069 不吉は日常の隙間より忍び寄ってくる
○秦始皇8年(紀元前239年) 秦国東北部 対趙国境付近 白漂軍本軍駐屯地○
「しゃあ! そこだやれぇ!」
「ぬお!? 羌瘣の剣が綴の首筋に薄っすらと傷を付けたぁ!?」
「その次に綴さんが槍の石突で羌瘣さんを打ち上げて更に飛び上がって追い打ちをぉ!?」
燕国王都でも新しい胎動が波乱を呼び起こそうとしていたその日の夕刻にて、白漂軍本軍陣地の一角で真剣の鳴らし合いが生じていた。
「ぬおおおおおおお! 羌瘣隊長の上着の胸元が大きく破けたぁ!!」
「今度は綴隊長の腰巻が大きく切り裂かれてその下の薄布で覆われつつも艶めいた足がぁ!!」
白漂軍名物たる女将校衆でも最上位を争う武力の持ち主たる二人が真剣で鍛錬をしていたが、囲う衆目はその武技以上にそれが徐々に暴いていく二人の女体美で黄色い歓声を上げていた。
「…まーた真剣で唾ぜり合ってーーー…あ、今度は燕からの報告書か…」
「燕? 確か合従軍戦の後で田舎辺りだけどこっちとも国境を接するようになった東の国か……そういやーどういう国なんだ?」
ちなみにつばぜり合いを見下ろす小高い丘には幕僚達の会議室ゲルがあり、そこには河了貂を始めとする白漂軍の軍師や参謀達が集っていて、近くの地面には鍛錬に加わっているが早めに参加していた流れで今は一抜けしていた信もいて何となく口を開いた。
「…一言で言うなら…燕は中華で最も“秘密主義”な国だ」
「謎が多いってか?」
「秦とは正反対に位置するから情報伝達で差が大きく生じる上に、中原への出入り口付近に中山と言う山間民族の国が嘗てあってそこで情報が遮断されていて、現在も国外との出入りには厳格な制限が課されている。更に燕はこちらよりも以前から北方や朝鮮などの異民族と交流して取り込みもしているようだ」
「こっちとはここ数十年の間じゃあ二度の合従軍戦くらいしか戦ってねえからそれも当たり前か……」
「中華中に名を知らしめていたのは、先に李牧と龐煖にやられた劇辛しかいなかったけど、近年はオルドともう一人、中華中に名が高まりつつある将がいる…」
「誰だそりゃ―――」
「ぬおぉ!?」
「うおう!!」
「―――あ…!?」
だが、信が真面目に話を聞いていたその最中、背後から驚いた悲鳴が二種類浴びせられてきた。
彼が振り返って見たものは、打ち飛ばされた綴とそれを受け止めた白漂がその勢いで、本陣の片側に面している小さく切り立った断崖より飛び出してしまったのだ。
当然、二人は万有引力の法則に従って崖を上から下へ勢いよく落下した。
「ってのわーーー!?」
「ちょ! 下には天幕しかないぞ!」
「大丈夫かー!?」
それを目の当たりにした将兵達は勢いよく崖の下に向けて身を乗り出すが、白漂達は勢いを付けたままの状態で落下し続ける。
「………………」
一方、その真下に位置する天幕の中では姫昭が物憂げな表情で書類を整理していた。
(……自分では…もっと筋道を通せる性格だと思っていたのに………)
姫昭は近日にわかった自身の軽薄さが滑稽に感じて、口元が自重で歪んでいた。
数多の味方を死に追いやり、あまつさえ元から火種があったとはいえ自分達を背信に走らせる原因たる男に、あろうことか女として情念を抱いてしまったのだ。
黒羊樹海に出向く前の自身が見れば侮蔑の眼差しを向けるだろうことが容易に理解できた。
それなのに、思いは胸中で高ぶり続けていて今にも思いを告げたいとする自分がいた。
「………本当に…愚劣な女―――」
「のわぁあ!?」
「ぐは!!?」
「―――あ…!?」
だが、姫昭が自嘲をさらに強めようとしたその時、彼女の真後ろに天幕を突き破ってその下に積まれていた書類を叩き潰す何かが悲鳴を添えて振ってきた。
「な、何者です…か…!!!?」
