○秦始皇8年(紀元前239年) 秦国東部 対魏国境地帯 著雍 著雍大要塞
「……ん…く…ちゅ…❤️」
「……はむ…ふぅぅうぅぅ……」
対趙前線の一角で姫昭と白漂が妙な方向で関係を進めようとしていた頃、別の前線にても恋人達の逢瀬が始まっていた。
騰軍所属
二人は静かにだが深く舌を交差させ合って互いの唾を味わい合い、その指は衣服の下に潜り込んでその性の証しに緩急と強弱を付けた手淫を施して身の内側に眠る熱を掻き立てていく。
それに並行して互いの衣服もシュルリと脱ぎ降ろされていき、両者は窓から注ぐ月明かりの下に生まれたままの姿を晒し合った。
「…おじいさん亡くなった後はその知人である妓楼紛いのクノイチの方々の世話になってただけは有りますね」
一通り脱ぎ終えると二人は一旦距離を取るが、月明かりに照らし出された漆間の肉体は幼少期より過酷なれど効果的に濃縮された筋骨が、細身なれどこの時代の平均どころか白漂の前世においても相当な長躯の肉体に格段の性能を与えており、それはグイっと臍にまで達する勢いでドクンとした血管に走られている男根にも影響を与えていた。
「それを言うならこの時代でも早々に色々な意味で追いついたリーメアリーさんも凄いと思う…」
一方の甄遼頊改めて本名で呼ばれたリーメアリーも、漆間よりは小さいがこの時代の女性よりも高い背丈の肉体は女性らしい凹凸を保ちつつも腹筋辺りは薄っすらとだが綺麗に割れており、長く引き締められた両脚の付け根は既に漆間と互いの肉の味を味わっている証しで太ももをちゅるりと濡らし始めていた。
「…伝説の海兵隊員と称される祖父に貴女の元の国の海賊漫画の主人公祖父の現実版みたいな訓練を子供の頃より課せられた身ですから…。そのおかげで祖父が止めさせたがっていたフィギュアの道で他の子を大きく引き離す身体能力が手に入ったのは良かったですが…」
(…うわぁ、色々と嫌な意味で濃すぎる経験が多すぎた灰色の幼少期を思い出してしまった…遠いものを見る空虚な笑みだぁ…。早めに焚き付けに入ろう…)
言葉が進むほどに双眸が虚ろになって斜めへ向けられていくリーメアリーの姿に、居た堪れなくなった漆間は股間にグイっと力を入れる。
「…真冬の斉陽北西部にある
リーメアリーの気分が記憶と共に意識が氷点下に向けて下がっていたその時、彼女を現実に引き戻したのは自身の奥底へ通じる入り口に火傷するような熱を伝わせてくる愛しい感触であった。
「気分は氷に近づいていっててもここは火傷するように熱いんだね」
「…ふううぅぅぅ……もう…❤️」
幾百となく見てきた子供っぽさも感じさせる愛しい男の屈託ない笑顔を添えた男根の熱さを、灰色の思い出に浸っている間にも熱を高め続けていた自身の女陰で再び感じさせられると、リーメアリーは眉を八の字にしつつもゆったりとだが彼にしなだれかかってその美麗で豊満な胸を堅く熱い胸に押し付けた。
「まず…いつも通りお互いのを深く確かめ合いましょうか…」
「…うん…」
二人はゆっくりと横になり、漆間は仰向けて寝ころび、その上でリーメアリーが自身の秘部を彼の眼前に降ろすと自らはその美乳でグイっといきり立った男根をムニュンと挟み込んだ。
「…ちゅるり❤️ ふうぅ…熱いですね…くちゅ…❤️」
成長が過ぎで普段は剣を振るうのに邪魔だと感じる事が多い胸が久方ぶりに活躍できる場で、リーメアリーはまず唾を適度にたらして双乳から潜望鏡のように突き出ている亀頭を濡らし、舌先で擽るように鈴口からカリ首へと穿り返し始めた。
(…んく…やっぱ…学び取るのが早くて上手い…。このまま精を引き上げられていく感覚に浸り続けたくなる…)
漆間はリーメアリーの舌先が鈴口とカリ首からスポンジに染みわたる蜜のように深く穿ってくる感覚により血を集めさせられ、それで膨張率が高まる竿も彼女のもっちりとして豊満な双乳に解されていき、それで失われていく自制心にも手伝われて口淫で素直に精を迸りたくなる感覚に陥ってしまう。
