※この作品はR-18です。

天下の大将軍になる!! ~夜の睦言~   作:oosima

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今回は久しぶりに大人向けの回になります…(そうは言ってもまだ初めの部分位ですけど…)。
それと主人公の前世が一部だけ露わになります…(本編では紹介されなかったのでこの世界線でのものです…それも今回は本当にちょびっとだけです)。


077 過失より始まる進展もある

 ○???年 ???○

 

「……ん…ここは…? 確か僕は…西録で………?」

 

 濁流を最後に意識が刈り取られて闇に落ちたはずの白漂が目を覚ましたのは、今の自分が生きている時代とは違う、されども懐かしさがある廊下。

 だが、それは忌避や拒絶と言う意味合いが強いもので、白漂は自然と嘔吐感を覚えて口元を抑えつつも立ち上がって廊下を見渡す。

 そして、廊下の奥より身近で情愛を注ぐ相手でありながら、その中で最も忌むべき臭いが漂ってくるのか嗅ぎ取る。

 

「……これは…あの時の…!? 何で…この世界で……!?」

 

 まだ十分には回復していない嘗ての自身の記憶で最も深く、闇に犯されたものを刺激するその感触に、白漂は恐怖と強めつつも義務感にも掻き立てられて廊下の奥へ向けて駆け出していく。

 

「………何故だ…!? あそこの臭いが…ここの皆の血のそれも交えて―――」

「やあ、お帰りなさい坊や♪」

「―――!!?」

 

 そして、しばらく走り続けた白漂は開けつつも薄暗い空間に辿り着き、そこで凛とした音色なのに彼自身に最も憎悪と嘔吐感を催させる声がその鼓膜を震わせてきた。

 

「………お前…は……!!」

「お久しぶり♪ 私の坊や♥」

 

 白漂が鼓膜を震わす根源へ、恐怖とそれに駆られし憤懣を持って眼差しを向けると、そこには彼が今の彼となる前の流血の根源が、この世ならざる魔性の艶を備えた美声を持って血の池の中心より囁きかけてきた。

 

「っ―――!!!!」

 

 それに対し、白漂の感情は一瞬で血が幾層にも積み重なり出来た漆黒の如き憤怒に染められ、視界は漆黒に染め上げられて行った。

 

 

 

 

 ○秦始皇8年(紀元前239年) 秦国東北部 対趙国境付近 西録付近 某秘境○

 

「―――!!!!!!!!」

「っぐ!!?」

 

 白漂はその視界を覆う漆黒に飛び込み、僅かな隙間より見えた光に飛び込んで最初に目にしたその白く細い首を情け容赦ない握力で掴み上げた。

 

「………あ…が…は…白ひょ…しょ………!!?」

「……え…何故…この声が……っ!!!!」

 

 その握力に細い首を今にもへし折られそうになったために上がるその悲鳴に、白漂は戸惑いを覚えるが直ぐに状況の変化に気付く。

 白漂が反射で掴んだその首は姫昭のそれであった。

 

「っかは! ゲホゲホゲホ…!!」

「………そうか…あれは…夢だったか……」

 

 首絞めから解放されて咽る姫昭の姿に、どうやら自分はあの反乱がおきた夜に濁流へ落ちた彼女を救うべく続けて飛び込み、意識を失ってここまで流れ着いて回復した後で、忌むべき記憶を悪夢で蘇らせてしまったらしい事に白漂は気付いた。

 

「……すまない…それで…ここは………?」

 

 白漂が起き上がって目にしたものは、周囲を深い苔に覆われた断崖に囲まれていて、一角がにな滝になっている広く深い穴底であった。

 穴の底ではあったが内部は広い果樹林に満たされていて、滝から落ちていく水は小川を構成していてその先は深い水中洞窟に繋がっており、その水源は多くの魚が自由に泳いでいる。

 

「…あーーー、状況が見えてきたぞ…あの晩…反乱に釣られて壊された貯水池から発生した濁流にのまれてここまで流れてきたか…」

「ええ、正確にはそれで増水しそうになっていた城の水堀に落馬で落ちた私を貴方がかばわれてそのままここに流れ着いたようです………」

 

 周囲の幻想すら感じさせる情景に一種の新鮮さを覚える白漂に対し、姫昭は彼に対し謝意と共に憂いと憤りを静かに表情に滲ませ始める。

 

「……白漂将軍、お助け下さりありがとうございます…が、どういうおつもりですか?」

「……む」

 

 故に、姫昭のその思いは鋭敏な白漂に感じとられて彼に怪訝な顔を浮かばせ、それでも彼女は彼に慇懃としつつも言葉を続けていく。

 

「……貴方はもう数十万の軍勢の身命を預かる身です…そのあなたが…どうして降将の身である私を救うために……!?」

 

