The First Night -もかちゃんがミケちゃんと過ごした夜- 作:猫乃五十六
この漂流者はとある事件によって漂流していたのだが、これが日本国を含む関係国の外交問題に発展していく。日本政府の方針は各省庁の利害関係が衝突し、暗躍する政治勢力の影響も受けて混乱する。それによって<晴風>も翻弄され続けた。
漸く方針がまとまって横須賀女子海洋学校経由で<晴風>に指示が下されたが、今度は岬明乃<晴風>艦長と知名もえか作戦参謀の友情に亀裂が入ってしまった。
もえかはその友情が砕け散るのを阻止するため、その日の夜に明乃にしか通用しない作戦を敢行した。
その作戦名は「ファーストナイト計画」だった。
彼女の甘く官能的な刺激が含まれた吐息は、
彼女の素肌へ線を引くように指を滑らせると吐息を漏らし、小ぶりながら乳房を優しく掴むと吐息の間隔を短くしていく。
そして、乳房の頂きにある乳首に触れた途端に彼女は小さく声を漏らした。
その声は士官が一人だけで過ごす小さな居室の隅々まで響き、舷側に波頭がぶつかる音に掻き消されることなく
常夜灯が灯る薄暗い室内には二人の女がいた。そのうち、半裸状態で
「もかちゃん、何か怖いよ」
「ごめんね、ミケちゃん。上手に出来なくて。私も初めてだから……」
上手に誤魔化せるか微妙な返事をしたが、相手は納得したようだ。いや、渋々納得してくれたと言うべきかもしれない。
一人用寝台に横になっている「ミケ」こと岬明乃は、「もか」こと知名もえかの愛撫を受けていた。もえかが適当な理由をつけて明乃をもえかの居室に連れ込み、彼女をその気にさせたからである。
既に明乃は彼女が愛撫しつづける手を払いのける気力を失い、もえかの成すがままにされていた。もえかも明乃が制止しない限り先へ進むつもりだった。
「ミケちゃんのおっぱい、見ーつけた。凄く可愛いね」
「もかちゃんもおっぱいがあるでしょ」
「鏡でしか見たことないもん」
明乃の可憐な桜色の乳首は小ぶり乳房にちょこんと載っている。その乳首の周りを指先で円を描くかのように指を滑らせていくが、それだけで明乃は声を漏らしてしまう。
もえかの目論見どおりに明乃の身体は性的高揚感に浸りつつある。それを更に高めるために彼女はその乳首へ顔を近づけ、舌でその乳首を舐める。
「ひゃあ!」
「大きな声を上げちゃダメだよ。伝声管で艦橋に聞こえちゃうよ」
「だ、だって、だって……」
「しょうがないなあ。ならば、私が命令するよ。私が許可するまで大きな声を出すのか禁止。いいね」
「私は艦長なんだけど、どんな権限で命令しているの?」
「
彼女はそう言い切ると、明乃の乳首を咥えて舌で転がしていく。舌で押し潰せるくらいに柔らかかった乳首は、彼女の愛撫によって次第に硬くなり弾力を増していった。
ふと明乃の顔を見ると、彼女は両手で自分の口を塞ぎ声が漏れないようにしている。彼女は航海中、もえかの助言より自分の直観を優先するが、寝台ではもえかの指示を素直に受け入れていたのだ。
この部屋の空間と岬明乃の支配権を知名もえかが奪取したのは疑いようがなかった。
♠♡♠♡♠
二人が初めて出会ったのは広島県呉市にある孤児院だった。両親を失ってからで出会った二人は、同年齢であり過去の境遇も同じだったことから自然に仲良くなる。
そして、同じ高校に通う間柄になり、卒業後に国際的海上交通路警護組織である「ブルーマーメイド」になることを誓い合っていた。
だが、親友として心を通じ合わせられるくらいに仲良く過ごせたのは今夜まで、明日からは表面上は仲良くするが腹の底を探り合うような関係になる。
何故かといえば、黎明時に起きるであろう出来事を巡って二人が決定的に対立するからだ。それはお互いの立場による必然的な状況変化であり、もえかが一人で嘆いても仕方が無かった。
それが黎明時に起きる理由は誰もが熟睡している時間帯であるからだ。当直員も疲労が蓄積して睡魔に襲われる頃でもある。過去から現在に至るまで黎明時は奇襲に最適な時間帯なのだ。
もえかがその時間を遅らせることも出来ない。彼女の力が及ばない遥かな高みで始まった計画だからだ。そして、それを回避することも出来ない。明乃がそれに立ち向かうことを決意したからだ。