姫昭が驚きつつも身構えて背後を振り返るが、それで目にしたものは彼女の予想の斜め上を行く光景だった。
「……くぅ…何とか軽傷で済んだが…少々関節が酷いな―――」」
「……こ、腰が…」
「―――あ…だ、大丈夫か白漂将軍!!?」
衣服の所々、特に下肢部分が切り裂かれていて小さな切り傷が付いた白磁の肌を多く見せる綴と、その彼女に俗にいう騎乗位風に跨られた状態で悶絶している白漂の姿があった。
○秦国東北部 対趙国境付近 西録○
「……それでは、ここ西録は…秦国に降伏いたします……」
姫昭の驚愕より数日後、白漂は新たに降伏した元趙の都市の降伏手続きを進めるためにその都市へ出向いていた。
降伏自体は相手が険峻な太行山脈西側にて援軍が届きづらいこと、何よりも現趙王の消極的姿勢のために孤立化していたため、先に造反し秦に帰順していた離眼等に倣い、同様の境遇である西貴の姫昭の仲介もあってすんなりと進んだ。
「…まー、この土地では人望の有る姫昭達の仲介のおかげで降伏や帰順は上手くいっているな。そもそも三晋成立の降りのいざこざで邯鄲に睨まれてここまで左遷喰らわされた層の末裔がほぼ共通の先祖だから…また凄いなーあの人だかりは……」
降伏手続きがテキパキと終った後、白漂は西録にある迎賓館の高楼から本日も大勢集っている姫昭への求婚者や見合い相手の群れを眺めていた。
だが、その中で白漂はこれまで見てきたそれとは異なるある一点に気付く。
「……ん? 何か人だかりの外れに初めて見る女性が…姫昭の新たな侍女か…?」
「ああ、あの方は姫昭殿の
「………え…?」
そこで訳知り顔の文官が口を挟むが、白漂はその内容に思わず目が丸くなった。
「婚約者? 二人とも女性だぞ」
「……彼女は姫昭殿がまだ男と偽られていた頃に設けられた許嫁のようでして―」
「…あーーー、それが先の黒羊戦でバレたから婚約は自然破棄されたというわけか…!!?」
その理由を知って白漂は納得の顔を見せるが、そこで彼は氷の矢を射かけられたような殺気を感じ取った。
殺気の根源を辿ると、静かだが暗い澱みを交えた双眸を遠くからだが確かに自身に向けている戴慈がいた。
(…あの表情、彼女は姫昭に対してよほど深い思いを寄せていたんだな…。それでー…今ではそれが結ばれることなき思いに追い込んだとみる僕に憎しみを抱いてしまってるという感じか……)
白漂はすんなりと進んでいる帰順とは別の方向より、新たな凶事の気配を感じて目を細めさせた。
その様子を参宜正は盗み見ており、彼女もまた戴慈について深い懸念を有していた。
(…やはり、白漂将軍の祖父君が身内の仇でもある戴慈を放置しておくのは生まれもあって危険すぎる。それに…姫昭が女性であることを黒羊戦前より知っていて秘かに慕情を芽生えさせ、発覚してからは隠さず最も求婚に熱心だが秦に表向き鞍替えしつつも趙とまだ密通している例の彼も来ている…不安が残る選択肢だが…今現在はやはり一番安全なのは………)
多方面から主君の身を案じて計算を進める参宜正は、不安を押し殺して意を決した表情で白漂に向き直って近づく。
「…白漂将軍、お話が有るのですがよろしいですか?」
「…ん? 君は………?」
それから参宜正が苦肉の策として出した提言は彼を訝しめさせるには十分な内容だった。
○秦国東北部 対趙国境付近 白漂軍本軍駐屯地○
西録の降伏手続きを済ませて数日後の夜、姫昭は浮かない表情で夜の寝静まった秦人新規植民都市の路地を歩いていた。
理由は連日続くお見合いと、その都度に思い出される綴と白漂の不謹慎に見える落下の記憶であった。
(…私は何をあのような事で裏切られたように覚えて…朔方侯の身分を考えれば…ああして多くの女性を娶っているのが普通なのに…。私も…女であることを隠して…婚姻を餌に戴慈を始めとして何人かの女性の好意を踏みにじって…先の戦で裏切ったも同然なのに………!?)
