それと、あの有名格闘ゲームの主役の女子高生くノ一さんが半分元ネタのあの子が大きく出てきます。
039 庇護欲と嗜虐心の重複
○秦始皇8年(紀元前239年) 秦国東北部 対趙国境付近 拡珉○
「うおおおお、また隊が来たぞ…」
「郭備軍だけじゃなく、ここ最近は北での戦が中心だった紅武軍もじゃ…」
「どえらい数が集まってんなぁ」
「当たり前だろ、今から攻めに出るんだから2万や3万じゃ足りねえ」
近年の流民流入による人手確保と各種農業技術進歩にシルクロード経由での各種救荒作物の伝来で、開発が進んでいる地の一つである拡珉はその日は軍靴とそれへの期待の眼差しが増えていた。
「おー、数字では知ってたけどこうして大幅に増えてるのを見るとー壮観壮観♪」
その軍靴の中心地に展開した広大な白漂軍野営地を見下ろす崖に、対魏国境戦で遅れた信達が到着した。
「何だか合従軍戦から帰ってから見た旗や知らねえ旗が増えてるなぁ尾到」
「ワッハッハ! 李牧が前に派手に暴れたせいで北も色々と新しい族が名乗り出てたところをウチの将軍や燕が殴り込んで潰して従わせたり交渉で取り込んでたって話だからな。中には焼殺が特技って変態もいるらしいから気を付けろ」
「…うげ、あの放火魔も来てんのか……」
軽口を叩き合う信や我呂とは対照的に河了貂は着く前からの思案げな表情を崩していない。
「…信、忘れていないとは思うけど…今回は今までみたいな他所の軍に組まれてではなくて…うちが主体で行う初の五万以上の戦略上重要な大軍同士の戦だから気を付けて…」
「そして何より秦軍どころか列国全ての軍の中で最も奇人変人の比率が高い軍でもあるから気を付けて」
だが、その河了貂の真面目な考察に続けて、まるで卵を逆さまにして四肢と人間の顔を付けたような容貌も込みでふざけているとしか思えない珍妙な姿の男が現れた。
「のわ!? 郭巨丙!?」
河了貂が驚き振り返った背後にいたその男は郭巨丙。
合従軍以降の功績で先日に五千人将に昇進した英成の甥で、
「奇人変人の見本みてーな野郎が何を言ってんだ―――!?」
信が相変わらずの登場をかまして周囲を驚かせる郭巨丙に苦言を呈そうとしたところで、野営地の外円部付近にある密林から爆炎が立ち上った。
「―――あ…あの禍々しい炎は確か―…」
「大変だ―。赤狼隊の付近で趙の結構大きめな偵察隊が見つかったぞー!」
「ぬお!? 何やら地味だけど無視しがたい手柄の匂い! おめーらー今すぐ動けるのは全員付いて来いーーーー!!」
その火災に信が嫌な懐かしさを覚えた直後、ニヤリと笑みを浮かべた郭巨丙が即座にその現場への道中にある自身の隊の宿営地目掛けて馬を走らせた。
○趙国西部 西貴○
趙の西部は元より大国、特にここ近年では他国を大きく引き離す勢いで国力を増していっている秦国と対峙しているため多くの城邑の守りは固く、その幾つかは各地域の盟主として存在していた。
「姫昭様、西貴軍2万の出陣が整いました。離眼の紀彗様も既に軍勢を集結し終えているので、後は中央から来られる此度の司令官とその軍勢と共に離眼で合流しましょう」
「わかりました。それでは私もすぐに向かいます」
離眼とそれより100キロ離れた位置に存在する西貴もそれに含まれており、その西貴城内に位置する城主の中庭で一人の若い将が槍を正座の膝に置きながらの瞑想より従者らしいものの声で現実に戻った。
深い紫色の瞳を備えた切れ長の双眸を中心として中性的に颯爽とした美貌を形作っており、黒髪は艶があって縮れ毛が一本も無く流れるように腰元まで伸びている。