何しろ、彼女たちが乗艦する<晴風>の艦長は岬明乃だ。この艦では最高責任者であり、彼女に対して反抗的行動を取ることが許されない絶対的な権威を持つ者だ。
上層部から明乃に下された指示は海上で保護した保護対象を、敵海洋武装勢力の襲撃から守り抜いて亡命先へ移送することだ。
保護対象を海上に放置して避退することは許されないし、明乃が一人だけで<晴風>から脱出するのは論外である。
それに対して知名もえかは作戦参謀という立場であり、彼女へ助言することは出来ても彼女に指示することは出来なかった。
それが分かっているからこそ、もえかは明乃を部屋に連れ込んで一晩過ごす事にした。
親友として心落ち着かせながら雑談を続けられる、最後の機会になるだろうと覚悟していた。それは、彼女の願望を果たす最後の機会になることでもあった。
敵海洋武装勢力との会敵予想時間は黎明時になるだろうと予想していたが、それは彼女たちの推測でしかない。
深夜に襲撃される可能性も考慮して、二人とも寝間着に着替えずに制服姿のまま朝まで過ごそうとして寝台に横たわっていた。
二人は寝台でも雑談を続けたが、もえかは何気なく明乃の身体に手を伸ばしていく。そして、話題を卑猥な方向に誘導しながら彼女の身体に触れていった。
流石に明乃も感づいたが、親友であるもえかを拒絶出来ず彼女に身体を任せるままにしている。それが明乃にとって正しい選択だったのかは明乃自身も悩んでいた。
もえかの雑談は次第に淫らな言葉が混じるようになり、もえかの手や指の動きはボディタッチやスキンシップといった範囲から外れていったからだ。
スキンシップで腰や背中に手を伸ばすことはあり得るが、内腿や胸に手を伸ばす理由が見当たらない。彼女の上着や肌着だけではなくブラジャーまで捲り上げて乳房を露わにする必要もない。
明乃は恥辱な行為を受けている。それは事実であった。
だが、反射的に背中を浮かせて衣類を捲り上げ易くしたり、それを受けるのが当然であるかのように心を躍らせたりしている。
彼女は自分の身体が性的好奇心を覚醒させていく過程に困惑していたのだ。
もえかが放つ淫らな単語が女としての本能を目覚めさせたのか、もえかの愛撫が明乃の敏感な部分に何度も触れたからなのか、それとも、実は明乃が気づかない心の奥底で待ち望んでいたことなのか、明乃自身もまったく分からない。
確実に言えるのは、もえかの愛撫を明乃が阻止する理由が無いことだった。
もえかは明乃を起き上がらせると背中から抱きしめるように密着して、乳房を揉みつつ指先で明乃の乳首を擦っていく。
同時に首筋や鎖骨の窪みにキスをしていくが、その力加減に注意してした。セーラー服や開襟シャツではキスの痕が隠せないからだ。
もえかの愛撫によって明乃の吐息が漏れていくと、もえかは性的興奮を掻き立てられて指の動作を早くしていく。
「うっ、あうっ、もかちゃん、私、頭が変になりそう」
「素直に気持ちいいって言っていいのよ」
「き、気持ちいい。凄く気持ちいいよ」
「続けていい?」
「……うん」
「じゃあ、もっと気持ち良くしてあげる。でも、その前に皺がついちゃうから服を脱ごうよ」
彼女たちは衣服を脱ぎ捨て、先程と同じようにもえかの身体を明乃の背中にを密着させる。
お互いの裸体を見る機会は浴室や更衣室で数えきれないくらいあるが、そこでお互いの素肌を密着させる経験なんて一度も無い。
相手の心臓の鼓動音が身体を通して伝わっていく。同時に不安、恥じらい、性的好奇心、愛しさ、様々な感情が循環する血液のように彼女たちの身体を駆け巡る。お互いの身体が一体になったかのような錯覚をしてしまうようだ。
もえかは一方の手で明乃の乳首を擦りながら、もう一方の手を降ろしていった。胸から鳩尾を通り過ぎて臍を軽く擦り、指先で線を書くように下腹部へ向けて降ろしていく。
すると、明乃はもえかの手首を掴み、その動きを止めた。
「ミケちゃん、どうしたの?」
「怖い。私、これ以上続くと……」
「大丈夫だよ。ミケちゃん、いつも『なんとかなる』て言っているよね。だから、何とかなるよ」
彼女の説明によって明乃は手首を握る力を緩めていく。
もえかは手首を掴ませたまま降ろしていく。彼女の抵抗を受けることなく、その指は桜色の肉谷に到達する。そのまま指を谷間に埋め、指先の感覚だけで明乃の敏感な肉豆を探していく。