心中のモヤモヤとした感情をどうにも整理できず、今晩もそれを少しでも静めようと夜中に護衛もつけずに一人で散策している姫昭であったが、そこで彼女は近くを険しくも暗そうな表情で歩いている綴の存在に気付く。
(……どうしてこの真夜中を一人で…? あれ? あそこは確か朔方侯が今晩お泊りになっている旅館…? どうしてあそこにあのような気配を殺した様子で近づいて………?)
「……」
姫昭が秘かに後を追う綴はやがてある旅館に辿り着くが、そこからは澄んで美しい琵琶の音色が紡がれており、その弾き手は王京である事を悟らせた。
そこは秦人によるこの新規植民都市に設けられた白漂軍駐屯地の本陣であった。
白漂軍での武功が著しく重要な軍略に呼ばれることが多い綴と、元敵将だが現地有力者で白漂と最近行動を共にすることが多い姫昭の本陣侵入を衛兵達も不思議に思わず、二人はその琵琶の音色の音源へと近づいていく。
「……………………」
その音源たる高楼の一室にて、白漂はある書簡に目を通して重い表情を浮かべていた。
内容は今後の趙や匈奴との共同作戦を提案する燕からの要望であった。
「白漂将軍、咸陽も絡んでいるその燕からの提案がそこまで悩みますか…?」
「ああ、この前の小規模戦で少数だが匈奴の兵と衝突したばかりで…やけにタイミングが良いと思ってね王京……」
白漂の傍らには彼を中心に周囲の労を労おうと琵琶を奏でている王京の姿もあり、彼女は彼の表情やその言葉に目をぱちくりとさせていた。
「? 燕とは確かに二度の合従軍戦では衝突しましたがそれ以外なら蔡沢様のご尽力あって長らく友好関係を保っている国です。それに匈奴の圧迫から解放された民族がどちらにもいて、近年新たに接するようになった彼の国との国境地帯に多く居住して交流は上手くいっていますから…さほど不思議ではないのでは?」
「…少し考えてみてくれ。先日に見つかった匈奴達……彼らはどうやって今の自分達の本拠地から遠く離れたここまで来れたんだ?」
白漂の指摘を受けて王京は表情をハッとさせた。
現在、匈奴は全盛期と違って雁門での敗北を契機に勢力を大幅に縮小させ、今や秦や燕に追われて領土をより北の寒冷な地域へ移されてしまっている。
当然、秦やそれに付いた部族は警戒を怠っておらず、現在も国境で小規模な衝突は有っても深く侵入されてはいない。
そうなると、もう片方で秘密主義の燕をルートとして侵入を成したと考えるのが自然であった。
「……だが、燕も関係が改善して貿易の利も右肩上がりな現状を壊す真似を迂闊にするとは思えない。それまで匈奴に対抗するために組んでいた諸民族との関係もあるからな。そうなると辺境の一部が秘かに通行を隠したと見るべきか……」
「「……………………」」
その白漂達の夜の会話を、彼らを見上げる下の庭より綴は気配を殺しながら盗み聞きしており、それに姫昭は嫌な胸騒ぎを禁じ得なかった。
だが、その真面目な雰囲気は原因達によって敢え無く撃ち砕かれることになる。
「…ですが…漂様……」
「何だい王京?」
「……いくら真面目な内容でも…琵琶演奏や子作りと並行しながらだと締まらないと思います……っっっ❣❓」
「「!!!??」」
王京の恨みがましくも情欲に焦がれて悩める艶ある呻き声と、それに釣られるように生じた甲高く鋭い琵琶の音色に、綴と姫昭は虚を突かれて大きく足を滑らせて頭を壁に打ち付けた。
「…あら~~~~? 大戦は向こうしばらく起きそうにないし家臣たちも落ち着きだしたから~私にも子を産ませてくださいと言ったのは何処のお嬢様ですかね~~~?」
