いと傍からは話されることが多い白漂だが、この場では好きな分野だと凝り性になってそれ以外には容易に動かない性分が発揮されてナミの不満を掻き立てていた。
「…あーー、疲れたー」
数時間後、夕暮れも進んで東の空から星が瞬きだした頃、日が沈む前に机仕事を終わらせられた白漂はオアシスの岸辺にて水に足を遊ばせながら遊水地の一つで涼んでいた。
「殿様ー、もうそろそろ夕食か風呂の準備が出来そうですけどどうなさいますかー?」
その頃に、昼間の女としての不満を忘れたナミが竜騎の鎧衣装で現れるが、そこで彼女は思わぬ形でその自身の女としての欲を思い返させられる。
「…そうだなー、じゃーー…まず風呂でナミに綺麗にしてもらいながらナミを夕食にしようか」
「はーい、わかりましーーーー……………たぁ!?」
白漂が少し考え深げな表情でナミを見た後にそう言うと、ナミは最初何を言われのかに気付かず軽く返事をしようとしたが、その途中で言われている事の意味に気付いてギョッとして赤面した。
「? そのつもりで机仕事中からあんな格好してたんじゃないの?」
「!! わ、わかったからちょっと待ってぇ…!」
白漂のそれにやや呆けた問いで、ナミは現実に戻ると普段の小悪魔的な色気を伴うニシシとした表情とは真逆なドギマギした様子で準備を始めた。
「…そ、それじゃー…始めるわよー…。先ずは服を脱がしていくから身じろぎしないでねー」
数分後、陣幕を這ってその中にこの地で用意できる風呂道具一式を揃えたナミは、まだぎこちなさが残る様子だが生まれたままの姿で現れ、口調は主従であることも忘れて昔の状態に戻っていた。
湯気と汗で濡れた女体は170近いこの時代の女性にしては高い長躯を時代問わず男を惑わす凹凸で美点となっており、普段は見せない堅く緊張しつつも不安と目覚めた情欲で硬さの残る表情は男の嗜虐心を却って煽る色気があった。
「…うぅ、けれど…本当に綺麗で…逞しい体…ぁ…!」
ナミはぎこちない震えをしている身を叱咤して動かし、白漂の衣服を脱がせていくが最後に下穿きを脱がせたことで、自身に対して血をたぎらせた雄の象徴を目にして顔を軽く叩かれてしまう。
「…ギ、ギンギン…ゴク…」
「いや、ナミみたいに可愛い子と交われるって状況でこうならない方がおかしいと思うけど、じゃあー君の身体で泡立てて洗って欲しいな」
「!! ほ、他の子…特に…奥さん達とかはそうしてるの…?」
「今は妊娠中だから無理はさせられないけど、少なくとも妻の子達は皆が経験してるし、他にも見に付けてる子はいるけど…」
「じゃ、じゃあ…私もこなさなくちゃね…(い、今はむしろこの人の懐に深く食い込む好機よ私…)ん…んんん…❣」
自身の眼前でビクンビクンと心臓の鼓動のような脈動の音を放つ男根に気おされつつ、ナミは白漂の好色な要望に答えながら乗じる事にする。
「…ん❤️ く…アアアァ…本当に…男らしい体ぁ…❤️ 最後は…っ…❣」
素人臭いが故に愛しい男の身体を隅々まで洗っていくナミであったが、遂にまだ泡に包まれていない男の象徴に真正面から膝立ちで向き合うと、最大限に泡立たせた己が乳房でそこをフニュンと温かくも大きく包み込んだ。
「ファぁアアァ…❤️ す…ごい…こんなにも…硬くて…熱くてぇ…大きいなんてぇぇ…❤️ 風呂場で皆にぃ大きいと羨ましがられてる私のでもぉ…まだこんなにはみ出ててぇ…ちゅるる…❤️」
ぎこちなさが残るが却って男心を擽るムニュンムニュンとした動きで己が胸を白漂の股間で滑らせつつ、ナミはその谷間の中でもグイっと突き出ている男根の亀頭に舌を伸ばし始め、その生臭い塩辛さと石鹸の甘い香りがするカリ首や鈴口を愛撫し始めた。
「…んーーーー、もう少し楽しもうかと思ったけど…ナミの反応が思った以上に可愛いからもっと可愛い顔を見たくなった」