身は体の性差がわからない白基調で華美さはないが赤紫色の怜悧な装飾で清廉な武威を静かに醸し出していた。
その若人姫昭はゆったりと立ち上がり、内城を騎乗で出ると門前には既に多く城内の民が不安と期待が綯交ぜになった表情で集まっていた。
「城主様!」
「姫昭お兄様! ご出陣ですか!?」
集っている民は老若男女問わず群がり、幼子達は涙を零している表情で寄り添ってくるが姫昭が咎めずその小さな頭を撫でる。
「白漂軍がここに来たら私たち生き埋めにされるというのは本当ですか!?」
「そうならないように戦える大人皆でこれから私たちは出陣ですよ」
「あーもう、そんな若様を困らせるでない童らよ」
「あ、鋼仲様!」
子供を優しく励ましている姫将の背後より、白く長い顎鬚を生やしているが温和な表情で巨躯の老人がヌッと出てきた。
乗馬している馬には弓が装着されているが大きく、さらに矢も小さめの槍の如く大きい。
「その噂が本当かどうかはともかくとして…若様とさして変わらん歳でここまで軍勢率いて攻めに来とる時点で傑物なのは違いないが…若もしっかり傑物だからの」
「…そこまで言われるほどではありませんよ爺…あ、もう時間です。帰る時には戦勝の宴の準備を共にしましょう」
ある程度子供たちを慰め終えると、姫昭は面貌を隠す形状の兜を身につけて馬に飛び乗った。
○秦国東北部 対趙国境付近 拡珉 某原野地帯○
「ぎゃあああああああ!」
「あ、あぢいいいいいいい!」
「た、助けてくれぇえええええ!?」
拡珉の中心より離れたその原野地帯は、多くの趙兵が黒煙の中で火達磨となっていた。
「お、おのれぇ! そんな卑怯な得物を持ち込みおってぇ!!」
その中でも何名かの趙兵は恐怖を堪えた表情で、その灼熱地獄の主因目掛けて突撃していく。
「…ふん、懲りねえ馬鹿に限って都合よく屁理屈をかましやがる。これでも浴びろ」
そうした趙兵を周囲の炎熱とは相反する冷徹な相貌で見据えているのは、漆黒に塗られた燃え盛る大狼の如き意匠の甲冑で目元以外の全身を固めた巨漢であった。
彼の右腕には長柄で円形状の刃の大斧が握られているが、その刃に走る幾つもの溝からは炎が燃え盛っていた。
「!」
「「「「「ババアアアア!?」」」」」」
その大斧が横薙ぎに振られると、受ける兵らは熱に身が怯んで大小程度の差はあれど崩れた姿勢を胴から両断されていく。
「お、おのれぇ! このようなチマチマした火など堪えられるわってぬあああ!?」
中には膂力で押されつつも辛うじて刃を受け止められた者もいるが、そうした場合は男の握り手に存在する幾つかの押し印が押されると炎が強く噴き出て結局怯まされ、また両断されて絶命した。
「…あ、相変わらずあの人の戦地は阿鼻叫喚の有様ですね…」
その惨状を見下ろせる丘陵に信達はたどり着き、渕が表情を強張らせて唾を飲み込んでいた。
「…“
「それ以上一隊だけでの馬鹿食いはさせるか
「―――あ」
信達とは別の高所より羌瘣が一目置きつつも警戒を隠さない表情を彼らに向けるが、そこで別の茂みを突き破り幾つかの趙兵を薙ぎ飛ばしながら郭巨丙隊が彼らの戦地に飛び込んできた。
「!? あの餓鬼か!」
「粛尤様! あいつらも黙らせますか?」
「いや、あの横入りはあそこに潜んでる雑魚共には適当だ。間を作ってやれ」
その様子を赤狼の長でもある漆黒の甲冑の巨漢である粛尤は慌てずに隊に道を作らせ、郭巨丙は狂喜乱舞とした表情で駆け抜けていく。
そして、先にある茂みに彼らがなだれ込むと潜んでいた趙兵達の身と悲鳴が宙を舞った。