だが、経験者としての意地と女性に対する気遣いから精管は引き締め、遂にリーメアリーの身に手と舌を這わせ始めた。
「…あ❣ し…漆間…あ、あなたのそれは…こんなに早く用いるのはずるいで…ッッッ❣❣❓」
この方面でも学習能力が高いらしいリーメアリーだが、経験を含めれば漆間の方がまだ上であった。
漆間は唾液こそ生じていたがそれは無理に女陰を濡らそうとする多量さではなく、あくまで女性器を気付付けないための保護膜程度で、リーメアリーの淡い産毛に似た薄い金色の陰毛を擽る様に舌先で弄り、ヴァギナの縁から温かな息を吹きかけながら徐々に湿り気を生じさせ、性感の強弱に応じて触れつつも無理に押し込まないでなぞる様な動きで、花弁を徐々に開かせていき、それに応じて舌もだんだんと奥へ奥へと進ませて膣内部も嬲っていく。
「…あ❤️ も、もう……せっかちな人ですね…❣ 仕方ありません…❣」
それは膣の奥深くまで進む長い舌を利用した、性感の強弱に応じつつもその細さゆえに圧迫に似た快楽を与えないもので、故に子宮から徐々に溢れてくる飢えに似た欲情に気付きつつもそれを悟られないため、リーメアリーは無理に苦笑を作ると漆間から一旦は身を離して向きを変えて跨りなおす。
「…貴方の貪欲な息子さん…ここでメっとしてあげますわ…ん❤️」
そして、自身の記憶にある故国のコーラのロング冠をも凌ぐ男根を掴み取ったリーメアリーは、淫靡に蕩けた微笑みを浮かべつつも、胎奥から零れ落ちる愛液で濡れ切った淫靡な鞘をそこへゆったりと降ろし始めた。
○秦国東北部 対趙国境付近 元趙系城邑○
「…ふうう、な、何とか逃げ切れたか…」
そこは西録で同地の城主が起こした謀反事件に加担した元趙人の有力者が治める城で、城主はどうにかそこに逃げ込むと屋敷で一安心しつつもこれからの事で頭を悩ませていた。
(…あそこで白漂が討てなかった以上…早く家財を纏めて趙に逃げるしかない! 秦の連中は白漂を行方不明だとしているらしいが今回の謀反を見抜いていた以上は偽報だろう…! 連中の戦力に機動力を考えればこんな城は半日と持つまい…。今さっきどうにか帰ってこれたばかりだが今すぐにでも準備をせねば…!?)
城主は一刻も早い亡命の準備に入ろうと思考していたが、そこで屋敷の外から急に怒号や悲鳴に剣戟の音の類が割り込んできて思考を邪魔する。
「た、大変です城主様! 城の留守役を任されていた幹部達が…ぎゃあ!?」
その直後に部下の一人が慌ただしく扉を開いて危急を報せるが、そこで背後から飛んできた無数の矢に打たれて絶命し、屍を踏み倒すようにして大勢の兵士達が屋敷の中へ雪崩れ込んできた。
「ど、どういうつもりだ貴様ら!?」
「…城主様、申し訳ないが此度の不祥事で起きた災禍よりこの地の民を救うため…貴方とその一族の方々に責任を御取していただく…!!」
「ま、待て…!?」
自身に向けて血に濡れた凶刃を向けてくる側近達の姿に、城主はその意図にほぼ気付きつつも半ば縋るように疑問を吐くが、それが功を成すことなど結局は無かった。
そして、同様の事態はこの地のように西録城主による謀反に参加していた各城邑にて少々の時間差はあれど巻き起こっていた。
○秦国東北部 対趙国境付近 西録付近 某秘境○
「…あなたー、こちらの魚は捌き終えましたー」
「ああ、直ぐに行くよー」
嘗て趙国に属しつつも先の西録事件で叛乱失敗に陥った各城邑群で流血を伴う後始末が起こっていた頃、秘境にて色々あった晩が過ぎて昼を迎えていた白漂と姫昭は前者の前世で言うところの“夫婦プレイ”に興じていた。
その原因は、昨晩に姫昭が地上の原因を白漂の記憶があやふやであった事を良いことに、責任を彼に押し付けてそのメンタルを追い込んでしまったことが原因であった。
姫昭の責任逃れ全開な言い訳を真に受けた白漂は何をして償えばいいのかと発言し、思わぬ反応に姫昭は内心テンパって次の要求をしてしまう。
