○秦始皇8年(紀元前239年) 秦国東北部 対趙国境付近 号絡○
城門が全てこじ開けられて城内も全て制圧されて、残存していた趙兵も逃走を図ったもの以外は降伏し、制圧作業が終わった後の城内を蒙恬達は歩いていた。
「…よーし、今日の戦の報告書も出し終えたし…早く城内の困っている女の子を助けに行くかー」
「…アアァ、戦が早く終わったばかりに蒙恬様の色ボケ嗜好がまた…!?」
蒙恬達が城内大市場に入った直後、彼らはそこで大勢の人だかりとその中心にある大型の檻を思わせる馬車を目にする。
「…爺、この集まりは…」
「ええ、先に謀反を起こしてここへ逃亡して抵抗して捕まった謀反人の…」
護送用の檻型馬車を守る白漂軍将兵と、それを様々だが概ねとして好奇心や娯楽に対する眼差しを浮かべて囲む城内の民衆の姿に、蒙恬達はハッとした表情を浮かべて緩んでいた頬が引き締まった。
その直後に馬車隊の責任者が書類を開いてその内容を読み上げる。
「…それでは、先に西録にて秦国に対し反乱を起こした後に逃亡してここ号絡でも反乱を起こした謀反人共の咸陽への移送を開始する」
「えー、何だよここで処刑すんじゃねーのかよ」
「け、一日で負けて捕まるくらいならここに逃げんじゃねえよ」
「最後はどんなことを言うんだろうなー?」
読み上げられた内容に対する群衆の言葉は様々だが、その顔には
現代からすれば信じがたいが、この時代に限らず寧ろ歴史の大半において処刑は見せしめとして公開で行われ、それを人々の大半は見世物や娯楽の一種とみなしていたのである。
「あー? お前ら何でここにいるんだよ。こういうのを見世物で楽しむ質じゃないだろ」
蒙恬達が群衆の最後尾に並んで様子見に加わっていると、訝しむ表情の信達が声を掛けてくる。
「あー、信はこういうの好きじゃなさそうだな」
「まーなー、いっぺんだけだが泥竜孤児時代によーへまをうって趙兵に掴まってこうやって大勢の前で首チョンパされそうになったことがあんだよ。味方がその直前で夜襲を掛けてきて助かったけどな」
「…あー、ありそうだなそっちはそうした経歴ー…そう言えば処刑ネタといえば屯留の件はどうなったっけ?」
「屯留? あー…(以前に蒲鶮が成蟜を無理矢理担いで謀反起こそうとしてた話か)あそこがどうした?」
「以前にあそこの代官が城主一族を疫病に見せかけて毒殺して、その後に趙へ同地を手土産に寝返ろうとしていたって話が有っただろ。それは王弟様に防がれたけど捕らえられた首謀者一味が咸陽で処刑するため護送中に火災に遭って死亡したって話さ。なーんか幾つか不審な点があるって聞いたけどー…」
「不審点? なんじゃそりゃ―――」
蒙恬が市場で繰り出した話に、彼とは違って真相を当事者の一人ゆえに知る信は新たな謎を始めて知らされて頭を捻らせだすが、そこで市場で喚声が巻き起こる。
「脱走だー! 一人逃げ出したぞー!」
「―――あ…?」
「え…!?」
二人がその怒声に顔が釣られると、視線の先で先の西録謀反における首謀者の一人で、今回は逃亡した先のここ号絡で幹部の一人として立てこもるも結局は敗れて生け捕りにされた、顔立ち自体は整っているが余裕のなさと身勝手さが出やすい表情をしている男である雷核が泣き叫ぶ子供を抱えて刃を突きつけながら逃走していた。
「どけ―! ぶち殺すぞーー!」
「うわ、せっかくの休憩時間なのにめんどくさそー」
「かったりいが放っておけねぇ、さっさと捕まえ直すぞ…あ」
その姿に蒙恬は面倒そうな抗議の声を上げ、同様の思いを顔に滲ませつつも信は剣を抜いて捕えようとするが、そこで雷核の逃走方向の先にいる人物を見てその動きは止まった。