「だ、駄目だぁ! もう奇襲は失敗したしこの数の差じゃあ!」
「ま、まだだぁ! 山の麓に事前に忍ばせている五千の本体がいる! こいつらの数もよくて数百だからそれが間に合えば――!?」
悲鳴を上げる味方を叱咤する趙側の指揮官であったが、そこで彼の首は意識に気付かれぬまま胴から綺麗に離れて血しぶきを添えて宙高く舞った。
「―――あ…!?」
「残念だがその本隊には本格的に気付かれる前に残していた参謀達を根こそぎ狩らせてもらったよ」
その自身の死に気付いてないまま戸惑った表情で止まった首をキャッチしたのは、中性的で細身だが長躯がわかる白銀色基調の甲冑と青い衣装で目元以外は隠した兜を被って姿を隠した武将であった。
「あ、その声は―――」
「死ねぇ! この“白凶二世”がぁ!」
「長平の恨みを思い知れぇ!」
武将の正体に声音で信が気付いたその時、その人物の近場の茂みの両側面から潜んでいた二人の趙兵が飛び出してきた。
彼らが飛び込んだのは、既に武将が持つ長柄の得物の刃がではなく柄しか当たらぬ懐であった。
「―――あっ!? 危ねぇ…!?」
それに信が気付くも、その直後に彼の頬に血飛沫の一抹が飛び掛かった。
「…あ…が……」
「…ぐふ…」
だが、その血の正体は武将を討ち取ろうとしていた趙兵二名によるもので、彼らは各々の穂先が武将の首筋に触れるところで、切り裂かれた頸より鮮血を迸らせながら絶命し落馬した。
武将の得物であるはずの長柄はいつの間にか地面に石突から突き刺さって止まっており、代わりに彼の左右のそれぞれの手にはそれぞれ柄が短く半月刃の細長い刃が付いた手斧がいつの間にか血に濡れた状態で握られていた。
「…その武器捌き…あんたは……」
粛尤の目元が僅かながら揺れると、武将は白く美しい獣毛の装飾を後頭部より生やし、その中から龍を思わせる角を生やした兜をゆっくりと脱いだ。
「…やっぱり色々機能が付いてる分に十全に使えるようになるにはもう少し実戦を積んだ方がいいな」
兜を脱いで露わになった武将の正体は白漂であった。
「甲冑と得物は完成したか」
「ああ、藍蘭と譜孝が完成させて先週に送り込んできた」
「ふん、あの小娘二人にしては上出来だ」
白漂の身を固める具足の作成者の名を聞いて粛尤は鼻を鳴らすが、瞳の色には馴染みのある色が若干浮かんでいた。
白漂は手斧二本を宙高く投げ上げると、地面に突き刺したままの長柄武器を手に取りなおし、手斧が自身の目線の所まで落ちて来た所で長柄を二回瞬速で振るった。
「…漂…それは……」
「ああ、僕の新しい得物……“
白漂が振るったその長柄の武器は刃が大きい大槍をしていたが、先ほどの振るいで手斧が接続して十字星の如き戟となっていた。
正直に言うと、白漂が思い出した方天画戟を改良して白基調の配色にしたものであった。
そして今の白漂の甲冑も、彼が前の生を過ごしていた機械文明主体ながらも神秘も息づいていた世界で、その世界における魔術儀式で召喚された聖槍を扱う蒼き騎士王のそれと似ており、両者ともに白漂が思い出した前世の記憶を元に描いた図案を作成者の藍蘭と譜孝が取り込んだ結果であった。
「まー、得物とかの説明は…近場で頭を失って混乱している趙の部隊を潰してからにしようか」
自身の身を固める新たな力を小さく揺らしたのち、白漂はその場にいた将兵を引き連れて馬を走らせた。
「ぐへへへ、やっと捕まえたぞ秦の犬めぇ!」
「どうせ千人将なんて地位も股を開いて手に入れたんだばぁ!?」
そして、混乱して収拾がつかなくなって下半身も衣服諸共から解き放たれた趙兵を白漂は真っ先に見やり、飛び込んだ直後に螺旋状に寸断して瞬殺した。