頬が朱に染まった悶え顔で琵琶を弾いている王京は薄絹で半透明の寝巻だけを着ていたがそのスカートは大きくめくり上げられており、彼女の真下を仰向けにて下種な笑みを浮かべた白漂が寝転んでいた。
無論、その白漂も寝巻の下を大きく押しのけて男根がそそり立っており、それが王京を胎内より突き上げているのが先ほど綴と姫昭を転倒させた嬌声の原因である。
「…た、確かに…ある程度余裕が生まれてお家の事情があるとはいえ…私自身の愛欲もあり夜伽を求めた私と違い……毎晩政務もこなさなくてはいけない漂様のご多忙さは理解していますし…その状態で私を抱いてくださるのにはありがたく思いま……っっ! で、ですが…真面目な話に絡めて…兵達の労いも兼ねて琵琶も弾くことをお許しになられたのはいいですがぁぁ…! ぼ、房事と並行して進めよと言うのはぁあああ…ううぅ❣❓」
王京は愛しい夫との子を宿せる好機に女としての悦びを噛み締めつつも、自身に醜態をも晒させかねない雄の躍動を味わわされ、下腹部よりしみ込まされていく感覚に背が折れそうになるまで仰け反らされてしまう。
慣れて来たのか、先ほどのような嬌声や乱れた音色を出したりはしていないが、白漂に向けられる流し目は着々と意志の光が弱まっていっている。
それを見越して白漂は上体を起こして王京にその秀麗な背中から抱きつくと、彼女の身をゆっさゆっさと突き上げて胎内より溶かし、それに相反して男根をへし曲げられて飲み干されるような締め付けを楽しみながら言葉責めも強めていく。
「…あっら~~~~? 戦場では諸将の前でも強く諫めてくる王京さんらしくない弱みですね~~~~?」
「…要するに伽以外の内や公の場ではあまり強く言えない鬱憤を込めてるという事です…うぅぅぅううぅぅぅぅぅうぅっっっ❣❣❣❓」
普段、尻に敷かれている恨みも籠った澱んだ笑みを首筋に当てられて王京はジト目を向けるが、そこで彼の唇に言葉を塞がれて更に舌で口内もなぞる様にして蹂躙され、胎内を突き破られて溶かされていくような快楽も強まっていく。
「…では、最初の一撃をーーー…っ…!!」
「っっっっ~~~~~~~~~❣❣❣❣」
そして、音曲の最後の強く弾かれるような音色と同時に、王京は声こそ塞がれつつも子宮を爆ぜいて溶かすような白濁の噴火によって極みを背の深い仰け反りをもって示した。
王京は虚ろな双眸からとめどなく涙を溢れさせ、繋ぎ目の僅かな隙間より濃厚な子種汁がニュビュっと水鉄砲の如き勢いで飛び出て、二人の足元に白濁の水溜りを広げていく。
「……ふう、相変わらず剛力を備えた蛸足の如き蜜壷だね…♪ それでは二回目に…?」
射精が山場を過ぎて大人しくなると白漂は体位を変えるべく王京の手足を掴むが、彼女に勢いよく払いのけられて、逆に仰向けで押し倒されてしまう。
琵琶は既に寝台の脇に放り出されており、白漂を押し倒して見下ろす王京の顔は赤く染まりつつも克己と反発に満たされていた。
「…攻められっぱなしと言うのは性に合いません。もう…私程度の演奏に聞き入って下さっていた他の方々には悪いですが…私もこちらに集中させていただきます」
ムスッとした顔になった王京は名残惜しそうにしつつもその秘裂から男根をキュポンと引き抜き、お互いの体液で濡れたままのそれに顔を近づけた。
(…あれが、白漂殿の……)
(しょ、将軍の陰茎…私の上腕並みにあるんじゃないか…あ、あれでいったい何を…!?)