 姫昭の声音には憂慮と憤りのそれが強まっていくが、その途中で彼女は白漂の顔が呆けたものに変わって視線が他所の方向に移りつつあるのに気付いて苛立ちを覚える。

 

「白漂将軍、話を聞いて―――」

「いや、それも大事なんだけどさー…今の僕たちの格好とその原因である…あそこで何故か燃えてる僕たちの衣服の方が気になるというか…」

「―――え…!?」

 

 だが、その白漂の非常に微妙そうな声音に釣られてその視線の先を見やると、姫昭は焚火の中に落ちて燃え盛っている最中である自分達の衣服に気付く。

 そして、今現在の二人の身は鎧も下着も無い生まれたままの姿であった。

 

「あーーーーー!? ここに流れ着いて目を覚ました時には濡れ切っていたから体温奪われないようにするために脱いであそこで焚火に掛けて乾かしていた私達の服がーーーーーーーー!!?」

 

 それから、今現在の自分達で最も重大な問題に気付いた姫昭の悲鳴じみた絶叫が秘境一帯の空気を震わせた。

 

 

 

 

 

 ○秦国東北部 対趙国境付近 西録 迎賓館○

 

「……うーーーーーむ、祖父君とは違って色々と賑やかな方であったが…今回のは流石に予想の斜め上を行き過ぎたかのう……」

「いや、予想の斜め上どころかもうその枠を完全に破壊してるだろこれ」

 

 姫昭が絶叫を上げていた頃、彼女達が濁流で流される前にいた場所である西録は既に秦軍に再制圧されて後処理は進められていたが、その中心にて老将里甲が微妙な困り顔を浮かべ、河了貂はジト目を向けていた。

 今回、里甲は旧趙西部に潜む反秦派一艘のために、主君である白漂にも隠して彼が進めていた内偵を利用する形で、反秦派を暴発させてその直後にほぼ制圧することに成功したが、まさかその立役者にするはずであった白漂が急流に落ちた姫昭を助けようとしてそのまま行方不明になるとは思ってもいなかったのだ。

 

「まーあれは馬鹿な時は馬鹿だが戦は強いし悪知恵も効いてしぶといから、もう捜索も始めてるから大丈夫だろうとして…どうする逃げ出した連中は?」

「そうじゃのう…重要な幹部連中とその身内には逃げられたが…既に反乱失敗の報告及びに北からの増援がもう来ている事を今回の反乱組幹部連中の地元に流してじゃな……」

「…だねー。他所に向かわせられる恨みは向かわせても良い方に向かわせるに…」

(ああ、あの頃は負けん気全開の元気娘だった娘軍師殿が…)

(……すっかりあのご老人に…)

 

 その状況でもギャグ的要素を除けばさほど動じてないように見える娘軍師と老将が進めていく話の内容に、聞くことを許されている周囲の一部の者達は世間の無常さを覚えて哀愁の表情を浮かべていた。

 

 

 

 

 

 ○秦国東北部 対趙国境付近 西録付近 某秘境○

 

「せい、せい、せい」

 

 里甲と河了貂が戦後処理で何やら謀り事を進めていた頃より数時間後、夕暮れで赤く染まる澄んだ水面に足を付けながら、白漂は十字星戟を振るって水飛沫を上げると共にその中に混じる適当な魚を次々と川岸に打ち上げさせていく。

 

「…本当に器用ですね白漂将軍…ああ、ちょっとあまり暴れないで…」

 

 それを姫昭が白漂に蔦と葉で編まれた籠で受け止めており、今の彼女は黒羊戦で見せた凛と冷静な雰囲気ではなく、初めてのキャンプ生活に四苦八苦する年頃女性らしい初々しさと落ち着きのなさが出ていた。

 

「単に生まれ育ちがあれだったからあれこれ出来ないと野垂れ死にするから身に付いただけだよ。ほれ、調理するから貸して」

「あ、だ、大丈夫です。昼間の方で何匹か酷くしましたけど…おかげで慣れました―――!?」

 

 姫昭はあたふたと落ち着きがない動作で籠から魚を取りだして小刀で捌こうとするも、その刃先は何故か魚ではなく彼女自身の手首を結構な速度と深さで走った。

 

「―――あぁーーーーーーーーーー!!!??」

「おいぃいいいいいいぃぃぃ!? 明らかに(ギャグ漫画みたいに)あり得ん勢いで血がまた噴出したけどーーーーー!?」

 

 戦場でも耳にはしなかった姫昭の悲鳴と、それに呼応した白漂がある眼鏡の侍少年の如き突っ込みを嚙ましたのが示す通り、姫昭は家事が致命的に下手過ぎた。

 