「…あれー? 何で~捕まえた貴方が~そんな逃げてるんですか~?」
信が見たその逃走先にいる人物とは、白漂親衛隊竜騎で小隊長の一人を務めているデボラであった。
現在、彼女は桃系統で西域系の文字意匠が施された襦裙を羽織っており、その手には釣り竿ケース風の鞄しか持ち歩いていないように見えた。
「しめた! これならうまく逃げきれ―――!?」
雷核が丸腰にしか見えないデボラの姿に表情をゆがめて彼女の真横から走り抜けようとするが、そこで彼女の鞄がバカンと勢いよく開いてそこから長大な何かが飛び出て風を勢いよく切る音を響かせた。
「―――え…!?」
それを間近で耳にさせられた雷核はゾッとした感覚を覚えて身が急に立ち止まるが、やがて彼の首に始めは薄っすらとして綺麗だが徐々に深く赤い線が後ろより生じて伸びていく。
「…あ、ありぇ…?」
そして、その赤い線が首の正面側の皮の一歩手前に達したところで首は缶詰の蓋のようにパカッと開き、噴水の如く血を噴出させながら雷核はあんぐりとした表情で絶命していた。
ドドッと転げまわって地面に横たわったその屍の傍らには、古代エチオピアで用いられた三日月状両刃剣ショーテルに似た矛をいつの間にか握りしめ、血に濡らしているデボラの姿があった。
「はい、今回も“逝かせ”は成功ですね~」
その返り血を頬に浴びながらも、それすらもまるで牡丹の花びらが付いて天然の装飾に変えてしまうような微笑みをデボラは浮かべながらそうあっさりとぼやく。
「…脱走してたっぽいので~斬首にしましたけど~これって勤務時間外だから~特別手当出るんですかね~~?」
「…あ、お、ま、待て…確認してくる……」
そして、斬首した直後とは思えない惚けた調子のままのデボラに、周囲の人々はしばし唖然とさせられていた。
「…あ、あの鞄からあの扱い辛そうな矛を取り出すところまでは見えたが…何という速さに技量じゃ―――」
「…綺麗だ…」
「―――あ…へ…?」
それからやっと最初に言葉を取り戻した胡漸の耳に、最も守るべきものの声が多く聞かせてくる単語が、されども過去にないレベルの深い感銘を宿して入ってくる。
「……あの子…綺麗だ…!」
「………は…!!?」
そのまるで初恋の人を目にしたような幼子が吐くような単調だが故に深く振るえる言葉が、女性好きで周囲を悩ませまくる蒙恬の口から出た事に、胡漸は我が耳を疑った。
「……ん? 何故か今さっき蒙恬の顔が思い浮かんだけど…?」
それを号絡城主の住まいと政庁を兼ねていた内城で戦後の事務処理に走らされていた白漂は直感で感じ取っていた。
「隙あればサボりの口実を探すのはお止めください。さっき言ってた通りの間食が出来ましたから」
当然、その傍らには監視も兼ねた秘書役として彼本人の妻が最低でも傍らに一人配されており、今は最も影響力が強い紅華が担当で、その彼女はジト目を添えながら白漂に皿を突きだした。
その上には現代で言うビッグサイズのサンドイッチが載せられていた。
「…あーありがとう。こういう細やかな褒美があれば火が付き続けられるよ(…娯楽と食事くらいは前にいただろう現代に近いものが増えて欲しいよなー。少しずつだけど色々思いついたり思い出したりしてきてるんだか…!?)」
また懐かしい味の復活に白漂は頬が緩みそうになるが、それは薄焼きされたパンに挟まっている具材を目にすると再び固まった。
白漂の目に映るそのサンドイッチの具材は、ニンニク、アスパラガス、鰻、胡桃、馬肉、大豆など性力を強める食材がてんこ盛りであった。