「っ! 申し訳りません白漂将軍! っっっし!!」
その細切れにされた趙兵の死体を蹴り飛ばして自由になったのは、足をくじいた痛みで倒れた所を生きていた彼らに抑え込まれて凌辱されようとしていた庶徐であった。
「「「「「ぎゃあああああああああ!?」」」」」」
庶徐は瞬時に樹上へ飛びあがって、枝から枝へ猩々のように飛び立っていきながら懐から鏢を複数取り出して高速で多方面に投擲し、同時に十名近い趙兵の喉を貫通させて仕留めてしまった。
「ま、また化け物が復活したぁ!?」
「だ、駄目だってぇおお!? 白漂!?」
その攻撃で味方をすでに大勢やられてしまった後らしい趙兵は怯えだすが、それはある一人が白漂の存在に気付いた事で歓喜に変わる。
「あの白起の孫がぁ少数でこんな所に!」
「周りに散ってる味方も呼んで来い!」
「後続がまだ来ていない今が好機だぁ!」
瞬く間に周囲から歓喜の表情で群がり始めた趙兵の群れに、白漂はさして驚いていない表情で一瞥した後に短く指示を発した。
「円陣を組め、後続が来るまで前の敵を適当に潰し続けろ」
「了解だば!」
「任せとけー」
「頭上の影はお任せください!」
「この身の程知らず共が本日最初の軍務か」
そして、数では劣る秦側による血飛沫を伴った暴風が彼らの後続が来るまで続いたことは言うまでもない。
○秦国東北部 対趙国境付近 拡珉 白漂軍野営地○
「…痛たたたたた…筋は上手く身を捻ったからそこまで付いてないけど…」
白漂と信が再会できたその日の晩、野営地周辺部の哨戒と戦闘より戻ってきた庶徐が自身のゲルにて包帯を巻かれた片足首の包帯を変えていた。
「大丈夫か? 昼間に趙の偵察部隊に捕まりかけた際に足首に怪我をしていたらしいけど?」
「わっ! ひょ、漂さむ…!?」
そこで白漂がドアを開いて現れて驚くも、唇が彼の手にそっと塞がれてたので周囲に漏れずに済む庶徐。
そのまま戸惑い気味になる庶徐の傷を見て、包帯替えを代わりに白漂は行い始めた。
「ひょ、漂様そんなことまでしなくても…もうあなたは一軍の将ですし…」
「孤児の頃に仲間内でよくしていたから問題ないよ。それに君にはこの軍の耳目の要をしてもらってるからね」
丁寧に辞退しようとしつつも白漂の優しい手付きに。庶徐は本音では女として嬉しくなって渋々としつつもおとなしくなってしまう。
そのまま二人は傷の手当に絡めてお互いの昔話に興じ始める。
「…私は一軍を率いるようになった漂様しか知りませんけど…確かー信殿達は子供の頃から貴方とは付き合いだったそうですねー」
「ああ、初めて見たときはまだこれくらいだったけど…力は生まれつき強かったから薪割りや伐採をしてたな。代わりに武器以外の器用さが壊滅的に悪かったから料理や品物作りはこっちでしていたよ。後から来た学を身に付けてた玲花も文字を教えるのも苦労してたし」
「そう言えば河了貂さんが言うには玲花さん達で祭りの日などを中心に雑技で銭を稼いでいたこともあったとか…」
「あー、主に仲が良くなってた信と組んで演武系のそれが結構稼いでたなあの頃はー。信が木菓子を頭に乗せて動いているところを玲花が踊りながら短刀投げて木菓子だけを当てたりしてた時の喝采が懐かしいよ。大抵当てて喝采当てた後で信が身を滑らせて短刀で怪我して周囲を慌てさせたり笑われたりしてたけど…」
談笑を深めていくに連れて二人は自然に明日以降の戦に備えて互いの身の検診に移り、お互いの大小様々な古傷が残る身を見やり合うようになる。