『此度の騒乱を招いた責任を取るためにも、助けが来るまでは仮初でも夫婦として過ごして仕える事を許して欲しい。助けが来たらその事は内密にしてほしい』
その要求に紅華に対して後ろめたさ(とそれ以上の恐怖)を白漂は憶えるが、それ以上に白漂は姫昭の瞳から彼女を苛むものの正体を感じ取った。
祖先の因果から来る業で家族を主君に亡き者にされた中で自分だけ生き残った事と、人質がいたとはいえそれでも忠を尽くそうとしても結果は剣を交えた相手に頼らねば残されたものも守れないことに対する罪の意識。
自身よりも若い身で且つ女であることを隠して人々を騙して死地に誘う事になってしまった罪悪感などに対する贖罪への希求と、その中でも下卑た欲情混じりながらも癒しを欲する人としての当然の弱さに掻き立てられていたことを悟ったのだ。
(…それらを悟られているだろうことを理由に、妻子のある方に虚言を持って付け入って女としての甘い汁を吸おうだなんて…、我ながらあざとく意地汚い女ね……)
そして、当の姫昭本人は秘かに惚れている相手と仮初ながら夫婦に慣れた事に、先の戦から複雑な思いも絡めて自虐と自嘲を覚えつつも、それ以上に女としての喜びも覚えて彼から料理中心に家事を必死に学んでいっていた。
「魚の捌き方と焼き方が上達したね。初めて料理を見せてくれた時とは段違いだ。君自身はまだ食べるのは無理そうだけど…」
「あ、あなた…あの頃のことをとやかく言うのはお止めください…あ」
元々、実質的な城主として幼少期よりその勉学に追われていたせいで女性らしい習い事を学ぶ時間が無いだけだったらしい姫昭は、白漂の手ほどきでこの一晩のうちにある程度料理の方は改善を見せていた。
だが、その家事習いの際に白漂の身を肌で感じる事が多く、互いの若気から相手の身の変化にもある程度鋭くなってしまっていた。
「…貴方、また…その
「そう言いながらも、君の手もいつの間にかそこへ伸ばされつつあるけど…?」
「……あう…」
そして、御互い有り余っている体力にも裏打ちされて若気も溢れているがために、すっかり夫婦プレイに興じて愛欲にもまた積極的に興じ始めてしまっていた。
「…貴方、抱かれるのですか…?」
「男の子を授かりやすいあの体位でね。ほれ」
「ま、またあれですか…あ…!」
姫昭がプレイを装って自身の願望を口にすると、白漂は彼女の身を抱き合上げてその豊満且つ美麗な尻を膝立ちで突き上げて、逆に羞恥に染まったその表情を苔が蒸した低い岩場に降ろさせた。
いわゆるアニマルスタイルで姫昭は始め獣のようだと恥ずかしがったが、白漂はこの姿勢なら子種が中に留まりやすいと理屈を付けて、内心では彼に惚れていた彼女も仮初とはいえ夫婦の大事な役目である子作りに役立つならばとしぶしぶ了承していた。
そして、理性と情欲及び体は別物で、姫昭の女陰は朝一で白漂に抱かれた名残である子種汁の残滓と後背位からくる背徳感での情欲で生じた愛液で、既に男根を迎え入れる準備が整っていた。
「ほれ」
「っっっっっ~~~~~ぁあ❣❓」
それを白漂が見抜けないわけがなく、その恐妻家の一面からは想像できない雄々しすぎる男根で正確かつ強烈に雌花を穿ちぬき、姫昭の堪えられようとした嬌声を結局上げさせて背を仰け反らせた。
まだ下がり戻っていない子宮口まで一突きで小突かれた勢いに、姫昭は脳髄から痺れさせられるも自らも溶かされて混ざる様な砂糖菓子風の麻薬の如き快楽に陥り、その身もまた小刻みに痙攣じみた震えを示すほかなかった。
「…よし、それでは…今朝と同じだけと言うのはつまらないから…もう一工夫っと」
「……え…み、身が捩じられ…っっっ❣❓」
白漂は姫昭の秀麗な背筋を舌でなぞりながら顔を近づけ合わせると、彼女の豊満な胸を基軸に片手で上体を反り上げさせ、その戸惑いを見せる唇に自身のそれを被せて舌を交わらせ始めた。
「(こ、これがこの人の口…!? お、思ってみればこうして口を合わせるのは生まれて始め…)て…む…ちゅうぅぅぅ…❣❓」