白漂がその運び手にチラリと視線を戻すと、表向きは平静に通常通り机仕事を進ませている紅華の姿があったが、その瞳には雌豹の色が沈まされた状態ながら強くにじみ出ているのを見逃さなかった。
(…戦地でも夫としての仕事もこなせる内はこなせと言うことですな。ああ…人任せじゃなくてもっと大人しい子を自分で選べばよかった…)
もはや昼だけでなく夜では種馬として酷使され続ける事が決まらされた運命を、白漂は改めて覚えさせられて内心で乾いた笑みより細い涙を流していた。
「…白漂将軍、例の件の返答が来ました」
「…っそうか。それでは見せてくれ」
それが内心だけでなく表にも出ようとするが、杏橋が新たな書類を手にして入室してくると白漂本人が戦場の佳境などで見せる怜悧な双眸に切り替わったので運よく出ずに済んだ。
続けて杏橋は白漂眼前の机上に持ち込んだ書類の一つである図面を広げて報告を始める。
「…もう既に実地試験出来る段階まで来てるか。冬場になれば直ぐに入りたいな…まー代償として江殊幡や今のその庇護者である王翦将軍と高い買い物をしなくなるといけないけど…」
「はい、ですが…確かに性能や使い道などは興味深いですが…これの使い道はひどく限定されるように思われますが…?」
「…まーねー、だが…北から伝わっている情報を考慮すればね…使わざるを得なくなる」
「何のためにですか?」
図面の説明等の最中に、白漂は筆を止めども明瞭な意志を眼光に宿らせて杏橋にこう返す。
「…嘗ての自分にはなるべく嘘だと言われたくないからかな」
その言葉には世を浅く見てその通りにしか語れない者には出せない、真逆なる生死の境を己が才覚と修練に意志を持って切り抜いた者だけが持つ語気があった。
「…わかりました。今は貴方と貴方が話せると断じられた方しか理解できない深慮深謀と言うことにしておきましょう」
杏橋もそれが見抜けるものの一人で、静かに微笑みを添えてそれ以上問う事は無かった。
○秦国東北部 対趙国境付近 号絡 城主寝室○
「…とまあ、真面目な場面もあったりしたわけですが…基本、義務だけじゃー回らないのが世の中やそれを構成する人という生き物なわけでして…」
昼間の戦後整理も終わって夕日も沈み、月と星を摘まみに兵卒達が宴に興じている最中にて、咸陽に主が護送されたためいなくなった城主邸宅で白漂は窓辺にもたれながら頬を薄っすらと紅くしつつぼやいていた。
昼間に仕事を本日の分の仕事を終わらされた事で、今晩は将としてではないが長として重要な仕事をこなすために待っていたのだ。
「…貴方、参りました。そちらの準備は…?」
「そっちがこっそり回してた手ほどきのおかげでもう万端だから入って」
白漂が腰かける寝室の扉が外側よりコンコンと叩かれて正室たる紅華の声が響き、了承を得るとゆっくりと扉が開いて妻達は入室した。
現在、咸陽王都圏へ赴任中の譜孝を除いて五人ともが月光で薄っすらと肌を薄く見せる薄絹の寝巻だけを羽織っており、夫との距離を詰めるとシュルリとそれすらも肌に滑らせて寝巻の下を惜しみなく晒す。
(…紅華に藍蘭と杏橋だと意匠は前のと似ているがやはり年齢による熟も加味されているのも趣深いな。王京と庶徐の経歴や出自を元にした煽情的なデザインも中々…)
表情こそ変化はないが男としての情欲は、夜にそれを求めて来た妻達の愛欲を現すかのようなセクシーランジェリー風衣装によって更に油を注がれていた。