「え、そ、そう…と、当然よねー…あぁ❣❓」
口淫が経って少々すると、白漂はさらに充血した男根をフリフリと揺らしつつも、今までに経験からナミが女として優越感ある喜びを起こす言葉を掛け乍ら、彼女の両肩を掴んで身を起こさせると適当な柱にうつ伏せでしがみ付かせた。
「…あ、こ、これって……ちょ…ちょっと待って!? まだ…減精丹とか…」
自身が取らされた姿勢と続けて尻に当てられた男根の火傷しそうな熱に、ナミはドクンとした鼓動に似た情欲の高まりを覚えつつも反射で躊躇いを口にした。
「? ナミの性格からしてー…“よし! 私もこれで今度こそ赤ちゃん出来たら養育費とかの名目で自由に使える金増やせる!!”みたいな感じで逆に誘ってくるかと思ったけど…」
「グハ!?」
だが、その反応に対して返されたのは白漂の大勢の女性を囲っているとは思えない、あまりにも真っ正直にナミの普段の性格を評して且つ体面とムードを遠慮なく打ち壊す言葉で、浴びせられたナミは大きくこけそうになった所を白漂に支えられるも側頭部を柱に打ち付けて結構な痛みを覚え、続けて怒りもまた生じさせた。
「あ、あんた…! 私より後に会った子達をあれだけ手籠めにしてきたんだし、既にこの身体だって思うままに嬲った後なんだから…アタシにも気の利いたこと言いなさいよ! まー…ぶっちゃけ使えるお金増やしかったから誘いに乗ったのもあるけ…どぉあ❣❓」
怒声を上げつつもなんやかんやで白漂一派に毒されているナミは一部本音を吐かされちゃったりもするが、そこで薄くだが開いて既に愛液を滴らせ始めている女陰に、火傷しそうな熱を宿した亀頭を呆気なく捻じ込まされて久方ぶりに肉壺の悦びを覚えさせられて悲鳴に変えられてしまう。
「…やっぱり、後から会った紅華達に先越されて悔しいけど、自身の出自じゃ今以上の関係は望んではいけないって負い目があるね」
「………ッ…そうよ…悪い?」
久しぶりに愛する男に胎内へ侵入された感覚を心地よい痺れで覚えつつ、ナミは労わる表情で顔を寄せてきた白漂のその言葉に、女としての悔しさと後ろめたさが混ざる流し目を向けた。
実際、ナミと白漂が出会ったのは彼が泥竜を組織して間もなくのことで、その頃の彼女は青髪という同じくこの世界の自然法則ではありえない特徴を持った義姉に連れられた赤子の状態であり、名前以外の身元は一切不明の孤児である。
その状態で彼女は白漂の傍で仲間たちと共に育っていき、戦地でも互いに背を守り合ってきた仲にも育つが、規模が大きくなって他の勢力とも付き合いが増えるにしたがって、他所との付き合いも考慮して出自も大なり小なり気にせざるを得なくなった。
この時代に置いて秦は成果主義と法の下の平等は他国と比べて進んでいる方だったが、如何せん紀元前なので現代のそれと比べると不十分でまだ身分制度に引き摺られている面が強い。
実際、白漂と紅華が夫婦になったのはお互いに思いを寄せていたのが第一だが、彼女が正妻になったのは白漂の管轄になった秦北部で有力な民族である林涼(当時は林胡)で最有力種族の大人一族の出自で、秦中央部と北部の関係を緊密化するには都合がいいという政治的計算が合った。
普段は金銭にがめつい面が目立つがその分世間の常識や自身の立ち位置を把握しているのがナミで、公人としてそれを祝福していたが女性としての念は別である。
「じゃあ、聞くけど僕たちの関係は立場だけで語れるものなのかな? 地位だけで有無が決められるものかな?」
「………」
その複雑な心境を表すナミの表情に、白漂は澄んだ湖面の様に深く相手を見透し乍ら自身を見通させない瞳を近づけて問いを重ね始める。
「君との関係が社会では主従のままで、紅華達との関係に夫婦が加わっても…君達と僕それぞれの関係はそれだけで決まるほど浅くて狭いものなのかな…あいた!?」