偶然と勢いの産物で肉体関係から始まってしまった交わりだが、地味に接吻の類は今回の感触で初めてであるという事実に姫昭は今更ながら処女の時に近い心情で羞恥心を掻き立てられだした。
その間も、姫昭の色事を知ったばかりの女体を白漂の肉体が己がこの身に作り替えようと侵食を続けていく。
その豊満な美乳は大きさ相応にまだ感覚が鈍かったが、胎奥から突き上がってくる熱に応じて徐々に目覚めていっており、そこを白漂の指が柔軟且つ芯の硬さも備えた乳房に合わせて、乳肉の形を変えて更に引き立てていく。
足の付け根を甘くも大きな震えに揺らされている美麗な尻肉も、もう片方の手が胎奥を押し広げる男根と巧みなツーマンセルをしているので自由自在に変化されて、その躍動の幅の成長に伴って下腹部から焼き溶かす様な衝動が強まり続ける。
それらの快楽のあまりの強さに焼けきれそうな姫昭の意識は、口腔内を優しくも巧みに嬲る白漂の舌で引き戻されて、それがより快楽に襲われる時間を伸ばしていった。
「…はむ…❤️ ちゅうぅうううううううぅぅぅぅ…❣ あ…なたぁぁぁぁぁぁああ…❣ わ、私…またぁ我慢できず先にぃぃぃ―――」
「大丈夫、前よりも長く持てたおかげで…今度も濃い赤ちゃんの種がいっぱい出ちゃうよ♪」
「―――い…!? く…うぅぅぅぅぅぅあああああああああああああ❣❣」
結局、処女を失ったばかりである姫昭の意識は五分と持たず再び自分だけ極みへ突き上げられそうになるが、そこで白漂が甘い声で囁くと同時に、意図的な大洪水が彼女の胎内で発生してその意識を更に高い絶頂へと押し上げて視界が真っ白に染め上がった。
「………あ…あぁ…あーーーーーーーーー…❤️」
「おっとっと、やはり限界だったか…」
「…………あ…❤️」
脳髄が焼き尽くされそうな極みに突き上げられて発狂したかのような嬌声を上げた姫昭は、やがて茫洋とした瞳を晒してだらしない大口開きで唾を垂らしながらぐらりと倒れそうになるが、そこを白漂がさりげなく掴みとめると安堵の表情を浮かべて眠り出してしまう。
「…全く、この子がもう限界そうなのは見えてたから今回も栓は大きく緩めたのに…まーだ満足したりないのかこの愚息は…」
姫昭のはずみで彼女から抜け出た白漂の男根は、彼女の色事に対する経験の薄さとそれから来る耐久力の低さから、彼が意図的に栓を緩めて大幅に性衝動を高めた事で先ほどドプンっと子種汁を大量に吐き出したばかりだが相変わらず隆々としたままで、白漂は呆れ顔をして指で小突いていた。
「…こんな所を紅華に見つかったらボコられるというのに…」
先ほども減精丹など避妊手段が無く、以前に工人班に作らせた顕微鏡実験機で確認した自身の先走り汁や子種汁の濃度から外出しは意味がない(そもそもカウパーにも精子が混じっているのは彼の前世なら常識である)ので、今回も姫昭をある程度満足させるために精を吐き出してあげたのではなく、彼女にイカされた風にしながらも男性器の本懐を遂げさせたにも関わらず自己主張を続ける愚息は白漂には悩みの種であった。
「…まーこいつのおかげでこんな僕でも紅華達とは怒られながらも今でもうまく付き合えてる部分はあるけど…」
一方で、この愚息もまた白漂は自分にはもったいない女性達と上手く関係を結べている理由の一つであることは認めていた。
「…とりあえず、まだ気配は感じないけどこの場をこのままみられるのもまずいし…清めますかー…!?」
白漂が姫昭を御姫様抱っこして洗えるところまで連れて行こうとしたその時、彼の双眸はそう遠くない距離から自軍の緊急捜索隊の所在位置を告げる狼煙が上がっているのを捉えた。
書いていた身で言うのもあれですが、最後の所でこいつめ奥さん達にバレて締めあげられろって思ったのは私だけではないでしょう(笑)。
次回は、色事シーンの合間にあった後ろ暗いシーンの続きにして、今回の西録事件の一応の解決に付いて触れる予定です。