王京のそれは中華に位置する秦に居を置く、名門王一族の有力分家の生まれらしく、女性の象徴である鳳凰の銀色刺繍が施されていて華麗だが、それが浮き出ている黒字の布面積は乳房の先端と女性としての秘所だけを僅かに隠し、数本の伸縮性のあるラインタンガ風に構成されており、彼女は整然を装いつつも頬が薄っすらと紅潮していて瞳が羞恥と高揚で震えていた。
庶徐は上が白地にノースリーブ和風ハッピ風の紐結びで薄桃色の桜を思わせる刺繍が施されており、下は同様の刺繍が施されて六尺褌風で、年齢に比べて幼い印象を与える彼女を明確に恥ずかしがらせて却って男の嗜虐心を煽る装いをしている。
「…成程、このような衣装の大本を産む方だけあってそこもいつも以上に雄々しくなられておいでのこと」
「そっちこそ激戦期以外は食事とかに色々盛ってくるくせに…」
己が纏う衣装の発案者に皮肉を艶がある笑みを添えて放つ紅華に対し、白漂はいつも以上に血を集めて寝巻を押しのけて下穿きにミリミリとした悲鳴を上げさせている男根を指し示す。
現在、黒羊戦などのような激戦続きの期間ではないので、紅華は白漂に夫としての夜の仕事もサポートするという名目で、彼の食事には昼間のサンドイッチを始めとして精力と性欲が強まる食事を中心に手配させていた。
その事を思い返しつつ、白漂の身に紅華達は慣れた動きでしなだれかかって技巧を加え始める。
「さあ、まずはご開帳と…ってうわ、過去最大の猛りっぷりだな」
まず藍蘭がシュルシュルと白漂の寝巻を脱がしていくが、そこでブルンと勢い良く振るい出た男根に鼻先をペチンっと強かに叩かれると、目を丸くするが同時に数多の夜を生き延びた雌豹の如き淫靡で獰猛な笑みを口元に浮かべる。
続けて紅華が持ち込んできた瓶から直に酒を飲み、口に大きく含ませると白漂と唇を近づけていく。
「……んく…❤️ じゃあ…景気づけに珍しい薬湯が入ったから…飲ませてあげるわ貴方…❤️」
「…ん…コクコクコク……」
本日ずっと媚薬も兼ねた精力が付く食材がふんだんに使用された料理を食させられた白漂は増大しきっている肉欲に押され、珍しい
だが、その最中に変化が彼の身に訪れた。
「……ん? く…ンク…!!?」
「……む…!? ぷっは……(!? もうこんなに効き目が…)っ!?」
最後の一滴を飲み終えた時点で白漂は自身の奥底よりマグマに似た衝動を覚え、その震えより感づいた紅華は待ち望んでいた効果を目の当たりにする。
「!? こ、これは…更に…!!?」
王京が目にしたその変化とは、薬湯を飲む前よりもさらに太さ、長さ、硬さ、熱さ、脈打つ血管とカリ首を更に増した夫の男根であった。
「……こ、紅華…こ、れっていったい……!!?」
だが、その代償は小さくない貧血と男根からの破裂しそうな激痛という形で白漂に支払わされており、血の気が退いて引きつった顔で夫に問われた正室はまじめな顔で向き合って言い返す。
「……これも貴方とその一族の為です。増々管轄する地が増えて…今後の友好関係成就の為にももっとあなたの血を増やす必要が…そこで各方々より取り寄せた新たな精が付く食材を使わせてもらった次第で…」
「…へ、屁理屈みたいな気はするけどこの時代だから…その理屈はまだわかる……け、けど…これって安全性は……!?」
「ご安心ください。豚や馬で試したらどの子も猛り続けて丸一日相手を求め続ける絶倫ぶりを発揮して下さりまして終わったら疲れた様子を少々見せてる以外は普通に戻っていました。人間で試すのは貴方が初めてですが」
「…そ、それって人体実験…ぼ、僕の人権は…っ!? ぐふ………」
その紅華の真面目な表情とは相反する無茶な説明に、白漂は儒学の影響で男尊女卑が段違いに強いこの時代の道理から外れた妻達と結ばれてしまった運命を呪いながら意識が闇に落ちた。