至近より目の当たりにする白漂の男根の畏怖を与える逞しさに、生娘である姫昭と綴は欲情と困惑を同時に覚えるが、王京がそれからとった行動は彼女らには予想だにしないものだった。
「……はーーーーーむ❤」
((男根を胸で挟んで先端を唇に含ませたーーーー!!?))
王京はその張りと質量を兼ね備えて重力に逆らう巨乳で白漂の男根をムニュンと挟み込み、それでも突き出ている赤黒き亀頭を躊躇いなく秀麗な唇でしゃぶり付き、綴と姫昭を絶句させた。
「……んん……口淫も成長してきたね……僕もお返ししよ……あ…?」
「はむ…❤️ じゅうううううううううぅぅぅぅぅ…❤️ あなたの手癖と舌癖の悪さは嫌と言うほど身で知ってますから……♪ そのような事をさせる暇は設けませんわ…❤️」
自身の肉棒をアイスバーの様にしゃぶり尽くし、実際に肉から舐めとかされるような快楽に再び気を高めさせている白漂は身を起こそうとするが、王京はその細見に似合わぬ剛力で夫を寝具に押さえつけて愛撫を続けた。
「「……………………」」
それを無言ながら内心では驚愕に襲われ続けている綴と姫昭は視姦し続けていた。
鉞を振るう細身の剛腕を伴う双乳はグニュグニュと大きくも変幻自在に陰茎に纏わりつき、それを折らんばかりに自由に曲げてビクビクと喜ばせる。
そうすると陰茎の露出面積も頻繁に変わるが、王京はそれに合わせて舌で鈴口を穿り、血管をなぞり、カリ首に染み込むような唾液でしゃぶって震えを高めさせていった。
その荒々しく見えつつも細やかな性技と、それを受け止める雄々しき男根の姿は綴と姫昭の女を刺激するには十分すぎて、二人の指は知らぬ間に自身の乳房や脚の付け根に布越しながら這わされて滲み出ていた潤いを後押ししていく。
「……………………っっっっっ!!」
「…っ! んんんんぅんんぅううううう~~~~~~~っっっ❣❣」
そして、数分が経過した後、白漂のまだ極みを迎えた後の過敏さが残っていた男根は枷をされてないのもあって疼き出した白濁の衝動に身を任せ、それを感じ取った王京は即座に男根を口腔奥深くまで加えて喉を大きく鳴らしてドプンと爆ぜだした子種汁を吸い上げ始めた。
(…え…ま、まさか…!? 子種を飲んで……!!? しかもあの動き…何処まで続くの……!?)
殿方の象徴を口で愛撫するという現象だけでも姫昭には衝撃が大きすぎたが、それから迸る精液を躊躇わず飲み込んでいく王京と、その彼女に長く喉を鳴らせる射精に畏怖すら覚え始めた。
「………ふぅ…」
「……こく…こく…ぷっは…❤」
十秒以上経過した後、一息ついた表情の白漂の男根から王京はゆっくりと口を離していき、完全に口から出た亀頭がフルンと軽く揺れて一滴の白き残滓を彼女の顔に振りかけた。
その温かさに瞳を茫洋とさせた淫蕩な笑みを浮かべつつも、王京は再び白漂の身に跨って逞しいままの竿を手に取って秘所に重ね合わせる。
「……ふぅぅうぅぅぅうぅ…❤ 今宵こそは…私があなたに…もう止めてと言う言葉を吐かせてみせますから………❤」
「…ああ、来ていいよ。ま……出来たらね…♪」
(……戦場だけでなく寝所でも屈強だな…)
そのまだまだ余裕がある白漂と王京の淫靡な交わりの続きに、綴はジト目を浮かべて紅潮をさらに強めていった。
二人の交わりは夜遅くまで続き、綴からは姫昭に懸念を抱かせた険しき陰のある表情は消え去っていた。
姫昭も初めて至近で詳細に見た情事に対する衝撃の深さに、綴の不審さも忘れて自陣に帰って悶々とした夜を過ごすことになる。
今回は大人向けシーンを(強引ながら)盛り込めました…が、これも次回にて立つ不吉なフラグに繋がる予定です。