当然、相手の異性を視覚から刺激する肢体も自然と見やり合うようにもなっていく。
「…漂様…本当に綺麗で逞しい身ですね。女性の方の残り香もするのが却って…」
「ああ、明日の出陣からまた色は遠ざけなくちゃいけないから紅華達にここに来るまで求められてたからね…?」
その最中に互いの身について話が移った途端に、庶徐がそっと我が身を白漂に触れさせてきた。
芯は隠密戦を主とする固い筋で構成されつつも、しなやかさで女性らしい柔らかさも保っている凹凸ある女体も当然彼にフニュンと触れてしまう。
「…え―――っと…庶徐…?」
「…も、申し訳ありませんけどー…まだ体力が余ってるならー…私も何れ貴方様に輿入れしなくてはいけない身なので…それに昼間に趙兵に捕まって手を付けられようとしたところを助けてもらえたので…今宵はお礼に私に夜伽をさせてもらえませんか…?」
その感覚に雄としての嬉しさと妻子持ちとしての嫌な予感を並行して覚えつつも、白漂がぎこちなく顔を向けると、羞恥で頬を染めて眉を八の字にしつつも既に愛欲に侵されていたことがわかる潤んだ瞳で見上げてくる庶徐の顔があった。
一目見た瞬間に、白漂は言葉で言い伏せて今宵は諦めさせることは可能なのは知覚しつつも、そうすると庶徐の真面目なれど自責を貯めやすい性格から士気を苛ませると悟ってしまう。
奥方達には生ごみを見下ろすような笑みを向けられる屁理屈であることも自覚しつつも、不安を抱きながらも腹を括った庶徐と向き合ってその両肩を掴む。
「…言っとくけど、色事は君が考えてるよりも体力と工夫を使う。それでもいいか…?」
「あ、貴方様にお教えしてもらえるのなら本望で…あ…!」
その上で白漂が放った確認に庶徐も表情をやや引き締め直して願望も口にすると、そっと彼女の身が彼によって静かに押し倒された。
「あ、明日は…紅華様に仮のご挨拶と…戦後の正式な輿入れのための話し合いに申し込みに行きましょうね…あ…!」
初めて不快ではなく好意を抱き合っている男の感触に、庶徐は高揚を覚えつつも真面目な気質からそう呟くが、その直後に白漂の手で腰帯を緩められて迷彩服のロングボトムを下ろされてその下にある白いハイレグ状の下穿きを外部に晒され、短くも可愛い悲鳴に変えられてしまった。
庶徐の秘裂を獣欲より守る最後の砦は、彼女がこれから味わう情欲への不安と高揚による体温の上昇で生じた汗でうっすらと透け始めていた。
それを確認した白漂は顔を庶徐と間近に寄せて額同士を触れさせて不安を和らげながら、まずは太ももより優しく彼女の性感帯を撫でて色事への抵抗感の和らげに取り掛かる。
「…あ…くぁ!? だ、駄目です…! そこ…不浄の穴も含まれてて…」
「これからあいさつに向かうだろう紅華達のここも不浄と言うのか?」
「そ、そいういうわけでは…あっくううううううううううううぅ!?」
薄い下穿き越しに秘裂を舌でなぞり、肛門を淵からなぞって徐々に奥底へと穿っていく白漂の頭を庶徐は除けようとするも、同じ戦者であろうとも血筋と性別の差から押し切られてしまい、下穿き全体が湿り気を帯びて特に足の付け根は既に幾筋も透明な筋が伸びて太ももを濡らしていた。
数分と経たぬうちに甘露がゲル内の絨毯に染みを作るまでに溢れ、戦場でも見せない短くも激しい呼気を発して瞳がぼやけ始めている庶徐を見やると、白漂は彼女の下穿きのクロッチを舌でずらして栗色の薄い陰毛に包まれたピンク色の女陰を晒させて一旦顔を離す。
「…本当に感じやすい子だね。これ以上したら体力が必要以上に目減りしそうだから…もうそろそろこれを味わわせようか…」