濡れていない指先に肉丘がまとわりついて中々探り出せないが、間もなく彼女の指先が弾力ある豆に触れた。遂に明乃にとって敏感な肉豆を探り出したのだ。
それを指先で突いた途端に彼女は声を漏らしてしまった。明乃は慌てて手で口を塞ぐが、その間にも彼女は明乃の肉豆を何度も突いたり擦ったりしていく。
「あうぅぅぅっ、うっ……、あっ、あぁあっ、ひゃあ!」
とうとう明乃は声を漏らしつつ身体をピクリと震わせた。彼女が不安を抱いていた絶頂はかなり浅いとはいえ何とか迎えられたようだ。
明乃の肉谷から僅かながら愛蜜が溢れ出していく。もえかは再び彼女の肉谷に指を指し込み、それを指先に塗りつけて肉谷の谷筋を丹念になぞっていく。
明乃以外の人物が初めて触れた未知の谷筋は、それを迎え入れるかのように更に蜜壺から愛蜜を零していった。
彼女が谷筋に沿って指を何度も往復させると、次第に愛蜜をかき混ぜる音が聞こえてくる。だから、もえかは明乃の耳元で囁くように質問してみた。
「ミケちゃん、この音はなぁに? クチュッ、クチュッと聞こえる音だよ」
「き、聞こえない。分かんない」
「聞こえるでしょ。何でこんな音が聞こえてくるのかな? 教えてよ」
「嫌だ」
「じゃあ、ヒントをあげる。この音はね、エッチな音だよ。ミケちゃんがエッチだから聞こえる音だよ」
「ふぇぇぇぇ……、意地悪だ」
「答えないからもっと意地悪するよ」
もえかは明乃の愛蜜で十分に濡らした指先で、再び明乃の肉豆に刺激を与え始める。
愛蜜が潤滑剤となって彼女の指先は先程より滑らかに動く。リズミカルに動く彼女の指によって明乃は再び絶頂への階段を上っていく。
「もかちゃん、気持ちいいよぉ、ダメ、いいっ、いぃぃいっ……、あんっ」
再び浅い絶頂に達した瞬間、明乃の身体から力が抜けてしまい彼女に寄りかかる。もえかはそれを拒むことなく明乃の背中を支えてあげた。
「ミケちゃん、気持ちいい?」
「うん、気持ちよかった。もかちゃん、どこで覚えたの?」
「ミケちゃんに軽蔑されちゃうかな? 実はね、私の身体で色々と試してみたんだ」
これは事実のうち半分だけである。もえかは滞在先の宿舎で有料動画を興味本位で見てしまい、火照る身体を自分の手で色々試しながら慰めていたのだ。
こんな事実は口が裂けても言える訳がなかった。
「ミケちゃん、もっと気持ち良くしてあげる」
「もかちゃんにも気持ち良くしてあげたい」
「まずはミケちゃんからだよ。いいね」
「うん」
もえかは明乃の正面に向かうと跪き、彼女の両足を開いていく。その谷筋に顔を近づけていくと明乃の香りが彼女の鼻孔を刺激した。
「へえ、これがミケちゃんの香りなんだ」
「そんなにじっくり見られると、恥ずかしいよぉ」
もえかの目には明乃の秘部である肉丘とその下側に続く肉谷がくっきりと映る。愛蜜で汚れているが桜色の複雑な形をした谷筋だ。本人でさえじっくり見ることが出来ない明乃の谷筋である。これを彼女が汚していくのだ。
「ね、ねえ、何するの?」
「舐めてあげる。気持ちいいらしいよ」
そう言うと、もえかは彼女の谷筋にキスして舌で舐め上げた。
その途端に明乃は身体を震わせてしまった。今まで経験したことが無い快感が反射神経のように腰から一気に駆け登り、彼女の脳細胞に衝撃を与えたからだ。
この快感を危険信号と誤認した脳細胞が、それを阻止するために彼女の両足を閉じようとする。だが、もえかは明乃の両足をしっかりと押さえ、舌で何度も谷筋をなぞっていく。
「ひゃん、あぁぁぁっ、あっ……」
彼女の脳細胞とは異なり、彼女の身体は現状を正確に把握していた。彼女の蜜壺は愛蜜を次々に汲み上げては零していく。
それまで閉じていた彼女の谷筋は、もえかを歓迎するかのように蓋を開いて神秘的な蜜壺への入口を露わにした。
彼女の身体はもえかの受け入れ準備を整えたのだ。だから、もえかは遠慮なく彼女の谷筋や谷底を丹念に舐め始めた。
「ふわぁぁぁ、気持ちいいよぉ」
もえかの舌は愛蜜と唾液が混合した液体を舐め取り、谷底を掘り下げるかのように舐め取り、愛蜜が溢れ出す蜜壺の縁を舌でなぞっていく。時折思い出したかのように明乃の小豆も舐めてみる。
明乃の脳細胞は、他に例えるべき言葉が見当たらない快感に侵され次第に麻痺していった。