だが、その問答は深まる前にナミがジト目に変わって白漂の頬を強めに抓った事で中止となった。
「…あーーーもう、そういう損得以外で頭を使う話はアタシのがらじゃない。何より…アンタも私を思ってくれてるのはあるだろうけど…それ以上にいつもみたいにこれをもっと気持ちいい奥へ進ませたいのが大でしょ?」
無理矢理話を切り上げるとナミは淫裂で亀頭を拙い動きながら締め付け始めた。
「情事と情愛は必ずしも比例するわけじゃないけど、情事で情愛を照明しようとするのが男という生き物だよ…あ」
雄としての情欲を白漂が屁理屈で塗布しようとしていると、相手のナミが幾分か安堵した表情で向き合ってその腕を彼の首の裏に回し、その長い美脚を彼の腰の裏に回して耳元に囁く。
「…じゃあ、言葉では言えない分…この交われる時にはその分まで行動で表してね…あぁ❣❓」
ナミが吹っ切れた表情になった直後、白漂の男根はより奥に進めさせられて彼女の淫裂より多くの雫が零れだした。
そのまま白漂は始めナミの胎内に自身の雄の形を十分に思い出させるようにしつつも、自身もまた雄としての悦びを深められるように秘肉を捏ねまわしていく。
次第に始めは未成熟の果実の様に狭くて硬さが残っていたナミの胎内は、やがて熟した特大サイズ蜜柑のような包容力と酸味の様に染み込んで来る愛液を染み出させ、白漂の動きに応じて男根に絡み付いてお互いの性感を掻き立て合うようになっていく。
「……んんんん…! んん!」
「あ❣ あ❣ アアァ…アアァーーーーーー❣❣」
数分後、ナミの肉体は破瓜を迎えた後に初めて性の悦びをわからされていく娘の様に激しく乱れだし、その一方で彼の肉体にしっかとしがみ付いて快楽に対する貪欲さも思い出していっていた。
「んんん…つぅ…!」
その激しい肌の打ち合いが重ねられた後、白漂は男根に染み込んで来る果汁の如き甘酸っぱい愛液とそれを生み出して纏い合いながら締め付けてくる特大蜜柑の果肉の如き肉壺の最奥で、噴火の如き白濁の奔流を起こし、ナミの言葉の体を成していない極みの証しである嬌声で鼓膜を震わされた。
「………ん…あ…もう朝か…いつぅ…!?」
それから激しい情事が続いた夜も明け、次の朝日が昇った頃にはナミは陣中の寝所にて目を醒ますが、同時に足の付け根から鈍い痛みと生温かくも深い湿り気を覚えた。
「…あ、あー…そうか…あのまま風呂場で続きやろうとしたところで…セレーナが空気読んで突っ込んできて…それでゲルに移って寝台で続きをして…てことは…」
ナミが自身の腰が下ろされている寝台の真横に目を向けると、そこには静かな寝顔を晒している白漂がいた。
「…何だかんだあるけど…私みたいな女にとって…最初に女として好きになって…最初の男になってくれたのが…貴方でよかった……」
薄っすらと朱色が浮かんだ艶ある微笑みを浮かべると、ナミは自身の唇と白漂のそれをそっと重ね合わせた。
それから後も、ナミは妻達ほどではないにせよ白漂と多く肌を重ねるようになり、愛妾の一人として名を連ねるが、それ以外で彼女が名を残したのはこの時代で最も高度で且つ後世における同類の参考にもなった地理書とそのための研究くらいで、悪名という意味ではせいぜい金に対する細かさくらいであったという。
今回、この世界におけるあの守銭奴航海士とそれも絡んでの秦趙北部の気候などの変化の解説に入りました。
けれど、実際の緑化による弊害とその原因はこちらで描かれているほど単純ではありません。それに、現実にこのような影響が出るまで白漂達も開発は万事順調というわけではないです。あくまでの話に深みを与え、退屈に感じられないようにするための演出の一種と感じてくださればいいです(…多分)。