「…っく…!? お、男の人のって……そこまで…っあぅ!?」
上げ直された白漂の美麗な機能的な筋骨を目にして双眸の潤いを増した庶徐の震える秘所に、その美麗な身とは相反するはずなのに調和している長大で且つ激しい凹凸で異形さすら感じさせる男根がクチュリと穂先を触れさせてくる。
「……っ!」
「っっっ…あぅううぅ!?」
その状態で白漂は姿勢を胡坐に変えてその勢いで庶徐もその上に座らせるようにして抱き直し、それで生じた遠心力と落下にものを言わせて彼女の秘裂を一気に男根へ被せた。
「あ…が…ぅ…いいぃぃぃぃぃ……❣」
常人より性感が過敏な女体を舌技で足の繋ぎ目より半分蕩けさせられ、間者兼隠密系戦闘員として幼少より研ぎ澄まされてきた庶徐は抵抗力を失いつつも理性をひとかけら保っていたが、故にサイズと凹凸も平均を悠に凌ぐ白漂の陰茎を一気に膣奥まで突き進んできた感覚を苦痛よりも快楽の方で強く覚え、彼に抱きしめられた背筋が大きく仰け反って食いしばった歯を天井へ突き上げてしまう。
「…っ……処女にしても締め付けが凄いな…それでいて細やかな蔓の集合みたいな肉襞が面白い動きを…」
白漂が今まで抱いてきた女性達は美貌だけでなく豪傑なために肉壺も強靭な締め付けを誇りながら各々独特の感触を持って肉棒を悦ばせてきたが、庶徐もその例に漏れなかった。
処女特有の強張った震えある締め付けを見せる膣は複雑に入り組んだ蔓を思わせ、蔓のように細く練りこまれたような肉襞は処女卒業したばかりの震えと生形さで、却って差し込まれた男根の裏筋やカリ首に小動物の吸いつきのような心地よさを与えてきていた。
「…あ…あうううううぅ~~~~❣」
加えて胡坐をかく白漂にしがみ付く形で間近に迫っている庶徐の顔は、痛みがある程度退いたことと初めて味わう男根に広げられる気持ちよさの波が引いて意識がある程度戻ったことで羞恥を浮かべる悶え顔になり、それが彼の嗜虐心を刺激してしまう。
「やっぱり感覚が鋭くてもその分初めての君には強すぎるからゆっくりと動かないとだめだね」
「ひょ、漂様…ま、待って…動くのも今は…あうううぅ❣❓」
優しい微笑みとは裏腹に自身の尻タブを掴む白漂の指先の適切だが淫猥な動きに、目覚め始めた雌の本能に焦がされつつも処女時代の意識が強く残る庶徐は制止しようとするも、その可愛い悶え顔が逆効果となり、ゆっさゆっさとだが大きくも深い男根による掘削を始められてしまう。
肉壺が逞しい雄に抜き差しされて上下左右前後の性感に応じて突かれたりこね回されたりしながら、尻タブに這わされている指もその柔らかくも形はしっかりとしている媚肉をグニュグニュともみほぐして内外から神経を刺激し、それを背筋を伝って脳髄に届けさせられている庶徐は彼に回している四肢がパタパタと震えてその肌を叩き、その可愛い赤みを帯びた栗色の髪を激しく振り続けた。
「落ち着いて、徐々に感覚が強まりだしてる快楽は拒むんじゃなく、水面として受け入れつつもゆっくりとだが身になじませるんだ。そう…初めは水面を漂う童のように肌にしみる水の如く楽しみながら…徐々に色々泳ぎ方を工夫するように…」
「あ…か……え…え…❓」
一方で、庶徐の女体は徐々に快楽に慣れてより深く脳髄に伝えてきている証拠であることも白漂は察し、ある程度の所で自身の動きは止めて彼女の頭を髪越しにクシャクシャと撫でて落ち着かせ、彼女に一旦交わりの手綱を手渡す。
白漂は一旦背を絨毯に預けて仰向けに寝転び、庶徐の胸を掴んで上体を起こさせて騎乗位の姿勢に移行させた。
「…わ、私が…完全に上になってて…………っ…く…❣」