「……はぁぁ…な、何とか血が止まって良かったなぁ…」

「も、申し訳ありません…また…見苦しい所を…」

 

 1時間後、夕暮れも大分進んで夜の帳が見え始めた頃合いにて、焚火を囲んで白漂と包帯の代わりに葉と蔓で止血を施された姫昭が食事を取っていた。

 姫昭の身は手首以外にも同様の止血された箇所や傷が新しく付いており、日中より彼女が慣れぬサバイバル生活に悪戦苦闘させられていたのが伺える。

 

「ちょっと、早く食べないと食が覚めて胃に悪いよ」

「…申し訳ありません。しかし…昼間から何一つろくに出来ない身で…食を分けてもらうのは……」

 

 真面目過ぎる姫昭の自責の念でまた場の空気が重くなりだしたのを感じると、白漂は今に彼女の急所を突くことにする。

 

「その恰好でそんな重い表情されても虐めたくなるだけだけどね」

「!!!!??」

 

 白漂に冷めた眼差しを添えてそう語られると、姫昭は顔が赤面して少々強張り、やがて羞恥と不満を隠さない表情で睨み始める。

 

「…だ、誰がこのような衣服を着せたと……!」

 

 姫昭が身に纏っていたのは、この隠された秘境で自生している葉っぱと蔓を白漂が利用して作り上げた露出度が高いビキニ衣装で、貞淑な彼女を大いに恥ずかしがらせていた。

 

「仕方ないだろ、昨晩に君の手違いで衣服が燃えたんだから」

「うぐ…」

 

 だが、その理由を指摘されると姫昭は悔しくありつつもしおらしい表情になる。

 二人は西録で何者かの矢で急流に落ちて流された際に、白漂の鎧の内側に仕込まれていた緩衝材が浮袋の役割も果たして、溺死することなくこの秘境までたどり着くことが出来た。

 そして、そこで先に目を覚ました姫昭は白漂が目覚めない間に自分達が体を壊すのを防ぐため、その衣服を脱いで携帯していた火打石で火を焚いてそれで乾かすことにしたが、家事全般の腕が致命的に悪い彼女のおかげで衣服は焼き尽くされてしまった。

 ちなみに、その装甲部分は残っていたが祖父白起由来の自慢の一品である鎧は結局修理するまでは使えずじまいに成ったので、姫昭が纏わされているビキニ風葉っぱ衣装はその事に対する白漂の腹いせが真相である。

 ちなみに、現在の白漂も葉っぱで自作した褌だけで、それもまた姫昭を視覚越しに増々悶々とさせていた。

 

「…さてと、捜索隊に見つかりやすいように焚火も付け終えて食事も終わったし……今日はもう寝ようか…!?」

 

 どうにか姫昭を羞恥で気を上げさせつつも静かにさせる事に成功し、その間に食事を終えた白漂は寝床に戻ろうとするも、そこで姫昭がふらりと前のめりに倒れかけた。

 

「っ!? 何がどうした!?」

「あ…ぁ…白漂…しょ…ぐ…な、何故か…急に体が…熱くなって…頭もボー―っとしてきて…」

 

 それを反射で受け止めた白漂は彼女の体温が異様に高まり、身が何処か落ち着きをなくした小刻みを発している事と共に、彼女の背後に見える食べかけのそれに気付く。

 

「…何か後ろに半分食べられている地味なキノコの姿があるんだが…」

「あ…あぁ…食料を探している時に見つけたもので…派手な色をしていないものは毒が無いから食用…出来ると聞きましたから…」

「いや、実際には見た目地味でも毒やら幻覚作用のあるものは結構あるよ。例えば君が半分食べたっぽいその幻楽茸とか…」

「……そ、そうだったのですか……ぁ…あぁ……」

 

 姫昭の異変の理由に気付いた白漂は、彼女を身を抱き上げて彼女を寝かしつけるべく寝床へと向かう事にする。

 

「…体温が高まり続けている一方だ。早く寝かさないと―――」

「ぅ…あ…あぁ…!? な、何か…身の奥が…!?」

「―――おってぅぉおぉ!?」

 

 だが、苔が大量に生えている岩場の上を歩いていた所で、姫昭が急に身悶えし出して、その煽りで白漂は彼女を抱いたまま足を滑らせて岩場の隙間に吸い込まれてしまう。

 

「……ぅ…ううぅ…ま、まさかこんな事になるなんて……!?」

 

 幸いにも落ちた先の岩肌も深い苔に覆われていたのでけがをせずに済んだ両者だが、そこで姫昭は今の自分達の状況で更に赤面を強める。

 

「…う…うーーーむ…黒羊でまだ女性とは知らなかった時に偶々触れた時もだけど…こうして改めて接すると…見事な一品……だね…」

 