「…それでは運びましょう藍蘭」
「ああ、杏橋」
やや苦悶と憂いを滲ませた寝顔を浮かべ始めた夫を、妻達は戦場で鍛えた細身に似合わぬ筋力で寝台へ運び、着崩れていた衣服を脱がして、完全な生まれたままの姿にしていく。
「…何百となく見てますけど…本当に強堅な婀娜と言うべき人…」
庶徐達がそう述べる通り、普段の尻に敷かれている時を除けば白漂は女性が自然と視線を変えられる外面をしていた。
この時代の男性の平均を優に超す長躯はスポーティーに理想的で引き締まった筋骨で構成されており、幼少より戦場で磨かれてきた証たる傷痕も装飾に変える逸品をしている。
現秦王の影武者を務める任務もあることを隠すため仮面や化粧で隠されることが多い面貌は、薄っすらと残る白い傷跡も装飾に変える怜悧と明瞭が調和したもので、絶世というレベルではないが若さに相反した濃密な戦歴による精悍さで雰囲気を大幅に底上げされていた。
「…嫌なことからは逃げがちな性分だけど…本当に剣を振るうべき時は勇ましく…智慧があって…共に戦う私達を性問わず魅了する…苦境に遭おうとその中で泥を被ろうと…傷を負おうと…それだけの才と意志の強さを併せ持ってる……」
その白漂の頭を自身の膝に乗せて誠の情愛を寄せる紅華は、夫の頬を優しく撫でて苦悶の色を和らげさせていく。
「…これなら―西貴のあの子みたいにー敵として剣戟交えた身でも誘惑されちゃう子が出てくるのも無理が無いわねー♪」
「!?」
だが、途中からその笑みが目元部分だけ消えて口元も歪み、優しかった手付きも爪を立てだし、和らごうとしていた白漂の寝顔が今度は悪寒に近い畏怖で再び歪んでいく。
「あ、あのー奥様ー…れ、例の件はー西貴のあの方もー…濁流に流されたた先での事故とその場の勢いで自身が付いてしまった虚言が原因と言われてましたしー…」
「知ってるわ、だからー妻として私はこの人にーあれだけ素晴らしい方にそこまでされる情愛を向けて貰えた後でー、やり逃げなんて情けない真似はしてほしくないなーと憂慮してるだけなの♪」
「ひう!?」
庶徐が強まっていく威圧感に耐え切れず度に如何にか宥めようとするも、紅華の威圧感そのままの明瞭な笑みを向けられると、童顔に似合う小動物的な震えに包まれてしまう。
「…なー、幾晩だけのやり取りで授かる代物だと思うか?」
「良くも悪くも予想外のやり口で予想外なことを成し遂げるのが私達の旦那様でしょう?」
「………」
若干強張った笑みで藍蘭も事態の鎮静化に加わろうとするも、寧ろ威圧感を増されて自身にも向けられると、君子危うきに近寄らずの鉄則で視線を斜めに逸らした。
「で、ですがーこの人にもう口が割られてる事を黙っておくのは流石に悪いのでは…?」
「まだそうしたやり取りに不慣れな彼女に任せきりにするのこそ悪いじゃないかしら? 大丈夫…この人ならきっと最善とはいかなくても最良の答えに導いてくれるわ…今はそれよりも…」
王京も内心ではもう無理だと悟りつつも夫の身を案じて諫めようとするも、紅華はそれを煩わしく感じたのか己が手を夫の頬から別の箇所へと移す。
「…この方の苦悶の根源を早く沈めてあげるのが妻として優先すべき案件ではないかしら?」
「「「「…………………」」」」
紅華の指先は隆起したまま半ば放置されていた白漂の男根へ向けられ、それに藍蘭、杏橋、王京、庶徐の四人とも夫の身よりも己が女としての情欲を優先し、屁理屈で正当化して無言ながら肯いた。
やはり、いつの世も女性の嗅覚には男性の隠し事は弱いですね。
次回はまたあの子がこの場面の覗き見で出る予定です。