初めて体感する愛しい男に跨るという状況に、庶徐は始め戸惑うが少しして意を決した表情で腰をぎこちなくも動かし始めた。
洋の東西問わず数多ある性の体位の大半が男性優位の中で、騎乗位は数少ない女性が優位を取れる体位であった。
見下ろすという状況が相手の殿方を征服しているという倒錯感を与えて女性を積極的にするというが、庶徐もその例に漏れなかったらしい。
「んんんん…くっ……❣ あ…ま、まだ大きくなって…え…❣❓ 今度は縮んで柔らかくな…ああ❣❓ 再び急に硬くなって……❣❓」
庶徐は試行錯誤で腰を上下左右前後に揺らしながら、膣の締め付けを男根のあちらこちらで試しで変えて相手をよがらせようとするも、それに応じて白漂の男根は硬度や膨張を変え、それが彼女の膣の鋭い性感をくすぐるように刺激するので慣れ切ってない女体を身もだえさせた。
「…庶徐…身に覚えていくのが早いね…けれども…これじゃあまだまだ初めの頃の熱さは取り戻せないよ……」
白漂は余裕綽々という表情で悶える庶徐を楽しげに見上げており、時折みられる動きといえば腰が不規則的に小さく揺れているくらいだった。
戦場だけでなく房事でも成長の幅が見当たらない肢体は妻達との逢瀬で磨かれており、性の味を咀嚼するにつれて甘美さが増していく庶徐の胎内で男根は大きく激しい動きではなく、血流を操作することでの膨張と硬度が小刻みに変化する撫でるような愛撫に移行していた。
これが、破瓜直後の燃えるような熱を憶えていた庶徐の女体には乏しいものになり、快楽に慣れ始めた彼女に無意識のうちにそれを求めさせて徐々に自ら激しい動きをさせるようになっていった。
破瓜の血と十分に潤ってきた愛液が所々生形さが残りつつもそれもアクセントに変えた膣を男根に擦らせ、互いの凹凸で秘肉が弾きあうたびに神経も甘く鋭い刺激を庶徐の脳髄へ送り届け、それが彼女の身の躍動をだんだんと強めていっている。
「……ん…その調子だ。それじゃあ、僕もそろそろ合わせようか……っ!」
その様子に、雄の衝動を抑えているだけで庶徐の肉棒を表層から徐々に擦り削って溶かしているような快楽をしっかと覚えて射精欲を貯めていた白漂が再び動き出した。
男特有の大きな手でそれにも余る庶徐の実りが佳境に入ってく育ちつつも瑞々しい張りにも包まれている双乳をムニュムニュと揉みだし、並行して腰も再び躍動させてコリコリと子宮口を小突きだして性感から肉を吸い取られそうな快楽を味わいつつも、庶徐にバチバチとが点滅するそれも与えてますます互いの甘美を強めさせていく。
「…っ!!」
「っっっっっっっ~~~~~~~~~~~~~~~~❣❣❓」
そして、自身の腰の上で必死に合わせる庶徐目掛けて止めの突き上げを放った次の瞬間、白漂は彼女の放電と痙攣を起こしたような子宮口の苛烈な締め付けと震えに貯めに貯めていた精を吐き出させられ、それを子宮で直に味わわされた庶徐は白濁の噴火で天高く突き上げられて視界を真っ白に染められるような極みに打ち上げられて言葉の体すらなしていない嬌声を放たせられた。
今まで出てきた主人公ヒロインが正統派ヒロインの他は大人系やクール系にセクシー系だったので、あのかすみちゃん系の年下系可愛いキャラは新鮮に映りました。
ちなみに、郭巨丙の外見及び性格のイメージは本編での勇猛で天才的だが傲慢という記述から、勝手に少年誌の方でのあの何でもありギャグ系サッカー漫画の楕円形リベロ主人公を元にしました。
次回は白漂軍の次の舞台への出陣と、それにからめての各所の様子を描く予定です。