 共に落ちた相手である白漂と真正面から向かい合う形で身が密着してしまっていて、彼の均整良く逞しい胸板に姫昭の美麗な豊乳がムニュンと思いっきり押し付けられてしまっていたのだ。

 

「も、もももももももも…申し訳ありません白漂将軍…! す、直ぐに身を離しま…ぁ、ぁあぁ…!?」

 

 混乱と羞恥を増々高めながらも姫昭はどうにか身を白漂から離そうとするが、如何せん隙間の狭さゆえに身悶えしか出来ず、却って以前よりも深い密着度であ(・)の(・)感(・)覚(・)に気付く。

 

「…あーーー姫昭…男としては冥利に尽きるけど…君の経験を考えると…まだ早い気がする………」

「!!!??」

 

 薄い葉っぱ越しに両者の性の象徴が密着してしまっていたのだ。

 更に、白漂の男根は密着した姫昭の女性らしさも強く出た肢体に興奮し、既に褌の葉っぱを突き破って今にも姫昭の葉っぱショーツのクロッチを突き破りそうなまでにビクンビクンと滾っている。

 黒羊戦の時よりも熱さと堅さにそれを宿した雄の大きさに姫昭は思考が限界を超えて一時停止してしまう。

 

「……す、直ぐに身を離します! ほ、ほら! あそこに苔が生えてない掴めそうな場所が…よ…こ、こら…せ…あ…ぁ―――!?」

 

 どうにか思考を取り戻した姫昭は完全に挙動がおかしくなっており、完全に紅潮が限界に達した表情で後ずさりするように岩肌を強引に上ろうとするが、少し上がった所でやはり苔で滑って再び白漂目掛けて滑り落ちてしまう。

 

「―――あっぐぁぁぁああああぁああ!!?」

「がは!?」

 

 白漂をクッション代わりとして姫昭が着地したその瞬間、彼女の下半身を焼けた鉄槍が穿ったようにありつつも何か異質な激痛が襲い、それに悲鳴を耐え切れず上げてしまい、同時に掻き消されはしたが白漂も鈍い悲鳴を上げた。

 

「…あ…が…ぎ…いぃ……!? な…何…!? 修行や戦場で付いたどの…傷とも違うこの痛みは………!?」

 

 姫昭は大きく背を仰け反らせ、頭上から差し込んでくる光を頼りに苦痛を訴えてくる下半身に双眸を向けるが、そこには彼女が何となく思い浮かんでいた最悪の光景が薄っすらとだがあった。

 先ほどの勢いで落下した姫昭の秘所が、白漂の隆々といきり立っていた男根に覆いかぶさって破瓜の血を大量に流していたのだ。

 ちなみに、白漂は姫昭の落下を受けた際の衝撃で後頭部を後ろの岸壁に叩きつけられてしまっていたが、その際の打ちどころが悪かったのか意識を失ってしまっていた。

 

「…わ、わ…わ…私ったら…妻子もある殿方に対して何てことを…!? は、早く抜かないと…!?」

 

 その光景に姫昭は破瓜の痛みも忘れて表情を青ざめさせて身をあたふたとさせ始めるが、それが周囲を囲む岸壁の重心をずらしたのか白漂の背が付く岸壁がゆっくりと後ろに向けて傾き、それに二人の身も釣られていく。

 そして、岸壁の倒壊によって二人の身もまた勢い良く倒れ込み、うつ伏せで四つ足を付く形となった姫昭は仰向けの白漂に再び勢いよく倒れ込む形となった。

 

「うぅぅぅうぅ!?」

 

 パンと白漂に肌を振り下ろす形となった姫昭は再び男根で秘裂を貫かれる痛みを味わわされて悲鳴を上げるが、破瓜の瞬間とは違って小さくだがじゅわりと小さくも爆ぜて広がるような熱に似た心地よさが膣奥から広がっていくのも覚えて戸惑う。

 

「…あ…ぐ…」

 

 それと同時に、意識喪失で自制力が大幅に緩んでいた白漂の身はドビュっと普段の本人に比すると少ないが、常人よりかは凌ぐ濃厚で大量の子種汁を爆ぜるように噴き出させた。

 

「……ぅ…あ…あ…、熱い…何かが…広がって…あっ…❤」

 

 その生まれて初めて雌としての己が体に雄の種を植えられていく感覚に、姫昭は本能的な歓喜を覚え、それにまだ慣れ切っていないために山場を超すと猛烈な倦怠感の睡魔に襲われて瞼が自然と閉じていった。




久方ぶりの大人の時間だというのに…我ながら本当に無理やり感が否めません……。
次回はこの二人の短いサバイバルカップル生活と、その合間に各所での動きが話される予定です。
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